真姫「先着20名様向けの10000円のバレンタイン用チョコを、偶然通りがかって、きまぐれに買っただけ。別にあげる相手は誰でも良かったっていうか…。だから、はい」
にこ「…じゃあ、にこになんかじゃなく、真姫ちゃんの好きな子にあげればいいよ」
真姫「えっ?」
にこ「そんな高級な物を適当な相手に渡したらもったいないと思うんだけど」
真姫「あ、あの…」
にこ「真姫ちゃん、これあげる」
真姫「これ…もしかしてチョコ…?」
にこ「にこの手作りだから200円もしないんだけど…。それじゃね。さよなら」
真姫「…」
真姫「待って!」
にこ「…何?」
真姫「…にこちゃんは他に誰かにチョコあげるの?」
にこ「にこにそんなお金あるように見える?」
真姫「そ、それは…アイドルグッズとかに使わなきゃあると…思うけど…」
にこ「にこは家の生活とかも管理してるからギリギリなの。真姫ちゃんみたいに適当な相手に高級なチョコをあげれたりしないの」
真姫「…」
にこ「もういい?今日は一緒に遊ぶ予定だったけどにこは帰る。真姫ちゃんはそのチョコ、好きな子にでも渡してきたらいいんじゃない?せっかくのバレンタインデーだし。じゃあね」
真姫「あっ…」
真姫「帰っちゃった…。ほんとなら今日はチョコ渡して告白するつもりだったのに…」
真姫「はぁ…」
真姫「…にこちゃんがくれたチョコ、どんなのだろ」バリバリッ
真姫「ハート型…。きっとこの型も手作りなんだろうな…」
真姫「…」
真姫「…にこちゃんが悪い。…私の気持ちに本当は気付いてるくせにあんな意地悪言って」
真姫「…とりあえず会いに行こう」
穂乃果「やっほー」
真姫「何で穂乃果がにこちゃんと一緒にいるの!?」
穂乃果「えっ?にこちゃんと音信普通だからどこにいるか知らないかってメール着たから、うちに遊びに来てるよって教えてあげたのに…。何で怒ってるの?」
にこ「…」
真姫「…」
穂乃果「あの、真姫ちゃんも遊びに来たの…?来るなんて聞いてないよ…?もういい?にこちゃんと一緒に二人きりの部屋に戻りたいんだけど…」
真姫「今日はバレンタインでしょ!」
穂乃果「えっ…そうだけど…」
真姫「お店忙しいんでしょ!」
穂乃果「いや、お店は妹が手伝ってるし…」
真姫「お店手伝いなさいよ!」
穂乃果「…真姫ちゃん、今日は誰かと予定あるって前に言ってたのに。ここで時間潰してていいの?そっちに行かなくていいの?バレンタインなのに好きな人待たせてるんじゃないの?」
真姫「!?」
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