平塚&シン 「バレンタインデーは消毒だぁ~!」八幡「誰か助けてくれ!」 (26)

20XX年!バレンタインデー当日!
総武高校は嫉妬の炎に包まれた!
窓は割れ、教室は壊れ、あらゆる生命体が死滅したかに見えた

だが、生徒は死滅していなかった!

モヒカン「ヒャッハー!そのチョコをよこせぇ!」

材木座「こ、コレは我が唯一貰ったチョコなのだ!勘弁して!」

モヒカン「へへへ!その話を聞いてますますそのチョコを食べたくなった!」

材木座「ひぃぃぃぃ!誰か助けて!」

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八幡「材木座ぁー!」

材木座「!は、八幡!」

モヒカン「なんだてめぇは」

八幡「そのチョコ俺のだー!」

材木座「は、え!?」

八幡「こいつが欲しければ俺に追いついてこいよ」

モヒカン「ヒャッハー!待てやぁー!」

モヒカン「」

八幡(ああ、くそ!なんで高校がマッドマックスみたいになってんだよ)

八幡(とりあえず、材木座を逃がすことには成功したが…)

モヒカン「ヒャッハー!」

八幡(こいつらから逃げられる気がしねぇ…)

八幡(てか、なんで校内でバイクに乗ってんだよ!)

モヒカン「もう逃げられねぇぜ!」

八幡(囲まれたか…!?万事休すか…)

モヒカン「大人しくチョコをよこしな!」

八幡「…知人の唯一のチョコを渡すわけねーだろ」

八幡(少しでも時間を稼いで策を考えんと…)

モヒカン「…じゃあ、くたばりな!」

八幡(策を…!くそ…間に合わな…)

??「北斗有情断迅拳!」

モヒカン「?!」

??「せめて痛みを知らず安らかに…」

モヒカン「ほわ~~!…ばわっ!」

八幡(モヒカン共が一瞬で全滅…!?そしてあの格好は…)

八幡「トキ先生!」

トキ「ふむ、無事か?」

八幡「ええ、なんとか…」

トキ「キミは相変わらず無理をする…」

八幡「…身体は傷ついてもすぐになるので平気ですから」

トキ「まったく、そんなこと聞いたら平塚先生が泣くぞ」

トキ「目つきが良くなる秘孔を突く」 八幡「い、嫌だ…」
トキ「目つきが良くなる秘孔を突く」 八幡「い、嫌だ…」 - SSまとめ速報
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トキとの馴れ初めはこちらで
書き溜めはしてないのでよければ暇つぶしにどうぞ

八幡「それよりも、この惨状は一体なにがあったんですか!」

トキ「その説明は安全なところでしよう…」

~奉仕部~

雪乃「比企谷くん!無事だったのね!」

結衣「ヒッキー!良かったー!」

八幡「ふたりとも無事だったか」

雪乃「トキ先生が助けてくれたのよ」

材木座「八幡!我が盟友よ!礼を言わねばなるまいな」

八幡「ああ、いたの」

材木座「我だけ扱いひどくない?!」

八幡「で、トキ先生、なんでこんな事に」

材木座「スルーとか流石にキツイです」

トキ「それはだな、平塚先生がシンと一緒になって
   チョコ狩りをし始めてな」

トキ「手下のモヒカン共も使って略奪の限りを尽くしてこの有り様だ」

八幡「あの先生寂しさのあまりそんな事を、誰か貰ってあげて」

雪乃「トキ先生、そのシンという人は?」

トキ「別の流派の男でな、想い人に振り返ってもらえずこんな事をしたらしい
   純愛もこじらせるとイカンな」

トキ「南斗乱れる時北斗現る、というかこの惨状を見て
    なんとかしないと不味いと思ってな」

結衣「弟さんやお兄さんの助けがあれべ心強いんですけど…?」

トキ「ケンシロウはユリアとよろしくやってて来れないそうだ
    兄さんは黒王号の散歩で連絡がつかん」

八幡「この現代社会で馬を飼ってるのかよ」

トキ「管理費がかさんで財布が痛いのだよ…」

雪乃「あら?ジャギさんとかいうよく出来てない弟さんは?」

トキ「…あいつは平塚先生とシンを煽った張本人だ
    奪ったチョコを食べてる所をとっちめたらそう白状した」

八幡「なんてこったい、どんだけ甘い物食べたいんだよ…」


~回想~
ジャギ「リア充だけがチョコを貰ってる所を見て悔しいと思わないのか?!
     何を迷う事がある奪い取れ! 今は悪魔が微笑む時代なんだ!」

平塚「どうせチョコを貰えないなら…根こそぎ奪ってやる!」

シン「…!」     

トキ「問題は平塚先生とシンをどうするかだ」

トキ「あの二人を止めないことには収まりがつかん」

八幡「…!トキ先生!俺にいい考えがあります!」

トキ「む、どのような手段なのだ?」

雪乃「くだらない考えだったらただじゃすまないわよ」

八幡「どんだけ信頼ないんだよ…それはだな、」

~屋上~
平塚「これはこれは、トキ先生と愉快な仲間たちじゃないか」

トキ「ふたりとも、もう略奪はやめるんだ」

シン「なに~、聞こえんなー?」

平塚「この略奪は校内のチョコをすべて頂くまで終わらんよ」

雪乃「話が通じる相手ではなさそうね」

八幡「…平塚先生、話があります」

平塚「ほう、どんな話なんだ?」

八幡「単刀直入に言います」

八幡「俺からの逆チョコを受け取ってください」(スッ

雪乃「」

結衣「」

トキ「」

材木座「あ、それ我のチョコ…」

平塚「えっ あっ そのっ 急にどうしたんだ比企谷?!」

八幡「実は…前から平塚先生の事好きだったんです!」

平塚「…本当に?」

八幡「ええ、本当です」

雪乃(これが…彼の言った秘策…)

~回想~

八幡『平塚先生はチョコに無縁な生活に嫌気が指してるんだろ』

八幡『なら、なんでもいいからチョコを渡したらいい』

雪乃『そう簡単に受け取ってくれるとは思わないのだけれど…』

結衣『そうだよ!略奪するなんて普段の先生からは想像出来ないよ!』

八幡『そこは、俺の話術の見せ所だ。任せてくれ』

雪乃『ボッチに話術なんてものあるのかしら…』

雪乃(相変わらず自分の犠牲を厭わないのね…)

平塚「う、嬉しい…(ボロッ」

八幡「先生、今の先生は嫉妬に狂っていて美しくありません
    なので、このチョコを食べてどうか心を落ち着かせてください」

平塚「ありがとう…ありがとう…!」

八幡(ここまでは上手く事が運べたが、問題はシンだ…)

トキ「平塚先生はもう略奪をする気はなさそうだが
   シンよ、まだ略奪を続ける気か?」

シン「…いいや、元はといえばジャギとそこの女に協力してやってただけだ」

トキ「それでは…」

シン「憂さ晴らしの意味もあったが…こんなにチョコがあっても喜べん」

シン「俺が欲しかったのはユリアのチョコ、ただそれだけだ」

シン「それ以外のチョコを集めても虚しいだけだったよ」

トキ「そうか…ではこの略奪もお終いだ」

シン「オレハモウカエル」

八幡(これでなんとか事態は収集できそうだな…)

結衣「ヒッキーが…ヒッキーが先生と…うわ-ん!」(ダッ

八幡(別の火種を巻いたような気もするが…)

雪乃「…二人のお邪魔をしちゃ悪そうね」

トキ「ああ、邪魔者は去るとしよう」

材木座「我の…初チョコ…」

八幡(えっ、あれ?ここで実はドッキリでしたー!って流れじゃねぇのか?!)

平塚「比企谷、いえ、八幡」

八幡「え、は、はい?!」

八幡(目がマジでとても怖い)

八幡(というか、顔が近い近い近い近い!)






平塚「ずっと一緒だよ…」

おわれ

あーもー平塚先生のヒモになりてーなー

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