佐天「他人の能力を吸収できる能力かぁ」(219)

はい

初春「佐天さん。システムスキャンの結果はどうでした?」

佐天「うん。能力身についてたよ まだLv1だけどね」

初春「おめでとうございます。どんな能力ですか?」

佐天「他人の能力を吸収できる能力らしいんだ」

 
一方「馬鹿な……俺の……力がァ……」

佐天「ごめんなさい。 でも、能力を振りかざす方が悪いかなー、って」

一方「嘘だろ……こンな……こンな、ことが……」 ギリ…

佐天「まあ、でも、大丈夫ですよ」

佐天「人間はね、能力が無くたって、生きていけるんです」

佐天「そう、むしろね」

佐天「能力なんて無い方が、いいんです」

佐天「そっちの方が皆、幸せなんです」

佐天「私」

佐天「皆を幸せにしたいんです」 ニコッ



─── 窓の無いビル

 ユラ…

結標「……どうしたの?」

アレイスター「……プランを……変更する」

佐天「ってわけで御坂さんの能力をちょびっとだけお願いしてもいいですか?」

御坂「元に戻せるならかまわないわよ?」

佐天「それじゃ早速」

初春「佐天さん、やめておいたほうがいいですよ?」

佐天「え?何で?」

初春「ぶっちゃけ佐天さんの頭じゃ演算がうまくできなくて自滅すると思います。特に超電磁砲なんてすごく難しそうですし」

佐天「うぅ、たしかにそれあるかも・・・」

黒子(初春、ずばっと言いますわね)

 
結標「変更……?」

アレイスター「崩れる……全てが……  標的」

結標「標的?」

アレイスター「全、対象に、告ぐ」

結標「……」

アレイスター「抹殺せよ」

結標「……」

アレイスター「標的は──」



女子A「で、出ないっ……!? そ、そんな馬鹿な……」

佐天「大丈夫、大丈夫ですよ」ニコッ

女子A「そんな……せっかく……せっかく頑張って……レベル3になったのに…… そんなぁ……!」

佐天「ね、それほど努力できたのなら、次だって頑張れますよ ね?」 ニコニコ

女子A「あ……あぁぁあぁぁああぁああああ!!」 ポロ…ポロ…

佐天「今度は、ちゃんと、幸せになれますよ、きっと」 ニコニコ

 
女子A「やだ…… イヤだぁ!! こんなの、こんなの酷い……」 ポロポロ…

佐天「大丈夫、がんばって……応援してる」

女子A「う……うぅぅうわああぁぁあん……」

風紀委員「! そこ! 何してるの!?」

女子A「ひぐっ………えぐ……」 ポロ…ポロ…

風紀委員「……話、聞かせてもらおうかしら」

佐天「あー……ジャッジメントー……」

風紀委員「じっとしてなさい。 話を聞くだけ……」

佐天「あなたも能力者なんですかー?」

風紀委員「質問はこちらからするわ。 少し黙っ」

佐天「あなたも」


佐天「能力者なんですか?」


 ボコボコボコォッ!!

風紀委員(っ!!? 地面が隆起……!?)

 
 ボコボコォッ! ガシィッ

風紀委員(っ!? 捕まっ……!?)

 ギリ…ギリ…

風紀委員「ぐ……ぅ……離し、なさいっ!」

佐天「あなたも能力者なんですか?」

風紀委員「これを、解きなさ」

 ギギギギ…

風紀委員「ッ!? ぐ、ぃ……!」

佐天「あなたは」

佐天「能力者なんですか?」

風紀委員「ぅ……」コク、コク

佐天「そうですかぁ」 ニコッ

佐天「何の能力なんですかぁ?」

風紀委員「……よ…」 ボソ

佐天「えー?」

 
風紀委員「……」 ボソボソ

佐天「えー? 聞こえないですよー?」

風紀委員「…ア…」 ボソボソ

佐天「~?」 トコトコ

佐天「何て言ったんですかぁ?」 ヒョイ

風紀委員「……」

       パイロキネシス
風紀委員「発 火 能 力 よ」


  ゴォォォォッ!!!!

佐天「っ!!」

風紀委員(掛かったわね!! この至近距離なら、ただじゃ済まな)


佐天「………ひどーい」

風紀委員「!?」

佐天「オート反射じゃなかったら……大やけどじゃないですかぁ……」

 
佐天「やっぱり……やっぱり能力者って、サイテー」

風紀委員「あ……あぁぁ……」ガクガク

佐天「………」 ジー

風紀委員「あ、あ、ぁああ、ぁぁあぁ……」 ガクガクガクガク

佐天「でも、大丈夫ですよ」 ニコッ

風紀委員「え?」

佐天「こーして、頭に手を置いて」 ポン

風紀委員「え……」

 キィィ…ィン

風紀委員「ッ!?」

佐天「はい、だいじょーぶ」 ニコッ

風紀委員「え……」

佐天「これで、あなたは幸せになりました」

風紀委員「…? ……?」

佐天「ニコニコ」

 
風紀委員(今なら……今なら油断してる……)

風紀委員(応援を呼んで……) ピッピッ

佐天「えへへ……人助けって気持ちいいなぁ~」 ニコニコ

風紀委員「ッ! 今だ、手錠を……っ!」 バッ

 ゴォォッ! メラメラァ!

風紀委員「ひぃっ!? 火っ!? そん……」

佐天「ダメダメ~  って、これ便利だね、うん」 

風紀委員「そんな、これって、これって……」

風紀委員「えいっ、えいっ!! 何で!? 何で出ないの!?」

佐天「えへへ、嬉しい? 嬉しい?」 ニコニコ

風紀委員「そん、な……」

佐天「こんな、人を傷つけちゃう力なんて、いらないよね」 ボウッ メラメラ

佐天「だまされて、身につけちゃったんだよね」

佐天「でも、もう安心して、ね」 ニコニコ

風紀委員「……ぁ……あ……」 フラ… ペタン

 
佐天「……あ、そろそろ行かないと……」

佐天「いっぱいいる……まだまだいっぱいいるんだもん」

佐天「"不幸"な人」 クスクス



   ザッ!



佐天「あれぇ……?


佐天「遅かったですね


黒子「………」


佐天「白井さん」



    ジャッジメント
黒子「風 紀 委 員 ですの!」

  

×佐天「遅かったですね

○佐天「遅かったですね」

 
黒子「佐天さん……あなた一体……」

佐天「白井さんってかっこいいですよね」

黒子「佐天さ」

佐天「正義の味方ですよね」

黒子「……さ」

佐天「正義って何ですかね」

黒子「……」

佐天「弱きを助け」

佐天「悪をくじく」

佐天「それが正義」

黒子「……」
 

 
佐天「弱きを助けるって素晴らしいですよね」

黒子「……」

佐天「"弱き"、ですって アハハッ あははははっ」 ケラケラ

佐天「弱き……弱きぃ……あはっ、あははっ、ひ、ふふっ、あははははっ」 ケタケタケタケタ

佐天「誰から見て"弱い"んでしょうね」

黒子「……」

佐天「……」

佐天「"正義の味方"から見て、弱いんですよね」

佐天「ねぇ、白井さん」

黒子「……」

黒子「佐天さん、あなた……」

黒子「まさか、能力者を憎んで……」

佐天「え……?」

黒子「能力者を憎んでいますのね……それで……」

佐天「え…… え……?」

 
黒子「それで……こんなことを……」

佐天「……」

黒子「……」

佐天「……」

佐天「……」 ポロ…

黒子「!?」

佐天「うぅ……うぅぅ……グス……ふぁぁ……ふえぇぇぇえぇぇ……」 グス…グス…

黒子「っ!?」

黒子「さ、佐天さ」

佐天「白井さん……かわいそう……」 グス…グス…

黒子「え……?」

佐天「なんて……なんて歪んだ思考回路……」ポロポロ…

佐天「私が……私が白井さんを憎んでると思ってるなんて……」 グス…グスッ

佐天「………やっぱり、やっぱりそうなんだ 頭の中イジられちゃったから、そうなんだ そうなんだ」 ゴシゴシ

佐天「今、助けます」

 
黒子「佐天さん……貴方……」

佐天「えい」

 ボコボコボコォッ!!

