あかり「わぁい、俺くんだぁいすき!」(138)

俺「あかりちゃん」

あかり「俺くん?」

俺「今日、一緒に帰らない?」

あかり「…」

俺「ダメ…かな?」

あかり「ごめんね!今日ちょっと部活でやらないといけないことがあって」

俺「そうなんだ…」

あかり「じゃ、じゃあね」タッタッ

俺「はぁ…」

ガラッ

あかり「みんなー遅くなってごめん!」

京子「どうしたー?何かあったのか?」

あかり「べ、別に…」

ちなつ「あー分かった。俺くんと喋ってたんでしょ?」

あかり「!」カァ

結衣(あかりの顔が真っ赤に…)

京子「俺くんって誰?」

ちなつ「ふふ…あかりちゃんの好きな人!」

結京「ええ!!!!!」

あかり「ちょ、ちょっとちなつちゃん…!」

ちなつ「本当のことなんだから別にいいじゃない」

あかり「そういう問題じゃないよぉ」カァ

京子「何々?あかりは俺くんと楽しくおしゃべりしてきたのか!?」

あかり「あ、えっと、そういうわけじゃなくて…」

ちなつ「何照れるの。私さっき見たんだから、あかりちゃんが俺くんと話してるの」

京子「ヒュー! あかりも遂に恋に目覚めちゃったかぁ」

結衣「私たちより大人だな」

京子「部活なんて気にせずゆっくり話してきても良かったんだぞ」

あかり「ぁ…あぅ…」

ちなつ「先輩―聞いてくださいよ」

結衣「?」

ちなつ「あかりちゃんったら恥ずかしがりで、俺くんになかなかアピールしないんですよ」

京子「それはいけないな。好きな人には積極的にアピールしないと!」

ちなつ「ですよね!俺くんかっこいいからすぐ彼女できちゃうよ!」

あかり「そ、そんなこと言われても…」

京子「俺くんイケメンなのか!ふふ…私たちがサポートしてあげようか?」

あかり「いらないよぉ!」

京子「そんなこと言わずに」

あかり「本当にいらないってば!」

ちなつ「まあ、俺くんもあかりちゃんに時々話しかけてくれるから、そこから進めていけばいいんじゃない?」

あかり「そんな簡単にいかないよぉ…」

京子「俺くんも優しいんだなぁ。あかりなんかに話しかけてくれるなんて」

結衣(…)

京子「もしかして俺くんはあかりの好意に気づいてるんじゃないのか?」

ちなつ「そうですかねぇ」

あかり「…」

結衣「もう時間も遅いしそろそろ帰らない?」

京子「そうだな!」

ちなつ「あかりちゃんの恋話で盛り上がっちゃいましたね」

京子「うむ。なんだか私も嬉しいよ」

結衣(そういうもんなのか…?)

俺っ娘の設定で

あかり宅



あかり「…」

――もしかして俺くんはあかりの好意に気づいてるんじゃないのか?

あかり(そうなのかぁ…)

あかり(だから今日もあかりに「一緒に帰ろう」って言ってくれたのかな)

あかり(あかり、自分でチャンスを逃がしてるんだ…)

あかり(俺くんかっこいいもんなぁ)

あかり(うじうじしてたらすぐ彼女できちゃうよねぇ…)

あかり(明日…俺くんと帰ってみよう…)

俺「結衣ちゃん、ちょっといいかな?」

結衣「えっ…え?////」

なぁ・・・
良い加減にしろよな、こんなクソSS作ってる>>1
ここまで見てやったが俺、自称SSマスターがここに宣言するわ・・・
やっぱSSっておもしれ~のなw
本当は見る気なかったけど←
せっかく書いてくれたので読みましたw
以下 俺達、感動のメッセジどぞ
俺「おまえのSS楽しかったよ」ビョビョ

さっきの暴言吐いてた奴「いろいろ見てきたがおまえのSSに勝るものは無かったぜ」ピッ

SS評論家「あなたのSSは最高ですね」ハンッ

近所の猫「ニャーニャー(たのしい)」ファンドッ

俺 さっきの暴言吐いてた奴 SS評論家 近所の猫 >>1「本当に楽しませて貰いました」
ってなんで>>1が・・・
自演?は?は?はぁぁあぁぁぁ????????
クソツマんねえ・・・氏ねゴミ屑>>1
なあ、自演して盛り上げて楽しいの?
まじで引くわ・・・きもい割りとマジで・・・
>>1がそんなゴミ屑だとは思わなかったわ
俺の心を弄んだゴミ>>1へ 死ね

本当に終われ

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

翌日放課後

俺「」ガラッ

あかり(俺くんが教室から出た…)

あかり(今から追いかけて、げた箱で追いついて)

あかり(偶然あったフリして一緒に帰ろうって誘おう)

あかり(頑張れあかり!)スタッ

ちなつ「…」チラッ

ちなつ(あかりちゃん頑張れ!)

あかり(俺くんが下駄箱に行った)

あかり(……よし!)

あかり「あ、あの、俺k」

あかり「っ!!」

結衣「よ、よかったら私と帰らない?」

俺「え、いいの俺なんかと」

結衣「うん!ぜひ俺くんと一緒に話したくて」

俺「そ、そっか、なんか嬉しいな」

俺結「イチャイチャ」テクテク



あかり「……」

あかり「…………」

あかり「部活行こうっと…」

部室

あかり「…」ガララ

京子「お、あかり。やっと来たか」

あかり「…」

京子「今日結衣は用事があるから来れないってさ」

あかり「…」

京子「…?」

ちなつ「こんにちはー」ガラッ

京子「ちなつちゃん遅かったね!」

ちなつ「はい(あれ?あかりちゃん…)」

京子「?」

ちなつ(俺くんと帰るの失敗したのかな…)

京子(今日はみんなそっけないぞ…。心ここにあらずという感じだ)

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「ん…」

ちなつ「元気出して!!」

あかり「…」

あかり「えへへ…ありがとぉ」

京子「よくわらないけど、あかり元気出せよ!」

京子「落ち込んでるなんてあかりらしくないぞ!」

あかり「そ、そうだよね!」

あかり「あかり元気出さなきゃ」

京子「へへっ」

ちなつ「そういえば結衣先輩は?」

あかり「!」

京子「なんか用事があって帰ったよ」

ちなつ「用事ですか…。彼氏と遊んでたりして」

京子「俺くんと遊んでたりして!」

ちなつ「京子先輩!その冗談は笑えませんよ!」

京子「アハハ!ごめんごめん…ってあかり!?」

あかり「…うぅ……グスッ」

ちなつ「!?」

京子「ど、どうしたんだあかり!?」

あかり「だ、大丈夫…なんでもないよぉ」

京子「そっか…それならいいけど」

京子(明らかに変だって!)

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「ちなつちゃん?」

ちなつ「もしかして…俺くんのこと?」ボソッ

あかり「っ!だからなんでもないって言ってるでしょ!」

ちなつ「!」ビクッ

京子(あかりがおかしい)

ちなつ「そうなんだ…ごめんね」

あかり「…」

京子「きょ、今日の部活はこれくらいでお開きにしようか」

ちなつ「そうですね」アタフタ

あかり「…」

 
 
 
結衣「えへへ…」


俺「俺なんかと一緒で楽しいかな?」

結衣「楽しいよ。私は俺くんのこといい人だなぁって前から思ってたから」

俺「そ、そうなんだ。なんだか嬉しいな」

結衣「ふふ」

俺「俺さ、ちょっと自分に自信なかったんだよね」

結衣「そうなの?」

俺「うん…。ちょっと仲良くなりたいなぁって子がいてさ」

俺「その子に歩み寄ろうとしてみたんだけど、その子俺のこと拒否してるみたいで」

結衣「へぇ…」

俺「俺なんか誰にも相手にされないのかなぁって思ってた。でも」

俺「結衣さんは認めてくれた。そんな気がして」

結衣「気がするだけじゃないよ」

結衣「私は俺くんのこと」

結衣「……ううん。なんでもない」

俺「?」

結衣「じゃあ、私こっちだから。ばいばい」

俺「うん。またあしたね!」

結衣(またあした……えへへ)

あかり宅

あかり(今日はちなつちゃんと京子ちゃんに迷惑かけちゃった)

あかり(あかり、わめきちらして…悪い子だなぁ…)

あかり(二人ともあかりに気を使ってくれてた…。ごめんねぇ)

あかり(…)

