恒一「催眠術?」(165)

鳴「うん。昨日テレビでやってたの」

恒一「へぇ…僕昨日は本読んだりしてたから見てないなぁ」

鳴「榊原君みたいな人、かかり易いみたいだよ。寝不足だったりすると特に」

恒一「怖いなぁ。それでどうやるの?」

鳴「えっと、寝てる人の耳元で――」


赤沢「ほう…」

赤沢(良い事聞いたわね…。そう言えば丁度睡眠薬持ってるし、モノは試しって事で…)

赤沢(時間は…放課後がいいかしら。ふふ、ふふふ…)ニヤニヤ


放課後

赤沢「あら恒一君、もう帰り?」

恒一「うん。ちょっと見崎の家に寄って行くけど」

赤沢「ふぅん…」イラッ

恒一「じゃあまた明日」

赤沢「ちょっと待って」

赤沢「実は部活の差し入れで貰ったジュースが余ってて、良かったら飲んでくれない?」

恒一「いいの? じゃあ貰っておくね」

赤沢「飲んで」グイッ

恒一「え?」

赤沢「今飲んで」ジー

恒一「う、うん…(急いでるんだけどなぁ…)」ゴクゴク

赤沢「…」ジー

恒一「ごちそうさま。じゃあこれで――」

赤沢「待った。実は他に相談が――」

恒一(何なんだよもう…)

恒一「Zzz…」

赤沢「ふふふ…ふふ…第一段階クリアーね。さ、さぁ次はいよいよ…///」

恒一「ん…」

赤沢「…! やば、効き目薄かったかしら…えっと、えっと…」

赤沢「赤沢さんは恋人赤沢さんは恋人赤沢さんは恋人赤沢さんは恋人赤沢さんは恋人赤沢さんは恋人…///」ブツブツ

恒一「ん、ぅ…あかざーさんはこいびと…」ムニャムニャ

赤沢「(そう! そうよ!)一番大切なのは赤沢さん一番大切なのは赤沢さん一番大切なのは赤沢さん」ブツブツ

恒一「あかざーさんはたいせつ…いちばんたいせつ…」ムニャ

赤沢(よ、よし! これで恒一君は私のもの…!)

