真涼「乙女の会の活動を始めるわ」鋭太「久しぶりだな」(114)

代行 ID:B/z22XeO0

>>1
代行ありがとう!

真涼「今から乙女の会の活動を始めるわ」

千和「今度はどこに行くの?」

姫香「ウベア島に行きたい。エイタと写真を撮ってPCの壁紙にしたい」

愛衣「今度は温泉がいいかな…そして、湯上り姿のタッくんと…やぁ~ん♪」

鋭太「俺は部屋がいいな。各自、自分の家の自分の部屋な。これでゆっくり勉強できる」

千和「はいはい。じゃあ、あたしはアメリカがいい!でっかい肉が食べれそうだから!」



真涼「皆さん!私達はモテカワを目指しているんですよ?」

真涼「旅行に行きたくて、わざわざ部にしたわけではありません!」

真涼「今日は普通の部活を行います!」

愛衣「でも、部費は残ってるでしょ?」

千和「じゃあ、もう少ししたらGWだから、遠くは無理でも近場で遊ばない?」

姫香「キャラオケに行きたい。マナと二人で行ったら、とても楽しかった。エイタとデュエットしたい」

鋭太「あっ、そういえばこの前、駅前の書店で良さそうな参考書を見つけたんだ。それがいいな」

千和「やっきにっく♪やっきにっく♪やっきにっく♪やっきにっく♪やっきにっく♪やっきにっく♪」

愛衣「うーん、モテカワ的にはファッションセンスを磨くとか?せっかくなら渋谷の109とかに行く?」


真涼「みなさん、お静かに…そんな事で大切な部費を使わせません」

姫香「エイタと楽しみたかった…残念」

千和「えー、何がダメなのー?」

鋭太「はぁ~、頭が良くなればモテると思うけどなー」

愛衣「…そういえば、部費っていくら残ってるの?」



真涼「もちろん、ほとんど残ってますよ?」

鋭太「なぁ、お前…全部使ったんだろう?」

千和「なっ!一人で焼き肉に行ったの!?」

姫香「会長が…そんな…」


愛衣「そういえば、この漫画…たくさんあるわね…本棚…じゃなくて、わざわざ高級っぽい食器棚に陳列されてるし」

真涼「やはり本を並べるなら、ガラスで外からも眺める事ができ、同時に保存が出来る食器棚が素晴らしいんですよ?」

真涼「しかもこの特注のカーテンを使うことにより、私達が部室を開けている間は、本が日に焼けるような事もありえません!」

愛衣「でも、お高いんでしょう?」

真涼「…」

真涼「さて、話を戻します。」

鋭太「おい!」

   \ドーーーーーーーーーン/
 『乙女の笑顔にメロメロでモテる!作戦』


千和「おぉー」パチパチパチ
姫香「おぉー」パチパチパチ

鋭太「なんかこういう活動も久々だな」

愛衣「うん、一理あるかもね。でも、それよりも使いこまれた部費を」

真涼「乙女たるもの自然な笑顔が常に出来なければいけません」

真涼「それに殿方は女性の笑顔に弱いと聞きます」

千和「そうなの?」
姫香「エイタ?」
愛衣「タッくん?」

鋭太「こっち見んな」

千和「はい!はい!質問あがります!」

真涼「春咲さんどうぞ」

千和「でも、あたし前にクラスの男子に笑顔を振りまいたんだけど、モテるどころかどっかの風紀委員に捕まっちゃったよ?」

愛衣「あなたが血走った目で、クラスの男子を睨んでいたからでしょうが!」

鋭太「そういえば、上目遣い作戦も失敗に終わったよな」


姫香「チワワはそのままが可愛いと思う」

真涼「そうですね。春咲さんはしゃべったり動いたりしなければ、きっとモテるでしょうに」

千和「なっ!?」

鋭太「それじゃ神社の狛犬だろ!」

鋭太(いや、俺も同じことを思ってた時があったけどさ……今も思ってるけどさ)

