オティヌス「私と上条のらぶらぶ逃亡生活」 (146)

オティヌス「私と上条のいちゃいちゃ逃亡生活」の続き
前作は下からどうぞ
オティヌス「私と上条のいちゃいちゃ逃亡生活」 - SSまとめ速報
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オティヌス「なぁ当麻」

上条「なんだよオティヌス」

オティヌス「お前は言ったな、『船の墓場』で。世界を敵に回してでも私を助けてくれると」

上条「ああ、言った」

オティヌス「絶対だな?」

上条「ああ、もちろん」

オティヌス「なら今助けろ」

上条「何をだよ」

オティヌス「股から血が…」

上条「!?」


上条「え、ええぇ!!?」

オティヌス「すまん、どうやら"来た"みたいだ」

上条「ど、どうすんだ!?どうすりゃいいんだ!?」

オティヌス「すまないがそこら辺の店でナプキンを買ってきてくれ」

上条「男の俺がか!?完全な変質者だと思われちまうぞ」

オティヌス「前も私の下着を買ってきてくれたじゃないか」

上条「あの時も相当怪しがられたんだよな……」


オティヌス「頼むよ。私には、お前しか頼れるものはいないのだから」

上条「……」

上条「分かった。俺今すぐナプキン買ってくるよ!」

オティヌス「なんと高らかに宣言するんだお前は。頼もしいことこの上ないぞ」

上条「で、お前はどこで待ってるんだ?」

オティヌス「ああ、そこにある公園の公衆トイレにいるよ」

上条「よし、行ってくる!」

オティヌス「おっと、ちょっと待った当麻」

上条「えぇ?何だよ」


オティヌス「絶対に羽根つきを買えよ?あれがあるのとないのとじゃ段違いだからな……」ヒソヒソ

上条「羽根つきのナプキンだな?よし、買ってくる!!」ダダダダ



オティヌス「お~~い!!当麻~~~!!」ブンブン



上条「なんだー!?まだ何かあんのかー!?」


オティヌス「ナプキンは絶対にケチるなよー!安物のナプキンの不愉快さときたらもう……」


上条「だーー!分かった!分かったからさっさとトイレ行っとけ!!」


オティヌス「あともう一つだけーー!!!」


上条「なんだー!?もうナプキンのことならいいぞー!?」




オティヌス「気を付けて行って来いよーーー!!」ブンブン




上条「……おう!!行ってくるよ!!」

とりあえずプロローグは終わりで
正直特に先の展開は考えてないのでのんびりいきたい
毎日更新を心がける

新約10巻でオティヌスが死ぬ可能性も..

>>31
死んだときの慰めにこうして書いてるんだ
もちろん死なないと信じてるけど

投下しようかなぁ


上条(まったくオティヌスめ…あんな大声でナプキンの話をしやがって…)


上条(……それにしても)


上条(アイツ、本当に変わったよ)


上条(優しくて、柔らかい雰囲気になった)


上条(あいつは、もう絶対に悪いことはしない。自信を持って断言できる)


上条(今のアイツの顔を見れば、インデックス達も、きっと―――)


―トイレ―

オティヌス(ふぅ……)

オティヌス(そろそろだとは思っていたが、まさか外出中の今に来るとは…)

オティヌス(それにしても、さっきのアイツの顔と言ったら……)

オティヌス(ふふふふふ……)

オティヌス(………)

オティヌス(私は、今、毎日が楽しい…)

オティヌス(こんなこと、私が思うなんてな……昔じゃ考えられない)

オティヌス(それもこれも……)



上条「おーいオティヌス!買ってきたけど俺じゃ女子トイレに入れねーぞ?」

オティヌス「分かった。すぐに取りに行こう」



オティヌス(コイツのおかげだ)


オティヌス「」スタスタ

上条「おっ、終わったか」

オティヌス「ん、まぁな」

上条「大丈夫か?なんか色々大変なんだろ?」

オティヌス「………」

オティヌス「いや、大丈夫じゃないな」

上条「ええ!?」

オティヌス「だからおぶってくれ」

上条「わかった……」

オティヌス(単純な奴だな)


上条「あの、オティヌスさん?」


オティヌス「なんだい当麻さん」


上条「了承しといてなんだけどさ、ここから俺たちが泊まる予定のホテルまで3キロくらいあるんですが」


オティヌス「あー……まぁ、あれだ」


オティヌス「がんばれ」


上条「……はい」


上条「よし、覚悟は決まったぜ!乗れオティヌス!」スッ

オティヌス「よし来た」ピョン

上条「うわ、お前軽いな」

オティヌス「そうだろう」

上条「おぶって3キロはキツイかな~とか思ってたけど、これなら大丈夫そうだな」

オティヌス「そうとわかれば出発だ!行け当麻!」ユッサユッサ

上条「行くから揺らすな!」


上条「にしてもこの町は綺麗だよなぁ」


オティヌス「確かにな」


上条「海が見えるからっていう理由だけでここに決めたけど、大正解だったな」


オティヌス「ああ、良い風だ」


上条「そういやお前さぁ」


オティヌス「なんだ?」


上条「ホントに調子悪いの?」


オティヌス「ああ、ものすごくな」


上条「…ま、いいけどさ」


オティヌス「なぁ当麻」


上条「なんだよ」


オティヌス「ありがとう」


上条「へ?おんぶされるのがそんなに好きなのか?」


オティヌス「おんぶのことだけじゃないさ。色々全部ひっくるめて、感謝してる」


オティヌス「お前といると楽しいんだ。長い人生でこれほど楽しい時間はなかったよ」


上条「ははは、そう言ってもらえると、俺も嬉しいよ」ニコ


オティヌス「なぁ当麻」


上条「んー?」


オティヌス「一瞬だけでいいから、立ち止まって、こっちを向いてくれないか」


上条「なんだよ」



ちゅっ



オティヌス「2回目……だな//////」


上条「お、おま、おまえなぁ!/////」


オティヌス「急にしてすまなかったな。なんだか無性にお前にキスしたくなったんだ」


上条「な、なんでこうお前は、1回目の時といい、心の準備をさせてくれないんだ!?///」


オティヌス「お前のその顔が見たかったから、かな」クスッ


上条「はぁ……」


オティヌス「どうした当麻」


上条「お前にはホントに敵わねぇなぁと思ってさ」


オティヌス「ふふふ、そうでもないけどな」


上条「そうか?」


オティヌス「ああ、実はそうなんだ」


上条「ふーん…思いつかないけど、お前が言うんならそうなんだろうな」


オティヌス「お前は気づかないだろうなぁ」


上条「なんだよそれ」ハハハ

今日のところはこのへんで
また明日来ます

投下しようと思う


上条「よし、着いたぞ」

オティヌス「ふぅ、ようやく休めるな」

上条「お前はずっと背中で休んでたろ」

オティヌス「さぁ、行こうか」

上条「スルーかよ」

オティヌス「まぁそう言うな。肩揉んでやろうか?」

上条「え!?マジ!?」

オティヌス「マジだ」

上条「いやー正直最近肩こりが酷くてさー」


オティヌス「おいおい、高校生のくせに随分と年寄りくさいな」

上条「仕方ねぇだろ、色々大変なんだよ」

オティヌス「まぁとにかく部屋に行こう」

上条「そうだな」


―部屋―


オティヌス「とうっ」ポスン

上条「入るなりいきなりベッドに飛び乗るなって」

オティヌス「ぐぅ…」

上条「寝るな」


上条「ふぅ……オティヌス、俺売店でジュースとか買ってくるけど何かいるもんあるか?」

オティヌス「うーん…そうだな」

オティヌス「じゃあ、キーホルダーを買ってきてくれ」

上条「キーホルダー?」

オティヌス「ああ。この町に来た記念だ」

上条「それならお前が直接選んだ方がいいんじゃないか?」

オティヌス「女心の分からない奴だな」

上条「はい?」


オティヌス「いいか、私はな、お前が選んできたものが欲しいんだ」

オティヌス「お前が選んで、買ってきてくれるならば、別に何でも良かったんだ」

オティヌス「理解したか?」


上条「………センス悪くても知らねーからな」


オティヌス「センスなんて求めちゃいないさ」

上条「じゃ、行ってくるよ」

オティヌス「ああ、いってらっしゃい」



バタン


上条(売店は一階だよな…エレベーターは…こっちか)

上条(よし、マスクとサングラス装着っと)スチャ


ゴウンゴウン…


上条(どんなキーホルダーにしようかなぁ)

上条(センス無くても良いとは言われたけど、あんまり酷いのは気が引けるしな)


チンッ


上条(お、来た)


ガーッ


「………」


上条(うお、人乗ってたのかよ)


上条(この人なんでマスクとサングラスなんかしてんだろ…)

上条(人のこと言えないけど)ペコッ

「」ペコッ

上条(意外に礼儀正しいな)

上条(おっと、そんなことより売店いかなきゃ)スタスタ


ゴウンゴウン…



五和(さっきの人なんでマスクとサングラスなんてしてたんだろう)

五和(って私も人のこと言えないか…)

五和(明日も頑張って上条さんを探さなきゃ…みんなの話じゃ魔神に連れ去られたとかなんとか…)

五和(私が一番最初に上条さんを保護してあげなきゃ)

五和(………無事だといいんですけど…)

つづく

投下します


――――――――――

―――――


チンッ


上条(さて、キーホルダーも買ったしジュースも買った。さっさと部屋に戻ろう)

上条(確かこの部屋だったよな…)ゴソ

上条(あれ?鍵が無い…どっかで落としたか…?やべぇな…)


ピンポーン


オティヌス「ん?当麻か?」テテテッ


ガチャ

オティヌス「鍵を持っていたんじゃなかったのか」

上条「いやーわりぃ。鍵をどこかに落としたみたいだ」

オティヌス「何?まったくしょうがない奴だな…ちゃんとホテルの奴に報告しておけよ」

上条「おう…」


上条「とにかくほら、キーホルダー買ってきたぞ」

オティヌス「ほお……中々良いじゃないか。想像よりはずっとな」

上条「どんだけ酷い想像をしてたのかは知らんがまぁ良かった」

上条「あー…なんか疲れたな……眠い…」

オティヌス「ほら、こっちのベッドにうつ伏せで寝ろ。約束通りマッサージしてやろう」ポンポン

上条「お、ありがとな」


オティヌス「どうだ?」グッグッ


上条「おお……イイかんじ……」


オティヌス「んしょ…んしょ…」グッグッ


上条「………ぐぅ…」


オティヌス「ん?寝たのか?」


上条「」スースー


オティヌス「……………」ジー


オティヌス「ふふふ」ホッコリ


オティヌス「なんとスキだらけなやつだ……」


オティヌス「仰向けにして……」ゴロン


オティヌス「…………」ジー



ちゅっ



オティヌス「………3回目、だな////」


オティヌス「よ、よし…////次はもっと大人な…」


ピンポーン


オティヌス「チッ……誰だ?今いいとこだというのに……」


オティヌス「なんだ?」ガチャ


五和「すいません、向かいの部屋のものなんですが、ここの部屋番号の鍵が落ちてたので……」


オティヌス「ん、ああ…アイツが落とした奴か……助かった。感謝す……る……?」


オティヌス(あれ…?こいつは、確か……)


五和(眼帯……?もしかして……)


上条「んあ?どうかしたのか…?」ムクッ



五和「!!!!!!!!」



オティヌス(マズイっ!!こいつは確か…!!)



五和「その声!!上条さんですね!!?」



上条(なっ!!?五和!?)



オティヌス「人違いだ!!鍵を渡してとっとと失せろ!!!!」


五和「いえ!私が上条さんの声を聞き間違えるはずがありません!!!」

五和すき
続く

人いる?


オティヌス「いいから消えろ!!」

五和「黙ってください!!聞いていた髪の色とは違いますが、あなたが魔神ですね!?」

オティヌス「人違いだと言っているだろうが!!いきなり来て叫ぶとは迷惑な奴だ!!さっさと自分の部屋に戻れ!!」

五和「迷惑なのはあなたの方です!!!上条さんを早く解放してください!!!」



オティヌス「………え?解放……だと?」



五和「あなたが逃亡のために上条さんを連れ去ったこと、私が知らないとでも!?」

五和「私の仲間が口を揃えて言っていましたよ!!自分の逃亡の協力者として仕立て上げるため、上条さんを連れ去ったと!!!」




オティヌス「……つれ………さった……」

五和「あなたのせいで世間では上条さんが悪者扱いされているんですよ!!?」

五和「世界にとっての悪をかばい、世界中の人々が望む打倒魔神の目標を妨害している大罪人だと!!」

五和「これ以上上条さんに迷惑を掛けるのはやめてください!!」

五和「さぁ、上条さんをはやく……」




上条「五和ッッ!!!!!!」




五和「」ビクッ

五和「か、上条さん……?」

上条「……少し落ち着いて話をしよう。こっちに来て座れ」

五和「は、はい」スタスタ



オティヌス「…………………」




上条「オティヌス」




オティヌス「…………………」




上条「オティヌス!!」




オティヌス「」ハッ




上条「お前もこっちにこい」




オティヌス「………あ、ああ……」


五和「上条さん!無事で良かった!!」

上条「……五和」

五和「髪はストレートに変えたんですね!もちろん似合ってますよ!」

五和「しかしさすが上条さんですね!魔神といて無傷だなんて…!」

上条「五和。話を聞いてくれ」

五和「はい?なんですか?」

上条「お前は…いや、お前らはとんでもない勘違いをしてる」

五和「勘違い……一体何を?」


上条「俺はオティヌスに無理矢理連れ去られたわけでも、協力者として仕立て上げられたわけでもない」


上条「俺の意志で!コイツと一緒にここまで歩いてきたんだ!」


五和「そ、そんなはずは……みんなは……」


上条「なぁ五和。あいつらに伝えてほしい」


上条「コイツは、オティヌスはもう何も悪いことはしないと。そして世界の人々に今までのことをきちんと謝りたがっていると」


上条「あいつらがちゃんとこのことを分かってくれない限り、俺はそっちに戻れない。戻るわけにはいかない」


上条「じゃあな、五和。鍵、ありがとう」スクッ


五和「ど、どちらへ!?」

上条「俺達はもうここにはいられない」

上条「オティヌス、行こう」

オティヌス「あ……うん………」

上条「じゃ…また」


バタン


五和「上条さん………」


五和「おかしいですよ……こんなの………」



五和「ありえない……魔神の味方をするなんて」



五和「分かった!きっと洗脳を受けているんじゃ……」



五和「みんなに報告しないと……ふふふふふ」


―――――――――――――

―――――


―人気の無い路地裏―



上条「ふぅ…イイ感じの町だったけど仕方ないな。別の場所に行こうか」


オティヌス「………」


上条「どうしたんだよオティヌス。元気ないぞー?」


オティヌス「……………………私と一緒に居ても、お前は不幸にしかならない」


上条「なんでそうなる」


オティヌス「だって!!!そうじゃないか!!!」グスッ


オティヌス「お前は、あれだけの苦痛と絶望を味わって、それでも私に立ち向かってきた!!その行動原理は、この世界での穏
やかな生活を取り戻すため!!そうだろう!?」


オティヌス「………私はお前が大切なんだ。かけがえのない、世界でたった一人の、大切な……」ポロポロ


オティヌス「……私には、お前の望んだ生活を作ることはできない。お前を不幸にしかできない女なんだよ。だから…」


オティヌス「ここでお別れだ」


オティヌス「私は、もう十分なんだ。十分幸せだった。もう……一人でも大丈夫だ」


オティヌス「お前は、お前を待つ仲間の元へと帰って、かつて思い描いていた平和な生活をすればいい」


オティヌス「それじゃ……」


上条「あのさーオティヌス。さっきから何一人で盛り上がっちゃってるんですか?」


オティヌス「え…」


上条「さっきから黙って聞いてりゃ好き勝手言ってくれるなぁ」

上条「まるで俺がお前との生活を不幸だと思ってるみたいな言い方しやがって」

上条「何度も言わせんな。俺は俺の意志でお前と一緒にいる。罪悪感でも義務感でもない」

上条「純粋に俺は幸せなんだ。お前と一緒に居れて。お前の笑顔を見ることが出来て。絶対に不幸なんかじゃねぇよ」

オティヌス「とうまぁ……」ポロポロ

上条「泣くなよ、な?」ポンポン


オティヌス「えぐっ……ぐすっ……」ゴシゴシ


上条「なぁオティヌス。顔を上げてくれよ」


オティヌス「……?」




ちゅっ




上条「…3回目にしてようやく俺からできたな」ニコッ


オティヌス「…ふふっ……////4回目だよ…ばかっ//////」ニコッ


上条「え!?い、いつの間に……////」


オティヌス「ふふふっ//////」ニコニコ


上条「はは、やっぱお前には敵わねぇなぁ」

上条「さて、そろそろ出発するか。手、貸せよ」

上条「お前ひとりじゃまた迷子になっちまうだろ?でも、二人一緒ならどんな道でも平気さ」

オティヌス「ああ……そうだな。そのとおりだ……」ギュッ



上条「さぁ、行こうぜ」



オティヌス「ああ!」



オティヌス(たとえこの先、何が起きようとも、誰が来ようとも)


オティヌス(私はこの手を絶対に離さない――)





おしまい


読んでくれた方々ありがとうございました
続きをやるつもりはないです

乙!
だが>>1のオティヌス愛はこんなもんじゃないはずだ!

>>131
ごめんね俺なんて所詮この程度よ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月17日 (月) 19:44:04   ID: UlTMxYSd

オティヌス可愛すぎ!

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