京子「あかりは私の妹分」(94)

京子「~♪」フンフン

結衣「今日は一段とご機嫌だな……」

京子「いやー、この快晴に新学期ときたら嫌でもテンション上がるっしょ?」

結衣「……本当にそれだけ?」

京子「え?」

結衣「いや、何でもない」

京子「お、そろそろあかりの家に到着だな!」

結衣(ま、本人に突っ込んだらムキになるからな……)

期待

いいよー

~赤座家~

京子「よーし……!」スーッ

結衣(深呼吸するほどのものかな……)

京子「……それでは!」ポチッ

ピンポーン

<ハーイ! アッカリアッカリ

ガチャッ

あかり「おはよー! 京子ちゃん! 結衣ちゃん!」ニコッ

結衣「うん、おはよう、あかり」

京子「おおっ!?」

あかり「ど、どうしたの?」

京子「いや、ちゃんと制服を着てるなー、と」

あかり「も、もう! 恥ずかしいからあんまり思い出させないでよぉ!///」プンプン

結衣「いつの話だよそれ……」

京子「いやー、悪い悪い。おはよーあかり」

ふむ

あかり「えっと……、今日はお迎えに来てくれてありがとう、京子ちゃん、結衣ちゃん」ニコッ

京子「うん、たまには幼馴染3人揃って登校もいいなーってさ」

結衣「うん……、朝からあかりの顔を見ると、頑張ろうって気持ちになれるな」

あかり「そ、そっかぁ……」テレテレ

京子「ま、新学期だし、また気持ちを新たにして出発だ!ってね」

あかり「うん、そうだねぇ」

結衣(やっぱりえらくテンションが高かったのは、あかりに会いたかったからか)クスッ

………

京子「いやー、この天気。まさに新生活のスタートって感じだな~」ノビッ

あかり「うん」

結衣「あかりは相変わらず、良い子で頑張ってるらしいね」

あかり「え、どうして知ってるの?」

京子「そりゃ、あかりと言ったら良い子と相場が決まってるからね~」ケラケラ

結衣「いやいや……、綾乃と千歳が結構あかりのことを話す事があるんだよ」

あかり「え?」

結衣「生徒会で大室さんと古谷さんがあかりの事を話すことがあるんだって」

あかり「そ、そうなんだぁ……」テレテレ

京子「ふーむ……」

あかり「どうしたの、京子ちゃん?」

支援

京子「いや、あかりって結構ちょろい所があるからな~」

あかり「?」

京子「褒められたらコロッと他になびいてしまいそうというか……」

あかり「そ、そんなことないよぉ」

京子「いや、心配だな~」

あかり「むー、もっと信用してくれたっていいのに……」プー

ブーって言うあかり可愛い

結衣「あかり、あかり」チョイチョイ

あかり「なーに、結衣ちゃん」

結衣「京子はあかりが注目されてヤキモチ妬いてるんだよ」ヒソヒソ

あかり「そ、そっかぁ」クスッ

京子「ん、二人とも何コソコソ話してんの?」

結衣「いや、何も?」

あかり「うん、そうだよぉ」

京子「む、気になる……」

結衣「ほら、もうあかりが気になってるだろ?」ヒソヒソ

あかり「うん……」クスッ

~七森中学~

京子「さて、私らはここで……」

結衣「うん、また昼休みか放課後にね、あかり」

あかり「うん」

京子「おいおい、そんなしょげた顔するなよ~」

あかり「え、そ、そうかなぁ?」

京子「あー、さてはアレだな?」

あかり「?」

しえ

京子「京子ちゃんと少しでも離れるのが嫌ってわけだな~?」ガシッ

あかり「わあっ!?」

京子「そっかー、私の魅力にあかりはゾッコンかー。悪くないなー!」ナデナデ

あかり「う……///」

京子「お、赤くなってる赤くなってる」ケラケラ

京子「きっとさっき結衣とコソコソ話してたのも私の魅力についてだろー?」

結衣「いやいや、それはない」

結衣「というか……、そろそろ時間だから行かないと」

最近のゆるゆりSSラッシュはどうしたのか

京子「それじゃあかり。私のぬくもりを分けてあげたからには、今日は思う存分目立ってくれい!」

あかり「もーっ、まだ気にしてるのに……」プンプン

京子「あー、ゴメンゴメン。それじゃまた後でな~」

結衣「うん。またね、あかり」

あかりのお尻いきなり触ってドン引きされたい

京子「いやー、あかりって結構寂しがり屋だよなー」

京子「いつまでも私にべったりで……」

結衣「いやいや、あかりにべったりなのはそっちだろ……」ボソッ

京子「ん、何?」

結衣「いや、何でもない」

京子「いやいや、隠し事はなしだろ? 皆で行こうよレッツゴー!」

結衣「何だよそれ……」

結衣「ま、いいか。あのさ」

京子「ん?」

結衣「京子って最近、あかりに対して積極的だよな」

京子「なっ!?///」ドキッ

結衣(おいおい……、気付かれてないと思ってたのか!?)

京子「ば、馬鹿ぁ言っちゃいけねぇよ、結衣さん!」アタフタ

結衣(慌ててる慌ててる)

京子「ま、まぁ、あかりは多感なお年頃だしな!」

京子「私が構ってあげなきゃなー、と……///」

結衣「ふーん?」ジトーッ

京子「う……///」カアァ

結衣「京子……、あかりの事どう思ってるの?」

京子「え、あ……?///」

京子「そ、そうだ、結衣こそどうなんだよ!」

結衣「は?」

京子「いや、あかりの事をだよ! 結衣が言ったら私も言う!」

結衣「そうだな……。妹……みたいな感じかな」

京子「そ、そうだよ! 私もそう思ってたんだよ!」

京子「あ、あかりは私にとって妹みたいなもんなんだよ!」

結衣「そっか……」

京子「い、言ったぞ! あ、もうホームルーム始まっちゃうな、行くぞ!」ギクシャク

結衣(右手と右足が同時に出てる……)

結衣(ま、あかりが私達二人にとって妹みたいな存在ってのは、間違いないな)クスッ

………

~二年生教室~

京子「……」Zzz

結衣「おい、京子、起きろ」ユサユサ

京子「ん……、あと5分……」

結衣「いやいや、次は教室移動しないとダメだから、早く起きて」

京子「いやー今日は早めに起きちゃったからしんどくてね……」

結衣「あかりを早く迎えに行きたいからか?」

京子「う……、たまたまだよ! たまたま!///」

結衣「はいはい」クスッ

支援

京子「結衣~、さっきのノート写させて~」

結衣「京子は新学期になっても相変わらずだな……」

京子「私の魅力は安定です!」キリッ

結衣「それは魅力とは言わん」キッパリ

結衣「全く、少しはあかりを見習ったらどうだ?」

京子「えー、見習ったら私の存在感が……」

結衣「あかりの名前を出すとえらくムキになるな」

京子「う、ムキになんてなってないって!///」

結衣「ふーん?」

京子「……」テクテク

京子「……」チラッ

結衣「……、あかりのクラス覗いてどうした?」クスッ

京子「い、いや、今日のちなつちゃん分補給だよ!///」

結衣「はいはい」

京子「いやまぁ……、あかりが浮いてないかとかも少しは心配だな!」

結衣「……」クスッ

~一年生教室~

櫻子「ありがとー、あかりちゃん!」

あかり「どういたしましてだよぉ」ニコッ

櫻子「でも、ボタンが取れてるのにすぐ気付いてくれるなんて……」

櫻子「そんなの中々出来ないと思うけどな~」

向日葵「いやいや、あなたはもう少し落ち着きを身につけなさいな……」

向日葵「でも……、赤座さんはきっと普段から私達のことを気にかけてくださっているのでしょうね」クスッ

あかり「えへへ……」テレテレ

ちなつ「……」ジーッ

あかり「どうしたの、ちなつちゃん?」

向日葵「どうしたのですか、吉川さ……あ」

あかり「向日葵ちゃんも、どうしたの?」

ちなつ「いや、あかりちゃん、お団子に……」クスッ

あかり「お団子が……?」サワッ

あかり「あっ……」

あかり「もーっ、鉛筆が刺さってるよぉ!」プンプン

櫻子「あ……、ゴメンゴメン。つい出来心で……」ケラケラ

さるよけ

ちなつ「あかりちゃん……、実は休み時間中刺さりっぱなしだったよ」クスッ

あかり「え、ええっ!?///」

櫻子「いやー、あかりちゃんのお団子見たら学校に来てるんだなって感じがしてさ!」

向日葵「ちゃんと謝りなさいな……」ペシッ

櫻子「あいたっ」

あかり「むー、いいよーだ。もう櫻子ちゃんが困ってても助けてあげないよぉ」

櫻子「ええっ!? ご、ごめん! ちゃんとお詫びはするから!」ドゲザ

ちなつ「新学期になっても……、あかりちゃんと櫻子ちゃんは相変わらずだね」クスッ

向日葵「私としてはもっと、しっかりしてほしいんですけどね」

ちなつ「ほう?」ニヤニヤ

向日葵「い、一応同じ生徒会の一員ですから。あまりみっともない真似をされては……///」

ちなつ「ふーん、そっか」クスッ

俺がニヤニヤしてて気持ち悪い

~教室の外~

結衣「皆仲良し、って……感じだな」

結衣「しかもあかりはグループの中心って感じもするな」クスッ

京子「……」ムスッ

結衣「京子?」

京子(ちっぱいちゃんの前でも……、ああいう顔するんだな……)

結衣「おい、京子ってば……」ユサユサ

京子「え、あ、何!? 結衣?」

結衣「いや、京子、今すごい顔してたぞ?」

京子「え?」

結衣「いや、眉間にしわが寄って……」

京子「え、あ、そんな顔してた?」アタフタ

結衣「……、あかりの事?」

京子「う……///」

京子「い、いや、あかりが私のちなつちゃんにおかしな真似しないかと心配でな……///」

結衣「はいはい、そういうことにしておくよ」

京子「あ、もう授業始まっちゃう! 急ぐぞ!」

結衣(京子……、ずっとあかりばかり見てたな)クスッ

~昼休み~

京子「さーて、部室行くとするか」

結衣「そうするか」

………

結衣「なあ京子」

京子「何?」

結衣「なんでわざわざ一年生の教室の近く通るの?」

京子「え、あ、ちなつちゃんに会えたらな、って思ってだよ!///」カアァ

結衣「ふーん、そっか」クスッ

結衣「あ、あかりだ……」

京子「え?」

結衣「花瓶を持って……、水替えしてるのかな?」

京子「あ、綾乃と千歳が言ってたな……」

結衣「きっと誰に言われるでもなく、自分から進んでやってるんだろうな」クスッ

京子「……」クスッ

結衣「何か……、ちょっと嬉しいよな」

京子「え、そうか?」

結衣「いや……、私は嬉しいけどな」

京子「え?」

結衣「さっきも思ったんだけどさ」

結衣「あかりっ幼馴染なんて誇らしいな、って」

京子「ふーん、結衣はそうなのかー」

結衣(あ、自分が思ってた事を言われて面白くないんだな)

京子「うーん、少しは手伝おっか?」

結衣「お」

京子「いや、あかりばかりにカッコつけさせるわけにはいかないし……」

結衣「どこの死亡フラグだそれは」

<アカリチャーン!

京子「?」

結衣「あ、大室さんだ……」

櫻子「あかりちゃん、今日も水替えやってくれてるの?」

櫻子「言ってくれたら私だって手伝うのに」

あかり「え、これはあかりが勝手に……」

櫻子「いやいや、さっきのお詫びとお礼をさ、今やらせて!」

櫻子「それにいつも一生懸命なあかりちゃんって、すごくかっこいいからさ!」

櫻子「ぜひ手伝わせてほしいな、って!」

あかり「うん……、そう言って貰えて、すっごく嬉しいよぉ」ニコッ

櫻子「いつもお世話になりっぱなしだから、当然だよ」ニコッ

いい

京子「……」ジーッ

結衣(同じ学年の子と仲良しなのは当然と言えば当然だけど……)

結衣(それであかりが京子から離れていくわけでもないだろうに)クスッ

京子「さて、邪魔になりそうだし、部室行こっか、結衣」ムスッ

結衣(学年が違うから……か)

櫻子に嫉妬する京子か
なるほどなあ

………

~放課後、ごらく部~

京子「おーっす」

結衣「こんにちは、あかり、ちなつちゃん」

あかり「あ、こんにちは、京子ちゃん、結衣ちゃん!」

ちなつ「こんにちは、結衣先輩、京子先輩」

あかり「今日は何をするの?」

京子「うーん、適当にいつもの話題BOXで決めていこうと思うんだけど、どう?」

あかり「うん、あかりはそれでいいよぉ」ニコッ

結衣(京子があかりに色々やらせたがる時は大体これだな)クスッ

しえん

今日も平和で何よりです

………

あかり「それじゃ、あかりの番だね」スッ

あかり「ええっと、『いつもと違う呼び方をしてみる』?」

結衣「そういえばあんまり考えたことなかったな……」

ちなつ「結衣先輩をいつか、『あなた』って呼びたいです……///」ポッ

結衣(聞こえないふり、聞こえないふり……)

京子「あっ、あかりはあかちゃ……」

あかり「むー……」プンプン

京子「ああ、悪い悪い」クスッ

結衣(やっぱり、京子はあかりのこの顔がお気に入りみたいだな)クスッ

あかり「あかりが京子ちゃんを違う呼び方なら……」

あかり「京子先輩……?」

京子「え……?」

あかり「ど、どうしたの?」

京子「いや、なんかすごく……、ゾワッと来た」

あかり「ええっ!?」

結衣「そんな大袈裟な……」

京子「いや、結衣も言われてみ?」

あかり「えっと、それじゃ……、結衣先輩っ」

結衣「あ……」

京子「な? 違和感すごいっしょ?」

あかり「そ、そんなに似合わないかなぁ……」

京子(あー、何で……、苦しいんだろ……?)

京子(ちなつちゃんに言われるのと全然違う……)

理想的な京子とあかりの関係性

京子「話も広がらなさそうだし……、この話題はスルーしよっか?」

あかり「うん……」

結衣「どうしたの、あかり?」

あかり「い、いや、何でもないよぉ」

京子「ははぁ、さては素敵な呼び方をしてもらえると期待してたな?」

あかり「う……///」

京子「そうだな…… (流石に嫌な顔させちゃな……)」

京子「えーっと……」

京子「あかり……、ちゃん」ボソッ

あかり「え?」

京子「え、あ、いや、やっぱり今のなし! 次の話題に移る!///」

ちなつ「少し……、デレましたね」ヒソヒソ

結衣「うん……。そうだね」クスッ

京子「それじゃ次は私が……と」

京子「えーっと、『全員で京子ちゃん大好きと言う』!」パアァ

ちなつ「えーっ……」

結衣「はあ……」

京子「な、何だよその露骨にがっかりした反応は……」

あかり「あ、あかりは京子ちゃんの事大好きだよぉ!」

京子「ははっ……、ありがと」ナデナデ

あかり(前もだったけど……、あかりに言われても嬉しくないのかな……)ショボン

ちなつ「あ」

京子「どったの、ちなつちゃん?」

ちなつ「そういえば、京子先輩を『京子ちゃん』って呼ぶのあかりちゃんだけですよね」

結衣「あっ」

ちなつ「もしかして、最初からあかりちゃんにそう言ってもらうのが目当てなんですか?」ニヤニヤ

京子「う……、わ、私が自分の事を書くとそうなるんだよ!///」アタフタ

結衣「顔を真っ赤にして言っても説得力ないぞ、京子」クスッ

ちなつ「あかりちゃん、リベンジしよ、リベンジ!」

あかり「う……、うん!」

ちなつ「ちょっと作戦会議! あかりちゃん……」ボソボソ

京子「うー、言い掛かりだ!///」

京子「あ、あかりに言われたって面白くもなんともないんだからな!///」

結衣「はいはい」クスッ

あかり「うん……、やってみるね、ちなつちゃん」

ちなつ「頑張ってね、あかりちゃん」ニコッ

あかり「えっと……、京子ちゃん」ズイッ

京子「え……、何?///」

あかり「あかりね……」

京子「……///」ドキドキ

あかり「京子ちゃんの事……」ミアゲ

あかり「大好きだよ!」ニコッ

京子「~~~ッ!///」カオマッカ

結衣(効いてる効いてる)

ちなつ(接近されて上目遣いと来た日にはね……)クスッ

あかり「きょ、京子ちゃん……?」

京子「……、60点ってとこだな!///」

最高だ

京子「ま、大甘に見てギリギリ合格だな! しょ、精進しろよ!///」

あかり「そ、そっかぁ」ニコッ

ちなつ「嘘……、ですね」ヒソヒソ

結衣「うん、嬉しいのを隠せてないね」ヒソヒソ

………

京子「今日は引きがイマイチだから、もう話題BOXはおしまいだな」

あかり「うん」

京子(しかし結衣とちなつちゃん……、何であかりの事になると突っ込んでくるんだよ……)

ちなつ「これ以上続けたらどうなるかわかりませんからね」クスッ

結衣「うん」クスッ

ちなつ「ま、そろそろお茶にしましょっか」

あかり「うん、いいねぇ」

あかり「うーん、ちなつちゃんのお茶とお饅頭の組み合わせは最高だよぉ」ニコニコ

ちなつ「ふふっ、ありがと、あかりちゃん」ニコッ

京子「……」ジーッ

結衣(あー、またこいつなんか考えてるな……)

あかり「あ、最後の一個になっちゃった……」

京子「おーい、あかりー」

あかり「なーに、京子ちゃん?」

京子「ほれ、最後の一個は特別に私が食べさせてやろう」

あかり「え?」

京子「いやまぁ……、さっきのご褒美みたいなもんかな」

あかり「で、でも、恥ずかしいよぉ」モジモジ

京子「さ、さっき私が好きと言ったのは嘘だったのか……」ショボン

あかり「う、わ、わかったよぉ///」

京子「よーし、素直な子は伸びるぞー」ニシシ

支援

京子「ほれ、あーん」スッ

あかり「あ、あーん」スーッ

京子「……」ヒョイッ

あかり「あっ」スカッ

京子「へへー、私の教育はスパルタだぞー」ヒョイッ

あかり「むー、京子ちゃん……」プー

京子「へへっ、お預け食らったわんこみたいだな」クスッ

ちなつ「今日は京子先輩、いつも以上にあかりちゃんに構いたがりますね……」ヒソヒソ

結衣「あ、それは休み時間にね……」ヒソヒソ

ちなつ「あ、そういうことですか」クスッ

「あかり」が何故か「あかほり」に見える。
オッサンだからか?

………

結衣「あ、もういい時間だな……」

あかり「もう帰ろっか」

ちなつ「うん」

京子「そうするかー」

~帰り道~

あかり「まだこんなに明るくて……、もうすっかり春なんだねぇ」

ちなつ「うん……、そうだね」

京子「……」ジーッ

あかり「京子ちゃん、どうしたの?」

京子「……」ガシッ

あかり「わわっ///」カアァ

京子「あかり、じっとしてて?」スーッ

あかり「え、え……///」

京子「……」ヒョイッ

京子「ほれ、お団子に桜の花びらがついてたから取ってやったぞ」ニシシ

あかり「あ、ありがと、京子ちゃん///」

京子「おーおー、真っ赤になっちゃって……」ケラケラ

あかり「う……///」

ちなつ「さっきの仕返しのつもり……、でしょうか?」ヒソヒソ

結衣「だろうね」クスッ

あかり「けど……、大分花も散ってきちゃったね……」

結衣「うん……、そうだな」

ちなつ「何だか少し寂しいね」

京子「もうみんな散っちゃう前に、写真でも撮っとく?」

結衣「お、いいな」

かわかわ

京子「よーし、ちなつちゃん、私とツーショット!」ガバッ

ちなつ「ええい、離れてください!」バッ

あかり「……」

京子「お、あかり、ヤキモチ?」ケラケラ

あかり「いや、あかり、京子ちゃんと写真撮ったことあんまりなかったなーって」

結衣「うーん、そういえばそうかもな」

支援

京子「そっか……」

京子「よし、撮ろう! ただし……」

あかり「?」

京子「私の圧倒的存在感で、あかりの写りが悪くても知らないからな!」

京子「もーっ、京子ちゃん!」プンプン

京子ちゃんあかり好きすぎて自演はじめてもうた

京子「そっか……」

京子「よし、撮ろう! ただし……」

あかり「?」

京子「私の圧倒的存在感で、あかりの写りが悪くても知らないからな!」

あかり「もーっ、京子ちゃん!」プンプン

京子「ほれほれ、見切れちゃうぞー」グイッ

あかり「え、ちょ……」タジッ

ちなつ「……」

ちなつ「あかりちゃん、ポーズにバリエーションつけて!」

あかり「え?」

ちなつ「ほら、さっきみたいにね!」

あかり「……あ!」

京子「?」

あかり「……、えーいっ!」ギュッ

京子「わっ……///」

あかり「えへへ……、これなら見切れないね!」ギュッ

京子「ぐぬぬ……、私に仕返しなんて、10年早いぞあかりーっ!///」ワシワシ

あかり「わわっ、お団子いじらないでよぉ!?」アタフタ

ちなつ「写真、撮れました?」

結衣「うん、バッチリ」

ちなつ「うわーっ、京子先輩、こんなに顔真っ赤にしちゃって」クスッ

結衣「じゃれあってる二人……、お似合いだな」クスッ

………
……


あかり「また明日ね! 京子ちゃん、結衣ちゃん!」

ちなつ「また明日! 結衣先輩、京子先輩」

京子「おー、また明日なー」

結衣「また明日ね、あかり、ちなつちゃん」

………

京子「ねー結衣ー」

結衣「何?」

京子「結衣とちなつちゃん、最近ヒソヒソ話してる事多いけど、何話してんの?」

結衣「ああ、その事か……」

結衣「まあなんだ、その……」

結衣「私もちなつちゃんも応援してるからな」

京子「何を?」

結衣「……、あかりの事だよ」

京子「なっ!?///」

京子「な、何であかりの話がそこで出るんだよ!///」

結衣「照れるな照れるな」クスッ

京子「べ、別に私は、あかりの事なんて、そんな……///」

結衣「ああ、私達にとってあかりは妹みたいな感じだったな」

京子「そ、そうだよ! あかりは妹みたいな感じだ!」

京子「そ、それ以上でもそれ以下でもないからな!///」カオマッカ

結衣「はいはい」クスッ

………

結衣のやつ、好き放題言いやがって……

ま、まあ確かにあかりは可愛いって思うよ?

いっつもニコニコして、でもすぐに口尖らせたり、真っ赤になったり……

だからって、私があかりの事ばっかり気にしてるみたいな……

……、私がちっぱいちゃんにヤキモチ妬いてた?

まあ、あの時は何か面白くなかったけどさ……

でも、それはあかりだって同じだったろ?

私が一年生の時、帰り道であかりを見かけて……

でも、私は結衣と綾乃と千歳の4人で帰ってて……

あかりってば寂しそうな顔して引っ込んで行っちゃってさ

あんなあかりの顔なんて見たの初めてで……

なんか、嫌だな、って思って

ほっしゅ!オラROMぅ!よろしくな!

かわいい

あかりってば、ほんとに寂しがり屋なんだから

今だって私にべったりだしさ

だから、寂しがらないように、絶対にあかりはごらく部に入れてあげようって思ったのに

結衣のやつ、だからって、わ、私があかりの事を好きなんて……

……ええい、何で熱くなってんだよ私

と、とにかく!

あかりは私の妹分! ほ、本当にそれだけなんだからな!



おしまい


京あかはこのくらいの距離ですわ

乙!


もっと書いてもいいのよ

乙ですた

京あかでもしも本当の姉妹だったらネタ書こうとして挫折した
あかりの姉妹ネタ流行れと思います
だから誰かさくあか、ひまあか、綾あか辺りでやってくれないかなー

おつ

あかりせが一番だがあかりがかわいけりゃなんでもいい

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