P「恋の呪文は」小鳥「スキトキメキトキス」(231)

小鳥「……アイドルとどんなキスをするか?」

P「はい」

小鳥「それを考えてきた……と」

P「そうです」

小鳥「なぁんだ……真剣な顔して話があるなんて言うから……」

P「えぇ、俺はいつだって真剣ですよ」

小鳥「一体どんな話かと思えば……そんなことかぁ」

P「そんなことと仰るか! 昨日寝れなかったんですよ!?」

小鳥「知りませんよぉ」

P「あぁ眠い……あふぅ」

小鳥(告白でもされるのかな……なんて、少しでも期待した自分がバカみたい)

小鳥「はぁ……それで?」

P「ようやく聞く気になりましたか」

小鳥「まぁ正直、私もこういうの好きですからね」

P「仕事中もよく上の空で妄想してますもんね」

小鳥「し、してませんよ!」

P「ホントかなぁー」

小鳥「いいから早く話を進めてください!」

P「分かりました」

いいよいいよー

P「えっと……キスにもいろいろありますよね?」

小鳥「そうですね、挨拶的なものから情熱的なものまで」

P「そこで、みんなに合うキスのシチュエーションを考えてみたというわけです」

小鳥「それで寝れなかったと、だから目が血走ってるということですね」

P「そうです」

小鳥「無駄なシミュレートだと思いますけど……?」

P「小鳥さんの妄想だって……」

小鳥「サーセン」

P「最初は雪歩からいきましょう」

小鳥「順番には何か理由があるんですか?」

P「特に無いですけど……?」

小鳥「何で雪歩ちゃんからなのかなぁーと」

P「単純に、一番最初に浮かんだからですよ」

小鳥「なるほど」

P「雪歩の場合はですね……まず場所は公園です」

小鳥「公園ですか、なんとなく予想通りです」

P「と言っても、ガキんちょが走り回る公園じゃなくて、洋風な感じで」

小鳥「時間は昼ですね!」

P「そう……ちょっと日差しが強いんです」

P「んで、雪歩は祈るように手を胸の辺りで組んで、目を瞑り顔を上げるわけですよ」

小鳥「うんうん」

P「そして雪歩の肩にそっと手を触れると……」

小鳥「触れると……」

P「ビクッ! と肩を震わせる」

小鳥「かわいい!」

P「ここで重要なのは、最初からずっと震えてたってことなんですよ」

小鳥「キスを許す相手でも、やっぱり恐怖心は残ってるわけですね?」

P「そう……コレ重要」

小鳥「重要です!」

俺「重要です!」

P「雪歩の恐怖心を抑えてあげるように、ちょっと肩を持つ力を強めてやると……」

小鳥「やると……」

P「それに呼応するように、雪歩の組んだ手もキュッと締まる」

小鳥「飛び出しそうな心臓をおさえてる感じが実に良いですね」

P「さていよいよですが、雪歩へのキスはただ唇を合わせるだけです」

小鳥「え? す……す、吸ったりとか」

P「吸ったりはおろか、その……い、入れたりとかもダメ」

小鳥「え~どうするんですかその後」

P「そのままですよ、雪歩の震えが収まるまで」

小鳥「正直、私には我慢できる自信がないです」

P「それには同意しますけどね」

雪歩きゃわわ

P「ご承知の通り、雪歩には気弱で軟弱なイメージが付いてますよね?」

小鳥「そもそも、そういう自分を変えるために……っていうのが、アイドルを目指した動機でしたよね」

P「はい。 ですが、実際の雪歩を見ていてどう感じます?」

小鳥「えっと……私にはすごく強い子に見えますよ」

P「そうです! 雪歩は強い子なんですよ!」

小鳥「一見ナヨっとしているようで、芯は強いんですよね」

P「そのとおり! 意外と度胸があるんです!」

小鳥「とりわけ、自発的な行動になるとその度胸が発揮されます」

P「自分の性格を変えようと765プロの門を叩いたことが、何よりの証拠です」

妄想垂れ流しより実践あるのみ

P「そこんとこを分かろうともせずに、批判する輩が多すぎる!!」

小鳥「……そうですか?」

P「たとえば……コホン」

P「人気アイドルだかなんだか知らないけどさぁ! 自分のキャラ作る方が断然上手いじゃん!」

小鳥「…………ん?」

P「ちょっと不思議ちゃん入ってますって、男がしっぽ振ってくるの知っててさぁ!!」

小鳥(どこかで聞いたことある……)

P「……そういうことを言う輩が非常に多い!」

小鳥「それホントに誰かが言ってたんですか?」

P「いや、実際は知りませんけどね」

小鳥「なぁんだ」

P「なんか言われそうじゃないですか」

小鳥「プロデューサーさんは、そんなこと思ってないですよね?」

P「当たり前でしょ」

たしかに

支援

P「話が逸れました」

小鳥「大幅に」

P「戻しましょう」

小鳥「そうしましょう」

P「雪歩はきっと、淡白ともいえるキスに安堵すると同時に、こう思います」


雪歩(わ、私に気を遣ってくれてるのかな……)

雪歩(本当はもっとしたいのに……我慢してるんじゃ……)


小鳥「健気ですねぇ」

P「そこで雪歩は、精神コマンド『気合』を発動させるわけですよ」

小鳥「制限解除ですね!」

お前ら仕事しろ

P「意を決した雪歩は、組んでいた手を相手の胸に当てます」

小鳥「でも手は震えてるんですね!」

P「そしてですね、身を乗り出すような感じで、ほんの少しだけ相手の方に体重をかけます」

小鳥「雪歩ちゃんの踵が少し持ち上がる!」

P「そうです」

小鳥「受身だった雪歩ちゃんが、初めて自発的にキスをした!」

P「しかしここで問題がー」

小鳥「なにぃー!?」

P「雪歩はキスを知りません」

小鳥「な、なんだってー!!!」

P「雪歩にとってキスは、あくまでも唇同士を合わせるだけに過ぎないのです」

小鳥「穢れを知らない……まさに純白」

P「それほど純粋な雪歩が、勇気を振り絞ってくれたのです」

小鳥「自分が知っている、自分が出来る最大限の愛情表現だったんですね」

飽きた

支援は紳士のつとめ

P「他人からすれば、小さな変化かもしれない。 しかし雪歩的には大大大健闘をしたわけです」

小鳥「ストレスがなかったとは言えないでしょう」

P「多少の無理をしたわけですからね」

小鳥「キスが終わったら、どうなるんですか?」

P「緊張の糸が切れてしまったのか、気を失うように相手に倒れこみます」

小鳥「っていうか本当に気を失っちゃうんじゃないですか?」

P「かもしれません」

小鳥「それからそれから?」

P「そんなガラス細工のような雪歩の身体を優しく抱きしめる……俺」

小鳥「相手ってお前かよ!」

P「そりゃ俺が妄想したんですから俺でしょうよ!」

小鳥「わかってますよ。 ちょっとツッコミたくなっただけです」

P「だいたい、女の子がお前とか言っちゃダメです」

小鳥(女の子……?)

お?

ん?

P「震えの収まった雪歩の身体を抱きながら思うわけですよ」


P(俺は一生この子を守ってみせる……)


小鳥「実に美しい光景ですね」

P「抱き合う二人を邪魔するものは一人もいません」

小鳥「そんな二人を祝福するように、風に揺られた木々たちの拍手喝采が……」

P「いいですねぇ」

小鳥「あぁ涎が出てきた……ジュルリ」

P「樹る里?」

小鳥「な、中の人などいないっ!」

小鳥「次は誰ですか?」

P「んーと……伊織です」

小鳥「ツンデレはやっぱり間接キスでしょ!」

P「それも考えたんですけど、今回は普通のキスってことで」

小鳥「……そうですか」

P「伊織はですね、とにかく自分の思い通りにならないと気が済まない性格でしょ?」

小鳥「お嬢様でワガママキャラですからね」

P「キスをするにも、当然そうした性格が反映されるわけです」


伊織『や、優しくしなさいよねっ!!』

伊織『ヘンなことしたら、許さないんだからっ!』


小鳥「あぁ……もうかわいい」

支援

P「伊織が目を閉じて顔を上げます」

小鳥「はい」

P「いかにも『ほら、早くしなさいよ!』と言いたげな顔で」

小鳥「でも顔は真っ赤……」

P「そこで、迷わずおでこにキスをします」

小鳥「あ、やっぱり」

P「当然伊織は怒るわけですよ。 よりにもよってデコですから」

小鳥「こんな感じでしょ……」


伊織『ちょっとぉー!! なにやってんのよぉ~』


P「そうそう! それで……その『なにやってんのよ』の『の』の時にキスをするんです」

小鳥「な、なんですか? もう一回」

P「ですから『なにやってんのよ』って言う『の』の口の時に……」

小鳥「あぁ分かりました」

P「あとはもう……こっちのもんです」

小鳥「んー!!っていう声にならない抗議には目もくれず」

P「バタバタと振り回す両手を掴んで」

小鳥「やがて伊織ちゃんは諦めたように抵抗を止め、されるがままに……」

P「時折可愛らしい吐息を漏らすんですね」


伊織『ふぁ……あむ……んふ……』


小鳥「もうこっちが漏れちゃいそうです」

P「やめなさい」

小鳥「サーセン」

支援

P「そしてキスを終えた伊織の一言」


伊織『もぉ……ばかぁ///』


小鳥「はい死んだー! 私死んだー!」

P「このときに第2ラウンドに移行しても可、です」

小鳥「そうしましょう!」

P「伊織の鼓動が収まらぬうちに、再度唇を奪いましょう」


P『伊織……』

伊織『ちょ、ちょっとまた……んんっ!!』


P「もう伊織は完全にコチラに身をまかせます」

小鳥「当然です」

P「ここで伊織の手を見てください」

小鳥「……あっ!」

P「そうです、うさちゃんの目を塞いでいるのです」

小鳥「なんと」

P「とても見せられないような行為をしていると、伊織自身が理解しているんです」

小鳥「だから塞ぐんですね」

P「伊織はまだ子供ですが、そういう知識は意外とあるんですよ」

小鳥「さすがは千早ちゃん、雪歩ちゃんに次ぐむっつり」

P「え? 二人ともむっつりなんですか?」

小鳥「いや、知りませんけど」

P「さっき雪歩のこと、純白って言ってませんでした?」

小鳥「そうでしたっけ?」

支援

P「それはともかく、伊織の魅力というのはそういうところだと思うんです」

小鳥「う~ん」

P「子供なのに大人……だけどやっぱり子供っていうか……」

小鳥「なんとなく、言わんとすることは分かります」

P「ボキャブラリーが少ないもので……すいません」

小鳥「なんていうか、ちぐはぐさがいいんでしょ?」

P「まぁそんなとこです」

小鳥「だからキスだって、ちぐはぐしたものになってしまう」

P「伊織相手には強烈過ぎるほど、情熱的になるんです」

小鳥「伊織ちゃんの子供リップにフレンチキス……」

P「あくまでも伊織は受身ですけどね」

>>30
突然の千早

小鳥「いやぁー楽しいですねこの妄想!!」

P「でしょう? 次は真にしましょう」

小鳥「ぃよっしゃー」

P「真はなんと言っても乙女思考ですよね」

小鳥「私は一番女の子らしいのは真ちゃんだと思ってますけどね」

P「そうです! 女の子を女の子たらしめるもの……それは」

小鳥「なんでしょう?」

P「女の子でありたい、可愛くありたいと願う心です」

小鳥「ほう!」

P「真はその願望が人一倍強い……ということは?」

小鳥「ということは?」

P「真こそが、まさに真の意味で女の子らしいのです」

P「そんな真が思うキスは、やはり王子様がお姫様に……っていう甘々な感じなんです」

小鳥「そうでしょうそうでしょう」

P「ここで王子様のキスってどんな感じかなぁーって考えてみたんですけどね」

小鳥「はい」

P「ちょっと失礼」

小鳥「……ひゃっ!」

P「顎に手を当てて、こうクイッと上を向かせるのが個人的には当てはまるわけです」

小鳥「あっ……は、はい」

小鳥(びっくりしたぁ……私で試すとは思わなかったわ)

P「真は自分がキスされると気づいて、そっと目を閉じます」

小鳥「心の中では『キターーーー!!』って言ってるんでしょうね」

P「真の脳内では少女マンガのようにバラの花が咲き乱れています」

P「ゆっくりと顔を近づけていきましょう」

小鳥「ちょっと口あけちゃったりしてね」

P「互いの吐息が唇に当たって……」

小鳥「いよいよかぁー」

P「って時に、口を真の耳元に持っていきます」

小鳥「なにぃー!?」

P「そしてベッタベタでコッテコテな一言」

小鳥「ま、まさか……」


P『真……愛してるよ』

真『あっ……////』


小鳥「はぁぁぁぁぁん!!」

職場で二人きりになる瞬間後ろから襲うように抱きしめそのまま仕事を忘れてただひたすらに唇を貪り合いたい元アイドルOLナンバーワンの律子さん

小鳥「イタタタタ……だがそれがいい!」

P「イタければイタイほど、効果大です」

小鳥「歯が浮きすぎて抜け落ちちゃうほど甘いですね!」

P「多分これで真は夢見心地ですよ」

小鳥「トロットロに溶けてますね!」

P「あとはもう『ズキュウウウン!』ですよね!」

小鳥「やったッ!! アソコがシビれる!あこがれるゥ!」

P「やめなさい」

小鳥「サーセン」

小鳥「やっぱり真ちゃんには甘々が一番ですね」

P「常日頃、女の子らしくありたいと願っている真ですが、実際はどうでしょう?」

小鳥「さっきも言いましたけど、一番女の子らしいと思います」

P「しかし本人からすれば、そうした願いは、もはや叶わぬ夢になりつつあるんです」

小鳥「特に仕事面で言えば、ボーイッシュさを求められますからね」

P「ですからここでは、真の願いを思う存分叶えてあげましょう」

小鳥「だからこその王子様! だからこそのあの言葉!」

P「そういうこと」

小鳥「あぁ~ん、私も言われた~い」

P「…………」

小鳥「そ、そんなに冷めた目をしなくてもいいじゃないですか……」

流石の猿飛か

ピヨ…

小鳥「つぎつぎー!」

P「律子でいきましょう」

小鳥「眼鏡っ娘ktkr!!」

P「そうです、律子は眼鏡をかけてます」

小鳥「それがどうかしたんですか?」

P「俺も眼鏡かけてますけど、視力が悪い人は眼鏡を取られると何も出来ません」

小鳥「極端に悪いと、なんにも見えなくなっちゃいますもんね」

P「だからこそ、眼鏡を奪っちゃいましょう」

小鳥「強引だなぁ」

P「その強引さが大事です」

さすがの猿飛とか年がバレるぞ

P「律子はしっかり者で、みんなを仕切っていくタイプですよね?」

小鳥「そうですね」

P「そういう人には、強引すぎるぐらいが良いんですよ多分」

小鳥「押しに弱いりっちゃん萌え!」

P「ですからとことん自由を奪っちゃいましょう」

小鳥「でも、律子さんも乙女思考だったりしますよ?」

P「えぇ……ですからお姫様パターンも考えたんですが……」

小鳥「ダメでした?」

P「やっぱりお姫様は真にあげたいじゃないですか」

小鳥「別に被っちゃダメっていうルールはないでしょ」

P「いーえ、ダメです!」

赤羽だったのか

P「話を戻しましょう」

小鳥「はい」

P「さて、ここで注意点なんですが」

小鳥「なんでしょう?」

P「眼鏡って最近安くなったといっても、やはり高価なものです」

小鳥「そうですね」

P「しかも壊れやすいときた」

小鳥「うんうん」

P「ですから、奪うにしても取り扱いには注意しないといけません」

小鳥「壊しちゃうと元も子もないですからね」

P「手入れとかで、眼鏡を外している時を狙うほうがいいのかもしれませんね」

小鳥「難しそうですけど」

P「とにかく、どうにかして眼鏡を取りまして、もう壁際に追いやります」

小鳥「まぁ強引」

P「さらに両手を取って、壁に押さえつけましょう」

小鳥「おぉ!」

P「ここまで来ると、律子は何をされるか気づくわけです」

小鳥「でも、当然抵抗はするわけですよね?」

P「しますが、同時にその抵抗が無意味だと分かっているんですね」

小鳥「建前としての抵抗……ですね」

P「そうです」

P「律子は言います」


律子『ちょ、ちょっと! プロデューサー?』


P「当然その言葉は無視です」

小鳥「( ゚∀゚)o彡゜ごーいん!ごーいん!」

P「うるさい口は塞いじゃいましょう」

小鳥「いいよいいよーその調子!」


律子『ダ、ダメ……だめ…………んっ』


小鳥「やわっこいんだろうなぁ……」

P「一通り終えたら、唇を離します」


律子『……ぷはっ……はぁ……はぁ』


P「苦しそうな顔が、なんとも可愛らしいですね」

小鳥「息というより、胸が苦しいんですね? もうキュンキュンしちゃって」

もうピヨと実践しろよP

小鳥「律子さんは言うでしょうね」


律子『もう……強引すぎるわよ……ばか』


P「そのセリフは、伊織同様、第2ラウンドのゴングだと考えてください」

小鳥「( ゚∀゚)o彡゜ごーいん!ごーいん!」


律子『……んむっ!!』


P「再度唇を合わせますけど、最初とは少し違います」

小鳥「ほう」

P「途中で手を離しちゃうんです」

小鳥「ほほう、それでそれで?」

P「しかし律子は抵抗するどころか、コチラに手を回してくるわけですよ」

小鳥「くぅ~! 身体の拘束は解けても、心の拘束は解けないわけですね!」

P「そういうこと」

小鳥「素晴らしい!」

素晴らしい!

小鳥「はぁ……終わった後眼鏡をかけたら、きっと目を合わせらんないんでしょうね」

P「…………」

小鳥「顔を真っ赤にしちゃって……かわいいなぁ」


律子『ま、まったく……女の子の扱い方を分かってないんだから……』


小鳥「とか言っちゃったり……」


律子『私だけですからね、許してあげるのは……』


小鳥「とか言っちゃったりなんかしちゃったりしてー!!!」

P「…………」

小鳥「も、もうダメ……鼻血が……」

P「ティッシュありますよ」

小鳥「あっスンマセン」

P「さて、次にいきましょう」

小鳥「次は誰ですか?」

P「亜美真美にします」

小鳥「どっちからにします? 亜美ちゃん?」

P「ですから、亜美真美ですって」

小鳥「え? 二人いっしょ?」

P「モッチモーッチ、ロンローンです」

小鳥「夢のマロン社とはまた懐かしい……」

P「さすがです小鳥さん。 このネタが通じるとは」

小鳥「…………」

小鳥「それにしても、どうして二人いっしょなんですか?」

P「双子だからですよ」

小鳥「でも、もったいないじゃないですか」

P「何を仰いますか! 双子でしか出来ないことがあるでしょうよ」

小鳥「え?」

P「双子といえばやっぱり、サンドイッチですよ」

小鳥「あぁ! 両側からホッペにチューですね!」

P「ここで何を味わうかといったら、左右の趣の違いです」

小鳥「感触とか? 吐息とか?」

P「まぁそんな感じですね」

小鳥「その違いはどこからくるんですか?」

P「思春期か否か」

小鳥「……やっぱり」

P「亜美はお遊びというか、キスというよりチューって感じなんですよね」

小鳥「はいはい」

P「対する真美は、異性とのキスがどういう意味を持っているのか知っています」

小鳥「決定的な差ですね」

P「亜美は別になんともないんですが、真美の方は乗り気じゃないんです」

小鳥「なぜなら、恥ずかちぃから!」

P「そう! 恥ずかちぃから!」


亜美『ほら、真美も兄ちゃんにチューしよーよ』

真美『ま、真美はいいよぉ……』


小鳥「……ゴクリ」

P「結局亜美に押される形で、同時にキスすることになるんですが……」

小鳥「ここでそれぞれの差が出てくるんですね」

P「当然亜美は遊んでるのといっしょですから、普通に抱きついてきます」

小鳥「いつものノリですね」

P「真美は異性を意識してるので、抱きつかずに肩に両手をチョコンと乗せるんです」

小鳥「三つ指付くような感じですね!」

P「片や抱きつき、片や三つ指……そのギャップを楽しむと」

小鳥「なんと優雅な嗜みでしょう」

P「ギャップはまだありますよ。 唇の震えや、さっき小鳥さんが言った吐息です」

小鳥「うんうん! そうですね」

P「真美は緊張して呼吸も多少荒くなってますし、震えもある」

小鳥「亜美ちゃんは?」

P「亜美は普段となんら変わらずです。 まぁ多少の恥じらいはあるかもしれませんが」

小鳥「無邪気と思春期か……いいですね」

P「一応言っておきますけど、別に亜美が劣ってるってわけじゃないですからね」

小鳥「わかってますとも!」

P「無邪気さゆえのストレートな愛情表現とでも言いましょうか」

小鳥「余計な感情が邪魔しないんですね」

P「対する真美ですけど、逆に余計な感情が邪魔をするのが良いんです」

小鳥「いいんですか?」

P「いいんです!」

            ノヘ,_
    ,へ_ _, ,-==し/:. 入
  ノ"ミメ/".::::::::::::::::. ゙ヮ-‐ミ

  // ̄ソ .::::::::::: lヾlヽ::ヽ:::::zU
  |.:./:7(.:::::|:::|ヽ」lLH:_::::i::::: ゙l   いぇい!
 ノ:::|:::l{::.|」ム‐ ゛ ,,-、|::|:|:::: ノ   道端に生えてる草は食べられる草です!

 ヽ::::::人::l. f´`  _  |:|リ:ζ    畑に生えている草は美味しく食べられる草です!
 ,ゝ:冫 |:ハ、 <´ノ /ソ:::丿
 ヽ(_  lt|゙'ゝ┬ イ (τ"      ホント 貧乏は地獄です! うっう~~はいたーっち!!!

       r⌒ヘ__>ト、
      |:  ヾ   ゞ\ノヽ:    __  .      ri                   ri
      彳 ゝMarl| r‐ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| |                   / |
       ゞ  \  | [,|゙゙''―ll_l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
        /\   ゞ| |  _|_  _High To

P「亜美の場合は、ストレートな愛情表現と言いました」

小鳥「良い意味で幼稚なんですよね、良い意味で」

P「真美の場合は、感情が邪魔をする」

小鳥「はい」

P「恥じらいなどによって異性への愛情を隠そうとします」

小鳥「そうですね」

P「しかしですよ? 考えてみてください……隠れてます?」

小鳥「う~ん……隠れてない、かな」

P「そうです! 実は隠そうとすることによって、逆に露呈してしまうんですね」

小鳥「その一部が、震えとか吐息ってこと?」

P「イエス」

小鳥「なかなか深いですねぇ」

このスレは支援しなければ

P「つまりは、思春期を迎えた真美と……」

小鳥「子供のままの亜美ちゃん」

P「この二人にキスされることで……少女の成長の過程を味わうわけですよ」

小鳥「いずれは失われる亜美ちゃんの純粋な子供っぽさと……」

P「異性を意識した、真美の“大人っぽくなり始めた”子供っぽさ」

小鳥「その真っ只中に立つ……と」

P「成長に伴い失われるものと、逆に得られるもの……」

小鳥「…………」

P「人生の儚さとか、未来への希望とか……そういったものを教えてくれるんですよ二人は」

小鳥「なんか……」

P「どうしました?」

小鳥「ものすごく高貴なようで、ものすごく低俗な会話してますね私達」

P「これもまた……ギャップということで」

P「ふぅ……ちょっと疲れましたね」

小鳥「少し休憩しましょうか」

P「コーヒー淹れてもらってもいいですか?」

小鳥「はい……ブラックでしたっけ?」

P「えぇ、薄めのブラックで」

小鳥「あっそうだ……今インスタントしかないんですけど、良いですか?」

P「もちろん!」

小鳥「ゴメンなさい。 次はちゃんとしたのを……」

P「気にしなくていいですよ。 小鳥さんに淹れてもらったのなら、何だって美味しいですから」

小鳥「えっ……」

P「ん?」

小鳥「いえ……す、すぐ持ってきますから!」

P「はい」

ζ*'ヮ')ζ

小鳥「…………」

やかん「…………」

小鳥「……ふぅ」

小鳥(プロデューサーさん……私のことはどう思ってるのかな?)

やかん「…………」

小鳥(やっぱり妄想が生まれるってことは……)

小鳥(その人を理解してるか、理解しようとしてるってことよ)

小鳥(本当にその人のことを想ってるってことだわ)

やかん「…………」カタカタ

小鳥「…………」

小鳥(私との……キ、キスは……考えてくれたのかな?)

小鳥「…………」


やかん「ピィィィィィーーーーーー!!!」

小鳥「あっ!」

仕 事 し ろ

小鳥「はいどうぞ。 熱いから気をつけてくださいね」

P「ありがとうございます」

小鳥「…………」

P「……あちちっ」

小鳥「……あ、あの」

P「はい?」

小鳥「わ……私の……」

P「小鳥さんの? コーヒーですか?」

小鳥「い、いえ……なんでも」

P「???」


小鳥「……あちちっ」

P「熱いから気をつけてくださいね」

小鳥「さぁ次は誰ですか?」

P「やよいにしましょうか」

小鳥「やよいちゃんも、やっぱりまだ子供ですよね」

P「そうですね」

小鳥「どうするんですか?」

P「逆に聞きます。 やよいを目の前にして、まず何をしたいですか?」

小鳥「え?」

P「やよいが微笑んでるんですよ?」


やよい『えへへ……』


小鳥「…………」

P「さぁどうする?」

小鳥「……撫でm@s!」

P「でしょう? ナデナデしますよね?」

小鳥「しますします! 撫でないとバチが当たりますよ!」

小鳥「可愛いなぁ~やよいちゃんは……よしよし」

P「思う存分ナデナデしたところで、さぁ本題です」

小鳥「キタキタ!」

P「これもベタかもしれませんが、やよいに目を閉じさせます」


P『やよい……ちょっと目を瞑ってくれないか?』

やよい『へ? こ、こう……ですか?』


小鳥「さぁ閉じましたよ! プロデューサーさん!!」

P「小鳥さんが閉じてどうするんですか」

小鳥「私はイメージしてるんですっ!」

P「何をされるかも分からず、やよいはただ目を閉じています」

小鳥「子供ですからね」

P「お菓子をくれるとか、その程度だと思ってるんですよ」

小鳥「チョコレートかな? 飴玉かな?」

P「そうそう、多分そんな感じのこと」

小鳥「かわいい!」

P「そんなやよいの……」

小鳥「やよいちゃんの?」

P「ホッペにキスします」

小鳥「なん……だと?」

P「亜美真美にはホッペにチューしてもらいましたけど、今度はコッチがするんです」

小鳥「なんと」

さすがの猿飛なつかしす

やよいは結構積極的になりそう

小鳥「ってことは、口はナシですかい?」

P「慌てるでない」

小鳥「分かりました。 では待ちましょう」

P「ホッペにキスをされて、戸惑いつつも嬉しいやよい」

小鳥「テレてデレて……テレデレですね」

P「しかし……こうも思うわけですよ」


やよい(口にはしてくれないのかなぁ……)


小鳥「かわいい!」

P「でも、言葉に出さないんです」

P「やよいはいつも弟や妹の面倒を見てますよね」

小鳥「家事もこなしてますし」

P「その所為で……というと語弊がありますが、甘えることをしないんです」

小鳥「っていうか、できないんだと思います」

P「自分はお姉ちゃんだから、我慢しなきゃいけないと思っちゃうんですね」

小鳥「あぁ……なんか涙出てきた」

P「この前も、疲れてるみたいだったから撫でてあげたんですよ。 そしたら……」


P『疲れてるみたいだな、大丈夫か?』

やよい『私は……平気です。 他の子たちに優しくしてあげてください』


小鳥「うぅ……やよいちゃん……」

P「ホントに泣いてどうするんですか」

小鳥「だって……やよいちゃんが良い子過ぎて……うぅ」

P「というわけで、妄想ではとことん甘えさせてあげましょう」

小鳥「……はい」

P「ほらほら、涙ふいて」

小鳥「……ぐすっ」

P「はい、鼻チーンして」

小鳥「チーン」

P「……大丈夫ですか?」

小鳥「……うん」

P(うん……だって。 かわいいなおい……)

小鳥「ぐすっ」

P「化粧が剥がれますよ」

小鳥「ウルサイ」

カミカゼの術ピヨ

P「やよいがモジモジと、何か言いたそうにしています」


やよい『え、えっと……その……』

P『どうしたんだ?』

やよい『いえ……あぅ……』


小鳥「可愛いですね」

P「言うべきか、我慢するべきか、悩んでいるわけです」

小鳥「遠慮なんてしなくていいのにー!」

P「この間もずっとナデナデしてあげてください」

小鳥「いいですとも!」

P「笑顔を絶やしちゃいけませんよ」

小鳥「このニヤケ面を絶やすほうが難しいですよ」

ピヨォ

P「しばらくすると、ようやくやよいが甘えてくれます」

小鳥「よし!」

P「非常に申し訳なさそうな顔をして、言うわけです」


やよい『あの……お、お口にも……して欲しいかなーって』


小鳥「どっちのお口がいいn……」

P「あほっ!」

ガッシ!ボカッ!

小鳥「痛でっ!!」

P「なんてこと言うんですか!」

小鳥「冗談ですってばぁ」

P「ったくもう……」

P「さぁお望みどおり、やよいの口にキスをしてあげましょう」

小鳥「これもソフトな感じがいいですね」

P「えぇ、もちろん」


やよい『……んっ』


小鳥「撫で続けてていいんですか?」

P「そのほうがいいでしょうね」

小鳥「頭頂部ナデナデから、後頭部、うなじ付近に変更……と」

P「さすがです」

小鳥「いえいえ」

はよはよ

舌を絡めてくるやよいかわいい

P「ゆっくりと唇を離し、見つめ合いましょう」

小鳥「はい」

P「やよいは照れたように、また嬉しそうに微笑みます」


やよい『えへへ……』


小鳥「はぁぁぁぁん! 抱きしめていいですか? ねぇ抱きしめてもいいですか?」

P「ここで抱きしめなきゃいつ抱きしめるんですか!」

小鳥「うひゃぁ! い、今でしょーーーー!」

P「やよいに対する愛情の分だけ、思いっきり抱きしめます」

小鳥「よぉ~しよしよしよしよしよしよしよし……」

しえん

P「ここでやよいが溜まらずこう言うわけです」


やよい『プ、プロデューサぁ……く、苦しい……』


小鳥「わぁ! アレですね!」

P「どれですか?」

小鳥「ラピュタの……」


シータ『おばさま、痛い』


小鳥「ですね!!」

P「あっ、そうそうそんな感じ」

小鳥「……よくわかりましたね」

P「えぇまぁ」

P「続けましょう」

小鳥「そうしましょう」

P「つい愛情を込めすぎたので、慌てて離れます」


P『ごめんなやよい! 痛かったか?』

やよい『へ、平気です……だから……』


P「上目遣いで……」


やよい『もう一回、ギュってしてほしい……です』


小鳥「やよいー! ガバッ!!」

P「さぁ後は思う存分愛でてください」

小鳥「愛でてよし! 食べてよし!」

P「食べちゃダメでしょ」

BBAキモい

P「残りは……誰ですっけ?」

小鳥「まだまだ……あずささんとか響ちゃんとか」

P「では、あずささんでいきましょう」

小鳥「はい」

P「とは言ったものの……ちょっと悩んでるんですよねぇ」

小鳥「どうしてですか?」

P「やっぱりねぇ……キスするときは、する方もされる方も自覚してないといけないと思うんです」

小鳥「ほう」

P「不意打ちっていうのもアリでしょうけど、あずささんの場合は特にそう思うんですよ」

小鳥「そう思うのなら、そうなんでしょう」

P「ここでちょっと問題がありまして……」

小鳥「あらら」

P「あずささんは、ちょっと心も方向音痴だったりしません?」

小鳥「天然といいますか、なんといいますか」

P「だから、こう……気づいてもらえないんじゃないかと」

小鳥「なるほど……コッチはその気なのに、あずささんは『?』を浮かべてるんですね」

P「そうなんですよ」

小鳥「ありそうですね」

P「どうしましょうかねぇ」

小鳥「ん~」

>>86
屋上

支援

小鳥「この際、宣告するってのはどうですか?」

P「え?」

小鳥「今から貴方にキスをします……とか、キスをしてもいいですか? とか」

P「あぁ~」

小鳥「それなら、さすがに自覚するでしょう」

P「荒技ですけど、いいかもしれませんね」

小鳥「でしょ?」

P「……よしよし、浮かんできた浮かんできたー!」

小鳥「おっけーおっけー」

>>89
BBAは音無だよ
羊水の腐ったゴミはwwww

あずささんはお姉ちゃんだから可愛い

P「ってことで、キスをしてもいいですか? と尋ねましょう」


P『あずささん……いいですか?』

あずさ『は、はい。 では……どうぞ』


P「お腹の辺りで手を組んで、目を閉じるあずささん」

小鳥「いいですねぇ、お淑やかな感じが」

P「まずは軽くチュッとしましょうか」

小鳥「ソフトタッチですね」

P「あずささんは、あっけに取られてしまいます」

小鳥「そうでしょうね」

P「そして、こう言うのです」


あずさ『あの……これだけで良いんですか?』


小鳥「これだけで良いわけないじゃーん!!」

P「大人だからこそ出てくる言葉ですよね」

小鳥「そこが他の子との決定的な差ですね」

P「分かってくれてるんだから、コチラとしてもやりやすいわけです」

小鳥「そうですね。 分かってるんですから」

P「ここで、再度あずささんに尋ねましょう」


P『……いいんですか?』


小鳥「あずささんはこう言うんですね?」


あずさ『も、もう……分かってるでしょう?』


P「あとはもう……洋画ですよ洋画」

小鳥「情熱的にですね!」

P「分かってるんですから!」

小鳥「分かってるんですもんね!」

P「はい、次に進みましょう」

小鳥「誰にします?」

P「響です」

小鳥「はいさい!」

P「響はですねぇ……多分、慣れてないと思うんです」

小鳥「キスとかに?」

P「なんかそんなイメージなんですよ」

小鳥「そうですかね」

P「えぇ」

小鳥「ふぅ~ん」

>>92
屋上

小鳥「場所は?」

P「やっぱり南の島……砂浜でしょうね」

小鳥「ですよねぇ」

P「水着が無いので裸足でキャッキャウフフした後、そういう空気になったとします」

小鳥「はい」

P「響はキスを待つわけですが……」

小鳥「ですが……」

P「目をガッチリ閉じて、口はもう『ぶちゅーぅ』って感じなんですよ」

小鳥「あぁーやりそうやりそうwww」

P「もちろん可愛いことに変わりはないんですが……」

小鳥「間抜け面萌えです」

>>92
天井

>>92
あずさのがババアだろゴミ

P「そんな顔向けられたら、もうチョップするしかないでしょ」


デュクシ!

響『うがぁ!』

響『痛つつつ……』

響『プロデューサー! 酷いじゃないかー!』


小鳥「涙目なんですね! かわいいかわいい」

P「さて、仕切りなおすわけですが……」

小鳥「まだ直ってないんですね?」

P「えぇ……軽くなったとはいえ、やっぱりタコ口なわけです」

小鳥「またチョップですか?」

P「いえ、今度は……放置です」

小鳥「放置プレイktkr!!」

P「響がプルプルしてる様を眺めつつ、しばし放置」

小鳥「うんうん!」

P「やがて響も不審がって、片目だけ開けて様子をうかがうんです」

小鳥「片目だけwww かわいい!」

P「チラッて感じで俺を見るんですが……」

小鳥「そこにはニヤケ面のプロデューサーが」


響『うがぁーーーーー!』

響『プロデューサー! なにやってるんだーッ!?』


小鳥「wwwwww」

P「泣きそうになる響」

小鳥「いや、多分もう泣いてます」


響『うぅ……意地悪するなぁ……』


P「抱きしめて、頭を撫でてあげましょう」

小鳥「はい」


P『ゴメンゴメンwww』

響『うぅ~』


小鳥「先生! 響ちゃんが落ち着いてきました!」

P「では、キスしましょう」

小鳥「はーい」

            ノヘ,_
    ,へ_ _, ,-==し/:. 入
  ノ"ミメ/".::::::::::::::::. ゙ヮ-‐ミ

  // ̄ソ .::::::::::: lヾlヽ::ヽ:::::zU
  |.:./:7(.:::::|:::|ヽ」lLH:_::::i::::: ゙l   いぇい!
 ノ:::|:::l{::.|」ム‐ ゛ ,,-、|::|:|:::: ノ   道端に生えてる草は食べられる草です!

 ヽ::::::人::l. f´`  _  |:|リ:ζ    畑に生えている草は美味しく食べられる草です!
 ,ゝ:冫 |:ハ、 <´ノ /ソ:::丿
 ヽ(_  lt|゙'ゝ┬ イ (τ"      ホント 貧乏は地獄です! うっう~~はいたーっち!!!

       r⌒ヘ__>ト、
      |:  ヾ   ゞ\ノヽ:    __  .      ri                   ri
      彳 ゝMarl| r‐ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| |                   / |
       ゞ  \  | [,|゙゙''―ll_l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
        /\   ゞ| |  _|_  _High To

P「ここで、恐らく響はヘソ出しルックでしょうから……」

P「露出した背中を撫で回してもいいかもしれません」


響『んふっ……ふぁ……』


小鳥「どうして背中を?」

P「そこに背中があるからです!」

小鳥「は、はぁ……」

P「背骨の突起を一つずつ入念に撫でていきます」

小鳥「椎骨……でしたっけ? マニアックですねなかなか」

P「しかしエスカレートしてはいけませんよ」

小鳥「あくまでも、撫でるのは肌の露出した部分だけ……ですね?」

P「はい」

P「響は体力がありますから、時間は長めにしましょうか」

小鳥「聞こえてくるのは、波のせせらぎだけ」

P「そうです、自然の効果音に身をまかせましょう」

小鳥「永遠に続くかのような時間……」

P「しかしそんな時間を中断させる出来事が起きます」

小鳥「あら」

P「不意に波が砂浜を走って、二人の足元を流れます」

小鳥「あ、そんなに海に近いんですか?」

P「なんとなく、今浮かびました」

うむ 良いクオリティだ 支援させてもらおう

P「二人は驚いて、思わず口を離してしまう」


響『うひゃぁ!』


小鳥「なんだか……いつまでやってんだ! って海に怒られたみたいですね」

P「二人して飛び上がってしまい、恥ずかしいやら可笑しいやらで、お互い笑い合う……と」

小鳥「いいですねぇ美しいですよ」

P「そして響は俺の手を取って、引っ張っていきます」

小鳥「どこへ?」


響『プロデューサー! もう泳いじゃおうよ!』


小鳥「え? う、海ですか!? 服着たまま?」

P「そうですよ。 季節は夏ですから薄着ですし」

小鳥「でも、下着が透けちゃいますよ」

P「海……とりわけ夏の海は、心を開放的にさせるんです」

小鳥「そうかなぁ……」

P「そう信じましょう」

小鳥「あっでも!」

P「なんですか?」

小鳥「遊ぶのに夢中で、下着のことなんか忘れてて……」

P「ほう」

小鳥「後で気が付いてうろたえるってのはいいですね!」

P「あぁそれ頂き!」

小鳥「静かなプライベートビーチに響ちゃんの声が“響”く」





響『うがぁーーーーーーー!!』

小鳥「次いってみよぉー」

P「では貴音にしましょう」

小鳥「そうしましょー」

P「貴音ですが、やっぱりおねだりしてほしいですね」

小鳥「おねだり……ですか」

P「恥ずかしさを懸命に押し殺して、キスをねだるんですが……」

小鳥「やっぱり、貴音ちゃんといえばってのがありますよね」

P「そう! 特筆すべきは、貴音の独特な言葉遣い」

小鳥「貴音節炸裂!」

P「貴音は非常に恥ずかしそうにして、必死に言葉を紡ぎます」


貴音『あ、あの……貴方様』

P『どうしたんだ? 貴音』

貴音『ど、どうか……せ、せ、接吻……を』


P「銀色に輝く髪の所為で、顔の赤さが余計に目立つわけです」

小鳥「…………」

P「さぁ、ここで意地悪をしてやりましょう」


P『う~ん? よく聞こえなかったなぁ』

貴音『で、ですから……その……く、く、口吸いを……』


小鳥「…………」

支援

小鳥「……あの」

P「なんですか?」

小鳥「言いますかね? 接吻とか口吸いとか……」

P「いいんです! 妄想ですから!」

小鳥「でもぉ~」

P「まぁまぁいいじゃないですか」

小鳥「んー」

P「細かいことは気にしない!」

小鳥「……そうですね!」

支援は紳士のつとめ

P「意地悪は続きます」


P『口がなんだって?』

貴音『ですから、あの……ち、ちっすを……』

小鳥『ちょっとストーップ!』


P「なんですか! 妄想の中に乱入しちゃダメでしょ」

小鳥「いやいやいや……チッスはないでしょー! どこのオヤジですか!!」

P「あぁ……じゃーキッスでいいですよ」

小鳥「それも微妙ですけど」

P「意地悪はまだまだ続きます」


P『どうしてキスがしたいんだ?』

貴音『そ、そんなこと……理由なんて必要ないではありませんか』

P「さぁだんだんと表情が曇ってまいりました」

小鳥「いいですねぇ」

P「仕舞いには目に涙を溜めて、こう言うのです」


貴音『うぅ……貴方様……い、いけずです』


小鳥「はい頂きましたー! い・け・ず!!」

P「頂いたところで……キッスです」

小鳥「意地悪した分、たっぷり可愛がってあげるわけですね」

P「貴音がお腹一杯になるまで……」

小鳥「いやぁー大飯喰らいですからねぇー」

P「もう愛情増し増しです」

小鳥「メモしとこう……貴音ちゃんはソッチの欲も旺盛だった……と」

明日も仕事なんだよ、なんで今日なんだよくっそたれ

小鳥「次はいかがしやしょうか?」

P「千早でしょう」

小鳥「難しそうですね彼女は」

P「そうですね」

小鳥「どうしましょうかね?」

P「ここは一つ、お願いしましょう」

小鳥「お願い?」

P「キスをしてもいいか尋ねてみましょう」

小鳥「えぇー! あずささんと同じ戦法が通用しますぅ?」

P「しないでしょうね」

千早『な、なに言ってるんですか! まったく……』


小鳥「やっぱりそうなりますよね」

P「そこで、一先ず引きます」

小鳥「引きますか」


P『そ、そうだよな……スマン、変なこと言って』


P「と言いながら、この世の終わりみたいな顔をします。 そりゃーもうズゥ~ンですよね」

小鳥「こんな顔でしょ……」ズゥ~ン

P「そうそう、そんな感じです! 口に出してもいいくらいです」

小鳥「ズゥ~ン」

P「上手い上手い」

P「そんな姿を見て、千早は考えます」


千早(悪いことをしたかしら……)


小鳥「まぁ千早ちゃんがしたのは普通の反応なんですけどね」

P「千早は意外とお人好しなんですよ」

小鳥「この間もズゥ~ンですか?」

P「はい」

小鳥「ズゥ~ン」

P「すると見かねた千早が……」


千早『あ、あの……どう…ぞ』


P「と、こうなるわけですよ」

sssp://img.2ch.net/ico/u_haka.gif
しえ

小鳥「あとはキスして終わりですか?」

P「もちろん抱きつくわけなんですが……」

小鳥「何か問題が?」

P「恐らく千早は嫌がるはずです。 抱きつかれるのを」

小鳥「え? どうして?」

P「当たんないからですよ」

小鳥「……はい?」

P「もう一度言います……当たんないからです!」

小鳥「えぇー!?」

P「もう一度……」

小鳥「もうよせ!」

P「千早のコンプレックスは……アレでしょ?」

小鳥「えぇ……アレですね」

P「抱きつかれることで、ソレが顕著にあらわれるわけです」

小鳥「だから当たんないって言ったんですね」

P「えぇ、当てようがないのです」

小鳥「あんまり言わないであげてください」

P「大丈夫です。 俺は好きですから」

小鳥「そういう問題じゃないでしょ」

小鳥「無いのは欠点ではないんですけどねぇ」

P「そうですよ! むしろ最大の魅力なんです!」

小鳥「それを分かってない輩が多すぎる!」

P「そう! 乳の大きさの違いが、戦力の決定的差ではn(ry」

小鳥「国民よ勃て! 悲しみを怒りに変えて、勃てよ国民!」

P「巨乳艦隊に如何ほどの乳が詰まっていようと、それは既に形骸である」

小鳥「敢えて言おう、脂肪であると!」

P「これら軟弱の集団が、このア・バオア・くっ……で抜くことは出来ないと私は断言する!」

小鳥「72を言うか! チチ家の独裁を目論む男が、72を言うのかっ!!」

小鳥「話が逸れました」

P「大幅に」

小鳥「戻しましょう」

P「そうしましょう」

小鳥「で、どうするんですか?」

P「構うものか……抱きつけ」

小鳥「えぇー!?」

P「違うんですよ! これは、千早のコンプレックスすらも包み込むということです」

小鳥「あぁなるほど。 でも嫌がるでしょ」

P「その嫌がった千早も、受け入れましょう」

小鳥「そうしましょう!」

P「一応言っておきますが、間違っても口に出しちゃダメですよ

小鳥「ちょ、ナニを出すn……」

P「あほっ!」

ガッシ!ボカ!

小鳥「痛でっ!!」

P「なんてこと言うんですか!」

小鳥「だから冗談ですってばぁ……」

P「ったくもう……違いますよ! 千早のコンプレックスを口に出して言うなってことです!」

小鳥「なぁんだビックリした。 そのくらい分かってますよ」

P「もう……すぐに小鳥ビドーを溢れさせないでください」

小鳥「すいません」

P「千早はデリケートですからね、態度で示しましょう」

小鳥「キスを終えると……きっと千早ちゃんも笑ってくれますよ」

P「そう願いたいものです」

P「次は……美希かぁ」

小鳥「あれ? なんか乗り気じゃない感じですね」

P「美希の場合は、美希の好きにさせてやろうかと思いまして」

小鳥「考えるのが面倒になったんじゃないでしょーね!」

P「美希は、とにかく自由人です」

小鳥「そうですね」

P「風の吹くまま気の向くまま」

小鳥「何があっても『あっしには関わりのねぇこって…』でしょうね」

P「……それはちょっとよくわかんないですけど」

小鳥「…………」

P「みんなに合うキスのシチュエーションってことで話を進めてますけど」

小鳥「何か問題が?」

P「自由人ですよ? 美希のペースでミキプルーンですよ?」

小鳥「……後半意味分かんないです」

P「マイペースな美希に合うシチュエーションなんて、決められるわけないじゃないですか」

小鳥「我々が決めることではない……いや、我々には決定権がないわけですね?」

P「そんなとこです」

小鳥「でも美希ちゃんだけ仲間はずれにしちゃ可哀相ですよ」

P「そうですねぇ……どうしようかな」

小鳥「とりあえず、みんなそれぞれの特徴を踏まえて考えてましたよね?」

P「えぇ」

小鳥「美希ちゃんにも、それを当てはめましょう!」

P「……と、いいますと?」

小鳥「美希ちゃんの最大の特徴は?」

P「……のび太君ばりの睡眠能力?」

小鳥「そうです!」

P「なるほど」

小鳥「美希ちゃんは寝てるわけです」

P「それからそれから?」

小鳥「う~んと……」

P「なぁんだ、考えてないんですか」

小鳥「プロデューサーさんも考えてくださいよ!」

P「そうだな……寝てるのか……」

小鳥「う~ん」

P「う~ん」

P「お……おぉ?」

小鳥「どうしました?」

P「おぉ! オォォォ!」

小鳥「ど、どうしたんですか!?」

P「浮かんできた浮かんできたぁー!!」

小鳥「でかした!!」

P「眠っている人を起こすには、どうするんですか?」

小鳥「ひっぱたく」

P「こら」

小鳥「それは冗談として……キス?」

P「イエス!」

支援は紳士のつとめ

④の呪文はスキトキメキトキス
逆さによんでもスキトキメキトキス

P「美希はすーすかぴーzzzっと寝てるわけです」

小鳥「はい」

P「寝ていると、何を見ますか?」

小鳥「そりゃーもう……夢です」

P「そう、美希は夢を見てるんです」

小鳥「どんな夢?」

P「そうですね、俺が死んだ夢とか」

小鳥「あらら、死んじゃいましたか」

P「まぁ何にせよ、離れ離れになる夢です」

P「よほど悲しい夢なのか、泣き出してしまうわけですね」


美希『……うぅ……ハニー』


小鳥「何か……夢だと分かってても可哀相ですね」

P「見かねて起こしてあげます」

小鳥「えっ? もうキスするんですか?」

P「いえ、まだですよ。 普通に起こします」

小鳥「普通に?」

P「えぇ普通に」


P『美希? 美希! 大丈夫か?』

美希『……う、うぅん?』

P「美希は目を覚ましましたが、まだ完全には覚醒していません」

小鳥「すぐには無理ですね」

P「えぇ、見事に寝ボケてます」

小鳥「ほら、声をかけてあげて」


P『どうした? 怖い夢を見たのか?』

美希『ハ、ハニー? ハニーーーーー!!』


P「夢と現がゴッチャになって、混乱してますね」

小鳥「謎の感動です」

P「美希はとにかく号泣します」

小鳥「泣き寝入りじゃなくて、泣き寝起きですね?」

P「……ノーコメントで」

小鳥「…………」

P「さぁ、ようやく美希は現実世界に帰ってきました」

小鳥「涙も収まりました」

P「そうですね。 抱きしめて頭を撫でてましたから」

小鳥「夢だったと知って、安堵してるわけですね」

P「しかし、夢だったとはいえ、精神的ショックは残るわけです」


P『一体どんな夢を見たんだ?』


P「そう訊ねると……」


美希『ハニーがね、ハニーが……うぅ……』


小鳥「思い出して泣いちゃうんだ……かわいい」

P「そう……つまり、美希はまだ悪夢から醒めていません」

小鳥「そうですね」

P「そのショックを癒してあげないと、まだ眠っているのと同じです」

P「ということで、起こしてあげましょう」

小鳥「次はキスですよね?」

P「もちろん」


P『美希……俺はここにいるぞ』

美希『ハ、ハニ……んんっ』


P「驚いて目を見開く美希ですが、やがてゆっくりと閉じます」

小鳥「ハニーを感じてるわけですね!」

P「そうです」

小鳥「ハニーはここにいるんだ、美希のそばにいるんだ……と」

P「身をもって実感するんです」

支援

P「さて、キスを終えました」


美希『…………ふぁ』


小鳥「これで完全に目が醒めましたね」

P「そこで、優しく微笑んであげましょう」

小鳥「起きてすることといえば……挨拶ですね」


P『美希……おはよう』

美希『おはようなの……ハニー』


小鳥「うんうん、いいじゃないですか!」

P「いやぁー急ごしらえにしては、なかなかレベルが高い!」

支援

小鳥「あっ! 場所はどこにします?」

P「ん~どうしましょう?」

小鳥「……事務所のソファーとかどうですか?」

P「その心は?」

小鳥「挨拶を交わした後、二人ともつい寝ちゃうんです」

P「なるほど、ミイラ取りがミイラになるんですね」

小鳥「それで、後から帰ってきた律子さんに、二人揃って怒られるっていう……」

P「あぁそれいいですね! それで決定」

小鳥「やったー」

P「さぁ来ました! いよいよ春香です!」

小鳥「なんか急にテンションが上がりましたね」

P「やっぱり春香は765プロの顔だと思うんですよ俺は!」

小鳥「メインヒロインですか!」

P「如何なるニーズにも合わせることが出来る子なんです!」

小鳥「そ、そうですね」

P「個性が無い? 馬鹿な! 何にでも染まれる彼女の柔軟適応力こそ、最大の個性です」

小鳥「そうだそうだ!」

P「音程が来い? 馬鹿な! あれは歌によって歌唱法を変えてるんですよ!」

小鳥「戸川純さん……みたいな?」

P「そうです!」

小鳥(あっ、知ってるんだ)

P「それに、アイドルは歌が拙いからこそ魅力があるんです!」

小鳥「そんな拳を握り締めなくても……」

P「あざとい? 馬鹿な! あの素直さが分からんのかアンタ等には!!」

小鳥「誰に言ってんですか誰に」

P「あざとく見えるのは、アンタ等の目が濁ってるからだ!!」

小鳥「早く話を進めましょうよー」

P「あっ……すいません、取り乱しました」

小鳥「さて、本題です」

P「春香にはですねぇ、たっぷり時間をかけましょう」

小鳥「それはキスの時間ですか?」

P「いえ、それに至るまでを」

小鳥「前戯ですか!」

P「そんなハッキリ言わないでくださいよ恥ずかしい」

小鳥「何をいまさら……」

                _,. : : : ̄ ̄ ̄: : :- 、__ /: : : ヽ
           ,. : :´: : : : : : : : : : :--:、: :__/: : : : : : ハ

          /: : : :, : : : : : :l: : : : : : : :(__。)_:_: : : : : |
         ,:': : : : :/: : : : : ::/_: ,: : :__: : : :(__。): , : : : :!
          /: ; : : : {: : : : : :./ `/イ: : -: : : :{: : : : : : :|
        ,: : l: : : : : :j: : : :.l     \: :_/:ハ: : : : : :.|
         |: : }: : : : :/!: : l:/         l: :,ィハ |: : : : : :|
         }: イ: : : : / l: : l:{    /   }:// } !: ; : : : :!:.
         l/ ∨: :/、_ Ⅵ!リ 、__/_   ,: { ' / |:/: :; : :.|::.
             Ⅳrtチテ从  伐テテ' }  |:/_,/  {: : / : : l: :.
            }ハ  ̄ ,    ` ̄    j:{/`ヽ. |: /: : :.:.|: :}
               }           /リ / },!イ: : : : :!: ;
              人  ー-、   ,..ィ   /  //: :!: : : : :|:/
             >---- ≦   / / / {:.ハ: : : :.j/
             /   /   __/ /  {/ l/  }: : :/

P「もうね、ホッペやら耳やらを、ひたすらスリスリします」


春香『もう……くすぐったいですよぉプロデューサーさ~ん』


P「初めはそんなこと言ってた春香ですが……」

小鳥「段々と声を押し殺すようになる」


春香『……ぅんっ……ふぁ……』


P「顔はもう春香のイメージカラーです」

小鳥「“魔っ閣下”と書いて真っ赤っかですね」

P「そうです」

小鳥「うんうん! かわいい!」

P「……魔っ閣下?」

P「そうすると、もう破壊大帝状態」

小鳥「目がトロン……って、くだらないこと言ってないで……」

P「千早なら大爆笑なのに……」

小鳥「まず千早ちゃんは元ネタが分かりませんってば」

P「小鳥さんは分かるんですね?」

小鳥「あっ……」

P「そういう自分の首を絞めるようなことは言わないほうがいいですよ」

小鳥「……ほっといてください」

P「さぁ、耳まで真っ赤になって、春香の顔も温かくなりました」

小鳥「プロデューサーさんの下半身も温かくn……」

P「あほっ!」

ガッシ!ボカ!

小鳥「痛でっ!!」

P「先生怒るぞ! 本気と書いてマジで怒るぞ! いいのかっ!?」

小鳥「もぉー冗談ですってばぁ……」

P「ったく……」

小鳥「いよいよですか!」

P「まだまだ……今度はホッペに手を当てたまま、親指の腹で唇を撫でます」

小鳥「わぁーなんかいいですね!」

P「その後はホッペスリスリと唇ナデナデを、もうこれでもかってくらい続けます」

小鳥「髪サワサワもいいですか?」

P「許可します!」

小鳥「頭のてっぺんクンカクンカは? 耳の裏ペロペロは!?」

P「あまり変態なのはいけないと思います!!」

小鳥「リボンムシャムシャはーーーー!!??」

P「ええい黙れ!!」

小鳥「そろそろキスしていいんじゃないです?」

P「そうですね」

小鳥「何か注意点は?」

P「無い……鳥になってこいッ!」

小鳥「ぃよっしゃー!! いっきまーっす!!!」


P『春香……』

春香『あっ……ふぁ……んふぅ……』


P「もう春香はされるがままです」

小鳥「あれだけ時間かけたんですもん」

P「抵抗なんてしませんし、する気もありません」

小鳥「こっちもやめる気はないです」

P「あとはもう……Don't think.FEEL!」

小鳥「考えるな、感じるんだ!」

P「そうです、考えてはいけません。 ただ春香の唇を感じましょう」

小鳥「アチョー! ならぬ、ブチューですね!」

P「それは……どういうことかな?」

小鳥「人を乗せといて、蹴落とさないでくださいよぉ!」

P「あはっ♪」

小鳥「まったくもう……」

小鳥「場所はどこですか?」

P「これまた、考えてなかったです……」

小鳥「室内であることは間違いないでしょう?」

P「そうですね」

小鳥「事務所か……二人どちらかの部屋か……車内か……」

P「なるだけ邪魔の入らないところがいいですね」

小鳥「あぁ、その後の展開も考えて?」

P「今回はあくまでも、キスだけですからね!」

小鳥「えー」

P「えーじゃない」

はよ、小鳥さんとのキスはよ

P「さて、キスを終えたら一度だけ抱きしめます」

小鳥「はい」

P「このときは軽く抱きしめましょう」

小鳥「あっ、そうなんですか?」

P「背中をポンポンと叩いたら、すぐに離れます」


春香『あっ……』


小鳥「あらら、やけに淡白ですね」

P「えぇ、もうその場から立ち去りましょう」

小鳥「えっ? 立ち去るんですか?」

P「えぇ」


春香『…………』


P「一人残った春香は、しばらくボーっとしています」

小鳥「思い出してるんですね! 感触を!」

P「春香は、先ほどまで饒舌に語り合っていた唇にそっと触れ……」


春香『はぁ……』


P「小さな溜息を一つ」

小鳥「あぁーなんかいいですねぇ! 絵になる!」

P「その溜息は、なにも残念だからというわけじゃないんです」

小鳥「ほう」

P「昂ぶった心を落ち着かせる為のものです」

小鳥「なるほど、そっちですね」

P「そして夜、布団に入った春香は思い出すんです」

小鳥「思い出しオナn……」

P「あほっ!」

ガッシ!ボカッ!

小鳥「痛でっ!!」

P「いい加減にしないと……窓から放り投げますよ!」

小鳥「じょ、冗談ですってばぁ……」

P「ったくもう……」

小鳥(だんだん叩く力が強くなってる……)

P「キスのことを思い出して、嬉しさやら恥ずかしさで、のた打ち回るのでした!」

小鳥「めでたしめでたし!」

小鳥「いやぁーよかった」

P「春香にはこういうの似合いますね」

小鳥「うんうん」

P「“布団の上でバタバタ”は春香の為にあるといっても過言ではない!」

小鳥「きっと、当分はプロデューサーさんの顔を直視できないんですよ」

P「俺の横顔……特に口元ばかりに目がいくんですね」

小鳥「その視線に気づいたプロデューサーさんと目が合って……」

P「慌てて視線を逸らす」

小鳥「かわいい!」

P「その日の夜はまた……」

小鳥「思い出しオナn」

P「あ?」

小鳥「な、なんでもないです! 怖い顔しないで……」

P「…………」

小鳥「…………」

P(一応アイドル達のは終わったけど……)

小鳥(終わっちゃったけど、私のは考えてないわよね……)

P(小鳥さんのも考えてたんだけどなぁ……さすがに本人を前にして……)

小鳥(本人の前だから気にしてるのかな? 私は別に平気なのに……)

P(小鳥さんも聞きたくないだろうし……)

P「…………」

小鳥「……あの」

P「は、はい」

小鳥「ほら、765プロにはもう一人、女の人が居ますよね? 誰とは言いませんけど」

P「えぇ、居ますね。 誰とは言いませんけど」

小鳥「誰とは言いませんけど、その方の場合は考えました?」

P「そうですね。 誰とは言いませんけど、考えましたよ」

小鳥「それはここでは発表しないんですか?」

P「い、いや……ここで言うのはマズイかなぁーなんて……」

小鳥「べ、別に気にしないと思いますよその人は」

P「そうですかね?」

小鳥「えぇ」

P「そしたら……」

小鳥「はい」

P「いやでも……」

小鳥「平気ですって」

P「そ、そうですか?」

小鳥「そうですよ」

P「…………」

小鳥「…………」ドキドキ

P「…………」

小鳥「…………」ワクワク



P「……ホントに平気ですか?」

小鳥「しつこいですね」

この時間まで起きてた甲斐があった

P「分かりました、発表しましょう」

小鳥「は、はい」

P「……と言いたいところですけど、実はですね」

小鳥「何か?」

P「こと……その人の場合は、妄想が浮かんじゃって浮かんじゃって」

小鳥「……えっ」

P「絞れてないんですよね」

小鳥「そ、そうですか」

P「だからどうしようかなぁ~と」

小鳥「せっかく浮かんだのなら、そのまま捨てるのはもったいないですよ」

P「もったいないオバケが出ますかね」

小鳥「魑魅妄想の類が出ますね」

P「それは……どういうことかな?」

小鳥「…………コホン」

                       _,...、
            ,. . . :―‐-. .、  /:_: : : : ヽ
         , . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{

         /: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
       /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
        ,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
      l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
       {: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
      ∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/   }/: : : :.!
        {-、.|: l:./  __-― '/: //ー--/: : : : :.|
       ㌧_|: |'  イ斥㍉/イ   ィ心イ : : : : :.:|
          |: |    弋ソ     {,ソ/|: : : : : : |
          |: |、            ,   { ,リ: : : : : :|
         ヾ!        _   人!:l: : : ハ: j
          |   :.、   ´  /  |:ハ: : | ;/
        /|    ` r- ‐ ´   / }: :/

     _//イ       { ヽ、_       l:/
    /:、  \ \     ヾ /  `ヽ、  /
   /:::::::::\  `ヽ \   /イ   /:::::l

小鳥「結局いくつ浮かんだんですか?」

P「四つ……だったかな?」

小鳥「へぇ……」

P「…………」

小鳥(嬉しいような恥ずかしいような……う~ん、複雑)

P(これ絶対引いてるよなぁ……小鳥さん)

小鳥(私ってスケベなイメージなのかなぁやっぱり……)

P(おかずにされてるようなもんだし……)

小鳥「…………」

P「…………」

小鳥「プロデューサーさん」

P「は、はい?」

小鳥「……続けてください」

P「まず場所はですね、ここです」

小鳥「事務所ですね」

P「んで、まぁ仕事してるわけですよ、こと……その人が」

小鳥「はい」

P「そこに俺が帰ってきます」

小鳥「一人で?」

P「そうです」

小鳥「事務所はどうなんですか?」

P「こと……その人だけです」

P『ただいま戻りましたー』


P「俺がそう言うと、こと……その人が……」

小鳥「もういいですよ小鳥で」

P「あっはい」

小鳥「……続けて」

P「…………」

小鳥「どうしました?」

P「せっかくだから、小鳥さんが本人役やって下さい」

小鳥「えぇ!?」

P「今まで俺とかみんなの役、ノリノリだったじゃないですか」

小鳥「……わ、分かりました」

P「では、仕切りなおしまして……」

小鳥「プロデューサーさんが帰ってきます」


P『ただいま戻りましたー』

小鳥『おかえりなさい、プロデューサーさん』


P「小鳥さんの笑顔に、疲れが吹き飛んでしまいます」

小鳥「それは事務員冥利に尽きますね」

P「しかしその代わりに、イケナイ欲求が生まれるわけですね」

小鳥「それでそれで?」

P「…………」

小鳥「続きは?」

P「……引かないでくださいよ?」

小鳥「分かってますって」

しえ

P「小鳥さんはちょうど書類のコピーを終えたようで、机に向かって立っています」

小鳥「プロデューサーさんに背中を向けているんですね」

P「そんな光景見たら、誰だって後ろから抱きつきたくなるんですよ」

小鳥「誰だってそーする……おれもそーする」

P「これはもう当然の欲求なんです」


小鳥『きゃっ! ちょ、ちょっとプロデューサーさん! ダメですって……やぁ』


P「クネクネと抵抗する小鳥さんの両肩を掴んで、クルリと回転させましょう」

小鳥「私は後ろに倒れてしまわないように、机で身体を支えるような体勢ですね」

P「ということは、両手が使えないわけです」

小鳥「きゃープロデューサーさんの策士!」

P「そうなれば、こっちのもんです」

小鳥「さっそく唇を奪っちゃうわけですね」

P「キスの間も、小鳥さんの可愛い抗議の声が聞こえるわけです」

小鳥「か、可愛いは付けなくてもいいですよ……」

P「いえ、大事なことです」


小鳥『ダ、ダメですってばぁ……』

小鳥『んっ……み、みんなが帰ってきちゃいますぅ』


P「その言葉とは裏腹に、特に抵抗もしないわけですよ」

小鳥「一応言っとかないと……って感じですね」

P「しかしまぁ、いつまでもスキンシップをするわけにはいきませんね」

小鳥「本当に帰ってきますからね、みんなが」

P「小鳥さんは何とか力を振り絞って、半ばゾンビと化した俺から逃れます」

小鳥『ダ、ダメッ!!』

P『……!?』


P「ハッと我に返るエロゾンビ」

小鳥「……エロゾンビ?」

P「怒らせたかと焦る俺に、小鳥さんは赤面したまま俯いて、こう言うのです」


小鳥『よ、夜まで我慢してください……』


小鳥「私までエロゾンビだったー!!」

P「結局二人ともモンモンとしたまま仕事をする羽目に」

小鳥「仕事に身が入るわけがない」

P「それはいつものことでしょうけどね、小鳥さんは」

小鳥「……ウルサイ」

律子しえん

P「二つ目も、場所は同じです」

小鳥「まぁ私は大体事務所にしか居ませんからね」

P「大きく違うところは、アイドル達が居るんです」

小鳥「み、みんな?」

P「全員でもいいですし、数人でもいいです」

小鳥「そうすると……」

P「堂々とするわけにはいきません」

小鳥「どうするんですか?」

P「少し場所を変えましょう」

小鳥「どこですか?」

P「一つしかないでしょう!」

小鳥「えっ?」

P「ズバリ! 給湯室です!」

小鳥「エロ同じn……ひ、昼ドラっぽい!」

P「給湯室は社内の噂話か、イチャイチャをする場所と相場が決まってますからね」

小鳥「愛を沸騰させてどうするんですか!」

P「別に上手いこと言ったとは思いませんけど」

小鳥「……スルーしてください」

P「給湯室で、愛を沸騰か……」

小鳥「もー!」

こんな時間まで 乙 楽しんで読ませてもらってるぞ
支援 支援

神風の術

P「アイドル達のワイワイガヤガヤとした声が聞こえる中……」

小鳥「見つかりませんかね?」

P「多分キスしてる間に、何度か見つかりそうになるでしょうね」

小鳥「例えば……」


亜美『ねぇねぇピヨちゃーん!』

P・小鳥『!!!!』

亜美『あれ? 何やってんの二人とも?』

P『い、いやなに……』

小鳥『高い所にあるのが届かなくて……と、取ってもらってたのよ』


P「キスをするドキドキと、見つかりそうなドキドキが同時に味わえるっていう……」

小鳥「でもちょっとリスクが高すぎますね」

P「あとね、小鳥さんとのキスの仕方っていうのも考えてみたんですよ」

小鳥「キスの仕方?」

P「やっぱり小鳥さんで連想するものは、鳥ですよね?」

小鳥「そうでしょうね」

P「ですんで、こう……鳥が啄ばむような、短くて連続するキスはどうかなと」

小鳥「なんかバカっぽくないですか?」

P「だがそれがいい」

小鳥「そうですかぁ?」

P「チュッチュチュッチュするわけですが、だんだんキスの間隔は短くなって……」

小鳥「短くなって」

P「その代わり、一回のキスの時間が長くなってくるんです」

小鳥「やがては普通な感じに?」

P「そうです」

小鳥「う~ん、確かに良いとは思いますけど……やっぱりちょっとバカっぽいですよ」

P「それは認めます」

支援

P「さぁシチュエーション談義に戻りましょう」

小鳥「はい」

P「次はですね、残業中です」

小鳥「これまたお約束が来ましたね」

P「俺と小鳥さんが、二人きりで残業をしています」

小鳥「アレでしょ? 私がちょっと席を外している間に、寝ちゃうんでしょ?」

P「そうです。 とりあえず仕事の峠を越えた安堵感で、つい寝ちゃうんですね」

小鳥「当然、脱いだ上着をイスの背もたれに掛けたまま……と」

P「イエス」

小鳥「戻ってきた私が、プロデューサーさんが寝ていることに気づきました」

P「いかにも寝心地の悪そうな顔をした俺を見て……」


小鳥『……うふふっ』


P「……と、小さく笑います」

小鳥『もう……風邪引いちゃいますよ』


小鳥「いざ上着を掛けてあげようとする私」

P「すると、なにやらモゾモゾと身体を動かす俺の口から……」


P『うぅ~ん、小鳥さん……』


P「……と、都合のいい寝言が聞こえてくるんです」

小鳥「それにドキッとしちゃった私が……」

P「誰も居ないのを知っておきながら、一応キョロキョロと辺りを見回し……」


小鳥『…………』






ちゅっ

小鳥「あーっと! ここでプロデューサーさんが目を覚ました!」


P『う、う~ん』

小鳥『あっ!』

P『あれ? それ俺の上着……?』


P「上着を手にしたまま、小鳥さんは固まってしまいます」


小鳥『あ、あの……その……さ、寒そうだったので……』


P「すると、ここで俺が意味深な発言を……」


P『そうか……あれは夢だったのか……』

小鳥『えっ? な、何のことですか?』

P『いえ……別に……』

しえ

P「お気づきだと思いますけど、夢とは先ほどのキスのことです」

小鳥「私がしたキスを、夢の中での出来事だと勘違いしたんですね」

P「しかし、まさか小鳥さん本人にそんな話をするわけにはいかない」

小鳥「だから、プロデューサーさんは言葉を濁した……と」


P『なんでもないです、はい』


P「さぁ焦るのは小鳥さんです」

小鳥「内緒のつもりだったのに、どうやら知られてしまったらしい」

P「夢と勘違いしてるとはいえ、小鳥さんにとっては一大事です」

小鳥『ダ、ダメですっ! 忘れてくださいー!!』

P『ちょ、ちょっと……わわっ!!』


P「上着をバッサバッサと振り回す小鳥さん」

小鳥「もう飛び立たんばかりに」

P「必死なのがなんとも可愛いですね」

小鳥「わ、私……そんなに可愛くないですよ」

P「そんなことないですよ」

小鳥「へ?」

P「あっ……い、いえ……」

ふむ興味深い

P「さぁ次で一応最後なんですが……」

小鳥「はい」

P「これはですね、雪歩と響とやよいを合わせた感じですね」

小鳥「ほう」

P「それと、予め謝っておきます。 ごめんなさい」

小鳥「ど、どうしてですか?」

P「偏見といいますか、決め付けてしまっているので」

小鳥「私を?」

P「しかもちょっと失礼な感じに」

小鳥「ま、まぁとりあえず聞きましょうか」

P「小鳥さんは、今まで異性とお付き合いしたことがないって言ってましたよね?」

小鳥「いきなりグサッ!っときますね」

P「それをそのまま受け取りまして、その……経験が無いということにします」

小鳥「……はい」

P「もちろん実際のところは知りませんよ?」

小鳥「……ほっといてください」

P「ごめんなさい」

P「さて、キスをする空気になるわけですが……」

小鳥「ですが?」

P「小鳥さんは初めてですので緊張してますし、なにより……」

小鳥「仕方がわからないんですね?」

P「もちろん実際のところは……」

小鳥「だからほっといてください!」

P「ここで小鳥さんは、響みたいにタコ口にするんではなくて、口を小さく窄めます」

小鳥「すっぱいものを食べた感じですか?」

P「まぁそれに近いですね」

小鳥「それで? 手は雪歩ちゃんと同じく胸の前で組むんですか?」

P「はい。 そして震えてると」

再現はよ

かーみーかーぜーのー

P「さらにですね、息を止めていいやら悪いやらで、こんがらがっちゃってるわけです」

小鳥「目は閉じてるんですか?」

P「それはもう……シャンプーハット無しで初めて髪を洗う子供のように」

小鳥「もう必死ですね」

P「そう、その必死さが良いんです!」

小鳥「いいんですか?」

P「いいんです!」

小鳥「…………」

P「…………コホン」

支援

P「響みたいに放置するのも可哀相なんで、肩に手を当てると……」


小鳥『!!!』


P「スーパーマリオワールドで、ヨッシーが敵に当たったときみたいな声を出します」

小鳥「私だから通じますけど、普通分かりませんからねその例え」

P「うひゃぁ! とかそんな感じの声」


小鳥『ご、ごめんなさい!』


P「つい目を開けて謝っちゃう小鳥さん萌え……です」

小鳥「わりと本気で恥ずかしいんですけど……」


P『……目を閉じてくれますか?』

小鳥『は、はい』


P「んで、また目を閉じるんですけど、やっぱり緊張して先ほどと同じ顔です」

P「そしていよいよ唇を合わせます」


小鳥『……んっ』


P「しかし、柔らかいはずのその唇が堅いんです。 とっても!」

小鳥「口を窄めてるから?」

P「口を窄めてるから!」

小鳥「……ダメじゃないですか」

P「何言ってるんですか? 最高じゃないですか!!」

小鳥「えー」

P「えーじゃない」

P「緊張してわけわかんなくなって、それでも一生懸命なところが可愛いじゃないですか」

小鳥「そうですかねぇ~」

P「その一生懸命さが、唇の堅さに表れてるんです。 あぁ可愛いなぁもう!」

小鳥「////」

小鳥(……って、私に言ってるわけじゃないのよね)

P「ゆっくり唇を離し、見つめ合いますと……小鳥さんが言います」


小鳥『あ、あの……ゴメンなさい。 初めてで……よく、わからなくて』


P「泣きそうな顔で、上目遣いでそんなこと言われたら、抱きしめるしかないでしょ」


P『……小鳥さん!』

小鳥『きゃっ!』

P「もう可愛いを通り越して愛しいとすら感じるわけですよ俺は!」

小鳥「こ、声が大きいです」

P「ついつい抱きしめる力が強くなってしまいますよそりゃ!」

小鳥「だから声が……」


P『小鳥さん……』

小鳥『プロデューサーさん……』


P「抱きつき方も重要でして……」

小鳥「抱きつき方?」

P「俺は少し覆いかぶさるように、小鳥さんは俺の肩にしがみつくような感じです」

小鳥「身長差でそうなってしまうんですね」

P「そうなると小鳥さんは苦しいわけです」

支援

小鳥『……プ、プロデューサーさん……く、苦しい……』

P『あぁゴメンなさい! 大丈夫ですか?』


P「俺があんまり慌てるもんだから、小鳥さんは可笑しくなっちゃいます」


小鳥『……ぷふっ』

P『あ、あれ?』

小鳥『うふふ……プロデューサーさん可愛い』

P『あ、あははは……はは……』

小鳥『ふふふ……ふふっ』


P「可愛いのはそっちだろって話ですよ!」

小鳥「////」

小鳥(だから私に言ってるわけじゃないのよ……)

P「……とまぁこんな感じです」

小鳥「はい」

P「実はもう一つボツにしたネタがあったんですけどね」

小鳥「あっそうなんですか?」

P「キスとは関係なくなったんで、ボツったんです」

小鳥「ちなみにどんな?」

P「聞きたいですか?」

小鳥「えぇ、ぜひ」

P「えっとね、小鳥さんと食事をするんです。 夕食ね」

小鳥「仕事終わりにですか?」

P「そうです」

小鳥「誘ったのは……プロデューサーさん?」

P「えぇ」

小鳥「それで?」

P「お店はどこでもいいんですけど、二人ともお酒を飲んでホロ酔いなんです」

小鳥「はい」

P「食事を終えた二人は、夜景を見に行きます」

小鳥「うんうん、ありがちな展開ですね!」

P「心地よい風が、お酒で火照った身体を冷やしてくれる」

小鳥「良いですねぇその感じ」

P「それで二人して『綺麗ですねー』とか『気持ちいいですねー』とか言うんです」

小鳥「容易に想像できます」

P「ふと小鳥さんがこんなことを言います」


小鳥『……もったいなかったんじゃないですか?』


P「え? っと思って小鳥さんを見ます。 すると、俯いた小鳥さんが……」


小鳥『私なんかと来るより……彼女を作って、その人と来たほうが……』

P『…………』


小鳥(うわぁ……私、本当に言いそう……)

P「ここで俺は、ちょっとムッとするというか、残念に思うんです」

小鳥「え? どうして?」

P「俺は小鳥さんの事がずっと好きで、告白しようと思っている」

小鳥「えっ?」

P「……という設定ですから」

小鳥「設定……ですか」

P「だからそんなことを言われると、ちょっと嫌な感じなんですよね」

小鳥(設定か……)

P「やっとの思いで夕食に誘って、ここまで連れてきたのに」

小鳥「人の気も知らないで、何を暢気にもったいないとか言ってるんだこの女は!」

P「いや、さすがにそこまでは思ってないですけどね」

P「俺は小鳥さんに向かってこう言います」


P『その願いの半分は、もう叶ってるんですけどね』


P「この“願いの半分”というのは、言わずもがなですね」

小鳥「……う~ん?」

P「彼女を作って、その人と夜景を見に来る……その後半のことです」

小鳥「つまり、好きな人と夜景を見に来るということですか?」

P「ここで言う好きな人は、小鳥さんですね」

小鳥「あぁ、だから半分なんですね」

P「しかし小鳥さんは、またも見当違いなことを言うんです」


小鳥『えっ? 彼女……出来たんですか?』


P「違うでしょ」

小鳥「コイツはワザとやってんのか? 天然気取りか? 馬鹿なの? 死ぬの?」

P「だからそこまでは思ってないですってば!」

P「すかさず言います」


P『いえ、好きな人と夜景を見に行くということです』

小鳥『えっ?』

P『あとはその人が彼女になってくれたらいいんですけどね』

小鳥『…………』


小鳥「さすがに私も気づくでしょこれは! っていうか気づきなさいよ小鳥!」

P「でもまぁ、回りくどい言い方ですけどね」

小鳥「ストレートに言うのも勇気が要りますからね」

P「すいません度胸なくて」

小鳥「そ、そういう意味じゃないです!」

P「ズゥ~ン」

小鳥「あぁもう!」

支援

小鳥「さぁもう告っちゃいましょうよ!」

P「そうですね」


P『小鳥さん……好きです』


小鳥「……私も」ボソ

P「はい?」

小鳥「な、なんでもないです」

P「小鳥さんは答えます」


小鳥『いっぺんに叶っちゃいましたね、願い』


小鳥「これまた回りくどい返事のしかた」

P「だがそれがいい」

貴音かわいいよ貴音

P「もう一度、二人は夜景を眺めます」

小鳥「景色は変わっていなくても、二人の関係は変わりました」

P「ただの仕事仲間から恋人へ」

小鳥「来た時とは違って、帰る頃には手を繋いでる」

P「お酒で火照っていたはずなのに、いつのまにか違う理由になってるんです」


P『そろそろ……行きましょうか』

小鳥『そうですね』


小鳥「そして二人はホテr……」

P「まてまてまてまて」

小鳥「どうしてですか? 早く入りましょう!」

P「ダメですよ!」

小鳥「何故にWHY?」

P「お、俺だって誰ともお付き合いしたことないんですから……」

小鳥「え?」

P「恋人気分をゆっくり、じっくり味わいたいんです」

小鳥「そ、そうですか」

P「小鳥さんの急ぎたいという気持ちも分かります」

小鳥「それは……どういうことですか?」

P「焦ってしまうのは、当然のことです」


小鳥『ホテルでも役所でも産婦人科でも、どこでもいいから早く行くぞ!』


P「……そう言いたいのでしょう」

小鳥「い、いや別に私はそんな……」

P「でも……階段を一気に駆け上がったら、もったいないじゃないですか」

小鳥「…………」

P「ゆっくり行きましょう」

小鳥「終わりですか?」

P「はい、出し切りました」

小鳥(今の話を私にしたってことは……その気はないってことよね)

小鳥(その気があったら、手の内を明かすようなことはしないもん)

P「それでですね……小鳥さん」

小鳥(さっきだって、設定って言ってたし……)

P「あ、あの……その……」

小鳥(そうよね、好きならとっくの昔に食事に誘ったりしてるはずよ)

P「今夜、夕食ご一緒しませんか?」

小鳥(そうそう、こんな風に……)

小鳥「え?」

P「お酒も飲んで……あ、あと夜景の綺麗なところが……あるんです」

小鳥「え? え?」

P「……どうでしょう?」


小鳥「……え?」

小鳥かわいいよ小鳥

小鳥「……い、行きます!」

P「ホントですか!?」

小鳥「でも……そ、それって……」

P「よし、そうと決まれば仕事に戻りましょう」

小鳥「ちょ、ちょっと待ってください!」

P「残業になったら行けなくなりますし」

小鳥「ちょっ……だから、説明を……」

P「よし!」

小鳥「ちょっとぉー!」








小鳥「プロデューサーさぁ~~~ん」

END

終わりです
お粗末さまでした


やはりPに一番お似合いなのはピヨだよな

乙~

オスメスキスに見えた

乙乙

終わったら寝るか

流石にもう寝ないと駄目だな、朝まで残ってたらいいな

お、まだ残ってた、飯食ったら読むか

さてリロード、あれ、伸びてる……

12時間超えかよ

おつおつ

すげー、一晩中か……

たかねーたかねー

残念876勢はなしか

乙乙乙

お疲れさま!
長時間の良SS制作感謝

おつ

とてもよいものだった

乙。

ほんわか乙

素直にありがとうと言いたい

大層乙であった

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