新ジャンル「虹髪」 (43)

黒髪「……なぁ、虹髪」

虹髪「何?黒髪くん」

黒髪「いやさ、お前のその髪って本当なんなんだ?」

虹髪「え?別に何でもない普通の髪だよ?」

黒髪「いや何でもないわけないだろう。虹色だぞ?なんの生物から生まれたらそんな色になるんだよ」

虹髪「私は人間から生まれた人間の子供んだけどな」



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虹髪「そんなに私の髪の色って変かな?」

黒髪「あぁ、変だ」

虹髪「でもさ、クラスにはもっと変な髪の色の人はいるじゃん。例えば桃色髪さんとか」

黒髪「お前ほどじゃねえ。いや桃色髪の髪の色もおかしいけどさ、違和感バリバリだけどさ。お前と比べれば可愛いもんだよ」

虹髪「むー。なら私より変な髪の人が見つかればいいんだね?そうすれば私の髪の色が普通だって認めてくれる?」

黒髪「あぁ認めてやる。認めてやるさ」

虹髪「よし、じゃあレッツゴー」

虹髪「というわけで町にやって来ました」

黒髪「おう」

虹髪「さて、変な髪の色の人はいないかなー?」キョロキョロ

黒髪(………虹色の髪の女が人々をじろじろと眺める光景……。なんか凄い光景だな)

虹髪「お、あの人とかは?」

黒髪「どれどれ?ってあいつは同じクラスの銀髪じゃないか」

銀髪「……っ」トテトテ

虹髪「こっちに来るね」

銀髪「こんにちは……」

黒髪「お、おう。こんにちは」

黒髪(虹髪のせいで感覚P放ってたけどこいつの髪の色もそうとう変だよな……)

虹髪「こんにちは!相変わらず綺麗な銀髪だね!」

銀髪「え、そ、そう?ありがとう……////」

虹髪「というわけで町にやって来ました」

黒髪「おう」

虹髪「さて、変な髪の色の人はいないかなー?」キョロキョロ

黒髪(………虹色の髪の女が人々をじろじろと眺める光景……。なんか凄い光景だな)

虹髪「お、あの人とかは?」

黒髪「どれどれ?ってあいつは同じクラスの銀髪じゃないか」

銀髪「……っ」トテトテ

虹髪「こっちに来るね」

銀髪「こんにちは……」

黒髪「お、おう。こんにちは」

黒髪(虹髪のせいで感覚麻痺ってたけどこいつの髪の色もそうとう変だよな……)

虹髪「こんにちは!相変わらず綺麗な銀髪だね!」

銀髪「え、そ、そう?ありがとう……////」

銀髪「黒髪さんと虹髪さん……お二人で何してるの?……も、もしかして…デート?」

黒髪「違う。するとしても俺は普通の髪色の人としたい」

虹髪「ちょっと、私の髪の色は普通だって」

黒髪「十分変だよ」

銀髪「へぇー……あっ、私用事あるから……それじゃあ」

黒髪「あ、あぁ。じゃあな」

虹髪「ばいばーい」

黒髪「……銀髪も珍しいけどお前ほどではないな」

虹髪「むぅー。なら認めてもらうまで探すよ」

虹髪「さぁて、今度は公園にやって来ましたよー!」

黒髪「どこにいってもおんなじだって。お前より変なのはいない」

虹髪「世界は広い!諦めなければきっといつか見つかる!」

黒髪「はいはい」

虹髪「お、早速発見!」

黒髪「へぇ、今度はどんなやつだ?ってあれは赤髪先輩じゃないか」

虹髪「あ、ほんとだ。よくよくみればそうだね」

黒髪「あの特徴的な髪の色で区別がつかなかったのか?」

虹髪「遠くてよく見えなかったから」

赤髪「!!」ドドドドドドドドド

黒髪「あ、こっちに気づいた」

虹髪「凄い勢いで走ってきた」

赤髪「やあ諸君!元気かな?!」

黒髪「こんにちは、赤髪先輩」

虹髪「こんにちは」

黒髪(赤い髪の毛か……この人の髪もそうとう変だよな…。凄い鮮やかな赤色だ)

赤髪「いやぁそれにしてもいい天気だ!こういう日は走りたくなるな!」

黒髪「……曇ってますけど?」

虹髪「あ、雪降ってきた」

赤髪「なにぃ?!こうしてはいられない、走って体を暖めなければ!さらばだ諸君!ふはははははははははは!!!」ドドドドドド

虹髪「私たちも行こう?これ以上降られたら風邪引いちゃう」

黒髪「そうだな」

虹髪「結構降ってきたね」

黒髪「そうだな。コンビニで傘かって帰ろう」

虹髪「そうだね」

黒髪「にしても寒いな……」

虹髪「雪が降るほどだからね」

黒髪「早く帰りたい……」

虹髪「そだね。あ、コンビニあったよ」

黒髪「ついでに食い物でも買うか…」

紫髪の店員「いらっさーせー」

黒髪「」

黒髪(すげえあんな毒々しい紫色の髪は初めてみた!)

虹髪「黒髪ー早く買うもの買って帰ろう?」

黒髪「え、あ、お、おう」

黒髪(あ、あれ?虹髪はあの髪の色をおかしいと思わないのか?)

紫髪「あらっしたー」

虹髪「さ、傘も買ったしかえろう」

黒髪「お、おう。ていうかあの店員の髪の色凄かったな!」

虹髪「え?あの紫色の人?たしかに珍しいけど…」

黒髪「まぁ、お前ほどじゃないか」

虹髪「………」スタスタ

黒髪「………」スタスタ

虹髪「………」スタスタ

黒髪「…………」チラッ

黒髪(こいつの髪……凄い変だけど色自体は凄い綺麗なんだよな……)

黒髪(一回だけ虹を見たことがあったけどそれより綺麗な気がする)

虹髪「?なに?」

黒髪「別に?やっぱ変だなって」

虹髪「もー隙あらば変だ変だって……。それを言うなら黒髪君のも」ボソッ

黒髪「え?」

虹髪「ううん。なんでもない」

虹髪「じゃあ私こっちだから。じゃあね」

黒髪「あぁ、じゃあな」

黒髪(……)

黒髪(あのときあいつ、何て言おうとしたんだろ……)

黒髪(まぁいいか)

黒髪「ただいまー」

シーン……

黒髪「あれ?誰もいないのかな……」

黒髪「リビングにも誰もいない……今には誰かいないかな」

黒髪「お、書き置きがある。なになに?『お買い物してきます。夜までには帰ってくるよ by母&妹』」

黒髪「雪降ってるけど……傘持っててやろうかな」

黒髪「………」バッ

黒髪「今誰かに見られてたような……」

黒髪「ん?よく見たら裏になんかかいてある」

黒髪「『追伸 今日から親戚の子供を預かることになりました。仲良くしてね』」

黒髪「親戚の子供……?」

黒髪「……」

黒髪「………」

黒髪「…………」

黒髪「……………」バッ

?「……」ジーッ

黒髪「うわぁ!」

?「………?」クビカシゲ

黒髪(びびった、いきなり後ろにいたから……)

黒髪「あ、あぁ。君が親戚の子?」

?「……」コクッ

黒髪「そう」(真っ白な頭…)

黒髪「お名前は?何て言うの?」

?「白髪……」

黒髪「そうか、白髪ちゃんか」

白髪「……」

黒髪(なにも喋らない…。引っ込み思案?)

黒髪「………」

白髪「………」

黒髪「………」

白髪「………」

黒髪(気まずい)

黒髪(居間でずーっと座ってるけど、何にも喋らない。なにこの子怖い)

黒髪(かれこれ三時間は経過してます。もう夜の八時です)

黒髪(母さんたちもこの雪で帰るのが遅くなるって連絡あったし……この子と二人っきりか、キツいな……)

黒髪(飯食ってるときもなにも言わないし)

黒髪(こっちが話しかけてんのに無視するし……感じ悪いやつ)

白髪「…………ねぇ」

黒髪「うおっ」ビクッ

白髪「……なに?」

黒髪「い、いや?別に」

黒髪(びびった、てか普通にしゃべれんのかよ)

白髪「お風呂、入りたい」

黒髪「え?あぁ風呂ね。今沸かしてくる」タタタ

白髪「………」

黒髪「沸かしてるから、三十分位したら入れるよ」

白髪「……」

黒髪(また無視かよ。いい加減にしろよ……)

白髪「………ねぇ」

黒髪(お、思いが通じた?)

黒髪「何?」

白髪「……」

白髪「あなたのその髪の色、とっても変ね」

黒髪「………………」

黒髪「……え?」

白髪「黒一色なんて、凄く変」

黒髪「………」

白髪「…………」

黒髪「……な、なぁ」

白髪「ねぇ」

黒髪「……なんだよ」(俺の言葉は無視するくせに自分からは話しかけてくるのかよ)

白髪「あなたの髪、さわらせて?」

黒髪「な、なんでだよ?!」

白髪「珍しいから。どんな感じか、触ってみたいの」

黒髪「別に黒い髪なんか珍しくもないだろ!」

白髪「そう?私は始めてみた」

黒髪「はぁ?あのな、お前がどんな環境で過ごしてきたかは知らねぇけどよ、髪は黒いのが普通だからな?それなのに俺の髪をおかしいだなんて……」

白髪「……あなた、何言ってるの?」

黒髪「」

白髪「髪は普通、黒以外の色なんじゃないの?」

黒髪「………」

黒髪(あのあと、白髪はなにを聞いても答えてくれなかった)

黒髪(そのまま部屋に戻って寝た…)

黒髪(俺も部屋に戻ったけど……いや、勿論納得なんてしてないんだけど)

黒髪「……俺の髪が変なのか……?」

黒髪「いや、そんなはずない…」

黒髪「……白髪、銀髪、赤髪、紫髪……虹髪」

黒髪「思い返してみれば、俺のクラスにも黒い髪の奴なんかいなかった気がする…」

黒髪「…やっぱり俺の髪がおかしいのか?いや、そんなはず…」

黒髪「……そうだ!アルバムだ!あれを見れば」

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