ア二「好きな人が出来た」 (66)

ライナー&ベルトルト「えっ?」


ア二「だから、好きな人が出来た」


ライナー「お前に好きな人が...?」

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ア二「ええ」


ベルトルト「相手は...誰なんだ?」


ア二「エレン」


ライナー「そうか、それなら俺は応援させてもらうぜ」

ベルトルト「もちろん僕も。でもエレンにはミカサがいるんじゃないのか?」


ア二「確かにいる。でもあの二人は恋人っていう関係ではないでしょ?エレンはあの通り鈍感だからミカサの想いに気付いてないだろうし」


ライナー「ああ、確かにエレンは鈍感過ぎるな。ミカサの想いは伝わってないだろう」


ア二「ミカサの想いが伝わってないからこそ、今がチャンスと思うんだ。あの鈍感でも気付くようにする」

ベルトルト「っていうことはエレンに直接告白したりするの!?」


ア二「する、そうでもしなきゃ一生気付いてもらえそうにないからね。」


ライナー「って言ってもエレンには常時ミカサが付いてるぞ...告白するタイミングなんて作れるのか?」


ア二「そこであんたらの出番だよ」

ライナー&ベルトルト「えっ」


ア二「あんたらに用も無しにこんな事言うわけがないでしょ?」


ベルトルト「まぁ...そうだけど...」


ライナー「具体的には何をすればいいんだ?」

ア二「明日の夕飯が終わったらミカサとエレンを引き離してほしい。ミカサとエレンが離れたらあとは私がなんとかする」


ライナー「よしわかった。任せな!」


ベルトルト「僕たちに任せてよ!」


ア二「なんだかあんたら今日は素直だね...めんどくさい頼みごときいてくれるなんて」

ライナー「いいってことよ!同郷のよしみだろ!」


ア二「じゃあ、よろしく頼んだよ」


ベルトルト「うん!」


ザッザッザッ


ライナー「ふぅ...アニはもう行ったか?」

ベルトルト「うん、行ったみたいだね」


ライナー「よし、このままエレンとア二がくっつけば...」


ベルトルト「僕たちの天使を守れるね!!」


ライナー「ああ!エレンとクリスタがくっついたら最悪だ...ミカサとアニが黙ってないだろうからな。クリスタの身が危ない」

ベルトルト「最近は天使がエレンに好意を寄せているなんて噂が流れてるくらいだからね...」


ライナー「アニがエレンとくっつく分には何も困らないからな」


ベルトルト「アニならミカサからの攻撃でも大丈夫だろうしね」


ライナー「そういうことだ。よしっ俺たちももう宿舎に戻ろうぜ」

ベルトルト「うん」



ザッザッザッ






クリスタ「...私がエレンのこと好きって...もしかしてみんなにバレてるの...!?」






次の日



サシャ「やっと夕飯ですよー!!!今日の夕飯はなんでしょうかね!?」


エレン「今日は久々の肉って聞いたぜ?」


サシャ「まじですかエレン!?それは楽しみで仕方がないですね!」


エレン「って言っても干し肉だと思うけどな。干し肉でも十分嬉しいんだがやっぱり味がな...」

サシャ「何を言ってるんですかエレン!このご時世肉を食べれるだけで贅沢なんですよ!わがまま言ってられません!」


エレン「それもそうだな、サシャの言う通りだ」


サシャ「そうですよ!久しぶりの肉、楽しみましょう!」


エレン「そうだな!しかも明日は久しぶりの休養日だからな。」

見ててくれてる人いてうれしいwwできるかぎりがんばるww

サシャ「ええ、明日は1日中寝ていられます!」


エレン「お前は食って寝てばっかりかよ!」


サシャ「ええ!それが一番の幸せです!」


サシャ「では、私は夕飯を取ってきますね!」


エレン「おう」


タッタッタ


ミカサ「エレン、夕飯取ってきた」


エレン「お、サンキューミカサ!」


ミカサ「いや、礼には及ばない。エレンと夕飯が食べれるだけで、私は満足。」

エレン「はぁ?俺と?何言ってんだよ。そんなの昔からじゃん」


ミカサ「だから、それが嬉しい」


エレン「変なやつだな。」


エレン「アルミン—冷めないうちに食べちまおうぜ—!」

アルミン「うん、今行くよー!」


アルミン「(...なんだか今日は嫌な予感がする...気のせいだといいんだけど...)」


ガツガツムシャムシャ


ミカサ「エレン、頬にシチューが付いてる」

エレン「え?あぁ...っていいって!自分で取るから」


ミカサ「いいから、私が取る」


エレン「いいって言ってんだろ...食事くらい自分でできるっつーの」


ミカサ「エレンは私がいないと、食事もちゃんとできない」

エレン「できるっつーの!!!」


エレン「(ったく、ミカサがこんな調子だからみんなにバカにされたりからかわれるんだよ...!)」


ライナー「やっぱりメシの時もミカサとエレンは一緒だな...」ヒソヒソ


ベルトルト「そうだね...頑張らないと」ヒソヒソ

クリスタ「(またエレンとミカサ一緒にご飯食べてる...やっぱりあの二人は相思相愛なのかな...)」



ゴチソウサマーイヤアヒサシブリノニクオイシカッタネー


ライナー「よし、行くぞ」


ベルトルト「うん」

ライナー「な、なあミカサ」


ミカサ「?」


ベルトルト「対人格闘術のことなんだけど...」


ライナー「俺は立体機動のことなんだが...」


ミカサ「悪いけど、今忙しいから。」


エレン「え?お前今忙しくないだろ?」


ミカサ「忙しい」


エレン「だから忙しくないだろって。話聞いてやれよ...」


ミカサ「エレンと一緒にいるので忙しい」


エレン「はぁ?なに言ってんだお前」


ミカサ「だから、エレンと一緒にいるので忙しいって言ってる」

アルミン「(また始まった...)」


エレン「俺と一緒にいなくてもいいからライナーたちの話聞いてやれよ」


ミカサ「でも...」


エレン「お前は何をやっても凄いんだから、みんなの巨人殺しの技術が上がって損はしないだろ」

ミカサ「(エレンが褒めてくれた...)わかった。話を聞こう」


ライナー「ありがとうミカサ」


ベルトルト「礼を言うよ」


ライナー&ベルトルト「(ミカサを引き離す任務に失敗したらアニに殺されちまう...)」

ライナー&ベルトルト「(それにしてもエレン鈍感にも程があるだろ...罪すぎるな...)」


ライナー「じゃあ立体機動の整備室で話そうぜ」


ミカサ「わかった。エレン、私がいない間に変なムシがつかないようにしてね」


エレン「は?お前は俺の保護者かっつーの!しかも変なムシってなんだよ」

ミカサ「変なムシは変なムシ」


エレン「はいはい気をつけますよー」


テクテクテク


クリスタ「(あ...エレンからミカサが離れた...)」

クリスタ「(今ならチャンスかも!明日暇か聞いてみよ!)」
ガタッ


ユミル「おいクリスター!明日暇か!?」
ガシッ

クリスタ「えっ?ユミル!?ちょっとまって後ででいい?」


ユミル「何言ってんだよ私のクリスタ!」

クリスタ「ちょっ...ユミル...」


アニ「ねえエレン」
スッ


エレン「ん?なんだ?」


クリスタ「(あぁ〜...せっかくのチャンスが...)」

ユミル「ん?どうした?私のクリスタ。悲しい顔して」


クリスタ「もう!ユミルのばかっ!」
タッタッタ


ユミル「!?!?俺なにかしたか!?っていうかクリスタに嫌われた!?...」


アニ「ちょっと外の空気吸いに行かない?」

エレン「え?俺と?」


アニ「うん、エレンと私と」


エレン「なんで俺なんだ?」


アニ「なんだっていいじゃん」

エレン「まあいくか」






アニ「なあ、エレン」


エレン「ん?どうした」


アニ「明日の予定とかってあるか?」

エレン「いや別に無いが...」


エレン「俺もサシャと同じくメシ食ったら寝てるつもりだぞ」


アニ「サシャ?」


エレン「ああ、サシャ。あいつメシ食ってずっと寝てるのが一番幸せなんだとよ」


エレン「サシャのやつって食い意地とかは男子より張ってるけど、どこか憎めないよな」


エレン「なんだかんだいって女の子らしいとことかあるし、行動が奇抜すぎてみんな見てないかもしれないけど普通に可愛いとおもうんだよな」


アニ「...エレン」

エレン「ん?」


アニ「そういうのは、やめとけ」


エレン「え?」


アニ「だから、やめといた方が良いって言ってるんだ」


エレン「え?だからなんのことを言ってるんだ?」


アニ「...だから...その...女子と2人きりの時は...他の女子の話はしない方が...」


エレン「やめといた方がいいのか?」

アニ「...コクリ」


エレン「そうか、なんかすまないな」


アニ「ううん、大丈夫だから、気にしないで」


アニ「ところで、明日の予定はないんだろ?」


エレン「ああ」


アニ「ならさ、明日私と一緒に街に出てみないか?」


エレン「え?ああ...別にいいけど」


アニ「ありがとう(よかったああああああああああ!!!!断られたらどうしよかっとおもったーーーーー!!)」

エレン「でもだからなんで俺なんだ?」


アニ「他に話せる男子がいないから」


エレン「ライナーとかいるだろ?」


アニ「あいつはダメだ。暑苦しい」


エレン「ベルトルトは?」


アニ「あいつもダメ。背がでかすぎる」


エレン「そうか。俺でいいなら付き合うぜ」


アニ「ありがとう。嬉しい。」


エレン「ところで、街に行って何するんだ?」


アニ「髪止め、髪止めを買おうと思って」


エレン「髪止め?」

アニ「うん」


エレン「髪止めなんて俺、知らないぞ」


アニ「それでもいい。エレンに見てもらいたい」


エレン「そうか。俺のセンスがいいか悪いかはわからないけど、協力はするよ」


アニ「ありがとう。明日楽しみにしてる」


エレン「でも意外だな?」


アニ「え?何が?」


エレン「いや、アニとかも容姿に気を使うんだなって」


アニ「今ここで対人格闘術を教えてあげようか?」


エレン「いや!いいっていいって!蹴られるの痛いし!!」

アニ「...気にするさ」ボソッ


エレン「え?」


アニ「私だって気にするさ。私だって女だ」


エレン「そうだな...(確かに今まで意識してなかったけど...アニって結構スタイルとかいいんだよな...髪も綺麗だし)」


エレン「なあ、アニ」


アニ「ん?」


エレン「今結んでる髪、解いてみてくれないか?」

アニ「え?髪?」


エレン「ああ、髪だ。下ろしてるところが見てみたい」


アニ「ああ、いいが」
スルッ

エレン「(やばい...今まで意識してなかったが結んでてもいいが下ろしてる髪...いいっ!)」


アニ「下ろしたが...」


エレン「あ、ああ!あまりにも綺麗で見蕩れてた」


アニ「(見蕩れてた!?なんだって...)」


アニ「もしかして、髪下ろしてる方が良いか?」


エレン「ああ、俺は下ろしてる方が好きだな。すごく可愛いと思うぞ」


アニ「そうか...じゃあこれからは結ぶのやめるかな...(可愛いって言ってもらえたぁぁぁぁぁぁ!!!!」


エレン「いや!結んでてもいいと思うぜ!」


アニ「そ、そうか?///」

エレン「ああ」


アニ「以外って言ったら、エレンも意外だな」


エレン「え?俺?」


アニ「うん、可愛いとかそういうの言わないと思ってた」


エレン「そんなことないぞ?思ったことはちゃんと言うからな」


エレン「思ったらすぐに行動しないと気が済まないからな」


エレン「おかげでミカサとかにはすぐ子供扱いされたりするけどな。もっと考えてから行動しろって」


エレン「でも、思ったの行動しなかったりして後悔するのは嫌なんだ」


アニ「凄くいいと思うぞ、その考え方は」


エレン「なんだか照れるな...」

アニ「照れる必要無いよ、そこがエレンの良い所なんだから。むしろ誇れ」


エレン「そうか...アニは俺のこの考え方を子供扱いしないんだな」


アニ「しないさ。私も同じようなもんさ」


アニ「行動して後悔した事もあるけど、行動しなかったらもっと後悔してることだっていっぱいある」


エレン「そうか」


エレン「なんだか不思議な感じだ。俺と同じような考え持ってる人いるなんて」


エレン「今までは死に急ぎ野郎とか、ミカサに子供扱いされてたけど、俺をちゃんと見てくれてる人がいるなんて嬉しいな」

アニ「ふふっ、そうか」


エレン「笑うなよ!」


アニ「わるいわるい」


アニ「エレンは、気になる人とかいるのか?」


エレン「気になる人?」


アニ「異性としてな」


エレン「いない...かな?どんな感情が『気になる』っていうのかわからないからはっきりは言えないが」


アニ「そうか...」

エレン「でもたぶん、俺は俺のことをちゃんと見てくれる人と一緒にいたいな」