あかり(結衣ちゃんは…)

あかり(どうして…)

あかり(……ううん。そんなふうに考えるあかりがダメな子だ)

あかり(すぐ彼女できちゃうよってちなつちゃんに前から言われてたのに、何もできなかった。これはその結果)

あかり(そうだよね…)

あかり「うぅ…」

あかり「俺くん…」

翌日

ちなつ「おはよう、あかりちゃん」

あかり「おはよぉ…」

ちなつ(おかしい…。絶対あかりちゃんと俺くんの間で何かあった)

ちなつ(こんなに落ち込んでるあかりちゃん見たことない。何なんだろう)

あかり「…」ボーッ

ちなつ「…」

放課後部室

京子「結衣は今日も用事って…」

ちなつ「そうですか…(二日も連続で部活休むなんて…。でも家が忙しいのかもしれないし)」

あかり「…」ボーッ

京子(昨日から三人とも雰囲気おかしいよ…。特にあかり)

京子(こんなあかり見たことない)

あかり「…」ボーッ

京子「な、なあ、あかり」

あかり「ん?なぁに?」

京子「えっと…元気か?」

あかり「うん」

あかり(俺くん……はもう…)

あかり(忘れないとダメだよね…)ジワッ

ちなつ(…!)

ちなつ「あかりちゃん!」

あかり「え?な、なに?」

ちなつ「ちょっと外でお話しよ!?」グイッ

あかり「ちょ、ちょっと」

ちなつ「京子先輩!ちょっとあかりちゃんとお話してきますので」ガラッ

京子「あ、あはは。いってらっしゃい」

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「な、なに?」

ちなつ「昨日何があったの?」

あかり「!」

ちなつ「昨日から様子がおかしいよ!絶対何かあったでしょ!?」

あかり「…」

ちなつ「俺くんのこと?」

あかり「…」

ちなつ「違うの? そうでしょ?」

あかり「…」

ちなつ「ずっと今みたいにしてるの?今のあかりちゃんめちゃくちゃ変だよ?」

あかり「…」

ちなつ「なんとか言ってよぉ…」

あかり「…」

ちなつ「…」

あかり「…」

ちなつ「…もういいよ」

あかり「!」

ちなつ「もうあかりちゃんなんか知らない!一人で勝手に悩んでみんなに迷惑かけてればいいじゃない!!」ダッ

あかり「…」

ちなつ「あかりちゃんのばか!ばか!ばか!」

ちなつ「どうして心開いてくれないんだろう…」

ちなつ「…もう今日はこのまま帰ろ」トボトボ

ちなつ「部室戻ってもろくなことなさそうだし」

ちなつ「…」

ちなつ「! あれって…」

結衣「あはは!俺くん面白い」

俺「あ、ありがとう」

結衣「照れてるの?」

俺「こ、こういうこと言われ慣れてなくて…」

 
 
 
 
ちなつ「結衣先輩…」

結衣「そういえば、昨日俺くんが言ってた仲良くなりたい子とはどう?」

俺「どうって…」

結衣「進展あった?」

俺「いや…。今日その子具合悪そうにしてたし声かけなかったよ」

結衣「そっか」

結衣「もうさ」

結衣「その子に近づくのやめて、その分私と仲良くならない?」

俺「……それはやだな」

結衣「!」

俺「俺はやっぱりあの子に惹かれるものがあるし、第一その分結衣さんと仲良くなるって具体的に何するのさ」

結衣「キスとか」

俺「え?」

結衣「じょ、冗談だよ!本気にしないでよ」

俺「あ、冗談か、あはは」

ちなつ「…帰ろう」

 
 
 
結衣「はー俺くんと話すの楽しかった」


結衣「…でも、俺くんは私のことは……」

結衣「もし、あかりがいなかったら…」

結衣「…」

携帯「プルルッルルルルッル」

結衣「うぉ!びっくりした!」

結衣「…ちなつちゃんか」ピッ

結衣「もしもし」

ちなつ『あ、もしもし…』

結衣「どうしたの?」

ちなつ『私、今日帰り道で結衣先輩見ました』

結衣「え?」

ちなつ『俺くんと歩いてるところ』

結衣「あぁ…」

ちなつ『……昨日からですよね?』

結衣「うん…」

ちなつ『あかりちゃんが俺くんのこと好きなの知ってて…わざとですか?』

結衣「いや、そういうわけじゃ…」

ちなつ『あかりちゃん最近すごく落ち込んでるんですよ? 結衣先輩と俺くんとのことが原因じゃないんですか?』

結衣「それは…」

ちなつ『私結衣先輩のこと尊敬してましたけど…軽はずみな気持ちでそんなことしないでほしいです』

結衣「…」

ちなつ『明日からも続けるつもりですか?』

結衣「…」

ちなつ『…結衣先輩はあかりちゃんのことが嫌いなんですね』

結衣「! そんなことはない!」

ちなつ『そうですか…』

ちなつ『私は……」

ちなつ『結衣先輩がそういうことするの、やめてほしいです』

ちなつ『あかりちゃんがかわいそうです。あかりちゃん昨日も今日も泣いてました…」

結衣「そっか…」

ちなつ『私は…結衣先輩を信じますからね』ピッ

結衣「……」

結衣「軽はずみな気持ちじゃないのにな…」

結衣「あかりの気持ちを知ってから動いたのは確かだよ」

結衣「それは……あかりに取られるかもしれないという危機感から…」

結衣「それでも私は最低か」

 
 
結衣「俺くん」


俺「あ、結衣さん。廊下で会うなんて珍しいね」

結衣「今日一緒にお昼食べない?」

俺「いいよ」

結衣「ふふ」



ちなつ「…」

ちなつ(結衣先輩…)

