塞「バレンタインか、いい思い出ないなぁ……」 白望「うん」 (23)

今日はバレンタインだそうなのでバレンタインネタで白望×塞
苦手な人は回れ右でお願いしますm(_ _)m

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白望「……」zzz

塞「シロ……シロ、朝だぞー」

白望「…………」zzz

塞「はぁ……ほら、シロさん朝ですよー」ツンツン

白望「……ん……何時?」ムニャムニャ

塞「7時!明日は早く起きて家事するって言ったでしょーが!」

白望「……んー……また明日……」zzz

塞「それ昨日も聞いたんだけどなァ……まぁいいや、何時に起きるの?」

白望「……喝始まったら起こして…………」zzz

塞「はいはい、次はちゃんと起きるのよー」

白望「はーい…………」zzz

塞(とりあえず朝食の用意かねぇ、いつになったらシロがやってくれるのやら……)

塞「今日もいい天気、とりあえず洗濯機回さなきゃ……ってシロがまだ寝てるじゃない……」

塞「まぁいいや、シロの分はまた後ってことで……」


塞「あちゃーごはん炊くの忘れてた、今日はパンでガマンしてもらおうかね……」

塞「てかそもそもシロが用意する予定だったじゃんか、まったくあのぐーたらは……」ブツブツ

塞「そしてちょうどパンもないじゃん、買ってくるかなダルいなぁ……ってこれじゃ私がシロみたいね」フフッ


~二時間後~

塞「ほらシロ起きる!喝始まるよ!」

白望「んー……だるい…………」

塞「あのさぁ……もう起こさないからね、知らないからね!」

白望「おきるからまって……」モゾモゾ

塞「はいはい、あとパジャマ脱いだら洗濯機に入れて回しといてー」

白望「はーい……」

塞「とりあえず朝ごはんだけでも並べとくか……」

白望「おきた……」ネムネム

塞「はいはいおはよーさん、とりあえず洗面所行ってきな」

白望「んー……」


塞「あー始まった……ってCMか、ホントギリギリまで寝てるんだから……」


白望「起きた、おはよう」

塞「おはよ、もう始まるよ」

白望「おなかへった、ごはん……パン?」

塞「誰かさんが作ってくれなかったからね」

白望「あー……誰かさんに任せた塞が悪いと思う」

塞「もう怒る気にもならないわ……ほらとりあえず食べるよ」

白望「ん……」

>ジャ、マズハコンシュウノヤキュウカラー

塞「あ、始まった」

白望「サンドイッチもおいしい……」モキュモキュ

塞「あー、忘れずにお米炊いとかなきゃね」

白望「ん、後でやる」

塞「はいはい、じゃあお願いしましたよー」

>シンジョウニカツダ!!

塞「えー、そんくらい別にいいじゃない」

白望「いつものこと」モグモグ

塞「いやまぁそうなんだけどさ、うーん……」

白望「ロッテが首位」

塞「バレンタインか、いい思い出ないなぁ……」

白望「うん」

塞「ほらなんというか、スポーツマンシップって大事じゃない?」

白望「んー……」

塞「あー、楽天も頑張ってくれないかなぁ……」

白望「大丈夫、いつか優勝するから」

塞「そのいつかがいつになるやら……」

白望「あ、野球終わっちゃった」

塞「次はサッカーだってさ、そういやシロってサッカーならルール分かるの?」

白望「ゴールにボールが入ったら一点」

塞「そういや私もそれくらいしか分かんないなぁ……」

白望「ごちそうさまでした、じゃあお昼に起こして」

塞「いや、そこは起きとこうよ……」

白望「日曜なのにゆっくり寝ないのは日曜に失礼だから」

塞「まるで普段は寝てないみたいな言いようね?」

白望「……毎日が日曜日」

塞「バカなこと言ってないで何かしなさいな……」

白望「とりあえずごはん炊く準備してくる」

塞「はいはい、いってらっしゃい」フリフリ

塞「私も洗濯物干して片付けて買い物行くかァ……」

>Belt to deep center field!!Going back!To the track!To the wall……!

