一「百合接客選手権!」(599)

<阿知賀女子学院 職員室>

晴絵「麻雀部で文化祭に参加?」

憧「そう!うちらさ、インハイが終わって目標がなくなったせいかもしれないけど、最近モチベーションが下がってたじゃん?」

憧「だからここらで動いてみようかなと思ってね」

晴絵「なるほど。うん、それはいい事だ」

憧「でしょ!?みんなも大賛成だったよ!」

晴絵「何をやるかは決まったの?」

憧「うん!最初はいまいちコレってのがなかったんだけど、鶴賀の加治木さんに電話で相談してみたら大収穫があったんだよ!」

晴絵「鶴賀……ああ、長野の……」

憧「そ。前に練習に付き合ってもらった事があるんだけど、すごくしっかりした人だったから何かいいアイデアがもらえるかもと思ってね」

晴絵「へぇー……で?結局何をやるの?」

憧「喫茶店!」

晴絵「え?普通じゃない?いや、普通でいいんだけど……大収穫って言うから…」

憧「もちろんただの喫茶店じゃないよ?」

晴絵「どう違うわけ?」

憧「お客さんは女の子限定で、1人のお客さんにつき1人の女の子が接客するの!」

晴絵「…………」

憧「色んな会話をしながら楽しくて甘いひと時を過ごしてもらう……それがコンセプト!」

晴絵「それは……まぁ……ちょっと引っかかる部分があるにはあるけど……当然、変な意味じゃないよね?」

憧「……当たり前じゃん」

晴絵「………うん、ならいい……たださ、人数的な問題があるじゃん。あんたたちは5人しかいないのに1対1で接客でしょ?」

晴絵「お茶とか料理を運ぶ事を考えたら、店に入れるお客さんは3人ぐらいが限度になるわよ?」

憧「そうね」

晴絵「それに憧はともかく……というか憧以外に接客が務まるかな?」

憧「ハッキリ言うね……」

くぅ~w

晴絵「だって普通に話すのと接客は違うしさ。初対面のお客さん相手にスムーズに会話出来るとは思えないんだよ」

憧「……まぁ、それは確かに」

晴絵「な?そう考えると、そのやり方は…」

憧「ふふっ、大丈夫。そこらへんの問題は全て解決したから、こうやってハルエに申し込みをお願いしに来たのよ」

晴絵「………そうね。憧がノープランなわけはないと思ったけど」

憧「ここでさっきの大収穫の話!加治木さんに電話した時、たまたま清澄と龍門渕の部長さんたちと一緒だったみたいでさ」

憧「電話の向こうでもアイデアを出し合ってくれたの!そしたら清澄の竹井さんが、どうせならパーッと派手にやったらどうかしら?って」

晴絵「ふむ」

憧「そこで出たアイデアが喫茶店なの!他の高校の麻雀部の人たちを招待して、色んな話をしながらお茶とかケーキを振る舞ってもてなして親睦を深める!」

晴絵「…………」

憧「……これだけなら至って普通よね?でもね、ここからが一味違うのよ」

晴絵「……どう違うの?」

憧「……招待した人たちの中から数人、お店側のキャストとして手伝ってもらうの。これで人数不足は多少軽減されるし…」

晴絵「…………ちょっといい?」

憧「何?」

晴絵「招待って言うけど、遠いところから来てもらうのも大変だし現実的じゃないと思うよ?交通費もかかるし」

憧「………」

晴絵「それに招待しておいて手伝ってもらうのも……お客さんが参加して楽しむ催し物ならともかく接客をさせるのは……」

憧「ふふっ、ハルエはせっかちだねー」

晴絵「え?」

憧「もう一度言うよ?問題は全て解決したからあたしはここに来たの」

晴絵「……そうだったね……早とちりだった?」

憧「そうだよー?話は最後まで聞いてくれないと」

晴絵「ごめんごめん。続けて」

憧「えっと……どこまで話したっけ?……あ、そうそう。招待した人に手伝ってもらうんだけど、もちろん手伝う側にもメリットがあるんだよー♪」

晴絵「メリット?」

憧「うん。お客さんをちゃんともてなす事が出来たら、その人に1票が入る」

憧「それで票数を最も多く獲得した人が所属してる学校の麻雀部の人たち全員に旅行券をプレゼント!これなら頑張ろうと思えるでしょ?」

晴絵「うーん……まぁ……そう、かな……?」

憧「それだけじゃないよ!招待する高校の人たちの交通費は全額負担する!だからお金の心配をせずに参加してもらえるの!」

晴絵「ええっ!?それは………あ……いや、最後まで聞く」

憧「言いたい事はわかるよ。というか、あたしも最初はハルエと同じ感想だったから。部費じゃとてもまかなえないし」

晴絵「うん……」

憧「でもね、透華さんがお金を出すって言ってくれて」

晴絵「透華さん?……ああ、龍門渕さんか……確かにお金持ちだけど……でも……」

憧「……あたしも遠慮したんだ、さすがに悪いって。だけど……『この企画はわたくしが心から望むもの!わたくしが一肌脱がずしてどうしますかっ!!』ってさ」

晴絵「………そうなんだ」

憧「交通費だけじゃなくて、旅行券も透華さんが用意してくれるって。国内国外問わず好きな場所選び放題」

晴絵「す、すごいわね……」

試演

憧「ね。他にも龍門渕家お抱えのパティシエを派遣してくれる上に材料費も全額負担、備品も全部提供してくれるみたい」

晴絵「そこまで……?」

憧「うん。なんかもう笑えるくらいだよね」

晴絵「ほんとだよ……」

憧「ま、そういう事で……あとはハルエが学校側に許可を貰ってくれればオッケーなんだけど……どう?」

晴絵「うーん……どうかな……他校の生徒にお金を出してもらうとなると、文化祭の枠から外れそうというか……許可が下りるかが問題なんだよね」

憧「あー………そうなるか……」

晴絵「……まぁ、その辺りは今度話し合ってみるよ。あと龍門渕さんとも直接会って話さないと」

憧「あ、うん……お願い。そうだ、これ透華さんの携帯番号」ピッピッ

晴絵「…………………ん、ありがとう」ピピ

憧「じゃああとは…」

晴絵「……ちょっと待って……少し気になってたんだけど…」

憧「え?何?」

晴絵「お客は女の子限定って……わざわざ限定にする必要あるの?」

憧「それは………あるよ」

晴絵「どんな理由で?」

憧「百合喫茶だから」ボソッ

晴絵「え?ごめん聞こえない……何?」

憧「じょ、女子高だしさ。そこらへんは……ねぇ?」

晴絵「…………」

晴絵(パティシエを派遣してもらう条件だったりするのかな?女性向けスイーツの新メニュー研究とか……どちらにせよ悪い事ではなさそうかな)

晴絵「ま、それは別にいいか」

憧「っ!でしょ!?だったらもうこの話はおしまい!あとはお願いね!」

晴絵「わかったよ」

憧「それじゃあよろしく~!」テクテク

晴絵「はいよー」

晴絵「……………」

晴絵「………よしっ」

晴絵(生徒たちのために、いっちょ頑張ってみますか!)

文化祭当日―――

<阿知賀女子学院 麻雀部部室>

憧「―――……です。今日はよろしくお願いします!」ペコッ!

パチパチパチパチ...

憧「あはは………ど、どもー」

晴絵「お疲れ」

憧「あ、ハルエ」

晴絵「あれだけのメンツを前に挨拶なんて緊張したろ?」

憧「そりゃそうよー……インハイより緊張したかも」

晴絵「あはは」

憧「あ、そうだ。ハルエが学校側を説得してくれたおかげで実現したよ。ありがとう」

晴絵「ああ、その事か。実際はあたしが説得したんじゃなくて龍門渕さんの力で実現出来たんだよ」

憧「へ?そうなんだ」

晴絵「そ。龍門渕グループは偉大だわ……あ、売り上げたお金は全額龍門渕さんたちに渡すって事にしたから」

憧「うん、それは当然だね。釣り合わないだろうけど」

晴絵「本当……さっきケーキ食べさせてもらったけど、本格的すぎてやばいね」

憧「やっぱり?ぅわー、すっごい楽しみ!」

一「新子さん」

憧「へ?……ああ、国広さん!」

一「挨拶お疲れ様」ニコッ

憧「えへへ……ありがとうございます」

クロチャーをりゅーかに付けよう

一「そろそろ説明に入ろうかなーって思うんだけど、いいかな?」

憧「あっ、そうですね。お願いします!」

一「うん。じゃあ行ってくるね」テクテク

晴絵「………さてと、私はそろそろ見回りの時間だから。またあとで来るよ」

憧「わかった。いってらっしゃーい」

晴絵「あいよー」テクテク ガチャ バタン

憧「…………よし」

一「…………」チラ

憧「…………」ピース

一「…………」コクリ

一「………皆さーん!これから『百合接客選手権』についての説明をしますので、聞いて下さい!」

ゾロゾロゾロゾロ..

一「…………」

穏乃・灼・玄・宥「……………」

一「えー……ボクは、百合喫茶こと『喫茶Lily』のオーナーを務めさせていただきます、国広 一です。よろしくお願いします」

パチパチパチパチ..

一「ありがとうございます。えー……では早速説明をさせていただきます」

一「百合接客選手権とは、最も多くのお客様の心を掴んだキャストを決める大会です。キャストとはこの場合……当店で接客を担当する女性の事を言います」

透華・衣・智紀・純「…………」

一「期間は一般公開の2日間で行います。本来ならば1日で勝負を決めたいところですが…」

一「参加校のキャスト以外の方と不参加校からのお客様の数、部屋の間取り、キャストの数を考慮し、2日間とさせていただきます」

一「宿泊ホテルにつきましては、龍門渕グループが経営するホテルを無料で提供いたします」

オォオォ..

一「次に、百合接客選手権は学校単位での戦いとなります。賞品の旅行券は優勝校レギュラーメンバーそれぞれの希望に沿ったチケットをお渡しします」

オォォオオォ...

一「接客していただくキャストは各校から1人のみとなりますので、相談の上で選出してください。なお、途中交代は緊急時以外は認められません」

ゆみ・智美・佳織・睦月・桃子「……………」

一「キャストに選ばれた方は、お客様に甘く楽しい時間を提供していただきます。くれぐれも失礼のない様にお願いします」

久・まこ・優希・咲・和「…………」

一「接客の流れですが、ご来店されたお客様をボクあるいは沢村・井上がテーブルへご案内。お客様が席につかれたあとでキャストによる接客へと移ります」

美穂子・華菜・未春・純代・星夏「…………」

一「接客するキャストの指名はボクに一任させてもらいます。幼少の頃から手品に触れ、洞察力を磨いてきたので誰が適役なのかをすぐに見抜けますからね」

一「もちろん、おかしな票操作などは一切しませんのでご安心ください」

怜・竜華・セーラ・浩子・泉「…………」

一「キャストはお客様からご注文いただいたら、すぐに接客モードへ入ってください。注文と配膳はボク、沢村、井上のうちの誰かが担当します」

洋榎・恭子・由子・絹恵・漫「…………」

一「禁止事項は特にありません。常識の範囲内の行動であれば結構です」

白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音「…………」

一「接客中に大きなミスをしたり、お客様の反応次第ではボクの方からキャストの変更をしますので、その際はすぐに交代するようにお願いします」

小蒔・霞・初美・巴・春「…………」

一「あと、当店は時間制ではありませんが、出来ればご注文いただいてから30分あたりでお客様を満足させ、お帰りいただくように導いてください」

照・菫・誠子・尭深・淡「…………」

一「レジで支払い終了後、最後のお見送りまでこなすところまでが接客です。その後はまた指名が入るまで待機していただく。以上が接客の流れです」

煌「…………」

一「では次に、ルール説明です……―――」

支援

<< ルール >>

・キャストが担当したお客様が満足したと一が判断した場合、そのキャストに1票が入る

・どれだけ多く注文をとっても1人のお客様から得られるのは1票のみ

・キャスト変更が発生した場合は最後についたキャストに票が入る(お客様の満足を得られた場合のみ)

・2日目の閉店時間になった時に獲得票数が最も多いキャストが優勝

・(営業時間 1日目 10:00~16:00 2日目 10:00~14:30)

一「――…以上です。何か質問はありますか?」

久(なるほど……獲得金額で競わせないのは『お客様にいくらお金を払わせるか』という思考にならないようにという事かしら?あくまで愛ある接客が目的…と)フム

久「ちなみに『お客様を満足させる』というのは具体的に言うとどういう事かしら?」

一「そうですね……簡単に言えば落としてもらえると確実ですね」

久「ふふ……」

穏乃「おとす?」??

一「ええ……お客様が恋に落ちるような接客をしていただきたい。それが出来なくても、またこの人に会いたいと思わせる接客をしてもらえれば……」

久「お客様の満足を得られた……と国広さんは判断してくれるのね」

一「はい」

久「ふふ……わかったわ、ありがとう」

一「他に質問のある方?」

塞「……いいですか?」

一「はい、どうぞ」

塞「落とすって言いましたけど、この部室だと難しくないですか?」

塞「もちろん普通の喫茶店としては素敵ですけど、隣で何してるか丸見えですし…」

一「……そうですね。ついたても何もないですからね」

塞「はい」

一「ふふ……ご安心ください。実はこの部室は、臼沢さんが指摘されたように『普通の喫茶店』なんです」

塞「え?」

一「一般のお客様をおもてなしする、阿知賀女子学院麻雀部主催の喫茶店Lilyの『一般ルーム』……それがこの部屋です」

塞「………じゃあ」

一「麻雀部の方々を招待して開催する百合接客選手権は、ここから少し離れたところにあるVIPルームで行います」

塞「VIPルーム……なるほど」

一「ええ。その内装については……実際にお客様として来ていただいた時のお楽しみという事で」ニコリ

塞「わかりました」

一「あと……これは重要事項ですが、VIPルームの存在については他言無用でお願いします」

玄「えっ?」

一「全てのお客様をVIPルームに入れる事は人数的・時間的に不可能ですし、麻雀部同士の親睦が目的ですので麻雀部の方を優先するのは仕方がない事…」

一「とはいえ、麻雀部関係者のみがVIPルームへ通される事を知られてしまうと、不満に感じる方もおられるでしょうからね」

玄(そっか……うっかり喋らないようにしないと!)フムン!

一「……万全を期すため、阿知賀の教師に対しても漏らさないようお願いします」

穏乃「えっ?赤土先生にもですか?」

一「はい」

穏乃「???」

一「赤土先生がVIPルームの存在を知らなければ、誰かがVIPルームの存在を知り…」

一「『一部の客だけを特別扱いするな!』と言われても、ボクたちが謝ればそれで済みます」

一「ですが、赤土先生がVIPルームの存在を知っていたら………麻雀部員を特別扱いするのは赤土先生の指示だと思われるかもしれない」

一「……多くの生徒に慕われている赤土さんに迷惑が及ばない方法を考えた結果、赤土先生にも秘密にする……これが最善だと気付いたんです」

穏乃「………確かにそうかも………わかりました!絶対言いません!」

違法っぽい

カジノだな

一「ありがとうございます」ニコリ

ゆみ(………物は言いようだな……実際は、百合接客などしているとバレたらまずいというだけだろうに)

一「それと、この一般ルームは龍門渕家のメイドが接客しますが、阿知賀女子の麻雀部の主催という事になってますので……」

灼「うん、聞いてる。うちの部員を最低2人は残す……でしょ?」

一「はい、お願いします」

灼「ん」

灼(知り合いの人とかが私たちに会いに来てくれた時に誰もいなかったら悪いもんね)

一「……他に質問はありますか?」

セーラ「はーい!」

一「江口さんどうぞ」

セーラ「キャスト以外の人間はどないしたらええん?」

一「キャスト以外の方は、お客様としてVIPルームへ来てもらえましたらキャストが接客します。代金は無料、参加不参加は自由です」

セーラ「ほぉー、なるほどなぁ」

        ___
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一「ただ人数的に一辺には入れませんので、順番待ちの間はこの一般ルームでお待ちください。ケーキ等食べ放題ですので」

セーラ「気前がええなぁ!わかったで!」

一「ちなみに、同じ学校の麻雀部員に対する接客は得点になりません。といいますか、ボクが違う学校のキャストを選びます」

久(ふむ……ならお客として参加しない人が多い方が相手に行く票が少なくなって有利ね…)

久「…………」

久(……でも、いくら賞品が豪華だからってそこまでするのは冷めるわよね……うん、正々堂々と接客で勝利を勝ち取りますか)ウンウン

一「他に質問のある方?」

ゆみ「1人のお客さんが再度来店するのは可能か?」

一「いえ……人数の問題がありますので、ご来店は1人につき1度までとなっています」

ゆみ「なるほど。わかった」

一「他に質問ありますか?」

シーーン...

一「……では各チームの皆さん、キャストを1名選択してください……―――」

>>17
なんか一人だけぼっちがいるんだが

久「行ってくるわね」ザッ!

優希「ぶちょー!頼んだじぇ!」

まこ「あんたの得意分野じゃけえ、任せた」

咲・和「お願いします!」



ゆみ「さて……切り替えるか」

智美「ワハハ。ゆみちんなら優勝狙えるぞー」

佳織「わ、私もそう思います」

睦月「うむ」

桃子「正直、複雑っすけど……みんなの旅行がかかってる以上、応援するっす!」

ゆみ「ありがとう、もも」ニコッ

桃子「は、はいっす……///」

白望「ダル……でも旅行したいし……」ザッ

胡桃「頑張って!」

塞「作戦通りやれば勝てるよ!」

豊音「作戦って?……あ!シロの俺さ…もごご」

エイスリン「イッチャダメ!」



美穂子「……私に務まるかわからないけれど……頑張るわね」ザッ

華菜「キャプテンなら楽勝だし!」

未春「そうですよ!」

星夏「絶対勝てます!」

純代「…………」ワタシ モ ソウ オモウ..

よかった、ぼっちなすばらはいなかったのか

洋榎「ほな出陣や!」

恭子「お願いしますね」

由子「任せるのよー」

絹恵「お姉ちゃんなら優勝間違いなしや!」

漫「……あの、やっぱり末原先輩か真瀬先輩の方が……主将やとお客さんとケンカしそうで怖いんですけど…」

恭子「いや、大丈夫や」

由子「そうよー」

漫「……根拠は?」

恭子「大丈夫や」

由子「間違いないのよー」

漫「……やりたないから主将に任せたんですね」ハァ..

霞「さて……行ってきますね」ニコリ

小蒔「霞ちゃん……気を付けてください」

初美「別に危険なところに行かないですよー」

春「いってらっしゃい」ボリボリ

巴「……これからケーキ食べるんだから黒糖はやめた方が…」



淡「ぱっぱぱーって終わらせてくるねっ!」ザッ!

菫「急いでどうなるものではないぞ」

照「迷惑だけはかけないよう気を付けてね」

誠子「頼んだぞ!」

尭深「応援してる……」

支援ァ

怜「ほな行ってくる」

泉「頑張ってください!」

竜華「うぅ~……なんで怜が……セーラでええやん」

浩子「江口先輩やと敗北必至です」

セーラ「……そらそやろうけど人に言われると複雑やな」



憧「よっし!いっちょやってやりますか!」ザッ!

穏乃「ゴー!ゴー!憧~!!」

灼「みんな強敵……でも…」

宥「うん。憧ちゃんなら大丈夫だと思う……」フルフル

玄「憧ちゃんファイト!」

キャップとかじゅと愛宕ネキがお客じゃないなんて
部長のターゲットが…

イケボな菫さんじゃなくてあわあわか

煌「行ってまいります!」スバラッ!

哩「頼んだ」

姫子「花田なら出来る」

美子「頑張って」

仁美「なんもなんも花田にかかっちょる」

【各校代表キャスト】

阿知賀………新子 憧

永水…………石戸 霞

風越…………福路 美穂子

清澄…………竹井 久

白糸台………大星 淡

新道寺………花田 煌

千里山………園城寺 怜

鶴賀…………加治木 ゆみ

姫松…………愛宕 洋榎

宮守…………小瀬川 白望

好きなキャラをとりあえずちやほやしたい感

一「では、最後の準備がありますので、キャストの方々はボクについて来てください」

一「キャスト以外の方々は、今から食べ放題をスタートしますので是非ご堪能ください」

一「今から20分後の10時からご来店いただけます。せっかくの機会ですので是非、お客様としてお越しください」

一「一般ルーム担当の龍門渕家メイドに声を掛けていただければご案内します」

一「……先ほどの説明通り、一般のお客様に知られないようご注意ください」

一「それでは!20分後にまたお会いしましょう!」

<廊下>

一「……皆さん、これから………あれ?」

竜華「……………」

一「清水谷さん?すみませんがキャストの方々はこれから準備がありまして……来店されるまで内装をお見せするわけにもいきませんし……」

竜華「あ、それなら大丈夫。怜がうちの担当になる事はないみたいやから、うちはお客としては行かへん。ただ怜が準備してるの見てたいねん」

一「あー……」

竜華「ちゅうか、怜が頑張ってるの見たいねん。せやから準備終わったあとも見学したいんやけど……アカン?」

一「うーん………それは……ちょっと……」

竜華「えー……」

怜「……任せて」

一「……園城寺さん…」

竜華「あ、怜……」

怜「あの……竜華は一般ルームで待っててくれへんかな?」

竜華「えー?なんでー?」

怜「それは………恥ずかしいねん」

竜華「恥ずかしい?」

怜「そや。こういうのって、身内に見られるんがめっちゃ恥ずかしいんや」

竜華「んー……そういうもんなん?」

怜「そうやで~?せやから、終わるまで待っとって。私、優勝出来るよう頑張るから」

竜華「………怜がそう言うなら……」

怜「ありがとう」

竜華「うん……ほな、頑張ってな」ニコリ

怜「うん」ニコッ

一「では失礼します」

竜華「あ、はい」

怜「食べ過ぎて太ったらあかんでー?」

竜華「もうっ!そんなん言わんといてー」クスッ

ガチャ...バタン

一・怜「…………」

一「ありがとうございます」

怜「ううん、多分竜華がおったらまずい気ぃしたから」

一「……ですね…………では、行きましょう」

テクテクテクテク..

洋榎「お?この先立ち入り禁止って看板あるで?」

一「ボクが用意しました。この辺りは他に催し物などもないので迷い込みはしないとは思いますが、念のため」

洋榎「はぁー……徹底しとるなぁ」

テクテクテク...

一「……こちらです」ガチャ..

しえ

<VIPルーム>

洋榎「な、なんやこれ………」

白望「いくらかかってるんだろう……」

久「……ビックリした……ここまで豪華にするなんて……」

久(カーペット、シャンデリア、テーブル席にはソファー………この部屋の物全てが高級品なのでしょうね)

ゆみ「……高校の文化祭のレベルではないな……」

一「こちらがお客様をお通しするテーブル席です。1番テーブルから5番テーブルまであります」

美穂子「……それぞれがついたてで仕切られていますね。テーブルというより個室といった感じですね」

怜「………他のテーブル席が全然見えへんようになってるなぁ」

一「はい。それと防音がしっかり出来ていますから、よほど大声を出さない限り他のテーブルの声は聞こえません。店内に音楽も流れていますし」

霞「完全に2人きりの空間なのね」

憧「あ、カウンター席まである」

一「カウンター席は、お客様に最適なキャストが接客中の場合など、キャストの手が空くまでお客様に座っていただく席です」

淡「あー!メイドさんがいる!」

一「はい。カウンター席は龍門渕家のメイドが担当します。ちなみに少し離れたあちらの席はキャストが待機する席です」

久(龍門渕家のメイドが接客してくれるから、私たちの誰にも適さないお客さんが現れた場合のフォローにもなる……ふむ)

メイドA「国広さん、そろそろ……」

一「あ、はい。では皆さん、キャスト用の制服に着替えてください」

洋榎「へ?着替えるんか?」

久「これだけ豪華なんだもの。服もちゃんとしたものを着ないと浮いちゃうじゃない?」

洋榎「はぁ……なるほど」

着替え後―――

一「皆さん、とてもよくお似合いです」

久「あはは……」

白望(……私の制服が男装っぽいのは私たちの作戦を知っての事かそうでないのか……)

一「間違いなく、お客様も喜んでいただけるでしょう」ニコリ

美穂子「でも……大丈夫かしら?私に務まるか…やっぱり心配だわ……」

一「大丈夫です。ボクの見る限り、福路さんはもちろん他の皆さんも全員素質があります」

美穂子「……そうでしょうか?」

一「はい」

煌「自分ではよくわかりませんが……」

一「………そうですね………では今から少しアドバイスをしましょう」

洋榎「おっ!ええなぁ!助かるわ!」

一「いえいえ」ニコ

15分後―――

一「……といった感じです。まだ心配なようでしたら、指名する際にお客様に合った接客の仕方をアドバイスします」

美穂子「ありがとうございます。助かります」

一「いえ、誰でも最初は不安ですから………あ、そろそろ開店ですね」

怜「いよいよか……あー……ちょっと緊張してきたなぁ」

霞「本当……ドキドキするわ」

煌「この緊張感……すばらです!」

洋榎「めっちゃ接客したるでぇ」

白望「…………」

久「あなたも緊張してるの?」

白望「え?いや……まぁ……」

久「あら?可愛いところがあるのね」ニコリ

白望「………あんたは強敵っぽいね」

久「え?そんな事ないわよ」

ゆみ「間違いなく優勝候補だろうな」

久(……何故こんなに評価が高いのかしら?私は別に交際経験があるわけでもないのに……ま、学生議会の関係で人付き合いとか空気を読む事には慣れてるけど)

憧「でも加治木さんも優勝候補だと思いますよ?」

ゆみ「……買いかぶりすぎだ」

淡「むー。私だって候補だよっ」

霞「そうね」ナデナデ

淡「わわっ、あ、頭撫でないでよ」

霞「ふふ……ごめんなさい」ニコ

一「…………」

一(もう………時間だ……)

一「……すぅぅーー……………はぁぁぁーー………」

一「…………」キリッ!

一「皆さん……」

全員「!」

久(国広さんの雰囲気が変わった……?)ゴクリ

シィーーーン..

一「…………」

一「これから来店されるのは、百合の世界に癒しを求めし花たち」

一「現実世界に様々な悩みを抱えつつも、生を謳歌しようとしている儚くも強き花…」

一「そんな花たちに我々に出来る事は何か?………枯れないようにと願い、ただ見守るだけしかないのだろうか?………否!」

全員「…………」ゴクリ

一「我々は持っている!言葉という名の水を!愛という名の光を!」

一「ならば……言葉で……愛で!花たちをより一層美しく輝かせるために全てを賭けようではないか!」

一「そして、その花を愛でる時……我々もまた、花として輝きを放ち……より美しくなれるのだ!」

全員「…………」オオォ..

一「…………準備はいいですか?」

全員「…………」コクリ

一「………」フフッ..

一「それでは………喫茶Lily・VIPルーム……開店です!」ガチャッ..

<受付>

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

セーラ「おっしゃ!一番乗りや!………って………おおおおお!?なんやこれ!あっちの部屋と全然ちゃうで!?」

一「席へご案内いたします」

セーラ「へ?あ、ああ」

智紀「こちらへどうぞ」スッ

セーラ「な、なんかすんません……」テクテク

セーラ(あかん……豪華すぎて萎縮するわ……庶民の悲しいサガやな……)

一「…………」

一(江口 セーラ……普段から制服は学ランでスカートは履かず……明るく元気……ふむ……)ピッピッ..

一「……1番テーブルお願いします」

<1番テーブル>

智紀「こちらの席へどうぞ」

セーラ「は、はい……」スワリ

セーラ(うわ……このソファーめっちゃフカフカや……絶対高いやつやろ……)

?「隣、いいですか?」

セーラ「え?」

ゆみ「こんにちは」ニコッ

セーラ「あ、え……こ、こんにちは……ど、どうぞ」

ゆみ「ありがとう」スワリ

セーラ「………」

ゆみ「何を注文するんだい?」

セーラ「へ?えーと………ショートケーキ2つとミルクティーで。あ、あんたは?」

ゆみ「私も頼んでいいのかい?」

セーラ「え、ええよ。タダっちゅう話やから」

ホストやないか

ゆみ「ありがとう。では私もミルクティーを」

智紀「かしこまりました。少々お待ちください」テクテク

セーラ「…………」

ゆみ「…………」

セーラ(うぅ……何話したらええねん……)

ゆみ「……ずいぶん元気がないが、どうしたんだ?」

セーラ「え?そらぁ……こない豪華て思ってなかったから……」

ゆみ「落ち着かない?」

セーラ「そうや」

ゆみ「ふふっ……なるほどな」

セーラ「わ、笑うなて」

ゆみ「すまない。馬鹿にしたわけじゃないんだ。ただ……縮こまって座っているキミがあまりにも可愛いものだから…」

セーラ「えっ!?」

ゆみ「つい笑みが漏れてしまった。許して欲しい」

おそらく男装してないはずだが、完全にホストだなかじゅ

セーラ「か……可愛いて……んなわけないやん!」

ゆみ「どうして?」

セーラ「お、俺……がさつやし……スカートとかよう履かんもん……全然可愛ないわ」

ゆみ「がさつ?いいじゃないか。考えすぎて迷ってしまう私からすれば羨ましいよ」

セーラ「……そうなんかな……」

ゆみ「そうさ。私なんて考えすぎるあまり、今日までキミに可愛いと伝えられなかったんだから」

セーラ「っ!」ドキ

ゆみ「あとスカートだが……それについてはお礼を言いたい」

セーラ「お礼?」

ゆみ「私に、とっておきの愛らしいスカート姿を見せるために履かずにいてくれたんだろう?」

セーラ「っ!?ちち、違うわ!」カァア

ゆみ「違うのか、残念だ」

セーラ「な、なんやねんもう……」

ゆみ「……ただ、これだけは言わせてほしい…………セーラ。キミは可愛いよ」(セーラを見つめる)

セーラ「なっ……///」カァァァ..

ゆみ「だから……自分で可愛くないなんて言わないでくれ……でないと」スッ(セーラのあごを指先で撫でる)

ゆみ「キミの姿に心奪われた私が哀れじゃないか」(耳元で囁く)

セーラ「!!!?!!??!!」

ゆみ「ふふ……」

セーラ「っ/////」

セーラ(あかん………なんやこれ……めっちゃドキドキして……)ドクンドクン..

<受付>

一「…………」(超小型モニターを見ている)

純「うわっ、こんなところに全席分のモニターがあるのかよ」

一「うん。違反行為はチェックしないといけないし」

純「なるほどね………で、どんな感じだ?」

一「早いね。江口さんはほぼ落ちてる。確かに加治木さんにああ言われるとドキッとするだろうね」

純「しっかし……5つのモニターを同時に見てて混乱しねぇの?」

一「うん、大丈夫。音声の切り替えが出来るから全部同時に聞くわけじゃないし、読唇術を使えば音声なしでもある程度はわかるから」

純「……そこまでするとは……」

一「ふふ……でも会話内容を把握していれば、いざという時に対策を立てられるからね」

純「確かにな………あ、そういえば透華は?あいつが見たいから企画出したんだろ?」

一「ああ、透華は別室で見てるよ」

純「……今頃歓喜してんだろなー……」

一「そうだね」クスス

<別室>

透華「た・ま・り・ま・せ・ん・わっ!!!」ムハー!

透華「ボーイッシュな江口さんの奥にある女の子らしさ!」

透華「普段とのギャップにより愛らしさは10倍……いえ、100倍!!あああ……最高ですわぁ…」

透華「加治木さんの甘い甘い言葉に……あ、あああ溢れるのは喜びの感情だけ?」

透華「いいえ、違いますっ!も、もっと………お、奥の……///」

透華「ああっ!わたくしは何をっ!はしたないですわ……///」ハァア..

<VIPルーム 1番テーブル>

ゆみ「ほら、あーん」

セーラ「あ……あーーん……もぐ……もぐ///」

ゆみ「どう?」

セーラ「うま………お、美味しい……//」

ゆみ「良かった」ニコッ

セーラ「っ!……ゆ、ゆみも食べてみる?」

ゆみ「いいのかい?では、有難くいただくよ……じゃあお願い」スッ

セーラ「え?」

ゆみ「……あーん、してくれないのか?」

セーラ「っ……あ、ああ……じゃ、じゃあ………あ……ああーーん……///」

ゆみ「あーん……もぐ……ん……美味しい」

セーラ「……//」ドキドキ

タマリマセンワー

ゆみ「あ、そういえば……これ、関節キスだね」

セーラ「え?あ……//」

ゆみ「ふふ……そう考えると、さらに美味しく思えるのは何故だろうな?」

セーラ「し、知らない……//」

ゆみ「…嘘だね」

セーラ「っ//」

ゆみ「私に言わせたいから知らんぷりをする……セーラは本当に可愛いな」フゥッ(耳に息を吹きかける)

セーラ「!」ゾクゾクッ

ゆみ「……関節キスだとさらに美味しく感じるのは…」

セーラ「………//」

ゆみ「………私がセーラを愛しているからさ」

セーラ「~~~~~っ///////」ボシュッ!

ゆみ「いつか………本物のキスを………したいな」

セーラ「あぅあぅああぅあ………」

<受付>

純「これは俺でもわかるぜ。完全に落ちたろ?」

一「うん。加治木さんを見る目が前と全然違うもん」

智紀「これ、3番テーブルへ」タタ

純「お、了解。じゃあ行ってくるわ」テクテク

一「うん、お願い」

智紀「……どんな感じ?」

一「かなりスムーズだよ………そうだね………お!新子さんもいい感じだね」

堕ちたか…

<2番テーブル>

浩子「なんやこれ。めっちゃ美味いわ」モグ

憧「でしょ?あたしも食べた時ビックリしたんだー♪」ススッ(浩子の傍へ近寄る)

浩子「あ、ああ……」

浩子(なんやこの子……距離が近すぎひんか?ベッタリ横につかれると……落ち着かんわ)

憧「さすが龍門渕さんお抱えのパティシエだよね?」

浩子「せやなぁ……」

憧「あ、ねえねえ!あたしこのケーキ食べたいなー!」スッ(浩子の膝の上に手を置く)

浩子「っ!?」

憧「どうかした?」キョトン

浩子「い、いや……別になんも」

憧「ねぇー……ダメー?」

浩子「うっ……」

浩子(なんやねん……こんな近くで上目遣いて……っちゅうかこの子、さっきからめっちゃええ匂いすんねんけど……)

モモの胃がボロボロになってそう

さるくらいそうだからもっとレスしろ貴様等

憧「浩子さぁん…」

浩子「べ、別にええんちゃう?私らはお金払わんでもええみたいやし」

憧「もー!そうじゃないって~」

浩子「へ?」

憧「浩子さんがあたしのためにケーキを注文してくれるっていうのが大事なの!」

浩子「そ、そうなんか……」

浩子(なんか可愛く見えてきてもうた……いやいやいや、これは常套手段や。惑わされんな)

浩子「……ほな、頼んでええで」

憧「本当!?ありがとう!」ギュ(腕に抱きつく)

浩子「い、いや……タダやから……」プイッ

憧「あー!浩子さん照れてる?」ニヤー

浩子「て、照れてへんよ」

アコチャー!

本当にただチヤホヤしたいだけじゃないですか
支援

憧「じゃあじゃあ、あたしの目見て?」

浩子「え、ええで」チラッ

憧「うふふっ」ジィーーー...

浩子「う」

浩子(なんやその笑顔……うっすら赤らんで潤んだ目して………)ドキドキドキ

憧「浩子さーん♪」ジィーー..

浩子「っ//」プイッ

憧「ほらっ!照れてるー♪」

浩子「照れて……へんよ……」ドキドキドキ..

憧「えー!?絶対照れてるのにぃ」

浩子「て、照れるわけないやん」

とりあえず、乙
前々から言おうと思ってたから言わせてもらう

もっと原作を読むべき、ないなら他作品を読む

何て言うか、登場人物がたまに「誰?」ってなる
それに加え、全体的な内容が中学生レベル
口調とか展開とか、もっと人の作品読んで、良いところは盗む(丸パクリは駄目だけど)

さらに補足すると、展開早すぎる
考えたり、想像してみると、そんな簡単に泣かないし、さっさと行動に移さない
例えるなら、前戯なしのセ○クス
まぁ、この例え方は微妙すぎる……
もぅ少し遠回りでもいいかな、って思った


あと、口調と擬音が変を通り越して、何か幼稚
使いすぎってわけでもないけど、これが雰囲気壊してるのは事実
チューとか「ふぇ」、強いて言うなら「//」も控えた方がいい

批判として受け取らず、自分のSSのステップアップとして受け取ってほしい
まだ成長できるから、頑張って書き続けてね!
次の作品に期待する

しえん

憧「むー……」

浩子(うぅ……あかん、ボーっとしてきた……なんやこれ……どないしよ)ドキドキドキドキ

憧「えいっ」チュッ

浩子「!!?」

憧「ふふっ///」

浩子「い……いま………ほ、ほっぺに……」

憧「………うん。キス……しちゃった♪」エヘー

浩子「!!!」

憧「……浩子さんが照れてないって言うから…………照れさせたかったの。ごめんね?」ニコッ

浩子「―――――」

浩子(もう………ええわ………こんな可愛いんやから………ときめいても全然おかしないわ……うん……)

<受付>

一「ね?」

智紀「本当だ……」

一「いやぁ……新子さんはボクの見込み以上だよ」フフッ

智紀「………あの……」

一「どうかした?」

智紀「実はさっきから気になってたんだけど…………3番テーブル……どうなってるの?」

一「ああ……最初から説明した方がいいかな?これは……―――」

キャストが男役ならホスト、女役ならもう完全にキャバ嬢だな

~~~~~~~~~~~~~~~

<3番テーブル>

玄(誰かな誰かな)ソワソワ

?「お待たせしました」

玄「は、はいっ!」

霞「隣、失礼しますね」ニコッ

玄「…………」

霞「どうかしました?」ボィィイイィン..プルルン! ユサユサボムン!

玄「お…おおおお……」

霞「はい?」

玄「好きっ!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~

クロチャー!!

ワロタ

クロチャーは考えるのをやめた

一「というわけで、開始数秒で石戸さんの虜さ。それからずっと……」

<3番テーブル>

玄「霞さーん!ギュ~!」ボフン!(霞の胸に顔をうずめる)

霞「あらあら……甘えんぼさんね」

玄「えへへへへへ………」スリスリスリ..

霞「うふふ」

玄「ねえねえ、あとで縄跳びしてもらっていーい?」スリスリ

霞「さぁ~?どうしようかしら?」

玄「お願いお願い!」スリリリン!

霞「……………いいわよ♪」

玄「やったぁ!!」

<受付>

一「あの調子なんだ」

智紀「……幸せそう」

一「うん。そうだね」クス

ガチャ

一「!」スッ

菫「…………」

一・智紀「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

菫「ああ」

智紀「私がご案内します。こちらへどうぞ」テクテク

菫「わかった」テクテク

一「…………」

一(弘世 菫……表情を見る限り、積極的に楽しもうとしている感じではない。ただ、せっかく来たんだから参加しないのは損だと思った……みたいな事かな)

一(となると賑やかなキャストは拒否反応を起こすだろう。それなら……)

<4番テーブル>

菫「君は……」

美穂子「福路 美穂子と申します。よろしくお願いします」ペコリ

菫「よろしく。個人戦で活躍していたな」

美穂子「あっ……覚えていてくださったのですか?」

菫「ああ」

美穂子「嬉しい……」

菫「そんな大げさな…………っ!?」

美穂子「ぅ………」ポロポロ

菫「な、何故泣いているんだ?」

美穂子「その……私、同学年の人から好かれるタイプではありませんから、興味なんて持ってもらえてないと思っていたので……」グス

菫「そんな……はずないだろう」

ふむなる

美穂子「………本当……ですか?」ウルウル..

菫「あ……」キューン..

美穂子「…………」ウルウル

菫「…当たり前だ。個人戦での洞察力もそうだが、君の事は会場で見かけた時から印象に残っていた」

美穂子「え?」

菫「背筋がピンと伸びて流れる様な立ち振る舞い。後輩たちへ向けた優しい笑顔……」

美穂子「やめて……」

菫「?……何故だ?」

美穂子「そんな事を言われたら………私……」

菫「…………」

美穂子「弘世さんを………好きになってしまうわ……///」

菫「っ!?」キュン!

美穂子「あぁ……私ったら……恥ずかしい……///」(両手で口元を抑えながらうつむく)

菫「あ……あ……」ドクン...ドクン

菫(なんと可憐な……ううっ……これは……胸が…苦しい………まさかこれが………恋というものなのか……?)ドクンドクン..

美穂子「………」チラッ

菫「!」ドクンッ!

美穂子「っ!」フイッ

菫「あ……」

美穂子「ご、ごめんなさい……すがるような目をしてしまって……///」

菫「ぅ……」ゴクリ

美穂子「もし私が弘世さんを好きになったとしても………あなたのような素敵な人が私なんかを選んでくれるはずもないのに………」グス..

菫「!!」

美穂子「……私、帰ります。他の人の方があなたには…」

菫「ま、待てっ!!」ガシッ!(腕を掴む)

美穂子「ぁっ……」

菫「勝手に人の気持ちを決めないでくれないか?」

美穂子「えっ」

シャプシューられたか菫さん

全キャスト分見たいしえん

菫「誰が選ばないといった……いや、私は選ぶなどという立場ではなく、君とは対等でいたい」

美穂子「弘世さん……?」

菫「その上で言わせてくれ…………私は…………君が欲しい!」

美穂子「ひ、弘世さん……」

菫「君が自分に自信が持てないのなら、私の自信をいくらでもわけてやりたい!君を……守りたいんだ!」

美穂子「ぅ……」グス..

菫「いきなりこんな事を言われても戸惑うかもしれない……だが、この気持ちに偽りはない」

菫「もう……君しか見えないんだ……」

美穂子「……私は………」

菫「す、すぐに答えはくれなくてもいい。ただ……私の気持ちだけを知っていてくれれば……今はそれで……///」

美穂子「……はい」

菫「///」カァァァ..

美穂子「…………」

美穂子(オーナーのアドバイス通りやってみたけれど………少しやりすぎてしまったかもしれないわ……)

それかじゅのやん

<受付>

一「……予想以上に上手くいったみたいだ」

一(清楚で性格もよく、家事全般をこなす上に麻雀も強い。さらに美人の福路さんは、後輩からは慕われるものの同い年の子たちにとってはやっかみの対象だった…)

一(でもそれは裏を返せば福路さんに対し負けを認めているようなもので、福路さんと同等以上の優れた人から見ればむしろ好ましくに映る)

一(同い年でありながらなんと尊敬できる人物なんだ……という風に…)

一(そう思って福路さんを当てたんだけど、予想以上の効果が出たみたいだね)

一(………弘世さんみたいな真面目な人がこういうお店にハマると……抜け出せなくなったりするんだよね……)

一「……いや、やめよう」

一(ボクはLilyのオーナー……お客様に夢を見せる仕事……それに徹する事こそがプロ……)

一(よし、各テーブルのチェックに戻ろう)

<5番テーブル>

初美「おいひいでふよー」モシャモシャ

久「よかった。どんどん食べてね?」

初美「はいー」パクパク

久「ふふっ」ニコニコ

初美「みゅしゃむしゃ………ごくん………はぁあ…………それにしても」

久「?」

初美「内装の豪華さと、おねーさんが1人付くって事にビックリしましたけど、あとは全然普通ですねー」ニヘヘ

久「そう?」

初美「はい♪あ、もちろんケーキの美味しさは普通以上ですよー!」ヘヘー

久「んー……でもちょっと普通ではないかもしれないわよ?」

初美「へ?どこがですかー?」

久「例えば……」スッ

初美「ぇ」

ペロッ..

久「こういうのとかもするし」クスス

初美「っ!!な、なななな……なにするですかー!?」カァァ..

久「え?ほっぺにクリームが付いてたから、舐めちゃった♪」テヘ

初美「くく、口で言えばいいですよー!」

久「結果的にクリームがとれたんだから別にいいじゃない」フフ

初美「そ、それは違いますよー!言ってもらえたら気付けたのに……そうしたら自分で…」

久「本当にそうかしら?」

初美「え?」

久「………言葉だけじゃ伝わらない事って多いのよ?」スッ(初美の肩を抱き寄せる)

初美「な……っ……何を?」ビクン

久初
アリですね

久「ほらやっぱり……あなたに会ってすぐ、食べちゃいたいくらい可愛いわねって言ったのに……私があなたに欲情してるって事に全く気付いてないでしょ?」

初美「よ、よよ、よくじょ…っ!?」

久「ええ、だって……こんなに肩を露にして……胸だって……見えちゃいそう……誘ってるみたい」ツツー..(肩から胸の方へ撫でていく)

初美「や、やめ……」

久「だーめ♪」スッ(人差し指で初美の唇を押さえる)

初美「っ」

久「今……その口からは愛の言葉か、感じてる声以外聞きたくないわ」ニコッ(胸を触る)

初美「ぁ…」

久「……あは………すっごくドキドキしてるわね」ハム(耳を甘噛み)

初美「!」ゾクン

久「ふふ……唇……プニプニね。可愛い」フニフニ(指で唇を撫でる)

初美「ぁうぁう……も、もう……やめるですよー……」

久「………やめてほしいの?」

初美「は、はい……」

久「そう………」

初美「…………」

久「…………」スッ(右足を初美の両足の間に入れる)

初美「え?」

久「嫌よ♪」チュ

初美「っ……また……ほっぺに……」

久「もう止まれないもの」チュ(鎖骨にキス)

初美「ふぁ……」

久「………でもね?あなたが本当に嫌ならやめるわ」

初美「えっ……だったら…」

久「ただ……私はあなたが気持ちよくなる事しかしないわ」

初美「!」

久「こんな風に……ね」サワッ(胸周りを撫でる)

初美「っ!?」ビクン!

久「あなたに嫌な事をしたいわけじゃない。ただ私があなたに感じている気持ちを行動に表しただけ…」レロー(鎖骨から首筋を舐める)

初美「ぁ///」ビビク

久「素直になって……ね?今まで味わった事のない世界へ連れて行ってあげる」クス

初美「あ……」

久「今は……巫女である事も何もかも全て忘れて、私だけを感じて………私の愛だけを……」

初美「う……ぁ……///」

初美(初めてですよー………)

久「初美……力を抜いて……大丈夫だから……」チュ..チュ..

初美「///」

初美(心から………誰かに身を委ねてもいいと思えたのは……)ハァ..ハァ..

<キャスト待機席>

淡「むぅ~~!全然呼ばれないっ!なんで?」

洋榎「ほんまや!うちに恨みでもあるんかい」

白望「……しょうがないよ。テーブルは全部埋まってるし」

淡「だからカウンターの人たちとおしゃべりしようって言ったのに、オーナーがダメーって……」ブー

怜「しゃあないやんか……なぁ?」

煌「ええ……大星さん」

淡「……なぁに?」ムスー

煌「オーナーが言っていたじゃありませんか。大星さんにも素質があると」

淡「あ……」

煌「それに加え、大星さんの溢れんばかりの笑顔!必ずや魅了されるお客様がいるでしょう!」

淡「スバラ………ありがと…」

白望「あ……1番テーブルから……出てきた」

怜・淡・洋榎・煌「!」

しえ

照が来店したときに誰が接客するのか気になるしえん

<受付>

ゆみ「楽しい時間は過ぎるのが早い……今日ほど実感した事はないよ」

セーラ「そ、そう……///」

ゆみ「私にもう少し力があったなら……今すぐ全てを投げ出してキミと共に行きたい……だが……」

ゆみ「今の私は……Lilyのキャストとして縛られている愛の囚人……情けない限りだ……愛しい人の背を見送るしかないなんて……」

セーラ「い、いいよ別に……おれ………私は……気にしてないから………た、たださ」

ゆみ「なんだい?」

セーラ「また……会って……くれる…かな?」

ゆみ「もちろんだ。天地神明に誓って必ず迎えに行くよ……セーラの美しさをさらに引き立てる花束を抱えてね」ウィンク!

セーラ「っ////」カァァアア..

ゆみ「ふふっ」ニコリ

セーラ「っ……それ……じゃ…また///」バイバイ

ゆみ「ああ」バイバイ

一「ありがとうございました」ニコッ

支援

<キャスト待機席>

洋榎「………マジか」

怜「……セーラがあんなんなるとは……完全に乙女や……」

煌「すばらっ!」

淡「あ!これでテーブルが1個空いたから呼ばれるかも!」ワーイ

白望「カウンターには何人かいるけど……誰を通すんだろう?」

純「……小瀬川さん」

白望「!」

純「オーナーから通達。神代さんを1番テーブルに通すところから接客してくれ」

白望「……わかった」

淡「ぶー!また待ちぼうけだよぉー!」

純「そう言うなって。3番テーブルもそろそろ出る。そしたら次はお前の番だ」

淡「えっ!やった!」

純「準備だけはしといてくれな」

淡「はーい!」エヘヘ

<カウンター席>

小蒔「そうなんですかー」

エイスリン「ソーソー♪」

塞「ふふっ」

白望「…………」

白望(塞とエイスリンがいる……やりにくいな……でも、みんなと相談して決めた事だし……ちゃんとしないと…)

白望(それにしても俺様キャラで接客なんて本当に大丈夫なのかな?ま、なるようになれ……か)スッ..

白望「小蒔」

小蒔「?………はい?」クルッ

白望「今から席へ案内する。ついてこい」スタスタ

小蒔「あ……わかりました」スクッ..スタスタ

エイスリン(シロ……)

塞(頑張って)グッ

<1番テーブル>

白望「そこに座れ。もたもたするな」

小蒔「ご、ごめんなさい」スワリ

白望「…………」スワリ

小蒔「あ、注文は……えーと………うーん……いっぱいあって迷いますねー」フムフム

白望「………」スッ(メニュー表を奪い取る)

小蒔「え?………あの……」

白望「もう注文はとってある」

小蒔「あっ、そうなんですか」

白望「ありがたく思えよ」

小蒔「は、はあ……」

白望「どのケーキならお前を喜ばせられるか、私が考えてやったんだからよ」

小蒔「え……」

かなりキャラを変えてきたな

白望「ふん」

小蒔「?……あ……それって私のためって事ですか?」

白望「ちげーよ!いい気になるな……ただ……いや、なんでもねえよ」

小蒔「…………」

白望「……あんだよ…さっきからじっと見てよ」

小蒔「いえ……ただ……どうしてそのような態度をとられるのかを考えてまして……」

白望「…………」ジロリ

小蒔「…あっ……ええと……ごめんなさい……」

白望「んなもん、決まってんだろ」

小蒔「?」

白望「あんたみてえなお姫さんがよ、私みたいな人間と仲良くしてたらロクな事にならねえだろ…」

小蒔「………」

ノリノリじゃないっすか

白望「だから……あんたはケーキだけ食ってとっとと帰りな。それだけで………私は満足なんだからよ」

小蒔「………それは……あなたが選んでくれたケーキだからですか?」

白望「……知らねえよ」

小蒔「でも、私が喜ぶようにって…」

白望「…………」スッ

小蒔「え」

白望「っ!」ガバッ!

小蒔「ひゃっ!?」

白望「……………」(ソファーに押し倒して小蒔の両手を押さえつける)

小蒔「あ……あの……」

白望「世間知らずなお姫さんよぉ……あんまり私に関わるんじゃねぇよ」

小蒔「え……でもお店……」

白望「あんたにとっては普通に接してるだけかもしれねえけどよ、私にとってはあんたが傍にいるだけでたまらねえんだ」

小蒔「??」

白望「その服をビリビリに引き裂いて、体中を舐め回してやりてえ衝動に駆られるんだよ」

小蒔「っ!?」カァァ..

白望「あんたに私の欲望を受け止められるのかよ」ペロリ(舌なめずり)

小蒔「そっ……それは……」

小蒔(なんて人でしょうか……体中を舐めるなんて……そんな…………私はこのまま……この人に……)ドキドキドキ...

白望「……ちっ」スッ(小蒔の両手を離す)

小蒔「あっ……」

白望「………冗談だよ……誰がお前なんかに興味があるかってんだ……」

小蒔「え………」ズキ

小蒔(あれ?私……今……)

白望「ケーキも……好きなもん頼め。ほれ、メニュー」バッ

小蒔「…でも……あなたがケーキを選んで……」

白望「あんなもん……デタラメだ。忘れろ」

小蒔(……どこか寂しそうに見えるのは気のせいなのでしょうか……)

白望「……所詮、あんたはお姫さん。私とは身分が違う。それだけだ」

小蒔「あ……」

白望「………私はもう行く。あんたにふさわしいやつを連れて来るから……じゃあな」スクッ

小蒔「ま、待って!」ギュッ!

白望「………なんだよ……」

小蒔「あ……その……」

白望「言ったろ?私に関わったらロクな事にならねえってよ」

小蒔「それ……は…」

白望「……それとも」スッ(手で小蒔のあごを持って上を向かせる)

小蒔「あぁっ…」

白望「私の欲望を受け止める覚悟があるってのか?あぁん?」ニヤー

小蒔「ぅ……//」

小蒔(私……変です……こんな………言ってる事は滅茶苦茶だし……乱暴なのに……)ドキドキドキ

小蒔(体が………熱くて……)ドキドキドキドキ

白望「どうなんだ?お姫さんよぉ」ニタァ

小蒔「あ…………………あります」

白望「くく………そうかい……そうなのかい…」

小蒔「な、なんですか?」

白望「危ない事がしたいお年頃ってわけだ。くっくく……だったら期待に応えてやらねえとなぁ」

小蒔「べ、別に……そのような」

白望「黙れ……お前は私の女だ……いいな?」

小蒔「っ!」ゾクゾクッ

白望「どうした?……私は白望様の女ですって宣言してみろ」

小蒔「そ……んな……」

小蒔(それでは………まるで彼女が私の支配者のような……っ!)ゾクゾクゾクッ!

小蒔(い、今の……は……?……体の奥から溢れてくるような……)

白望「おい。いつまで待たせんだよ」サワ..(腰を撫でる)

小蒔「うっ……ご、ごめんなさい」

白望「……早く言えよ……じゃねぇとよ……体に聞きたくなっちまうだろうが……」ペロリ

小蒔「い、言います……わ、わたしは……」

白望「…………」

小蒔「………私は……白望様の女ですっ!」ゾクゾクゾクッ!

白望「くくっ……くははははは!」

小蒔「はぁ……はぁあ……////」

白望「よく言った……これでお前は私の女だ……たっぷり可愛がってやるよ」

小蒔「は……はい……」ゾクゾク..

小蒔(私はおかしくなってしまったのでしょうか……?この人に乱暴な言葉をかけられる度に……体が……熱く……)ハァァ..

ふぇぇ

<受付>

一(本家の娘として大切に育てられた神代さん……彼女にとって、危険な匂いのする相手は刺激的であり、同時に魅力的に映る)

一(今まで見た事もない世界へと連れて行ってくれるのではないかと期待してしまうのだ…)

一(そして周りに大事にされてきた分だけ、蔑ろに扱われた時の落差は大きく、その振れ幅には快感すら伴う…)

一(神代さんを姫らしく扱わない白望さんの俺様キャラはまさにうってつけだね。ボクの読み通りだ……)フフフ

初美・久「…………」テクテク

一「おっと……」

久「……今日はありがとね♪楽しかったわ」

初美「うん……私も……」

初美「…………」

久「どうしたの?」クスッ

初美「あ、その……私……えっと………また……ぁ……す…///」モジモジ

久「なぁに~?全然聞こえな~い♪」

しえん

初美「うぅ……また……会いたいですよー……」

久「ふふっ……そうねー……どうしようかしら」

初美「い、意地悪しないで……//」

久「ごめんね?いい返事を期待してる顔があまりにも可愛いものだから」

初美「うぅ……///」

久「その照れてる顔も可愛いわね」

初美「もう……ちゃんと答えるですよー!」ムスー

久「怒った顔も可愛い~♪……あ」

初美「?なんですかー?」

久「今気付いたんだけど……私、初美ならどんな表情でも可愛く見えるんだって気付いたわ」

初美「!?」カァァ...

久「ああ……骨抜きにされちゃったわね。罪作りなんだから」

初美「そ、そんな事…///」

久「あ、そうそう。また会いたい……だったわね。答えはもちろんYesよ」

初美「あ……」パァアアァ..

久「私だって会いたいもの」クスッ

初美「う…///」

久「あ!私からも1つお願いしてもいいかしら?」

初美「え?」

久「私と2人の時以外は………その……肌の露出が少ない服を着てくれないかな?」

初美「それは……どうしてですかー?」

久「だって……私といる時以外でも今みたいな露出の多い服だと………キスマークが付けられないから……///」モジモジ

初美「ふぇっ!?」

久「いっぱいキスマークをつけて、初美は私のだって……そう思いたいのよ……///」

初美「ひ、久さん……///」

久「………だめ?」

初美「!!!」キューーン!

久「………」

初美「わ、わかったです……久さんの言う通り……します……///」

久「本当!?嬉しいっ!」ダキッ

初美「わわ……///」

久「ありがとう……初美……」

初美「そ……その代わり………えっと………キスマーク……いっぱいつけてくださいよー?」ボソ

久「うんっ!」ギュ

初美「…………」

久「…………それじゃあ……そろそろ……お別れね」スッ

初美「あ……うん」

しえん

久「約束、忘れないでね?」

初美「はい。久さんもですよー?」

久「ええ……それじゃ、また会いましょう」ニコッ!

初美「う、うんっ!じゃあ!」テクテク

一「ありがとうございました」

ガチャ..バタン..

久「…………」

一「…………」

久「ふう……いい感じに出来たわ」

一「お疲れ様です。次の指名まで待機していてください」

久「はーい」テクテク

<キャスト待機席>

久「ただいまー」

煌「お疲れ様でした!」スバラッ!

怜・ゆみ「お疲れ」

霞「お疲れ様」

洋榎「…………」

久「あら?どうしたの?」

洋榎「いや……あんたが薄墨を見送るのん見ててんけど………なんなんあれ?全部演技なん?」

久「人聞きが悪いわね……演技じゃないわよ。ただ、大きく表現しただけ」

怜「大きく?」

久「そ。少し嬉しかったら中くらい喜ぶ、みたいな感じね」

洋榎「にしても凄すぎるわ……うちには真似でけん……はぁ……」

初美ー

久「ふふ、何言ってるの?その不器用さが愛宕さんの可愛いところよ?」

洋榎「っ……や、やめぇて……」

久「ああ……ダメよ……そんなに愛らしい顔されたら………私……」

ゆみ「こんなところで口説いてどうする……しかもキャスト相手に」

久「じゃあ……隣の空き部屋に行きましょうか?」

洋榎「い、いかへんもん……」

久「あぁもう……かっわいい♪」

怜「……なんか生き生きしとるなぁ」

久「うふふっ、だって楽しいんだもの♪」

怜「まったく……ホンマに…」クス

久「あっ、そういえば……カウンターの方はどうなってるのかしら?」

煌「末原 恭子さん、臼沢 塞さん、天江 衣さんがいますね」

久「ふむ……」

煌「?」

久「………」テクテク

煌「あら?どちらへ?」

久「受付」

煌「?」

部長欲望に忠実だね

<受付>

久「オーナー、ちょっといいかしら?」

一「?はい」

久「カウンター席の末原さん……まだ席に通してないという事は、担当予定のキャストがまだ接客中なのよね?」

一「ええ」

久「……私に接客させてもらえないかしら?」

一「…………」

一(末原さんは小瀬川さんにお願いするつもりだったけど……これ以上待たせるより竹井さんに任せた方がいいか…)

一(……正直、店側からすると器用な竹井さんには待機していてもらうのが有難いんだけどね)

久「ダメかな?」

一「……いえ、お願いします。再度5番テーブルへ入ってください」

久「ありがと♪」

<キャスト待機席>

洋榎「あ、どないしたん?なんかあったんか?」

久「ううん、ただカウンター席の女の子の担当を志願しただけよ」

洋榎「な!そんなんアリなん!?」

怜「適性が合えばアリなんやろうけど……アグレッシブやな」

久「まぁね。それじゃ」テクテク

煌「……すばらです」

霞「本当ね」ウフフ

ゆみ「ああ」

純「……園城寺さん」

怜「っ!はい」

純「2番テーブルが空いた。臼沢さんの担当を頼む」

怜「わかった」スクッ

洋榎「ミスしなや?」

怜「当然や」フフ

純「愛宕さんも」

洋榎「へ?」

純「4番テーブル。ころ……天江 衣の担当だ」

洋榎「お……おお!やっとうちの出番か!」

純「………その……天江 衣は結構繊細なところがあるから、ちゃんと…」

洋榎「言わんでもわかるわ!絶対楽しませたる!」

純「……ふっ……そうか。じゃあ頼んだ」

洋榎「おうよ!」

煌「…………」

煌「……皆さんが必要とされている……すばらな事です」

<3番テーブル>

エイスリン「~♪」ゴクゴク

淡「うぅ~……」

淡(全然上手くいかないよー……リードしようと頑張ってるのにー……)

エイスリン「アワイ、アーン♪」

淡「えっ?あ、あーー……んむ……もぐもぐ」

エイスリン「オイシ?」

淡「……うん、美味しい」

エイスリン「ヨカッタ」ニコリ

淡「…………」

淡(……いい人なのは間違いない。一緒にいて安心するし……でもそれだけじゃダメ……だよね……よし!)

淡「え、エイスリンさん!」

エイスリン「ナニ?」

接客するはずが世話されてるあわあわ可愛い

すばら先輩何か悟ってるよな

ニホンノオンナチョロイネ

淡「わ………わわ……///」

エイスリン「ワワ?」

淡「私の……む……胸っ!さ、触るっ!?」カアッァァ..

エイスリン「??」Why?

淡「うぅ……///」カァッァ..

淡(恥ずかしいけど……きっとこれぐらいしないと……)

エイスリン「…………アワイ」

淡「っ!」ビクン

エイスリン「オイデ」(両手を広げる)

淡「え?」

エイスリン「オイデー」ニッコリ

淡「あ……うん……?」スッ

エイスリン「フフフー」ギュッ

淡「わ……っ」

4円

エイスリン「アワイ……ムリシナイ」

淡「え?」

エイスリン「ワタシ アワイ ト オハナシ スキ」

淡「あ……」

エイスリン「シアワセ」

淡「ほ、ほんと?」

エイスリン「ホント」

淡「ふ……ふふふ………えへへへ……」

エイスリン「エヘヘ」

淡「エイスリンさん……いい匂いするー」スリスリ

エイスリン「アワイ モ ダヨ♪」

淡「///」

エイスリン「♪」ニコリ

すばら先輩に接客されたらガチ恋するわ

fff

あわあわ可愛い

<受付>

一「………ふぅ……なんとかなりそうだ」

一(最初はどうなる事かと思ったけど……アドバイスが裏目に出たのかな?)

一(ボクが大星さんに求めたのは無邪気さと人懐こさ……相手を落とそう落とそうと計算したらその持ち味は相殺されてしまう………少なくとも今の時点ではね)

一(でも、自分の計算が通用しないと気付いて開き直る事で、大星さん本来の魅力が出てきた。これならいけそうだ)

一(あまり性的すぎるのも百合としてどうだろうって透華も思うだろうし、いいアクセントになるね)ウンウン


<別室>

透華「あぁあ………天使が2人……金髪同士というのがまた……仲の良い姉妹を連想させて……じゅるり」

透華「可憐なエイスリンさんがお姉さんっぽく振る舞おうとしているのもまた……最高ですわっ!」

透華「淡さんは淡さんで、そんなエイスリンさんを信頼し、甘える……あぁぁあ………」モジモジ...

透華「恋心に発展しなくとも、2人の間にある絆は永遠!はぁぁあ………」

<VIPルーム 2番テーブル>

塞(な、なんか緊張する……)ドキドキ

怜「どないしたん?カチコチやんかぁ」クス

塞「え?あ、ああ……ちょっとね……雰囲気に呑まれてるっていうか……」アハハ

怜「そんなん気にせんでええよ?」

塞「うん……で、でもさ……なんか…」

怜「………」スッ(塞の肩にもたれかかる)

塞「えっ?あ……え?」

怜「……こうして……静かにしてるのもええんちゃうかな?」

塞「………それもそうね」

怜「…………」

塞「…………」チラッ

怜「…………」

塞(園城寺さん……近くで見るとなんていうか……すごく可愛い……儚くて消えちゃいそうな感じがまたそそるというか……)ゴクリ

いいですわ^~コレ

怜「………ん」モゾッ

塞(宮守のみんなも可愛いんだけど、それとはまた違って……というか、さっきから甘い匂いがする……シャンプー?それとも……園城寺さんそのものの匂い?)ゴクリ

怜「…………」スリスリ

塞(……鎖骨なんて……触れただけで折れちゃいそうだし………それと……肌がキレイ……触ってみたいな……)ドキドキ..

怜「………なぁ……今何考えてる?」

塞「えっ!?」ドキン!

怜「教えてぇや」

塞「え、ええと………」

塞(正直には言えない……ここは誤魔化そう)

塞「し、静かで落ち着くなー……とか」

怜「ふーん……」

塞「な、何か?」

怜「……よかったぁ」

塞「え?」

怜「いやな?こういうお店やし、ちょっとやらしい事したいって思う人やったらどないしよって思っててん」

塞「あ、あはは……そう、なんだ」

怜「………まぁ……どうしてもって言うんなら少しくらいのスキンシップは……ええねんけどな」

塞「えっ!?そ、それって……」

怜「せやけど、臼沢さんがそんな人やなくてよかった」

塞「あぅ……」

怜「安心して甘えられるわー」スッ(塞の首筋に頭をスリスリする)

塞「………あっ」

塞(園城寺さんの襟の隙間から白い肌が………か、角度を変えれば……胸が見えるかも……)ゴクリ

怜「…………」

塞(って……何してんのよ私は………………でも………ちょっとだけ……)ススッ

怜「どこ見てるん?」

塞「ひっ!?」ドキーン!

支援

怜「……今、胸を覗こうとしてたんちゃうの?」

塞「そ、そそそんなわけないじゃない」アハハ

怜「もう………やらしいなぁ…///」モジモジ

塞「っ」キューン!

怜「油断でけへんわ…//」スッ(塞から離れる)

塞「あ……」

怜「…………」

塞(………幻滅……されちゃったかな………)

怜「………私の胸……見たいん?」

塞「え?」

怜「どうなん?」

塞「それは………」

怜「……正直に言うてくれたら……」

塞「……く、くれたら?」

変態塞さんとか皆得

¥4

怜「…………」

塞「そ、その先は何?」

怜「……内緒」

塞「そんなぁ……」

怜「……で、どうなん?」

塞「うぅ………」

怜「私の胸……見たいん?」

塞「……………み……見たい……///」カァァ...

怜「ふふっ……正直者は好きやけど……どうしようかなぁ?」

塞「えっ……?」

怜「……塞は私のが見たいん?それとも女の子なら誰でもええの?」

塞「お、園城寺さんだからっ!園城寺さんのが見たいの!」

怜「へー……そうなんや……」

塞「う、うん……//」

怜「…………でもやっぱり……だめ」

塞「そんな……」

怜「私は軽い女やないから、そういう事は好きな人にしかせえへん」

塞「ううぅ……」

怜「………せやから」

塞「?」

怜「本当に………私のを見たいっちゅうなら……」

塞「………」ドキドキ

怜「私が塞に夢中になるようにしてほしい……///」(上目遣い)

塞「!!!」

怜「………勘違いせんといてな?誰にでも言うてるわけちゃうねんから///」

塞「ぉ……園城寺さん……///」

怜「怜……って呼んで……」スッ(肩にもたれかかる)

塞「っ……と………とき……///」

怜「うん……」スリ...

すけべ!

<4番テーブル>

衣「お前が衣の相手か?」

洋榎「お前て……うちの方が年上やでー」

衣「そうか。だが衣の方が強大無比だからいいのだ」エヘン!

洋榎「兄弟ムヒ……?」

洋榎(ムヒ……夢非?……あ、無人……か?兄弟無人……兄弟がおらん人……つまり1人っ子っちゅうことか?)

衣「然り!」

洋榎(その寂しさからうちの姉オーラに惹かれて、妹の気分を味わいたなってタメ口になった……そうに違いないわ)

洋榎(よし!今日はうちが姉代わりになって可愛がったろ!)

衣「どうした?八百八橋の娘よ」

洋榎「ん?ははっ、なんでもあらへん」

衣「?」

洋榎「よーしよーし」ナデナデ(頭を撫でる)

衣「わわっ……衣を子供扱いするなー!」

支援

洋榎「子供扱いはしてへんでー?妹扱いしてるだけや」

衣「!?……妹……?」

洋榎「そやでー?洋榎お姉ちゃんやでー!今日だけは天江 洋榎やと思ってくれてええでー!」ナデナデ

衣「なっ……ち、違う!お前は……いろねではないだろう!」※いろね…同じ母から生まれた兄または姉

洋榎「色目なんて使てへん!」

衣「色目ではない!いろねだっ!」

洋榎「んー?おま……衣の言う事はようわからん!さっぱりぱりぱりパリジェンヌや」

衣「なっ……」

洋榎「もうええわ。とにかく妹としてうちに甘えとけばええねん!」

衣「妹……」

洋榎「あっ、今のはダジャレちゃうからな!勘違いしたらあかんで?」

衣「?………ああ……甘えと天江か」

洋榎「ええっちゅうねん!ほんま狙って言うたと思われたらさぶいわ!マジでちゃうからな!」

衣「………くす……」

支援

洋榎「お?」

衣「衣は……喧騒を嫌い、人々が行き交うかなるましづみ出いでてきたが……」※かなるましづみ…騒がしい間を静かにこっそりと

洋榎「??」

衣「洋榎のそれはいささか心地よさを覚える……」

洋榎「お、おお……結果良ければ全てよしや!」

衣「………本当にいいのか?」

洋榎「ん?何がや?」

衣「その……いろねのように接しても……」

洋榎「おう!もうこうなったら色目を使てもええで!」

衣「い、色目など使わぬ!」

洋榎「あははは!お子ちゃまやもんな~?」ナデナデ

衣「うぬぬ~!洋榎こそお子様だ!ほら、頭に手が届く!衣が姉の方が良いのではないか!?」ナデナデ(洋榎の頭を撫でる)

洋榎「なんやと!?人が気にしてる事を言うたらあかんやろ!」ナデナデナデ!

衣「衣も一様なり!」ナデナデナデ!

支援

<受付>

一「………衣……楽しそう……」

一(同い年のボクたちでは、衣に対して姉のように接する事は出来なかったからなぁ…)

一(愛宕さんの懐の深さと親しみやすさ、そして意外と包容力があるところが上手い具合に衣と合ったね)

一(友達で家族のボクからすると複雑な心境だけど……文句を言いながらもどこか甘えてる姿を見れるのは……うん、嬉しいな)クスス

一(……きっと透華もボクと同じ気持ちだろうね…)


<別室>

透華「あ…あ…あああありえませんわっ!」

透華「衣が……あんなに感情をむき出しにして……い…イチャイチャするなどとっ!」

透華「い……いえ……あれはイチャイチャではないですわ……ただじゃれ合っているだけ……」

透華「…………のはずですのに~~~~!!」

透華「わたくしたちといる時より生き生きとしている気がしますわっ!うぅぅ……なんて悔しい……っ!」キィィ!

透華「………衣が幸せならそれでいいと……そう思ってはいるものの………あぁぁ……衣……」

透華かわいい

<一般ルーム>

桃子「へぇー、そうなんすかー」

竜華「そやねん。うちと怜はめっちゃ仲良しやからな~♪」

姫子「そいなら心配でしょう?」

哩「接客ばしとったら色々あるやろし」

竜華「……まぁ、少しは心配やで?けどうちらのために頑張ってくれてるわけやからな」

桃子「そうっすよね。私も先輩がモテまくるんじゃないかと不安っすけど……私たちのためにやってくれてるんすよね…」

桃子(ステルス使って様子を見に行こうとも思ったっすけど……先輩を信じるっす)

ガチャ

セーラ「…………」

竜華「お、セーラや」

\IV

支援

セーラ「ん?ああ……」

竜華「?なんか元気ないなぁ……何かあったん?」

セーラ「えっ?ううん、何も……ないよ」

竜華「?」

哩・姫子「…………」

セーラ「はぁ……」ボーッ..

桃子「何があったんすかね?」

哩「さあ……ただ、姫子が私を見る時の表情に似とる……なぁ?姫子」フフッ..

姫子「そ、そいは……はい……///」

竜華「??」

セーラ(ゆみ……)ハァァ..

咲「もぐ……」

和「…………」カチャカチャ..

優希「はむっ……ん~~美味しいじぇ♪」

まこ「お前さんたちは行かんのか?」

咲「え?ええと……」

和「私は別に……こちらでお話してるだけで楽しいですし……」

優希「染谷先輩は行かないじょ?」

まこ「んー、せっかくの機会じゃし参加するつもりじゃが……今日は混みそうじゃからのー、明日行くつもりじゃ」

優希「ほら!染谷先輩も行くって言ってるじょ!咲ちゃんたちも行くべきだじぇ!」

咲「うーん……どうしようかな……」

優希「こんな体験、滅多に出来ないじょ!」

咲「それはそうだけど……うーん…」

?「頼む!教えてくれ!」

咲「……?」チラッ

菫「部員なら知ってるだろう?美穂子の事ならなんでもいいんだ!」

純代「…………」ワタシ ニ キカレテモ..

菫「喜ばせてあげたいだけなんだ!頼む!」

未春「か、華菜ちゃん……」

華菜「……悪気はないってわかってるし……でもすごい迫力で怖いし……」

星夏「どうすれば………あ」

華菜「文堂?どうしたし」

スタスタ..

照「……菫」

菫「照……?」

華菜(宮永 照だし!!)

照「何をしてるの?」

菫「それは……」

支援

照「聞きたい事があるにしても大声で詰め寄るのは迷惑だよ」

菫「…………あ」

未春「…………」ハラハラ..

菫「すまない……悪かった」

純代「…………」ワタシ ハ オコッテ ナイ..

未春「い、いいえ!全然っ!ね!?」

華菜「き、気にしなくていいし!」

星夏「はい!私も平気ですから!」

菫「ありがとう……」

照「……菫らしくない。何があったの?」

菫「それは………」

照「…………」

菫「……………女神に出会ってしまったんだ」

照「………え?」

支援

菫「私の全てを引き換えにしても………必ず幸せにしてみせる。そう決めたんだ」

照「…………」

菫「今はまだ私の片想いだが………ん?いや、待て………彼女の表情を冷静に思い返すと………すでに私に好意を持っていたんじゃないだろうか?」

照「?」

菫「ああ……そうに違いない!だってこの出会いは運命なのだから!そう……そうだ………私たちは両想いなんだ……」

照「……………」

照(VIPルームに行くまでは普通だったのに………一体何があったんだろう…)

照「……………」

照(確かめに行こう……)クルッ テクテク..

菫「照……?どこへ行くんだ?まさか……」

照「………うん」

菫「っ!……た、頼む!美穂子だけは指名しないでくれ!」ヒソヒソ

支援

照「え?こちらから指名出来ないって説明があったけど」ヒソヒソ

菫「ああ……ええと……そう!もし美穂子が来たら断ってくれ!頼む!」

照「…………わかった」ハァ

菫「!ありがとう……恩に着る!」

照「うん」テクテク...ガチャ..バタン



まこ「……あの弘世 菫が……あんな風になるとはのー……」

咲「………お姉ちゃん……VIPルーム行くんだ……」ボソッ

和「咲さん?」

咲「だったら………私も行ってみようかな……」

和「えっ?」

まこ「ほぉ」

支援

菫さん・・・

咲さんだとオーラあるからおびえる人も出てくるな

和「ど、どうしてですか?さっきまであまり乗り気じゃなかったのに……」

咲「それは……お姉ちゃんが興味を持ってるみたいだから……私も…」

和「そんな……」

優希「大丈夫だじぇ!咲ちゃんはのどちゃん一筋だじょ!」

和「ゆ、ゆーき!」カァァ..

咲「あはは……じゃあ私…」スクッ

まこ「ん。行ってきんさい」

咲「はい……和ちゃん、また後でね」

和「咲さん……信じてますから」

咲「うん」スタスタ..

優希「のどちゃんは行かないじょ?」

和「はい」

優希「ふーん、なんかもったいないじょ……私はこのケーキを食べたら行くじぇ!」モグモグ!

なんつーか、これ一歩間違ったら色んな人たちの関係ぶっ壊れるよな

菫さんはおっとりお姉さんを追っかけるのが似合うな

<VIPルーム 受付>

照「…………」

一「ようこそVIPルームへ」

照(すごい豪華……一般ルームとはまるで違う……)

智紀「ご案内します」

照「……はい」

照(雰囲気に呑まれてはいけない……菫がおかしくなった原因を探らないと。それと出来れば菫を元に戻す方法を……)テクテク

一「…………」

一(宮永 照……孤高の天才というイメージだったけど……ふむ………これは案外……)

支援

もう壊れかけてる

<1番テーブル>

照「…………」

ゆみ「隣、失礼するね」

照「どうぞ」

照(菫は美穂子って言ってた。福路さんの事で間違いないと思うけど、私はこの人の名前を知らない……一応確かめてみよう)

照「あの」

ゆみ「ん?なんだい?」ニコッ

照「あなたの名前……教えてくれないかな?」

ゆみ「私の名前?もちろんだよ。私は加治木 ゆみだ。よろしく」

照「あ、よろしく……」

照(やっぱり違った)

ゆみ「ふふ……嬉しいものだね」

照「?……何が?」

ゆみ「美しい人に名前を聞かれるのがさ」

照「え?」

ゆみ「キミの思い出のアルバムに私の名前が微かでも残ってくれるなら、何物にも代えがたい喜びを得られるから」キラリ

照「な……」

照(何これ……こんな事言われたの初めて……少女マンガみたい……)

ゆみ「無論、叶うなら……そのアルバムのタイトルを『照とゆみの愛の物語』にしたいと心底願っているがね」フフッ

照「っ!」

照(だ、だめ………これは相手の罠………甘い言葉をかけて票を獲得しようとしてるだけ……騙されてはいけない……)フルフル

ゆみ「……どうかしたのかい?具合でも悪い?」

照「う、ううん……平気」

ゆみ「そう……でも具合が悪くなったらすぐに言って欲しい…」

ゆみ「キミの苦しみを代わってあげることは出来ないけれど、少しでも心の支えになりたいし、キミを救いたいから……」

照「っ!」キュン!

照(だめだめ……こんなの……口だけ………だから)

(アカン)

テルーチョロイヨー

あー

 

ゆみ「……信じてくれないようだね」

照「!」

ゆみ「それもそうか……賞品のかかった接客勝負である以上、真実を語ってたとしても疑念は拭えない……私はそれが悲しい」

照「…………」

ゆみ「他の誰が私を疑おうとも構わない………だが………キミに疑われるのだけは耐えられない!」

照「それは……ど、どうして?」

ゆみ「………私がキミに囚われているからさ」

照「え?」

ゆみ「麻雀を打つ者にとって……いや、私にとってキミは同じ高校生でありながら雲の上の存在……触れるどころか、声をかける事すらためらわれる……」

照「…………」

ゆみ「揺るぎない打ち筋……そして美貌!キミの姿を一目見てから、私は鏡を恨んだ!ああ……何故この鏡はキミではなく私を映すのだと…」

照「っ………」キュン

ゆみ「そんな……私にとって最も眩しい存在であるキミが目の前に現れて……正気を保つ事など出来ない…」

ゆみ「ゆえに、キミに私の愛を押し付けてしまった……キミの気持ちを考える事なく…」

てるてるきゅんきゅん

照「…………」

ゆみ「すまない……許してくれ………ただ私はキミに愛されたくて………キミを……キミだけを愛したかっただけなんだ……」

照「っ///」カァァア..

照(……キミだけを愛したかった……なんて……そんなセリフ……想像の中でしか…)チラッ

ゆみ「それが私の本心なんだ……」(力強さを秘めつつも儚げな目で照を見つめる)

照「~~っ!」キュン!

照(だから………だめ……だよ………何を言われても………こんな……ときめいたらいけない……)ドキドキ..

ゆみ「………どうしたら信じてもらえるのだろうか……?」

照「う……」

ゆみ「……私が……棄権したら……信じてくれるかい?」

照「えっ?……棄権…?」

ゆみ「そうさ。百合接客選手権を棄権し、今までの票も全て破棄する」

照「でも……そんな事したら……」

ゆみ「ああ……悲しい顔をしないでほしい。言っただろう?私はキミだけを愛したいのだと。キミと共にいられないのならば、全てのものに価値などない」

照「ぅ……」キュキュン

かじゅの引き出し広すぎだろwwwwwwwww

前日までに徹底的に相手の弱点調べ上げてきたんだろ
麻雀の弱点じゃない弱点を

モモちゃん・・・

ゆみ「少し待っていてくれ。オーナーに棄権を告げてくる」スクッ

照「えっ?」

照(真剣な表情……もしかして……本当に私の事を……?)ドキドキドキ

ゆみ「……いや、キミの前で話した方がいいな………」ピピッ

ゆみ「……あ、沢村さん。オーナーを呼んできてくれ………ありがとう」ピッ

ゆみ「これでいい」

照「………」ドキドキドキ

一「失礼します………何か?」

ゆみ「オーナー………私は棄権する。今までの票は全て破棄してくれ」

一「え!?」

照「!!」

一「………理由を……聞いてもよろしいでしょうか……」

ゆみ「……私は………愛する人のために生きたい……ただそれだけです」

照「!!!!」キューーン!

照(本気……なんだ………そこまでして私の事を………)ドキドキドキ...

ちょろい

やり口が汚いぜ

ゆみ「たとえ……私の想いが独りよがりにすぎなかったとしても………」チラ..

照「っ///」ドキン

ゆみ「キミを愛し続けるという信念を持っているだけで……私は自分を誇れる」

照「か……加治木……さん……///」

一「………わかりました。あなたたちの門出を祝福します」

ゆみ「えっ?あなた……たち?」

照「っ///」

一「ふふっ……愛する事に徹するだけでは悲しみを生んでしまいますよ?………繋がりを感じられなければ、人は孤独なのですから……」

ゆみ「オーナー……」

一「それでは、失礼します」

ゆみ「はい」

くぅ?wツモりました!これにて役満です!
実は家族麻雀の話をしたら部活の話を持ちかけられたのが始まりでした。
本当は見込みなかったのですが←
ご好意を無駄にするわけにはいかないので流行りの嶺上で挑んでみた所存ですw
以下、部員たちのメッセジをどぞ

久「みんな見てくれてありがとう
ちょっと腹黒いところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

優希「いやーありがとな!
私の可愛さは二十分に伝わったか?」

和「見てくれたのはうれしいけどちょっと恥ずかしいですね・・・」

京太郎「見てくれてありがとな!
正直、作中で言った俺の気持ちは本当だよ!」

まこ「・・・ありがと」ワカメファサ

では、

久、優希、和、京太郎、まこ、池田「皆さんありがとうございました!」

カン

久、優希、和、京太郎、まこ「って、なんで池田が!? 改めまして、ありがとうございました!」

本当に本当の終わり

シエンタ

一(棄権宣言は口説き文句であり、本心ではない……あくまで『加治木ゆみの気持ちを表現した歌の歌詞にすぎない』というような事でいいんですよね?)チラ

ゆみ(ああ……すまないな……宮永さんには申しわけないが……)コクリ

一(いえ……夢を見せるのが我々の使命ですから……)テクテク..

一(…………少々やりすぎな気もしますが…)

照「その……ごめんなさい……私のせいで……///」

ゆみ「謝らなくてもいいよ……キミが罪だと感じているならその罪は私が背負う……何故なら、それもまた私にとっては至高の喜びだから」ニコリ

照「~~~~///」キュキューン!

照(ああ………加治木さん………素敵……)ドキドキドキ..

ゆみ「………ただ……もう仕事は終わりというわけにはいかない。キャストが1人減る分、他の人の負担が増える事になるからね」

照「あ……」

ゆみ「そういうわけで……私はこのままVIPルームに残り、みんなを手伝う事にする」

ゆみ「だから私はずっとVIPルームにいるが、裏方に徹するから当然キャストとして接客はしないつもりだ」

照「……うん」

完全にホスト

ゆみ「つまりキミは………私が人生で最後に口説いた女性になる……」

照「っ……///」

ゆみ「だって……キミと離れる事はありえないのだから、キミの次など存在しない………そうだろう?」

照「!!!!」キューン!

ゆみ「……ふふ……返事をしてくれないと、眠っているのかと勘違いしてしまうよ?もしかして……キスをねだっているのかい?」ニコリ

照「っ!?ち、違う……///」

ゆみ「そう?残念だ」フフッ

照「あ、あの……き、キスは違う……けど………あの……///」

ゆみ「うん?」

照「私……加治木さんの事……す……好き……になったの……//」

ゆみ「…………」

照「……だ、だから……私と……」

ゆみ「………待って」

照「?」

咲さんがこれを見たら…

これは終わった後ゆみちんのハートに包丁のプレゼントが来るな

悪どい商売やでぇ・・・

ゆみ「その先の言葉を聞いてしまったら……私は死んでしまうかもしれない……」

照「えっ!?」

ゆみ「あなたから愛の言葉をかけてもらっただけで……私の魂が……そして全ての細胞が歓喜に満ちている……狂いそうなほどに……」

照「ああぁっ……///」

照(加治木さん……/////)キュン

ゆみ「だからこれ以上………私を喜ばせないでくれ…………勝手なお願いだとわかっている。だがそれでも!」ダキッ!

照「ぁ……///」

ゆみ「今はあなたの気持ちを知れただけで………私はもう……幸せすぎて胸が苦しいよ……」

照「加治木さ……///」

ゆみ「…………」ギュウゥ..

照「じゃ…じゃあ……また今度会った時は……その先の言葉を………聞いて……///」

ゆみ「ああ、約束するよ………美しき姫」

照「///」キュン!

賞品旅行だっけ?
ノリノリすぎだろwww

<受付>

一「…………」

一(このVIPルームの豪華な内装は非現実感を演出していて、お客様の心を浮つかせ、落としやすくするという狙いがあるんだけど……)

一(キャストにも影響が出るみたいだね。演じている自分に酔うというか……)

ガチャ

一(おっと、お客さんだ)

咲「…………」

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

咲「あっ……は、はい………こちらこそ」

一「ご案内します」スタスタ

咲「は、はい」

<5番テーブル>

一「少々お待ちください」スタスタ..

咲「わ、わかりました……」

咲「…………」

咲「ぷはぁ~っ!」

咲(き、緊張したぁ……あっちと全然違うし、国広さんもいつもと雰囲気が違うんだもん……)

咲「…………」

咲(誰かが来て、一緒にお話するんだよね………誰が来るんだろう……話した事ある人ならいいな……)

咲「…………」ソワソワ..

支援

<キャスト待機席>

久「ふう……ただいま」

怜「……もう2人目終了とか……ハイペースやな」

霞「本当ね。すごいわ」ニッコリ

美穂子「さすが上埜さんです……」

白望「やっぱり優勝候補だね……」

白望(でも、鶴賀と阿知賀の人も2人目だよね……うーん……)

久「お客さん運がよかったからね~♪これが最後まで続いてくれればいいんだけど」フフ

久(今のところはトップだけど……安心なんて出来ない)

久(さっき指名された花田さんと新子さんが票を獲得したら、私とゆみと新子さんが2票、残りのみんなが1票になる…)

久(やっぱり自分から積極的にお客さんをとりに行かないとダメね)ウンウン

4円

<3番テーブル>

誠子「それで結局いいところを見せられなくて……」

煌「なるほど……」

誠子「ごめん……こんな愚痴を聞かされても楽しくないよね」

煌「いいえ」

誠子「?」

煌「私に話す事で亦野さんが少しでも楽になるのなら……すばらな事です」スバラッ!

誠子「花田さん……」

煌「それと……亦野さんはご自分がどれほどすばらかを理解していないご様子」

誠子「え……?」

支援

すばらカウンセラーかよ

煌「全国トップクラスどころかナンバーワンといえる白糸台高校麻雀部のレギュラーですよ?」

誠子「あ……」

煌「全国に麻雀部がいくつあるかはわかりませんが、亦野さんのようになりたいと願う高校生がどれだけいることでしょうか!」

煌「並みの人間では、どれだけ練習を積んでも決して到達出来ない場所にいるのです!」

誠子「…………」

煌「………亦野さん」ポン(誠子の肩に手を置く)

煌「今は……疲れて少し弱気になっているだけです………何があっても、亦野さんの輝きが弱まったりはしません」

誠子「花田さん……」ジーン...

煌「ですから今日は………不満も不安も、全て吐き出してください。私が受け止めます…」

煌「そして……亦野さんが少しでも元気になってくれたなら……それ以上のすばらはありません」ニコリ

誠子「ぅう………ありがとう……」グス..

すばら先輩ええ人やで…

あかん
泣きそう

<受付>

一(さすが花田さん……ボクの思った通りだ)

一(演技など一切せずに、ありのまま接する)

一(相手を落とそうなんて欠片も考えていないだろう。でも……花田さんはそれでいい)

一(花田さんと過ごす事で、励まされ、元気を取り戻し、頑張ろうと思える…)

一(それもまた、Lilyへやってきた花たちに輝きを与えるすばらな愛なのだから……)フフッ..

純・智紀「…………」

純「……なぁ智紀」ヒソヒソ

智紀「何?」

純「国広君、なんかちょっとずつ役に入り込んできてねーか?」ヒソヒソ

智紀「……そう?」

純「ああ……なんか……ほんの少しだけど違和感があるんだよな………」

智紀「冷静だし……大丈夫だと思う」

純「……それなら……いいんだけどよ…」

<別室>

透華(おそらく……一は新子さんより花田さんの方を重点的に見ている事でしょう)

透華(確かに花田さんと亦野さんの組み合わせは素晴らしい………ですが!)

透華(わたくしは……新子さんと鹿倉さんのコンビに心揺さぶられまくりですわっ!)

透華(少し生意気な1年生の新子さんと、ちょっと厳しい3年生の鹿倉さん……)

透華(普段は注意する側の鹿倉さんが、新子さんの誘惑に負け、イケナイ気持ちになってしまう……)

透華(そして、それを注意された鹿倉さんは真っ赤な顔をして涙ぐむ)

透華(小柄な先輩を手玉に取る新子さんの目は怪しく光り、鹿倉さんの望むままに指を……)

透華「たまりませんわ~~~~っ///」

\4

とうかたそー

<VIPルーム 5番テーブル>

淡「それでババーン!って私がハネ満を和了ったんだよ!」エヘヘ

咲「すごいねー!」パチパチ..

淡「えへへ……でしょ!?」

咲「うん」

淡「だから私は高校100年生なんだよねっ…………あー、いっぱい喋ったからノド渇いた」コクコク

咲「…………」

咲(来てくれたのが大星さんで良かった。大星さんが相手なら、弘世さんとか千里山の人みたいに変な感じにされちゃう危険はないよね)フフッ

淡「っぷぁー………あれあれ?サキ………どうして笑ってるのー?」

咲「えっ?うんとね、大星さんが来てくれて良かったなーって」

淡「そう?わー、嬉しいなぁ」エヘヘ

咲「1人で待ってた時は緊張してたんだよね……弘世さんがすごく……なんだろ?…メロメロ?になってたから」

淡「ええー!?菫先輩が!?意外~♪」

咲「だよね?だから少し怖かったんだけど、大星さんが来てくれたからホッとしたよ」エヘヘ

淡「そうなんだー♪……………あれ?」

咲「どうかした?」

淡「いや………えっと…………ん?」

淡(私が来てホッとした…………これって……私にはメロメロにされないって事だよね?)ムムム

咲「?」

淡「…………サキ」

咲「なぁに?」

淡「サキは私をみくびってるよっ!」

咲「ええ!?そ、そんな事ないよ」

淡「あるのっ!だって……私にはメロメロにされない宣言した!」

咲「?………あっ……」

淡「ね?」

咲「あー……それはなんていうか……その…」

淡「わ、私だって咲をメロメロに出来るもん!」スッ

咲「大星さん……?」

淡「……こ、高校100年生だから………き、キスとか………お手の物だし?」スーッ(咲に顔を近づける)

咲「えっ……あ……その……」

咲(本当に?大星さんと私が……キス……するの?)

淡「サキ……」スゥー..(目を閉じる)

咲(……うぅう……どうしよう…………って………あ…)

チュッ..

淡「っ!」バッ!(離れる)

咲「……ぁ……」

咲(キス……しちゃった………軽く触れただけのキスだけど……)

淡「ほ、ほーら……ね?め、めろめろになったんじゃないかなぁー……?」カァァァ..

咲(柔らかい感触と……離れた時の大星さんの残り香が鼻をくすぐって…………)ドクン..

淡「私をばかにしちゃいけないよっ……///」

咲(キスって……こんな感じなんだ……)

淡「ど、どうしたのサキ?私の大人なキスでメロメロになった?」

咲「えっ?」

咲(今のは全然大人では………いや、私も本でしか知らないけど大人なキスってもっと……舌を絡めて………っ!)ドクンッ!

淡「どう?」

咲(……舌を絡める?………大星さんと……私が……?)ドクン..ドクン...

淡「………?」キョトン

咲「っ!」ゾクッ

咲(………今さらだけど、大星さんって可愛いよね……それと、唇がとっても柔らかい……)

淡「サキー?」

咲(軽く触れただけのキスで大人とか言うって事は、かなりウブだよね……)ゾクリ

咲(もし……大星さんに大人のキスをしたら……どんな顔をするだろう……)

咲(真っ赤になってモジモジする?力が抜けてへたり込む?それとも……劣情に火がついて……)ゴクリ

淡「どうしたの?………あっ……もしかして………お、怒っちゃった?」

咲「!!」ドクン!

咲(私の機嫌を窺うような表情……少し脅えながら………まるで媚びてるかのよう……)

咲(……なんて………なんて可愛いの……)ゾクゾクゾクッ!

淡「さ……サキ……」ウルッ

咲(………ダメ………もう、これ以上は……)スッ

淡「えっ……」

咲「………大星さん……」

淡「あ、サキ……その…………んむぅっ!?」

咲「ん………じゅるっ………れろ………ぁむ……」チュ..ジュジュ..

淡「んんんん~~!?……ぷぁっ……ん……っはぁ……」

咲「んむっ………ちゅ……は……っ………れろ……」ジュル..

咲(気持ちいい!キスがこんなに気持ちいいものだったなんて!病み付きになっちゃうよぉ!)

淡「んんっ……さ……はっ……サキ……」グイ..(咲の肩を押す)

咲「ぁ………」ツツーッ..

淡「はぁー……はぁー……な、なんなのいきなり……///」

咲「………大星さんが悪いんだよ?」

淡「え?」

咲「大星さんが大人のキスとか言うから……ううん、私をメロメロにするとか言ったから」

淡「そ、それは……」

咲「だから私はそれに応えたんだよ」

淡「うぅ……」

咲「……目をぎゅって閉じたまま真っ赤になって受け入れてくれたね?可愛かったよ」フフッ

淡「っ///」カァァア...

咲「……それじゃあ、もう1回しよっか?」スッ

淡「えっ!?だ、だめ!私が接客するんだもん!咲は私の言う通りに楽しんでくれればいいの!」

咲「私は言う通りにしてるよ?大ほ………淡ちゃんの言葉通りにメロメロになってる。だからいっぱいキスをするんだよ………ちゅ…」

淡「んっ……///」

咲「ちゅ……はぁむ……じゅ………んぅ………ずずっ……」

淡(これ……だめだよ……力がへなーってなっちゃうもん………私、絶対変な顔してるよぉ……やだぁ……恥ずかしい……///)

<一般ルーム>

和「…………」ソワソワ

まこ「そんなに気になるんか?」

和「べ、別に気にしてませんっ」

まこ「………ホンマに?」

和「……………少し気になります」

まこ「最初から正直に言えばええじゃろ」クス

和「ただ……気にはなりますが心配してはいません」

まこ「ほぉ?その心は?」

和「引っ込み思案な咲さんの事……1人でお店に入るのは緊張するでしょうし、しかもキャストさんと2人きり……相当戸惑っていると思います」

まこ「ふむ」

魔王開眼

和「ですので、お喋りしただけで戻ってくると思います」

まこ「なるほど……弘世 菫のようにはならんと?」

和「はい。咲さんは奥手ですし……少々向こうから迫られたとしてもありえません」

和(未だに私とお付き合いをするどころか、手を握ってくれるのが精一杯ですからね……)

和(ただ……VIPルームに行った事をきっかけに、女の子同士の恋愛……私とのお付き合いを意識してもらえるチャンスになるかもしれません)ドキドキ

まこ「なるほどのー……さすが和じゃ。咲の事を誰よりも理解しとるんじゃな」

和「いっ、いえ……私はその………なんとなくそう思っただけで……///」

まこ「ははは……ほなら咲は今頃どうしとるんじゃろな?」

和「えーと……キャストさんに隣に座られただけで緊張して固まっているかもしれませんね」ウフフ

これ接客した人たち刺されそう

<VIPルーム 5番テーブル>

咲「じゅる………ちゅ………はぁあ………んっ」(淡をソファーへ押し付けながらキス)

淡「ゃ……ぁ……っ……さ……きっ………///」

咲「ぷぁっ………………はぁ……はぁ………」スッ(キスをやめる)

淡「はぁ……っ……は……っ……///」

咲「……………」

咲「………………!」ハッ!

咲(私……感情に任せて大変な事しちゃった……)

咲(淡ちゃん………真っ赤な顔して息も絶え絶え……乱れた髪が顔に垂れて何本か口に入って………あっ………よだれが……首筋まで……)ドクンッ!

淡「はぁ……っ……ぁ……ん……///」ポーッ..

咲(っ!……淡ちゃん……ヤラシイ………)ゾクゾクッ!

淡「もっ………もう…………サキは……強引だよっ……///」

咲(その言い方もっ!……照れ隠しに聞こえるよ!)ハァ..ハァ...

すばら先輩以外はヤバい

のどっちの読みは鋭いなー(棒)

テル隠し

淡「こんなに積極的なんて……サキってエッチだったんだね…//」

咲(淡ちゃんが可愛すぎるせいだよ……)

咲(今だって………左手で胸元を、右手でスカートを押さえてモジモジしてさ……次はその2つを奪ってほしがってるみたい……イヤラシイよぉ……)ゴクリ

淡「ま、まぁアレだねっ!サキは私にメロメロなのは間違いないね!あんなにいっぱいチューするぐらいだもん♪」エヘヘ

咲「!!」キューン..

咲(いやらしさを見せたあとすぐにこの無邪気な笑顔……っ!ダメ………もう……我慢出来ない…っ)スッ

淡「あはは、照れちゃうなぁ~♪」

咲(エッチのやり方……これも本の知識だけが頼りだけど……淡ちゃんを気持ちよくしてあげられるように頑張ろう)スッ

淡「えっ……さ、サキ?顔が……」

咲「淡ちゃん……」ハァ

一「お客様」

咲「ひぃっ!」ドキン!

淡「あ……オーナー」

一「何かご注文がありましたら承りますが……いかがですか?」

咲「い、いえ……大丈夫です」

一「…わかりました。それでは失礼します」ペコリ スタスタ..

咲「は、はい……」

咲(ビックリした………心臓が止まるかと思ったよ………)フゥ..

咲(………今の……注文をとりにきたんじゃなくて、私を止めに来たんだよね……これ以上はダメだって……)

淡「?注文あったら私がとるのになー……変なの」

咲「~~~~っ!」ゾクゾクッ!

咲(もし国広さんが来なければ、私に押し倒されていっぱいエッチな事されてたとも知らずに………あぁあぁ………また……)ドクン..ドクン..