黒子(ッ!? 地面から壁が……!? 囲まれる……ッ!!)

佐天「えーい」

 ボコボコォォッ!

黒子「───」  シュンッ

佐天「あ」

黒子「っ……」 ザッ

黒子「佐天さん!! 正気に戻ってくださいまし!!」

佐天「白井さん……     生理?」

黒子「佐天さん…… くっ……」

黒子(仕方ありませんわ……不本意ですが、矢で張り付けに……!) チャッ

佐天「2日目かな」

黒子「ハッ!!」 シュン シュン シュン シュン

 
佐天「……」

黒子「……」

 シー…-ン

黒子「え……?」

佐天「ごめんね、今、白井さんの攻撃、効かないから……」

黒子「そん……」

佐天「だから」

 ゴオオォォッ!!  メラメラメラッ

黒子「っ!? くっ……」

  ヒュンッ

黒子「え」

 ドッゴォォッ!

黒子「んぐぅッ!?」

佐天「おやすみなさい」

黒子「……」 ガク… クタ…

 
佐天「……白井さん……」

黒子「……」

佐天「お幸せに」

 キィィ…ン

佐天「……ふぅ」




 ビリッ




美琴「……………」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 





佐天「ああ」


佐天「やっと来た」

 
美琴「……見せてもらったわ」

佐天「そうですか」

美琴「黒子に……能力を返しなさい!!」

佐天「返し方分かんないんですよぅ」

美琴「ッ……そう、なら……」

美琴「返し方が分かるまで……大人しく拘束されなさい!!」 ビリッバチバチッ

佐天「ああ……美琴さん……」

佐天「分かります」

佐天「分かります……!」

佐天「あなたも幸せになりたいんですね」

美琴「幸せ……?」

佐天「能力を失って普通の人間になることです」

佐天「何も知らなかった 純粋で無垢だったあの頃に」

佐天「野蛮な武器を持たなかった あの頃に」 ウットリ

美琴「……狂ってる……」

 
佐天「狂ってる? 私がですかぁ?」

美琴「そうよ…… 能力を奪うなんて、マトモじゃない!」

佐天「私からすれば、能力者の方が異常です」

美琴「な、何を……!」

佐天「御坂さんは、いっつも自動販売機を蹴り壊してますよね」

美琴「そ、それが何の関係が……!」

佐天「御坂さん、能力が無かったら、そんなことしないと思いませんか?」

美琴「……それは、関係無い……」

佐天「 そ ん な こ と な い で す よ !!!!!」

美琴「!?」

佐天「御坂さんは……御坂さんはとっても心が優しい女の子なんです……」 ジワ…

佐天「でも……でも…… ヘタに能力を得てしまったせいで……」

佐天「ガサツで乱暴な犯罪者に堕ちてしまったんです……」 ポロ…ポロ…

佐天「ひどい…… ひどいすぎる……」 ポロポロ…

美琴「……」

 
佐天「だから……だから私が助けないと……」ゴシゴシ

美琴「……さっきから……」

美琴「さっきから言いたい放題じゃない」

佐天「え……?」

美琴「能力者を……能力者をバカにするんじゃないわよ」

佐天「……」

美琴「確かに、確かに能力は才能に左右される部分もあるわ」

美琴「でも、皆、歯を食いしばって……血のにじむような努力をして!! 手に入れた力なの!!」

美琴「確かにアナタは能力を手に入れられなかったかもしれない…… でも……!」

美琴「能力に憧れて……必死で努力した……! その想いは、本物じゃない!!」

美琴「あなたはそれすらも否定するっていうの!?」

美琴「自分自身を!! 自分の人生を!! 否定するっていうの!?」

佐天「しないですよ」

美琴「え……?」

佐天「私の人生、超能力だけじゃないんで」

 
美琴「え……  え?」

佐天「私、学校の勉強もがんばります あと、お料理も大好きです それに、何より親友が宝物です」

佐天「自販機からジュースを盗むテクに人生賭けるとか無いです 有り得ないです」

美琴「……」

佐天「……私、思うんです  能力って、光り輝くクソだって」

佐天「能力って、かっこいいですよね…… 私もずっと憧れてたから、分かります」

佐天「すっごく分かりやすい"強さ"であり、"正義"だと思うんです。 カッコイイです。 ステキです」

佐天「でも、所詮は他人がひり出したクソなんです」

美琴「………」

佐天「それを体中に塗り付けて、誰が一番キレイかって、パリコレならぬゲリコレを開いてるようなものなんです」

佐天「皆にも……早く気付いて欲しいんです……  自分を貶める努力なんて、これ以上しないで欲しいから……」

美琴「…………」

佐天「私……私……」

 
 
佐天「皆を助けたい!!!」

  

 
美琴「ふっ………」

佐天「え?」

美琴「フッザけんじゃ……」 ビリ…



美琴「ないわよ!!!」 ビリッ  バチッ!!



美琴(体中に電流を流し、身体能力を大幅に向上!) ビリッ

美琴(周囲に電磁波を巡らしレーダー化!!) ビリビリッ!

美琴(電撃を散らして相手の動きを封じる!!!) ビリッバチッ!

美琴(その上で強化した腕に最大電圧を負荷!!!) バチバチバチィッ!!


    レ─────ル   ガ
美琴「超  電  磁  砲   ………!!!」

   シュンッ
   
佐天「あ、瞬間移動使えるので」 ポン

美琴「え………?」

 
佐天「大丈夫です、一瞬ですから」 キィ…

美琴「い、嫌………」

美琴「嫌アァァァアアァァァアアァァァァアアア!!!!!やめてええええええぇええええ!!!!」

 
佐天「大丈夫です、一瞬ですから」 キィ…

美琴「い、嫌………」

美琴「嫌アァァァアアァァァアアァァァァ゙ア゙ア゙ア!!!!!」

美琴「やめてええええええぇえ゙え゙え゙え!!!! やめ゙てよおお゙ぉぉぉお゙お゙ぉ!!!!」

美琴「だめぇええぇぇぇ゙え゙!!!! 

美琴「私の!! 私の能力はあ゙あ゙ぁああ!! 普通の能力じゃない゙ぃ゙!!!」

美琴「レベル5なのぉお゙ぉ゙!!! 第三位なのよ゙お゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!!」

美琴「損失なのよ!!?! 凄い、科学の!!科学的な損失なのよお゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!!?」

美琴「あんだが!!!あんだが勝手に゙無くして良いもんじゃないのよ゙お゙お゙おぉお゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!」

美琴「大体あんだには何の゙メリットも゙………」

佐天「大丈夫……私は………     みんなの笑顔だけで、十分です」

美琴「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あああああああ゙あ゙あ゙あ゙ああああ!!!!!!!」

  ィィィ……ィィィィン

佐天「はい、おしまい」

美琴「あ゙………ぁ…………」 パクパク

 
美琴「………ぁ…………」

佐天「~~」 ビリッ バチッ

佐天「うーん…… 電気代が浮くかなぁ」

美琴「…………」

美琴「……………」

美琴「……」

美琴「あ、ああぁあぁぁ………」 ポロ…ポロ…

佐天「御坂さん……? 泣いてるんですか……?」

美琴「……どい……ひどいぃ……」 ポロポロ…

佐天「え……?」

美琴「能力、が…… 私の……能力がぁ……」 ポロ…ポロ…

佐天「御坂さん……」

 
美琴「……こんなの……こんなのって………」 ボロ…ボロ…

佐天「御坂さん、能力なんてあってもしょうがないものですよ  元気出して下さい」

美琴「……っ!」 キッ

美琴「あんた……!」 ギリ…

美琴「あんたは……私の能力を……私の人生を……滅茶苦茶に……!!!」

佐天「 何言ってるんですか!!!! 」

美琴「っ!?」 ビクッ

佐天「御坂さんの価値は!! 能力だけじゃないでしょう!!」

佐天「能力そのものよりも!! もっと誇るべきものがあるでしょう!!?」

佐天「能力に憧れて……必死に努力した……!! その想いは本物でしょう!!!」

佐天「あなたはそれすらも否定するっていうんですか!?」

美琴「………」 パクパク

佐天「……大丈夫ですよ 安心してください」

佐天「無能力でも普通でも平凡でも凡人でも凡百でも」

佐天「私は、御坂さんの味方です」

 
美琴「………」

美琴「………あは」

美琴「あは、は、あは、ははは……」 ケタケタケタ

佐天(良かった……元気出してくれて……) ウル




 ザッ ザッ ザッ


佐天「?」 クルッ



「おい、あいつが標的らしいぞ」

「強そうに見えないがなぁ」

「いやー、しかし良くもこれだけ揃ったもんね」

「学園都市の上位がこれだけ揃うと壮観だな」

「上位だけじゃないわ 風紀委員も、有象無象の組織も勢ぞろいしてるぅ」
 

「ターゲットは……たった一人の少女、か」

「油断するなよ」

「ま、俺が先に殺ってやるよ」



佐天「………」

佐天「あはっ♪」





────






佐天「しっあわっせなら手っをたったこっ」

 ペシペシ

佐天「~~♪」
 

 
「おい」

佐天「?」

上条「……君か…… 君が、学園都市をこんなに……滅茶苦茶にしたのか……」

佐天「でも……不幸な人を……幸せにしたかったから……」

上条「不幸……?」

佐天「はい。 ビルってどうやって数えるんですか?」

上条「幸せ、不幸せっていうのは、他人が決めることじゃない」

佐天「?」

上条「お前が能力を奪った人間の中には……能力こそが、自信であり、誇りであり、幸せだったって奴も、いるはずだ……!」

佐天「……」

上条「お前はそれを……無理矢理奪ったんだ……!! 人の誇りを!! 努力の結晶を……!!」

佐天「でもそれで、不幸になる人間がいたら?」

上条「え?」

佐天「誰かさんの幸せの為の能力で、例えば電撃を撃たれながら追いかけ回されたら? 『不幸だー』って言いたくなりませんか?」

上条「そ、そんなこと……」

 
佐天「そんな『幸せ』、いりません」

上条「でも、でもだな……!」

佐天「ビルってどうやって数えるんですか?」

上条「何なんださっきから……  ……個? いや、棟、か?」

上条「棟、だ」

佐天「ビルを一棟」

佐天「上条さんの上に」  ヒュンッ



上条「え?」  ズ…



  ズ

      ン   ッ !!!


    ブチュ


                  

 
佐天「………」


佐天「しっあわっせなっら態度でしめそうよ~♪」

佐天「ほらみーんなで手をたったこっ」

 ペシペシ

佐天「だーれも叩かない」

佐天「おかしいなぁ」

佐天「元に戻っただけなのに」

佐天「『失った』と思ってる」

佐天「………」

佐天「あははっ♪」

佐天「そっか、そうなんだ」

佐天「不幸の源、能力者」

佐天「いるじゃん」

佐天「ここに」
 

 

佐天「うふふ…… やっと……」


佐天「やっと、能力者がいなくなるんだぁ……」


佐天「幸せ……♪」


佐天「しっあわっせなら」


佐天「態度で」


佐天「しめそうよ」


   ブシュ  ボタ、ボタ…ボタ…  
    
        ガク…  ブシュ… 
  ほら


     みんなで  

  てをたたこ    

          完   

なんか終わり方微妙だな
途中までサテンサン正論だったのに

ぐちゅぐちゅ…パンッパンッ

黒子「ジャッジメントですの…ジャッジメントですの…ジャッジメントで…」ブツブツ

不良「こいつもう壊れやがったww 能力のないジャッジメントさんがでしゃばるからこうなるんだよ」

不良2「そりゃこんだけマワされたらこうなるだろww」

不良3「まあ一番人気のレールガンさんは一時間もしないうちに壊れたから、こいつも耐えた方なんじゃねw」



美琴「あっ…あっ…あっ…」

不良4「こいつマジマグロ過ぎんだろ もっと声出せや!」ドゴッ

美琴「えぶっ… ごはっ…い"や、嫌、嫌、助け…助けて…」

当麻、一方通行「」

不良「いまや元能力者に人権とかないからなwww」

あれから学園都市は地獄になった
大人たちはこの都市を見捨て、残ったのは未成年達の無法地帯だった…

みさきち「もう許して"…、あっ…あ"っ…」
不良「常盤台のお嬢様マジ気持ちいいわぁ」
不良2「つーかこいつ中学生じゃねーだろww」

レベル5と持ち上げられていたメンバーは下手に顔が割れていたため能力者狩の格好の標的となり、常盤台のような能力者用の学校は最初に襲撃を受けたのだった

一方通行「」

不良「この小汚いボロ雑巾がレベル5()さまww」
不良2「そう言えばこいつと一緒にいた幼女はどうした?」
不良「外のロリコン親父に売っぱらったぜwwだってクローンで人権とか最初からないしww」
不良3「クローン作るとかマジ鬼畜だよなww」

インデックス「当麻!とうまぁ…!!」
神裂「上条当麻の行方は掴めていないのですか?」
天草モブ「はっ、いまだ所在不明です」
神裂「…。インデックスを無事に逃がしても、あなたが無事でなければ意味はないのですよ…!」


当麻「」
不良「そういえばこいつは何なんだ?」
不良2「ああ、なんか無能力者の癖に元能力者側に立ってたんだとさ」
不良「へー、まあ能力者に媚びて甘い汁でも吸ってたんだろうな」


能力者達の買っていた恨みは深かった
一人の少女の手により能力者たちの能力が失われたことが広まった時、率先して能力者を狩ったのはアンチスキル達であった
一部のメンバーこそ抵抗を見せたがすぐに鎮圧され、アンチスキルは武器をばら撒き、アンチ能力者は集団となり暴徒と化した

そして佐天は今祭り上げられている
自らの命を差し出し、傍若無人な能力者達を一掃した女神
元々能力がなかったことが、無能力者達に彼女への共感を生んだ

モブ「学園都市の件、如何なさいますか?」
ローラ「最早かの都市に価値はなきよ」


初春「はぁっはぁっ」タタタ…
不良「居たぞー!初春飾理だー!!」
初春「!!」


見捨てられた学園都市はライフラインも止まり、世紀末の状態であった
その中で人々は佐天という偶像にすがった

不良「サテンサン!」
不良2「サテンサン!!」
民衆「「サテンサン!!」」

           _i⌒)-、
          ( _,O 、.ノ

 .          /廴人__)ヽ
 .        /   ,/≠ミ   ',            _/\/\/\/|_
        !   {_ヒri}゙               \          /
       !          ',        i'⌒! <  サテンサン!! >
       !   {ニニニィ   i       f゙'ー'l /          \
       !   ∨    }   i       lト  l! ̄|/\/\/\/ ̄
       ノ    ゙こ三/    ,\     7  |
      /             ヽ___ l   、
      !             ! ゝ、   `ヽ、_l!ヽ

      !               :       ~ヽ

       ! !       ,.'   /  !         ヽ.
       !  ::.     ;!       ;          ヽ.
      ,| :  :::...  ,;"                   i
     i                :              i
     ヾ              ,:'.  ,; ノ         ヽ
      |  ー 、          ,r',.:'"  '/~~`ヽ、    :|
      |   ;:|`ヽ、__ヾ   , /;;;;;;;:::"/!     ヽ   |
      i   ;:|     ヽ    ,| ヾ、   `)     \  !、
       !   ;|      |    |   ヽ  :/       ヾ  :i!
       |  ;:|       !  ,:,i    / .:|        |  :|
       |  :|       |  ,/,i  ,.-'",;、 ,/         !  ;|
     _ノ  :|         /   ,!  `ーー'"         ノ  i;
    /rrrn ノ      /   /               LLL,,,ノ
             (,rrn_,,,ノ


おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月24日 (火) 22:35:19   ID: ijENwkGU

星5つ、中々良い作品だった。

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