期待

真涼「というわけで、誰の笑顔が一番素敵な笑顔ができるかテストしたいと思います」

鋭太「おい!なんだこの装置は!」

真涼「鋭太くんはそのまま座っていてください」

鋭太「だから、説明をしろ!」

真涼「この椅子…装置に座っている鋭太くんの心拍数がリアルタイムで見ることができます」

愛衣「なるほど。誰の笑顔が一番、季堂くんの心拍数を…季堂くんをドキドキさせる事ができるか?チェックするってことね」

真涼「ええ。そういうことです」


千和「えーくんの現在の心拍数は100だね」

姫香「テストする。エイタ、ギュっとして?」


ギュウウウ


鋭太「おい!俺の上に乗るな!」

姫香「でも、エイタは座ってる…こうしないとギュッとできない?」

真涼「…120ですか…あら?まだまだ上がっていきますね?もしかして今夜はこれをネタに盛り上がるのかしら?」

愛衣「ヒメちゃん!すぐ離れなさい!ハレンチよ!」

千和「もうテストは十分でしょ!はやく離れなさいよ!ヒメっちぃぃ!!!」

姫香「残念」


鋭太(ようやく離れてくれたか…)




千和「…」
真涼「…」
姫香「…」
愛衣「…」


鋭太「…なんだよ?」

千和(…もしかして)

姫香(エイタを一番ドキッっとさせる事ができたら…)

愛衣(愛衣ちゃん大勝利!?)

鋭太「どうしたんだ?急に静かになって」


真涼「では、始めましょう。アミダくじをしましょうか?」

支援

①千和

千和「先手必勝!えーくん覚悟してねっ!」

鋭太「はいはい」

千和「春咲千和!行っきます!」


千和「えーくん♪」ニヤリッ

鋭太(怖っ!!)ビクッ



真涼「心拍数125ですか…思った以上にやりますね」

姫香「エイタ…わたしがギュッとした時よりドキッとしたの?」

愛衣「ぐぬぬぬぬ」

鋭太(そうか…こいつらの角度からは、顔がみれないんだな…)


千和「ふふ~ん、あたしとえーくんの絆の深さがわかったかな?」

みんなかわいい

愛衣ちゃんが可愛くて原作買ったのに読み終わったら真涼推しになってた

支援だ

②真涼

真涼「さて…鋭太くん?」ニコッ

真涼「私を一位にしてくださいね?」ニコニコ

鋭太(完全に見慣れた営業スマイルだな)


真涼「どうです?心拍数は高いですか?」

千和「90だね…」

真涼「190…中々高得点ですね」

姫香「会長。90」

真涼「ひゃ、ひゃくきゅうじゅう」

愛衣「あっ、80まで下がったわ」

お、落ち着き安らぐってことだから……(震え声)

真涼「!!」ギロッ

鋭太(おい!そんな顔で見るな!)

真涼「…」

鋭太(ん?口パクしてやがる…)


真涼(ノ)

真涼(ー)

真涼(ト)

真涼(バ)

真涼(ラ)

真涼(ス)


鋭太(やめろ!それは!!それだけは!!!!)

バラすと逆に鋭太の心拍が止まりそう

千和「なっ!…150!?」

姫香「さすが会長」

愛衣「た、タッくんの浮気者!」


真涼「ふふふ。私は鋭太くんの彼女ですよ?」

真涼「ええ。彼女ですから、鋭太くんが私のどんな笑顔に弱いのか?」

真涼「そんなものは、とっくに鋭太くんから教えてもらっています」

真涼「なんと言っても彼女ですから!」

鋭太(お前、こんなんで勝って嬉しいのかよ!)

千和「ぐぬぬぬぬ」
愛衣「ぐぬぬぬぬ」


姫香「どんな笑顔だったのか是非ご教授願いたい」

真涼「それは、勝負が終わってから行いますね」

鋭太(これで勝ったつもりですか…真涼さん)

③姫香


姫香「次は暁の聖竜姫(バーニング・ブリン・ブリンセス)、現世では秋篠姫香。真実の名(マナ)はヒメカ・静・ヘヴンズレインがエイタの前世好きだった言葉を送ってあげる」

