和「咲さんのお尻からチョコが出るらしいです」照「試食してみよう」 (100)

宮永家

配達員「ちわーっす。お届け物です」

咲「いつもありがとうございます」パタパタ

配達員「ここにハンコかサインお願いします」

咲「はい」カキカキ




咲「ついに届いたよ!荒川印のドモホルンビビクルのサンプルが」

咲「説明書っと……」ペラッ

咲「えーなになに、~~の~~成分によりiPS細胞の動きを活発化させ……」

咲「長くてよくわからないからパス」

咲「効果は人それぞれです。如何なる副作用が起きても当病院では責任を持ちません」

咲「……うーん」

咲「なお、試飲二ヶ月で鹿児島にお住いのKさんはバストが20cmアップしており……えっ、20cmも!?」

咲「奈良にお住まいの引きこもりYさんも10cmのバストアップで部活に出るほど活発になり……引っ込み思案も直るの!?」



咲「すごい、すごいよこれ」ペラッ

咲「効果は人それぞれみたい。でも、少なからずこのお薬でバストアップした人が居るし」

咲「副作用は怖いけど……」



あきらめたら終わり~♪気持ちをリセットして~♪

咲「私、やらなきゃ!」

咲「目標はバスト5cmアップ。いざ」ゴクゴク

咲「んぐっ……ごくっ……」

咲「プハー、味は普通かな。……もう胸大きくなったかな?測ってみよう」ゴソゴソ

和の部屋

和「咲さんは胸の大きさなんか気にしなくてもいいのに」カチッ

和「コーラコーラっと」ゴソゴソ

和「あれ……空ですか。仕方ないですね、一階に取りに行って来ないと」


照「はい。コーラ。ちなみに0カロリーコーラはダイエットにはならないらしいぞ」ポン

和「どうもすいません」

照「お菓子も食べる?Meltykiss」

和「これがバレンタインのチョコとかいいません?頂きますけど」モグモグ

照「貴様にバレンタインのチョコをあげるとか考えないから安心しろ。義理すらやらん」

和「それは残念で……えっ!?」クルッ

照「せーの」ギュルルルルル

和「誤解です誤解!このパソコンに映ってるのは咲さんではなくよく出来たCG映画でし……」



ゴチーン

和「あいたたたたたた……」ヒリヒリ

照「なにこれ、すごいな。よく撮れてるじゃないか」カチッ

和「頑張って設置しましたから」

照「私の部屋も映るのか?」カチッ

和「それは不要なので、もちろんつけてません。後お父様の部屋と」

照「だよなぁ。おおっ咲が来たぞ!」カチッ

宮永家、トイレ

咲「ふぅー、ここが落ち着く」チョコン

咲「慣れない飲み物飲んだせいか、トイレが近くなっちゃった。バストは1ミリもアップしてないけど、やっぱり飲んですぐ大きくなるほど世の中甘くないよね」

咲「んっ……くっ……、大きいの来るぞ……」プルプル



照『はぁはぁ///久しぶりに見た咲ちゃんが、苦悶の表情でトイレで唸ってる///』

和『ちょっとお義姉さん!これ私のパソコンですよ』

照『ちっ、うっせーな。反省してまー……って盗撮見逃してるだろが!』

和『あっ……それはその……ね。何と言うか違う問題だと思うんです』

咲「ぐっ……あああががががが……」プルプル


照『違う角度ってないのか?』

和『すいません。トイレには一つしかカメラ仕掛けてません』

照『出す瞬間も見たかった』

和『宮永家はお父様も居ますから、お父様の排泄も目にする事になりますからね』

照『あーそうだった。それは見たくないなぁ』



咲「うううっ……」ブリブリ


ポトン、ポトンポトン

咲「あれ?思ったより出なかったぞ」

咲「なんかいつものウンコとは違う……。形とか色が変」

咲「なんだろう」ウーン



和『おや?咲さん、トイレを流しませんね』

照『自分のウンコを観察する癖がある妹だったなんて……。最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 』