翌日

恒一「おはよー」ガラッ

鳴「…おはよ。ねぇ、何で昨日来なかったの?」

恒一「へ?」

鳴「ウチ来るって言ってたよね? 何か用事だったの?」

恒一「あ…ごめん実は――」

赤沢「ごめんなさい見崎さん。昨日は私の家に呼んだの」

恒一「あ、おはよう赤沢さん」ニコッ

赤沢「ふふ、おはよう恒一君」ニコニコ

鳴「…どういう事?」ジロッ

赤沢「言った通りよ? 実はウチの両親も会いたいって言ってて、いい機会だったから家に呼んだの」

鳴「は? 何で榊原君が…」

赤沢「あら、恋人を紹介するのってそんなに変かしら?」ニヤッ

鳴「!?」

恒一「ちょっ…赤沢さん」アセッ

赤沢「いいじゃない。事情説明するならちゃんと伝えた方が楽だし。それに…」チラッ

赤沢「勘違いした子が恒一君に何するかもわかんないでしょ?」ドヤァ

鳴「…」

鳴「ホントなの?」

赤沢「嘘吐いてどうするのよ」

鳴「アナタには聞いてない」

赤沢「おぉ怖い怖い」ニヤニヤ

鳴「…」ジロッ

恒一「――ごめん見崎。黙ってて」

鳴「…何で黙ってたの?」

恒一「え? それは――」

赤沢「私が頼んだの。ね?」

恒一「あ…うん、そうそう」

鳴「昨日、私が先に誘ってたよね? それなのに…」

恒一「僕にとっては赤沢さんが一番だから…」

鳴「…!」

鳴「何で…今までは…」

恒一「恋人なんだ。実は、その…もう見崎と二人っきりで会うのは…」

鳴「そ…う、なんだ…」

恒一「で、でも見崎とはずっと友達だから!」

鳴「…」

恒一「だから…ごめん。これ以上は…」

鳴「………………うん」


赤沢(わ。笑っちゃダメよ…! 耐えろ、一人になるまで耐えるのよ…w)フヒッ

昼休み

赤沢「む…恒一君のお弁当美味しい…///」モグモグ

恒一「そう? 赤沢さんのも美味しいよ」モグモグ

赤沢「私のはお母さんが作ってるのだもの。これは恒一君が作ったんでしょ?」ヒョイ

恒一「ん…まぁね」モグモグ

赤沢「何か負けた気分…」アーン

恒一「これから頑張ればいいじゃない」ヒョイ

赤沢「あら。私がちゃんと作れるまで待っててくれるの?」モグモグ

恒一「うん。待ってるよ」ニコッ

赤沢「ふふ…///」ニコニコ

生徒「…」イライライラ

有田「…」ムラムラ

勅使河原「…どうなってんだよ」

望月「さぁ…」

勅使河原「アイツらは朝からあの調子だし、見崎とか、女子数人は机に顔突っ伏したまま震えてるし…」

望月「昨日までは普通だったのにね」

中尾「そうだ死のう」

赤沢(幸せ…///)ニコニコ

恒一「どうしたの?」

赤沢「ううん。幸せだなぁって…」

恒一「おおげさだなぁ…」

赤沢「何言ってるのよ。ずっと我慢してたんだから」

恒一「…そういえば何で僕ら付き合ったんだっけ?」

赤沢「え?」

恒一「いつから付き合ってたんだっけ? あれ? 僕が転校して来て、それで――」

赤沢「あ、あの! 恒一君!?」

恒一「告白したのって僕からだっけ? 赤沢さんから? 今までデートとかした?」ブツブツ

赤沢「え…っと…」アセアセ

恒一「そういえば昨日家に帰ったら怜子さんに不思議な事言われたんだよね。僕が好きなのはみさ――んんっ!?///」

赤沢「んっ…///」チュー

望月「うわぁ…赤沢さん大胆…///」ジー

中尾「おい勅使河原どうしたんだよ。いきなり目隠ししやがって」

勅使河原「いや…何でもねぇよ…はは…」

あれ…この赤沢さん有能…?

恒一「あ、あああ赤沢さん!?///」

赤沢「ん…/// 何よ」

恒一「な、何でいきなり…///」

赤沢「したくなったの。悪い?」

恒一「わ、悪くは…ない、けど…///」

赤沢「もっとしたい?」

恒一「…///」コクン

赤沢「じゃあまた放課後、ね?」コソッ

恒一「…うん」ニコッ


赤沢(ヤバイヤバイヤバイ…! もっと強固な催眠を…何とかしてもう一度…!)

放課後

恒一「どうしたの? 教室もう誰もいないよ?」

赤沢「ふふ。だからいんじゃない…」ギュッ

恒一「うぇ!?///」ビクッ

赤沢「どうしたの?」ギュー

恒一「だ、だっていきなり…///」ドキドキ

赤沢「心臓の音早い…何考えてるの?」

恒一「ご、ごめ…/// でも赤沢さんだって…」ギュッ

赤沢「うん。目、つぶって?」

恒一「…///」ギュッ

赤沢「…えい」ゴスッ

恒一「」

赤沢「ふぅ…。コーヒーメーカーを持ち歩いてて良かったわ」

赤沢「さぁて、と。授業中考えた『恒一きゅん☆ゲットだゾ』を耳元で夜中まで言い続ければ――」

『三年三組赤沢泉美。至急職員室まで来なさい』

赤沢「ちっ…! 今それどころじゃ無いってのに…!」

赤沢「しょうがないわね…。一旦恒一君は掃除用具箱に隠して…」

赤沢「待っててね恒一君!」ガタン

恒一「」


?(なるほど…そういう事か)

