照「白衣に」 智葉「ブラックチョコか」 (75)

代行 ID:JPoySlOP0

代行ありがとうございました

朝の集会

すこやん「今年は学校でのバレンタインの受け渡しは禁止します」

えー? どうしてー?

はやり「去年それで、チョコが無くなったとか、ポイ捨てが多発しちゃったからね☆」

のより「仕方ない」プンスコ

どうせ、今年も先生たち誰にも上げないから  あー、なるほどー

三人「ん?」ゴッ

すみませんでしたー

照「ほうほう」

智葉「ふむふむ」

保健室

照「おはよー」

憩「なんや、またサボりか?」

照「頭が痛くてね」

憩「どうせ、今日も仮病やろ....まあ、少し休んでいってやー」

照「うん、そうする」ストン

ガラッ

智葉「よお」

憩「そろそろ智葉も来るって思ってたわー」

照「おす」

智葉「なんだ、お前も居たのか」ストン

照「そろそろバレンタインだね」

智葉「そうだな、朝の集会でもその話題に触れてた気が」

憩「そういえば、二人とも今日は何の騒ぎも起こさなかったなー」

照「まあ、憩が居なければね...」

智葉「やる意味が無いよな...」

憩「全然嬉しくないわ.......」

憩「それにしても二人とも余裕やなー」

智葉「何がだ?」

憩「てっきり二人ともまたチョコ使ってウチに変な事してくるんやないと思ってたんやけどな」

憩「考え過ぎやったかな?」

照「別に焦る事じゃないよ」

憩「何で?」

智葉「だって、教師はあのルールに当てはまらないだろ」

憩「二人とも教師の誰かから貰う約束でも漕ぎ着けたん?」

智葉「なに言ってるんだ、私達にチョコくれる教師なんていないだろ」

照「うん」

憩「え?、それじゃあ誰から貰う予定なん?」



智葉「え?」

照「え?」

憩「は?」

・・・・・・・・

智葉「憩は私達にチョコくれる気は?」

憩「無いに決まってるやん」

照「な......なんだと?」

智葉「ちょっと待て、私たちは仲良いよな?」

憩「まあ、普通の生徒に比べたらな」

智葉「それじゃあ、チョコをくれるのが普通だろ」

憩「だってウチ二人にかかわる事で良い事なんも無いもん」

智葉「・・・」

照「・・・」

智葉「まあ....」

照「それはそうだよね....」

憩「それじゃあ、そろそろ時間やしもう戻って」ガシッ

憩「え?なっなに?」

智葉「お願いだ、私達を捨てないでくれー」

憩「いきなり、なんなん!?」

照「チョコ、チョコが食べたいんだよ」ウルウル

憩「普通に買ってくればええやん」

智葉「それじゃあ、ダメなんだよ」

憩「別にええやん、チョコやし」

照「違うよ、それは違うんだよ」

憩「なんにしても、生徒たちに我慢させといてウチだけチョコ持って来るとかそんなんダメや」

照「いいじゃん、教師なんだし」

智葉「教師は何をしても許されるからな」

憩「そんなわけないやん」

照「でも、教師たちの中でチョコ持って来る人がいるかもしれない」

智葉「確かに」

憩「それは無い」

智葉「なんで言い切れる」

憩「だって....あの先生方やし...」

智葉「」

照「」

憩「話を、もどそか」

憩「取り敢えず、学校にチョコ持って来るって言うのは無しや」

智葉「という事は?」

憩「もしも、あげるなら学校の外って事になるな」

照「それは仕方ない」

憩「でも、ウチは悪い子にはプレゼントは上げない主義や」

智葉「私達のどこが悪い子だっていうのだ」

憩「サボってる時点で相当悪い子やと思うで」

智葉「確かに...」

照「完全に論破された」

智葉「それじゃあ、どうすればいいんだ」

照「チョコ食べたい」

憩「そこで考えたんやけどな」

憩「この五日間の間様子を見るから、もしその間良い子にしてればチョコをあげるわ」

智葉「五日間も!?」

憩「大げさすぎるやろ」

照「ど、どうしたら良いんだろう....」カタカタ

憩「だからただ単に、変な事しなければいいだけやん」

憩「まあ、ウチは別にチョコ作らなくて良い分今のままでええけどな」ニヤニヤ

照「や、やる」

憩「照はやるか、智葉はどうなん?」

智葉「やるしかないだろ」

憩「それじゃあ、決まりやな」

憩「今からバレンタインまでの金曜まで「いや、明日から」

憩「チョコは無しかなー?「すみませんでした」

憩「この五日間頑張っていこー」

憩「えいえいおー」

智葉・照「おー」

三十分後

えり「すみません荒川先生、あの二人みませんでしたか?」ハアハア

憩「いくらなんでも早すぎるやろ!?」

憩「あの二人が何かしでかしましたか?」

えり「いえ、そうじゃなくて....」

憩「それじゃあ、何で」

えり「あの二人のファンが....」

モブダヴァン「サトハはどこですかー?」ガンガン

モブ菫「うおー、照ー」ヒュンヒュン

モブネリー「どこー?何処なのー?」バキバキ

モブ淡「テルー、早く出てきてよー」ベキベキ

憩「・・・」

憩「ツモ」

ぎゃああああああああああ

えり「すみません、助かりました」

憩「こんな事でええならいつでも頼ってください」

えり「それでは、ありがとうございました」

憩「はい、さようなら」

ガラッ

憩「ふー、意外と疲れたなー」

憩(結構あの二人ファンと多いんかな?)

憩「でも、ファンの子たちもタチは悪いけどなー」アハハ

放課後

ガラッ

照「失礼しまーす」

憩「これで、二人ともそろったな」

智葉「遅かったな」

照「HR長くてさ、あの教師」

憩「それじゃあ、とりあえず座って」

照「うん」ストン

憩「で、どうだった?」

照「バッチリだよ」

智葉「私の方も順調だな」

憩「それは良かった」

照「そういえば、このミーティングいつもやるの?」

智葉「それは面倒だな」

憩「それもそうやな」

憩「だったら、今度来るのは金曜にしよか」

照「え!?」

智葉「それは流石に」

憩「ええやん、たまには普通に帰ってみれば」

照「えー....でも「チョコ」

照「それもいいかもしれない」

憩「なら決まりやな、これからは寄り道しないで直帰や昼休みも無し」

憩「で・も、何かしでかしたらすぐにウチの耳に入って来るからな、覚悟しとき」

憩「それじゃあ、頑張ってな」

照・智葉(なんだか厄介払いされてるみたいだ)

火曜日

憩「あの二人が来ないから仕事が進むなー」ンーッ

憩「なんかむしろ、暇な気もする」

憩「まあ、あの二人の為なんやし仕方ないけど」

ガラッ すみませーん

憩「はーい、えーと確かあなたは」

まほ「中等部の夢乃まほです、よろしくお願いします」ペコッ

憩「よろしくなー」

憩「で、まほちゃんは何しに来たん?」

まほ「えーと、宮永先輩と辻垣外先輩いませんか?」

憩「二人と知り合いなん?」

まほ「はい、先輩二人には麻雀を教えてもらってるのです」

憩「へー」

憩(なんや、二人とも結構良いところあるやん)

