久「私が子作り?」憩「せや」 (76)

久「儲かるバイトあるって聞いたから来たんだけど、ふざけてるの?」

憩「ふざけてへん。これは本気で言ってる」

久「いやいや…いきなり人に子供作れっておかしいでしょ。私彼氏とかいないし、見ず知らずの人とやる気はないから」

憩「誰が男とやれといったんや。女とやるんやで」

久「は?」

憩「聞こえんかったか。女、つまり同性とやるんや」

久「分かってるわよ。あなたの言ってることが理解できないから「は?」って言ったの」

憩「そうか…最初から話さなあかんか」

久「いや最初からも何も全部話しなさいよ」

憩「小鍛冶プロが結婚できん理由、知っとるーぅ?」

久「あるんだ」

憩「牌に愛されすぎた化け物は結婚しにくくなるんが学会で明らかになった」

憩「麻雀の強すぎる女には麻雀の強い男しか寄ってこん、近寄っても付き合う前に男性が怖気づいて別れるというわけや」

久(ああ、それで須賀君は咲と付き合ってないのね)

憩「世の麻雀の強い男は政治家や軍隊に入ってなんか国際社会で戦っとるから一般社会におらんのや」

憩「やから小鍛冶プロはこのままやと結婚できん、そしてその強力な遺伝子を残せんくなる」

憩「これに危機感を示した政府が出したプロジェクトが「プロジェクトiPS」や」

憩「iPS細胞の力により女性に男性器を取り付ける」

憩「これで牌に愛された女性の子供を作るというのがこのプロジェクト」

久「その麻雀が強い政治家が子作りすればいい話じゃないの」

憩「大人には大人の事情があるんや。まあそれで小鍛冶プロか福与アナに取り付ければええんやが問題がある」

憩「この技術はまだ未完成。取り付けて失敗すれば小鍛冶プロの子供ができんくなる」

憩「やから臨床実験としてあんたに取り付けて検証するんや」

久「私の人権は!?私に何かあったらどうする気!?」

憩「やから莫大な報酬を支払う。少なくとも私立大学、大学院の6年間の学費ぐらい出す」

憩「どうする?大学でも麻雀やりたいやろ?下宿費用も出すで」

久「…成功確率は?」

憩「95%ぐらいは成功する」

久「ふーん。私以外の人にはあたってみたの?」

憩「本当は宮永照を実験に使いたい。ただそのそばにおる弘世菫にこのことを話したんやけど」

憩「アホかって言われて断られた」

久「それが当たり前の反応よ」

憩「千里山の2人にもあたったけど、病弱やからなー」

久「じゃあ私を選ぶ理由はないんじゃない?私と宮永さんとの接点はないわよ」

憩「いやー。風のうわさによるとあんた女ったらしやん。やから宮永照とも一発できるかと」

久「私を何だと思ってるのよ」

憩「さあどうするんや?報酬は出すで。成功しようが失敗しようがアフターケアも抜群やからな」

久「私がよくても宮永さんはどうなのよ」

憩「将来結婚ができんで孤独になることを学会の資料を使って説明する」

久(鬼がいる…)

憩「さーてどうする?無理やったら1年生を頼る。問題は成功確率が若干下がることやねんけど」

久(1年…牌に愛されている…咲……咲を巻き込むわけにはいかないわね。和は喜んで受け入れそうだし)

久「わかったわ。その実験、受ける」

憩「じゃあすぐ手術するで。すぐに終わるからこの大学病院に来てやー」

久(3時間くらいで手術は終わった。晴れて私は同性を産ませる女になりました)

久「受け入れたのはいいとして、どうやって宮永さんとやればいいのかしら」

久「普通に子供くださいって言ってもダメだし、下手したらそばにいる菫って人にぶっ飛ばされそうね」

久「ん~襲うのは流石にまずいから何か…」

久「そもそも本当にやっちゃっていいのかしら…宮永さんに悪いし…」

久「…そういえば手術後に手紙を渡されたわね。なるべく人目につかないところで読めと言われてたから読んでなかったけど」

久「どれどれ…」

なるべく早く結果を出してください。
このインハイ中に結果が出ない場合はあなたの後輩にやってもらいます。
違約金の支払いもあり得ますので絶対に結果を出してください。

久「…この計画考えた政治家、絶対選挙で落としてやる」

久「本当にやらないと咲が危ないわね。咲に危険が降りかかるまねは避けないといけないし」

久「それに…違約金とか払いきれないしね…」

久「かといって襲うのは…」

久「…………」

久「和と咲をうまい具合に使うか」

______________

照「清澄の部長か。何の用だ」

久「あなたって咲のことどう思ってるの?」

照「なんだお前もそんなことを聞くのか。菫に何度も何度も聞かれた」

照「私に妹はいない。清澄に宮永という1年がいるが赤の他人だ」

久「詳しいのね」

照「当然だ。団体戦で勝ち残ってきた清澄のメンバーは全員打ち方まで理解している」

久「あなたはあくまで咲は他人だと言い切るのね」

照「他人だ」

久「これを見ても同じことが言えるのかしら?」

照「写真か――っこれは!?」

照(これは咲の風呂の写真…これは着替え…これは××の……)

照(なぜこの女がこんなものを持っている?)

照「これは何だ?お前の部員の危ない写真を見せて何がしたい」

久「これ、全部私が撮ったのよ。咲ってかわいいでしょ?」

照(な、なんだこの女…盗撮…?)ブル

久(本当は和が撮ったのを持ってきただけなんだけど)

照「…私に見せた理由は何だ」

久「私、咲のことが好きなのよ!それに今の私はちょっとだけ変わっててね」ヌギヌギ

照「ひぃ…そ、それは…」

久「小鍛冶プロが結婚できないのは牌に愛されすぎて男が寄ってこないんですって。牌に愛される女の子も同じように結婚ができないと」

久「だからね、私が男になって咲と結婚しようと思うの」

照(と、盗撮するような女が咲と結婚だと!?)

照「だ、駄目だ!お前のような盗撮女と咲が結婚するのは断じて」

久「あら~。どうしてそこまで咲に固執するのかな~」

照「――っ!」ギリ

照「…本当に…やるのか?」

久「もっちろん!咲と何しようか今必死に考えてるのよ」

照(駄目駄目…っこんな女と咲がやるなんて…咲が…)

久「さーこんな立派なものがあるならレズプレイなんかより楽しいことができるわー」

照「…………」

照「…私じゃ、駄目か?」

久「なんか言った?」

照「咲の代わりに…私がやるのは…駄目か?」

照「咲がお前のような変態に犯されるのは嫌だ…」

久「へー妹思いの姉さんねー(このままだと和がやっちゃうから咲が犯されるのは間違ってないわ)」

照「私に妹なんか…妹なんか…」

久「いいわ。あなたがそういうなら咲の代わりにあなたとやるわ」

照「約束しろ!咲に手を出さないと!」

久「いいわよ。だからよろしくね」

久(ごめんなさい…あなたをだまして襲う形だけど、そうでもしないと本当に咲が危ないからね)

久(ここなら人は来ないはず…来るようなら憩に文句言ってやる)

照「な、何をする気…?」ブルブル

久「そんなにおびえないでよ。酷いことしないから」

照「嘘つけ…咲を盗撮して…そんなの信用できるか」ブルブル

久(やっぱりこの方法は失敗だったか。でもこうでもしないと、事情を説明しても頭おかしいって思われるから)

久「さ、目をつむって」

照「い…嫌…っ」ブルブル

久「本当に大丈夫だから、落ち着いて」ギュ

照「きゃ…は、放して…」

久(あーこれは本当のこと話さないとできそうにないわね…ま、普通話すか…)

久「大丈夫よ。あの写真、私が撮ったんじゃないから」

照「ふぇ?」

久「あれは後輩が勝手に撮ったのよ。私はただ持ってきただけ。咲を犯す気なんてないから」

照「な、ならなんでそんな嘘ついてまでこんなことを」

久「でも牌に愛された少女が結婚できないのは本当の話。それと、放っておいたら咲が危ないのも本当」

久「あなたが咲のことを大切に思ってたか確かめたかったの。別居してても、咲のことを思ってるかどうか」

照「そうか…ならもう話してくれ。私とやることも嘘なんだろう?」

久「いや…あなたが咲を大切に思ってるなら、なおさらやらないと」

久「私があなたとやらないと、咲があなたの代わりに子作りしないといけないの」

______________

久「こういうわけ。普通に話したって信じてくれそうにないから」

照「…………」

久「放っておいたら咲が危ないから…というか私が付いた嘘、私を後輩に置き換えたらそのまんまになるわ」

久「だから改めて言うわ。お願い、咲の為にもやらせて」

照「…分かった」

久(初めからこうすればよかったわ)

久(でも、宮永さんがあれでも咲のことを思ってるなんてね)

久「さ、服を脱いで」

照「ん…」シュル

久(わ…咲とよく似てる…肌のきれいさも、違うのは身長か…)

照「こ、これでいい…?」

久(下着はやっぱり年齢の差ね。ちょっと色っぽいわ)

久「いいわ。いきなり派手に行くのも悪いから」

久「も、揉むわよ」

照「あんまり揉む胸もないんだけど」

久「私だってそんなにないから大丈夫よ」

久「ないって言ってもちゃんとあるじゃないの」モミモミ

照「んっ///ちょ、ちょっと」

久「あ、ちょっと強かったか…ごめんなさいね」

照「私、揉まれたことないから…」

久「もったいないわね。普通に揉めるのに」モミモミ

照「ひゃあ……んっ」

久(これであってる…よね?)

照「んっ///や、やめ」

久(ブラの上でこんなに感じてるのね…じゃあ)ニヤ

久「ブラ、外すわよ」

照「っえ?」

久「じかのほうが気持ちいいと思うから、さ」プチ

照「やぁ……ちょ///」

久(咲よりは大きいか…にしても乳首が勃ってるわね。これは)

久「さっきより感じると思うわ。だから覚悟して」ムニィ

照「ひぇ、やぁ……///」

久「ちょっと揉んだだけなのに、じかだとこうも感じるのね」

久「じゃ、ここをいじったらどうなるかな?」

照「こ、ここってまさか…」

久「当り前よ。つねってみるの」グィ

照「ふぁあああ!?はぁ…はぁ…///」

久(こんなに感じるものだったっけ?それとも宮永さんが敏感なだけ?)

久「…敏感なら、もっと攻めてみたいわ///」クリクリ

照「や、やめ……っあぁん///」

照「はぁ……はぁ……」

久(やりすぎたかも…でも感じてもだえる宮永さんを見るとつい)

久「まだ入れるには早いかもね」

久「パンツも脱がすわよ」ズルズル

照「あ、駄目……やめ……」

久(もう濡れてる…あれだけ感じてたとはいえ)

久「広げるわね」クィ

照「んっ///ぁ…」

久「もう入れても大丈夫かしら?」

照「うぅ…」ジワ

久(ちょっと涙目になってる…いいわね)ムクムク

久「返事がないわね。じゃあもう少しいじっちゃうわよ」

照「ひゃ……な、舐めないで!」

久「いいじゃないの。もう少しくらい濡らしたほうが痛くないと思うし」ハム

照「――っ///」ジタバタ

久「暴れちゃダメよ。歯が乳首に当たっちゃうわよ」

照「ふぁ…らめぇ…」

久「じゃ、おとなしくしてね」チュー

照「ぁ…あぁ……」グジュ

久「あふれてきた…そろそろいいわね」

ヌギヌギ ボロン

照(こ、こんなの絶対入りきらない…駄目)

照「やめて…そんなのはいらないから……」

久「入るわよ。そういうものなのこれは」

照「やぁ…ま、待って…待っ……ああ!!」ヌプッ

照「も、もし本当にできたら…」

久「たぶん費用は上がなんとかするはず。子供の面倒は私が見るわよ」

久「だから…行くわよ…」パンパン

照「だ、駄目ぇ…///」

久「あぁ…締め付けられて…んっ///」ハアハア

照(咲…私は……もう…)

久「んっ…んん…」ハアハア

久「も、もう出る…だから…受け止めてぇ!」

ドビュルルル

______________

久「はぁ…はぁ…」

照「うぅ…ふぁああ……///」

久(完全に出しちゃったわ。それも予想より早く)

久(もうちょっと待ってもよかったけど、早めに終わらせないと負担がかかるから)

久「ふぅ…これで終わりよね…」

久「こっからどうしようか…宮永さんを放って置くわけにもいかないし…」

久「宮永さん、起きて」

照「ん……ふぁ…」

久「終わった後もこんな感じか…」

久「仕方ないわ。後始末は私一人で…」

久「漏れた精液の処理完了、あとは宮永さんに服を着せてしまえば」

照「…これで終わり?」

久「あ、起きたのね。これで終わりよ」

久「あとはお互い病院に行って、検査を受けて終了のはず」

照「そう…」

久「服を着て。病院に行ったら全部終了だから。あ、でも妊娠した場合はまた別のことしないといけないかも」

照「…………」

久「漏れた精液の処理完了、あとは宮永さんに服を着せてしまえば」

照「…これで終わり?」

久「あ、起きたのね。これで終わりよ」

久「あとはお互い病院に行って、検査を受けて終了のはず」

照「そう…」

久「服を着て。病院に行ったら全部終了だから。あ、でも妊娠した場合はまた別のことしないといけないかも」

照「…………」

prrrr

久「憩?終わったわよ…………ええ、ちゃんと出しましたから」

久「結果が満足じゃないからって咲を巻き込んじゃ駄目よ。じゃあね」ピッ

久「じゃ、病院に行くわよ…って宮永さん?」

照「…………」

久(やっば、さっきからほとんどしゃべってない…大丈夫かしら…)

久(やりすぎたわけでもないし、何でだろう…)

久「あのー宮永さん?具合とか悪いの?」

照「大丈夫」

久「そ、そう…(ますますわからないわね…)

久「じゃ、じゃあ病院に行きましょう…」

照「わかった」

久(そのリアクションだと本当に困るんだけど!私別に何も…いや、やっちゃったか…それでも)

久(病院嫌いとかじゃないわよね)

______________

憩「お疲れ様」

久「うん…」

憩「これで上の政治家も研究者も大喜びやー」

久「そう、それはよかったわね」

憩「どうしたんや?さっきから反応が薄いような」

久「そ、そう?そう見えるの?(宮永さんのこと考えてたらそういう風に見られたか)」

久「あの、子供ができるのって、今からわかるものなの?」

憩「生理が来んくなるまでわからないはずや。どうしたんや?」

久「いや、ならいいわ(子供ができたとかじゃないのね…じゃあなんでだろう)」

久(非処女になるのが精神的にくるのかしら)

久「……戻ったらちゃんと話し合いましょう」

憩「ん、何が?」

久「いや宮永さんがあの後あんまりしゃべらなくなったからちょっとね」

憩「はあ、さっき診断した時は普通に喋れてたはずやけどなー」

久「そうなの。それはよかったわ(じゃあなんで私が話しかけたらああなるのよ)」

憩「もうそろそろ戻ろうか。みんな心配するはず」

久「そうね…もうみんなホテルに行ってそうだわ」






久(病院を出ても宮永さんはいないわね…)

久「まさか私としたショックで…ないない、あの時は宮永さんだって気持ちよさそうにしてたんだから」

久「…咲たちの為に麻雀部がよく予約するホテルにしてたから、白糸台と一緒だといいけど」

ホテル

美穂子「上埜さん!今までどこ行ってたんですか!?」

久「ああ、白糸台の宮永さんと1対1で話し合ってたのよ。咲のことについて」

美穂子「そうなんですか。みんな心配してたんですよ」

久「ごめんね。急いで戻るから」

久「あ、ここって白糸台の人たちも予約してたっけ?」

美穂子「白糸台ですか?えーっと、レギュラーの人たちはここだった気が」

久「ありがと、それだけきけたら充分よ」タタタ

久「部屋は………ここか!」

久「あの、ここって白糸台の部屋ですよね?」

菫「ああ、あなたは清澄の」

淡「うぉ、あの牌を叩き付ける人だ」

久「宮永さんいる?」

菫「照か……あいつは一度戻ってからなんかボーっとしててな。どうしたものか」

久「ちょっと連れてきてくれない。客だって言って」

菫「?」

淡「わかったよ。テルー、お客さんだよー」

照「…あっ」

久「ちょっといいかしら。さっき――ってちょっと!」

菫「おい照、何で会話途中で部屋に戻る」

照「菫、放して」ジタバタ

菫「はぁ、お前ちょっと変だぞ。今日何があった?」

照「別に何もない」

菫「すまん、今照はこんな感じだ。だから話すのは無理だな」

久「…………」

久「ちょっと中に入るわよ!」

菫「お、おい!」

久「宮永さん、待って!」ギュ

照「――っ!?」

久「お願い、話をさせて。ずっとそんな調子じゃ気になるもの」

照「…………」

菫「おい照、そこまで言われてるんだ。ちゃんと話せ」

照「……分かった」

久「ここなら大丈夫でしょ、屋上に人なんか来ないし」

久「さぁ話して!なんであの後からそんな感じなのよ!」

久「こっち向いてよ宮永さん!どうして――」

照「……悲しくなるから」

久「悲しくなる?何が?」

照「もし…竹井まで離れたら…私は」

久「離れるって何よ!!私はちゃんとここにいるじゃないの!」

照「あの時だって…あの時だって咲とは……」

久「あの時……?」

照「咲が事故を起こして…それで咲に強く当たりすぎて……」

照「…………」

久「…事故は咲のせいなの?」

照「咲のせいじゃかった。でもあの時は気が動転して」

照「咲のことを初めて殴って、怒鳴ったと思う。それからすぐ、両親が空気を読んで、別居した」

照「冷静になったら、もう取り返しがつかなくなってた…」

久「…そうなの」

照「それから…咲に会ったら…あの時のせいで咲が辛い思いをしそうで」

久「何でよ!そんなことないわよ!咲だって会いたそうにしてるから!」

久「それにそのことと私と話さないことは関係ないでしょ!何で!」

照「近づきすぎたら、それだけ別れた時が辛い…」

照「咲だって…それにあの子も……」

照「……………………」ポロポロ

久「咲なら…まだやり直せるわよ…咲だって、ちゃんと和解すれば…」

久「あなたが意地を張ってたら、それだけ咲が辛いのよ。お母さんもいないんだから」

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