十分後

赤沢「――お待たせ恒一きゅー…アレ?」

赤沢「い、居ない…!? 何で? え? あれ?」オロオロ

赤沢「恒一君!? 恒一くーん!?」

恒一「呼んだ?」ヒョコ

赤沢「あ! もう! どこ行ってたのよ恋人ほったらかしにして!」

恒一「え?」

赤沢「え?」

この間の悪さこそ赤沢さんが無能であるゆえんだな

赤沢「と、とにかく! いいからこっち来て」

恒一「え? 嫌だよ」

赤沢「はぁ!? え? な、何言ってるの?」

恒一「だってご主人様が自分以外の女の子の言う事聞いちゃダメだって…」

赤沢「なっ…!」

恒一「じゃあ僕ご主人様の所帰るね。バイバイ」スタスタ

赤沢「な、何でこうなったのぉ…」グスッ

書き溜め切れたしうんこしてくる

まさかの渡辺さんさん希望

翌日

赤沢「なぜ…なぜ…」フラフラ

赤沢「こうなるんだったらさっさと既成事実を…クロロホルム買ってこなきゃ…」ブツブツ

望月「どうしたんだろうね」

勅使河原「今日はサカキもまだ来てねーしな」

恒一「おはよー」ガラッ

勅使河原「お、おい。赤沢が――」

恒一「え?」

有田「おはよう犬」

恒一「きゃうううううん♪」

勅使河原「」

望月「」

珊メインは本当マジで書かれるべき

有田「ふふー…言い付け通り首輪もしてるし良い子良い子」ナデナデ

恒一「わふぅ…///」

勅使河原「どうなってんの…」

望月「さぁ…」

赤沢「ま、まさか…!」ガタッ

有田「んー? どうしたの?」ニヤニヤ

赤沢「まさかアンタ、私が居ない間に催眠を――」

有田「おっと。いいの? それバラしちゃって」ニヤリ

赤沢「ぐっ…!」

ナンダナンダー NTRタノカ ザマァムノウザマァ

赤沢(畜生…畜生…!)ギリギリ

>>46
あったよー

恒一「ご、ご主人様ぁ…」クイクイ

有田「んー? どうしたの?」

恒一「ご、ご褒美を…///」

有田「あぁそういえばあげてなかったねー…何がいい?」

恒一「ぺ、ペロペロしたいですぅ…」

有田「ちっ…駄犬の癖に生意気な…。まぁさっきトイレ行って手洗ってないから、それでもいいなら手舐めていいよ」

恒一「わふぅ!」ペロペロ

有田「んっ…/// ふふ、ふふふー…///」ニコニコ

>>52
あったのかー
じゃあ次は柿沼メインが望まれるな

授業中

久保寺「…有田さん。何ですかそれは。椅子はどうしたのですか?」

有田「は? これが椅子ですよ?」ノシッ

恒一「…」

久保寺「榊原君も、どうしたのですか。今は授業中ですよ」

恒一「僕はご主人様の椅子なんです!」

有田「椅子が喋っちゃダメでしょ?」グリッ

恒一「あっ…!///」ビクッ

久保寺「…授業を続けます」

昼休み

有田「うまっ、うま…」パクパク

恒一「…」グー

有田「ん? お腹空いたの?」

恒一「…」コクン

有田「でも榊原君のお弁当食べちゃったよ」ゲップ

恒一「…」グスッ

有田「…今私が口の中に入れてる奴ならあげてもいいけど…///」アー

恒一「…!」ガタッ

有田「待て。待てだよー」

恒一「うううー…」ハァハァ

>>54
なかったよー

有田「じゃあ垂らすから、上手に口で受け止めるんだよ? いい?」モギュモギュ

恒一「…!」コクコク

有田「んー…///」タラー

恒一「んっ…///」モギュモギュ

有田「美味しい?」

恒一「わんっ!」ニコニコ

有田「んふふー…良い子良い子」ナデナデ


勅使河原「…俺もう飯いいや」オエー

望月「僕もちょっと…」オエー

その後恒一は有田さんの忠犬として幸せに暮らしましたとさ…

ご飯食べるから食べ終わったら>>70の人で>>35から分岐させる

満を持して渡辺さんさん

ワーイ

渡辺さんは多々良さんに匹敵するダークホースやで

渡辺(彼の様子がおかしいと思ったら…でもこれってチャンスよね…)ウーン

渡辺「…ま、まぁとりあえず出してやろうかな。埃まみれは可哀そうだし…」ガタッ

恒一「」グッタリ

渡辺「うわ…やり過ぎだろ。瘤になってる」ナデナデ

恒一「んっ…」ピクッ

渡辺「…!///」ビクッ

恒一「ん…Zzz」

渡辺「び、ビックリさせてくれるなよもう…。それでどうしよう…」

渡辺(このまま放置してたらまたアレを見せられるハメになるし、連れて帰るのは絶対無理って言うか恥ずいし…言いくるめられれば良いけど、それじゃ赤沢の事話さなきゃだし…)

恒一「Zzz」

渡辺「…し、仕方ないよな。うん…///」

翌日

恒一「おはよー」ガラッ

赤沢「こ、恒一君! 昨日勝手に帰ってどうしたの!?」

恒一「え? 僕なんかした?」

赤沢「何かって…」

恒一「どうも一昨日ぐらいから記憶が曖昧でさ。何かあったら謝るよ」ペコ

赤沢(くっ…! 催眠は完璧に外れたみたいね…)

恒一「あ、おはよう珊さん」

渡辺「っ!///」ビクッ

赤沢「ん…?」

信じてた

渡辺「おっ、おはよう…///」ボソッ

恒一「…?」

渡辺「…お、おはよう!」

恒一「珊さんどうかしたの? 顔赤いよ?」

渡辺「な、何でもないよ。じゃ…」スタスタ

恒一「珊さんどうしたんだろ…。赤沢さん珊さんの事何か知らない?」

赤沢「…さぁね」ムスッ

渡辺(だ、ダメだ…! ひょ、表情が戻らない…///)ニヤニヤ

渡辺さん「さんをつけろよデコ助野郎…って誰がデコ助よ!!」ペッチーン

渡辺(彼にかけた催眠は『私の事を名前で呼ぶ』…それだけなのに、なのに…///)ニヤニヤ

勅使河原「…渡辺耳まで真っ赤にしたまま机に突っ伏してるけど、何かしたのか?」

恒一「うーん…ちょっと望月聞いて来てよ」

望月「へ? じ、自分で行きなよ」

恒一「冷たい奴だな…分かったよ。おーい珊さん」スタスタ

勅使河原「…アイツが原因だよなぁ」

望月「名前呼ばれたら物凄い反応してるもんね」

やだかわいい

恒一「珊さん? どうしたの?」

渡辺「…///」ブンブン

恒一「顔赤いよ? 風邪?」

渡辺「ち、違うから。ほっといてくれ」

恒一「珊さんがそう言うならいいけど…」

渡辺「っ!///」ビクッ

恒一「さ、珊さん? 大丈夫?」

渡辺「ち、近い…!/// いいから向こう行っててくれって…///」ゾクゾク

恒一「ご、ごめん…」ショボン

渡辺(ち、近いと危ない…威力が三倍増しじゃないか…///)

渡辺(ふぅ…やっと落ち着いて来た…。彼は…)キョロキョロ

恒一「な、何怒ってるのさ…」オロオロ

鳴「さぁね」スタスタ

渡辺(まーたやってる…)クスクス

恒一「あ、珊さん大丈夫?」

渡辺「あ、ああ。もう平気(もう慣れた)」

鳴「…今度は渡辺さん? 節操無いね」プイッ

恒一「へ?」

鳴「…」スタスタ

恒一「はぁ…」ガックリ

渡辺「あはは…何か悪いな。変な誤解させちゃったみたいで」

恒一「さ、珊さんのせいじゃないよ。この前約束破った事怒ってるらしくて」

渡辺「ふぅん――っと」フラッ

恒一「っと。だ、大丈夫? やっぱり熱あるんじゃない? まだ少し顔赤いし…」

渡辺「い、いやずっと座ってたから足が痺れただけで…」

恒一「珊さん」

渡辺「ぅ…///」

恒一「保健室行こう? ね?」

渡辺「し、仕方ないな君は…」ドキドキ

渡辺(ま、まぁこれで二人っきり――じゃないだろ!/// 私は何考えてるんだもう…)

保健室

恒一「ほら珊さん。横になって」

渡辺「う、うん…///」

恒一「珊さん本当に大丈夫? さっきより顔赤いよ?」

渡辺「…///」コクコク

渡辺(くっ…!/// 抜かったな…二人っきりと言う事はずっと名前を呼ばれるって事じゃない…///)

恒一「…あの、僕なんかした?」

渡辺「へ?」

恒一「さっきから顔背けてるし…」

渡辺「ち、違うの…これは――」アワアワ

恒一「もしかして僕に名前呼ばれるとイライラするとか?」

渡辺「な、何でそうなる!」

恒一「え? 怒って赤くなってるんじゃ…」

渡辺「怒っても熱でもない! き、君の声で呼ばれると恥ずかしいだけだ…///」

恒一「声?」

渡辺(うぅ~…何でこうなるのよ…///)

恒一「僕の声って変?」

渡辺「…///」フルフル

恒一「…まぁいいか」

渡辺「さ、さっきのは忘れてくれると助かる…///」

恒一「う、うん」

渡辺「…」

恒一「…」

シーン

渡辺(き、気まずい…)

恒一「そういえば珊さんってバンドやってるんだっけ?」

理想の男性がジーンシモンズだったりする渡辺さん

渡辺「ん、ああ。そうだけど」

恒一「へぇ。どんなバンド? 楽器は? 練習ってどこでやってるの? メンバーって何人? 僕も知ってる人? 音楽好きなの? ライブとかするの?」

渡辺「え? あ、え…っと…」

恒一「あ、ご、ごめんつい…」

渡辺「いや、黙ってられるより良いよ。君の声、綺麗で好きだから――って、そう言う意味じゃないからね!?///」ガバッ

恒一「う、うん…」

渡辺「(あああ何を空回りしてるの私!)ほ、ほら。質問あるんでしょ?」

恒一「ああ、じゃあえっと――」

渡辺「で、笑えるのがその後…」

恒一「Zzz」スピー

渡辺「ってオイ、寝るなよもう…」ツンツン

恒一「ん…」

渡辺「全く…」クスッ

渡辺「こんなんだから簡単に催眠にかかっちゃうんだよ。気を付けなさい」

恒一「んー…」コクコク

渡辺「…つ、次はもう少し過激な催眠でもいいかな。もう少しだけ、ね…///」

渡辺さんがどんな催眠をかけたのか…それは彼女しか知らない…

お   わ   り

くぅ~疲
誰かおぐおぐに催眠かけてくれ

鳴ちゃん書いたらおぐおぐ書いてくれるんですね?

じゃあ風呂入って残ってたらもう少し書きます

恒一「ん…あれ? ここ、どこ――」

鳴「おはよう榊原君」ナデナデ

恒一「へ?」

鳴「良く寝てたね。もう夜だよ」クスッ

恒一「(な、何で僕は膝枕されて――)痛っ」ピクッ

鳴「大丈夫?」

恒一「えっと、僕は…」

鳴「コーヒーメーカーで殴られたんだよ、赤沢さんに」

恒一「え? ど、どういう事?」

鳴「実は――」

恒一「――そんな、ホントに催眠術で…」

鳴「私も、本当にかかっちゃうなんて思わなかった」ジトー

恒一「ご、ごめん」

鳴「何で謝るの?」クスッ

恒一「それは…えっと、そうだ、赤沢さんは?」

鳴「さぁ? もう遅いし、家に帰って泣いてるんじゃない?」

恒一「あはは。じゃあ僕も帰ろうかな」

鳴「ムリだよ?」

恒一「え?」

鳴「もう二度と、榊原君は私から離れられないから」クスッ

鳴「これからは、ずっと一緒だよ…」

恒一「は、はは。冗談だろ?」

鳴「冗談だと、思う? 私が言うと思う?」

恒一「…ここ、見崎の部屋?」

鳴「うん。これからは榊原君の部屋でもあるけど」

恒一「あの、この前約束破ったのは謝るよ。だからこんな冗談はもう――」

鳴「さ・か・き・ば・ら・君。もう無理だよ」

鳴「もう二度と、私を視界から外せなくなってるから」

恒一「そんなバカな…あれ? 何で…」ググッ

鳴「出来ないでしょ? 催眠って凄いね」クスクス

恒一「どうなってるんだよ…」

鳴「榊原君はこれから一生、寝てる時以外はずーっと私の事を見ててもらいます」

恒一「…怖いよ見崎。どうしたの?」

鳴「怖くないよ。だって、ずっと私がいるから…」ギュッ

鳴「少し不便だけど、私も出来るだけ頑張るから」

恒一「で、でもお婆ちゃん達は…」

鳴「あ、そうか」

恒一「ね? もうこれ解こう? 無理だよこんなの…」

鳴「じゃあお婆さん達も催眠かけちゃおうか」

恒一「なっ、何言ってるの!? ダメだよそんなの!」

鳴「じゃあ榊原君から説明して、許可貰ってね?」

恒一「あ、ぅ…」

鳴「ね?」ニコッ

恒一「…」コクン

恒一「ご飯とか、お風呂とかどうするの?」

鳴「ご飯は食べさせ会えばいいじゃない。お風呂は一緒でいいよね」

恒一「見崎は嫌じゃないの?」

鳴「ないよ。榊原君とずっと一緒ならいつでも嬉しいから」

恒一「…///」

恒一「あ、あーん…///」

鳴「ん…///」モグモグ

鳴「お返し。口開けて?」ヒョイ

恒一「あ、あー…///」

鳴「はい。どう?」

恒一「ん…おいしいよ」

鳴「良かった」ニコッ

恒一(…ある意味天国なんじゃないだろうか)

お風呂

恒一「た、タオル巻いて!///」

鳴「湯船にタオル浸けるの、マナー違反だよ?」グイグイ

恒一「そ、それでもダメだって! 僕のタオル引っ張らないでよ!」

鳴「い・い・か・ら」グイグイ

恒一「よくないって!」

鳴「これから毎日だよ? どうせ気にならなくなるから」

恒一「それでもダメ!」

鳴「もう…」

恒一(見崎の裸見崎の裸見崎の裸見崎の裸見崎の裸見崎の裸…///)モンモン

恒一「あの…もしかして、一緒の布団で寝るの?」

鳴「うん」

恒一「…///」ドキドキ

鳴「変な事考えてる?」クスッ

恒一「い、いやそんな――」

鳴「いいよ?」

恒一「へ?」

鳴「いいよ? 榊原君なら…///」スルッ

恒一「も、もう寝よう! ね? ね?」アセアセ

鳴「…ちぇ」モゾモゾ

恒一(すいませんやっぱ地獄です…)

怜子さんルートはありますか?

鳴(意外と理性硬いんだな…霧果は簡単だって言ってたのに)

鳴(『一回手出させれば榊原君みたいな子は一発よ!』って言ってたけど、どれくらいかかるんだろ…)

恒一「Zzz」スピー

鳴(ま、いいか。これからはずっと一緒だし)プニプニ

鳴(常に一緒なら催眠もすぐにかけれるし)フフフ

鳴「でも、今日の所は…おやすみ。榊原君」ギュッ


鳴ちゃんの目的が叶う時は来るのか!


お   わ  り

途中から路線変えてしもーた…
>>159が怜子さん√書くってさ(大ウソ)

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