鋭太「言葉を送るって、笑顔勝負じゃないのか?」

姫香「問題ない。言葉と笑顔を送る」

千和「そんな手があったの!?」


ギュウウウ

姫香「えーくん、愛してるーっ♪」ニコッ

鋭太「なっ//」


千和「って、何をやってるの!?ヒメっち!」

愛衣「抱きつくなんて反則よ!」

千和「早く離れて!」

姫香「残念…」

死んだ

愛衣「まったく…あっ、130まで行ったわ」

真涼「メモメモ♪…鋭太が秋篠さんに欲情中…許せない許せない許せない許せない許せない許せない」

鋭太「ぐっ…」


千和「って、なんであたしの真似!?」

姫香「チワワのこれ、わたしも一回やってみたかった」

千和「理由になってないよ!」

鋭太「まぁ、千和がやっても慣れちゃったけど、他の誰かがやると意外とやばいな」

千和「えーくん!?」

愛衣「へぇ~」

これは愛衣ちゃん大勝利

④愛衣

愛衣「次は私の番ね!」

姫香「マスター期待」

愛衣「ふふん。私が季堂くんを一番ドキドキさせてあげるわ!」

千和「ミッシェルがいるのに、浮気するつもり?」

真涼「まぁ、部活ですし、あくまでも鋭太くんをドキドキさせるだけですから」

千和「そっかぁ。ドキドキさせるだけ?だよね?」

愛衣「あ、当たり前よっ!」

愛衣「季堂くんがドキドキしてくれても、これっぽっちも嬉しいに決まってるんだからねっ!」

鋭太「おい!」

真涼「時間が押してますので、四の五の言わずに早くしてください」

愛衣「わかってるわよ」

みんなかわかわ

愛衣「い、行くわよ!」

鋭太「おう!」



愛衣「えへへ~、タッくん。あいちてるー」にへら

鋭太「っ//」


鋭太(『あいちてる』って何なんだよ!)

鋭太「可愛いすぎるだろうが!」

愛衣「ふぇっ//」

鋭太「…え?」

愛衣「タッくんが、可愛いって。すぎるって…//」プシュー

鋭太「しまった声に出ていたのか!?」

鋭太「違うんだ!聞いてくれ!これは違うんだ!!」


愛衣「愛衣ちゃんおそといっぱいはしってくるーーーー!!!」

愛衣ちゃん大勝利はわかりきってた結果

千和「えーくーん?何で愛衣にだけ『可愛い』って言ったのかな~?」

姫香「心拍数145。マスター素晴らしい」

真涼「鋭太が彼女の前で浮気した。しかもドキドキして嬉しそうだった…めもめも」

真涼「ふふふふふふふふふふ。今日はメモが捗るわね」

鋭太「うわああああ。俺もお外走って来る!!!!」

■結果発表

1位:真涼(150)
2位:愛衣(145)
3位:姫香(130)
4位:千和(125)


愛衣「次があったら絶対に大勝利しちゃうんだからねっ!」

姫香「エイタが喜んでくれたからわたしは嬉しい」

千和「ぐぬぬぬぬぬぬぬ」

真涼「やはり彼女の私が最強のようですね。正妻の私が!」

鋭太(こいつノートがなかったら負けてたくせに、よく言うよ)

真涼「ちなみに鋭太くんは、その件で少しお話がありますので」

鋭太(…また心を読みやがったな…ちくしょう)

見てるよー

 
…………………………………………………………


真涼「次は…」


   \ドーーーーーーーーーン/
 『ダイエット!スタイル抜群でモテる!作戦』



鋭太「…で。何で俺は正座をしないといけないの?」

鋭太「しかも何で俺の足の上に参考書が置いてあるんだろう?」


真涼「…自分で提案しておいてなんですが…私達には無縁の話ですね」

千和「ダイエットかぁ~…あたし太らない体質だしな~」

愛衣「体質というより、千和はたくさん動くからでしょうね」

姫香「わたしはあまり多く食べれないから、ダイエットしたことない」

真涼「私もそもそもあまり食べないので、したことありませんね」

愛衣「私は気にしてるけど、お父さんと弟の為にバランスがある料理を心がけているから…増減はあまりないわね」

愛衣「あと、外をたくさん走って。運動も欠かさないようにしているし」

真涼「でも、よく考えてみると、冬海さんってスペック高いですね」

姫香「勉強も運動もすごくできる…さすがマスター。わたしはどっちもダメ」

千和「そうだよね。あたしと同じくらい体力あるよね」

真涼「勉強は学年3位ですしね」

愛衣「ふふん。このくらいできないと、モテカワになれないわよ?」

鋭太「おい、誰か聞いてくれ。というか『スタイル抜群』はどこにいった!?」

千和「え?あたしたちは抜群だよ?」

鋭太「…そうだったな」

 
…………………………………………………………



真涼「次は…」




真涼「…ホワイトボードに次のお題を書く前に」

真涼「ちょっと休憩をしましょう」

姫香「じゃあ、ロッカーにあるお菓子を出す」

千和「あたしはおやつに持ってきたカツサンドを」

真涼「ところで鋭太くん?」

鋭太「ん?」

真涼「昨日の『まぐれ刑事鈍痛派』はどうでした?」

鋭太「はあ?どうも何も、何か喋ったらまた俺を『にわか』扱いするつもりだろ?

真涼「いえ、鋭太くんと付き合い始めてからずっと見ているのですが」

真涼「どうも私もハマってきたようで…今度は真面目に鋭太くんとお話をしてみたいなって」

鋭太「何!?」

真涼「それで思い返してみると、鋭太くんの感想はすごく共感が出来る気がして」

真涼「昨日の『まぐれ刑事鈍痛派』の感想を、鋭太くんと語り合いたくて」

鋭太「それなら仕方ないな!!」

鋭太「昨日はさ、第二クールのラストにふさわしいすごく良い話しだったと思うぜ!いわゆる神回だな!『神回』!!真涼は劇場版は見ていたよな?
まさか劇場版の犯人の友達が出てきて、何で劇場版の犯人が銀行を次々に襲ったのか?を語って、しかもその『意志』を友達が継いで銀行を襲うなんて…。
ドラマのスタッフは優秀だな!これで映画で一番の最悪な点だった『人はなぜ罪を犯すのか?』を補填できたと思うぜ!それにさ主役のヤスさんの愛娘のユキちゃんが『彼氏ができちゃった』発言には驚きだったな!
何を言ってるんだ!愛娘のユキちゃんはお父さんが一番大切なのに!スタッフさんどうしちゃったの!?って一瞬、怒りを覚えちゃったくらいだぜ(笑)。
でもさ、本当は彼氏なんていなくて、第二クールの事件のせいで忙しかったヤスさんの気を引きたいからついた嘘だって発覚した時は、俺不覚にも泣きそうになってさ…。
だってさ、ヤスさんすごく悲しんでいたんだぜ。愛娘に彼氏が…でも、いつかは嫁にやらないと…自立していく…でも、親としてはずっと近くにいてほしい。
それでヤスさんは酒にも溺れて『鬼のヤス』が一時的に崩れて仕事もできなくなって…それを知ったユキちゃんは自分はやっぱり愛されていたんだって自覚して、
そして、ユキちゃんがヤスさんに泣きながら抱きついて『嘘』だったことを告白した時は…さっきも言ったけど、俺、うるって来ちゃったよ。
そのあと、覚醒したヤスさんは本当にすごかったな!ずばっと事件を解決!『鬼のヤス』復活だったしな!これで視聴者は思ったね!やっぱりヤスさんにはユキちゃんが必要だって事。
二人で『鬼のヤス』がいるんだなって改めて思わされた神回だったね!ああ、あとさ。最後にさっき言ったように『鬼のヤス』が復活するんだけどさ。ナベさんにも感動したよ。「お前なら帰ってきてくれると思ったよ。ヤス」には俺また感動しちゃってさ。
しかもユキちゃんにヤスさんが仕事できなくなったのも教えたのナベさんなんだよナベさんって普段は頼りないんだけど、やっぱりなんだかんだ言って上司…ちゃんとヤスさん達の事を見ているんだなって再認識した回でもあったな。
それにさ、最後は二人でたまには旅行に行ってこいってナベさんもカッコよかったな…これで旅行から帰ってきて、疲れをいやし、第三クールって流れなんだろうな。
あと、最後のEDでメインテーマを流すなんて、俺感動だったよ!いや、よく使い古された手だけどさ。二人…ヤスさんとユキちゃんの最後の旅行に行く前の『行ってきます』の笑顔。
あれには感動したねっ!最後まで何度も感動させるなんて、そこにしびれる!今どき珍しい骨太なドラマだな。神だよ。神ドラマ」