淡「ま、いっか……紅茶飲ーもうっと」コクコク

咲(ううう……抑えないと……)フゥー..フゥー..

淡「っはぁ………まったくもう!サキがずぅ~っとキスするからノド渇いちゃったよ」

咲「っ!ご……ごめん……ね?」

※文化祭の催し物です

セーフラインが知りたい

淡「………別に………ぇと………気持ちよかったし……謝んなくてぃいよ……//」

咲「!!」ドクン!

淡「……サキならいいかもって思えたし……///」モジモジ(足を閉じてヒザを擦り合せる)

咲「----」

咲(そんな事言われたらもう…………ああ………)

咲(あぁあああああ………淡ちゃん…………淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃん淡淡淡淡淡淡淡淡淡……)

淡「////」

咲「……っ!!」パァン!(両手で自分の両頬を叩く)

淡「?」

咲「すぅぅ~~…………はぁぁぁ~~~…………ごめん!私もう帰るね!」スクッ スタスタ..

淡「え?サキ?」

咲(これ以上ここにいたら抑えられなくなっちゃう!)スタスタ!

\4

みんなチョロすぎぃ!

1時間後―――

<受付>

一「ありがとうございました」

女生徒A「は、はい」ガチャ..バタン..

一「…………」

一(5番テーブルのお客様はお帰りになった、と……)

一(……その他のテーブルは……)

1番テーブル……津山 睦月・福路 美穂子

2番テーブル……文堂 星夏・花田 煌

3番テーブル……二条 泉・石戸 霞

4番テーブル……片岡 優希・園城寺 怜

5番テーブル……空き

支援

一(ふむ……1番テーブルは、津山さんが福路さんに、部長としての心構えなどの相談をしている…)

一(的確なアドバイス……そして部員たちを思いやり、愛を注ぐ福路さんの姿勢に触れ、尊敬の念を抱く)

一(その尊敬がこれからどう形を変えるか……それは神のみぞ知る……)ククク..

一(2番テーブル……県予選の悔しさをバネにして練習に打ち込んでいる文堂さん…)

一(……来年は必ず全国出場を果たすと宣言する意気込みは称賛に値する……)

一(しかし……傷が残っていないわけじゃない……『自分がもう少し頑張れていたら』……何度その思考に襲われ、眠れぬ夜を過ごしただろう…)

一(その影は心の奥に潜み…………彼女が再び追い込まれた時に顔を出し、迷いと弱気を誘い足を引く……)

一(あぁ……ならばどうすればいい……我々は自らの心を自在に操る事など出来ぬ。可能ならば人はいついかなる時でも笑顔を絶やさず、喜びを歌えるのだ)

一(であれば……傷を癒すのに最も容易なのは他者による接触と感応。そして心の影を浮き彫りにし、消し去るほどの眩い光……)

一(その輝きをもたらすは花田 煌!彼女の照らす光は全てを包む光!その中で闇は存在する事すら許されない)

一(文堂 星夏!あなたの心の奥底でうごめいている闇…………退治すべきは今!)

一(何故なら……どれほどの恐怖を前にしても笑顔でいられる花田 煌の光に包まれたあなたには……怖れるものなど何もないのだから……)

一「くく………くくくくっ……くくくくく……」

しえん

純・智紀「…………」

純「……なぁ…国広君に伝えといてくんねえか?」

智紀「え?」

純「石戸さんに耳かきされて眠ってた二条さんは、ちゃんと廊下のメイドに任せてきた、って」

智紀「自分で伝えれば…」

純「………悪い。なんか今の国広君……怖え」テクテク..

智紀「あ………」

智紀(……私だって怖い……一があんな顔つきになるなんて……)チラッ

一「くくくく……っ」

智紀「…………」ゾゾッ..

ガチャッ..

一・智紀「!!」

やえ「な、なんだこれは……」

初瀬「すご………」

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

やえ「あ……その……メイドさんに案内されたんだが……」

一「はい。了承いただけますでしょうか?」

やえ「へ?あ、ああ……VIPルームの存在と中で起きた事については一切他言無用…というやつか」

一「はい」

やえ「……了承する」

一「………」チラ

初瀬「あっ、わ……私も!」

一「ありがとうございます。ではご案内します」スッ..

支援

<3番テーブル>

初瀬「…………」

初瀬「なんか……不思議………私がこんなソファーに座ってるなんて……」

初瀬(お金持ちの人の家にあるようなソファーだもんね)キョロキョロ

?「失礼しまーす」

初瀬「っ!は、はい………って………憧!?」

憧「どーもー♪」

初瀬「部室にいないと思ったら……」

憧「ああ……ちょっとわけあってねー」

初瀬「わけ?」

憧「ま、それよりも注文してよ」スワリ

初瀬「えっ?あ、憧……?」

初瀬(近い……憧のヒザと私のヒザがピッタリくっついて……///)チラリ

憧「どうしたの?」ニコリ

久や咲から推測すると
キスおk、おさわりおk、耳や鎖骨を舐めるおk、手による胸部への愛撫おkだから……

脱がしアウト、口での胸部愛撫アウト、下半身へはオールアウトなのかな?

一からストップ入るとか咲さんどこまでやろうと……

初瀬たそ大興奮

初瀬「あ、いや………ちゅ、注文だよね……えええと……」パラ

憧「メニューが多くて迷うでしょー?」(初瀬の肩にもたれかかる)

初瀬「っ!?」ドキン

初瀬(な、何これ………もしかして……憧は私の事……)チラリ

憧「……なぁに?」フフッ

初瀬「!!」

憧「どうしたの?………さっきからあたしをチラチラ見て………」

初瀬「ぅえ!?そ、それは………別に……何も……」

憧「………もしかして」

初瀬「っ」ドキ

憧「………初瀬はさぁ………ケーキより……あたしに興味があるのかなぁ?」(指で自分の襟元を少し引っ張る)

初瀬(!!?……憧!?そんな事したら……む、胸が………見えちゃう)ドキドキドキ..

>>262
つまり久はその気にさせつつ寸止めしてるのか…

支援

<5番テーブル>

やえ「…………それにしても」

やえ(……なんだこの怪しい雰囲気は………文化系の部活の出し物とかけ離れているじゃないか……)

やえ(これではまるで…)

白望「邪魔するぜ」スッ

やえ「え?あ、ああ……」

白望「わりぃな。待たせちまってよ」

やえ「気にしないでいい。王者たる私は常に余裕をもっている」

やえ(そうだ……私は王者……何があろうとも私がブレなければなんの問題もない)フフッ

白望「王者……ね」

やえ「ん?何か不満か?」

白望「いや?奈良の個人戦1位だろ?不満なんてねぇさ」

やえ「そうか」

すばらさん完璧カウンセラーだな

支援

白望「ただよ……あんた……ストレスが溜まってるんじゃねぇか?」

やえ「何をいきなり……」

白望「ツラを見りゃわかる。常に王者として振る舞うよう心がけてんだろ?そりゃ立派だけどよ、そんな事を続けてたら疲れちまうぜ」

やえ「…………」

やえ(確かに……阿知賀に破れて全国出場を逃してからは、晩成の代表としてプライドを守るために個人戦を必死に戦ってきた。それを見抜いているのか?)

白望「……お前は私が救ってやる」

やえ「なに?」

白望「私に全てをさらけ出せ。本当の自分を開放しろ」

やえ「意味がわからんよ。私は私だ」

白望「私ならお前を受け止められる」

やえ「だから意味がわからんと言っている」

白望「…………」

やえ「…………」

白望「お前は…………自分を慰めた事があるか?」

やえ「っ!?」

パンキッシュなシロだなー

白望「…………」

やえ「なっ………なっ………何を言うんだ!それがどう関係する!」カァァ

白望「やっぱりあるんだな……ま、歳を考えれば当然か」

やえ「……そ、そんな事をお前に…」

白望「どんな気持ちなんだ?」

やえ「え?」

白望「王者たるお前が……夜な夜な自分を慰める時の気分は…」

やえ「ば、ばかもの!何故そのような質問に答えなくてはならないっ!」

白望「何を考えてするんだ?お前は何を求めている?」

やえ「………っ」ゾクリ

やえ(なんなんだこいつの目は………心の奥を覗かれているようだ……)

自(分を)慰(め?)

支援

白望「答えづらいなら、私はどうしているかを先に教えてやるよ…………私は、お前みたいな強気な女が乱れに乱れて欲望に溺れるさまを想像するんだ」

やえ「んなっ……」カァァ

白望「生まれたままの姿で……口から鼻からあそこから……みっともないぐらいに体液を垂れ流す…」

やえ「ぅう……///」

白望「自らを慕ってくる後輩に叱咤激励している口で…………私のココをむさぼってやがる…」

やえ「ぅぅうぅ……///」

白望「その挙句、自分のものを……音が聞こえるほど激しくいじって……」

白望「私が見下した視線をくれてやると、それも快感を高める道具にしてんだよ……『これは本当の私じゃない』……なんて言いながらもなァ!」

やえ「っ!」ビク

白望「だがよ……その姿を見てると……私はこう思うんだ……」

白望「はしたなく乱れた時……誰よりも無様に見えるようにするために………普段の自分を高みに置いてるんじゃねぇか……ってよ」

やえ「ぅぅううぅ……///」

白望「…………」ポン(やえの肩に手を置く)

やえ「!」ビク

白望「あくまで私の想像だぜ?何をそんなに赤くなってんだよ?」

やえ「そ、それは……あんたがイヤラシイ事を言うからじゃないか……ま、まったく……///」

白望「ふっ……」

やえ「な、何がおかしい」

白望「お前の目が私を求めている事に気付いてないのがおかしくてな」

やえ「!?ば、バカな……私は…」

白望「……たまには本能に身を任せるのもいいもんだぜ?」サスッ(やえのお尻を撫でる)

やえ「ふぁ……!?」

白望「お前の頭の中にある、ありとあらゆる無様な行為をしている自分を想像しろ」(耳元で囁く)

やえ「ぇ……」

>>265
久が反則スレスレで、基準どこだw
まあ、そもそもヘルスじゃねぇしw
脱がすor脱がされる(からの発展)はアウトだよな

支援

やっと追いついた
支援

白望「お前の痴態を見下す後輩、友人を想像しろ」

やえ「あ………」ゾクゾクゾクッ..

白望「お前の過去の実績も栄光も……全てが消え去るまで快感を貪れ」

やえ(……こんな言葉に心を動かされるわけが………ない……はずなのに……)ハァ..ハァ..ハァ..ハァ..

白望「お前が軽蔑する最低な人間どもが、お前を見て笑っている」

やえ(何故だ………私は……)ハァッハァッハァッハァッ..

白望「顔を上げて鏡を覗き込め。そこに映るのはこの世で最も無様な女だ」

やえ(ぁ……――――)フラッ..

白望「!」ガシッ!(抱き止める)

やえ「……………」

白望「あ…………」

白望(気を失ってる…………やりすぎた……?)

白望「保健室に連れて行かないと…」

一「……うちのメイドにお任せください」スッ

支援

白望「!?」

メイドB「私がお連れします」

白望「え?あ、ああ……お願いします」

白望(ビックリした……いきなり出てくるから)

メイドB「はい。それでは……」ガシッ...スタスタスタ..

白望・一「…………」

白望「……大丈夫かな」

一「ええ、興奮するあまり過呼吸になって失神した形だから……数分もすれば意識が戻るだろう」

白望「よかった……」ホッ

一「ああ」

白望「……………?」

一「……それではボクは戻る。小瀬川さんは次の指名が入るまで待機していてください。お疲れ様でした」

白望「あ、うん……」

白望(なんかオーナーに違和感が……まぁ…いいか)

支援

<一般ルーム>

穏乃「お!灼さんおかえりなさい!どこ行ってたんですか?」

灼「……クラスメイトの出し物をちょっと見に行ってきた……玄と宥さんは大丈夫?」

穏乃「はい!玄さんがずっと『おもち……縄跳び……』って呟きながら配膳してるのが少し不安ですけど……なんとかなってます」

灼「それならよかった」

穏乃「灼さんはどうします?」

灼「え?」

穏乃「今から行ってみようと思うんですけど、灼さんも一緒にどうですか?」

灼「………そうだね。もう少ししたら玄たちと交代しないといけないし、今のうちに行こうか」

穏乃「やった!じゃあ行きましょう!」

灼「うん……」

灼(……他の人たちの様子からして少し怖さも感じるけど)チラリ

阿智賀麻雀部お取り潰し待ったなしやで

優希「……のどちゃん……」ポーッ...

和「はい?なんですか?」

優希「どうして………儚げな女の子はあんなに魅力的なんだじょ……」

和「……………は?」

優希「腕も指も細くて……触ったら壊れちゃいそうだったじぇ……」

和「………ゆーき?」

優希(なのに……私を抱きしめる力は強くて………何度も何度も好きって言ってくれた……)キュン..

優希「こんなの初めてだじょ………頭の中が全部園城寺さんで埋まってるじぇ…………タコスよりも……園城寺さんが欲しいじょ……」ハァァ...

和「……驚きました……ゆーきがそんな事を言うなんて………咲さんもそう思いませんか?」チラ

咲「……………」

支援

和「………咲さん?」

咲「……えっ?何か言った?」

和「いえ……あの、さっきからボーっとしてますけど、何かあったのですか?」

咲「な、何もないよっ!絶対!」

和「……そう、ですか」

咲「もちろんだよ!」

和「………わかりました」

咲「う、うん………」

咲(………淡ちゃん……)ハァァ...



灼「……………」

穏乃「灼さん?」

灼「あ、ごめん。行こうか」

穏乃「はいっ!」

<VIPルーム 受付>

ガチャ..

穏乃「し、失礼しまーす………うわっ!!何これ!こんなの阿知賀じゃないよ!」

灼「…………すご……」

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

穏乃「え?あ、ああ……はいっ!こちらこそっ!」

灼「穏乃……慌て過ぎ」

一「申しわけありませんが、ただいま空きテーブルが1つしかありませんので、お1人様しかご案内出来ません」

一(さて、どちらを先にご招待するか……この2人だと、おそらく鷺森さんを落とす方が難しい。待ち時間が延びる分だけ難易度が増すだろう………よし)

\4

一「キャストの都合上、鷺森様を先にご案内させていただく形になりますがよろしいでしょうか?」

穏乃「は、はい!全然かまいません!ですよね?」

灼「うん……穏乃がいいなら」

一「ありがとうございます」

智紀「では鷺森様、ご案内します」

灼「はい……じゃあ悪いけど先に行くね」

穏乃「はい!頑張ってください!」

灼「何を頑張るの……」クス

一「高鴨様はカウンター席にてお待ちください」

穏乃「は、はい!」テクテク...

支援

<カウンター席>

智美「ワハハ。しずのんも来たんだなー」

由子「阿知賀の大将なのよー」

穏乃「あ、蒲原さん……と……ええっと……」

由子「真瀬 由子なのよー」

穏乃「真瀬さん……こんにちは」

由子「こんにちはー」

穏乃「お2人もここで待ってるんですか?」

智紀「そうだぞー」ワハハ

由子「担当するキャストが接客中なのよー」

穏乃「誰が担当なんでしょうね?」

智美「さあなー」ワハハ

由子「見当もつかないのよー」

支援

明日朝早いのに!

<キャスト待機席>

久「あら?高鴨さんはカウンター席なのね」

怜「せやな」

淡「あ!じゃあ私に指名が来るかもー♪」ニヒー

ゆみ「可能性はあるな」

久「…………」

白望「?」

久(高鴨さん……か…………よし)スクッ

白望「どうかした?」

久「……うん、ちょっとオーナーにお願いしに行こうかと思って」

ゆみ「お願い?」

久「ええ……カウンター席で落としてもしていいかってね」スタスタ..

怜・淡・ゆみ・白望「!!!」

淡「そ、それなら私だってっ!」

ゆみ「いや……やめた方がいい」

支援

淡「なんで!?」

白望「少なくともオーナーの許可がないとダメ」

怜「周りの目を意識しとるお客さんを相手にするんは難易度高いしな」

淡「う……」

ゆみ「それに……本来指名をもらえるべきお客様が来店された時、カウンター席でモタモタしていたら他のキャストを指名されるかもしれない」

淡「あ……」

怜「成功すれば大きい……せやけどリスクも高い」

淡「ううー……悔しいけど……やめとく……」

ゆみ「…………」

ゆみ(私とて、隙あらばとは思っているんだがなかなか難しい………やはり久は大したやつだ)

怜「あ……竹井さんや……」

白望「カウンターに向かってる」

ゆみ「オーナーからの許可が下りたか」

淡「むむぅ……」

<カウンター席>

久「…………」

久(高鴨さん……性に疎そうな彼女なら短時間でなんとか出来るかもしれない)

智美「おろ?」

由子「竹井さんなのよー」

久「ども」ニコリ

久(ただ……この2人の目を上手くかいくぐらないといけないのが問題ね)フム

穏乃「あ、こんにちは」

久「こんにちは~♪隣、いいかしら」

穏乃「え?はい、どうぞ」

S咲M淡
ありだな
むしろ最高だ

明日検尿じゃなければな……

支援

追いつき支援

久「ありがと」スワリ

久(席順は、向こうから真瀬さん、蒲原さん、高鴨さん、私、という並び。音楽が流れてるとはいえ大きな声を出したら聞かれてしまうわね)

智美「ワハハ、なんだなんだー?しずのんにロックオンかー?」

穏乃「え?」

由子「私たちは放っておく気なのよー」

久「ごめんなさいねー?私、若い子の方が好きなの♪」

智美「ワハハ。なるほどなー」

由子「はっきり言うのよー」アハハ

久(……この2人なら、もしも私がなりふり構わず高鴨さんを口説き始めたとしても見て見ぬフリをしてくれると思うけれど……)

穏乃「え……ええと……あはは」

久(高鴨さんは2人の目を意識するわよね……となると……素直に身を任せてくれない………やはり気付かれないように接するしかないか)

久「ねぇねぇ、穏乃ちゃんは何飲む?」

穏乃「あ、ええと……」

五時に起きなきゃならんのに、なんてスレを俺は…
4円

久「………」スッ(穏乃のヒザの裏に手を当てる)

穏乃「!?竹井さ…」

久「シーッ……大きい声を出しちゃダメよ?」ヒソヒソ

穏乃「ぇ……あ……はい……」

久「それで?何を飲む?」サワサワ..

穏乃「っ!あ、ぁあぁの……ええと……じゃあ………レモンティーで」

久「わかったわ………すみません、レモンティーを2つお願いします」

メイドC「かしこまりました」

穏乃「……た、竹井さん……その……手が……」

久「んー?」

由子「何かヒソヒソ話してるのよー」

穏乃「!」ドキッ

智美「ワハハ。早速イチャイチャかー?」

久「そんなんじゃないわよ~」サワッ(内ももを撫でる)

支援

穏乃「ふぁぁ!………っ」(両手で口を押える)

由子「今のは……」

久(!これだけで声出すなんて……)

久「……もう穏乃ちゃんったら……私と一緒なのに大あくびなんてしないでよね~」

由子「あくび……やったんか……」

久「ま、可愛いあくびだったから全然怒ってないけどね」フフッ

穏乃「あ、はい…」

久(……予想以上に性に疎い感じね………私も実際は自分でする以外は経験ないし知識のみだけどさ……)

久(でもそうなると、性的快感に対して恐怖心があるかもしれない……あまりやりすぎると逃げられちゃうし、高鴨さんに嫌な思いをさせちゃうわね)

久(ここは、あくまで優しく……人に体を触られる事に慣れてから次のステップへ行きましょう)

久「……」スッ(太ももをゆっくり撫でる)

穏乃「だ、ダメですよ……竹井さん……こんな……」ヒソヒソ

久(ふーん……こうやって触るのがイヤラシイというのは知っているのね……って当然か)

久「どうしてダメなの?」

穏乃「だって……他の人がいますし…普通に…」

メイドC「こちらレモンティーです」コトッ コトッ

穏乃「っ!」ビクン!

久「………!」

穏乃「あ……ありがとう…ございます」ハァ..

久(今の高鴨さんの反応………ふふ……そうか。太ももを触られてるのに気付かれたと思ってドキドキしちゃったわけね)クス

久(……たかが太ももを撫でられるだけでも、高鴨さんにとったら人前でいけない事をしているという背徳感に襲われるわけか。これは利用できそう)

久「…………」サワ..サワ..

穏乃「っ……//」モジッ..

久(……いい表情………感度がいいのかしら?軽く撫でてるだけで少し感じているみたい……)サワッ..

穏乃「ぁ……//」チラ

久「あ………ふふ♪」ニッコリ

穏乃「っ……///」フィッ..

久(……嫌悪感は……なさそうね。ただ感じている自分に戸惑っている……そんな状態かしら)

久(ならステップアップしてみましょうか。2人に気付かれないようにしつつ、高鴨さんに周りの目を意識させるように…)

久「……ねえ、あなたたちは何を飲んでるの?」スッ(内ももを撫でながら股の方へゆっくり進んでいく)

穏乃「っ!?」ゾクン!

智美「ワハハ。ダージリンだぞ」

由子「私もなのよー」

久「ダージリンかぁ……ねぇねぇ、ダージリンってどこの紅茶だったかしら?」サワ(さらに際どいところを撫でる)

穏乃「っ……だめ……気付かれちゃう…」ボソッ

由子・智美「………えーと……」

久「?どうしたの?教えてくれてもいいじゃない」サワサワ

穏乃「………っ……ぁ……//」

智美「ワハハ……わからん」

久「ええー?そうなの?真瀬さんは?」スッ(穏乃から手を離す)

穏乃「あ………」

由子「……た、大切なのは、どこの紅茶かよりも美味しいかどうかなのよー」

久「逃げたわねー?」クスッ

\4

穏乃「…………」

智美「ワハハ。でもこれは本当に美味しいなー。すごく甘い匂いがするぞ」

由子「きっと高級やね。お代わりしたくなるのよー」

智美「ワハハ。今日を逃すと次はいつ飲めるかわからないから、お代わりした方がいいぞー?」

由子「そうやね。ここは龍門渕さんの好意に甘えるのよー。うちやと紅茶どころか麦茶やからね」

智美「麦茶は私も飲むぞ。美味しいし、安心する味だ」ワハハ

由子「……同意なのよー。お互い、根っこは庶民やね」クス

久(………2人はお喋りに戻った……と)チラ

穏乃「………あ」

久「ふふ……どうしたの?」

穏乃「ぅぁ……えと……別に……///」

久「………やめないでほしかった?」ボソッ

穏乃「っ!」カァアァ..

久「ふふ………恥ずかしがらなくてもいいのよ?誰だって気持ちいい事が大好きだもの」ヒソヒソ..

穏乃「う……私は……///」

久(……気持ちよさに惹かれてはいるけど……まだ落ちるまではいかないか……)

久(もどかしい……テーブル席だったらなんとでもなりそうなのに………やっぱりカウンターで落とすのは無茶だったかな……)

久(ううん、まだ時間は…)

スタスタスタスタ..

久「っ!?」

睦月「あの……今日はありがとうございました……すごく参考になりました」

美穂子「私であなたの力になれたのなら、とっても嬉しいわ」ニッコリ

久(美穂子……という事は……)チラッ!

一「……………」

一(さぁ、急いで向かえ!1番テーブルという名の戦場へ)コクリ

久(やった!)

久「穏乃ちゃん……来て」グイッ

穏乃「えっ……わわ……」

<1番テーブル>

久「…………」

穏乃「あ、あの……竹井さん……?」

久「ここなら……穏乃ちゃんにもっと気持ちいい事をしてあげられるわ」

穏乃「わっ、私は別に!大丈夫ですから!」カァァ..

久「うん……まぁ……そう言うと思ってたわ。さっきの私は中途半端だったもの………だから……ね」スッ

穏乃「……ぁ、あの……」

久「これから……さっきの何倍も気持ちよくしてあげるわ」

穏乃「…………」ゴクリ..

久「恥ずかしがらないで……私に全てを委ねて……」チュ(耳の下にキス)

穏乃「ゎ……//」ゾクン

久「女の子に生まれてよかったって思えるぐらいの快感を……あなたに……」サワ..

穏乃「ぁ…ん……///」

\4

シズーー!!!!!!

<受付>

一(……福路さんが出てくるのがあと少し遅かったらどう転んでいたかわからない……とはいえ成功は成功)

一(貪欲に勝利を目指す姿勢はキャストの鏡と言える)

一(……それにしても……快感を与えられながらも肝心な場所は触れてもらえず、最後まで到達せずに終わるのは……辛いだろうな)

一(もちろんこちら側としては許可するわけにはいかないが……)

一(……それも含めて竹井さんのテクニック……か……)ククク..

一「…………」

一(……ただ……そんな竹井さんでも、優勝間違いなしとは言いきれない)

一(現に……トップを走ってはいるものの、加治木さん、新子さんがすぐ後ろに迫っている。そして全体的に見てさほど差はない)

一(いや、何も不思議な事ではないな……集まってくれたキャストの皆さんを見ればこの結果は推して知るべしだ)

一(……例えば5番テーブルの愛宕さん………)

支援

しかし…
これは寝れんぞ…

洋榎ちゃん

こりゃあ血の雨が降るでぇ…

<5番テーブル>

洋榎「ちゅうわけや!ありえへんやろ?」

豊音「あははは!ちょーおもしろいよー!」

洋榎「へへっ……最初はおっかなびっくりで入ってきおったから、デカい図体して何ビビってんねんって思ったけど、慣れたら普通に話せるやん」

豊音「それは……こんなにキラキラなんて知らなかったからー……って、愛宕さんだって小さいのにすごく元気…………あ!」

洋榎「ん?どないしたん?」

豊音「ち、小さいとか言ってごめんなさい!」ペコリ!

洋榎「は?そんなんお互い様やん。うちかてデカい図体って言うてんねんから。同い年やしな」

豊音「え……?」

洋榎「それにな、短い時間やけどめっちゃ喋ったやろ?豊音の村の話やとか大阪の話とか」

豊音「う、うん……」

洋榎「ほならもう、うちら友達やん」

豊音「!!!」

ぼっちじゃないよー


豊音はチョロそう

洋榎「友達なんやからそんなん言い合うし。少なくともうちはな」

豊音「愛宕さん……」

洋榎「洋榎や!ひろえ!さんもいらんで!」

豊音「………ひろえ」

洋榎「おう」

豊音「ぅ……」グス..

洋榎「な、なんや?なんで泣くねん」

豊音「だって……そんな事言われたの初めてだよー……」ポロポロ..

洋榎「お、おお……ま、待て待て……なんか拭くもん………あ、このおしぼり使え!な?」パッ

豊音「それ………床に落ちたケーキ拭いたやつだよー………やだよー」ポロロ

洋榎「そ、そうやったっけ?そら嫌やな……どないしよ…………あ」

豊音「ぐす……」

洋榎「…………」スッ(豊音を抱きしめる)

豊音「ぇ……?」グシュ

洋榎「ほれ……うちの服の肩んとこで拭いてええで」

豊音「えっ」

洋榎「安心せえ。この部屋はキレイに掃除されとるからホコリとか落ってけえへんし、この服着てからは寝転がったりしてへんから全然汚れてないで」

豊音「そ、そうじゃないよー。お洋服で拭くなんて悪いよー」

洋榎「ええねん。どうせうちにこない派手な服は似合わへんねんから……せめて友達の涙を拭いたっちゅう勲章をくれや」

豊音「わわ………」キューン!

洋榎「ほれ」

豊音「う、うん……し、失礼します……///」ギュ..

洋榎「おう」ヘヘッ

豊音「///」

豊音(なんだろう………胸がポカポカするし、顔が勝手に笑顔になるよー)エヘー

豊音かわいいよー

支援

姉帯さん可愛い!

ええ話や…

<受付>

一「…………」

一(彼女には天性の明るさと人懐こさ、相手を選ばない思いやりがある)

一(がさつさや騒がしさに不満を抱いたとしても、どこか憎めない…)

一(……だから衣もあれほど素直に感情を出した……)

一「…………」チラ

一(4番テーブルは…………石戸さん)

一(愛宕さんとはまた違うタイプ……)

支援

<4番テーブル>

灼「///」

霞「うふふ……」(灼を抱っこしながら頭をナデナデ)

灼「あの……もう……そろそろ……///」

霞「ん~?もうちょっと、ね?」

灼「は、はい…//」

霞「灼ちゃんはいっぱい頑張ってるもの。えらいえらい」ナデナデ

灼「………///」

灼(どうしてだろう?家の手伝いをするのは当たり前だし、部長に選ばれた以上は責任を果たすのは当然……そう思ってたのに……)チラ

>>1だけ読んで書いてる奴がアニメも原作も知らないとわかるスレ

霞「えらいえらい」ニッコリ

灼「ぁ……うん……//」

灼(この人に褒められると……たまらなく嬉しい……歳なんてたった1つしか違わないのに……)

霞「いーこいーこ」ナデナデ..

灼(………私にお姉ちゃんがいたら………こんな感じなのかな……?)

灼(優しくて……温かくて………すごいね、偉いねって……頭を撫でながら抱きしめてくれる……)ウト..

灼(だから……もっと……頑張ろうと…………思える)ウト..ウト...

灼(………お姉………ちゃんに……………褒め…………………………られ…………………)

灼(…………………………………………)スー..スー...

霞「あら?」

霞(眠っちゃったみたい………可愛い寝顔)

霞(………灼ちゃんが幸せな夢を見られますように)ナデナデ

聖母と化した霞

支援

霞さんじゅうはっさいの相手が全員寝落ちな件

<受付>

一(彼女に宿るは圧倒的な母性……そして豊満すぎる乳房…)

一(その乳房の中にあるのは脂肪ではなく希望……)

一(石戸 霞は、全人類の姉であり母になれる存在と言っても過言ではないだろう)ククク..



純「…………」

智紀「…………」

純「なぁ……どうして国広君は両手をクロスさせたまま手をワキワキ動かしてるんだ?」

智紀「知らない…」

1時間後―――

<5番テーブル>

智紀「それではごゆっくりお楽しみください。失礼します」ニコリ

宥「あっ、はい……」

宥「…………」チラ

怜「はぁ………やっと2人きりになれたなぁ」

宥「え……あ、うん……」

怜「…………」

宥「…………」

怜「………1つお願いがあるんやけどええかな?」

宥「お願い……ですか?」

怜「うん………膝枕してほしいねん」

宥「膝枕……」

怜「……お客さんをおもてなしせなアカン立場やってわかってんねんけど……松実さんを見てると甘えたなってもうてなぁ」

一くん何言っとるんや

おかしなことになっとる

宥「わ、私に甘えたくなるんですか?」

怜「ごめんなー?そやねん……」

宥(玄ちゃんにも全然甘えられた事ない私に?)ドキドキ

怜「………アカン?」シュン

宥「う、ううん!い……いいですよ……どど……どうぞ」

怜「っ!ほんま!?ありがとう」

宥「いえ……」

怜「ほな、失礼します」コロン

宥「わ……」

宥(園城寺さんの頭が私のおひざの上にある……なんか不思議……)

怜「あー……気持ちいい……」

宥「そ、そう……?」テレッ..

怜「………ええ匂い……」スンスン

宥「そんな……は、恥ずかしいよぅ///」

支援

怜「んん……」スリスリ

宥(わわ……園城寺さんって甘えんぼさんなんだ………可愛い……)

宥「…………」ナデナデ(怜の頭を撫でる)

怜「んっ……」モジッ

宥「あっ!ご、ごめんなさい!勝手に触っちゃって……」

怜「ふふ……何謝ってるん?松実さんに髪触られんの……めっちゃ嬉しいで?」ニコリ

宥「っ!」ドキッ..

怜「あーあ……妹さんが羨ましいわぁ……いつもこうして甘えられるんやもんなー」

宥「…………」

怜「ん?どしたん?」

宥「玄ちゃんは……あんまり甘えんぼさんじゃないから……」

怜「そうなんか…」

宥「うん……」

怜「もったいないなぁ……」

宥「え?」

支援のよー

支援

怜「……お姉ちゃぁん」スリスリ

宥「!!!!」ドキン!

怜「お姉ちゃん……怜の頭、ナデナデして?」

宥「お、おお……園城寺さん!?」アワワ..

怜「や!……怜って呼んで…」

宥「と……怜ちゃん……///」

怜「うん♪お姉ちゃん大好き♪」

宥「あ………ぅ……///」カァァァ..

怜「次はナデナデ!ね?」

宥「わ、わかった……」ナデナデ..

怜「ん……」

宥(………か、可愛いっ!!)キューン!

怜「気持ちいい……ありがと……お姉ちゃぁん」

宥「~~~~~っ!!」

宥(あぁ………体がすごくあったかくなってきたよぉ……)ドキドキ..

あったか~い

怜「~♪」スリスリ

宥「…………」ドキドキ

宥(甘えられるって、こんなに嬉しい事だったんだ……それなら……もっと……)

宥「お、園城…………じゃなくて……と、怜ちゃん……?」

怜「なぁに?お姉ちゃん」

宥「っ!あ、あのね?……ほ、ほ…」

怜「?」

宥「他に……してほしい事とか………ある?」

怜「してほしい事………うーん」

宥「な、なんでもいいよ?」

怜「……………あ!」

宥「何かあった!?」

怜「………///」モジモジ

宥「ど、どうしたの?お、お姉ちゃんに言ってごらん?」

怜「………おでこ」

支援

宥「おでこ?」

怜「おでこにチュー………してほしいなぁ」

宥「えっ!?」ドキーン!

怜「…………///」

宥「ちゅ……ちゅー……って……///」ドキドキドキ..

宥(私が………怜ちゃんの……おでこに……唇を……)アワワワワ..

怜「………お姉ちゃぁん………お願い……」ウルウル..

宥「!!!!」キューン!!

宥「わ、わかったよ……」

怜「お姉ちゃん!」

宥「私……お姉ちゃんだもん……」スッ

怜「ん……」(目を閉じる)

宥「…………」ゴクリ..

怜「…………」

宥(き、緊張するよぉ……)ドクン..ドクン..ドクン..

宥姉かわいい
支援

怜「…………」

宥(………怜ちゃんのまつ毛……長くてキレイ……)

怜「…………」

宥(あ……唇を少し突き出して……まるで……唇にキスして欲しがってるみたいに……)ドキドキ

宥(って……だめだめ!おでこなんだから…)

怜「……もええよ」ボソ

宥「え?」

怜「……お姉ちゃんがしたい方にしてええよ?」

宥「っ!?そ、それは……」

怜「…………」

宥「…………」ドクン..ドクン

宥(私が………したいのは………)スッ..

チュ..

怜「ん!……ん……」

宥「///」バッ!(離れる)

怜「ぁ……」

宥「わわ……///」

宥(しちゃった………唇に………キスしちゃったよ~///)カァァァ...

怜「ふふ……//」

宥「あ、あの……えと」

怜「ねえ………もっかい……しよ?私……お姉ちゃんの唇……好き///」

宥「っ……///」キューン!

<受付>

一「……また1つ……この星に愛が生まれた……」

一(それぞれのキャストが自らの持ち味を活かし、次々とお客様を楽園へとエスコートしている……なんて素晴らしい事だ!)

一(このまま……ミスなく1日目を終える事が出来れば……2日目も大成功間違いなしだろう…)クク..

<別室>

透華「はぁ……はぁ……」

透華(ここまで興奮したのはいつ以来でしょうか……このような日が明日も続くかと思うと……あぁあ……)

透華「…………」

透華(……しかし……この至福の時間は明日で終焉を迎える……)

透華(もしも願いが叶うなら……永遠にこの2日間を繰り返したいですわ……)ハァァ..

支援

支援

喫茶Lilyの閉店時間まで残り数分―――

<廊下>

晴絵「…………」テクテク..

晴絵(なんか……今日はいっぱい声をかけられたなー……文化祭とはいえ、異常なほどに……)

晴絵(そのせいでと言ったらなんだけど、しずたちの様子を見に行けなかったな……顧問としてダメダメだ)

晴絵「…………」

晴絵(もうそろそろ閉店か……ちょっと見に行くかな)スタスタ..

メイドD「赤土様」

晴絵「ん?あ……龍門渕さんの……」

晴絵(またこれだ……部室に寄ろうと思うと誰かが話しかけてきて……)

晴絵「えと……何か?」

メイドD「養護教諭の○○様が赤土様を呼んでおられるようです」

晴絵「あー……はい、聞いています。それで……保健室に行く途中だったんですけど、その前に部室に行って様子を見ようかなと思いまして……」

メイドD「そうですか……では私が責任を持って部室を見てまいります」

晴絵「へ?それは……」

メイドD「後ほどご報告いたしますので。失礼します」ペコリ スタスタ..

晴絵「あのっ…………行っちゃった……」

晴絵「………まあいいか。保健室に行こう」テクテク

支援

<保健室>

養護教諭「―――……となっています」

晴絵「わかりました。ありがとうございます」

養護教諭「いいえ」ニコリ

晴絵(………やっぱり、特に急ぎの用でもない……何故わざわざ……)フム

シャーッ(カーテンが開く)

晴絵「?」

やえ「んんーーーっ……」ノビー

やえ「……はぁ……ずいぶんぐっすりと眠ってしまったようだ」

晴絵「あなたは……小走さん……」

やえ「?……阿知賀の顧問の……赤土先生……」

晴絵「……どこか具合でも悪かったの?大丈夫?」

やえ「はい、なんともありません。VIPルームでは少し情けない姿を見せてしまいましたが、あのあとすぐに目覚めましたから」

晴絵「え?」

レジェンドの教員免許がマッハ

支援

やえ「ただ……少し疲れが溜まってたようなので、ベッドを借りて仮眠をとらせてもらったんです」

晴絵「VIPルーム……?」

やえ「?…………ああっ!!?」

晴絵(VIPルームが存在するような出し物は……なかったはず……)チラ

やえ「私とした事が………」

晴絵(小走さんのこの慌てよう……隠れてやっていたに違いない。となると怪しいのは……)

晴絵「………喫茶Lily……」ボソ

やえ「ひっ!」ビクン

晴絵(………間違いない!)

やえ「あの……その……」

晴絵「ごめんね。私、ちょっと行くところがあるから」スタスタ

やえ「ああっ!待っ……て……」

ガチャ バタン

やえ(………起きたばかりで寝ぼけていたとはいえ………不覚!)

支援

なんというニワカ

さすが王者

<廊下>

メイドD「あ、あのっ!赤土様、どちらに……?部室でしたら私が先ほど…」

晴絵「喫茶LilyのVIPルームへ」テクテク

メイドD「!!!」

晴絵「…………」テクテクテク..

メイドD「あぁ……」

メイドD「っ………」ピピピ..ピッ

トゥルルル...ガチャ

メイドD「あっ、国広さん!赤土様の足止めに失敗しました!そちらに向かっています!」

支援

<VIPルーム前>

晴絵「…………」

晴絵(部室を見た限りでは、なんの問題もなかった)

晴絵(メイドさんが接客を手伝ってくれているというのも、龍門渕さんが関わっている事を考えれば……それほど違和感はない)

晴絵(ならば……私を部室へと近付けさせないようにする理由はたった1つ……)

晴絵(私に……いや、教師には決して言えないような事をしている……)

晴絵(わざわざ立札まで用意して……手の込んだ事を……)

晴絵(龍門渕さんの協力は有難いけど……文化祭の枠から外れてはいけない。他校の生徒であろうと、注意しないと!)

晴絵「よし……」ガチャ..

<受付>

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

晴絵「…………………な………な………なんなのこれっ!?」

一「お客様に至上の喜びを提供する空間でございます」

晴絵「は!?」

久「嬉しい……あなたと私が愛し合うのを邪魔していた人たちをかいくぐってまで会いに来てくれたのね」スッ(晴絵の腕に自分の腕を絡め、恋人繋ぎ)

晴絵「へ!?」

ゆみ「キミは魔性だ……私の心をかき乱す………同じ女性として敗北感を覚えるとともに、あなたに支配されたいという衝動を止められない」(腰に手を回す)

晴絵「な、なにを……」

支援

怜「先生………私、先生にエッチな事……教えてほしい…」(首筋に息を吹きかける)

晴絵「ちょ…」

淡「私もー!先生がしてほしい事いっぱいしたげるよー♪」エヘー!

晴絵「ゃ……やめ……」

白望「あんたは黙って私の指使いに溺れろ……最高の景色を見せてやるからよ」フッ..

晴絵「っ……///」

智紀「……3番テーブルへご案内します」

晴絵「えっ!?ちょっと!私はっ……」

久「行こ?」ニコリ

淡「ゴーゴー!」グイッ..

晴絵「ああっ……」ズルズル..

一「……………」

支援

一「くくくっ…………くはははは……!!」

一(赤土さんの足止めに失敗し、VIPルームの存在に気付かれたという知らせを聞いた時……ボクは一瞬うろたえてしまったが…)

一(顔を上げたボクの目に映ったのは………数々のお客様を落としてきたキャストたちの自信溢れる顔だった)

一(今日一日で著しく成長した彼女たちなら……赤土さんを落とせる!そう確信した)

一(……不安になる必要などなかった。信じるべき者たちを信じればいい……ただそれだけじゃないか!)ククク..

純「なぁ……大丈夫かな?」

一「くくっ……純君はおかしな事を言うんだね」

純「え?そりゃ……失敗したら終わりだしよ……」

一「失敗?ありえないよ。これから3番テーブルで行われるのは成功を約束された行為……いわば決められた未来へ向かう道筋のようなものだからね」

純「…………」

一「全ての面に1しか掘られていないサイコロを振って、1以外の出目を怖れる必要はないだろう?」

純「そ、そうだなー……はは…」

一「くくく……」

支援

30分後―――

智紀「あ……出てきた……」

純「!」

晴絵「………///」フラフラ..

一「………いかがでしたか?」

晴絵「あっ……その………ぇと……よ、よかった……よ……///」

一「……ありがとうございます」ペコリ

晴絵「う、うん……」

一「……部室に入りきらないお客様をご案内する臨時スペースであるこの部屋の件ですが…」

晴絵「あ……そ、そう、ね……この部屋が臨時スペースだったねー……」

一「明日も引き続き接客に精進するつもりです……よろしいでしょうか?」

晴絵「……う、うん……」

一「ありがとうございます」ニコリ

晴絵「あ!あのさ……」

(アカン)

ダメだこりゃ

一「?」

晴絵「その件はそれでいいんだけど…って、いいって言うと語弊があるけどさ……」

一「…………」

晴絵「………ちょっとお願いがあって……」

一「……はい、なんでしょうか?」

晴絵「………こ……小瀬川さんの連絡先とかって………教えてもらえない……かな?」カァァ..

一「ふふ……わかりました。本人から後ほど連絡するよう伝えておきます」

晴絵「あ、ありがとう……//」

純「………すげぇな」ヒソヒソ

智紀「うん」


その後

喫茶Lilyは閉店時間を迎え

キャスト含む麻雀部のメンバーは龍門渕グループの経営するホテルへと向かった―――

シロたらしてんなー

支援

夜―――

<○○○号室 (一の部屋)>

一(よし……大体こんなものか……)


・(キャスト名)………(票を獲得した麻雀部員)※キャスト参加校+晩成


・愛宕 洋榎…………天江 衣、姉帯 豊音、狩宿 巴

・新子 憧……………船久保 浩子、鹿倉 胡桃、岡橋 初瀬、真瀬 由子

・石戸 霞……………松実 玄、二条 泉、鷺森 灼

・大星 淡……………エイスリン、宮永 咲、深堀 純代

・園城寺 怜…………臼沢 塞、片岡 優希、松実 宥

・加治木 ゆみ………江口 セーラ、宮永 照、愛宕 絹恵、安河内 美子

・小瀬川 白望………神代 小蒔、小走 やえ、妹尾 佳織

・竹井 久……………薄墨 初美、末原 恭子、高鴨 穏乃

・花田 煌……………亦野 誠子、文堂 星夏、蒲原 智美

・福路 美穂子………弘世 菫、津山 睦月、江崎 仁美

一(これに一般の麻雀部員の票を足すと……トップ3は……)

1.竹井 久

2.加治木 ゆみ

3.新子 憧

一(……という結果になる)

一(キャスト参加校からの票は新子さんと加治木さんがトップだけど、一般票は竹井さんが強い)

一(でも他の人も票を稼いでいて差はあまりない。全員に優勝の可能性がある)

一(赤土さんの協力、そしてキャストの皆さんの成長もあって、不安要素は何もない…)

一(明日も……素晴らしい日になりそうだ)ククク..

支援

ワハハがすばら先輩に入れてるのになんかワロタ

上埜さんあんなに必死に客取りにいってたのにみんなと変わらないのか

翌日―――

<VIPルーム>

久「ねえ春……今日は黒糖じゃなくて………私を食べて?」

春「っ!!」


憧「ほら、眼鏡とったらもっと可愛いじゃん。あたしの好み♪」

まこ「そ……そんなわけないじゃろ………あ、こら……勝手に………ぁん……!」


霞「たまには甘えるのもいいでしょう?」ウフフ

華菜「ほ、本当に今日だけだし……」


怜「なぁ……揉んだら胸が大きくなるってホンマか、確かめてみぃひん?」

未春「は……はい……///」

洋榎「な?このケーキめっちゃ美味いやろ!?」

友香「んっ!?本当でー♪」


白望「なぁ……本心を言えよ………何をしてほしいんだ?お前の願い、私が叶えてやるぜ」(うつ伏せに押し倒しお尻を撫で回す)

尭深「わ……わた……しは………っ……はぁぁ……」ポーッ..


美穂子「ね?私もドキドキしてるのがわかるでしょう?」(後ろから抱きしめる)

漫「は、はい……」ゴクリ..


煌「今まで多くの人を幸せにしてきたのですから……今度はあなた自身を幸せにしてあげてください」

いちご「花田さん……」グス..


淡「ふふっ……次はどこを検査するのー?」(裾をまくってヘソを見せる)

憩「別に……そんなヤラシイ意味でするんちゃうもん……そう……これはちゃうねん…///」


ゆみ「……私は今日、生きる目的を得た。キミの和服姿を一目見るまでは絶対に死ねないからね」キラリ

美幸「素敵すぎるわもー!」ィヤァン!

すばらっ!過ぎる

たかみー……落ちちゃったのか

一「くくく………」

一(素晴らしい!もはや誰が来ようとLilyの牙城は崩せまい!)

純「……マジで昨日よりレベルアップしてんな……なんつーか、落とすまでが早いわ」

一「くくく……純君も気付いたんだね……彼女たちがさらなる高みへと上り詰めようとしている事に!」

純「あ、ああ……」

一「もはや彼女たちを止める者はいない……あぁ……嫉妬すら感じるよ……」

一「百合世界という名の大草原を駿馬の如く優雅に駆けるその姿は……あらゆる女性から尊敬を集めるだろう!」

純「へぇ……そ、そうなのか?」

一「そうさ!ボクですら危うい!我が腕に抱く女性は透華ただ1人でいい……そう思ってはいるが………くくく……滾る血は止められぬか……」クク

純「…………」

支援

<一般ルーム>

竜華「…………」

哩「もぐ……」

姫子「ぱくぱく…」

竜華「なぁ……昨日より元気ない人増えてへん?」

姫子「むぐ?」

哩「そうか?」

竜華「見てわからへん?なんかボーっとしとるっちゅうか……」

支援

桃子「……そうっすね……私もそう思うっす」

竜華「ほら!やっぱりそうやん!」

哩「ふむ……」

竜華「って……それも気になるけど………それよりも………はぁ…」

竜華「……怜、どうしてんねやろ……会いに行きたい……」

桃子「私も先輩に会いたいっす………でも……邪魔はしたくないっす」

竜華「う………そう……やな。うん……頑張ってる怜に迷惑かけたらあかんもんな」

桃子「はいっす」

ガチャ..

オォォオッ...

竜華「ん?なんやこの歓声……って………あの人たち……っ!」

支援

はやり「わぁー!すっごぉい!素敵な……お・み・せ☆」エヘッ!

咏「今時の高校生って徹底してんだねー。私ん時はもっとダラダラっとしてたけど」

理沙「同感…」

靖子「ですね!いやぁー、よく出来てるなー」ハハハ

咏(……今日の藤田さんテンション高いなー)



竜華「ぅわ……プロの人たちや……」

姫子「ぶちょー!すごかです!」

哩「ああ」

はやり「ケーキもすっごく美味しそうだし……今度、良子ちゃんに会ったらお礼しないと☆」

咏「戒能ちゃんからの紹介なんすか?」

はやり「紹介ってゆーかぁ、従姉妹の子が……その子は鹿児島に住んでるんだけど、泊りがけでここの文化祭に行くって話を聞いたらしくてねー☆」

咏「うっわ、マジすか!鹿児島から?」

はやり「驚くのは早いよ?なんと………宿泊費と交通費無料だって☆」

咏「は……?」

理沙「謎…!」プム?

はやり「龍門渕さんに招待されたんだってさ☆」

靖子「ははは。気前がいいよな」

咏「招待?……龍門渕って長野だったよーな……なんで阿知賀で……」

はやり「ね?引っかかるでしょ?私もこれは絶対何かあるだろうなぁ~と思ったの!結果大当たりだねっ☆」

咏「大当たり……?」

?のよりんかわいい

あかん!福路さんまで良識ストッパーハズれてノリノリや!


対して、雰囲気に流されずマイペースを保つ洋榎とすばら先輩スゲー!

はやり「こんな高級そうなケーキが2000円で食べ放題なんて滅多にないでしょ?来てよかったね☆」

咏「……まぁ…そうっすねー」

咏(けど交通費入れたらすっげー損してるんだよねぃ……瑞原さんのおごりでもねーし…)

咏(……しっかし引っかかるなー……なんでわざわざ鹿児島から招待するかなー?)

咏(つーか、今気付いたけど知ってる顔が多い……あれは千里山、あっちは清澄……宮守女子までいるし……)

咏(宮守女子って岩手だろー?これも招待?だとしたら、絶対何かしらの理由があるはずだよねぃ……)

靖子「おいおい……そんな眉間にシワよせてたら周りが怖がるだろう?もっと普通にしたらどうだ?」クス

咏「え?あ、そっすね」

靖子「野依さんも」

理沙「!?してない!」プンスカ!

靖子「あはは、冗談ですよ」

すばら先輩はもう教祖になっちゃえよ

咏「……あ!わかった!藤田さんがテンション高いのは龍門渕が絡んでたからなんすね」

靖子「な、何!?」

咏「誰だっけか……んーと……そうそう!天江 衣だ!可愛い可愛いって言ってたじゃないすか」

靖子「それは……」

はやり「あー!電話で誘った時、最初は微妙な反応だったのに龍門渕の名前出した途端乗り気になったのはそういうわけだったのね☆」

靖子「い、いえ……別に私は……」

咏「別に隠す必要なくねっすか?」

靖子「う、うるさい……さ、さーて、ケーキ取りに行きましょうか」スクッ

はやり「んー……そうね、先に食べちゃいましょ♪…………わぁ~、いっぱいあって迷っちゃうね!何がいいのかなー☆」

靖子「メイドさんに聞いてみるのもいいかもしれませんね」

はやり「なるほどー☆」

咏「……メイド、か…」

理沙「?」??

支援

咏「あ、いえ……メイドさん多いなーって思ったんで」

理沙「あ……」

靖子「……確かにな」

咏「ここに来る途中の廊下にもメイドさんが立ってましたよね。やけに多くないすか?」

靖子「……龍門渕 透華の護衛……とか?」

咏「うーん……」

はやり「その龍門渕さんの姿が見えないけどね☆」

靖子「そうですね……といいますか、龍門渕高校のメンバーは誰もいませんね……」

咏「…………」

咏(護衛か……私はどっちかといえば監視してるように見えたけど。遠くからこんな感じでじーっと見つめて……………ん?)

照(加治木さん……///)

菫(美穂子………///)

尭深(白望様……///)



咏「…………」

咏(あの子たち……どこを見てるんだろ?何もない壁を見つめて……)

咏(いや……壁を見ているというよりも、壁の先にある何か……または誰かを見ているような……)

咏(さっき見た案内図によると、その方向には催し物はない。ただの行き止まりのはずだけど………なんか引っかかる)

支援

ガチャ

美幸「あー……鼻血出ちゃうよもー……///」フラー..(ドアにもたれかかる)

メイドE「大丈夫ですか?」ススッ

咏「あ……」

咏(今の子が入ってくる時……ドアの向こうの廊下にもメイドさんがいた……部室までの案内役?)

咏(それと……今の子がドアをすぐ閉めなかったおかげで見えたけど、ドアの向こうにいたメイドさんが行き止まりの方へ歩いていった…)

咏(という事は……行き止まりから今の子を連れてきた?一本道の廊下で迷子もないだろーし……じゃあ……あの先には何が……)

はやり「もー!さっきから難しい顔してどうしたのー☆」

咏「へ?ああ、すんません………私、ちょっと外行ってきます」

はやり「え?なんで?」

咏「先食べててください」テクテク..

はやり「……咏ちゃん?」

理沙「??」

靖子「それじゃあ私は先に食べるとしよう」

支援

<廊下>

咏「…………」チラ

メイドF「…………」

咏(さて……どうしたもんかねー…………カマかけてみっか)テクテク

メイドF「あっ!申しわけありません。この先は立ち入り禁止でして」

咏「………それはおかしいなー」

メイドF「おかしい……とはどのような意味でしょうか?」

咏「この先から人が歩いてくるのを見たんだよねー」

メイドF「っ」ピクン!

支援

咏「…………」

メイドF「それは……」

咏「あのさ……どんな繋がりがあるのかは知らんけど、龍門渕がわざわざ奈良までメイドさん大勢引き連れてくるなんて普通に考えておかしいっしょ?」

メイドF「…………」

咏「この部室にも全国の麻雀部のメンバーが集まってるしさ」

咏「………向こうで何かやってるんでしょ?」

メイドF「!」ビクッ

咏「………やっぱな」

メイドF「………」カチッ(隠し持っていたボタンを押す)

支援

<一般ルームの隣の部屋>

メイドG(このサインは……)チラ

メイドG「っ……三尋木様が……」カチャ..スッ(ドアを少し開け、聞き耳を立てる)

咏『行っちゃダメなの?なんか悪い事してるとか?』

メイドF『そのような事は……』

咏『ならいいじゃん!すっげー気になるんだよー!』

メイドG(これは……まずいですね……)ピッピ..ピ..トゥルルル..

<VIPルーム 受付>

一「ん?電話か…………もしもし国広です」

メイドG『も、もしもし。緊急事態です』ヒソヒソ

一「!」

メイドG『一般ルームへプロ雀士の方々がいらしたようなのですが…』

一「え!?」

メイドG『……三尋木様がVIPルームの存在に気付かれるかもしれません』

一「……っ!」

メイドG『今はまだ何が行われているのかは気付かれていないようですが、廊下に……あっ!』

一「……どうしました?」

メイドG『……他のプロの方々も廊下へ……瑞原様が……ああ……』

一「?一体何が?説明してください」

メイドG『VIPルームへ向かって歩いていかれました。必死で止めてますが……まずい状況です…』

一「………プロの方々とは誰と誰ですか?」

メイドG『え?あ、はい………三尋木様、瑞原様、野依様です』

一「………そうですか……」

メイドG『……どうしましょうか?』

一「……こちらへ通してください」

メイドG『!……いいんですか?』

一「ええ、構いません。誤魔化しきるのは無理でしょうから。あ…ご案内する際に、ブログなどに書いたりしないという約束を取り付けてください」

メイドG『わ、わかりました』ピッ

一「…………」

智紀「……難しい顔してたけど……何かあった?」

一「くく………どうやら……神は試練を与えるのが好きなようだ」

智紀「?」

一「いいだろう!受けて立とうではないか!我々は決して逃げない!」

智紀「…………」

うたたたたたたん!鋭いな

数分後―――

はやり「わわ……」

咏「げ!」

理沙「!?」

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

はやり「えっ?あ、どーもー☆」

理沙「!」

咏「…………」

一(やはり実際に会うとテレビとは印象が違う……予定していたキャストを変更する必要があるな)

一「それではこちらに…」

咏「ねぇ」

一「はい?」

咏「これ……いいのかい?私らは言うつもりねーけどさ、学校側にバレたりしたらマズくね?」ヒソヒソ

一「マズい……とはどのような意味でしょうか?」

咏「へ?」

一「……当店では性的サービスは行っていませんし、一切の雇用契約は発生していません」

一「麻雀関係者の方のみをご招待する事により発生する一般のお客様からの苦情等を回避するため、やむなく部室から離れた場所で活動をしているだけです」

咏「……うーん……まぁ、いーけど」

一「納得していただき、ありがとうございます。それではご案内します」

はやり「あ、遅れて来る子がいますのでよろしく☆」

一「?わかりました」

純「三尋木様はこちらへ」

咏「あーい」

智紀「野依様………ご案内します」

理沙「………」コク

一「…………」スタスタ..

はやり「うわー、高そうな絵~☆」スタスタ..

一(瑞原プロ……テレビと同様、天真爛漫さを見せているが……これは……)

一(生半可な……上辺だけの言葉では決して崩せない……ボクの予感がそう告げる……)

<2番テーブル>

一「こちらになります」

はやり「すっごーい!フカフカだね☆」

一「ご注文がありましたら承ります」

はやり「んー……お酒はないよね?」

一「はい。申し訳ありません」

はやり「もう、本気にしないでよぉ♪じょ・う・だ・ん・だよっ☆」

一「あ、失礼しました」

はやり「じゃあピーチティーで☆」

一「かしこまりました。少々お待ちください」スッ

気になって寝れないな…

<受付>

一「…………」

純「三尋木様、3番テーブルにお通しした」

智紀「野依様、4番テーブルです」

一「ありがとう」

一(……1番、5番テーブルで接客中の竹井さんと加治木さんは指名できない)

一(獲得票数トップ3のうち2人を欠いているのは辛いが…………どうするか)

一(いや、どうするも何も……ボクは自分の感覚とキャストのみんなを信じるだけだ)

純「国広君。指名は……どうする?」

一「……………」

智紀「……………」

一「………今、決まったよ。まず……―――」

<4番テーブル>

理沙「ぁぅ……」

淡「ん?なぁに?」

理沙「……ぁ…」

淡「?」

理沙「………」ゴク..ゴク...コト..

淡「…………」

理沙「…………」チラ

淡「!あのねっ?」

理沙「っ!」プイッ

淡「ゎ……」

理沙「…………」ゴクゴク..

淡「むー……」

理沙「はぁ……」コト...

支援

支援

ラス支援
おやすみ

淡「もー!!」

理沙「っ!」ビクン

淡「もーもーもー!飲み物禁止!」スッ..コト!(理沙のグラスを手の届かない場所へ移動)

理沙「え!あ……」

淡「さっきからおかしいよ!せっかく楽しくお話しようとしてるのにー!」

理沙「……っ」

淡「なんで喋ってくれないのー?」

理沙「あ……えと……」

淡「なんで?なんで?」

理沙「………き……緊張……」

淡「へ?緊張?」

理沙「……///」カァァ..

淡「どうして?」

理沙「っ………来ない」

淡「来ない?こーゆーお店に来ないって事?」

理沙「そ、そう……」

淡「ふーん……私もこうゆーお店来ないけど緊張しないよ?」

理沙「………」

淡「なんで緊張するのー?」

理沙「ッ……別に!」

淡「わっ……怒った」

理沙「!?」

淡「んー……いけない事だったのかな?」フム

理沙「……ぁ……ぅ」

淡「じゃあいいや。緊張したままでいいからお話しよ?」ニコリ

理沙「え……」

淡「だってせっかく会えたんだもん!ね?」

理沙「…………」

支援

淡「理沙さんが興味ある事知りたいよっ!ゆっくりでいいから教えて♪」エヘー

理沙「……して」

淡「ん?」

理沙「ッ……どうして」

淡「……どうして?」

理沙「いっぱい……喋れる」スッ(淡を指さす)

淡「私?」

理沙「………」コクリ

淡「ん?お喋りが楽しいからだよっ?」

理沙「…………」

淡「あれ?理沙さんは楽しくないの?」

理沙「ぁ………」

淡「……………」

理沙「す…………普通」

淡「おおー!いいじゃん!嫌いじゃないなら全然いいよっ!」

理沙「でも……」

淡「?」

理沙「に………苦手」

淡「そっかー……苦手かー」

理沙「………ッ」スッ..

淡「あはは!グラスはこっちだよ」

理沙「ぁ……///」カァァ..

淡「忘れてたの?うっかりさんだね」ニコリ

理沙「……//」

淡「えへへ……その顔可愛い♪」

理沙「!?」

淡「わ……そんなに驚かなくてもいいのに」

理沙「ぇ……ぁ……」

淡「?」ニコー

理沙「…………」

淡「ねぇ、お喋りするのは嫌いじゃないんだよね?」

理沙「………!」コクコク

淡「じゃあさ、練習しようよ」

理沙「?」

淡「練習してお喋りするのが得意になればいいんだよ!」

理沙「…………」

淡「……あれ?すっごくいいアイデアだと思ったのに……」

理沙「……無理」

淡「なんでー?」

理沙「……やった」

淡「やったって何を?練習?」

理沙「……本……読んだ」

淡「なんの本?」

理沙「……治す本」

淡「誰が書いたの?」

理沙「ッ………偉い人!」

淡「……偉い人が書いた本読んでもダメだったの?」

理沙「…………」コクリ

淡「……………」

理沙「…………」シュン

淡「………それ………いいじゃんっ!」ニコッ!

理沙「ぇ……?」

淡「だって、私との練習でお喋りが得意になったらさ、今より理沙さんとたくさんお喋り出来るでしょ!?これがまずイケてる!」

理沙「…………」

淡「そしてっ!偉い人が書いた本を読むよりも私と練習する方がすごい!つまり私の方が偉いってなるよ!!」ワーイ!

理沙「………ふふっ」

淡「ぁ……」

理沙「……私だけ」

淡「へ?」

理沙「思うの……」

淡「?…………本書いた人より私の方が偉いって思うのは理沙さんだけって事?」

理沙「………」コク

淡「あはは!それでもいーよっ!理沙さんがそう思ってくれるなら」ニコリ

理沙「……ッ…」

さるこわい

しえん

淡「だから……ねっ?練習しよーよ」

理沙「ぅ……うん」

淡「やたっ!じゃあ最初は……」

理沙「………ぁ………」キュッ(淡のスカートを掴む)

淡「?」

理沙「…………」

淡「…………?」

理沙「……………ありがと//」

淡「っ!?」

理沙「………ッ」プイッ!

淡「あ、う、うん……///」カァァ..

淡(さっきの笑顔も……年上なのに子供みたいで可愛いって思ったけど……今の顔も……やばい…かも)ドキドキ..

支援 いつまであるか

支援

<受付>

一「………うん……そうだ……それでいい」

一(打算は不要。大星さんが思うまま接すればいい。野依さんの場合は、落とそうとするよりも満足してもらう方を狙うべきだ)

一(大星さんの距離の詰め方と物怖じしない性格は、野依プロに合っている)

一(口下手を克服するのは簡単ではないだろうが、これがきっかけとなって少しでもいい方向にいけばいいと心から思う)

一(何故なら……野依さんが思った事を言葉にして伝えようとして……伝えられずに途中で諦めるのを見ると、胸が締め付けられるから)

一(いつの日か……笑顔で楽しく会話をしている野依さんの姿を見られますように……)

支援

すこやんは来てたっけ?

支援

<3番テーブル>

咏「うっわ。これマジ美味いね~」モグモグ

憧「ですよね~!あたしも驚きましたよぉ」(咏のヒザに手を置く)

咏「なんか特別なもん入ってんのかなー?わっかんねー」

憧(………これもダメか。さっきから腕組みしたりしてもイマイチ反応が薄い……高校生とは違うって事か)チラ

霞「………」コクリ

憧(正直……1人じゃ無理だし、いいアイデアも浮かばない。ここは石戸さんと2人で国広さんの指示通りに演じよう)

憧「ねぇー……あたしにも一口くれませんかぁ?」

咏「えー?どうしよっかなー?」

憧「お願ぁい……口に入れてぇ……」

咏「しょうがないねぃ♪はい、あーん」

憧「やった!あー………んむ………もぐもぐ………美味しー♪」

すこやんは居ないよ

咏「次はキミにあげるねぃ?」

霞「………いりません」

咏「へ?」

霞「…私は……いりません」

咏「えー……と………あ!ツンデレキャラってやつかな?」

霞「………違います」

咏「…………」

咏(あれ?キャラじゃなくて本当にムッとしてる?そういう子なのかね……?)

憧「ねぇねぇ、もう一口ちょうだい?咏さんに食べさせてほしい~」

咏「あ、ああ……じゃあ……はーい」

憧「あーー……ん……もぐ……もぐ………ん~!幸せ……咏さんありがと♪」ギュッ(腕に抱きついて胸を押し当てる)

咏「ん」

憧(やっぱり効果なし……)

あとでよむほ

霞「……ちょっと新子さん」

咏「ぉ?」

憧「……なぁに?」

霞「いくらなんでも……やりすぎじゃないですか?」

咏「?」

憧「何がー?」

霞「それです………腕に抱きついたり……む、胸を押し当てたりするのが」

憧「……あー本当だねー。意識してなかった~♪」

霞「嘘ですっ!胸を当てた時、三尋木プロの反応を見ていたじゃないですか!」

憧「そんな事ないよ」

霞「あります!」

咏(……ん?この2人仲悪いのかねぃ?にしても、客の前で感情的になるとは……)

咏「まぁまぁ、ケンカしないで。ね?」

憧「はーい!咏さんがそう言うならやめまーす♪」

霞「…………」

咏「キミもそんなにカリカリしないで。このケーキ食べていいからさ」

霞「………三尋木プロは……新子さんの味方なんですか?」

咏「味方って……私は別に……」

霞「…もういいですっ」プイッ!

咏「……あ……」ドキッ

霞「…………」ツーン..

咏(あれ?今私なんでドキッとした?そんな場面じゃないっしょ………でも……なんか今の……どっかで…………あ!)

咏(そうだ………怒った感じがなんとなく針生さんとだぶるんだ……)

咏(髪型も雰囲気も違うんだけど、冷静な人っぽい感じなのにヤキモチ焼いてそっぽ向くところとか…)

咏(って……針生さんはただムッとしてそっぽ向いてるんだけどさ……)

咏「……………」

咏(………針生さんが私にヤキモチ………ぅわ、やっべ……想像したら………すっげー嬉しい、かも…//)

憧「もうあの子は放っておいて、あたしと楽しくお喋りしましょうよぉ♪」ギュッ

咏「へ?え、えーと……」チラ

霞「っ!」プイッ

咏「…………」キュン

憧「………?」

咏「ね、ねぇ……そんなに怒んないでよ」

憧(お……)

霞「…………」

咏「……ほら、美味しいケーキあるしさ、これ食べたら…」

霞「三尋木プロは……」

咏「?」

支援

霞「……私がどうして怒っているか、わかってるんですか?」

咏「え?それは……その………」

憧(うわ……声のトーンとか言い方が超似てる!霞さんってこんなに演技上手いの!?なんか……神懸かってるというか…)

霞「…………」

咏「わ、わっかんねー……」

霞「……そう、ですか。ではもういいです」プイ

咏「あ………」

霞「…………」ツーン..

咏(なんか……本当に針生さんと喋ってるみたいだよ………現実じゃあこんなやり取りはした事ないけど……)ゴクリ

霞「……鈍感」ボソリ

咏「っ!」キュン!

霞「…………」

咏「………あ、あのさ!わっかんねーのは謝るから……その……なんで怒ってるか教えてくんない?」

霞「…………」チラ

しえん、

しえん

咏「……ね?」

霞「…………」

咏「…………」

霞「…………三尋木プロはいいですよね」

咏「?」

霞「人気も実力もありますから当然かもしれませんが、モテモテなようで羨ましい限りです!」

咏「あー……」

霞「私なんかよりもっとキレイな方からも声をかけられているのでしょうね!さすが、トッププロは違いますね!!」

咏「!それは違…」

霞「………っ」

咏「…………」

霞「……もう……やめてください……」グス..

咏「!」

イタコ的な

霞「三尋木プロは……ご自分で思っているより、ずっと魅力的なんです………だから………ちょっと優しくされただけでも……本気になっちゃうんですよ…」

咏「っ!」キュン..

霞「ぐす……フラれるって……わかっていても………無駄だと知っていても………あなたが微笑んでくれるから………だから私は………うぅ……」ウルウル..

咏「…………」

霞「だから………もう………私に構わないで………ください………」ポロポロ..

憧(………何これ……本当に針生アナに見えてきた………)ゴクリ..

咏「……が………ちがう………違うっ!!」

霞「ぇ……」

咏「私はっ!………その……確かに………針生さんに恋心を抱いてたわけじゃない……それは……事実」

霞「うぅっ……」ポロポロ

咏「けど!……今日……私にヤキモチを焼いてるところとか………私に対して……好意を持ってくれてるって知った時……すっげー嬉しかったんだ!」

霞「三尋木プロ……」グス..

咏「構わないでくれとか……ぜってー嫌だって思った!」

憧「…………」ドキドキドキ..

咏「だから………えー………あの………うー………」

霞「…ありがとうございます……」

咏「え?」

霞「そうやって……慰めてくれるのは嬉しいです………でも………」

咏「な、慰めじゃないよっ!」

霞「………だったら…」

霞「私を……安心させてください………お願い」

咏「!」

霞「…………」ウルウル..

咏「えー……その………なんつーか………あ……いや……うーん……」

霞「…………」

支援

咏「あの………その……上手く言えねーけど……針生さん以外に………いや、違うな………えっと……」

霞「……やっぱり……私の事なんて…」

咏「!?だから違うって!」

霞「でも……」

咏「うううう~~………あー!もういい!言ってやる!私は針生さんが好きだよ!大好きだよっ!!」

霞「!!」

咏「……言葉に詰まったのは、ちょっとヤキモチ焼かれただけで好きになっちまう軽い女だって思われたくなかったっつーか……///」

霞「………」

咏「いや、もともと好きは好きだったから自分の気持ちに気付いた形かもしれんし……どちらにしても信用してもらえなかったら泣きそうになるっつーか……//」

霞「……それじゃ…………私と……」

咏「……うん……付き合おう」

霞「っ!」ダキッ!

咏「うゎ!」

霞「嬉しい……」ギュッ..

咏「ぁ……ぅ……///」カァァ..

霞「絶対………叶わない恋だって思ってたから……」グス..

咏「そっか……」ギュ

霞「…………もう取り消せませんよ?あとで『知らんけど』って言われても、私は受け付けませんから…」

咏「うん。それでいいよ……針生さんが私を好きで、私も針生さんが好きなんだって知ったからねぃ」

霞「っ!」ギュッ..

咏「…………」ギュッ..

憧「………」クス

憧(めでたしめでたし、だね)

憧(……あとは霞さんに任せて、あたしは戻るか)スクッ スタスタ...

しえん

<受付>

一「あ、お疲れ様」

憧「お疲れ様でーす♪いやー、霞さんすごかったぁ」

一「そうだね。でも、新子さんのサポートがあってこそだよ。引き立て役をお願いしてしまってすまない」

憧「いいえ~、気にしてません♪それじゃ、待機してますね」スタスタ

一「ああ」

一「……………」

一(……確かにすごかった…………石戸さん、あなたがいてくれて本当に助かったよ)

一(神を降ろす事の出来る巫女さんなら、他の人間の人格をその身に降ろすかの如く演じられるのではないか、などと……現実離れしたアイデアだったが…)

一(あそこまで完璧にこなしてくれるとは……いくら神を宿した時の感覚を知っているとはいえ、並大抵の事ではない)

一(年上の中でも攻略難易度の高い三尋木プロを落とした上、時間も残している……完璧な仕事だ!)

一(……ただ1つ気になるのは、三尋木プロと針生アナの今後にかなりの影響を及ぼす可能性があるという事だが………悪い方向には進むまい………多分……)

支援

<2番テーブル>

はやり「―――…とかだよ!?ありえない☆」

煌「確かに……それはすばらくないですね」

はやり「でしょ!?大変なんだよねー☆」

煌「それでも立派にこなされている瑞原プロはすばらですね!」

はやり「え?あー……うん」

煌「?……私、何か余計な事を……?」

はやり「あ、違うよ?ただ……さ……あまりに輝いた目で私を見るから……ビックリしちゃって……」

煌「??」

はやり「…………私……さ、もう28歳なんだよね。自分でもわかってるんだよ……牌のおねえさんを続けるのはちょっとキツいって」

煌「え……?」

はやり「……知ってる人も多いんだけど、うちのチーム……昔からあんまりお金がなくてさ。他のチームほどお給料は高くないから有名選手も獲得出来ない」

はやり「だからあまり注目されてない選手を育て上げて戦う……正直、派手なチームとは言えない」

はやり「でも、それでも応援してくれるファンの人たちがいてくれる。チームのスタッフさんたちがすごく頑張ってくれている」

はやり「そんな人たちの姿を見てさ……私にも何か出来る事はないかって思ったの……」

煌「…………」

はやり「それで牌のおねえさんっていうキャラをやる事にしたんだ……何年前だっけなー……忘れちゃった」

はやり「……一応ね、グッズ売り上げとかにも貢献したんだよー?観に来てくれるお客さんも増えたし、話題になったからチームの人気も上がったって」

はやり「………でも……最近特にさ……嫌な言葉を耳にするんだよね……『歳を考えろ』とか『媚びうるな』とかさ」

煌「!」

はやり「ここのところ成績が少し落ち込んでるからかな……ふざけてるように見えるのかもね……そんなつもり全然ないのに……」

はやり「……ぐす……私がしたのって、余計な事だったのかな……?」

はやり「ただ麻雀だけを頑張っていればよかったのかな…………もう……やめた方がいい……かも……」ポロポロ..

煌「!」

はやり「………あ………ご、ごめんね」スッ スッ(涙を拭く)

はやり「私、何言ってんだろ……?」

煌「…………」

はやり「き、キミが悪いんだぞ~♪なんでも話せちゃいそうな雰囲気出してるからっ☆」

煌「瑞原プロ……」

はやり「……や、やめてよ……そんなトーン……今の話はその……」

煌「私は……瑞原さんはとてもすばらな人だと思います」

はやり「!」

煌「……瑞原さんは……ご自分がどれだけ子供たちに笑顔を与えてきたか、ご存知ですか?」

はやり「?」

煌「私は、瑞原さんに憧れている子を何人も知っています」

はやり「え?」

煌「その子たちは、華やかな衣装でテレビに出ていた牌のおねえさんを見て大ファンになったそうですよ」

はやり「!」

煌「その子たちの夢は、瑞原さんのような、可愛くて強いプロ雀士になる事らしいです」クス

はやり「………っ」

煌「……プロ雀士の方は数多くいらっしゃいますが、子供たちが目標とし、憧れる選手は一体何人いるでしょうか?……限られた人だけだと思います」

はやり「…………」グス..

煌「テレビ画面に映る瑞原さんのとびっきりの笑顔に……テレビの前でとびっきりの笑顔を返している子供たちがいる………その事を思い出してください」

煌「そうすれば……瑞原さんがやってきた事は、余計な事なんかではないと……わかるはずです」

煌「ですから……お願いです。牌のおねえさんをやめないでください。子供たちは………いえ、子供たちだけではありません」

煌「私も……瑞原さんの笑顔を………もっと見ていたいのです」

はやり「うっ……」ポロポロ..

煌「…………」スッ(ハンカチを差し出す)

はやり「っ……すん……ぁ……りがとう……ぐす………わたしっ………がんばる…」

煌「!それは………とてもすばらな事です♪」ニコリ

<受付>

一「…………」

一(花田さんは相変わらずだな……真剣に相手を思いやっている……)

一(ボクの狙いなど関係なく、ただ目の前にいる人と向き合う)

一(……加治木さんが…)

ゆみ『花田さんはまるで人間を救うために下界に降りてきた天使だ。身も心も人間になるため、自ら天使の輪を砕いた……その名残が彼女の髪型だ』

一(などと言っていたが……あながち間違いではなかったのかもしれんな)ククク

純「……なんとかなりそうか?」

一「……くくく……キャストたちの成長を目の当たりにし、驚きに包まれているところさ」

純「えっと……なんとかなってる……って事か?」

一「くく……驚愕と歓喜の渦に呑まれるというのは……なんと心地よい事か!魂が震えている!血潮がたぎる!」

純「あー……問題ないならいいわ」

一「問題?いいね……試練というものは乗り越えるために存在し、遥か高み…」

ガチャ

靖子「………わ!なんだ……これはっ……!」

一・純「!」

靖子「おいおい……こんな……文化祭というレベルでは……」

一「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

靖子「あ、ああ……」

一(……遅れてくるというのは藤田プロだったのか………)チラリ

靖子「…………」キョロキョロ

一(……やはりそうか………彼女は………)

純「ご案内します」スッ

靖子「ん」テクテク..

一(…………キャストの誰が相手をしても、落とす事は出来ないだろう……)

智紀「……5番テーブルの加治木さん、待機に戻りました。入れ替わりで藤田様をお通ししました」

さすがの花田

一「ありがとう」

智紀「?指名がまだみたいだけど…」

一「……藤田プロの相手を務められるキャストがいないんでね」

智紀「え……?」

一「…………」

智紀「……例えば加治木さんとか……」

一「無理だ……加治木さんは優秀だが……言葉でどうにか出来る相手ではない」

智紀「そんな……じゃあ愛宕さんは……?」

一「話は盛り上がるかもしれないが……それでも一歩及ばないだろう」

智紀「それなら……」

一「無駄だよ……いないんだ……どのキャストが担当しても彼女を落とせない」

智紀「!!」

一「…………」

智紀「………でも………みんな、すごく成長してるって……」

一「ああ、確かにボクの口からその言葉は発せられた。心から自然と漏れたよ……偽りではない」

智紀「だったらっ……」

一「だが………彼女たちは藤田プロを落とすために必要なものを持っていない……これはどうしようもないんだ」

智紀「必要な……もの?」

一「ああ。それは……彼女たちの成長や実力に関係なく、もはや決して手に入れる事のできない………性質のようなもの」

智紀「…………それって……何?」

一「………………ロリ要素さ」

智紀「え?」

一「キャスト陣に唯一足りないもの……いや、キャストとしては不要と言っても過言ではない要素だがね」

智紀「あ………」

一「藤田プロは衣にご執心。衣は高校生だが、幼く愛らしい外見……現に藤田プロは娘を見るような目で見ている。何度か怪しい抱っこをしている姿も目撃した」

智紀「………」ゴクリ

一「となれば、ロリ要素のないキャストたちには分が悪い……相性の問題さ」

智紀「じゃあ……どうすれば……」

一「くくく………くくくくくく………はははははは!!」

智紀「……?」

一「ここにいるじゃないか……衣には及ばないまでも、小学生と間違えられる高校生が………ここに!!」

智紀「!!!」

一「ボクが行く!頑張ってくれたみんなのためにも……必ず落として見せる!」

一(ごめんね透華………今日だけだから……透華以外の人に甘えるボクを許して……)

純「お?どうした?キャストの指名は……」スタスタ

一「純君、ともきー……ボクが存在意義を賭け、生命の炎を燃やしている間……Lilyは2人に任せるよ」

純「へ?な、なんだよ……どういう…」

一「絶対……笑顔で帰ってくるから……」ザッ!

智紀「頑張って……」

純「お、おい……何がなんだか……が、頑張れよー……」

一「…………」スッ(振り返らずに右手を挙げ、親指を立てる)

<5番テーブル>

靖子「…………」

?「こんにちはー♪」

靖子「ん?ああ……キミは……」

一「くにひろ はじめですっ!よろしくっ!」エヘー

靖子「……よ、よろしく……」

一「ねえねえ、お隣座っていーい?」

靖子「あ、ああ」

一「やったー!ありがとー!嬉しい♪」スワリ

靖子「………キミ……さっきと様子が……」

一「……もー!そんなの知らないっ!私は私なの!」

靖子「そ、そうか」

靖子(………幼い外見とは裏腹に、意外としっかりした子だと認識していたが……私の勘違いか?)

裸ロリ

やっぱりロリコンだったか

<別室>

透華「は、ははは……はじめっ!?」ガタッ!

衣「おおー!?ど、どうした、トーカ!」

透華「はじめが……わたくし以外に……あ、ああ甘えるなど……っ!」

透華「…………いえ……わかっていますわ……一が動くという事は、最終手段なのでしょう」

透華「わかっています…………わかっていますけれど~~………」

透華「あああ!!ジェラシーは止まりませんわっ!あとで会ったらいっぱいキスしなければ気がすみません!ちゅってしてむちゅーってしてそこからさらに…」

衣「…………」

透華「………はぁ……はぁ………」

透華(……わたくしにヤキモチを焼かせてまで動いたのですから………必ずや、成功するのですよ……はじめ……)

衣「……トーカも大変なのだな……」

ころたんはこっちおいで

<VIPル-ム 5番テーブル>

一「~♪」(足をブラブラ揺らしている)

靖子(………可愛いな……普段の服装と違い、肌が露出していないのが逆に……想像をかきたてる)ゴクリ

一「ぅに?どうちたの~?」

靖子「っ!い、いや……なんでもない……///」

一「むむむぅ~!ゆって!ゆって!」クイクイ(靖子の袖を軽く引っ張る)

靖子「わ、わかったから……その……か、可愛い……と思っただけだ」

一「ほんと!?私、可愛い!?」エヘー

靖子「っ……ああ……」キュン!

靖子(って……私は何を言ってるんだ………私には衣がいるのに……)

一「…………」ジー..

靖子「……ど、どうした?」

一「可愛いってゆってくれてありがと!ママ大好きっ!」

靖子「!!!!!」

やたらセックスを絡めたSSはダメだな

靖子(ママ……?わ、私が……ママ…)ドクン..ドクン..

一「ママ~!だいちゅき♪」ギュー..スリスリ..(靖子の胸に顔をうずめる)

靖子「あ……ああ……」

靖子(すまん衣………私はお前を今でも可愛く思っている……だが……)チラ

一「マ~マ♪」

靖子「………は、はじめ♪」

一「うんっ!」ニヘー

靖子「!!!」キューン!

靖子(私は………もうこの子を離したくない……)ギュ..

20分後―――

<受付>

靖子「ま、また……抱っこさせてくれ……な?」

一「もぉ~!わかったよぉ~!ママの甘えんぼさん♪」

靖子「えへへへ……///」

一「じゃね!ばいばい♪」

靖子「うん。ばいば~い」

ガチャ バタン...

一「…………ふう……」クルッ

純・智紀「…………」

一「ん?どうしたの2人とも?」

純「いや……なんかすげーなって」

一「それってどういう意味?喜んでいいのかな?」クスッ

純「……あれ?」

智紀「私もすごいと思った……」

一「ともきーも?それじゃあ……喜んどくよ。ありがとね」

純「なぁ……国広君」

一「何?」

純「………なんでもない」

一「そう?変な純君」クスス

純(元の国広君に戻ってる………あれか?ロリっ子を演じ続けた事で、何かの役に入り込んでた国広君とバランスがとれたのか?)

智紀「……それより、お客様が」

一「え?」

純「あ、そうそう。数分前にもう1人プロが来店されたんだ。遅れてくるのは藤田プロだけじゃなかったんだな」

一「?……そうなんだ?」

純「ああ。んで、1番テーブルにお通しした。キャストは国広君の判断を仰ごうと思って、話を繋げる愛宕さんに入ってもらってるから」

一「うん、完璧だね。ありがとう」

智紀「モニター確認したら、グラスが空いてた」

一「わかった。直接確認してくる」テクテク..

<1番テーブル>

一「失礼します……グラスをお下げします」スッ

?「……」

一「…………」チラ

健夜「…………」

一「!!!」ドクン..

洋榎「そ、そんでめっちゃ転んでもうたらしいねん」

健夜「ふふふ……」

洋榎「お……ま、まったくなぁ!アホやけど憎めないやつやねん」アハハ

一「…………」スッ..カチャ..

しえん

健夜「そうだね………私の中学時代のクラスメイトのAちゃんに似てるかな…」

洋榎「あ、そうなんや。Aちゃんってどんな子なんです?」

健夜「……明るくて元気な子……2年前に子供生まれたって年賀状が届いたんだ……幸せそうだった……」

洋榎「………そ、そうなんや……」

健夜「…………」

洋榎(ちょっと……アカン!)チラ!

一(わかってます………でももう少しだけお願いします)フルフル

一「……失礼しました」スッ..

すこやん扱いにくすぎい

<受付>

純「お、どうだった?」

一「…………」

純「……国広君?」

一「まずいね……」

智紀「……どういう……事?」

一「藤田プロ以上の強敵……だと思う」

智紀「えっ……」

純「マジか………俺、ミスっちまったか?入口で断っとけば……」

一「……ううん、純君は悪くない。ボクが受付をやってても純君と同じように対応してたと思う」

一「それにしても………小鍛治プロは……落とすどころか、楽しませるのも難しいかもしれないね」

純・智紀「…………」

一(……だって……さっき直接会った時、シミュレーションしてみたけど……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

久「わ……すごい……小鍛治プロの爪、とてもキレイに手入れされてるんですね~?」

健夜「うん、テレビに映るからね……最近のテレビは細かいところまで見えちゃうでしょ?お母さんに注意されちゃってね。ちゃんとしなさいって……」ズーン..

久「…………」



ゆみ「今日あなたと出会ったせいで私は……美しさと愛らしさの両方を兼ね備えたあなたを想い、悶える事が日課になるだろう……」

健夜「……気を遣ってくれなくて大丈夫だから……」アハ..ハハ..

ゆみ「…………」

憧「小鍛冶プロって近くで見るとオーラありますね!王者の貫録っていうかー」

健夜「貫録……か……よく言われるんだよね………だからあまり私に近付こうとしないのかな……」

憧「…………」



怜「膝枕してほしい~……あかん?」(上目遣いで甘える)

健夜「ごめんなさい。初めての膝枕はあの子に、って決めてるんだ………いつになるか……わからないけどね……」ハァ

怜「…………」



白望「私なら……あんたを満足させてやれる………だから……私の元へ来い!」

健夜「………キミ、女の子にモテるでしょ?羨ましい……それに比べて私なんて……」

白望「…………」

すこやんと衣って相性良さそう

美穂子「その……こんな言い方、失礼かもしれませんが……小鍛治プロを見てると抱きしめたくなってしまいます……抱きしめて……いいですか?」

健夜「……あなたはいい奥さんになりそうね……きっと幸せな家庭を築くわ……」

美穂子「…………」



霞「慌てる必要なんてありませんよ?小鍛治さんが魅力的な女性だというのは、皆さんわかっていますから」ニコリ

健夜「……やっぱり……胸が問題なの?でも女の価値は胸ではないはず………だけど……ううん、違うわ……違う……」ブツブツ..

霞「…………」



淡「すっごーい!本物だー!会えて嬉しいなっ♪」エヘー

健夜「…あなたを見てると昔を思い出すなー……私にも無邪気に走り回ってた時代があったんだよね………はぁ……」

淡「…………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

一(………ダメだ………勝機が見えない……小鍛治さんからはネガティブオーラがにじみ出ていて、どうやっても通用しない気がする)

一(石戸さんにお願いして、仲のいい福与アナになりきってもらうか……?)

一(…いや、これもダメだ……福与さんに関わる事は触れない方がいいとボクの直感が告げてる)

一(甘い言葉も、包容力も母性も………もちろんロリも通用しない……絶望的だ)

一「…………」

一(それにしても……)

一(ここまでネガティブな人ではなかったはず………おそらく福与アナとケンカか何かしていて落ち込んでいるとか、そんな状態だろうね)

一(であれば……愛宕さんか花田さんに任せる方が……いや、愛宕さんはさっき難しい顔をしていた……ここは花田さんしか……)

久「どうかしたの?」

一「え?ああ、竹井さん……お疲れ様です」

久「小鍛治プロが来店されたって聞いたけど、その関係?」

一「……ええ。担当キャストを決めかねてまして……いえ、もはや花田さんしか……」

久「あら?私では不足かしら?」

一「……今日の小鍛治さんに対しては、誰も太刀打ち出来ないと思います」

久「え?」

一「キャストの皆さんの実力は素晴らしいですが……全てネガティブで返されてしまいます」

久「…………」

一「唯一対抗できるのは花田さんだけだと思います。彼女のポジティブさと優しさなら……少しは満足してもらえる……」

久「…………」

一「……それでよしとするしかありません」

やべぇよやべぇよ

久「…………ねえ」

一「はい?」

久「私に……考えがあるの」

一「考え……ですか?」

久「そ。もちろん成功すると断言は出来ない。ただ、もしかしたら……なんとかなるかもしれない」

一「え……」

久「策が失敗した時のために、花田さんは待機してもらうから、私に任せてもらえないかしら?」

一「…………」

久「………ダメかな?」

一「……いいえ。成功するかもしれない方法があるのなら……ボクはそれに賭けたいと思います」

久「あ……じゃあ」

一「竹井さんにお任せします」

久「ありがとう」ニコリ

久「それじゃあ……まず待機してるキャストの中から……――――」

<1番テーブル>

健夜「はぁ………」

健夜(私……何してるんだろう?こーこちゃんと言い合いになって、私の余計な一言で怒らせちゃって……)

健夜(……謝らないとって思ってたところにチームの遠征でタイミングを逃して……)

健夜(落ち込んでた私を励まそうとしてくれた瑞原さんにはありがたいけど……私……やっぱり……)ハァ..

洋榎「ううぅ……」

洋榎(アカン……めっちゃ反応悪い……せやけどそれをつっこめる雰囲気ちゃうし……)

?「健夜さん!」ザッ!

健夜・洋榎「え?」

久「……そんな悲しい顔をしないで……私ね、健夜さんが悲しい顔をしているのを見ていると……とても辛いの……」

健夜「あなたは……竹井さん……?」

久「あ……私の名前を……覚えていてくれたのね!?嬉しい!」

健夜「はあ……」

残っててよかった\4

久「隣に座ってもいいですか?」

健夜「……うん、いいよ」

健夜(……多分、私の嫌な気分がうつっちゃうと思うけど)ハァ

久「やった♪ありがとうございます」ニッコリ

久「それでは……」

?「待てっ!!」ザッ!

健夜「?」

ゆみ「抜け駆けは許さんぞ!久!」

久「……何を言っているのよ」

ゆみ「何を言っているだと?決まっているだろう!健夜さんの隣に座るのは私だ!」

健夜「??」

久「あなたこそ何を言っているのかしら?私は健夜さんに許可をもらったの!」

ゆみ「……健夜さん!」

健夜「は、はい……?」

これもうすこやんを慰めた奴の優勝でいいんじゃね

ゆみ「私に……あなたの隣へ座る権利をいただけないでしょうか?」

健夜「え……っと……?」

ゆみ「今日一日……いえ、たった数分でもあなたの隣にいられれば……あなたの存在を感じられるという幸福感が、私の糧となって体の隅々まで行き渡り…」

ゆみ「今後どれほど辛く厳しい試練に直面しようとも乗り越えられる!」

健夜「…………」

ゆみ「……もし叶うなら……一時ではなく……私とこれからもずっと共にいてくれるなら……それ以上に…」

久「勝手な事言わないで!」

健夜「!」ビクン

久「あとからしゃしゃり出てきてベラベラと……私が先に健夜さんの許可をもらったと言ったでしょ!?それが全てよ!」

ゆみ「黙れ!人の心はそれほど単純ではない!健夜さんにとって最良の選択をしてもらう方が大事だ!」

健夜「ぁ……えと……」

洋榎(なんなんやこれは……止めん方が……ええ……よな?)

?「やめろ!お前ら!」ザッ!

?「そうだそうだ!」ザッ!

健夜(また来た!?)

白望「…………」

淡「…………」

久「あなたたち……」

ゆみ「……何をしに来た」

白望「…お前らはもう下がれ……隣に座んのは私なんだからよ」

久「な!」

ゆみ「ふざけるな!」

白望「ふざけちゃいねぇよ。ただ……いい女には、いい女がふさわしいって相場が決まってんだろ?」フッ..

健夜「え?え?」

ゆみ「お前のどこが健夜さんにふさわしいというのだ!健夜さんにお前のような暴れ馬の手綱を握らせるわけにはいかん!!」

白望「ふっ……馬鹿が……本当に惚れた女を手荒に扱うわけがねぇだろ?それが『特別』ってもんだ」

久「笑わせてくれるわね!本当に大切なら『扱う』なんて言い方しないわ!」

白望「ああ……ワリぃな、そいつは言葉のアヤだ。私はエスコートするって意味合いで言ったんだ」

淡「んー……なんか3人で言い合いしてるけど、健夜さんには私がピッタリだよっ!ねー?」ニヘー

健夜「あ……いや……それは」

白望「あん?私の話を聞いてなかったのかよ?」

淡「うん、聞いてないよー?だって、健夜さんは私を選んでくれるもーん♪」

白望「ざけんじゃねえ!誰がお前なんかに渡すかよ!健夜は私のもんだ!」

淡「む!そんなわけないじゃん!てゆーか、私の健夜さんを呼び捨てすんなっ!」

白望「んだとっ!」

淡「なにさ!」

健夜「…………」ドクン..

健夜(あれ……?なに……今の……?)

?「待ってください!」ザッ!

?「私ら抜きで、勝手に始めんといてや」ザッ!

洋榎(ま、またか……?)

美穂子「そんなに大声を出して……健夜さんが迷惑しています」

怜「ホンマやで?押し付けがましいわ」

久「邪魔ばっかり……もういい加減にしてよ!」

淡「帰って!私以外はいらないのっ!」

美穂子「また怒鳴って……健夜さんが困っているのがわからないのですか?」

健夜「え?私は……」

健夜(そうだよ……困ってるはずでしょ?気分転換に来たはいいものの……イマイチ乗り気になれなかった………のに……)

怜「なぁ健夜さん……うるさい連中は放っておいて、私と楽しまへん?私……健夜さんのためなら……なんでもするで?」

ゆみ「戯れ言を……」

怜「戯れ言ちゃうで?私、健夜さんの事が本気で好きやから」

健夜「!」

ゆみ「私だってそうだ!健夜さんを心から愛している!!」

健夜「!!」

久「そんなの……私も同じ………いいえ、あなたたち以上に健夜さんを愛しているわ!!」

淡「一番好きなのは私だよ!健夜さんっ!大好き!!」

白望「くそっ……もうなりふり構ってられねぇ……………健夜!!好きだっ!私の女になってくれ!!」

美穂子「私も……健夜さんを愛しております…………愛していますからわがままは言いません。愛人でも構いません……傍に置いてくだされば……それだけで……」

健夜「……//」

洋榎「…………」チラ

洋榎(……少し顔が赤ぁなってるけど……まだ小鍛治プロは……)

<別室>

透華「……まだ心を動かせないとは……脅威ですわ……」

透華「………でも」

透華(これで終わりではない………そうでしょう?)

衣「…………」ウトウト..

<VIPルーム 受付>

一「…………」

純「国広君!頼まれた通り、店内の曲をムードのある曲に変えてきた」タタ

一「お疲れ様。違和感なく切り替えてくれてありがとう」

智紀「携帯電話を圏外にする装置を設置した」タタ..

一「ありがとう。これで携帯に邪魔される事はなくなった」

一(あとは……キミたちに託す!)

ころたんかわいい

<1番テーブル>

健夜「……//」

健夜(も、もう……この子たちったら……口ばかり上手くて困ったものね)

久(よし……やるわよ……)チラ

ゆみ・白望・淡・美穂子・怜「…………」(目で了解)

久「……ふざけないで!」

健夜「っ!?」

久「私が最初に隣に座るっていったじゃない……それでもう終わった話でしょ?なんで横槍を入れるのよ……」

白望「馬鹿か?もう隣がどうこうは関係ねぇだろ。だれが健夜と結ばれるかだ」

久「……そんなの……同じ事よ!!」ガシッ!(白望の胸元を掴む)

白望「ちっ!何しやがる!」バシッ!(久の手を払いのける)

健夜「え!ええ!?」

あとから演技って知ったら自殺ものだなすこやん

久「くっ!」

白望「なんだ?やんのか?だったら相手してやるよ……」

健夜「ちょ、ちょっと……あなたたち……?」オロオロ..

白望「……そうだ……どうせここにいる全員が健夜を好きなんだろ?だったら……今から全員でやりあってよ、勝ったやつが健夜と付き合う事にしようぜ」

健夜「ええっ!?」

白望「……何を驚いてやがる………お前が……私を選んでくれねぇから……」(寂しそうにうつむく)

健夜「あ……」ドクン..

白望「っ!そういう事だ!健夜は誰を選ぶか決められねぇらしいからよ!こっちで決めてやればいい!そうだろうが!」

美穂子「………わかりました」

健夜「え!?あ、あなたっ!ケンカなんて…」

美穂子「それでも………絶対逃げません。だって私は……」チラ

健夜「うっ……」

一時でも夢が見せられればそれでいいのさ

怜「私もやるで………健夜さんを諦めるなんて……絶対ありえへんから!」

淡「勝てばいいんでしょ?だったら他の選択肢はないよ!」

ゆみ「本当に叶えたい願いの前にこそ試練は訪れる……いいだろう!今の私はたとえ神が相手だろうと決して引かぬ!最後に勝つのは私だ!!」

健夜「ああ……どうすれば……」

久「……っ!」グイッ!(ゆみの胸元を掴む)

ゆみ「ぐっ!この……」(久の胸元を掴む)

淡「っ!」ブンッ!(平手打ち)

白望「ちっ……邪魔だ!」ドン!(淡の肩を押す)

美穂子「っ……」

怜「痛っ……ううぅ~~~!」(美穂子と組み合う)

健夜「だ、だめ……///」

洋榎(お……?)

久「い…ったいわねぇ……!」グググ..

ゆみ「黙れ……泣き言を言うなら去れ!弱者に健夜さんは渡せん!」

健夜「や………て……やめて……///」

淡「いたっ!」ドシン..

淡「もう……本気で怒った……」

白望「そうかよ……だったらかかってこい!」

健夜「……やめて……お願い……もう……///」

怜「はな……せっ!」グイイ

美穂子「嫌よっ!」

健夜「お願いだからっ………私のために争わないで~~~っ////」キューーン!!!!

<受付>

一「やった………成功……だ」

智紀「!!」

純「ほ、本当か?取っ組み合いのケンカになっただけじゃねぇの?どういう事か説明してくれよ」

一「え?ああ……そうだね」

一「まず、今日の小鍛治さんを落とすのは難しい……これはボクの憶測だけど、おそらく何か嫌な事があったんだと思う。それで落ち込んでいた」

一「口説かれる気分ではないというレベルだね。こうなると対処が非常に難しい。だからボクは担当を花田さんにお願いしようと思った」

純「あ、ああ。そうだったな」

一「これはつまり……現実であった嫌な事を現実的な方法で慰める……話を聞いたり、励ましたりだね。このやり方で小鍛治さんに満足してもらおうとしたんだ」

純「?それ以外に方法があるのか?」

一「うん……現実逃避さ」

純「現実逃避……」

一「そう。今この瞬間だけは、全て忘れて楽しもう……ってね」

智紀「でも……この店自体、非現実空間を演出してる」

これは憤死ものやで

一「うん、だから他のお客様には効果的だった。いや、小鍛治さんにも少しは作用しているはず……それ以上にネガティブになっていただけ」

純「………それで?」

一「つまりは、小鍛治さんの心を動かすために……さらに非現実感を味わってもらい、軽い現実逃避をするように誘導したのさ」

純「……非現実感を味わう…?」

一「そう……今回実行したのは……『自分を取り合って恋の争いが行われる』」

純「?」

智紀「ああ……」

一「『こんなに素敵な人たちが私を取り合っている……私はどうすればいいの?』って具合にね。女性なら夢見るシチュエーションじゃないかな」

智紀「わかる……」

純「そうか?」

一「このような実際にはなかなかないシチュエーションを演出する事でまず驚く。その時、心に空白が生まれる」

一「そうしたら落ち着く前に展開を進める。気が付けば目の前で取っ組み合っている」

一「店の雰囲気、目の前の現実離れした出来事……この2つが合わさり、辛かった現実の悩みは頭の片隅へ追いやられる」

純「……まぁ、確かに目の前でケンカしてるだけでも慌てちまうか」

ここでの経験を糧にこーこちゃんにも積極的に仕掛けて欲しいですね(棒)

人生で言ってみたい言葉ベスト10に入ってたんだろうな

一「うん……そして次第に……好かれている、必要とされてるという嬉しさがこみ上げてくる」

智紀「…………」

一「そうなれば……今だけはこの感情に従って楽しもう、という風に心境が変化していく」

純「……なるほど……」

一「ま、このあとのフォローも神経使うけど、一度心の隙間に入り込んだから最初よりは大分楽になる」

純「おお……」

健夜『ダメだよぉお!!私なんかを取り合ったらぁ~~~!私はみんな大好きなんだからぁ~~~っ///』

一・純・智紀「……………」

一「………さ、持ち場に戻ろうか」

純「……そうだな」スタスタ

智紀「うん」スタスタ

一「………………」

一(喫茶Lilyの敗北は免れた………皆さん……ありがとう……)

<別室>

透華(……おめでとうございます)

透華(これは……皆さん全員で得た勝利ですわ……)

透華(ケンカを装う際にも決して手を抜かず……しかし相手を傷付けないようにするその姿……心を打たれましたわっ!)

透華(組み合いながらも園城寺さんを思う福路さん……)

透華(演技とはいえ、普段見せない竹井さんの必死さに触れ、加治木さんは何を思うのかしら)ドキドキ

透華(他にも!大星さんが尻餅をついた時、小瀬川さんが一瞬心配したような気が……あああ……)

透華(これは……小鍛治さんが帰られた後、キャストの間に恋が芽生えてもおかしくない展開…………はっ!)

透華(小鍛治さんだけでなく、わたくしまで惑わせるとは……さすがですわ……)フゥ..

透華「あ…………もうこんな時間ですのね………」

透華(閉店まであと少し………この至福の時間が終わるのは名残惜しいですが……始まりがあれば終わりもある……仕方ありません)

透華(……最後まで、皆さんの頑張りを見届けさせていただきますわ!)

衣「……むにゃ……」スー..スー..

ころたんかわいい

全国麻雀クソビッチ喫茶(オーナーは板)

閉店後―――

<一般ルーム>

一「それでは、結果発表を行います」

全員「……………」

一「…………優勝は…………」

全員「……………」

一「……………清澄高校!竹井さんです!!」

ワアァッ!!

久「!!」

一「おめでとうございます!!」

久「私……?私が……優勝?」

一「はい」ニッコリ

久(うゎ………やっばい………嬉しい!)

和「おめでとうございます!部長!」

咲「すごいです!」

失ったものの方が多い気がする

すこやんアラフォーかわいい

お腹にヤングガンガン仕込んでおいた方がいいんじゃないかな

優希「さっすが部長だじぇ!」

まこ「大したもんじゃ……ホンマに優勝するとはのー」ニコリ

久「みんな……ありがとう!」ニコリ

一「優勝賞品の旅行券は、希望されるスケジュールを言っていただければいつでもご用意しますので」

久「ありがとう」

一「いえ、こちらこそ。竹井さんには助けられましたから」

久「も、もう……それはVIPルームの閉店後の挨拶で聞いたわよっ……//」

一「それだけ感謝しているという事です」

久「……あ、ありがとう」

一「はい」ニコ

久(旅行………かぁ……やっぱりみんなで温泉かな~?)

和(咲さんとペアでヨーロッパとか……)

まこ(……さすがに2人で旅行は断られるじゃろな……いっその事、阿知賀と清澄で旅行っちゅう形にすれば新子さんも……)

優希(園城寺さんがどこ行きたいのか知りたいけど……聞くのが恥ずかしいじょ…………私が園城寺さんを好きだってバレちゃうじぇ……///)

咲(私は淡ちゃんと2人でいられればどこだって………あ、でもロマンチックな場所にいったら……淡ちゃんも燃え上がって私を……///)

アフターケアをしないと大変ですわ

みんなで同じところに行って殺人事件が起こるんですねわかります

ゆみ「……やはり届かなかったか」フッ

桃子「せ、先輩……」

ゆみ「なに、落ち込んでるわけじゃない。納得の結果だ………そんな悲しい顔をするな」クスッ

桃子「でも……」

ゆみ「すごかったのは久だけじゃない」チラ

佳織(……白望様……///)

睦月(福路さん……落ち込まないでくださいね……私がついてますから)

智美(ワハハ……誰がなんと言おうと、私は花田さんが一番だと思うぞー)

ゆみ「…………」フフッ..

ゆみ「みんなが夢中になるぐらいの強敵が相手だったんだ。戦えただけでも嬉しいさ」

桃子「??」

美穂子「ごめんなさい……負けてしまったわ……」

華菜「きゃ、キャプテンのせいじゃないし!」

未春「そうですよっ!」

星夏「私たちはキャプテンを誇ります!」

純代「…………」ワタシ モ ソウ オモウ...

美穂子「みんな………ありがとう……」グス..

華菜(キャプテンが私たちのために頑張ってくれてたのに私は……霞さんに甘えて……)

華菜「……………」

華菜(……霞さん………また……抱っこしてくれるかな……///)

未春(園城寺さん……落ち込んでないといいけど……)

星夏(花田さんは…………あ、笑顔だ……やっぱりすごい……)

純代「…………」オオホシ サン...

最初からモンブチの文化祭でやればよくね?

煌「……完敗………とはいえ、この結果はすばらです!」スバラッ!

姫子「花田……」

哩「……そうか」フフッ

美子「……いい思い出になったと?」

煌「はいっ!とてもすばらな思い出になりました!」

仁美「そいなら……なんもかんも問題ない」

煌「皆さんは……いい思い出になりましたか?」

哩「ああ……姫子とうまかケーキば食って……満足だ」

新道寺すばらやな

姫子もケーキも食べた?(弱視)

姫子「私も……部長とおれて……そいだけで……///」

美子「わ、私は……」

美子(ゆみ様……///)

仁美「…………」

美穂子『ね?抱きしめられると、体温を感じるでしょう?』

仁美「っ///」

煌「……どうかされましたか?」

美子「えっ!?な、なんでもなかとよ!楽しかった」

仁美「わ、私も同じ……//」

煌「?」

これが新しい阿知賀のレジェンドになるわけか。

霞「やっぱり一等賞は難しいわね」フフ..

小蒔「霞ちゃんは頑張りました!」

春「うん……」

初美「お疲れ様ですよー」

巴「相手も強かったみたいだし……」

小蒔(そうですよね……白望様と戦っただけでも霞ちゃんはすごい………だって……白望様ったら……あんなに……///)

春(やっぱり優勝は久さんだった………私以外の……色んな子に好かれて………なんか……嫌……)

初美(さすが久さんですよー!私も優勝に貢献出来てよかった………ご褒美とか……くれるかもですよー///)

巴(愛宕さん……残念だったね……私はすごく楽しかったし、愛宕さんに優勝してほしかったんだけどなぁ……)

洋榎「うーん………まぁ、竹井やったらしゃあないわ」

恭子「ですよね……めっちゃ素敵ですもん……」

洋榎「へ?」

漫「……末原先輩?」

恭子「……えっ?何?」

由子「素敵って言ってたのよー」

恭子「あっ……///」カァァ

絹恵「末原先輩は竹井さんですか……」

恭子「う、うん……///」

洋榎「なんや、恭子がそない恥ずかしがるって珍しいなぁ」

由子「ホンマなのよー」

恭子「そ、そやな……///」

恭子「…………」

恭子「………な、なぁ……みんなは誰なんか聞いてええ?」

由子「?私は憧ちゃんなのよー」

漫「私は福路さんです」

絹恵「加治木さんですね!」

恭子「そ、そうなんか……」

由子「そうなのよー」

漫「はい」

絹恵「ですね」

恭子・由子・漫・絹恵「……………」

洋榎「?」

恭子・由子・漫・絹恵(よし!この中にライバルはおらん!)

怜「あー……やっぱアカンかったなぁ……」

竜華「残念やったなぁ……」

セーラ「…………」

浩子「はぁ………」

泉「………………」

竜華「……みんなも怜と同じ気持ちみたいやで?落ち込んでる」

怜「………それはちゃうと思うけど……」

竜華「え?」

怜「……いや、なんでもないで」

竜華「?」

セーラ(なんでやねん………どう考えてもゆみが一番やないか……)

浩子(あー……憧ちゃん可愛いわぁ……)

泉(負けて悔しいはずなのに気丈に振る舞う石戸さん……やっぱすごいわ!誰がなんと言おうと私の中では石戸さんがナンバーワンや!)

白望「ふう……昨日以上に気合入れて望んだんだけど……やっぱ届かなかったか」

エイスリン「シロ!オツカレ!」

胡桃「作戦ミスだった?」

白望「………いや、オーナーからも褒められたし、みんなの案は正しかった」

塞「うんうん、そうだよね。キリっとしてて似合ってた。いつもああしてたらいいのに」クスッ

白望「無理……」

豊音「えー!ちょー見たいよー!今度見せてよー!」

白望「………まぁ……衣装はもらえるみたいだし………気が向いたら……ね」

豊音「わー!やった!ありがとー!」ワーイ!

エイスリン「ヤッタネ♪」

塞「もらえるんだ?すごいね」

豊音「あ、だったら今度愛宕さんと遊ぶ時に着てもらえるよう頼んでみようかなー?」

胡桃「……トヨネ、愛宕 洋榎と遊ぶ約束したの?」

豊音「ううん、約束はしてないけど、愛宕さん家の電話番号とか交換したから誘っちゃうよー」エヘー

塞「えっ!?番号交換ありだったの!?」

豊音「え?わからないけど……愛宕さんが交換しよーって……」

胡桃・塞「…………」

エイスリン「ナカヨシ!」

豊音「うん!えへへ……」

胡桃(しまった……私も交換していたら、帰ってからも新子さんとメールとか出来たのに………どうにかして番号かアドレスを入手して……)

塞(そうだよ……園城寺さんは大阪。次はいつ会えるかわからない)

塞(今日だけの繋がりにしないためには番号ぐらい交換しないと…………あ!今日のお礼をしたいっていう形で教えてもらえば……)

胡桃・塞「ふふふふふ……」

淡「もー!頑張ったのに~!私の分だけでもチケットくれないかなぁ?」

誠子「さすがにそれはどうなんだ?」

淡「ええー、いいじゃんか~……ねぇ、そう思わない?」チラッ

菫(美穂子………1日目の早い段階で私と両想いになったにも関わらず、チームメイトのために頑張ったのに……)

菫(なんて可哀想な美穂子……今すぐ抱きしめてあげたい)

照(加治木さんが優勝しなくてよかった………加治木さんには私がいる……ううん、私だけでいい……)

尭深(白望様……悔しい気持ちは私にぶつけてください……私………白望様にだったら……)

淡「…………あれ?なんか反応がない……?」

誠子「……だな。考え事をしてるのかも」

淡「うーん……」??

憧「う~……いけるかもって思ったんだけどなー!」

玄「お疲れ様でした。私たちのために頑張ってくれてありがとう」

憧「お礼なんていいわよ。あたしも楽しかったし」ニコリ

灼「憧は活躍してたって評判。惜しかったと思う」

宥「うんうん。憧ちゃんが可愛かったってお話してるのを聞いたもん」

憧「あはは……それは照れるね。あ、宥姉はどうだった?」

宥「え?私は別に…」

憧「えー?教えてよぉ~♪」

穏乃「…………」

玄「?穏乃ちゃんどうしたの?」

穏乃「いえ……竹井さん、やっぱりキレイだなーって」

玄「わわ……」

穏乃「玄さんもそう思いませんか……?」ポーッ..

玄「え?私は………竹井さんもいいと思うけど………か、霞さんの方がいい……かな?」

灼「ええっ?」

つーかくろちゃーは霞さんに接客されなくても見ただけであぼんだな

玄「………灼ちゃん?」

灼「あ、なんでもない……」

玄「?」

灼(玄も霞さんなんだ………まぁ、でも……しょうがないよね。すごく甘えさせてくれるし……大きいからね)クス

憧「もー!宥姉意地悪~!全然教えてくれないし」

宥「ご、ごめんね?」

宥(チューしちゃったとか言えるわけないよぉ……///)

憧「ちぇっ………ん?」

穏乃「…………」ポーッ

憧「……ねぇ、しず……どうしたの?」

宥「わからない……」フルフル..

憧「……ま、いっか」

こうして、阿知賀女子学院の文化祭で行われた百合接客選手権は幕を閉じた―――

1週間後(日曜)―――

<奈良 新子神社前>

憧「♪~~」テクテク

憧(早く家に帰ってDVD観よっと)ニコニコ

?「あの……」

憧「はい?」クルッ..

まこ「…………」

憧「あれ?まこさん……どうしてここに?」

胡桃「…………」ザッ

浩子「…………」

由子「…………」

ktkr

あかん

これはいけません

憧「え?みんな…………あれ?このメンバーって……」

初瀬「そう……憧がキャストとして担当した人たち」

憧「初瀬まで……どうして………胡桃さんなんて岩手……」

胡桃「関係ない!」

由子「誰を選ぶかを決めてほしいのよー」

憧「え?」

まこ「そうじゃな……」

憧「誰を選ぶって………どういう事……?」

浩子「………ここにおる人間は、みんな新子さんが好きなんや」

キャバ嬢に騙されるおっさんみたいだ

憧「えっ!?」

由子「な、なんで驚くのよー」

憧「だって……」

浩子「……そらそやろな。あれはあくまで営業トークやろ。わかっとんねん………わかっとんねんけど……」

胡桃「好きになっちゃったのはしょうがない!」

憧「そ、そんな……」

初瀬「私……ずっと憧が好きだったけど……付き合うなんて無理だろうなって諦めてた……だけど………あんな風にされたら私……」

憧「あ……う……その………」ジリ..

由子「逃がさないのよー」

浩子「せやで」

胡桃「…………」

初瀬「憧………」

憧「う……うぅ……」

グッバイアコチャー

<大阪 千里山高校 体育館裏>

怜「え、えっと……」

塞「……私はね、無理を言おうとは思わないの。ただメールとか電話が出来ればそれでよかった………ライバルがこんなにいなければね」

未春「わ、私の胸……園城寺さんに触られてからおかしいんです……ずっとドキドキして……もう……抑えられません」

優希「園城寺さんが……他の人とエッチな事したなんてありえないじょ……だって……私を抱きしめながら好きだって言ってくれたんだじぇ……」

宥「………私とキスしてくれたのは、私が好きだからだよね?怜ちゃんはお姉ちゃんに嘘つかないよね?」

竜華「怜………どういう事なん?うちは……夢を見てるんかなぁ?だってこんな現実、ありえへんもん…」ユラー..

怜「あ……あぁぁ………あぁ……」

<岩手 小瀬川家付近>

白望「……ちょ、ちょっと……」

小蒔「お願いです……私……もう白望様しか見えません……///」

やえ「わ、私は……その……別に変な意味じゃなく……あんたに目覚めさせられたというか……///」

佳織「私に出来る事ならなんでもしますっ!見捨てないでください!」

尭深「白望様………私に全てをぶつけてください………あなたに睨まれるだけで私……///」モジモジ

晴絵「お、大人を本気にさせたんだからさ………責任…とってよ……ね?」

白望「ぁ……うう……」

罪深いのう
一般枠も入ってたらもっとおぞましいことになりそうだ

<東京 白糸台高校 通学路>

淡「さ、サキはただの友達だよ?」

和「だったら……何故咲さんはあなたの名前をノートに書くのですか?」

淡「え?」

和「………ぼうっとしていたと思ったら、ノートに『淡ちゃん』と書いたんです……ただの友達の名前を書くでしょうか?」

淡「し、知らないよ…」

和「………大星さんと………その……色々したと咲さんが言ってましたよ」

淡「ええっ!?キスした事を喋っちゃったの!!?」

和「へえ……キス………したのですか……」

RIP大星淡

淡「え?でもサキが言ってたって………あっ!」

和「ええ……咲さんからは何も聞いてません。カマをかけたんです」

淡「そんなのずっこ…………ぁ……」

純代「…………」オオホシ サン..

淡「うぅ……」タジッ..

憩「………ただの友達とはキスするのに、お医者さんごっこするうちにはキスしてくれへんねんな?」

和「不思議ですよね……どんな脳をしているのか見てみたいぐらい……」

淡「ぅ……あぁ……」ガタガタガタ..

憩「心配はいらんよ?淡ちゃんの浮気症が治るまでうちがずっと面倒見たるだけやから安心してな?」

淡「あ………あ………」ガタガタガタ..

あかん

<長野 清澄高校 校門前>

久「うん……ええ、ありがとう。それじゃ」ピッ

久「………やった」

久(スケジュール調整も出来たし、チケットも手配してもらった。あとは当日を待つだけ……楽しみね)ウフフ

久(さて……家に帰ったら何を…)テクテク..

?「お…おいっ!」ダダダダ..

久「ん?あ、ゆみと……美穂子?」

ゆみ「はぁ……はぁ……っ」タタタッ..

美穂子「は……っ………ぁ……っ」タタ..タタ

久「ど、どうしたのよ……そんなに慌てて……」

ゆみ「ま、まずい事になった!」

久「まずい事って………あ………ねえ、ゆみ……う、後ろ……」

ゆみ「っ!」クルッ

セーラ・美子・絹恵・美幸・照「…………」ザッ..

ゆみ「あ………わ、私は……」

セーラ「……あの言葉は嘘ちゃうやろ?お…私はゆみを信じてるで?」

美子「ゆみ様………私は……ゆみ様なしじゃ……もう……」

絹恵「………加治木さんが言ってくれた言葉を思い出す度……胸がキュンてなるんです……責任……とってください……」

美幸「私を選べばいいのよもー!」

照「………加治木さん………私は怒ってないから」

ゆみ「!宮永さん……」

照「百合接客選手権を棄権して裏方に徹すると言ってたのに、キャストを続けた事は……怒ってない」

ゆみ「っ!」ドキッ!

まずいですぞ

霞さんの包容力なら全員包み込んでくれる

モモに助けを求めよう(提案)

照「……国広さんから聞いたよ……無理言って加治木さんにお願いしたって」

ゆみ「そ、そうか……」

ゆみ(国広さん……私のために……ありがとう!!)

照「……でも………私以外の女の子に愛を囁くのは許せない……」

ゆみ「!」

照「私にとって……加治木さんは……一番大事なの……世界で……一番……」

照「だって……私の心を奪ったから……ふふ……ふふふふ………」

ゆみ「う……」

ゆみ(本当にまずい……このままでは……)

?「モテモテっすね……」ユラー

ゆみ「!!」

桃子「………羨ましい限りっす」

ゆみ「もっ、もも……!!」

桃子「…………先輩がどう答えるか楽しみっす……けど………誰を選んでも………きっと…」

ゆみ「あ………あああ……」ガタガタ..

気になって出かける足が重くなるな

やっぱり竜華はええ娘や

美穂子「加治木さん……」

?「やっと追いついた……」ザッ..

美穂子「っ!」

菫「ふふ……追いかけられる事で、自分が求められてると実感したいんだな?可愛いね」

美穂子「ち、違います………私は本当に……」

菫「照れなくてもいい。私はわかってるから……」

美穂子「…………」ゾク..

漫「ふ、福路さんは私を気に入ってくれてはるんです!弘世さんのは思い込みです!」

菫「………何を馬鹿な……私たちは両想いだというのに………さ、美穂子……この子は放っておいて、行こう?」

美穂子(弘世さん……両想いだと信じて疑っていないわ……私は返事をしていないのに……)

菫「私たちの幸せな未来はこれから始まる……これからは……ずっと……一緒だ」ニッコリ

美穂子「ううぅ………」

ダメみたいですね(白目)

久「…………」

久(2人とも……大変な事になってるわね…………あれ?この流れだと……もしかして……)クルッ..

初美・恭子・穏乃・春「……………」

久「!!!!」ビクッ!

初美「会いに来ましたよー……薄着の上に厚着を羽織って」

穏乃「私……竹井さんにされてから……ずっと忘れられなくて……///」

春・恭子「…………」

久「あ、あのね?あれは……」

穏乃「我慢出来ませんっ!もう……私……竹井さんにエッチな子にされちゃった……///」ダキッ!

久「わっ……」

初美・春・恭子「!!」ギロリ!

久「ひっ!」

久(な、何よこれ……みんな百合接客選手権ってわかってて参加したはずでしょ?事前に説明だって受けてる!それなのに……)

久(…もしかして………やりすぎちゃった……って事?)ゴクリ..

初美「どうして黙ってますかー?」

穏乃「好き……///」ギュ..

春「……私はインハイの時から興味を持ってた……あとから来て奪うなんて………許せない」

恭子「……抱きつくくらい許したる。私がめげずに一生追い続ければええだけの話や……」

久(こんな………いくら旅行券がもらえるっていっても……その代償がこれじゃ……)

♪~

久(電話!?こんな時に……)

春「………出たら?」

久「え?」

恭子「そやなぁ……出てみ?……あんたはちょっと離れような?」グイッ

穏乃「わ」ズルズル..

久「……………」

久(知らない番号……)チラ

恭子「ええから」

久「………もしもし?」

?『もしもし』

久「………ど、どちら様ですか?」

?『先日はお世話になりました……小鍛治 健夜です』

久「――――っ」サーッ...

健夜『あれ……あなたの発案なんだってね…』

久「えっ!?な………なんの事……ですか?わた、私は……」

健夜『すごく楽しかったよ………うん………夢が覚めるまではね』

久「あ………あぁ………」ダラダラダラ...

健夜『あなたの口から直接武勇伝を聞きたいし、色々と話したい事があるから……………今から行くね』

久「っ!」ゾクッ!

やべぇよやべぇよ・・・

これはいい

救いは無いんですか

健夜『逃げたら…………ふふふふ……』ブツッ!

ツーッ..ツーッ..

久「……………」

恭子「言うとくけど……話があるのは……」ジリ..

久「うっ……」

春「小鍛治さんだけじゃない………」

久「ううぅ………」

初美「わかってるはずですよー?」

久「うううぅ……」

穏乃「竹井さぁん………///」フラー..

久「うぅうぅうぅ~~…………もうっ!!」

<長野・東京・岩手・大阪・奈良>

久・ゆみ・美穂子・淡・白望・怜・憧「百合接客選手権なんて出なければよかったーーーーー!!!!!!!」

<福岡 花田家 煌の部屋>

洋榎『そんで今度な、豊音と衣とうちの3人で遊ぶ約束したんや!今からめっちゃ楽しみやねん!』

煌「ふふふ……それは楽しそうですね」

洋榎『せやろ?いやー、案外気が合うっちゅうかな!あ、そや!煌も一緒にっ…………え?今電話中や………わかったて!うるっさいなぁ』

煌「?」

洋榎『ごめんな!オカンがうるさくてかなわんわ。またあとで掛け直す。ほなな』

煌「はい、ではまた」ピッ..

煌「………ふふふ」

煌(石戸さんに続いて愛宕さんからも電話が掛かってくるとは……以前なら考えられない事です)スバラッ!

煌(……百合接客選手権は、私たちに色々なものをもたらしてくれました)

煌(愛宕さんは姉帯さんと天江さんとお友達になり、石戸さんも鷺森さん、松実さん、池田さん、二条さんと仲良くなりました…)

煌(私も……最近は相談を持ちかけられる事が増えました……)

煌(私の言葉で元気になったと言ってくれる方がいる………これほどすばらな事はありません……)

煌「百合接客選手権に参加して本当によかった………すばらですっ!!」

【完】

これはハッピーエンドだね
乙!


やっぱりすばらはすばらだった

以上です

支援してくれた方、どうもありがとうございました

乙乙

乙やで~

おつなのよー

乙でー

エピローグのモンブチサイドも見たかったな

お、今終わったのか
乙ですよー

乙、これから読むわ


現実でもこういうハマりすぎた勘違いはありそう

まぁ久は旅行兼高飛びとして海外へ逃げれるんだよなぁ

煌、洋榎、霞サイドの平和なことよ…
正直者が救われたということかね

乙だよこれから読む

>>594
すこやんの雀力舐めちゃアカン

後で読む保守

乙!

あー。藤田プロが今まで以上に龍門渕に遊びに行ってそうだわーw

すばら先輩は最後まですばらでした

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