高槻巌「社会福祉公社?」 (46)

高槻巌「社会福祉公社・・・イタリア政府肝いりの社会福祉を目的に作り出された組織で、
確か児童養護を特に力を売れている部署だったね?それがどうかしたのかい」

アル・ボーエン「ふざけたことを。あなたほどの人が裏を知らないわけじゃないでしょう」

高槻巌「悪いけど、本当に何も知らないんだ。君が言っている以上、またエグリゴリ関連か?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392279882

アル・ボーエン「五共和国派、その事はあなたほどの人なら当然知ってるはずだ。国際的な知名度もあるテロというより思想集団ですからね。」

高槻巌「イタリアの思想集団で、なかには政治家といったまともな活動をしているものもいるが、過激なものはテロ活動を行うものと言う。ヨ-ロッパの先進国の中で唯一イタリアが内情不安と称される訳だ。」

アル・ボーエン「ある領域を境目に分離独立させるイタリアの国土再編さえも含んだ思想だ。
この21世紀最高のてんさいたる僕でなくとも国にとって、都合が悪い考えだと誰にもわかる思想だ。」

高槻巌「隼人くんがきいたら怒るんじゃないかな?」

高槻巌「社会福祉公社のなが出た後に五共和国派が出てくると言うことは、公社の実態はそれに対抗するイタリア政府直属のカウンタ-テロ部門ということか?」

アル・ボーエン「理解が早くて助かります、これが神宮寺君なら殴られてるところですから。
『さっさと分かりやすくいえ、クソガキ』とでもいってね」

神宮寺隼人「へっくしゅ」

キャロ「やだ風邪?風邪薬用意した方がいいかな、もうARMSはないんだし」

神宮寺隼人「どうせアル辺りが俺の悪口いってんだよ。あのガキ大学教授だがなんだかしらねえが今度あったら張ったおすぞ!」

キャロ「隼人もアルを見習って早く大人になったら?まあそこがいいんだけど」

アル・ボーエン「アメリカにしろ、9・11テロの後国土安全保障局という国内テロ対策の情報機関を入れている。
エグリゴリという組織が幅を利かせている現状ではある意味無意味な存在ですが、CTUなる情報収集ではない
戦闘を行う組織さえも極秘に配備しています。」

アル・ボーエン「このように社会福祉公社もカウンターテロを目的としていますが、情報収集
ではない実働部隊を有していも不思議ではない。」

高槻巌「別に珍しいことじゃない。裏の世界での殺し合いなんてそれこそありふれている。一般人には信じられない
かもしれないが、情報機関の非合法工作部隊が殺し合ったり、暗殺することだって珍しいことじゃない。
なんなら、トライデントという軍産複合体はARMSと同じかそれ以上に危険な超古代文明の
オーバーテクノロジーを集めているくらいだよ」

アル・ボーエン「超古代文明、そんな馬鹿な!いや、ARMSが地球外に起源をもつケイ素生命体なら、
ありえないことではなないのか?失礼、続けさせてもらいます」

アル・ボーエン「裏の世界では、情報機関や表ざたにならないような組織が殺し合いをしていも
不思議なことではない。事実、僕も思い出したくないが毒ガス兵器を使って人を皆殺しにするなんて
非人道的な許されないことを・・・・」

アル・ボーエン「とにかくいずれにせよ、それだけのことではブルーメンや僕が動くことはありません。社会福祉
公社は、義体なるものを実用化しています。アニメでいうなら、日本の攻殻機動隊というものに
出てくるものと同種ととらえてもいいものです」

高槻巌「攻殻機動隊ということは、おじさんにはよくわかんないけどそのアニメに出てくるサイボーグの事だね。まさか、
エグリゴリの技術が流出したということかい。だから僕を呼んで」

アル・ボーエン「ええ、ブルーメンは往時に比べれば組織としての規模が縮小しましたが今も動いて
エグリゴリの残党を駆り立てています。社会福祉公社は、エグリゴリの残党の研究者をえて
サイボーグ兵器を開発しています」

アル・ボーエン「研究者の名前は、ミハエル・ハイヒマン。エグリゴリのサイボーグ兵器開発部門の要職にいたもので、
人体を強化しより優れた人間を作り出す、サイボーグこそ人の可能性、人類の進化系だと信じてやまないマッドサイエンティストです。
何百人もの子供を浚っては体を切り刻んで、サイボーグ兵器開発のための道具として扱って平然としている奴です」

