貴音「わらしべ長者」(57)

貴音「律子嬢に頼まれた物はこれで全部ですね、」

貴音「ではれじで会計をすませましょう」

店員「1928円になります」

貴音「では二千円で」

店員「2000円のお預かりします、72円とレシートのお返しです」

貴音「有難う御座います」

店員「ただいま1000円毎に福引券をお配りしておりますのでよかったらどうぞー」

貴音「福引ですか・・」


係員「さぁ買い物して回していってよー!一等は765亭のラーメン券だよー!!」

貴音「なんと!」

貴音「いざ尋常に!」スッ

係員「お!お嬢ちゃん気合十分だね!一回一発全力でどうぞ!」

貴音「えいやっ!」ガラガラガラ

コロコロ

貴音「青色です!」

係員「んー残念!末等のボールペンだ!」

貴音「なんと…」

係員「これに懲りずにまた引きに来ておくれよー」

貴音「らぁめん…」とぼとぼ

ガチャッ

貴音「ただいま戻りました」

律子「あ、お帰りなさい、悪かったわね頼んじゃって」

貴音「律子嬢は事務仕事も兼ねているのです、これぐらい当然です」

律子「助かるわっ…て、げ!ボールペンが切れちゃった…」

貴音「ぼーるぺんですか?」

律子「まだ書類残っているのにまいったなー、買出しリストに加えておけばよかった…」

貴音「これでよければ私のを使ってください」スッ

律子「いいの?助かるわ!」

貴音「元々手に入る予定のないものでしたから」

律子「お返しといっちゃアレだけどこれ、のど飴あげるわ」

貴音「なんと、有難う御座います」

貴音「れもんのど飴ですね」

ガチャッ

千早「…おはようございます」

貴音「おはようございます千早、どうかしましたか?」

千早「ゴホッ…四条さん、少しのどの調子が悪くて…」

貴音「なんと、それはいけませんね、でしたらこののど飴を」スッ

千早「あ、いいんですか?」

貴音「いいのです、体は資本ですよ千早?」

千早「ありがとうございます、お返しにこれを」スッ

貴音「うぃーだーいんぜりー?」

千早「駅前の薬局の前で配っていたんです、よかったら」

貴音「ではありがたく頂戴します」

千早「えぇ、では私はラジオの収録があるので」

貴音「私もだんすれっすんがあるので途中まで共に行きましょう」

貴音「うぃーだーいんぜりーぷろていんいん、らいちよーぐると味…面妖な」テクテク

真「ハッ、ハッ、ハッ、あれ?貴音じゃない?」タッタッタッ

貴音「おや、真ではないですか、息災そうでなによりです」

真「貴音はこれからレッスン?」

貴音「えぇ、だんすれっすんです、真はらんにんぐですか?」

真「うん、でも今日はプロテイン切らしててちょっと物足りないんだよねー」

貴音「なんと、でしたらこれを」スッ

真「あ、ウィーダーのプロテインだ、いいの?」

貴音「えぇ、元々は私の物ではありませんでしたし差し上げますよ」

真「やーりぃ、そうだ、お返しにはいこれ」スッ

貴音「これはあくえりあすですか」

真「自販機でかったら当たって二本でたんだ!」

貴音「ではありがたくもらっておきましょう」

真「じゃあ、ボクもうちょっと走ってくるよ!」タッタッタッ

貴音「真はいつも元気ですね、私も見習わないといけませんね」テクテク

ダンススタジオ

真美「今日のレッスン、チョ→ハードだったよ…」

貴音「私たちはあいどるですから、常に高みを目指すのが努めですよ」

真美「お姫ちんはタフだなー」

亜美「み、水…」

真美「亜美ー!大変だ!さっき全部飲んじゃったよー」

貴音「なんと!でしたらこのあくえりあすを!」スッ

真美「さすがお姫ちん!真美達にできない準備を平然とやってのける!」

亜美「それをよこせ、全部だ」

貴音「真美、はやく亜美にあくえりあすを」

亜美「それも一台や、二台ではない…」

真美「うわうわー!亜美が救水主になってる!はいアクエリアス!」

亜美「んぐんぐんぐんぐ」ゴクゴクゴク

真美「亜美、大丈夫?」

亜美「ンハーッ!生き返ったよー!」

真美「亜美ーよかったよ!真美ひとりじゃこのイカレた時代じゃ生きられないよ!」

貴音「これからはきちんと水分を補給しながられっすんをするのですよ」

亜美「お姫ちんは命の恩人だよー!お礼にこれをあげるね」スッ

貴音「なんと!これは765堂の限定まんじゅうではないですか!」

亜美「お父さんが買ってきたやつを非常食に持ってきたんだー」

真美「あ、最後の一個持っていったの亜美なんだ、お父さん食べてないって泣いてたよ」

亜美「…マジ?」

貴音「有難く頂いておきます!」キラキラ

貴音「ただいまもどりました」キラキラ

雪歩「うぅ…どうしよう…」

貴音「どうかしましたか、萩原雪歩」

雪歩「ひうっ!?あ、四条さん、おかえりなさい」

貴音「なにか困っている様子ですが、私でよければ力になりますよ」

雪歩「じ、実は今841食品っていう会社の社長さんが来てて、私がお茶を出すことになったんですけど…」

貴音「…食品」ジュルリ

雪歩「置いておいたお茶菓子のようかんが無くなっていたんですー!」

貴音「なんと!」




小鳥「へっくち!」

雪歩「今日持ってきたお茶は和菓子に合うのを選んできたから…」

貴音「な、なんと」

雪歩「ごめんなさい、四条さんにお話ししても迷惑でしたよね」

貴音「で、でしたら、これを…」ブルブル

雪歩「これは765堂の限定まんじゅう!?いいんですか!?」

貴音「えぇ、長い目で見れば事務所の皆の為でもありますから」

雪歩「これならお茶とマッチして完璧な組み合わせですぅ!」

貴音「い、いいのですよ、萩原雪歩」ウルウル

雪歩「そうだ、お礼にこのお守りをあげます」スッ

貴音「おまもりですか?」

雪歩「お父さんから何個も渡されていて、困ったときは中を空けろって言われてるんです」

貴音「そうですか、では有難く頂戴しますね」

雪歩「はい!じゃあ私お茶出してきますね!」

貴音「えぇ」ジー

数日後

P「納得できません!」

悪徳D「とはいってもねー、765さん程度じゃこのくらいのことでねー?」

P「俺はアイドルを守る立場にあるんだ!そいつを認めるわけにはいかない!」

貴音「ぷ、プロデューサー」オロオロ

P「貴音、お前は下がってろ、これは大人の問題だ」

悪徳D「なーにいい子ぶっちゃてんのよ、どうせアンタもそこの子とかで遊んでるんだろ?」

P「…貴様っ!!」

パァン


貴音「恥を知りなさい!」


P「た、貴音!?」

悪徳D「やってくれるねぇ…弱小事務所がさぁ」ヒリヒリ

悪徳D「なにか落としたぞおてんばさんよぉ」ヒョイッ

貴音「!、返しなさい!」

P「それはこの子だ、返してもらいますよ!貴音は少し落ち着け!」

悪徳D「おまもりか?中身はなんだ?」スルスル

貴音「離してください!」ジタバタ

P「落ち着け貴音!」



悪徳D「ッ!!??」サー


P「ん?」

貴音「あの者に灸をすえねばなりません!」ジタバタ

悪徳D「申し訳ありませんでした!」ドゲザー

P「え?えぇ!?」

貴音「なんと」

悪徳D「まさかあの方のお知り合いだとは知らずに!」

P「と、とにかく!その案はのめませんからね!」

悪徳D「もちろんです!むしろこのような企画で」

P「えぇ!?本当にこんな内容でいいんですか!?」

悪徳D「勿論です!」

貴音「面妖な」

ブロロロー

P「まさか、ウチの看板番組ができることになるとはな…」

貴音「私も奮闘したかいがありました」フンス

P「…」ビシッ

貴音「痛いです…あなた様なぜでこぴんを…」

P「貴音はやりすぎだ、今回はよかったとしても場合によっては大変なことになってたかもしれないんだぞ?」

貴音「それは…申し訳ありませんでした…」シュン

P「でも…ありがとな」

貴音「あなた様?」

P「俺のことで貴音が怒ってくれて嬉しかったよ…こんなこというのはプロデューサー失格かもしれないけど」

貴音「あなた様…」

P「よーし、ラーメンでも食っていくか!あそこの765亭とかどうだ?」

貴音「是非!」

こうして私のわらしべ長者は幕を閉じたのでした

貴音(はじめはボールペンでしたが最終的にらぁめんになるとは面妖ですね)ズルズル

P「ん?どうした貴音?」

貴音「いえ、なんでもありませんよ?…あなた様」ニコッ

おわり

支援アリガトー

貴音は不思議かわいいですね

前に書いた時に書いたもの教えてと言われたので

千早「誕生日だし優のところへ……」
やよい「うっうー、今月も家計がピンチですー!」
真「ボディーソープですか?」
春香「特攻アイドルAチーム!!」
P「俺がプロデューサーだ!」
亜美「ヒマだね」真美「ね」
春香「ヒマだねー」 千早「そうね」

まどか「デルタ部隊?」
マーカス「魔法少女?」

他にも書いたかもしれないけど忘れました

なんかインフルエンザになっちゃってヒマなんですよね
副業できないし、プロデュースするしかないですね

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom