恒一「恋人といる時の雪って特別な気分に浸れて僕は好きです」 (20)


恒一「すごい雪だね」

泉美「そうね。でも雪は夜見山でうんざりするほど見てきたわよ」

恒一「確かに夜見山の雪はすごかったけど、東京育ちだった僕には東京でこんなに雪が降るのは新鮮なんだ」

泉美「なんか恒一くん楽しそうじゃない?」

恒一「あはは、そう見える?」

泉美「もう、もしかしたら電車止まっちゃって家に帰れないかもしれないのよ。ゆっくりしてられないじゃない」

恒一「なんかさ、こういうのも悪くないなぁって思って」

泉美「どういう意味?」

レポーター「あのー、少しインタビューよろしいでしょうか?」

泉美「えっ、なに、ちょっと待って」アタフタ


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恒一「いいですよ」

泉美「もうっ、恒一くん!」

レポーター「では失礼します」

恒一「何のインタビューですか?」

泉美「む~~」カクレ

レポーター「この大雪についての街頭インタビューです」

恒一「ああ、すごいですよね。今もちょうど話してたんです」

レポーター「お二人は学生ですか?」

恒一「はい、一緒の大学に通ってます」

泉美「…………」

レポーター「どちらからいらっしゃったんですか?」

恒一「都内なんですけど、外れたところなので帰るには少し苦労しそうですね」

レポーター「交通機関も乱れてますからね」


レポーター「この大雪に何か感想はありますか?」

恒一「珍しいことなので僕は結構楽しんでます。彼女はあんまりみたいですけど」

泉美「……そんなこと言ってない」ボソボソ

レポーター「そうなんですか?彼女さん?」

泉美「いえ、あの、その……」カアアッ

恒一「彼女は積雪の多い地域の出身なので慣れてるんですよね」

レポーター「ああ、そうなんですか」

恒一「だから頼りにしてるんですよ。まあ、これに限らずいつもですけど」

泉美「…………///////」


レポーター「雪は好きなんですか?」

恒一「そうですね……」チラッ

泉美「……?」


恒一「恋人といる時の雪って特別な気分に浸れて僕は好きです」ニコッ


泉美「~~~~っ///////////」ギュゥッ

レポーター「ご馳走さまです。ご協力ありがとうございました」

恒一「いえ、お疲れ様です」


恒一「さて、行こうか」

泉美「…………」ググッ

恒一「ん?どうしたの?」

泉美「よくあんな恥ずかしいこと言えるわね」

恒一「そんなこと言ったっけ?」

泉美「言ったわよ」

恒一「僕は赤沢さんがあんまり喋らなくて驚いたな」

泉美「急にインタビューなんてされると思わなくて……。恒一くんは初めてじゃなかったの?」

恒一「僕だって初めてだったよ」

泉美「それにしては慣れてる感じがしたけど」


恒一「赤沢さんとこうしていて浮かれてたのかもね」

泉美「もう、そんなこと言って……」

恒一「赤沢さんも隠れなくてよかったのに」

泉美「だってお化粧とかちゃんとなってたかわからなかったから……」

恒一「赤沢さんはいつだって可愛いよ」

泉美「だからそういうことサラッと言うのはやめなさいってば!////////」バシッ

恒一「あはは」

泉美「もうっ、からかってるんでしょう!」バシッバシッ

恒一「いててっ」


泉美「……恒一くん、肩濡れてるじゃない。しっかり傘に入りなさいよ」

恒一「え?ああ、これくらい平気だよ」

泉美「平気じゃない、風邪引いたらどうするの!」

恒一「そうだね、赤沢さんに心配かけるのはダメだ」

泉美「そういうことを言ってるんじゃなくて……もうっ……」

泉美「いいからほら、もっと寄ってよ」

恒一「今度は赤沢さんが傘からはみ出してるじゃないか。もっとこっち来なよ」グイッ

泉美「きゃっ、こんな人の多いところで肩抱かないでよ!」

恒一(相合い傘でこんだけくっつきあってるんだから今更のような気もするけど)

鳴「は?」


泉美「ところでさっきのってテレビで放送されたりするのかしら?」

恒一「僕たちが映るかは編集によるけど、あそこの局なら全国放送もあるんじゃないかな」

泉美「ぜ、全国!?それじゃさっきのが夜見山に……」

恒一「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんに電話で確認してみようかな」

泉美「あれがお父さんお母さん、多佳子綾野小椋にも……」

恒一「三年三組のみんなも懐かしいね、また同窓会で会えるといいね」

泉美「絶対からかわれるわよっ」


泉美「ああ、本当に電車止まってたらどうしよう」

恒一「その時はこの辺でどこかホテルでもとろうか」

泉美「っ~~~~。恒一くんのヘンタイ!」

恒一「えっ?いや、僕はそうするのが妥当だろうと思って」

恒一「あっ、もしかして赤沢さん、そういうこと考えゴフッ」

泉美「言わないでっ///////」ボスッ

恒一「いてて、明日は講義あったかな?うん、関係ないか。たまにはサボっちゃおう」

泉美「このヘンタイ、ヘンタイ!」ボスッボスッ

恒一「電車止マッテナイトイイケドナー」

以上

恒一爆発しろ

>>8
鳴ちゃんは赤沢さん程このシチュエーションには合わないと思ったんだゴメンゴ
一番合いそうなのは小椋さんだと思うけど

元ネタの映像見てないのと実際インタビュー受けた経験もないのでインタビュー内容は適当です

乙ー
AnotherSSもっと増えろ

アカザーかわいい

恒一妄想乙ー

>>12
成程な
でもまぁ良かったよ
乙!

>>15
恒一じゃなくて赤沢さんの妄想じゃない?
赤沢さんが今際の際に見たある筈のない幸せな未来…
そう考えたら急に切なくなってきた…

>>16
勝手に妄想扱いにすんなよ

>>1
乙乙
赤沢さんが幸せそうで何よりです
また書いてくれ

>>17
恒一くんの妄想ならいいのか…

よし次はバレンタイン編を頼んだ

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