塞「ほらほら、掃除機かけるからちょっとどいてー」ゴー

白望「ん……」

塞「誰か日本の選手出てるの?」

白望「ううん、別に」

塞「ふーん」

白望「……この選手面白そう」

塞「どの選手?」

白望「ちょいタンマ……これ、この選手」

塞「えっと…Scott William Mathieson?有名な選手?」

白望「さぁ?」

塞「さぁってさァ……はい、もう戻っていいですよー」ゴー

白望「ん……」

塞「で、お昼はどうしたい?」

白望「塞と一緒ならなんでもいいよ」

塞「はいはいありがとうございます、うどんでも茹でようかね」

白望「じゃ、それで……」

塞「はーい、シロも少しは片付け手伝ってねー」

白望「んー……」

~また二時間くらい後~

塞「ほらうどん出来たよ、食べる食べる!」

白望「はーい……」

塞「薬味いる?」

白望「いつもので」

塞「はいはい、ちょっと待ってなさいな」トテトテ

白望「ん……」

塞「はいどーぞ、自分で入れなさいよ?」

白望「いや、そこまでぐーたらじゃないから」

塞「どうだかねー?うん、わさびが効いてておいしいおいしい」ズズッ

白望「うまうま……」モキュモキュ

塞「午後は何しよっかなー、どっかお出かけでもする?」

白望「発表資料作らないと……」

塞「発表?なんの」

白望「うん、道徳教育論の……確か塞は取ってないよね」

塞「こっちは必修が多いからねー、まぁ来年取ればいっかなーって」

白望「後回しにするとダルいからさっさと取っておいた方がいいよ」

塞「あははっ、シロらしくないご忠告どーも」

塞「にしてもシロが真面目に資料作成ねぇ、グループ発表とかなら誰かに任せて寝てそうだけど」

白望「田植え行きたくないから……」

塞「へ?田植え?」

白望「うん、田植え行かないと単位来ない でも発表やれば免除になるから」

塞「なにその授業……というかなんで取ったのよ?」

白望「楽に単位来るって本に書いてあったから」

塞「サボろうとして頑張ってるのはまったくシロらしいというかなんというか……」

白望「田植えよりは100倍マシだから仕方ない」

塞「まぁシロがそれでいいならいいんじゃない?じゃあ午後は一緒に頑張ろっか」

白望「うん、そうしてくれると助かる」

塞「はいはいお任せあれ♪」

白望「ん、ごちそうさま」

塞「はいはい、じゃあ片付けてくるから先に準備しててー」

白望「はーい……だる……」

~またまた二時間くらい後~

塞「おーい、シロ生きてるー?」

白望「ダルい……」

塞「ダルいってことは生きてる証拠だよ、少し休憩する?」

白望「うん、そうする……」

塞「それにしても宮沢賢治なんてベッタベタな題材で大丈夫なの?」

白望「こっちの人にとってはベタじゃないから、一応題材は伝えて許可出てるし」

塞「ああそりゃそっか、私たちにとってベタなだけだもんね」

白望「それに、やってると色々思い出して楽しいから」

塞「そうね、岩手のこと、宮守のこと、宮守のみんなのこと……」

白望「宮守女子高校麻雀部のこと……」

塞「うん、あの頃は本当に楽しかった……もちろん今も楽しいけどさ」

白望「今の楽しいとあの頃の楽しいは違うから」

塞「うん?なにそれ、詩人モード?」

白望「うーん……あの頃の楽しいは、ワクワクする楽しいで」

白望「今の楽しいは……塞とずっと一緒にいれるみたいな楽しいかな」

塞「なっ!?もう不意打ちでそんな事言わないの!!」

白望「塞は、今、楽しくないの?」

塞「いやもちろん楽しいけど、いやそれ楽しいって言うのかなァ……?」

白望「じゃあ『幸せ』で」

塞「そうね、その方がしっくりくるかな」

白望「うん……」

塞「シロ、私も今幸せだよ……」ギュッ

白望「ん……」チュッ

塞「…………続き、する?」

白望「資料の?」

塞「ええっ!?いや、あー、うん……じゃあ続きしよっか……休憩はもういい?」

白望「うん、塞ぱわーを補充したから行けそう」

塞「そんな胡桃じゃないんだから……というかシロも最近なんというかこう……」

白望「こう?」

塞「いやなんでもない、じゃあ続きやりますかー!」

白望「おー…………やっぱダルい」

塞「アンタねぇ……」

~なんかまた二時間くらい後~

白望「おわった……ダルい……」

塞「終わったね、もうこんな時間かー」

白望「おなかすいた……」

塞「そーね、そろそろ夕飯の準備でもしますかねー」

白望「今日は何?」

塞「適当な野菜と安かったお肉の炒めものー」

白望「だけ?」

塞「うーん……シロは他に何か食べたいものある?」

白望「……特に何もなかった」

塞「じゃあ今日はこれだけでごめんね、何か食べたくなったら遠慮無く言いなさいよ?」

白望「うん」

塞「よし、じゃあ腕によりをかけて作っちゃいましょーか!まぁ炒めるだけだけどね……」

>ホンジツノセンパツハカワイ、タイスルジャイアンツノセンパツハウエハラデー・・・

白望(困った時の川井さんかぁ……三回持てばいい方かな……)

>スンヨプセンセイノソロホームラン!アマイヘンカキュウヲミゴトトラエマシタ!

白望(あー……ダルい……)ガリッ

塞「こら爪を噛むな爪を!ほらシロ、鍋敷きよろしくっ」

白望「んー……」スッ

塞「はいどーも、まぁ一応色々入れて豪華にしてみたけど」

白望「ごはんよそってくる」

塞「うん、私のもお願いしたー」

白望「うん……」トテトテ

塞「さーて試合はっと……ぬぎゃー早速点取られてるしー……」

白望「はい、どうぞ」

塞「ありがと、じゃあいただきましょーか」

白望「いただきます」

塞「どう?おいしい?」

白望「うん、おいしい」モキュモキュ

塞「そっか、よかったよかった」モグモグ

塞「ここで代打かー、5回1失点なら十分川井さんだ」

白望「ん、高須打った」

塞「よし、鉄平が打つぞー!」

白望「てっぺーーーー……」カキーン!

塞「おおぅ、とりあえず同点だー」カキン

白望「ぽぷ……あ、落とした」

塞「おー逆転かァ、落としたのは……キムタクってどっかで聞いたことある……」

白望「関係ないよ、そして二点止まり」

塞「十分十分、せっかくだしお酒持ってこよっかー!」

白望「ん、白いサワーで」

塞「シロだけに?」

白望「……カシオレ」

塞「残念それは私のでした、取ってくるから待ってなさい♪」

白望「だる……」

>ピッチャーカワモト! ピッチャートクモト! ピッチャーヨシダ! ピッチャーオグラ! ピッチャーアリメ! ピッチャーフクモリ!

塞「なんだかんだであと一人、今日は勝てそうかな?」

白望「うん……」バッターカメイ・・・カラブリサンシン!シアイシュウリョウデス!ラクテンミゴトナニゲキリー!

塞「おー勝った、なんとかって感じ」

白望「一勝は一勝だから、がんばった」

塞「あの巨人に勝ったんだからね、すごいすごい」

白望「今年は60勝くらいしないかなぁ……」

塞「60勝したら凄いの?」

白望「いや、全然」

塞「ええっ、それならそこはウソでも優勝しないかなぁとか言っとこうよ!」

白望「まぁ10年後くらいには……」

塞「10年かァ、そんだけ経てば私達おばあちゃんだ」

白望「塞はもうおばあちゃんだから大丈夫」

塞「いや、私おばあちゃんじゃないしそうじゃないからね?」

白望「じゃあお風呂入れてくるから」

塞「あれ?あれれ……?あ、私も食器片付けなきゃだ、あるぇー……?」

塞「ゆーきのぱんと~ちえのかんづめ~うーってーいーる~♪」ワシャワシャ

白望「んー…………」

塞「はーい、髪流すよー」ザバー

白望「ん……」フルフル

塞「はい、身体は自分で洗ってねー」

白望「んー……」ゴシゴシ

塞「ふー、やっぱり夏でもお風呂が一番だー……」

白望「塞、洗ったからかわって」

塞「はいはい、よっこらせっと」ザバー

白望「…………」ツン

塞「ひゃうっ!?急に突っつくなっ!!」

白望「ごめん、なんとなく」

塞「あのさぁ……つっつきたいなら突っつくって言ってからね!」

白望「わかった、じゃあつっつく」ツン

塞「……楽しい?」

白望「そうでもない」

塞「アンタは何がしたいのよ……」

白望「うーん、なんとなく?」

塞「うん、いいからゆっくりお風呂つかってなさいな」ザバー

白望「うん……」ブクブク

塞「はーいいお湯だった、なんだかんだで遅くなっちゃったしそろそろ寝るかー」

白望「パジャマ外だった、取ってくる」

塞「ハダカで外に出ない!取ってくるから待ってなさいな!」トテトテ

白望「……歯でも磨いてよう……」シャコシャコ



塞「朝ごはんの準備よし!明日の準備よし!目覚ましよし!よし、寝よっか!」

白望「今日はどっちで寝る?」

塞「シロはどっちがいい?」

白望「んー……今日は床で」

塞「ん、じゃあ私がベッド使いますかねー 電気消すよー?」パチッ

白望「うん、じゃあおやすみ」

塞「…………」

白望「…………」

塞「………………」チュッ

白望「ん、おやすみ……」zzz

塞「うん、おやすみ……」


塞(よし、また明日から授業だし頑張らなきゃねー……)zzz

カン!

さて今回はバレンタインデーということで苦くも甘いチョコレートのような二人の初恋を書いてみましたがいかがだったでしょうか?
本当は両想いなのにあと一歩が踏み出せない、そんなもどかしさを頑張って表現してみました!
これを読んで初々しい二人の甘酸っぱさみたいなものを感じてくれたのなら何よりです!!
もしこんな感じのモノも書いて欲しいと思うものがあればどうぞ遠慮な

あきた おわり

お、おう・・・

焼き豚くっさ

あまりこういうことは言いたくないが、最後のレスが余計だった。

そっちのバレンタインかよ!って感じのツッコミが欲しかったんだろうなってことはわかった

くぅ疲の方がマシだと思った

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