久「竹井久の懸賞生活?」(101)

透華「そうですわ」

久「……テレビ番組の企画ですって?」

透華「えぇ、懸賞だけで一年間生活すると言う前代未聞の企画でございます」

久「懸賞だけとか……」

透華「トイレやお風呂にもカメラがあるので残念ながらプライバシーはございませんが」

久「懸賞ってアレよね。ハガキとか書いて抽選で当たるやつ」

透華「はい。ラジオやテレビやインターネット。近年では様々なメディアに懸賞がついてますわよ」

久「確かに私も応募して当たった事あるけどさ…。それで生活するの!?」

透華「その通りですわ!まぁ、死ぬ事はないでしょう」

久「食料無かったら死ぬわよ!ってなんで私?こんなのお笑い芸人の人とかがやるんじゃないの?」

透華「はい、実はお笑い芸人の方がやる予定でしたが…」

久「それでいいじゃん。私は10代のピチピチギャルなのよ?そんな無茶な企画なんかに…」

透華「借金」ボソッ

これ電波少年?

久「うっ…」

透華「竹井さん。いえ、貴方のお父様の上埜氏が事業に失敗して作った借金」

久「ち、ちゃんと返すわよ!高校卒業したし、コツコツと私が稼いで」

透華「残念ながら竹井さんがどんな大企業に勤めても、利子すら払えません」

久「……」

透華「返済期限もとっくに過ぎておりますよ」

久「……今は用意出来ない」

透華「でしょうね。竹井家の金銭事情は把握しております」

久「……夜の仕事だって始めるし」

透華「付け焼刃ですわ。借金返済より先に貴方の体が壊れる方が先でしょう」

久「むむむ」

透華「そこでこの企画を用意しました!この懸賞生活、引き受けて頂ければ利子を0%にしましょう」

久「ホントに!?」

透華「さらに数字が取れれば、特別ボーナスも考えております。借金の一括返済も夢ではありませんよ」

久「やってみようかな…。夜の仕事するよりマシっぽいし」

透華「そうですか。引き受けて頂けますか、ハギヨシ」パチン

ハギヨシ「はい、契約書はここに」

久「はいはい」カキカキ

透華「それでは早速、目隠しですわ」

ハギヨシ「御意」キュッキュッ

久「真っ暗ね。変な所に連れて行かれないでしょうね?」

マンションひなた

福路父「龍門渕さんが最上階を全部借りてくれたよ」

美穂子「あら、それは良かったですね」

福路父「早速今日から入居らしい。しかし仕事用だとかで近づいては行けないんだとか」

美穂子「残念ですね。管理人としてお蕎麦の差し入れとか考えてたのですが」

福路父「家賃も一年分貰ってるからな。まぁ、変わった入居者だが…」

美穂子「どんな方ですか?男性?女性?」

福路父「詳しくは知らん。何でも若い女性だとか」

美穂子「へぇー」

ハギヨシ「着きましたよ。目隠しをお取りください」

久「はいはい」パチッ



久「へぇー、なかなかキレイな部屋じゃない。ここどこ?」

透華「長野県のある場所のマンションと言うしかないですね」

ハギヨシ「禁則事項です♪契約書にも書いてますよ」

久「えーなになに。場所については言及しては行けない。なお外に出たらリタイア。助けを呼んでもリタイア」

久「って軟禁じゃないの!?」

透華「平たく言えばそうですわね。竹井さんにはこの部屋だけで一年間過ごして貰います」

久「一年もかぁ…」ハァ

透華「逆に言えば一年ここで生活するだけで、数千万円分の利子がチャラになると」

ハギヨシ「えぇ普通に働けば何十年分のお金ですよ」

久「…そうね。確かに一攫千金のチャンスね」



久「よし頑張ろう。お金のために頑張ろう」

透華「よろしい。またリタイアも可能ですので、どうしても無理と思ったらリタイアして下さい」

久「わかったわ」

透華「この企画が無茶だったと言う事で、過ごした日にち分のギャラも払いますし」

透華「一、竹井さんに詳しいルールの説明を」パチン

一「万が一の時のために僕、ハギヨシさん、智紀、純君が隣の部屋に日替わりで泊まります」

久「へぇー。女の一人暮らしだからね。少し不安だったの」

一「放送を見てる人にはここがどこか悟られないように細心の注意は払うよ。マンション自体はセキュリティもしっかりしてるから安心してね」

久「なるほど」

一「カメラはここの部屋と、お風呂とトイレと台所に一つずつ」

久「お風呂とトイレはどうしたらいいのかしら///」

一「気にしないでしたらいいよ。編集でカットするし」

久「はぁ…、本当にプライバシーがないのね」ガクッ

ハギヨシ「布団です」ドサッ

久(ベットじゃないのね)

一「ベッドが欲しかったら懸賞で当ててね」

久「うーん、携帯とかは使えないのかしら?」

一「携帯やゲーム機も懸賞で当てれば使えるよ。調理器具なんかもそうだね。ガスと水道と電気は通ってるから安心して」

久「料理したくても調理器具も当てないと駄目なのね」

一「食料もそうだね。最初はテレビ、ラジオ、パソコン。パソコンは懸賞サイトにしか繋げないよ」

久「ほら、私ってカヨワイ女の子じゃない」

一「カヨワイと思えないけど、女の人だね」

久「お風呂でシャンプーとかないとすごく困るって言うか…」チラッ

一「懸賞で当てればいいよ」

ハギヨシ「……」スッ



石鹸を取り出すハギヨシ

久「えぇ~石鹸!?」

一「ハギヨシさん、流石紳士!石鹸一個あれば一週間は持つね♪」

久「とほほ…、みんな知り合いなのに厳しいわね」

一「仕方ないよ。僕達は仕事感覚でやってるからさ」

ハギヨシ「不正があれば、竹井さんと言えども容赦なく透華お嬢様に報告しますので」ニコッ

久「わかったわかった。真面目にするわよ」

一「あっ!大事な物を忘れてたね、はい葉書3000枚」

久「これで懸賞を当てろと。しかしすごい量ね」

一「懸賞サイト系はIDを登録してるから、このIDを使って応募してね。葉書書くより楽かもね」

久「はいはい」

ハギヨシ「それでは企画成功を祈っております」

一「どーせ隣の部屋で見てるけどね。リタイアしたい時はカメラの前で言えばいいよ」

久「リタイアしないように頑張るか~。とりあえずは食料ね」

一「今から葉書出しても当たるまで時間がかかるから、乾パンのみ支給するね」

久「…痩せそう」ゲッソリ



一「あと、服脱いで」ニコニコ

久「は?」

一「いや、着てる服も脱がないと。服着たいなら懸賞で当てなきゃ」ニコニコ

久「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!??!??!」

久の熱心な交渉の末、下着と言う物を着る事になりました


一「この布切れなに?」ピラッ

ハギヨシ「下着と言う物ですね。ブラジャー、パンツと外国では呼ばれているそうです」

一「ふーん。僕は多分一生着ける事ないかな。なんか苦手」

久(裸よりマシだけど…、水着より生地が薄い…)



久「そのハギヨシさん。み、み、見ないで下さい///」

ハギヨシ「女性に対する性的興味はありませんのでご安心を」ニコッ

一「じゃあ、頑張って。ちゃんとモザイクの処理は智紀がするから」

久「……」


バタン


久「……はぁ」

久「とにかく服とお風呂グッズ当てないと…。あっ食料か」ボリボリ

久「乾パンこれマズイ…」

久「雑誌も色んなのがあるのね。バイク雑誌とか何に使うのかしら?」

久「バイクなんか当てても乗れないし」パラッ


少年漫画から女性週刊誌までいろんな雑誌がある感じ

久「とにかく葉書、書かなくちゃ」カリカリ

久「まっ…、一日辺り葉書を50枚程度書いてあとは雑誌やテレビを見てゴロゴロしているだけならいいバイトよね」

久「トイレやお風呂見られるのは、ちょっとアレだけど…。上手く沢村さんが編集してくれてるわよね」


久、初日は50枚の葉書と懸賞サイトの応募を数点して終わる



そして一週間後

久「乾パン飽きたし…、お風呂は手洗いだし…、この生活キツすぎる…」ポリポリ

久「やばい…、乾パンが後一週間続いたらもう耐えれる自信がない」



ピンポーン

久「んんっ!?この誰も訪れるはずない部屋にチャイムの音?もしや…」

美穂子「あの…、宅配便を預かりましたけど」

久『ご、ごめんなさい。私、今は外に出れないカッコでして…。ドアの前に置いて貰えると助かります』

美穂子(最上階はこの人しか住んでないから間違いないはずね)

美穂子「はい、ここに置いときます」コトッ



ガチャ

久「ふぅ…、行ったかな。確かここの管理人さんよね?こんなカッコで外に出たらとんだ変態だわ」

久「本当に何か当たったのかしら?」ワクワク

久「記念すべき第一号は…」ゴソゴソ

久「やったー!ファイバーゼリーだわ!?これはうれしい…」ホロリ

久「早速頂きましょう…」バリバリ

久「……」パクパク

久「甘っっ!すごく美味しい!なにこれ、ファイバーゼリーってこんなに美味しい食べ物だったんだ!?」パクパク



久「よく見たら箱が二つあった。もう一つ当たってたみたいね」

久「これは…>>41ね」

ランニングマシン

久「ランニングマシンね!?」

久「そう言えば懸賞サイトでこんなの応募したなぁ…」

久「外に出れないから、とにかく運動不足に陥りがちよね。よし、久しぶりにファイバーゼリーも食べて元気出たし走りましょう」



久「とりあえず弱からで」ポチッ


ガーガー

久「結構、早いじゃん。まぁいい運動になるかな」テクテク

その頃、原村家

咲「部長がテレビに出てるの?」

和「はい。たまたまネットサーフィンしてたら、面白い動画見つけて。部長が懸賞生活?してるみたいで」

京太郎「ネット放送だけなんだよな?俺の家、パソコンないし」

優希「私もだじぇ」



和「えぇ、みんなで見ましょう。ちょうど生放送の時間ですし…」ピッ


久『強にしてみるか。むむっ…、走らなきゃ駄目ね』タッタッタ→下着


京太郎「うおおおおおおおおおおお!!!!」

咲「き、京ちゃん駄目ーーーーー!!!!」ブスッ

京太郎の目を突く咲

京太郎「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


優希「こ、これは大人の番組じゃないのか?///」チラッチラッ

和「で、でも裸じゃないですし!」



久『このブラジャーっての邪魔ねぇ…。汗かいたし、水洗いしよっと』ヌギヌギ


和「あら…、意外と胸ありますね」

咲「いいなー」

そして、更に一週間後


久「ファイバーゼリーを三日で食べ尽くしてしまった…」ポリポリ

久「はぁ…、お米か麺類が食べたいわねぇ」ポリポリ

久「一日に200枚以上書いたし当たると思うんだけど…」



ピンポーン

美穂子(お、重いですね…)

美穂子「ここに置いときますよー」ドサッ

久『すいません、いつも助かります』

美穂子「上埜さんに声に似てるような。まさかですね」テクテク

久「こ、この重さは!?」

久「もしや」ゴソゴソ

久「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!米よ!米が当たったわ!」

久「米5kgがようやく当たった…」ジワッ

久「この二週間、どんなに米を待ちわびた事か…」ポロポロ



久「あれ?他にも何か当たってるわね」

久「これは…>>5か」

ごめん>>59

にわとり

鶏「コケー!」

久「ぎゃああああああ!生き物じゃない!なんで私、こんなの応募したの!?」



~回想~

久『肉食べたい…、肉…』グーグー

久『あら…これは鶏の肉?鹿児島産だって』

久『美味しそうね…。って調理道具ないし、一通だけ応募しとくか』カキカキ



久「あー…、あれかー。当たったのかぁ」

鶏「コケコッコー!」

久「あーもう、うっさい!少し黙ってちょうだい」

鶏「クェクェ!」

あれ?このSSって前にもなかったか?
強烈なデジュビュに襲われたんだが

お風呂場で飼ってた久だが


数日後

一「ごめん、苦情来ちゃった」

久「…そう」ゲッソリ

一「顔色悪いよ?どうしたのさ?」

久「そこの華菜ちゃんのせいで寝れないのよ」

鶏「クェ――――クェ―――」

一「名前つけたんだ?でもごめんね。龍門渕で引き取る事にしたよ」

久「良かったような…寂しいような…」

一「あっ!この子、卵産んでるよ!?これは竹井さんの物ね」

久「ホント、卵貰えるの?助かるわー」

下着はモザイク処理されないのかよwwwwww


当たったものを通信買い取りとかで売って、それで得た現金で通販するのは有り?

>>66、アイマスで似たようなのあったかも。俺は書いてないけど

>>68、現金化は無し。はやりんのコンサートチケットとかね

鹿児島


霞「あら…、この鶏って…」ポチポチ

初美「パソコンで何見てるんですか?18禁サイトですか?」

霞「違うわよ。ほら、私達のクラスメイトで鶏育ててる井上さん居るじゃない」

初美「はいはい。この前、長野に一羽出荷したって言ってたヤツですねー」

霞「あれってこの子じゃない?」

初美「多分そうですねー。食べると美味しいのにー」

霞「まっ…、鶏をサバくのは難しいからね。私は出来るけど」

初美「流石年の功…」



霞「えい」ゴキッ

初美「」パターン

そしてまた一週間後

久「鍋ないからファイバーゼリーの容器で、おかゆみたいなの出来た」

久「卵は有難かったわね。半熟卵が美味しすぎて、涙が出るかと思ったわよ」

久「そろそろ石鹸がすり減って来たわ…。まぁ人と会う事無いし、お風呂の回数とか減らしてもいいんだけど」



ピンポーン

久「おっ来た来たー」

美穂子「置いときますよ」

久「はい、ありがとうございます」

美穂子(上埜さんに最後に会ってから数週間、どこかで働いてると言う話は聞いたけど…)



美穂子「一体どこに居るのかしら…、清澄のみなさんなら知ってるのかしらね」ハァ

久「何が当たったかなぁ…、おおっ!納豆、鮭の中骨スナック、漬物スナック!?」

久「そして…」タッタッタ



カメラの前に移動する久

久「カメラの前のみなさん…じゃーん!ソープセット当たりました」バン

久「きゃほー、これでやっと体が洗えるわ」

久「私も一応女ですからね」キッ

久(たまにカメラに向かってアピールしてるけど、この番組見てる人居るのかしらねぇ)



久「あっ…、こんなのも当たってたわ、>>77

すこやんとはやりんとうたたんとカツ丼の古着

久「むっ…、この肌さわりは…」


久「いっっっっっっやったーーーーーー!!!!!!!服よ!服!」

久「麻雀雑誌でプロ雀士の古着を抽選でプレゼントするらしいから気合入れて10枚送ったわよ」

久「これ倍率高かったんだろうなぁ。流石、悪待ちを得意とする私」



久「えーなになに、『すこやんとはやりんとうたたんとカツ丼の古着セット☆』」

久「靖子の服なの?あーこんな服着てたなぁ…」

久「瑞原プロの古着ってコスチュームじゃない!?」

久「あぁ…、これ恥ずかしいな。ってこれは外には着れない」

久「小鍛治プロのは民族衣装?これ、部屋着としては最高ね」

久「三尋木プロのは…、小さいし着物だし着れない。テーブルクロスにでもするか」



久「とりあえず瑞原プロの服を着て…。胸の部分がスカスカなのは仕方ないわね」ゴソゴソ


カメラ「…」ジーーーー



久「二代目牌のお姉さん、ひっさりーんよ☆」クルン

久「……///」

久「……///」

久「沢村さーん、ここカットで///」

東横家

ゆみ「ぶほっwwwwwwww」

桃子「あの人、意外とお茶目な所あるじゃないっすか」

ゆみ「ま、待て待て。あの久だぞ?アイツが…」プルプル

桃子「先輩もゆっみりーんやりますか?」

ゆみ「やるわけない」キリッ

桃子「ですよねー」




編集室

智紀「生放送中にカットって言われても…」ボリボリ

智紀「瑞原プロの衣装ずっと着てるし、案外気に入ってそう…」

久「良かったー、服手に入ったし。必要な物は手に入ったわね」

久「食料はもちろんバリエーションが欲しいけど」

久「今日も葉書をひたすら書きますか」カキカキ

久「あっ…、麻雀牌欲しいかも。最近触ってないしね」



久「後約11か月か…。何とかなりそうね…」



見事、一年間やりきったとさ。
めでたし、めでたし。


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