まほ「それで、お二人は?」

憩「ごめんなー、二人は用事があって帰っちゃったんや」

まほ「えー!?、そうなんですか....」

憩「........うーむ、そうだ」

憩「なあ、まほちゃん」

まほ「なんですか?」

憩「今日はウチと麻雀の練習せえへん?」

まほ「いいんですか?」

憩「ええでー、卓もあるしな」

まほ「ありがとうございますー」

憩「ふふ、それじゃあ遅くなるといけないし早く始めるかー」

まほ「ありがとうございましたー」

憩「うん、気負付けて帰ってなー」

ピシャッ

憩「中等部にしては結構いい感じになってたなー」

憩「二人もそれを見抜いてたんかな?」

憩「まあ、あの二人なら言えば誰にでも教えてくれそうではあるけど」

憩「おっと、会議会議」ガタッ

憩「♪~」

水曜日

憩「さてと、今日も早く終わったなー」

コンコン

憩「どうぞー」

美穂子「失礼します」

憩「あれ?福路さんやんどうしたん?」

美穂子「あの、宮永さんは来ませんでしたか?」

憩「照?今日はもう帰ったと思うで」

美穂子「そうですか....」

憩「どうしたん?ウチに出来る事なら何でも言うて?」

美穂子「その...」

憩「?」

憩「お菓子の味見か....ウチでよければ」

美穂子「ホントですか?ありがとうございます」

憩「でも、あんまり期待しないでな」

美穂子「大丈夫ですよ、あくまで欲しいのは普通の人の意見何で」

憩「それならウチにも出来そうやな」

美穂子「それで、これがそのお菓子なんですけど」ドンッ

憩「多っ!?」

美穂子「作り過ぎてしまったので....」

憩「でも、美味しいやん」

美穂子「そうですか?ありがとうございます」

憩「全部一種類ずつ食べてけばええん?」

美穂子「はい、それだけでも量があるので」

憩「大丈夫、甘いモンは別腹やし」

美穂子「無理はしないでくださいね」

憩「保険の先生が体の心配されるとは」

美穂子「ありがとうございましたー」

憩「うん、またなー」

ピシャッ

憩「ふぅ...ふぅ...少し食べ過ぎたかもな」

憩「でも、お菓子は美味しかったなー」

憩「そういえば、照は毎回味見してるんかな?」

憩「見えないだけでなかなかいい事してるやん」

憩「おっと、もうこんな時間か」

憩「さて、帰るかな?」

木曜日

憩「もう、明日はバレンタインかー」

憩「帰りにチョコ買っていかんとなー」

コンコン

憩「はーい、どうぞー」

穏乃「すみませーん、辻垣外先輩いませんか?」

憩「穏乃ちゃんやん、どうしたん?智葉に用事?」

穏乃「はい、服装の事で聞きたい事がありまして」

憩「へー、服装がどうしたん?」

穏乃「辻垣外先輩って、オシャレですから色んな服のおススメを聞きに来てるんです」

憩「そうなん?知らんかったなー」

穏乃「はい、それに色んな国の変わった服にも詳しいので、動きやすい服とかも教えてもらってます」

憩「ほー」

穏乃「それで、明日憧と遊ぶ予定なんでアドバイスを貰おうと」

憩「でも、今はいないなー」

穏乃「そうですか...ならジャージでいいや」

憩「!?」

憩「いや、それは流石に」

穏乃「でも、他にどんな格好すれば普通か知りませんし」

憩「普通はジャージで出歩かんで?」

穏乃「どうすれば」ウーム

憩「えっと、ウチで良ければ相談になるで?」

穏乃「良いんですか?」

憩「でも、ウチのセンスでええ?」

穏乃「はい、大丈夫です」

憩「なら良かった」

憩「それで、穏乃ちゃんはどんな服装がええん?」

穏乃「えーと」

穏乃「動きやすくて、締め付けが無くて、通気性がよくて」

穏乃「あと、憧に馬鹿にされないような服がいいです」

憩「・・・」

穏乃「先生?どうしたんですか?」

憩(どうしよう、ウチ全然服の事とか知らんかった)

憩(どうしよう、そんな服全然思いつかへん)

穏乃「先生」

憩「どうしたん?」

穏乃「えーと、あんまり先生はそう言うのに詳しくありませんでしたか?」

憩「いや、大丈夫やで、ウチがええ服選んであげるから」

穏乃「はい」

憩(って言ってもそんな服全然考えられへん)

憩(どうすれば)

ガラッ

えり「すみません、荒川先生、聞きたい事が」

憩「針生先生ー、良いところに」

えり「はあ?」

穏乃「ありがとうございましたー」

ピシャッ

憩「針生先生、助かりました」

えり「別に良いですよ」

憩「いや、ウチだけでやっててもなにもアドバイスしてあげられなかったと思うし」

えり「そこはお互い様ですよ、私も助けてもらいに来たんですし」

憩「そういえばそうでしたね、それじゃあ適当に腰かけてください」

えり「はい」

憩「えーと、ここは」

えり「なるほど」

憩「・・・」

えり「.....どうかしたんですか?」

憩「え?いや」

えり「何か思う事でもありそうな顔してますけど、わたしで良ければ話を聞きますよ」

憩「あの、二人の事なんですけど」

えり「辻垣外さんと宮永さんの事ですか?」

憩「はい」

えり「二人がどうかしたんですか?」

憩「ええと、当たり前の事なんですけど」

憩「ウチの知らない二人が居るんだなーって」

えり「・・・」

憩「ウチの知らないところで色んな人の役にも立って、それなりに胸腫れる事もあって」

憩「なんか、変な気分です」

えり「そうですか....まああの二人と仲良い荒川先生だからこそなんでしょうね」

憩「はい」

えり「荒川先生はあの二人の事どう思ってました?」

憩「子供のような、友達のような、どっちにしろ手の焼けるって感じですけど」

えり「ふむ....まあ、外れては無いとは思いますけど」

憩「でも、ウチから見たら手の焼ける子なのに他の人は頼れる人物って思ってる人も居ると考えると」

えり「・・・」

辻垣内な

>>58これは初歩的なミス

>>59
パロディだからわざとかと思ったぞ

胸を張るってのもわざとか??

えり「まあ、普通子供みたいな感じでいて、たまに大人っぽくなられると混乱はしますよね」

憩「はい」

えり「少しですが私も分かる気がしますよ」

憩「針生先生もですか、こういう気持ち....どうすればいいんですかね」

えり「認めてあげちゃえばいんじゃないですか?」

憩「そうですよね、それが一番良い選択ですもんね」

えり「認めてあげちゃえば気持ちも落ち着きますよ」

憩「はい....」

>>60
察してくれ...

えり「それでは、そろそろ戻りますね」

憩「はい、ありがとうございました」

えり「こちらこそ」

えり「あ、あと言い忘れてたんですけど」

憩「?」

えり「少しぐらい扱いを変えたところで関係性は変わらないモノですよ」

憩「それってどういう」

ありがとうございました ピシャッ

憩「・・・」

憩「大人か....」

憩「あの二人も、もう十八歳やしな...」

当日

照「おひさ」

憩「うん、久し振りー」

智葉「なんだか、久々に会うと新鮮な感じがするな」

憩「あんまり変わらんやろ」

照「そうかな?」

憩「取り敢えず、学校じゃチョコ渡せないから車にのってくれへん?」

照「どこに行くの?」

智葉「どっかの店か?」

憩「ウチの家やで」

照・智葉「え?」

憩「出発進行ー」

智葉「おい、憩今家って言ったよな?」ボソボソ

照「うん、言った」ボソボソ

智葉「確か、絶対に家には来させたくないって言ってなかったっけ?」ボソボソ

照「言ってたと思う」ボソボソ

智葉「じゃあなんでいきなり家に?」ボソボソ

照「あってなかった間になんか会ったのかも」ボソボソ

憩「♪~」

憩「着いたでー」

照「普通のアパートだ」

智葉「ああ、普通のアパートだな」

憩「そんなん当たり前やん、ほら早くいくで」

照「え、うん」

智葉「ああ」

憩「ここがウチの部屋」

照「おお、見事に普通」

智葉「まあ、女の子らしいへやだが」

憩「取り敢えず、台所に来て」

照「うん」

智葉「分かった」

台所

憩「さて、材料はあるからみんなで作るでー」

照「え?作る?」

憩「?、何かウチ変な事言った?」

智葉「作っててくれるんじゃなかったのか」

憩「当たり前やん、ウチもチョコ欲しいもん」

照「なら、昨日言っておいてくれれば...」

智葉「良い物も作れるし」

憩「・・・」

憩「はーい、スタート」

照(話を)

智葉(強引に逸らしてきやがった)

照「ええー、ブラックしかないの?」

憩「ええやん、もう大人やろ」

照「私達はまだ子供」

智葉「飾り付けのお菓子は無いのか?」

憩「それは、冷蔵庫に...って、しまった、服にチョコが付いてもうた」

智葉「私が舐めとろう」

照「いや、私が」

憩「ちょっと待っ」

キャアアア

折角大人扱いしてあげたのに関係は進まなかった

今のままを望んでたのに少しだけ残念だった

なんでやろ

ああ、多分ウチも二人の事が...

もしも人の気持ちじゃ関係は変わらないのだとしたら

関係を進める事が出来るのが時間だけなら

次の機会があれば、もっと...

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