アニ「それって...」


エレン「一番近い例でいうとア二だな!」


アニ「(なんだそれようするにこれはイケるのか!?イケるのか!?どうなんだよ!!!)」


アニ「そ、そうか」



ガサガサ


アニ「(ん?)」


アニ「(あれは...アルミン!?)」

アルミン「(気になってずっと会話聞いてたんだよ)」


アニ「(あの野郎...今度ころs)」


アルミン「(ちょっとまって!僕はアニの味方だよ!)」


アニ「(ん?)」


アルミン「(エレンは自分をちゃんと見てくれてる人を欲してるよ!)」


アルミン「(でもエレンはアニの気持ちに気付いてない、だから今言うんだ!)」

アニ「(今!?)」


アルミン「(うん!今だよ!)」


アルミン「(思ったら行動さ!!)」


アニ「(アルミン...ありがとう!)」


アニ「なあ...エレン」


エレン「ん?」


アニ「その...さ...」


アニ「私とさ...付き合ってくれないか?....」

エレン「ああ、いいぜ!髪下ろした方が良いって言っても髪止めは必要だろうしな!」


アニ「そういう付き合ってくれじゃなくて!」


エレン「え?」


アニ「だから、その...恋人になってくれないか?」


エレン「え!?」


アニ「私は本気だ」

エレン「そうか。アニの気持ちはわかった」


エレン「俺も恥ずかしくてなかなか言い出せなかったが、俺もアニに惹かれてた」


エレン「俺をこんなにちゃんと見てくれてるなんて...」


エレン「俺からも言わせてくれ」


エレン「アニ、俺と恋人になってくれ!」


アニ「...よろしく」


エレン「ああ、よろしく」


アニ「告白したらドキドキが取れると思ってたが、むしろ逆なんだな...知らなかった」

エレン「俺も心臓バックバックだ」


アニ「もういろいろと疲れたよ。もう寝たい」


エレン「俺もつかれちまったな」


エレン「もう戻るか」


アニ「そうだね」


アニ「(アルミン...本当に感謝する)」


アルミン「(おめでとうアニ!)」グッ


アニ「途中まで、手、繋いでもいいか?」

エレン「あ、ああ!」


エレン「(アニの手柔らかい...)」
テクテクテク


アニ「それじゃ、明日楽しみにしてるよ」


エレン「ああ、俺も楽しみにしてるよ!」




ミカサ「あの女狐」ゴゴゴゴゴゴゴ


クリスタ「はぁ...エレン...」


ライナー&ベルトルト「落ち込んでる天使もまた可愛い!」


おしまい

これでおしまいです。
初めてのssでまだまだ至らないとこもあったと思います。
もっとミカサとクリスタとアニとの絡みを活かしたかったです。とくにクリスタがエレンのことを好きっていう設定など...
気が向いたら髪止めデートの話を書いてみようと思います。途中のコメントすごく励みになりました。最後まで読んでいただけた方々、本当にありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年10月16日 (水) 10:55:15   ID: PgYFvPZS

続けー!

2 :  SS好きの774さん   2013年11月13日 (水) 15:29:56   ID: 9Zroy-yd

揃いも揃って面白ぇスレしやがって...#

3 :  SS好きの774さん   2014年01月10日 (金) 06:31:49   ID: ry5tY4Ih

アニのしゃべり方が少しおかしい

4 :  SS好きの774さん   2014年03月17日 (月) 19:15:53   ID: _C_64AGC

アニの話しかたユミルみたい

5 :  SS好きの774さん   2014年10月28日 (火) 02:30:18   ID: PGK2--6v

アニカワエェェ

6 :  SS好きの774さん   2017年04月08日 (土) 16:26:10   ID: pXkZMJ__

初めてとは思えない程良かったですー

7 :  SS好きの774さん   2022年03月17日 (木) 04:12:27   ID: S:uaDDHf

これはいいエレアニ

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