和『大丈夫です。姉の方がおかしいですし』

照『咲がウンコ流さずトイレを出たぞ!』

和『持って帰りたい!』


咲はトイレから出て、割り箸と紙皿を持って戻って来た

咲「調べてみよう。何かの悪い病気かもしれないし」ホジホジ

咲「か、固い。お箸がウンコに刺さらないなんて」ガシガシ



照『い、妹がウンコを分解し出した!?』

和『麻雀のやり過ぎで壊れてしまったみたいですね。私が責任を取ります』

照『責任って?』

和『アラサーになって結婚出来ないなら、私が結婚します』

照『み、認めない!』

和『ならオランダに駆け落ちします。二度と咲さんに会えなくなってもいいならどうぞ死ぬまで認めなくて結構です』



咲「これウンコじゃない気がする……。なにこれぇ……」ホジホジ

ピンポーン

咲「はーい」


咲はこの時、紙皿を持ったまま玄関に出てしまった


京太郎「おぅ、母さんに頼まれて回覧板持って来た」

咲「ご苦労様。今日は寒いよねー」



照『あぁまだ生きてたんだ。あれ』

和『お知り合いだったんですか!?』

照『ご近所さんだよ。咲と同じ中学に通ってた』

和『あの男、咲さんを誑かしてますよ』

京太郎「おっ、咲。バレンタインの練習か」

咲「え?あーーー、こ、これはね」アセアセ

咲(しまったーーーー!ウンチ、ホジホジしてたなんて京ちゃんに言えない)

咲「そ、そうだよ。チョコ作っててそのまま持って来ちゃったの」

京太郎「ふーん」

咲「お、女の子は色々と忙しいからねこの時期」

京太郎「あっそう。どうせ俺には関係ないイベントですよーだー」

咲「京ちゃんも誰かから本命チョコ貰えるかもしれないよ。あはっあははは……」アセアセ

京太郎「本命チョコねぇ。なんか重いからいらん」

咲「そ、そうなんだ」

京太郎「ひとつもらいーーー」ヒョイ



咲「あぁーーーーーーーーー!?」

照『ああああああああああ!』

和『ああああああああああ!』


京太郎「ふーん、結構おいしいな」モゴモゴ

咲「あっ……ああああ……あああああああああ」カタカタ

京太郎「もう一個貰っていいか?」ヒョイ

京太郎「無言は肯定と捉える」モグモグ

咲「あのあのあのああああああああのね」カタカタ

京太郎「上手かったぜ。いいチョコ使ってんな。バレンタイン、義理チョコくらいはくれよなー」

咲「あ……あ……その……」


タッタッタ

こうして京太郎は去って行った

咲「チョコって言ってた?ウンチ食べておいしいって何?」

和『ふーーーふーーーー』

照『ピンク、落ち着くんだ!あの男、悪いヤツじゃない』

和『どいて下さいお義姉さん、あの男殺さないと』

宮永家、居間

咲「やっぱりこれ変だよ。ウンチっぽくない」コロコロ


あれから咲は箸でつついたり、臭いを嗅いだり検証を重ねていた

咲「これ……チョコなのかなぁ……」


界「ただいまー」

咲「お父さん、お帰りなさい」

界「今日はサプライズゲストが居るぞ。じゃーん」

照「……よっ」

咲「お、お姉ちゃん!」

咲「ど、どうしてここに?」

照「自分の家に帰って来て悪い?」

咲「そうじゃないよ。わた私、うれしくって」グスン

照「帰れって言うなら今すぐ東京帰るけど。あっ電車あるかな」

咲「違う!そうじゃないそうじゃないよ!」ポロポロ

照「……ふん。これくらいで泣くなよ」

界「今日は照も帰って来た事だし、お寿司でも取るか!」

咲「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん」ギュウゥゥゥゥゥ

照「……背、伸びたんじゃないか?」ナデナデ

界「おっこれはチョコかなぁ」コトリ

照「……お菓子好き」ヒョイ

咲「え?」

界「試食してもいいかな」

照「食べてみよう」



咲「待ってええぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!」



界「おおっいける」モゴモゴ

照「私好みの甘さ。いけるね」モグモグ

咲「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

ピンポーン

界「はーい」

和「は、初めまして。私、咲さんのクラスメイトの原村和と申します。今日は咲さんにバレンタインチョコを渡しに来たのですが」

界「咲のお友達さんか。入って入って」

和「失礼します」プルン

コートを脱ぐ和

界(胸にメロン乗っけていらっしゃる)

和「お手洗いお借りしてもよろしいでしょうか?」

界「あぁ場所はね……」

和「知ってますのでご心配なく」スタスタ

トイレ

和「咲さんが一番最後に座った便器///」スリスリ

和「ああっ……咲さん!咲さん!咲さん!」スリスリ



ガチャ

照「おいこら」

和「生まれ変わったらこの便器になりたい」スリスリ

照「トイレ使いたいんだけど、早く出てけよ」

和「あ~~~あ~~~」スリスリ

居間

和「ところでお義姉さん」

照「照さんで」

和「お義姉さん」

照「テ・ルだ!」

界(なんだ照にも友達居たのか。あれ?咲の友達って言ってなかったっけ)



和「チョコ残してくれてますよね?」

照「全部食ったよ」

和「はああぁぁぁぁぁ!??!?!全部?一人で?」

照「お父さんが一つ。後は私が全部」

和「残してくれるって言ったじゃないですか!嘘つき嘘つき!」

照「い、妹の物は姉の物。当然、排泄物も私が処理する権限がある」

和「喧嘩してたくせによくそんな事言えますねえぇぇぇぇぇ!」



咲「……」プシュウゥゥゥゥゥゥ

界「なんだか賑やかだなぁ。お寿司じゃなくてピザ頼むか」



三時間後

照「ちょっと電話して聞いてみる」ピポパ

憩『はいな。何の用や』

照「もしもし。咲の姉の照どす」

憩『よーーーーく知ってますけど』

照「咲のウンコがおかしくなった。荒川印の製品のせいだ」

憩『副作用は知らへんと書いてあるで。クーリングオフしたらええんとちゃう』

照「咲がお尻の穴からチョコを出すようになってしまった。何かの病気か?」

憩『お尻からチョコ出るくらい、日常生活になんの支障もあらへんで。常識を疑い』

照「常識を疑う?なるほど」



ガチャ、ツーツー

照「問題ない感じだ」

和「良かったですね、咲さん!」

和「咲さん、チョコを出して下さい」

照「チョコ・チョコ・ちょこッとSister」

咲「二人が見てる前でするの!恥ずかしいよぉ」

和「私は気にしてません」

照「わかった。私も肛門を見せよう」ペローン



界「……」

界「……」

界「……俺は居ない方が良さそうだ」

お風呂場

ブリュュュュュュュウゥゥゥぅ

咲「はぁはぁ……、これでどう?」


和「お風呂場の温度は高いので溶けてしまいますね」ペロペロ

照「チョコは冷やして食べた方がおいしいね」ペロペロ

咲(よく食べる気になるなぁ……。私は食べれないよ)

こうして咲は定期的にチョコを捻り出すチョコ便器となった


お昼休み

和「咲さん咲さん」

咲「……なにかな」

和「私、食後のデザート食べたいです」

咲「購買部で買えばいいと思うよ」

和「もう咲さんのイジワル。写真、バラまきますよ~」

咲「……」ギリッ

トイレ

和「早く早く」クイクイ

咲「せかさないでよー」



優希「あれ?咲ちゃんと和ちゃんが二人で個室に入ったじぇ」

久「あぁそう言う仲になったのかしらね」

優希「でもここ学校だじぇ」

久「高校生はお金がないからね。しかし注意しとかないとね」

ある日、宮永家


照「チョコ下さい」

咲「昨日食べたよね」

照「チョコ下さい、チョコレート♪チョコレートは宮永♪」

咲「今日は便秘気味だから、ちょっと無理かも」

照「コーラックあるよ」

咲「チョコレートくらい買ってよ!もう!」

また違う日


咲「んっ……んんんっ……」プルプル

和「神聖な儀式ですね」

照「心が洗われるようだ」


咲「出…ない……ぎぎぎぎぎぎき……」プルプル

照「頑張れー」

和「負けないでもう少し♪最後まで走り抜けて♪」

照「どんなに離れててもこころはそばにいたよ」

咲「あああああああああああ!」ブリッ


ブリブリブリブリブリブリブリ

和「大量ですね」

照「しかし湯気が出てるな。珍しいパターンだ」

咲(湯気?)

咲(そう言えばいつまで経ってもバストアップしないから、昨日から飲んでないっけアレ)

和「あーん」パクッ

照「はむっ」パクッ



和「んぐっ!?」

照「ごはっ!」


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部活


久「出席取るわよー。福路美穂子」

美穂子「はい!」

久「須賀京太郎、片岡優希」

京太郎「へい」優希「はーい」

久「原村和」

シーン


久「宮永咲」

シーン


久「なぜだか最近よく部活に参加する宮永照」

シーン


久「変ね。三人とも休みなの?」

京太郎「昨日から入院してますよ」

久「入院?なんでまた」

優希「みんなノロだじぇ」

久「あぁノロウィルスね。みんなも気をつけなさいよ」

京太郎「優希はタコス食う時、手を洗ってるのか?」

優希「失礼な!洗ってる時もあるじぇ」



久「うがい、手洗いは忘れずに。今日の部活を始めるわよ」

美穂子・京太郎・優希「はーい」



終わる

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