俺「チョコをもらえないならあっそ……」 (48)

窓(コンコン)

隣のJK「ん……?」

窓(コンコン)

隣のJK「ふわぁ……眠い……なに……?こんな夜中に何の音……?」

窓(コンコン)

隣のJK「……窓の外から聞こえる。誰かいるの?」

窓(ガラガラ!)

俺「私だ」

JK「!?」

俺「今日は何日か、知ってるか?」

JK(フルフルフルフル)首を横に振る

俺「正解は……こいつさ」

そっと少女の膝下にチョコを置く

俺「……ハッピーバレンタイン☆」

そして俺は夜空に飛び出した

保育園

幼児1「きーらきーらひーかるー」
幼児2「よーぞーらーのほしーよー」

保育士「わー!みんな上手だねー!それじゃあ今度はー」

ガラガラどしゃーん!!!!!

保育士「誰!?」

俺「私だ」

保育士「誰?!」

俺「だから私だと」

保育士「誰?!」

俺「………まぁいい」

俺「幼児ども!チョコが欲しくないか!?」

幼児「ほしいいいいい!!」
幼児「ほひいいいいいいいいい!!」
幼児「くれよおおおおおお!!」

俺「そうら!、くれてやる!」

空中に何十個ものチョコを放り投げる

幼児「きゃっきゃっきゃつ!」
幼児「きゃっきゃっ!」
幼児「きゃっきゃっ!」

俺「所詮はちびっ子。造作もないぜ」
俺「………さて」

保育士(ガクガグガクガク)

俺「……俺のこと、覚えてるか?」

保育士(フルフルフルフル)首を横にふる

俺「そうか……まぁいいさ」

スッ

保育士「………!?」

俺「ハッピー……バレンタイン☆」

ばさぁ!(マントが翻る音)
そして俺はお昼のお外に飛び出した

幼女「待って!」

俺「む………?なんど幼児か……」

幼女「子供扱いしないで!私、子供じゃないもん!」

俺「ふむ……」ジーッ

幼女「むむむっ!」ジーっ!!

俺「たしかに。ただの幼児ではないようだな。
それで?何の用だ幼女よ」

俺「なんだ、もしかしてさっきのチョコが欲しいのか?それなら……」

幼女「いらないっ!
私はチロルチョコなんかで満足する女じゃないの!バカにしないで!」

俺「………ふむ」

幼女「先生が怖さのあまり失禁しちゃってる……!ゆるせない!
けいさつに訴えてやるんだから!この変態!」

俺「………」

幼女「けーさつにつーほーしてやるぅ!」

俺「………」

スッ……

幼女「ふぇぇ?」

俺「……足が震えているぞ?」

幼女「こ、これは……!」

俺「……怖かったよな。ごめんな、ビックリさせちゃったよな」

ナデナデ

幼女「……っ」

俺「俺は何もしないよ。怖くないからさ……ごめんな」

俺「……あ、そうだ。
お腹減ってないか?よかったらこのチョコを……」

幼女「だ、だからチロルチョコなんて安っぽいもの私は……!」

俺「ちがうよ。はいこれ」

幼女「っ!!わぁ!すごくかわいいチョコ!!」

俺「ふふっ、喜んでもらえてよかった。さ、美味しいから食べてごらん?」

ナデナデ

幼女「っ///」

俺「どうだい?」

幼女「……おいしい、です」

俺「そっか。よかった」

ナデナデ

幼女「んっ///」

俺「おっと、そろそろ行かなきゃ。またね、小さなレディさん☆」

ずどーん!どっかんばらばらー!

幼女「行っちゃった……」
幼女「………」
幼女「名前、聞けばよかったなぁ……」



職員室
男性教諭「おーいお茶いれてくれーお茶」

先生「………」

男性教諭「君だよ君。はやくしてくれー」

先生「……はい」

男性教諭「あ、ちょっとぬるめでよろしこ」

先生「はい」
先生「………………はぁ」

給油室
先生(……わたし、なにやってるんだろう)

先生「………」
先生「私はこんなことがしたくて教師をやってるわけじゃないのに……っ」

俺「そうだね」

先生「!?」

俺「君はよく頑張ってるよ」

先生「!?」

スッ………

先生「あっ………」

俺「いい子だね」

ナデナデ

先生「……っ」

ナデナデ

先生「あ、あの……」
俺「うん?」

ナデナデ

先生「えっと……あなたはどちら様ですか?ら」
俺「んー?」

ナデナデ

先生「っ!あ、あの頭を撫でるのやめてください……」
俺「君が嫌だって言うならやめるよ」

ナデナデ

先生「………」
俺「嫌かい?」
先生「…………………///」

俺「おっと、もうこんな時間か。もう行かなきゃ」

先生「えっ……」

俺「チョコをプレゼントしたいところだけど……
ごめん、君用のチョコは用意してないんだ」

俺「だから………」

先生「え?あ、顔が近っ…………んっ///」

俺「………」

先生「……んっ……ん、ん……///」

先生「んっ……チュパ……んっ、ん~~~///」

俺「………ふぅ。だから代わりにこれで許してくれ」

先生「っ!?!?!?/////」

俺「またね、かわいいお姫様」

ちゅっ☆

バババビ!!ズトギューーーンン!!

先生(呆然)
先生「……な、なんだったのかしら今の……」
先生「………お姫様、か」
先生「頭撫でられたの何年ぶりだったかなぁ……」
先生「……えへへ」

男性教諭「おーい、お茶まだー?」

先生「……よーしっ!
もう一踏ん張りがんばりますかっ!」

学年主任「こら!あなたたち!スカートが短いわ!」

JC「うるせー!ババア!」

学年主任「なっ……バっ……!?」

JC「ばーかばーか」

たったったっ!

学年主任「あっ!こら待ちなさい!」

たったったっ!

学年主任「はぁはぁはぁ………はぁ」
学年主任「……ふぅ。若者の体力にはかなわないわねー。流石に」
学年主任「………ババア、か」

俺「………」

ナデナデ

学年主任「きゃっ!?」
学年主任「……ふふっ、また貴方?」
俺「ご名答」

俺「おー、あんまり驚かないんだね」

学年主任「ふっ……あなたの突拍子のない行動は流石にもう慣れたわ」

俺「その割りには可愛い悲鳴をあげてたけど?」

学年主任「………」

俺「いくつになっても君は可愛………いたたた!手をつねらないでっ!」

学年主任「それ以上私をいじるなら、不法侵入罪で通報しますよ?」

俺「おー、こわいこわい」

俺「最近の君は反応がつまらないなぁ。昔はもっと大げさに驚いてくれたのに」

学年主任「あたしもいい歳だからね。昔みたいにはいかないわ」

俺「いい歳って貴女……まだ30でしょ?」

学年主任「世間では立派なおばさんよ」

俺「………」

俺「あ、そうだ。

学年主任「?」

俺「今日は実はプレゼントがあります」

学年主任「………」
学年主任「何か当ててあげよっか」

俺「お?お?わかるかなー?わからないと思うけどなー」

学年主任「………チョコでしょ?」

俺「………」

学年主任「今日はバレンタインデーだもんね」

学年主任「そういえば……あなたとはなんだかんだで長い付き合いになるけど、
一度もチョコをもらったことがなかったね」

学年主任「まぁ、私もあげたことなかったけど」

俺「………」

学年主任「チョコあるんでしょ?はい、ください」

俺「……なんだか冷めてるなぁ」

学年主任「………」
学年主任「……この歳になるとね、
子供みたいにははしゃげなくなるのよ」

俺「………」

やべ、みすった

学年主任「だかり……」

俺「でも残念。チョコじゃない」

学年主任「え?」

俺「手を出して」

学年主任「………」

スッ………

学年主任「……っ!これは……指輪?」

俺「……結婚しよう」

学年主任「……!?」

俺「結婚しよう」

学年主任「!?!?」

>>41 訂正


学年主任「そういえば……あなたとはなんだかんだで長い付き合いになるけど、
チョコは一度しかもらったことがなかったね」

学年主任「……まぁ、私もあげたことなかったけどw」

俺「………」

学年主任「チョコあるんでしょ?はい、ください」

俺「……なんだか冷めてるなぁ」

学年主任「………」
学年主任「……この歳になるとね、
子供みたいにははしゃげなくなるのよ」

俺「………」

タイプミス多いので落ちます。おやすま

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