貴音「ゆうべはお楽しみでしたね」P「え?」(75)

P「ああ、ドラクエか」

貴音「どらくえ、とはなんの事かは存じませぬが」

P「ああ、きっと真美あたりから聞いて良く分かってないのか、悪かったよ」

貴音「はて……わたくしが申し上げたいのはそのことではないのですが」

P「そのことではなかったって?」

貴音「あなた様……響は良かったですか?」

P「なっ」

貴音「あなた様ともあろうものが、ここまで不埒な人であったとは……」

P「た、貴音……何を言っているのか……」

貴音「昨夜、あなた様と電話をした際、確かに響の声が聞こえました」

P「あ、あの時はテレビをつけていて」

貴音「響の出るような番組は流れない時間帯でしたが?」

P「」

貴音「あなた様」

P「貴音、落ち着け、録画だ、なあ!」

貴音「本当ですか?」

P「ああそうさ、なんなら響を呼んできてなにしてたか聞けばいいだろ、動物の世話してたっていうだろうから」

貴音「では、ここに響を呼んできてください」

P「あ、ああ、ちょっとまってろよ」

貴音「……」

――――――
――――
――

P「ひ、ひびきっ、大変だ!」バンッ

響「どうしたのプロデューサー!」

P「昨日の事が貴音にばれたんだ、あの電話の時に」

響「えっ!昨日の事が!?」

P「そ、そうだ、だから口裏を合わせてくれないか?響は昨日家で編み物をしていたって」

響「ねえ、昨日の事ってどんな事!?もしかして・・・」

P「どんな事ってそりゃあ――」

響「プロデューサーがシャワーを浴びてる間に貴音からすごく仲の良さそうなメールが届いた事?」

P「」

響「プロデューサー?」

P「いや……その……」

響「そういうのっていけない事だって思うよ、プロデューサー」

P「な、なんくるな」

響「なんくるありまくりだぞ!」バンッ

P「ヒッ」

響「ねえ、自分とは遊びだったの?ねえ!」

P「そ、そんな事はない!俺は響の事を一番愛している、本当だ!」

響「……本当?」

P「ああ、本当だ、なんならすぐ籍をいれてもいい」

響「ああ、そうなんだ、よかった……」

P(ほっ・・・チョロくて助かったよ)

響「――とでもいうと思ったの?」

P「」

響「プロデューサー、もしかして悪い漫画の読みすぎなんじゃないかな?」

P「な、なんの事だ?」

響「そんなありきたりなセリフで簡単に許して貰えると思ったの?」

P「あ、あう……」

響「ワニ美、やっちゃって」

P「ちょっ!?ワニは勘弁だ!うわっ!くるなぅっ!ひいっ!」ダッ

響「……」

P「ひ、ひぃぃ……」

美希「ハニー、どうしたの?」

P「美希……いや、ちょっとワニ……じゃなくて犬に追いかけられててな、どうやら俺も犬は大の苦手らしい」

美希「そうなんだ……ねえハニー、ミキ、ちょっと相談があるの」

P「ん?どうしたんだ?」

美希「実はミキの相談じゃないんだけどね?響と貴音からどうすればいいかわからないってメールがきて……」

P「」

美希「ミキも同じ気持ちなんだって返信したの」

P「」

美希「ねえ、こういう時ってどうすればいいの?」

P「」

P「どうすればいいかわからない……ああ、今後の活動についてか?」

美希「ふざけないでよ!」バチン

P「あぶっ!?美希、お前は気が動転してるんだ、一回寝れば気もおさまるよ」

美希「おかげで昨日から一睡もできてないの!」

P「あ、いや……そのだな」ジリ…ジリ…

美希「ハニー?」

P「美希、すまん!」ダッ

ガシッ

P「へ?」

貴音「……当然ですが」

響「逃がすわけには」

美希「いかないの」

P「」

貴音「優柔不断とは存じておりましたが、まさか三股とは……」

P「な、なにをするつもりなんでせうか……」

響「ホントの所は誰が一番なのか聞きたいけどね?」

美希「そんなの上辺だけに決まってるの、それにミキ達、仲間だから、こう言った形で喧嘩したくないって思うな」

貴音「ですから、3人でそれ相応の処罰をすると致します……よろしいですね?」

P「な、何をする気で……」

響「……」ニッコリ

貴音「……」ニコッ

美希「……」ニコニコ

P「い、いやだあああぁっ!」


みたいな薄い本はないですか?

P「はっ!?」ガバッ

P「……夢か……」

貴音「おはようございます、あなた様」

P「えっ」

貴音「不束者ですが、これからよろしくお願いします」

P「な、何を言ってるんでしょうか」

貴音「忘れたのですか?あなた様は一生囚われの身」

貴音「日替わりで面倒を見ると、約束しましたよね?」

P「」

貴音「響がこうすると喜ぶと言っていましたが」

P「いやいやいやいや喜ばない喜ばない、今すぐ部屋から出してくれ」

貴音「……嫌だとして出すとでも?」

P「ですよねー」

貴音「わたくし達の協定をお話ししましょうか?」

貴音「まず……あなた様は囚われの身、それはわかりましたね?」

P「は、はい……」

貴音「代わりに欲しいものがあればいくらでも買い与えます、それでよろしいでしょう?」

貴音「ただし、わたくし達の命令に背く事と、部屋から出る事は一切認めません」

貴音「通うのをやめ、最後の一人になれば別ですが……期待はしないほうがいいでしょうね」

貴音「そしてわたくし達も……あなた様を傷付けぬ限り、互いの行為に口を出す事は一切しないと、決めました」

貴音「どうしようと、わたくしの勝手ですとも」スルッ

P「た、貴音!?」

貴音「ふふ……望み通り、好きなだけ抱かせてあげますよ」

貴音「あなた様が後悔しようと、辞めることはないですが」

P「あわ、あわわ……」

じゃ、副業あるからばいばいなの

何このすれ

どういうことなの

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