渋谷凛「おはよう、兄さん」

とかいう、アイドル達を無理やり日常にあてはめた、ありがちｓｓ。

Ｐ「…………」

渋谷凛「兄さん」

Ｐ「もう少しだけ……」

凛「兄さん」

Ｐ「んん……ん？」

凛「兄さん、もう学校だよ」

Ｐ「今……何時？」

凛「ん」

Ｐ「……うわ、もうこんな時間！？」

凛「わっ」

凛「いきなり起き上がらないでよ……頭、ぶつけそうになったじゃん」

Ｐ「りーんー。もっと早く起こしてくれよー」

凛「さっきも起こしにきたよ。兄さんも返事してたよ」

Ｐ「え～？」

日下部若葉「おはよう～。Ｐくん、凛ちゃん」

Ｐ「おはよう……ふあ～あ」

凛「おはよう、若葉」

若葉「む～、日下部先輩って呼んでください～」

凛「他人行儀でなんかやだ」

Ｐ「どーでもいいからさっさと行こ、おくれちまう」

若葉「Ｐくんがお寝坊さんだから悪いんですよ～」

Ｐ「凛が起こしてくれないのが悪い」

凛「だから起こしたってば、もう」

Ｐ「がご～っ……がご～っ」

若葉「また夜更かしですか～？」

凛「うん、昨日は海外サッカー見てたみたい」

凛「おとついはゲームしてたかな……」

若葉「バスのなかでも寝ちゃうなんて～、Ｐくん、めっ、です～」

Ｐ「がっ！？　なんだ、若葉か……がご～……がご～」

若葉「寝ちゃ駄目ですよ～」

凛「無駄だよ若葉、兄さんはこういう性分だし」

若葉「妹さんなんだから～、凛ちゃんもサポートしてください～」

凛「んー……」

凛「兄さん、一時限目、小テストあるって言ってたよね」

Ｐ「がご～っ……」

凛「兄さん」

Ｐ「が、ご～……」

凛「もう……木場先生に怒られるよ」

Ｐ「ごめん真奈美姉ちゃん！」

Ｐ「……んん？」

Ｐ「……あ、うるさくしてすみません」

凛「恥ずかしい……」

若葉「うふふ～」

Ｐ(うごごご……頭眠ってるし、さっぱりわからん……)

Ｐ(やばいやばい、時間が……)

木場真奈美「はい……そこで終了。ペンを置いてくれ」

Ｐ(姉ちゃん、姉ちゃん時間延長して！)チラッ

真奈美「…………」

真奈美「それじゃあ、後ろから回収してくれ」

Ｐ(ねえちゃん～)

Ｐ「うげ～……」

城ヶ崎美嘉「♪」

Ｐ(くっそ、あのピンク髪……なんであんなナリして成績もいいんだよ……)

Ｐ「絶対馬鹿だと思ってたのに……」

美嘉「なんか言ったー？」

Ｐ「なんも言ってませんーなんも言ってませんー」

美嘉「ふーん……？　ね、Ｐはさー。さっきのテストどんな感じだった？」

Ｐ「あ？　いや……でき、でき、できたけど」

美嘉「…………」

美嘉「ぷっ☆」

Ｐ「…………」イラッ

美嘉「そっかー。できなかったんだー☆　馬鹿だねー☆　いや馬鹿じゃん？」

Ｐ「ぐぬぬぬぬ……」

美嘉「キモッ」

Ｐ「う、うるせえ！」

Ｐ「くそっ、ほんと最悪……」

Ｐ「ん、メール……」

Ｐ「真奈美姉ちゃんから……？」

――今日は、家で補習をしてもらう。私も向かうから

Ｐ「ああ！？」

美嘉「どうかした？」

Ｐ「な、なんでもないです……」

美嘉「？」

Ｐ(マジかよ……)

――放課後

Ｐ「あー、どうしよっかなー」

Ｐ「帰りたくない……」

Ｐ「一応若葉と凛に、俺は遅れるってメールしとこう……」

城ヶ崎莉嘉「あ……！」

莉嘉「Ｐくーん！」

Ｐ「げふ！」

莉嘉「ひさしぶりー！　元気してたっ？　もう、Ｐくん全然メール返してくれないんだもん！」

Ｐ(お前メール多いんだよ……ＬＩＮＥも既読にしといてやっただろ……)

Ｐ「ちょっとどいてくれってば……」

莉嘉「あ、ＪＣにそんな態度とるなんて酷い！　お姉ちゃんに言いつけちゃうからね！」

Ｐ「前々から気になってたけど、お前の姉ちゃんこの学校にいるの？」

莉嘉「？　Ｐくんと同じクラスだよ？」

Ｐ「は？　いや、確かに城ヶ崎なんて名字そんなに……」

美嘉「莉嘉！？」

莉嘉「あ、お姉ちゃん」

Ｐ「んんん！？　お姉ちゃん！？」

美嘉「あ！　ちょっと！　アンタ、莉嘉と何やってんの！？」

Ｐ「ご、誤解だっての！　こいつとは偶然知り合っただけ！」

美嘉「はぁ！？」

Ｐ(ピンク髪の姉と金髪の妹なんて、分かるはずねえだろ……！)

莉嘉「ふふーん☆　お姉ちゃん、うらやましいの？」

美嘉「ちょ、莉嘉何を……」

莉嘉「リカ知ってるもん。お姉ちゃん部屋の写真立て、折りたたんで二人だけの写真に」

美嘉「あー！　あーあー！」

莉嘉「Ｐくん、前に友達何人かとで遊びにいったでしょ？」

Ｐ「お？　お、おう……」

美嘉「莉嘉！　さっさと帰るよ！」

莉嘉「わわ、ひっぱらないでよー……Ｐくん、またねー☆」

Ｐ「……何だったんだ？　てか、莉嘉はこっち来ちゃダメだろ。中高一貫だけどさ」

自宅

木場真奈美「まったく……」

Ｐ「へへへ……」

真奈美「ちゃんと予習復習をだね……」

Ｐ「ういうい……」

真奈美「ちゃんと聞け」

Ｐ「はい……」

凛「ふー……あれ、木場先生、まだいたんだ」

Ｐ「あ、風呂入ったの」

真奈美「凛か……ここでぐらい、昔みたいに呼んでくれてかまわないぞ」

凛「明日も早いんだから程ほどにね、木場先生？」

真奈美「ふっ……」

Ｐ「……何、真奈美姉ちゃん、凛と喧嘩でもしたの？」

真奈美「そんなことはないさ。……ふふっ。お兄ちゃんとの時間をとられて、嫉妬しているのかな」

Ｐ「嫉妬ぉ？　アイツがそんなタマかよ」

真奈美「それにしても……、まさか、学校でそんな呼び方してないだろうな」

Ｐ「ん？」

真奈美「……特別扱いする気はないんだから、学校では木場先生、な」

Ｐ「いやいや、家におしかけて勉強教えてる姉ちゃんがそれ言う？」

真奈美「……それもそう、だな」

Ｐ「いやー、姉ちゃん結構人気なんだよ。胸大きいし。若いし。筋肉質だし」

真奈美「…………」

Ｐ「ちょ、なんで叩くのさ……」

――祝日

Ｐ「…………」ピコピコ

双葉杏「…………」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

Ｐ「……お」

杏「…………」

Ｐ「ちょ、やべ」

杏「…………」

Ｐ「かーつえーな」

杏「Ｐが弱いだけだよ」

Ｐ「さっきのコンボどうやんの？　てか、強キャラ使うなよ」

杏「強キャラってわけだから使ってるわけじゃないんだけどね。魅せるのが一流のゲーマーだよ」

杏「Ｐみたいなガチャガチャ系が一番腹立つんだよ」

Ｐ「う、うっせーなー。

Ｐ「だいたい一日まるまるゲームしてるやつに勝てるわけねーだろ、さっさと学校こいよ」

杏「やだ」

Ｐ「やだってお前な……。出席日数どうすんだよ」

杏「知らない」

Ｐ「はぁ……」

杏「てか、Ｐもよく来るよね。暇なの？」

Ｐ「暇っていうか、何というか……まあ、昔のダチが引きこもりやってるなんて聞いちゃな」

杏「うるさいなー。好きだからやってるの。杏の勝手でしょ」

Ｐ「そりゃーそうだけどよー」

杏「じゃあ今度荷台に杏を詰め込んで連れてってよ。動かないでいいし、それならいいよ」

Ｐ「ばっきゃろう、お前んち結構遠いし、来るだけでも一苦労なんだぞ？　毎日できっか」

杏「じゃあここに泊りこみしてよ」

Ｐ「親に迷惑だろ」

杏「一人や二人引きこもりが増えても変わんないと思うよ」

Ｐ「いやいや……」

Ｐ「それに凛がうるさいしな……今時門限に連絡してくるなんざ、ありえねえよ……」

杏「ふーん……」

平日

Ｐ(か～……勉強だるいな……)

Ｐ(お……？グラウンドの……凛と……誰だあいつら)

Ｐ(凛のクラスメイトか)

北条加蓮「体育だるっ……」

神谷奈緒「あー……加蓮、体も弱いしな」

加蓮「それもあるけどさ……長いの着ちゃ駄目ってのが腹たつ」

加蓮「じゃーどこで着るのって感じ？」

凛「…………」グッ、グッ

奈緒「あれ、凛真面目モード？」

凛「あれ」

奈緒「あれ？」

凛「ふまじめな兄さんがこっち見てるからさ、後で言われないように、ね」

奈緒「ふーん……」

加蓮「へー、あれが噂の兄さん？」

凛「うん」

加蓮「かっこ……いい？」

奈緒「なんか色々死んでるな」

Ｐ「……ちょ、なんでこっち見てんだよ」

篠原礼「あらＰ君……よそ見をしていて楽しそうね」

Ｐ「へあ！　な、なんの話ですか」

礼「授業つまらない……？　お姉さん寂しいわ」

Ｐ「そんなことないっすよ……」

礼「じゃあ、ちゃんとこっちの方向いてくれる？」

加蓮「あ、篠原に捕まってる」

奈緒「あの先生こえーよな……」

凛「…………」イラッ

加蓮「凛、どうしたの？」

凛「なんでもないよ」

凛「……はぁ」

奈緒「真面目にやるんじゃなかったのかよ？」