アル・ボーエン「イタリア政府は、サイボーグ兵器を元々高水準の医療技術を背景に作り出そうとしていた。アメリカ軍やソ連、今のロシアですがエグリゴリ以外にもサイボーグや遺伝子改造を施した兵士を作り出した勢力がいて、優秀な成績を収めた焦りからです!
が、イタリアの技術が高いといってもそれだけではサイボーグ兵器を作り出せなかった。彼らに僕がいれば別でしょうが、サイボーグを一から作りだせる天才なんてそういやしない。
既存の研究者は、軍事機密で他国にケンカを売って手にするしかない。」

アル・ボーエン「だから、エグリゴリの研究者でその後もサイボーグ研究を行うことを欲していた
ミハエルと手を彼らは結んだ。そして、義体という名称のサイボーグを開発した。」

アル・ボーエン「だが、ミハエルは高度なサイボーグ技術を有していたが、ただでさえ高い技術を各界から
天才的な才能を根こそぎかきあつめ、非人道的な実験や潤沢な資金のあったエグリゴリに比べれば
、イタリアの設備は劣るものでしかなかった!」

アル・ボーエン「だから、義体といってもエグリゴリが亜音速や超音速型サイボーグを開発していてもおとったものでしかありません。そのおとった技術であることが、また悲劇を生んでしまった」

アル・ボーエン「エグリゴリに比べれば、おとった設備しか持っていないため社会福祉公社も
最初は成人の優秀な訓練を積んだ兵士を義体化処置を施すものとして考えいたが、技術的な問題で
義体化処置を施された者は全員が死んでしまった・・・・」

アル・ボーエン「訓練を積んだ兵士というものは、それを生み出すこと自体が難しい。幾ら優秀な研究者を得たといっても、それで義体化処置が失敗し兵士を死なせてしまうことを恐れた。
その恐れから、サイボーグを使い捨てにでき、死んでも問題の無い人間を対象にした。」

アル・ボーエン「サイボーグを作り出すうえで一番の問題点は、なんだと思いますか?サイボーグを作るなら、
一番克服しないといけないのは免疫系の問題です。人間の体は、体内に異物があるとそれに対して反撃し、
異物をなくそうとする。機械と言えども異物であるため、免疫系の攻撃を受けサイボーグ化しても
役立たないことが多い。だけど、免疫系が活発でない人間もいる」

高槻巌「免疫系が活発でない人間・・・・・・・子供ということか?」

アル・ボーエン「正解です、彼らは子供をサイボーグにすることで免疫系の問題を解決しようと図った・・・・・だから、
彼らは子供、その中でも身寄りのない捨て子や虐待を受けていた子供を集めても問題の無い社会福祉公社という
仮面をかぶったんです。それも女子児童が圧倒的に多い」

高槻巌「児童養護施設なら子供を集めてもおかしくはない。そうすることで、子供を集めてもおかしくない環境にしたうえで失敗する可能性のある子供をサイボーグとするための処置を施した。僕も子供の時分から訓練を積んだ身だし、
涼にたいしてとったことを考えればいえたことじゃないが、やはり許せない」

アル・ボーエン「僕も見たような身だが、僕の方がまだましだ彼女らに比べれば。鐙沢村を覚えていますか?
エグリゴリがマイクロチップを元にした人間の洗脳技術を開発していたところです。僕が洗脳なんてされなかったのは、
組織から見ればいつでも捨てられる替えの効く駒という身もあったのかもしれませんが、それでも僕は自由意思があった」

アル・ボーエン「だけど、社会福祉公社は条件付けというものを施しているんです。普通に考えてみて無理やり体を
いじられて、戦闘行為を強要されたら反逆されてもおかしくない。子供といってもサイボーグ手術を行うのに適し、
元々戦闘を行う上に支障のない健康な10代の児童を社会福祉公社は対象にしてます。
それだったら、ある程度の判断能力があるから逆らわれてもおかしくはない」


アル・ボーエン「条件付けなんて言ってますが、やってることは薬物による洗脳だ!しかもサイボーグ技術はまだまだ
未熟といってもそれを使ってしまえば、寿命は普通に伸びてしまう。それを奴らは、強制的な自由意思を捨てその気になれば自爆を行うのもためらわないような組織に対する従順さを洗脳で生み出すために寿命を縮めている!」

高槻巌「COSMOSと同じということか」

アル・ボーエン「は?」

高槻巌「ChildrenOfSoliderMachineOrganicSystemの略で、アメリカ軍の
極秘部隊だよ。優秀な兵士を作り出すのは難しい。だから、サイボーグ化といったものこそ施されていないが
幼少の普通は小学生に通っているような時期から徹底的な殺人技術を教え込み、殺戮のプロたるエリート兵士を生み出す。
義体というものと同様に、薬物による洗脳で自由意思を奪われた存在だ。もっともある人物が
COSMOSから殺人を行った忌避感からうまく逃走して今自分なりの人生を送っているらしいから、
彼女らに比べればましなんだろうけどね。」

高槻巌「少年兵士や大人の体の良い性処理に使われる少女兵士なんて世界の紛争地帯を
飛び回ったみとしちゃ、見慣れてる。それどころか、相手を殺さなければ死んでしまうかもしれないことや、
少しでも戦争をなくして平和につながるためとはいえ僕は子供を殺しまくった・・・・
息子の涼をエグリゴリという巨大な危険組織を叩き潰すためとはいえ、利用してしまった。そんな僕に
言う資格はないかもしれないが、よくそんな酷いことをできたものだ!」

アル・ボーエン「あなたに、依頼したいのは社会福祉公社の殲滅です。より具体的には、社会福祉公社施設の
壊滅、研究員や社会福祉公社のそのほかの人間の排除、そして社会福祉公社にとらわれている
サイボーグ化された少女の捕獲です。さっき言いましたが、自爆処置さえ行いかねないので十分に注意してください。」

アル・ボーエン「ブルーメンの収集したデータを見る限り、使われている薬物に対する治療は
僕が開発したナノマシン医療を使えば薬物使用による寿命低下も含めて解決できます。」

アル・ボーエン「本来なら、ブルーメンが動きたいところですが、別の作戦に対して兵力を動かさないと
いけないことと、それに加えて相手が未熟なものとはいえサイボーグであるためあなたにお願いしたい」

アル・ボーエン「お願いできますかはてな」

高月巌「いいだろう、引き受ける。この通りすがりのサラリーマンにまかせておきなさい」

アル・ボーエン「大して役に立つとは思えませんが、こちら側から一名同行させます。」

???「お前は昔から変わってないな、こちとら一応はエグリゴリのレッドキャップス
とかいう使い捨てとはいえ化け物部隊と張り合ったこともあるんだぜ」


そのころ 同時刻日本 某財団研究所

???「説明は以上のとおりだ、●!今言った社会福祉公社は、組織内に病巣を抱えている。その病巣が、
個人的な興味のために組織にも内緒で古代文明の遺物に手を出している!」

???「遺物の入手先がトライデントであることを考えると、公社を裏切ってトライデントに移籍することも考え
られる!それは、トライデントのサイボーグ技術を強化することにつながりかねないし、なによりわれわれの組織として
古代文明の遺物の利用を放置しておけない!社会福祉公社に潜入し、ミハエルという男の確保および
そいつの作った試作型サイボーグを完全に破壊するんだ!」

???「山●さん、いつもきつい任務やらせてくれるぜ。美女は美女でも●野に比べりゃ可愛げあるといっても
サイボーグ少女と戯れる趣味なんて俺にはないんだけどな。おまけに大学の出席日数もまずいときてる。」

???「普通に俺だってキャンパスライフを満喫したいんだよ。それなのに何が悲しくてこんな任務を・・・・
もちろんイタリアには向かうつもりだけど」

???「すまんな、●。運がよければ、ジャ●かマック●隊のどちらかあるいは両方が来るかもしれませんが、
お前だけにこんな任務をいつもやらせてすまない」

ミハエル「はい、私です。あああなたですか・・・・・少し待っててください」

ミハエル「大丈夫です、周りには誰もいません。この携帯はここがスパイ機関のただなかでも、
傍受されないように盗聴防止を施してますからご安心を。
社会福祉公社なんて二流、三流の組織を相手に足元をつかまれはしませんよ」

ミハエル「なるほど、あの私の組織エグリゴリを壊滅した現代の忍者高槻巌とアーカムの
スプリガンの二つがですか、確かにそれはまずいですね少々」

ミハエル「脱出しろ?確かにそれはいい提案ですが、気を悪くするかもしれませんが愚作ですよそれは!
絶好のチャンスですよ、これは!」

ミハエル「サイレントウルフとスプリガン・・・・・裏の世界の名だたる双極二人を殺したとなれば
私の技術にもはくがつく!実戦でこの二人を殺したサイボーグを量産したとなれば、あなた方トライデントにも
好都合なはずだ!」

ミハエル「いくら強いといっても私の可愛い可愛い息子の前では、かてはしません。彼ら二人は、勇敢にも私の
息子と戦い、息子に華々しい勝利を与えヴァルハラでその健闘をたたえられるでしょう・・・・・・彼ら二人を
見事殺してそれを手土産にあなたがたの組織に亡命させていただきましょう」

ミハエル「あなたがたは強力なサイボーグ技術をそして私は」

ミハエル「---人類の進化形態たるサイボーグをより強化するためにーーー」

ミハエル「それでは失礼させていただきます。グーテンタク!」

ミハエル「ククククハハハハハハ!サイボーグ技術の意義を知らず、ただの軍事的な
価値しか見出さない低脳組織め!貴様らもエグリゴリと同じだ!」

ミハエル「エグリゴリ本部が壊滅した後のオペレーションを聞いて私は驚愕したよ!なんと、サイボーグを
人類の未来を担う存在といっておきながら、それは欺瞞でARMSのような珪素生命体を時代をつかさどる人類に
するつもりだったとは!キースブラックの愚か者め、ARMSよりも誰もが簡単に手術を受けられ
より強化された強靭極まりない肉体を、精緻な頭脳を手にできるサイボーグこそが人類の進化にふさわしいというのに!」

ミハエル「私のことを理解しない低脳どもが!ふん、私の上司も
アル・ボーエンなどというがきとサミュエルという老いぼれによりサイボーグによる
人類の人口進化という理想を達成することを諦めた愚か者だ!」

ミハエル「私は、そのようなことは決してやりはしない!目的を達成することを途中放棄するという
無様なことを誰がするものか!私は違うぞ、キースブラックとも上司とも違うのだ!」

ミハエル「真に人類全体を思い、遠大な命題に挑む、主全体のためを考え行動しているのは
この私だ!ゆえに、私の計画を阻むものは敵だ!」

ミハエル「血祭りにしてやるぞ!とくにスプリガンはうらみはないが、高槻巌お前はだ!私の可愛い
今のものに比べればふかんぜんだったとはいえ、息子たるサイボーグを殺しまくりやがって!
打ち殺してやる!血祭りにあげてやる!」

ミハエル「そうだな、組織内にそれとなく侵入者の情報を流して小娘どもと交戦させてやるか。100パーセント
私の息子の勝ちだが、そうすればまず負けはしないだろう。それに欠陥品は削除しなくてはな」

ミハエル「エグリゴリがなくなってから、研究のためにこの組織に身を寄せたが、所詮は
世界の中と比べりゃごみみたいな組織だ」

ミハエル「私が作った作品といえないような不良品しか作り出せりゃしなかった」

ミハエル「ごみどもと交戦して、壊してくれりゃねがったりかなったりだ。あんなやつら、
性欲処理用にしか使えねえよ。米軍のマシンナリプラトゥーンズや、今はなきエグリゴリの
私が作り出した亜音速型サイボーグに比べりゃくずだ、くず!」

ミハエル「くずは削除しないとなあああ!削除、削除、さくじょぉぉぉぉぉ!」

ミハエル「さて、まずは情報部に情報を流しにかかるとするか」

訂正 ミハエル「さて、まずは公安部に情報を流しにかかるとするか」

ロレンツォ「なに、その情報はほんとうか?」

ジェンナーロ「われわれ公安部の情報を疑うかね?まず間違いないソースで入ってきている
情報だ。この情報は十中八九本当だよ、この情報が本当ならば最悪の事態といわざるを得ないな」

ロレンツォ「本来この建物の警備は、警備部が担当しているがその情報が本当だとしたら
警備部では実力不足でしかない。ぎたいを出すしかないな」

モニカ「サイレントウルフ、アメリカのCIAの当時の非合法作戦要員を壊滅させた
男ね。その人がくるんだったら、不運としかいいようがないけどぎたいの力を使えば撃退できるはず。
ただ、警備部の人間は馬鹿ばかり。活躍の目が来たと張り切ってこちらの介入をさせる気はないみたい」

モニカ「とんだ愚作をやってくれるものだわ。最近、五共和国派の大規模な動きは確認されてないみたい。
だから、可愛い人形ちゃんたちを使って倒しちゃいましょう」

ロレンツォ「アーカムのほうのスプリガンも来るという情報がありますが、そちらにたいしてはどの
ような措置をとるつもりで」

ジェンナーロ「アーカムが狙ってくるということはないだろう。やつ等の目的は、
古代文明の遺物などという疑わしいものを集め、世界の軍事パワーバランスを
崩さないのが目的だ。残念だが、ここにはアトランティスの遺物なんてものはない。
信頼できるソースからだから、考慮はするがガゼだろう」

ロレンツォ「当然招かれずにパーティーに入ろうとする愚かな招待客に
大しては、鉛だまをもって答えるのが礼儀。公社に敵対するものは、
抹殺するだけです。」

モニカ「どんな男かあってみたいけど、当然抹殺してかまわない。」

侵入当日

社会福祉公社敷地内


バッカロー警備部長以下バッカロー「全警備部部員に次ぐ!私は問いたい、諸君らは極めて無能で愚鈍な国民の血税で
養われている社会福祉公社の人間の中で唯一無駄飯ぐらいの存在であるのかと!」

バッカロー「警備部部長であるこのバッカローが断言しよう!諸君らは、イタリア警察やイタリア軍、それ以外からも
各界の優秀な人材を集めた兵共、精鋭しかいない!わが部署に決して無能で怠惰な人間はいないと私は信じている!
もしこの中に、敵を前にして萎縮し逃げ出すものがいるならばそれは私にとって生涯に残る汚点であり、そのような部下がいるならば
この私が直々に地獄に送り込んでやろう。」

バッカロー「諸君らの中には、このようなものもいるだろう。あの非常に痛ましく悲惨だったクローチェ事件・・・・・・・・その
クローチェ事件によって国民からテロリストの凶弾から検事を守ることができずテロリストの手に高潔だった検事の命を渡した
無能であるとやるせない批判を浴びせられ、復讐のためにこの社会福祉公社に身を落としたものもいるだろう。
その者達の気持ちもわかる。復讐をダメだというが、復讐したいと心の髄から思ったものも言う
きれいごとでしかない」

訂正心の髄から思ったことのないものがいう

バッカロー「私もこの組織に入ったのは、復讐のためである!しかし、それは個人的な目的ではない!
いや、やはり個人的な目的なのだというものもいるかもしれないが、私は非業の無念のもとに死を遂げた
クローチェ夫妻の仇を取りたいためにこの組織へと入った!この思い、志を共にする者はほかにも
いるはずだ!」

バッカロー「しかしだ、それなのに我々は常に他部署から冷遇されてきた!確かに警備は重要であるが、
社会福祉公社の正体が厳重に秘匿されている限りはその役目を果たすことはないと言われ無能の
烙印を不当に押されてきた!情報収集を担う公安部、強襲作戦を行う作戦部から無駄飯食いとさげずまれてきた!」

バッカロー「クローチェ検事の仇を取りたいがためにこの組織に入ったにもかかわらず、たとえ直接的にであれ
間接的にであれ組織の役に立つことがかなわず、他部署から馬鹿にされ続けてきた諸君らの辛酸はこの私も身にしみてわかる!
ほかの部の部長に会うたびにそれとなく皮肉を言われ、予算の更新もままならない・・・・・・・・
我々は、屈辱の日々を送ってきた。」

バッカロー「しかし、その苦痛の日は今日で終わる!」






バッカロー「公安部がかなり精度の高い情報で、できれば現れないほうがいいのだが、今日この日
社会福祉公社に侵入者が現れると判明した。その名は、高槻巌!日本人だが、日本人といってなめるな!」

バッカロー「戦国時代と俗にいうその時代に生じた忍者なる暗殺者ないしは傭兵を代々生み出してきた
家系の生まれであり、傭兵として世界各地を転戦し圧倒的な戦火からサイレントウルフの異名さえ
冠している!なんと、世界最強のCIAの実働非合法工作員をすべて叩き潰した男である!」

バッカロー「確かに敵は恐ろしい男だ!だからといって舐めていいわけではないが、過度に恐れることはない!
あの苦痛の日々、辛酸の日々を味わいついに臥薪嘗胆を果たす諸君らの前では、サイレントウルフといえど
手負いのオオカミのようなものにしかすぎやしないのだ!
諸君らは、わずか百数十名程度しかいない!」


バッカロー「公安部がかなり精度の高い情報で、できれば現れないほうがいいのだが、今日この日
社会福祉公社に侵入者が現れると判明した。その名は、高槻巌!日本人だが、日本人といってなめるな!」

バッカロー「戦国時代と俗にいうその時代に生じた忍者なる暗殺者ないしは傭兵を代々生み出してきた
家系の生まれであり、傭兵として世界各地を転戦し圧倒的な戦火からサイレントウルフの異名さえ
冠している!なんと、世界最強のCIAの実働非合法工作員をすべて叩き潰した男である!」

バッカロー「確かに敵は恐ろしい男だ!だからといって舐めていいわけではないが、過度に恐れることはない!
あの苦痛の日々、辛酸の日々を味わいついに臥薪嘗胆を果たす諸君らの前では、サイレントウルフといえど
手負いのオオカミのようなものにしかすぎやしないのだ!
諸君らは、わずか百数十名程度しかいない!」


バッカロー「だが、諸君らが組織のためにやっと役に立てるという強い思い、あの無能者扱いされてきた
日々への怒りがあれば、たとえ我々が100の軍勢であれど万の軍勢に達する戦火をあげられるであろう!
高槻巌という後者にあだなす不届きもの、我々のクローチェ検事への思いを台無しにしかねないカスをいきて
この地から返すな!」

バッカロー「私が期待するのは、高槻巌が死んだという知らせのみだ!諸君らが奮戦すれば、
高槻巌といえど決して勝てない相手ではない!敵を圧倒的な銃火を持って殲滅せよ!
皆殺しにせよ!殺しつくせ!」

バッカロー「我々公社にあだなすものは死あるのみだ!高槻巌がその躯を地面に横たえるという未来を実現するのだ!
諸君らが私の望む未来を作り出すことしか私は望まない!諸君らの活躍に期待する以上だ!」

演説としちゃいまいちなところもあるな

御神苗優「おい山本さん、こいつはどういうことだ。公社の奴等、かなりの数で警戒してるぜ」

山本「優、我々とはべつに公社に潜入しようとしている組織がいるらしい。残念だがまだどの組織で、目的が何かまでは情報がつかめていない。
今から大急ぎで調べる」

御神苗優「了解したよ。俺がこんな業界にいるからって毎度毎度、厄介なやつばかりが出てくるのはどうにかならないもんかね。
とりあえず他のしんにゅうしゃが出てからのほうが潜入しやすいから、にじゅっぷん待ってみるか」

バッカロ-「よし、敵めいつどこからでも侵入するがいい」

バッカロ-「公社は内部も外部も、監視カメラで厳重に監視されている。
それをここ警備部から一元的に管理している」

バッカロ-「敵がどこから侵入しようともたちどころに発見し、敵を倒してやるまでだ。クローチェ夫妻のためにもな」

バッカロ-(そして私の将来のためだ、警備部という閑職を私のような人材が勤めているのが異常なのだ。高槻巌、闇の世界の世界的有名人を殺して上に上り詰めてやる)

バッカロ-(弁舌で人は操れるものだ・・・・閑職に回され不満を抱いてる奴等を派手な言葉で誘導すれば実力以上の力を発揮しうるだろうよ、貴様もこれにはかなうまい)

警備部長補佐「部長、侵入者です。敵は二人、正面玄関から通じるルートから侵入しようとしています。」

バッカロ-「それぐらいは私にも分かるさ、一人は高槻巌だがもう一人は見たことのない顔だな。
体つきとみのこなしを見ると、警察で訓練を受けたものか?」

バッカロ-「いずれにせよ警備部はイタリア陸軍の精鋭集団だ。フンそれっぽちで何ができる。
勝ちは決まった、出世もな」

警備部長補佐「部長、本音出てますよ・・・・・」

バッカロ-「出世なんて一言もいってない。粛々と職務を遂行するのがプロだ、決してもっと上にいきたいと思ってはいない」

警備部長補佐「部長・・・それはともかく、正門の部隊だけでよろしいので?なんでも弾をも超えるそくどでうごけるとの噂がありますが・・・・」

バッカロ-「所詮噂よ、正門のよんじゅうにんからなる警備チ-ムのMP-7サブマシンガンの蜂の巣になるだけだ・・・」嫌な予感

バッカロ-「・・・・念のため、他のところの警備チ-ムも向かわせておくんだ、嫌な予感がするぞ」

アナウンス「 非常事態発令!!侵入者二名が正門より侵入」

ジョゼ「来たか・・・」

ジャン「来たみたいだね、今からいく?」

ジョゼ「いや警備部に応戦させた方がいいだろう。そうしたらやつと言えど消耗するはすだ。
ハゲタカとしてあとからいっても問題はない」

ジョン「それだと警備部の被害が大きすぎるんじゃ!」

ジョゼ「それがどうかしたか?奴等もプロだ、死の危険は承知してる。
作戦課の協力を断ったのはやつらだ、それで死のうがどうでもいいことだ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom