幼女「お願いです、命だけは助けてください」魔王「グフフッ……」(137)

魔王(勇者の故郷の村が盗賊に滅ぼされたと聞いて見にきたら人間のメスが一匹生き残っておったわ)

幼女「お願いします、どうか命だけは」

魔王「ならば我のことを『お兄ちゃん』と呼ぶが良い」

幼女「お兄ちゃん!」

魔王「ブフォッ!」ブフー

幼女「!?」

魔王(いかん、鼻血が)

これは期待

適応能力たけーな

>>3ならうんこ食う

お兄ちゃん!って聞くと嫌な思い出が蘇る

continue…

幼女「あのね、わたしは隠れてたんだけどね、お父さんもお母さんも殺されちゃったの」

魔王「他に家族はおらんのか?」

幼女「んー……いるような、いないような……」

幼女「わかんない!」

魔王「そうか」

魔王(身寄りはなさそうだな……)

魔王「お兄ちゃんの家に来るか?」

幼女「うん!」

続けて

例の奴隷商人のあれを

魔王「・・・・・この村だけ全員生き返らせておくか・・・・」

パアア・・・・・・・

幼女「わあ~~~きれいなひかりだあ~~~」

側近「人間を連れてくるなんて一体何を考えているのですか」

魔王「下等生物でも幼体は愛らしいものだろう」

側近「いくらなんでも……」

魔王「お前だってよくわからん鳥やら犬やらを飼っているだろう、同じようなものだ」

側近「はあ……」

幼女「お兄ちゃん、この人だぁれ?」

魔王「こわーいおばさんだ、近付いたら駄目だぞ」

幼女「うん」

側近「……」ピキ

魔王「みなさん 大丈夫ですか わたしは勇者です
    魔王を倒すためにはこの子の力が必要です おねがいします」


幼女の母「そうですか・・・・がんばるのよ」
幼女の父「しっかりな」

村の人たち「がんばれよ!!!」

幼女「みんなだまされちゃってる・・・・・・・」

魔王「いくぞ!今日はごちそうだ」

幼女「お兄ちゃんのおうちっておっきいね」

魔王「なんせお兄ちゃんは王様だからな」

幼女「そうなの? すごーい!」

魔王(かわゆいのう)ナデナデ

幼女「おててもおっきーい!」

魔王(少し力加減を間違えば、触れただけで折れそうなほど細くて柔らかい体だな)

魔王(この儚さが何とも……うむ、良いものだ)

幼女「お兄ちゃん、一緒にお風呂はいろ?」

魔王「ふ、風呂……だと……」

魔王「ブフォッ!」ブフー

幼女「ああっお兄ちゃんったらまた鼻血出してる……だいじょうぶ?」

魔王「う、うむ」

魔王(別種族の幼体に対して一体何を考えておるのだ我は)

まだか

お風呂

幼女「おっふろー♪おっふろー♪あわあわ~♪」

魔王「・・・・・いいな・・・・・すごく・・・・・」

兵士「いいっすねえ・・・・・・」

魔王(一緒に入ってしまうか、別の者に任せるか……)

魔王(下手に任せるとうっかり部下が幼女を食べてしまいかねないな)

魔王(いや、だからといって本当に一緒に入浴してしまうのはいろいろとアウトなのでは……)

幼女「お兄ちゃん、お風呂どこー?」

魔王「う、うむ、こっちだ」

幼女「おっふっろ♪ おっふっろ♪」

魔王(親を亡くしたばかりだと言うのにやたら元気だな……)

いもスレは文化

>>16
お前誰だよ

しえん

幼女「えへへー」ヌギヌギ

魔王「お、おいちょっと待て」

幼女「お兄ちゃんもはやく脱いでよー」

魔王「うむ」


魔王(うっかり脱いでしまった……)

幼女「このお湯泡がボコボコしてるよ……入れない……」

魔王「人間に沸騰した湯は熱すぎるのか」

幼女ほしい

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4086541.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4086545.jpg

魔王「このくらいで良いか」

幼女「ちょっと熱いけど大丈夫」

魔王(40度もないではないか……)

幼女「お父さんはもっと熱いお湯でも平気なんだけどねー」

魔王「お前はまだ皮膚が薄そうだからな」

魔王(うっかり爪で引っ掻いて傷付けぬよう気をつけねばな)

幼女「あ、先に体を洗わないと」

幼女「背中流しっこしよ?」

魔王「うむ」

魔王(間違っても子供相手に欲情したりはせぬぞ)

幼女「お兄ちゃんの背中おっきーい! ゴツゴツー!」

魔王「まあ、王様だからな」

幼女「腕も太くって硬くってすごーい! きんにくー!」

魔王「ゲホッゴホッ」

幼女「むせたの? 大丈夫?」

魔王(太くて硬いは駄目だろう色々な意味で)

幼女「次わたしの背中流してー?」

魔王「うむ」

魔王(真に小さいな……)

いいよ

幼女「おふろー♪」ジャバジャバ

魔王(はしゃぐ姿も良いものだ)

幼女「おててをこう重ねたらね、お湯が飛び出してくるんだよ」ピュッピュッ

魔王「ほう」

幼女「んー……きもちいい……」

魔王「こ、こら、くっついてくるな」

幼女「……だめ?」

魔王「うっ……」

魔王「……わかった。こっちに来い」

幼女「えへへー」ベタベタ

魔王「…………」

魔王がまんまお前らでワロタ

幼女「ん……」ウトウト

魔王「眠いのか」

幼女「遊んでから寝たい……」

魔王「なら目を覚ませ」

幼女「うん……」コクッコクッ

魔王「無理ならさっさと服を着て寝るぞ」

幼女「やぁだ……」

魔王「ううむ……」

魔王「結局寝入ったな」

幼女「……」スー

魔王「つい我の寝台に寝かせてしまったが……一緒に寝てはうっかり潰してしまいはしないだろうか」

幼女「……」ゴロン

魔王「無防備な寝顔だ。多忙な毎日を忘れさせてくれる」

幼女「おか……さ……」ギュ

魔王「こらこら、裾を掴むでない」

幼女「かーしゃ……おと……さ……」ジワ

魔王「……やはり寂しいのか」

つづけなさい

チュンチュン

魔王「何とか潰さずに済んだか」

幼女「ん……おはよ、お兄ちゃん」ニコ

魔王「うっ……」ダラダラ

幼女「お兄ちゃん、鼻血でやすいの?」

魔王「うむ、そういう体質なのだ」

幼女「おなかすいた」

魔王「朝食を持ってこさせる。少し待っているが良い」

この幼女順応性高いな

スレタイの幼女と同一人物とは思えない

魔王「良いか、人間が見ても驚かないような食事を用意するのだぞ」

召使「と仰いましても、人間の食生活を知っている者なんておりません」

魔王「ううむ……お前は何を食べたいのだ?」

幼女「何でもいいけど……クロワッサンと目玉焼きを食べたい」

魔王「よし、今すぐに用意しろ」

召使「はっ」


幼女「わーおいしそー!」

魔王(良かった……料理名が同じでも魔族の物と人間の物とで内容が不一致だったらどうすれば良いかと心配したぞ)

腹黒幼女

幼女「いただきまーす!」

魔王(部下に人間の食について調べておくよう命令しておくか)

魔王「旨いか?」

幼女「うん!」パクパク

幼女「これ食べたら何して遊ぶー?」

魔王「ううむ……そうだな……お前の好きな遊びをすれば良い」

魔王(人間を食わなさそうな種族の子供を遊び相手として手配することにしよう)

うへへ

幼女「お兄ちゃん大好き!」ギュウッ

魔王「うおっ」

幼女「んー!」スリスリ

魔王(きゃ、きゃわわ)

幼女「ずっとここにいていいの?」

魔王「うむ、もちろんだ」ナデナデ

幼女「嫌っちゃやだよ?」

魔王「可愛いお前を嫌うわけがなかろう」


幼女(良い子にしてたら、ずっと一緒にいてくれるよね……?)

魔王可愛い

魔王「なあ側近、お前の犬を貸してくれぬか」

側近「お断りします」

魔王「そんなはっきり言わなくとも……」

側近「あの人間のメスの遊び相手にでもするつもりなんですよね?」

側近「そんなの溜まったもんじゃないですよ」

魔王「えー……」

側近「代わりに私の甥を呼んでおきますからそれで我慢してください」

魔王「待て! 男は駄目だ! 何か嫌だ! 姪にしてくれ」

側近「面倒ですねえ……わかりましたよ。あの人間のメスよりは多少年上ですが姪を呼びます」

魔王「助かる。流石叔母さん」

側近「私は結婚適齢期です!」

魔王「年齢的な意味でのおばさんではなくてd」

側近「あ゛?」

魔王「すいません」

魔王(とにかくバのつく呼び方は駄目なようだ)

魔王「ほーらお友達だぞー」

魔子「よ、よろしく……」

幼女「よろしくね!」

魔子(魔王様の命令だもん、ちゃんと仲良くしなくちゃ……)

幼女「どうして植木鉢を持ってるの?」

魔子「私、この木が本体で……」

幼女「?」

いいぞう

魔王「ではお兄ちゃんはお仕事をしに行ってくるからな。仲良くするんだぞ」

幼女「待って!」ギュ

魔王「ん?」

幼女「お兄ちゃんとも遊びたい……」

魔王「わがままはいかんぞ」

幼女「ん……でも……」

魔王「ううむ……」

魔王「…………」

魔王「側近、今日の仕事は頼んだ」

側近「ええ!? ちょ、ちょっと」

魔王「よーし幼女と魔子ちゃんと兄ちゃんの三人で遊ぶぞー!」

幼女「わーい!」

側近「えー……何のために姪っ子を呼んだんだか……」

魔王「その代わり、明日からは魔子ちゃんと二人で遊ぶんだぞ」

幼女「うん!」

魔王「良いか側近、子供には妥協を教えることが大切なのだ」

側近「貴方が幼女と遊びたいだけでしょう……」


幼女「魔子ちゃんこっちこっちー!」

魔子「幼女様、足がお速いです」

魔王(幼子が二人無邪気に遊び回っている……うむ、良い風景だ)

魔王(実の所、我は妹が欲しくて欲しくてたまらなかったのだ)

幼女「お兄ちゃんも一緒におっかけっこしよー?」

魔王「うむ」

魔王「待て待て~!」

幼女「きゃはは!」

魔王「捕まえちゃうぞ~!」

魔子「きゃー!」

側近(私が忙しくデスクワークをしている時にあいつは……)カリカリ

魔王(……我何やってるんだろう……)

幼女ほしい

幼女「わー! 夕日きれー!」キラキラ

魔子「光合成できる時間が終わってしまう……」

魔王「良い運動になったな……」

魔王(そういえば、このごろデスクワークばかりで体を動かしていなかったな)

魔王(勇者襲来に備えて鍛え直しておかねばな)

幼女「ねえねえ夜は何して遊ぶ?」

魔王「まだ遊ぶのか!?」

幼女「うん!」

魔子「元気な事は良いことですわ」

しえn

魔王「チェスはまだ早いだろうしな……」

魔子「トランプで簡単な遊びでもしましょうか」

幼女「ババ抜きする!」

魔王「三人でババ抜きか、物足りんな」

魔王「おい側近」

側近「私は忙しいのです。そこらへんの兵士でも呼んだらどうですか」

魔王「最近冷たいぞ」

側近「変質者に構っている暇などないのです」

支援

魔王「へん……しつしゃ……」

幼女「お兄ちゃん、へんしちゅしゃってなーに?」

魔子「変質者というのは……」

魔王「ええい! ババ抜きをするんだろう! カードを配るぞ!」

魔王「その前に兵士A、B! ちょっと来い」


魔王「良いか幼女、このようなゲームはポーカーフェイスが肝心なんだ」

幼女「ぽ……?」

魔王「どのような状況になっても表情に出さぬようにするのだ」

幼女「わかった!」

魔王「さーてどれを引くか……」

幼女(あ……それ取っちゃやだ……)

幼女(だめだめ、表情を変えちゃだめ)プルプル

魔王「こっちが良いだろうか……」

幼女(それ引いて! ババ引いて!)

幼女(だめ、にやけちゃだめ……)プルプル

魔王「ぷっくくく……」

魔王(表情を変えぬよう頑張っておるな……バレバレだが……くくくく……)

魔王(ここはババを引いてやろう)

幼女(やったー!)パアア

魔子「くすくす」

兵士A「魔王様も物好きだな」コソコソ

兵士B「な」コソコソ

兵士F「魔王様、この頃人間のガキをペットにしているらしいぞ」

兵士V「まあ使い捨ての愛玩具だろ」

兵士F「ちょっとした暇つぶしなんだろうな。飽きたらきっとおやつにするに決まってる」

兵士V「旨そうだもんなーあのガキ。きっと柔らかいんだろうな」


幼女「……?」

魔子「幼女様、どうされました?」

幼女「なんでも……ない……」

幼女(ペット……かあ)

魔王様まじいいおにいちゃん

幼女「ねえ、お兄ちゃん」

魔王「何だ?」

幼女「お兄ちゃんは、わたしのことどう思ってるの?」

魔王「ん? そうだな……」

幼女「わたしはお兄ちゃんのペットなんでしょ?」

魔王「誰がそのようなことを言ったのだ」

幼女「……ほら、最初に、側近さんがわんちゃんを飼っているのと同じようなものだって……」

魔王「いや、あれは側近を上手く丸め込むために言っただけであってだな」

魔王「本気でお前を愛玩動物だと思っているわけではないぞ」

幼女「……そうなの? 飽きたら食べちゃったりしないの?」

魔王「するわけがなかろう」

幼女「そっか。良かった」

魔王「お前はお兄ちゃんの妹のような存在なのだ」

魔王「言わば家族だ。一生大切にするぞ」

幼女「……えへへ」

幼女「じゃあ、わたしがお嫁に行ったりしたらいや?」

魔王「嫁になんぞやらん! お前はお兄ちゃんのお嫁さんになるのだ!」

幼女「そっか! お兄ちゃんだぁいすき!」

魔王「うむ、大好きだ」ナデナデ

幼女「んん……」スリスリ

腹黒幼女

魔王(魔族しかおらぬ城にいるのだ。やはり不安にもなるのだろう)

魔王(心の傷を埋めてやらぬとな)

幼女「お兄ちゃんのお嫁さんになったらね、おいしい料理を作って、」

幼女「ちゃんとお洗濯もして、お部屋がピカピカになるまでお掃除して……」

魔王「そのような雑用は全て召使がやるからお前はのんびり過ごして良いのだぞ」

幼女「あ、そっかあ……」

魔王「だが、お前の手料理は食べてみたいものだ。もう少し大きくなったら料理長に習いに行くと良い」

幼女「うん!」

幼女「あと、いっぱい赤ちゃん産みたい!」

魔王「ブフォッゴホッガハッ!」

勃起した

待ってました

これは期待!

急展開

魔王(さて、幼女も寝付いたことだし体を動かしに行くか)

魔王(夜中に一人で目を覚まして寂しがらなければ良いのだが……)

魔王(これも幼女との明るい未来のためだ)

魔王(怠けてばかりでは勇者に負けてしまうからな。若造とは言え舐めてはいかん)

魔王(多くの魔王は勇者をたかが人間だからと舐めていたために敗北してしまったのだ)

魔王(奴等と同じ轍を踏むつもりはない)

隠密「魔王陛下」

魔王「どうした」

隠密「勇者が近付いているようです」

魔王「……そうか」

これはようじょが老衰で死んで云々とかいうあれ

魔王(意外と腕は鈍っていないようだ)

魔王(幼女を勇者に託すと言う発想もあったが、我が死んだら幼女が悲しむだろう)

魔王(魔族の元にいたというだけで、人間達から差別される可能性もある)

魔王(というか他の男になんぞ渡したくはないわ)


幼女「おにーちゃー……」トテトテ

魔王「幼女、起きたのか」

幼女「寝てる間にどっかいっちゃやだぁ……」

魔王「すまないな、寂しかったろう」

幼女「んー……」

最近鼻血出してないなー

幼女の赤ちゃん産みたい

代わりに俺が出してるから大丈夫

魔王「ほら見ろ、星が綺麗だぞ」

幼女「んう……ほんとだー!」パアァ

魔王「あれが砂時計座で、あれが弓座、あれが猫座だ」

幼女「お父さんやお母さんから教えてもらったのと違う……」

魔王「魔族が名前を付けた星座だからな。人間の文化とは異なるのだろう」

幼女「そっかぁ」

魔王「さて、部屋に戻るか。夜は冷えるからな。女の子は体を冷やしてはならぬのだ」

幼女「男の人ならいいの? 何で?」

魔王「元気な子を産むには体を温めねばならないのだ。鳥も卵を温めるだろう。わかったか?」

幼女「わかった。ちゃんとあっためるね」

魔王「うむ」

期待

幼女「赤ちゃんが生まれてくる穴ってどこにあるの?」

魔王「えっ」

幼女「昔お母さんに聞いたんだけど教えてくれなかったの」

幼女「お腹のどのあたりに赤ちゃんのお部屋があるのかなあ?」

魔王「うっ……」

魔王(いかん、鼻血が……)

魔王「もう少し大人になったら教えてやろう」

幼女「何で教えてもらえないんだろう……」

魔王「…………」

もっこりするかと思ったら
ほっこりしてしまっている

そこは手取り足取り教えるべき

魔王(間違ってもあと十年経つまでは手を出さんぞ)

魔王(大事に大事に育てるのだ)

魔王(……最初はただの自己満足のために拾ったのだが、いつのまにか本当に大切な存在になってしまったな)

幼女「……」スースー

魔王(いつまでもこの純粋さを保ち続けて欲しいものだ)

魔王(……反抗期に『お兄ちゃん気持ちわるーい』なんて言われたらどうしよう…………)

数日後

幼女「なんだか騒がしいね」

魔王「……」

幼女「お兄ちゃん、どうしたの?」

魔王「良いか、奥の部屋に隠れているのだぞ」

幼女「え? どこ行くの?」

魔王「絶対に帰ってくるからな。ちゃんと待っているのだ。良いな?」

幼女「お兄ちゃん? お兄ちゃん!?」

勇者か?

勇者死ね

魔王「ついにこの時が来たか……」

勇者「魔王……倒す!」

魔王「貴様等人間はいつもそう我等を憎む」

魔王「貴様の村を滅ぼしたのが何者かは知っているか?」

勇者「……盗賊だろ。それがどうした」

魔王「人間を襲うのに、魔族も人間もないのだ」

魔王「遠い魔族を倒すより先に、近くにいる同族をどうにかすることを優先したらどうだ」

勇者「黙れ!」

魔王「魔族を滅ぼせば傭兵が職を失い、盗賊はより増えるであろう」

魔王「我を倒したところで、平和が訪れると本気で思っておるのか?」

勇者「魔族に殺される人間だってたくさんいるんだ!」

勇者「頭を潰せば幾分かマシにはなるさ!」

魔王「聞く耳無し、か……やむを得んな」

魔王「かかってくるが良い」

勇者「うおぉぉぉおおおおお!」

――――

魔王「なかなかやるではないか」

勇者「くっ」

魔王(五分五分といったところか……)

魔王何も悪くなくね?

幼女「お兄ちゃーん……」トテトテ

魔王「幼女っ!?」

幼女「ごめんなさっ……でも、お兄ちゃんが心配だったから……来ちゃった……」グスッ

勇者「幼女……?」

勇者「君……もしかしてはじまりの村の幼女か!?」

幼女「? そ……だけど……」

勇者「ずっと探してたんだぞ!」

魔王「何だと?」

何回も言うけど勇者死ね

勇者「幼女の死体だけ見つからなかったから、きっと生きてるって信じて探していたんだ!」

勇者「俺のこと、覚えてないかい? 俺が旅立った時、君はまだ小さかったから……」

幼女「……?」

勇者「お兄ちゃんだよ! 君は俺の妹なんだ!」

幼女「!?」

魔王「何だと……」

騙されんな!

そいつは悪魔だ!

お兄ちゃんの話なんかしてなかったんですが

幼女を騙そうとする勇者卑怯すぎぃ!

勇者「こっちにおいで! そんなところにいたら危険だ!」

幼女「え、えっと……」オロオロ

魔王(そういえば似ているな)

魔王(勇者が旅立った頃、幼女は大体2歳程だっただろう)

魔王(本物の兄を覚えていなくともおかしくはない)

幼女「…………」

勇者「おいで……」

幼女「……やだ!」

勇者「どうして……」

どうなる

ナイス幼女
勇者帰れ

幼女「わたしのお兄ちゃんは魔王だけだもん!」

幼女「助けてくれなかった勇者なんてお兄ちゃんじゃない!」

勇者「でも……」

魔王「幼女、逃げろ。すぐに決着を付ける」

幼女「やだやだ!」

魔王「……側近、生きているか」

側近「ええ、何とか」

魔王「幼女を連れてここを離れろ」

側近「はい」

幼女「やだぁー! お兄ちゃんと一緒にいるー!」

魔王「……じゃあな、幼女」

幼女「おにいちゃぁぁあああん!」

この八つ当たり勇者は切れそうだな

勇者「俺が勝ったら……幼女を返してもらう!」

魔王「ふん、いいだろう」

勇者「いくぞ、奥義――――」




魔王(そうか、肉親がいたか)

魔王(幼女を天涯孤独にしてしまうくらいならば……)

やめろ

幼女「ねえ、側近さん、お城が爆発しちゃったよ!?」

側近「……」

幼女「お兄ちゃん、大丈夫かな?」

幼女「お兄ちゃん、強いもんね、きっと勝ってるよね?」

魔子「幼女様……」




勇者「幼女!」

幼女「あ……」

勇者「魔王との約束なんだ。幼女をこちらに渡せ。そうすれば命は奪わない」

幼女の参考画像ください

魔王・・・

勇者死ね

絶対に許さない

勇者のくせに生意気だ

さすが勇者空気読まない

幼女「ぐすっお兄ちゃん……おにいちゃあん……」

勇者「幼女……」

勇者(そんなにあいつのことが……)

幼女「お父さんもお母さんも、村の皆も死んじゃった」

幼女「私を助けてくれたお兄ちゃんも……もう……」

幼女「私もお兄ちゃんのところにいくー!」ジタバタ

勇者「こら! 幼女!」

幼女「私にも、お兄ちゃんにしたことしてよ! 天国に逝かせてよ!」

勇者「っ……」

幼女「いやあああああああああああああああああああ」

お兄ちゃんにしたこと(意味深)

>>108
いいところなのにホモスレにしようとすんのやめて

お兄ちゃんにした事♂

幼女「あれ? あそこに……」

勇者「子供が倒れてる……!? 助けないと!」

少年「うう……お腹空いた……」

勇者「どうしたんだい」

少年「僕、身寄りがなくて……」

勇者「俺達と一緒においで」

少年「いいんですか? ありがとう……ございます……」






少年(あー人間のガキに化けるのつらいわー)

キター!

むむむ!?

見かけ同年代になれば幼女とさらにスキンシップができるというわけか

でもお兄ちゃんって呼ばれなくなるんじゃね?

少年(勇者が必殺技を繰り出した直後に瞬間移動魔法で城の外に脱出)

少年(そして人間に化けて拾われる)

少年(そうすれば幼女の家族を殺さずに済むし幼女とずっと一緒にいられる)

少年(我ながら完璧だ)

幼女「どこか怪我してない? 大丈夫?」

少年「うん」

少年「これからもずっと一緒にいような」コソ

幼女「!? うん!」パアア

勇者(いきなり元気になったな……? まあいいか)

ほう、上手いな

どっちが正義の味方かわからないな

>>115
ひとつふたつくらい年上でもお兄ちゃんはお兄ちゃんだぜ

幼女ちゃんヤンデレ気質があったね

少年「お義兄さん、僕にも幼女ちゃんに『お兄ちゃん』と呼んでもらう許可をください」

勇者「まあ俺が拾ったんだから俺達の兄弟みたいなもんだしな、いいよ」

幼女「お兄ちゃん!」

少年「幼女ー!」

こうして魔王と幼女はこっそりと幸せに暮らしたのでした

終わる

後日談はよ

結婚まで書くよな?

くぅ~w

側近と魔子は

少年(人間の子供として成長しているように見せかけるのつらいわー)

少年(この姿を保っていると肩がこるのだ)

幼女「また肩こり酷いの? 揉んであげるね!」

少年「ありがとう、幼女」

幼女「側近さんから手紙届いてたよ」

幼女「人間に襲われない安住の地を見つけたって」

少年「そうか、良かったな」

約十年後

勇者「まさかあの時拾った少年と妹が結婚しちまうなんてな……」

勇者「はじまりの村も再興したことだし、盛大に祝ってやるか」


幼女(大人)「子供何人欲しい?」

少年(大人)「自然に任せれば良いさ」

幼女「結婚した後も『お兄ちゃん』じゃ、なんだかおかしいね」

少年「いや、それ以外の呼び方は認めん」

幼女「人前では名前で呼ぶからね?」

少年「それは仕方ないか……」


その後、子宝にも恵まれ、ご近所から羨ましがられるほどラブラブに暮らしたとのことだった

ほんとに終われ

ロリコンから始まる乙

流石に乙

楽しかった乙

乙乙


おもしろかった

追いついた
支援

と思ったら終わってた

(;∀;)イイハナシダナー

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