そうっすね

永井産業で

産業で

千和「…」モグモグ

姫香「…」キョトン

愛衣「第二クールの中盤以降のユキちゃんは少しずつだけど寂しそうにしていたわよ。複線はちゃんとあったわ」

鋭太「あれ?そうだったかな?」

愛衣「ファンなら『彼氏ができちゃった』発言ですぐに嘘ってわかると思うんだけど」

鋭太「ぐ、ぐぅぅ」

真涼「さて、次の活動です!」

   \ドーーーーーーーーーン/
 『どんな面白くない話題でも楽しそうに聞けばモテる!作戦』


鋭太「はあ?」

真涼「殿方は無駄にプライドが高い人が多いようです」

鋭太「おい」

真涼「そこで楽しそうに聞いてあげるのも、モテる乙女の武器の一つとなります」

真涼「これにより、鋭太くんのチンケなプライドも満たされるというわけです」

鋭太「おいいい!!!」

千和「えー。面白くない話は『面白くないよっ!』…じゃダメなの~?」

姫香「マスターの意見が聞きたい」

愛衣「概ね同意よ」

愛衣「どんなに季堂く…男の人が面白くない話題を出しても、それを嬉しそうに聞くふりをするのは大切なことだと思うわ」

鋭太「ちくしょおおおおお!ハメやがったなあああああ!!!」

愛衣「しかも、これは『モテる!』だけじゃなくて、女性同士の会話でも大切なことね」

千和「えー?そうかなー?」

真涼「まぁ、そうですね。やはり人間関係を大切にする為に、どんなに『にわかな人の話』でも楽しく聞いてあげる必要がありますね」

真涼「どんなに、にわかな鋭太くんの話題でも」

鋭太「止めて真涼さん!そんな目で見ないで!ボクのライフはとっくにゼロだよ!」

姫香「これは勉強になる」


愛衣「楽しそうに話題を聞いてあげて、さっきの笑顔も入れてあげると、さらに点数高いわね」

真涼「そうですね」

鋭太「計算高い…女って怖い…」

千和「みんな深く考えすぎだよ」

姫香「エイタ悲しそう…ギュっとしてあげる」


ギュッ


鋭太「そうだよな!ヒメはヒメだけは計算高くないよな!?」

姫香「エイタ、ギュっとして?」

鋭太「ヒメエエエエエエェェェェェェ!!!!!!」



ギュウウウウウ



千和「え~く~ん?」

真涼「フフフフフフフフフフ。彼女の前で浮気ですか?さすがクズ太くん」

愛衣「ヒメちゃん!今日は抱きつきすぎよ!早く私と変わりなさい!」


鋭太(…この後は…修羅場と言う地獄…)

鋭太(だから、もう少し…もう少しだけこのままで…)

かわかわ

 
…………………………………………………………



真涼「次は…」




   \ドーーーーーーーーーン/
 『!作戦』



愛衣「あれ?何も書いてないわよ?」

真涼「いえ、ネタが無くて…自称ラブマスター(笑)さんは何か案はないですか?」

愛衣「『自称』『(笑)』って何よ!」

姫香「マスターの講義…是非聞きたい」


愛衣「はぁ~…そうね…」

   \ドーーーーーーーーーン/
 『守りたい!守られる女はモテる!?作戦』



愛衣「男の人って、全員がそうじゃないけど女性を守りたいって願望があるみたい」

愛衣「だから、女性のか弱い所?って言えばいいのかな?それを見せて。あなたに守って欲しいのアピールは大切だと思うわ」

千和「へぇ~。男の人って面倒だねっ」

鋭太「…」

千和「あっ!!えーくん!あたしの事、そういえば守ってくれたよねっ」

鋭太「え?」

千和「ほら、まだ部員が夏川と三人の時に先輩に偽告白して、騙されたとき!」

鋭太「えーと?」

千和「ほらえーくんが先輩達にぼこぼこにされた時だよ」

鋭太「ああ、あれか…最後はお前があいつら追い払ったけどな」

千和「えーくん…ぼろぼろになりながらも…あたしの事守ってくれたよね?」

千和「ももももも、もしかして。えーくんってあたしの事が?」

鋭太「おい!何を勘違いしてる!?」

千和「えーくんっ、大好きーっ!」

真涼「はいはい。そこまでにしていてください。鋭太くんの好きな人はあくまで私!そう!彼女である私ですので!」

愛衣「…」

真涼「では、練習しましょうか?」

鋭太「何の練習だよ」

真涼「か弱そうに見せる練習です。何でもいいので、鋭太くんにか弱いアピールをしてください」

千和「わかったー」
姫香「肯定」
愛衣「うん」

真涼「そして、鋭太くんはそれの採点を」

鋭太「はいはい」

①千和

千和「さあ、えーくん!腕相撲しよう!」

鋭太「いいぜ。負けたからって泣くなよ!」

千和「へへーん。小さいころからあたしが負けたことあったかな?」

鋭太「それは小学生までの話だろ!高校生になった俺は強いからなっ!」


千和「じゃあ行くよー。レディー…」

鋭太(そういえば…千和と手をつなぐのって久々…って俺は何を意識してるんだ!?)

千和「ゴー!!!!!!」

支援

 
……………………………



千和「えーくん弱いねっ♪」

鋭太「違う!違うんだ!」

鋭太「今のは本気じゃなかった…もう一回!もう一回だけ!」

千和「えー。もう20回以上は勝負してるよ?」

鋭太「次こそは次こそは本気出すからさ!」

千和「仕方ないなー。もう一回だけだよ?」

鋭太「おう!」

真涼「はい。イチャイチャするのは、そこまでです」

鋭太「なに!?俺の真剣勝負をイチャイチャだと!?」

千和「えー。あたしまだ本気出してないのにー」

鋭太「っ!?」

剣道部に腕相撲で挑むのは無謀

愛衣「千和!勝っちゃダメでしょう!?」

千和「えー。だってえーくんが弱いんだもんっ」

鋭太「うっ」

愛衣「どんなに季堂くんがか弱くても、今回は私達がか弱く見せる必要があるのよ?」

鋭太「ぐぅっ!」

千和「あっ…そうだったね…ごめんね。えーくん」

鋭太「ちくしょう!憐れむな!!今度は絶対に勝ってやるからな!」

千和「うん。楽しみにしてるね♪」


真涼「まぁ、腕相撲でか弱くみせるのはありですね」

愛衣「うん。さりげなく手もつなげるし…これで負けてれば点数高いんだけどね」

姫香「なるほど、勉強になる」

②真涼


真涼「…もしかして、鋭太くんって力がないのかしら?」

鋭太「そ、そんなことないぞ!?」


真涼「では、これ持てます?」

ひょいっ

鋭太「参考書ぐらい楽勝さ!」


真涼「では、これは?」

ひょいっ

鋭太「お前の鞄なんて簡単簡単!」

真涼「では、ジョジョは?」

ひょいっ

鋭太「20巻くらい…バランスがやべーな」


真涼「では、私は?」

ひょいっ

真涼「きゃっ」

鋭太「こんなの一番楽勝…って、何でお前をお姫様だっこしないといけないんだよ!」

真涼「ふふふ。『一番楽勝』…って言ったわね?それは本当かしら?」

鋭太「もちろん、嘘だよ。フェイクさっ」

真涼「頬を染めて言っても説得力がないわよ?」

ギュウウ

鋭太「おい!手を肩の後ろに回すな!」

真涼「あら、りんごのように真っ赤になったわ」

真涼「ふふっ。これは高得点かしらね?」

鋭太「ちぇっ。うっせえよ」


千和「え~く~ん?なんでお姫様だっこしてるのかなー?」

愛衣「な、ななななななな!それは愛衣ちゃんがしてもらうんだから!きんし!きんしいぃーーー!」

姫香「エイタ。わたしにもして?」

 
……………………………



鋭太「これってか弱いアピールだったのか?」

真涼「ええ。私が持てない物を彼氏にカッコよく持ってもらうという…」

鋭太「いや。『彼氏に頼った』じゃなくて『彼氏を煽った』ようにしか見えないぞ?」

真涼「あらら」


愛衣「タッくん!夏川さんはいいから次!次よ!」

鋭太「はいはい」

終わらないから寝れないわwww

③姫香


ギュウウウ

鋭太「おい!?またそれか!?」

姫香「エイタエイタエイター」

鋭太「おい!離せ!」

姫香「エイタ?わたしの全力気持ちいい?」

鋭太「え?これが全力なのか?」

姫香「うん。全力」

鋭太「ははっ。ヒメは可愛いな」ナデナデ

姫香「エイタが…嬉しい//」

 
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


真涼「…で、言いたいことはそれだけですか?」

千和「さすがに今日のえーくんはやりすぎだと思うんだ?」

愛衣「ヒメちゃん!そんなんじゃ素敵な乙女にはなれないわよ!」


鋭太(…この後、怖い展開になりそうだけど…)

鋭太(まぁいいか。気持ちいいし)

今回は姫っちのターンだなw

④愛衣

愛衣「季堂くん!職員室までこの荷物を持っていくの手伝ってくれない?」

鋭太「ああ、このくらいなら…よいしょっ…楽勝だな!」

愛衣「やっぱり季堂くんも男の子ね。私よりたくさん持てるのね?」

鋭太「当り前さ。これくらいならいつでも手伝ってやるよ」

愛衣「ありがとう。また明日もよろしくね」

鋭太「おう」

愛衣「頼りにしてるんだから。絶対に約束よ?」

鋭太「ああ。約束してやるよ」




愛衣「以上よ!」

千和「えー、なんか普通ー」

姫香「わたしにはよくわからなかった。でもマスターには深い考えがあるはず」

真涼「鋭太くん、どうでした?」

鋭太「うーん。恋愛脳の考えることはわからないな」

愛衣「はぁ~。まったくダメダメよ!」

愛衣「まず、次も手伝って自然に約束しているのが一つのポイントよ!」

愛衣「さらに、私はか弱い女の子。あなたは頼りになる男の子を、さりげなくアピールするの!」

愛衣「最後にあまりにもガツガツ攻めない!」

愛衣「ガツガツしすぎると、明らかに狙っているみたいで、逃げられる可能性もあるわ」


愛衣「ね?季堂くんは、次の約束をしても悪い気はしなかったでしょう?」

鋭太「ああ。そう言われるとそうだな。むしろ『よし!次も手伝ってやるぜ!』って気持ちになったな」

姫香「おお。さすがマスター。感動した!これからもご指導をよろしくお願いしたい」

愛衣「ふふ~ん」

■結果発表

1位:愛衣
2位:真涼
2位:姫香



愛衣「た、たたたっタッくん!?タッくんドキドキしたの!?愛衣ちゃんが一番?」

鋭太「ちげーよ。一番か弱さそうだったからだけだ」

愛衣「タッくんが夏川さんより、愛衣ちゃんが一位って一位って」

鋭太「あーちゃん!?俺の話を聞いてくれ!」

愛衣「おそとっ!」

鋭太「おいっ!」

愛衣「愛衣ちゃん、おそとでさかあがりしてくるーーー!!」

鋭太「おいいっ!!」

姫香「わたしと会長が同着?」

真涼「…」

鋭太「ああ。二人ともか弱かったと思うぜ」


鋭太「でも、ちょっと計算高かったかな?特に真涼な」

真涼「ふんっ。どうせ私は計算高い女ですからっ」

鋭太(あれ?もしかして拗ねてる?)


姫香「エイタ。ありがとう。わたし嬉しい」

鋭太「ああ。これからもモテカワ目指して頑張れよ!」

姫香「うん。エイタにモテるように頑張る♪」

鋭太「それは頑張らないでくれ…な?」

拗ねるますず可愛い

千和「ねえ?ねえ?えーくん?あたしは」

鋭太「お前は知らん」

千和「うっ…そうだよね…」

鋭太「でも、今度は絶対に勝ってやるからな!腕相撲!」

千和「へ?」

鋭太「覚悟してろよ!勉強の合間の休憩の時に徹底的に鍛えるんだからな!」

千和「えへへ。うん。待ってるよえーくんっ♪」


真涼「ははあ。そこまでして幼なじみの手が握りたいのですか?」

真涼「ああ。しかも、ずっと負けっぱなしなら握り放題ですね。さすが童貞恋愛強盗さんです」

鋭太「なんだよ!その呼び方は!?」

 
…………………………………………………………



真涼「さて次は…」



キーンコーンカーンコーン



真涼「あら?」

鋭太「下校の時刻だな」

真涼「仕方ないわね。今日はここまでにして帰りましょう」

千和「ああーっ!今日はお母さんからお買いもの頼まれてるんだった!ごめん先に帰るねー」

鋭太「じゃあな。また明日」

姫香「わたしはマスターの荷物を届けてくる」

鋭太「悪いな」

姫香「ううん。今日はマスターのお陰でいっぱい勉強できたから。…さようなら鋭太。会長」

鋭太「ああ。また明日な」

真涼「ええ。また明日」


真涼「急に静かになったわね…」

鋭太「そうだな…じゃあ俺たちも帰るか」


ギュウウ


鋭太「おいっいきなり手を組むな!」

真涼「何を照れてるの?これはフリよ?」

真涼「ようやく二人っきりになれたんだから、恋人のフリをして帰るわよ」

鋭太「部室でまでする必要ないだろ…だれも見てないんだから」

真涼「ふふふ♪」スリスリ

鋭太「…まぁ、いいか」

 
…………………………………………………………



真涼「ねえ、鋭太?」

鋭太「ん?何?」

真涼「久々の部活は楽しかったかしら?」

鋭太「ああ。最近勉強で忙しくて出れなかったからな。久々に戻ってこれた気がして楽しかったよ」

真涼「だったら、さっさと1位を取って戻ってきなさい」

鋭太「ああ。当たり前だ!俺は絶対に医者になるんだからな!」

真涼「ふふふ。元気が出たようね?」

鋭太「はあ?俺が落ち込んでいたか?」

おもしろい

真涼さん僕のものにならないかなあああ

真涼「最近のあなたは焦りすぎなのよ。いえ。勉強で一位を取るために努力をするのは必要よ?」



真涼「でも、でもね」

真涼「私は夏川家を通して色んな人を見てきたわ」

真涼「その中で焦って努力した人が成功したのを見た事がない」

真涼「余裕をみせているくせに、裏では人の数倍も努力している人間が多かったのよ」

鋭太「…」

真涼「どうせ足掻くなら水面下で足掻きなさい。そう白鳥のように」


鋭太「そうか…俺は知らないうちに、お前に心配かけてたんだな」

真涼「はぁ~。私が心配するわけないでしょ?」

真涼「乙女の会の他のメンバーから相談を受けたのよ」

鋭太「あいつらが?」


真涼「ええ。鋭太がきつそうだから、少しだけでも何かできないかって」

鋭太「そうだったのか…」

真涼「みんなから元気は貰えたかしら?」

鋭太「ああ!これからは今まで以上に頑張れそうだ!」

真涼「ふふ♪それはよかったわ」

鋭太(…帰り道…夕日を背景に、真涼の顔がいつも以上に可愛く…)

鋭太(やばいっ!顔に出る!にやけそうだ)


真涼「鋭太?どうかしたの?急にあっちを向いて」

鋭太「な、なんでもねーよ」

真涼「あら?耳まで真っ赤よ?」

鋭太「なっ!」

真涼「うふふ♪」


ギュウウウ


鋭太「お、おいっ!後ろから抱きつくなよ」

真涼「ふふふ。鋭太の背中って広いわ…やっぱり男なのね」スリスリ

鋭太「あっ、当たり前だろ!」


真涼「本当は、私とっても心配したのよ?」

鋭太「フェ、フェイクなのにか?」

真涼「ええ。彼女だからよ」

鋭太「そうか。それは悪かったな」

真涼「もう…彼女を心配させるなんてダメな彼氏ね」スリスリ

鋭太「わ、わりぃ」

真涼「本当にダメ。ダメダメダメダメダメダメダメね」スリスリスリスリ


鋭太「本当に悪かったって」

真涼「今度からは、私以外に弱い所を見せたらダメよ?」

鋭太「え?」

真涼「今度からは他の人たちに心配されるようではダメよ?」

真涼「鋭太の事を心配していいのは偽彼女(フェイク)の私だけ」

鋭太「…わ、わかったよ」

真涼「本当にわかったの?」スリスリ

鋭太「わかったって。今度からは真涼さん以外の人には弱いところを見せません!」

真涼「嘘付き。どうせ春咲さんに腕相撲で負けるくせに…」

鋭太「ぐっ!それは関係ないだろ!」

いい妻や

 

パッ


真涼「あら?」

鋭太「ふー。ようやく離してくれたな」

真涼「鋭太?」

鋭太「なんだ?まだ何かあるのか?」

真涼「鋭太の弱い所も含めて、全部大好きよ」

鋭太「なっ!?」

真涼「あら?顔真っ赤よ?…もしかして本気になったのかしら?」

鋭太「なってねーよ!」

真涼「ふふ♪さあ帰りましょう」


ギュウウウ


鋭太「ああ、わかったよ」

真涼「ふふふふふ」スリスリ




鋭太(はぁ~…ったく)

鋭太(可愛い彼女を持つと大変だぜ)




       終わり

これにて終わりになります。
こんな時間まで支援&見てくれてありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします!

乙!
楽しめたよ!



やっと寝れるわ

真涼さんスリスリしすぎ、だがカワイイ

おつつ

愛衣ちゃん大勝利ぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい!!

あれ?乙

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom