俺「ゆっきのーん、デュエルしようぜ」 藤原雪乃「いいわよ」 (113)

俺 LP4000  雪乃 LP4000

雪乃「先攻は私・・・ドロー」

雪乃「休戦休戦断殺成金ヴィジョン効果サルベヴィジョン効果シャドウ効果成金ウツボシャドウ効果シャドウ効果小槌煉獄休戦取引トレインサルベ(省略)
儀水鏡マインド召喚効果儀水鏡効果煉獄サルベヴィジョン効果トレイン儀水鏡マインド召喚効果儀水鏡効果断殺休戦サルベシャドウ効果(省略)
休戦サルベ取引断殺サルベ儀水鏡マインド召喚効果儀水鏡効果シャドウ効果儀水鏡マインド召喚効果儀水鏡効果シャドウ効果手札抹殺発動・・・あら、アナタデッキは?」

俺「たった今津波に流されたわ」

俺 LP4000(デッキ切れ)  雪乃 LP4000

俺「お前麗華ちゃんと変わらねぇよ空気読めよ」

雪乃「たくさん喋ったら喉が渇いたわ」

俺「ところでゆきのん今日は何の日か知ってる?」

雪乃「あそこのコンビニにでも入りましょうか」

俺「まあ知らないはずはないとは思うけどぉ・・・一応ね?」

雪乃「置いてくわよ、坊や」

俺「聞けよ!!」

雪乃「肉まんってなんでこうも魅力的なのかしらね」モグモグ

俺「俺コンビニの肉まん買い占めたヤツ初めて見たよ」

雪乃「美味しいわ」モグモグ

俺「見ろよほら・・・店員さんが慌てて新しい肉まんを温めてるぜ」

雪乃「温まったらアレも全部もらうわ」モグモグ

俺「やめたげてよぉ!!」

俺「そんなに食ったら太るぜゆきのん」

雪乃「栄養は全部胸に行く体質なの」

俺「ああ、肉まんがまた新たな肉まんを形成するわけですね・・・やかましいわ!!」

雪乃「ふふっ、永久機関の完成ね」

俺「僕下ネタとか苦手なんですよ、自分から振っといてなんだけど」

雪乃「私はけっこう好きよ」

俺「そうだろうよ・・・でも俺はそんなゆきのんを前面に出していきたくないってゆーか」

雪乃「なぜ私がアナタの方針に従う前提なのかしら?」

俺「てゆーかそんな話はどうでもよくてぇ」

雪乃「・・・」モグモグ

俺「ゆきのん何か俺に渡すもんあるでしょ?」

雪乃「・・・?ないけれど」

俺「あるって!「チ」で始まって「コ」で終わるやつ」

雪乃「・・・持ってないけれど」

俺「ええー・・・うそやん・・・」

雪乃「というか、自分で苦手と言っておいて振るのはどうなの?」

俺「・・・」

俺「・・・誤解です!!」

雪乃「そういえば今日はバレンタインだったわね」

俺「そうだよ!危うく俺変質者だよ!!俺の顔なら一発でアウトだよ」

雪乃「ふふっ、たしかにね」

俺「そこは否定しろよ・・・というわけでギブミーチョコレート!!」

雪乃「だから言っているでしょう?持ってないって」

俺「・・・まじかる?」

雪乃「今思い出したのだから用意してるわけないでしょう」

俺「・・・あ!目の前にコンビニがあるよ!!」

雪乃「もう肉まんを買うお金もないわ」

俺「」

俺「マジっすか・・・なんだかんだでゆきのんはチョコくれると思ってたのに・・・」

雪乃「・・・」

雪乃「・・・そんなに欲し俺「まあいいか!まだまだ当てはあるし!」

雪乃「・・・」

俺「ゆまは確実にくれるだろうし、マーさんもくれると思う。麗華ちゃんは望み薄だけど少なくともチョコ2つは確定しているようなものだ!俺の未来は明るいぜー!!」

雪乃「・・・」

俺「つーわけでゆきのん!チョコハンターと化した俺は忙しくなってきたから今日はこの辺で雪乃「・・・」ゲシッ

俺「アイター!!」

俺「ちょ・・・唐突な暴力はダメだって・・・」

雪乃「・・・肉まんの残り、あげるわ。もう食べられないから」

俺「あ?そりゃあそれだけ食べりゃそうでしょうよ・・・」

雪乃「私はもう行くわ。他人にチョコをせびる家畜の隣にいるのは耐えられないもの」

俺「か、家畜っすか・・・」

雪乃「これでもオブラートに包んだほうよ・・・じゃあ、お疲れ」スタスタ

俺「あ、はい・・・」

俺「なーんでゆきのん怒ってたんだろ・・・?」

俺「・・・あ、そういえばご飯まだだったわ。ゆきのんがくれた肉まん食べよ」

俺「・・・」ガサゴソ

俺「あれ?これ肉まんじゃねぇじゃんチョコまんじゃん・・・」

俺「・・・」

俺「・・・」

俺「・・・サンキューー!!ゆきのーーーん!!!」

~アカデミア~

俺「麗華ちゃーん!!チョコくれー!!」

原麗華「ありません」

俺「かーらーのー?」

麗華「私がアカデミア内にお菓子を持ち込むような人間に見えますか?」

俺「麗華ちゃんは俺の想像の上をいく人間だって信じてるよー!!」

麗華「買いかぶりでしたね」

俺「・・・分かってましたけどね」

俺「アカデミアって菓子類持ち込み禁止なん?」

麗華「それはそうでしょう?勉学の場ですから」

俺「因みに今日って何の日か分かってる?」

麗華「分かってますよ。今日アナタが私の所に来ることも分かってました」

俺「さっすが麗華ちゃん!俺の愛を分かってるぅ!!」

麗華「ええ。アナタはさもしい人間ですから、知り合いの女性から虱潰しに施しを受けようとするであろうことは予測がつきましたよ」ニコッ

俺「・・・」

麗華「その上で私はチョコレートを用意しなかった。その意味をよく考えて下さい」ニコッ

俺「・・・死のう」

俺「もしかしてこの前ハブにしたこと怒ってる?」

麗華「何のことですか?」

俺「でもあれは麗華ちゃん向きの仕事じゃなかったんだって。下手すりゃ塀の中だったし」

麗華「藤原さんは連れていきましたけどね」

俺「ほら、ゆきのんって要領良いから・・・」

麗華「すみません、お堅い女で」

俺(こ、こんなメンドクサイ娘だったっけ・・・?)

俺「すいませんでしたー!!」ゲザー

麗華「はい、許しました」

俺「ありがとうございます」

麗華「どういたしまして」

俺「仲直りしたね、良かったね。じゃあチョコ下さい」

麗華「だから用意してませんって」

俺「そんなバカな・・・」

俺「実はアナタの為に用意してたんだけど恥ずかしっくって言い出せなくて・・・ってツンデレパターンじゃないの!?」

麗華「その担当は私じゃないので・・・随分と食い下がってますけど、甘いもの好きなんですか?」

俺「いや、どっちかっていうと苦手」

麗華「・・・あまのじゃく」

俺「信用されてるって証が欲しいの!!」

麗華「アナタ、自分の今までの行動を省みて周りから信頼を得ていると思うんですか?」

俺「当たり前じゃん」

麗華「・・・はぁぁぁ・・・はぁ」

俺「ていうかさ、ある程度の信頼関係がなければマズくない?」

麗華「どういったところが?」

俺「俺たちの位置関係的な?おっさんと女子高生のふれあいの如何とか?」

麗華「・・・ふむ、なるほど」

俺「状況によっては捕まりますからね、俺が」

麗華「むしろ何故まだ捕まっていないのか」

俺「自分でも奇跡だと思います」

俺「まあ俺たちの関係がある程度危険なものでも俺は麗華ちゃんとイチャイチャすんの止めないけどね!」

麗華「迷惑極まりないですね、割と真剣に」

俺「そういや他の生徒は?」

麗華「まだ早朝も早朝ですからね。この時間からアカデミアにいる生徒はごく少数ですよ」

俺「へー、誰よりも早く登校するなんてさっすが委員長」

麗華「アナタも朝は早いんですね。かなり意外です」

俺「あー違う違う。俺は昨日の夜起きたばっかだからまだ寝てないだけ」

麗華「うわ・・・」

俺「ニートの生活サイクルなめんなよ」

俺「まあいいや、授業終わったらまた来るからそれまでにチョコ用意しとけよ?」

麗華「強要させたチョコをもらってうれしいですか?」

俺「俺そういうの気にしないから」

麗華「気にして下さい。そうすればまた1つ人間に近づけますよ」

俺「俺一生アルティメット・ニート・モンスターでいいわ」

麗華(アカン・・・)

俺「・・・あ、そうだ」

麗華「はい?」

俺「ゆきのんはチョコくれたぜ?」

麗華「・・・」

俺「じゃーねー!!」スタコラサッサー

麗華「・・・」

麗華「・・・」

麗華「・・・もーーー!!」

俺「ホントに誰もいねーな・・・お?」

レイン恵「・・・」

俺「めぐたんじゃんオッスオッス!」

レイン「・・・オッスオッス」

俺「お前も早起き組か」

レイン「・・・何故ここに?」

俺「ほら、アカデミアって言ったら俺ってとこあんじゃん?」

レイン「・・・ない」

俺「手厳しいねー」

ジャッカル岬「うぃーっす」

ジャッカル「・・・あ?」

俺「お前、意外と朝早いのな」

ジャッカル「なんでオメーがいんだよ?」

俺「お前にはあんまり期待してないけど、何か俺に渡すものとかない?」

ジャッカル「ああ?・・・あー、そういうことか」

俺「そうそう」

ジャッカル「そういや今日かー」

俺「ギブミーチョコレート!!」

ジャッカル「あるわけねーだろボケ」

ジャッカル「お前、俺が義理チョコ渡すキャラだと思ってんの?」

俺「ほ、本命ならかろうじて・・・」

ジャッカル「お前、俺が本命チョコお前に渡すと思ってんの?」

俺「・・・」

ジャッカル「最近調子乗りすぎだぜ。自重しろよ」

俺「こ、ココロ折れる・・・」

レイン「・・・」

俺「いーもんねー!!本命チョコならゆまからちゃーんと貰うからー!!」

ジャッカル「まあアイツなら渡すだろうな。本命義理関わらず知り合い全員に」

俺「つーかゆま以外から本命チョコ貰っても困るし!!俺の心はすでにゆまのものだし!!俺を愛してくれる女の子の心傷つけるなんて俺にはできないし!!」

ジャッカル「ありえないから安心しろって」

俺「ありえるしー!!」

レイン「・・・ねぇ」

ジャッカル「あ?」

俺「あん?」

レイン「・・・何の話?」

俺「・・・あー、そっかレインちゃんバレンタイン知らないのかー」

ジャッカル「マジかよ」

レイン「・・・バレンタイン?」

俺「今日はね、女の子が愛する男にチョコレートを送る日なんだよ」

レイン「・・・なんで?」

俺「え?」

レイン「・・・なんでチョコレート?」

俺「わ、分かんない・・・」

ジャッカル「アレじゃねーの?このチョコのように私のことも食べていいですよ的な」

俺「えー・・・ちょっと下世話すぎなーい?」

ジャッカル「お前の顔よりはマシだろ」

俺「・・・」

俺「・・・まあそういうわけだから、恵ちゃんも俺にチョコを渡さないといけないんだよー?」

レイン「・・・?必要ない」

俺「あるよー?」

レイン「・・・愛してないもの」

俺「」

ジャッカル「wwwww」

ジャッカル「お、お前おもしれーなwww」

レイン「・・・?」

俺「・・・訂正しよう。今日は女の子が知り合いの男にチョコレートを送る日なんだ」

レイン「・・・分かった。それなら渡さなければならない」

俺「最初からこう言やよかった・・・」

ジャッカル「「ならない」って完全に義務感じゃねーかwww」

レイン「・・・どれくらい渡せばいい?」

俺「ささやかでいーよ。俺甘いもの苦手だし」

レイン「・・・待ってて」

~数十分後~

レイン「・・・はい」

俺「ご、五円チョコ・・・」

ジャッカル「wwwww」

俺「ささやかすぎるっしょ・・・」

レイン「・・・必要以上の出費は許可されてない・・・ダメだった?」

俺「・・・そんなことねーしチョーうれしーし!!!」

レイン「・・・よかった」

俺「めぐたんからチョコ貰えてマジ幸せー!!」

ジャッカル「へいへい」

レイン「・・・アナタの分」

ジャッカル「・・・あん?」

レイン「・・・アナタの分も買ってきた。持っていないと言っていたから」

ジャッカル「・・・あーそう、サンキューな」

レイン「・・・渡して」

ジャッカル「・・・んん?」

レイン「・・・あの人に」

ジャッカル「・・・」

ジャッカル「・・・ああ!そういうことか!!」

ジャッカル「つまりお前は俺にチョコをくれるんじゃなくて、俺にアイツに渡す用のチョコをくれるってわけか!」

レイン「・・・?そう」

ジャッカル(男だと思われてるのかと思った・・・)
俺「男だと思われてるのかと思った」

ジャッカル「ウルセー!!」スパーンッ

俺「アダッ!!・・・き、今日はよく暴力を振るわれる日だ・・・」

俺「そういうことだからジャッカル、普段からお世話になってるこの俺に感謝の気持ちを込めてその本命チョコ(五円)を渡しなさい。なるべくロマンチックにな」

ジャッカル「・・・やだ」

俺「アーン?」

ジャッカル「これは俺が食う」

俺「ふざけんな!!チョコくれよー!!」

ジャッカル「やーだよっ」パクッ

俺「カカロットォォォ!!」

ジャッカル「うめー」ボリボリ

俺「ま、マジで食いやがった・・・悪魔め・・・」

レイン「・・・話が違う」

ジャッカル「ああん?」

レイン「・・・これではバレンタインが成立しない」

ジャッカル「いいじゃねぇか。たった五円でケチケチすんなって」

レイン「話が違う」

ジャッカル(めんどくさ・・・)

俺「そーだ!話が違うぞー!!」

ジャッカル「オメーは黙ってろ!!」

ジャッカル「あー・・・そうだな・・・あ!そうそう、コイツは友チョコだ」

レイン「・・・友チョコ」

俺「女友達同士でチョコを交換し合うんだよ。それも立派なバレンタイン」

レイン「・・・なるほど」

ジャッカル「だからあのチョコは俺が食ってよかったんだよ」

俺「いやアレは俺のチョコだったでしょー!!」

レイン「・・・なら」

ジャッカル「なんだよ?」

レイン「・・・アナタと私は友達?」

ジャッカル(・・・めんどくさ)

ジャッカル「そうなんじゃねーの?」

レイン「・・・分かった」

ジャッカル「・・・コイツ本当に変わってんな」

レイン「・・・それじゃあ」

俺「ん?恵ちゃんどこ行くの?」

レイン「・・・彼女が私に渡す用のチョコを買ってくる」スタスタ

ジャッカル「・・・アイツ、バカなのか?」

俺「かわいいじゃん」

ツァンディレ「・・・ゲッ!!」

俺「あ?」

ツァン「なんで朝っぱらからアンタがここにいるのよ・・・?」

俺「お前には関係ねーし」

ツァン「・・・あ、もしかしてアレ?今日がバレンタインだから?」

俺「うるさ・・・」

ツァン「残念でしたー!アンタにあげるチョコなんて持ってないわよ!!」

俺「別にお前のチョコなんていらねーよ」

ツァン「・・・」

俺「俺もう行くわ。じゃーなジャッカル」

ジャッカル「あいよ」

ツァン「・・・待ちなさい!!」

俺「・・・んだよ?」

ツァン「ど、どうしてもって言うのならこのボクがチョコを恵んであげてもいいのよ?」

俺「はぁ?」

ツァン「どうせアンタなんかまだ誰にもチョコ貰えてないんでしょ?」

俺「さっき恵ちゃんから貰ったばっかだし」

ツァン「・・・え!?」

俺「つーかここ来る前にゆきのんからも貰ったし」

ツァン「う、うそ・・・?」

俺「これからゆまにも貰うし」

ツァン「それは分かってる」

ツァン「信じらんない・・・世の中狂ってるわ・・・」

ジャッカル「ああ、マジでな」

俺「・・・なに?お前、俺にチョコ貰って欲しいの?」

ツァン「そんなわけないじゃない!!」

俺「じゃあ絡んでくるなよ・・・」

ツァン「でもいらないって言われるのも気に食わないの!!」

俺「うざ・・・」

ツァン「ボクのチョコが欲しいでしょ!?」

俺「いらねーつってんだろ!!」

ツァン「これあげるから!!」

俺「だからいらねーって!!」

ツァン「義理だから!!」

俺「本命であってたまるか!!」

ツァン「じゃあさっさと帰りなさいよ!!」

俺「・・・勝手か!!」

ジャッカル「お前らけっこう息合ってるぞ」

俺「ふざけんな!!」
ツァン「ふざけないで!!」

ジャッカル「お、おう・・・」

ツァン「二度とボクの前にその汚い顔見せないで!!」

俺「テメーこそもう俺の前に現れんなよ!!いいか!これ振りじゃねーからな!!」



俺「・・・ったく」

麗華「俺さん」

俺「あれ?麗華ちゃん数十分振りじゃん」

麗華「どうぞ」

俺「・・・板チョコ」

麗華「加工している時間もなかったので」

俺「・・・これってバレンタインのチョコ?」

麗華「もう少し凝った物の方がよかったですか?」

俺「いや、このシンプルさが麗華ちゃんらしいよ・・・わざわざ買ってきたの?」

麗華「他意はありません。アナタに一日中付きまとわれるのも嫌ですし」

俺「・・・麗華ちゃん、何だかんだ言っても俺のこと好きでしょ」

麗華「・・・調子に乗らない!!」

俺「あ、はいすいません」

俺「やったー!!麗華ちゃんのチョコゲットだぜピッピカチュー!!」

麗華「そんなにうれしいですか?」

俺「うれしいよー!正直貰えると思ってなかったし!!」

麗華「・・・そうですか」

俺「これ一生の宝物にするねー!」

麗華「食べてあげて下さい」

俺「包み紙だけでも!!」

麗華「捨ててあげて下さい」

~噴水広場~

俺「まだ午前中だというのにチョコが3つも集まってしまった・・・これも俺の人徳か」

俺「なぜかゆまには会えなかったけど、まあ放課後になればあっちから会いに来てくれるだろ」

俺「幸せだ・・・こんなにも幸せでいいのだろうか・・・いや、いい(反語)」

プラシド「おい、俺」

俺「・・・あ?下っぱじゃん。どしたん?」

プラシド「その呼び方を止めろ!!」

俺「・・・で、天下のイリアステルさんが善良な一般市民に何の用なのよ?」

プラシド「これを渡しに来た」

俺「・・・え?これチョコやん・・・え?」

プラシド「・・・」

俺「・・・すんません、ボクゆまがいるんで」

プラシド「俺からではない!!」

プラシド「これは俺たちに寝返ったあの女からだ!!」

俺「・・・え、マジ!?これシェリーから!?」

プラシド「嘘を言ってどうする?」

俺「意外な人から来たなー・・・でもなんでお前が渡しに来たんだよ?」

プラシド「あの女はアーククレイドルからあまり外に出たくはないそうだ」

俺「ふーん・・・まあ知り合いに会っても気まずいだろうし、仕方ないか」

プラシド「ふん、自分から裏切っておいて何を気にしているんだか・・・あの女も覚悟が足りんな」

俺「で、お前はわざわざパシリになってやった、と」

プラシド「・・・!?」

俺(気付いてなかったんかい)

プラシド「あの女・・・この俺を駒使いに利用するとは・・・許せん!!」

俺「下っぱ気質が板についてきたな」

プラシド「・・・もう一度俺をその名で呼んでみろ・・・殺してやる」

俺「キャーこわーい(棒読み)」

プラシド「貴様ぁ!!」

俺「お前俺に手出しできんの?」

プラシド「・・・クッ」

俺「俺死ぬ→ゆま悲しむ→ホセ激怒→お前面倒なことになる。オーケイ?」

プラシド「・・・クソが!!」

プラシド「いつか覚えていろよ!!」

俺「へいへい」

石原法子「・・・お、イケメン発見」

俺「そんなイケメンだなんて照れるし///事実だけど」

法子「アンタじゃねーっつーの!そっちの彼のこと」

プラシド「・・・誰だアイツは?」

俺「元ガチデッカー姉妹の姉のほう」

プラシド「・・・俺はもう行くぞ」スタスタ

法子「えー、もう行っちゃうのー?残念ー」

俺(アイツ褒められるのに慣れてないのか・・・)

俺「・・・法子、俺で我慢しろ」

法子「冗談は寝て言えってかんじー」

法子「てゆーかなんであの人執事みたいな格好してたの?」

俺「さあ?あれしかマシな服持ってないんじゃねーの?」

法子「あれでマシなの?」

俺「アイツの普段着見てみろよ。たまげるぜ?」

法子「ふーん」

俺「お前今日仕事は?」

法子「つーか今出勤中だし」

俺「ああ、そういやまだ朝っぱらだっけ。サボりかと思った」

法子「アンタと一緒にするなっつーの」

俺「俺はニートだから。サボりなんてしたことないから」

法子「なおさらタチ悪いっつーかー」

俺「ところで法子よ」

法子「何よ?」

俺「何か俺に渡すものがあるでしょう?」

法子「・・・あー、ちょっと待ってな」ガサゴソ

法子「ほら、受け取んなさい」

俺「お、意外とあっさり出てきたな」

法子「まあ会社の皆に配る用のやつだし、ついでーみたいな」

俺「えー、そんな社交辞令のこもった贈り物より愛のこもった贈り物が欲しーいー」

法子「うっさいわ!貰えるだけありがたいと思えっつーの!!」

法子「・・・あーそうだ。もう1個あげるわ」

俺「え?愛が二乗?」

法子「ふざけんな。これは妹の分」

俺「・・・ああ、周子ちゃんの分ね」

法子「どうせアンタ今日は卑しくアッチコッチなんでしょ?だから先に渡しとく」

俺「・・・シェリーもそうだけど他人から渡されるとダイレクトに義理感が伝わってきて泣ける」

法子「アンタは貰えるだけありがたく思えって」

法子「・・・ってヤバッ!!アンタと無駄話してたせいで遅刻ギリギリじゃん!!」

俺「ギリギリ崖の上をいくように?」

法子「社会人はフラフラするわけにはいかねーし!じゃあアタシもう行くから!!」スタソラサッサー

俺「いってらー・・・時間に拘束され立場に拘束され・・・やっぱ社会ってクソだわ」

俺「ニートでよかった・・・」

俺「・・・アカデミアが放課になるまで寝てよ」

~アカデミア校門前~

俺「さーっちーん!!」

海野幸子「庶民に与えるチョコなどありません」

~アカデミア構内~

俺「りんちゅわーん!!」

嶺開花「ゴメーン!友達にあげてたらおじさんの分なくなっちゃった!」

~アカデミア教室~

紬紫「そういうことは事前に言っておいていただかないと・・・」

俺「マジかよ」

俺「チョコくれー!!」

長谷部遥「すいません」

俺「ギブミーチョコレート!!」

加藤友紀「教師が持ち込んでるわけないでしょ?」

俺「チョコー!!」

樋口桜「自分で食べちゃいました~」

俺「チ(ry」

大庭ナオミ「死ね」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

~アカデミアデュエルスペース~

俺「どういうことだ・・・朝はあんなに貰えたチョコが一度寝て起きたらとんだレアアイテムに・・・



俺「今朝のことは全て夢だったのだろうか?よく考えたら俺のような人間が女の子からチョコを貰える

なんておかしい・・・」

俺「もしかしてチョコレートなんて俺の作り出した幻想なのだろうか?」

俺「・・・いや、それどころかこの世界そのものが俺の脳内が作り出した仮想世界なのではないだろう

か?」

俺「もしかして現実世界の俺は冗談にもできない程手後れで救いようのない真の意味での人間のクズな

のでは・・・?」

俺「そんなわけがないそんなわけないそんなことありえないありえない嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ夢なら覚

めてくれ」ブツブツ

俺「逃げたい逃げ出したいこの世界からでも死ぬのは怖いでも生きるのもこわいやだやめてくれ部屋の

ドアをそんなにたたかないでくれいやだいやだいやだいやだもういやだゆるしてくださいもうゆるして

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいうまれてきてごめんなさい」

???「俺さん」

俺「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめ

んなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな

さあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

???「俺さん」

俺「・・・」

ゆま「俺さん、ゆまです」

俺「・・・天使だ」

ゆま「俺さん、大丈夫ですか?」

俺「・・・ああ、もう大丈夫だ」

ゆま「はい!」

俺「・・・ゆま、俺のことは先輩と呼んでくれ」

ゆま「・・・はい?」

俺「俺を人間として扱ってくれた、一番記憶に新しい人がそう呼んでくれていたんだ」

ゆま「・・・」

俺「あの頃が、あの頃が人生で最後に楽しかった時間だ・・・」

俺「高3のころ、兄貴が痴漢で捕まったんだ」

俺「兄貴は冤罪だと言っていたが真相は知らない。それが本当のことかどうかは、今となってはどうでもいい」

俺「いつの間にか噂は広まっていて、俺は痴漢の弟として虐められた」

ゆま「・・・」

俺「結構ハードな虐めだったと思うよ・・・内容は今でもあまり思い出したくないけど」

俺「俺は当然のように不登校になり、家に引きこもった」

俺「最初は親も意外と優しかった気がする・・・理由が理由だったからかな?」

ゆま「・・・」

俺「ま、今は会話もないけど」

俺「今では兄貴は立派な社会人として働いてる」

俺「おかしいだろ?当事者のはずの兄貴が真っ当な生活をしていて、とばっちりの俺が社会の輪から外れたんだ・・・」

ゆま「・・・」

俺「人生って理不尽だよなぁ」

ゆま「・・・」

ゆま「・・・分かりました」

ゆま「先輩さん、ゆまはいつまででも貴方のゆまです!!」

俺「・・・なんでこんな所に天使がいるんだ!!?」

ゆま「先輩さーーん!!」

俺「ゆまーー!!」

ゆま「先輩さんはこの世界でゆまと一生一緒にいるんです!!」

俺「ああ!!二人で生きていこう!!」

麗華「・・・」

ツァン「・・・」

ジャッカル「・・・」

雪乃「・・・もういいかしら?」

俺「あ、はい」

俺「あれれー?全員集合してどうしちゃったのー?」

麗華「それよりアナタ・・・」

ツァン「さっきの話って・・・」

俺「ん?何もかもが嘘だよー???」

ツァン「・・・えー」

ジャッカル「へいへい」

雪乃「・・・ふぅー」

俺「ぶっちゃけ俺後輩萌えなんだよね」

麗華「はぁ・・・」

俺「だからゆまに先輩って呼ばれたいがために即興で不幸話作った」

ツァン「じゃあボクたちも先輩って呼んだ方がいいの?」

俺「お前が?やだよ気持ち悪い」

ツァン「・・・」

俺「あ、でもでもぉ!麗華ちゃんたちは呼んでいいよー?」

麗華「クズ先輩」

ジャッカル「クソ野郎」

俺「・・・」

俺「・・・で、ホントにお前ら揃って何の用だよ?」

雪乃「用も何も、私たちゆまに呼ばれたのだけれど」

俺「そうなん?」

ゆま「はい!そうです!!」

ゆま「今日はバレンタインデーですから、先輩さんにチョコレートを貰ってもらおうと思って・・・」

ゆま「でもでも、一人でお渡しするのは恥ずかしいですし・・・」

ゆま「で、ゆま閃いたんです!皆で渡せば恥ずかしくないって!!」

俺「・・・」

麗華「・・・」

ツァン「・・・」

ジャッカル「・・・」

雪乃「・・・」

ゆま「皆さんもチョコを1人で渡すのは恥ずかしいでしょうから、皆が恥ずかしがらずに済んで一石二鳥!我ながら名案なのです!!・・・って、皆さんどうしたんですか?」

俺(コイツはヤベェぞ)

麗華「・・・すいません宮田さん・・・私は既に」

ゆま「・・・え?」

ツァン「ぼ、ボクも今朝・・・」

ゆま「ええっ!!」

ジャッカル「お、俺はチョコ持ってきてねーし・・・」

雪乃「右に同じく」

ゆま「・・・」

ゆま「・・・あれ?あれれー??」

ゆま「もしかしてゆま・・・仲間外れですか・・・?」

俺「お前ら全員土下座しろーー!!!」

俺「おいお前ら!ゆまの許可なく俺にチョコ渡すとは何事だーッ!!?」

ツァン「なんでアンタが怒る立場なのよ!!」

俺「あとゆきのんは嘘をつくんじゃありません!!」

雪乃「・・・」ツーン

ジャッカル「おいおい許されたのは俺だけかよ」

俺「お前はむしろ今チョコ渡せよ!!絶対に許さない!!」

ゆま「お、おおおおかしいですねぇ・・・」

麗華「ほ、本当にごめんなさい・・・」

ゆま「あれぇ・・・?ゆま信じてたのに・・・あれれぇ?」

ゆま「・・・」

俺「お前らゆまに泣いて詫びろ!!地上に舞い降りた天使を傷つけたその罪の重さを知れ!!」

雪乃「ゆまも渡したらいい話でしょう?」

俺「話聞いてろよ!!ゆまは1人で俺にチョコを渡すのが恥ずかしいんだよ!!」

ジャッカル「今の状況で恥ずかしいとか既に些細な問題だろ・・・」

ゆま「・・・分かりました」

麗華「宮田さん・・・?」

ゆま「先輩!!ゆまとデュエルです!!」

俺「・・・」

俺「・・・え?なんで!?」

ゆま「もし先輩さんがゆまに勝ったらこのチョコをお渡ししましょう!!」

麗華(・・・ああ、なるほど)

雪乃(勝負に負けて渡すのなら仕方ないから恥ずかしくない、という構図ね)

ツァン(に、二度手間・・・)

俺「・・・お前らのせいで絶対貰えるはずだったチョコが50:50になってんじゃねーか!!」

ジャッカル「知るかよ」

ゆま「さあ、この挑戦をどうしますか先輩さん!?」

俺「・・・そりゃ受けるけどー!!」

俺「なんか納得いかない・・・なんで話がこんなにややこしくなったんだ・・・?」

麗華「多分、理由は誰にも分かりませんよ」

俺「女心とかそういうのじゃなくてもっと別のモヤモヤしたものが渦巻いてるよ・・・」

ゆま「皆さんが既に先輩さんにチョコを渡してしまっていたことは仕方ありません。事前に約束をしていたわけではありませんし、それはゆまの落ち度であり独りよがりでした」

俺「そうだね!罪のある子なんて一人もいなかったよ!」

ゆま「しかし!それでも、このチョコは簡単には渡せなくなったのです!!」

俺「そ、そうなの?」

ゆま(皆さんよりも印象深い渡し方をしなければ・・・!!)

ジャッカル「まあ難しく考えんなって」

俺「・・・あん?」

ジャッカル「要はお前と遊びてぇんだよ。前後の会話は・・・ゆまのことだ。多分完全に思いつきで喋ってんだろうぜ」

麗華「・・・そうかもしれませんね。アナタ、最近はあまり宮田さんに構ってあげられなかったようですし」

ツァン「それで今回は不本意ながらボクたちが先を越しちゃったわけだしね」

雪乃「ゆまなりに拗ねてるのかしらね。不器用な子・・・」

俺「・・・ふぅん」

俺「お前らって意外と他人のこと見てるんだな」

麗華「アナタが他人を見ていなさすぎなんです」

俺「・・・そっか」

ジャッカル「ま、サクッとやってこいよ」

ゆま「先輩さーん!!用意はいいですかー!!」

俺「・・・」

俺「オッケー!かかってこいよ、ゆま!!」

ゆま「はいっ!!」

俺「デュエル!!」
ゆま「デュエル!!」

俺 LP4000  ゆま LP4000

ゆま「先攻はゆまがもらいます!」

俺「全然いいよー!!」

ツァン(普段はそういうの怒るくせに・・・)

ジャッカル(コイツのゆまに対するイエスマンっぷりは異常・・・)

ゆま「ドロー!!」

ゆま「・・・ゆまは!魔法カードE-エマージェンシーコールを発動し、E・HERO エアーマンを手札に加えます!!」

麗華「サーチカードによるデッキ圧縮はHEROデッキの最大の強みですね」

ゆま「エアーマンをそのまま召喚!効果でE・HERO バーストレディを手札に加えます!!」

ゆま「さらにエアーマンにヒーロー・マスクを使用!効果でE・HERO フェザーマンを墓地に送るです!」

雪乃「ヒーロー・マスクを使用したモンスターは捨てられたカードと同名称になる」

麗華「つまりエアーマンはフェザーマンとして扱われます」

雪乃「・・・私に続けて喋らないでもらえるかしら?」

麗華「・・・それはどうも失礼しました!!」

ツァン(ギスギス・・・)

俺(見えているカードは風男と火女・・・これはいきなりあのカードが来るか・・・?)

ゆま「融合発動!!」

ジャッカル「1ターン目から来たか!!」

ツァン「これぞHEROデッキってところかしら」

ゆま「フィールドのエアーマンと手札のバーストレディを素材にE・HERO フェニックスガイを攻撃表示で融合召喚!!」

俺「プロの方かよ・・・」

麗華「HEROには複数の融合パターンが(ry」

ジャッカル「正規で複数あるのあの組み合わせだけだけどな」

ゆま「カードを1枚セット!ゆまはこれでターンエンドです!!」

俺「俺のターン!ドロー!!」

「俺の手札」
増援 マジック・ストライカー リビデ 岩投げアタック 融合呪印生物-地 XX-セイバーフラムナイト

俺「増援発動!チューン・ウォリアーを手札に!!」

俺「そのまま召喚し、墓地の増援を除外しマジック・ストライカーを特殊召喚!!」

ジャッカル「パターン入ったわ」

雪乃「その内「はいはいガイアガイア」とでも言われそうね」

俺「2体のモンスターでシンクロ召喚!!大地の騎士ガイアナイト!!」

ゆま(やはりガイアナイトですか・・・)

麗華「しかし、フェニックスガイは戦闘では破壊されません。ガイアナイトでは突破できない」

ジャッカル「つってもアイツのデッキにはブリュとか入ってねぇしな」

ツァン(・・・何かおかしい)

雪乃(坊やのデッキの性質から言って初手からガイアが出てくる可能性は極めて高い・・・それはゆまも承知のはず)

ツァン(だったらなんでゆまはフェニックスガイを守備ではなく攻撃表示で出したの・・・?おかしいのはそこだ)

俺「バトルだ!!ガイアナイトでフェニックスガイに攻撃!破壊はできないが500ダメージは受けてもらうぜ!!」

ゆま(なら・・・!)

ゆま「速攻魔法マスク・チェンジ発動!!」

ツァン「マスク・チェンジ!!M・HEROを呼ぶ気!?」

雪乃「・・・わざわざ攻撃表示で出したのは攻撃を誘うため」

ジャッカル「そしてフェニックスガイを出したのは炎属性が必要だったからか」

ゆま「M・HERO 剛火を特殊召喚します!!」

ジャッカル「・・・今墓地ってどうなってる?」

麗華「宮田さんの墓地のHEROは4体です。だから剛火の攻撃力は2600・・・」

ツァン「このままなら相打ち・・・!?」

俺「・・・続行だ!!」

ゆま「・・・なら相打ちです。モンスターは2体とも破壊されるです」

俺「・・・カードを2枚セットしてターンエンド」

ゆま「ゆまのターン!ドロー!!」

ツァン「今の、どう見る?」

麗華「ターンをまたいで墓地を肥やしてからでもよかったようには思えますね」

ジャッカル「いや、それじゃあ相手に罠をセットする時間を与えちまう」

雪乃「坊やの判断に委ねた形にしたのがミソね。坊やはわざわざ相打ちを選択した」

ツァン「・・・つまり返しに対処できなかった。情報アドを探ったの?」

雪乃「どうかしら?それはすぐ分かるわ」

ゆま「融合回収を発動!墓地からエアーマンと融合を手札に戻します」

俺「うん。戻していいよ」

ゆま「なら再びエアーマンを召喚!効果でE・HERO クレイマンを手札に!!」

ゆま「さらに再び融合発動!!手札の2枚目のバーストレディとクレイマンでE・HERO ランパートガンナーを融合召喚!!」

ゆま「バトルです!!エアーマンでダイレクトアタック!!」

俺「(そうはいか)ないんだな、これが!リビデ発動!!ガイアナイト再召喚」

ゆま「!?」

麗華(なるほど)

雪乃(再召喚の算段があったが故の相打ち・・・返しがないと思わせて裏をかいた・・・)

ゆま「・・・さすがです!先輩さん!!」

俺「チョコの為なら俺は今までにない力すら出せるのだー!」

ゆま「攻撃はせずターンエンド!」

俺「ドロー!!」

「俺のドロー」
サイクロン

俺(伏せがない時に来られてもなぁ・・・)

俺「融合呪印生物-地を召喚」

ツァン「この布陣は・・・!!」

俺「ゆま・・・お前に大地(ガイア)の先のさらなる地平(ガイア)・・・地天(ガイア)を見せてやろう」

ジャッカル「な、何言ってんだアイツ・・・」

麗華「全ての当て字をガイアにしたら意味が分からないでしょうに・・・」

俺「呪印生物の効果発動!!地天の騎士ガイアドレイクを特殊召喚!!」

ゆま「攻撃力3500のガイア・・・!!」

ジャッカル「呪印生物の効果で手順をショートカットしたか」

雪乃「融合呪印生物と対応モンスターがフィールドに存在することで融合モンスターを融合魔法カードなしで特殊召喚できる・・・」

俺「強靭!!無敵!!最強ー!!」

俺「バトルだ!!ガイアドレイクでランパートを攻撃!!SSS(スーパー・スパイラル・シェーバー)!!!」

ジャッカル「だ、ダセェ・・・!!」

ゆま「うぅぅ・・・!!」

俺 LP4000  ゆま LP2500

俺「1伏せエンド」

ゆま「ゆまのターン!ドロー!!」

ゆま「強欲な壷発動!!カードを2枚ドロー!!」

ツァン「・・・はぁ!!?」

麗華「き、禁止カード・・・」

俺「あれ、知らないの?ゆまはHERO使いだから強欲積んでもいいんだよ?」

麗華「そんなバカな」

ジャッカル(まあローカルルールで禁止1枚までならオッケーだけど・・・)

ゆま「・・・ガイアドレイクは確かに強力なカードです」

俺「俺のデッキの最強のモンスターだぜー!!」

ゆま「でも!無敵じゃありません!!」

ゆま「速攻魔法!超融合!!」

俺「・・・ゲッ!!」

ツァン「出た・・・HEROの最終兵器・・・」

ジャッカル「フィールドの全てのモンスターで融合ができ、かつ発動を無効化できない反則カードだな」

雪乃「そしてその真の脅威は相手モンスターすら融合素材とできるところ」

ゆま「フィールドのエアーマンとガイアドレイクで融合召喚!!」

俺「まさか・・・お前も呼ぶというのか・・・!!」

俺「ガイアを!!?」

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