結衣「おまたせ!ごめん、待った?」

俺「ううん、俺も今来たばかりだよ」

結衣「そっか…」

結衣「あのね、聞いて欲しいことがあるんだけど」

俺「?」

結衣「私、もう俺くんと仲良くなるのやめようと思うんだ」

俺「えっ」

結衣「…」

俺「ちょ、ちょっとまって。いきなりどうしたの?」

俺「まだ俺ら仲良くなり始めたばかりだよ? もしかして俺、知らず知らずのうちに結衣さんのこと傷つけてたりした?」

結衣「そういうのじゃなくて…」

俺「?」

結衣「俺くんには気になる子……好きな子がいるんでしょ?」

俺「う、うん…」

結衣「もしその好きな子に、私と俺くんが一緒にいるところ見られたらどうするの?」

俺「そ、それは…」

結衣「多分その子は、俺くんは私と付き合ってるんだと思って、もし俺くんがその子に告白しても浮気だと思われちゃうよ?」

結衣「私が俺くんと仲良くなっても良いことはあまりない」

俺「そんなことはない!」

結衣「!?」

俺「俺は結衣さんのおかげで、自分に自信を持つことができた」

結衣「じゃあその自信でその子にアタックしてきたらいいじゃん!」

俺「結衣さん…?」

結衣「…ごめん」

結衣「……でも、やっぱりダメだと思う」

結衣「私個人の意見でごめん。俺くんはやっぱり私と仲良くなるべきじゃないだと思う」

結衣「短い間だったけど今までありがとう」

結衣「…さよなら、俺くん」タッタッ

俺「結衣さん…」

結衣「…」ガララ

京子「あ、結衣おかえり」

結衣「うん」

京子「ほかの友達とお昼だったんだっけ? 楽しかった?」

結衣「うん」

京子「…?」

放課後

ちなつ「…」

ガラッ

結衣「あれ、ちなつちゃんひとり?」

ちなつ「はい」

結衣「そっか。京子は先生に呼ばれてるから遅れるってさ」

ちなつ「ちょうど良かったです」

結衣「?」

ちなつ「私、結衣先輩に言いたいことがあるので」

ちなつ「結衣先輩、今日ついにお昼ご飯まで俺くんと食べてましたよね?」

結衣「! あ、あれは」

ちなつ「言い訳とかはいいです」

ちなつ「昨日電話であれだけ言ったのに…。最低です」

ちなつ「見損ないました」

結衣「な、なんだよ、言いたい放題言って」

ちなつ「!」

結衣「だいたいちなつちゃんはあかりの何なの? あかりのことも私のことも俺くんのこともなんにも知らないくせに自分の正義ばかり押し付けて」

ちなつ「私はあかりちゃんの友達です」

ちなつ「友達を傷つける人は先輩であっても許しません」

結衣「私よりあかり優先なんだ」

ちなつ「それはそもそも土俵が違うじゃないですか。結衣先輩は俺くんのことを本気で好きなわけでもないのに…」

結衣「っ!」

結衣「ちなつちゃんは私のことなんて全然わかってない」

ちなつ「あかりちゃんの恋を邪魔しようとしたことだけは分かります」

結衣「…」

ちなつ「……私はあかりちゃんの味方ですからね」

京子「遅くなってゴメン!」ガラッ

ちなつ「…」

結衣「…」

京子「……え、何この空気」

ちなつ「お茶入れてきますね」スタッ

結衣「あ、うん、ありがとう」

京子「おいおい結衣…。何があったんだよ」

結衣「なんでもないよ」

京子「なんでもないことないって。絶対さっきの空気はおかしかったよ」

結衣「たいしたことじゃないから」

京子「結衣…?」

結衣「…」

京子「最近結衣おかしいよ…」

結衣「…」

京子「…」

ちなつ「お茶入りましたー」スッ

結衣「ありがとう」

京子「ちなつちゃん…」

ちなつ「なんですか?」

京子「あ、いや、別に」

ちなつ「そうですか…」

京子「あ、そういえばあかりは?」

ちなつ「…多分今日来ないです」

結衣「!」

京子(昨日あかりとちなつちゃん部室の外で言い争ってたっぽいし、喧嘩でもしたのかな)

京子(あの後あかりだけが部室に戻ってきたけど何も話さなかったし…)

京子(三人とも…どうしちゃったんだよ…)

あかり「…」トボトボ

あかり(今日部活サボっちゃった…)

あかり(今日一日ちなつちゃんとおしゃべりできなかったなぁ)

あかり(ちなつちゃん、昨日のこと怒ってるのかな…)

あかり(あかりが…俺くんのことちゃんと忘れられないから…ちなつちゃんが怒っても仕方ないよね…)

あかり(でも忘れられないよ…)

あかり(俺くん…)

京子「おーいあかりー!」

あかり「京子ちゃん!?」

京子「一人で帰るなんて寂しいじゃん!京子ちゃんと帰ろうぜ」

あかり「部活はよかったの?」

京子「大丈夫!それよりあかりが部活来なかったのがなんか気になっちゃってさ」

あかり「そっかぁ…。ごめんね、あかり部活行かなくて」

京子「いいって!あかりのことだからそれなりの理由があるんだろ?」

あかり「…」

京子「?」

あかり「あかりね、ちなつちゃんを怒らせちゃったみたいなの」

京子「えっ」

あかり「はっきりさせなくちゃいけないことを有耶無耶にしてたら愛想つかされちゃったみたい…」

京子「そっか…」

あかり「あかり…どうしたらいいんだろう……」

京子「…」

あかり「…」

京子「…あのさ」

あかり「うん…」

京子「それって俺くんのこと?」

あかり「!」

あかり「あ、えっと…」

京子「さては、当たりだな!」

あかり「うぅ…」

京子「あかりはかわいいなぁ」

京子「あかりが今どんな状況かなんて全然わからないけどさ」

京子「自分の気持ちを正直に言うのって大事だと思うぜ」

あかり「!」

京子「ちなつちゃんが怒ったってのもあかりが有耶無耶にしてたからなんだろ?」

京子「何でもかんでも思ってることを言うってまではいかなくてもさ、物事をはっきりさせることって大切だと思う!」

京子「単純な私の意見だけどね」

あかり「……そうだよね」

あかり(自分の気持ちを正直に…)

あかり(はっきりとさせる…)

あかり「ありがとう、京子ちゃん」

京子「おう!」

ちなつ「…」

結衣「…」

ちなつ「京子先輩が行ってしまって安心してるんじゃないですか?」

ちなつ「俺くんとのこと知られることがなくなって」

結衣「そうかもね」

ちなつ「…」

結衣「…」

ちなつ「私ずっと結衣先輩のこと尊敬してました」

結衣「…」

ちなつ「さよなら」ガラッ

結衣「…」

結衣「…」

結衣「何もかもなくした気分だ…」

結衣「気分だけじゃないか…」

 
 
ちなつ「……うまくいかない」


ちなつ「あかりちゃんのことも結衣先輩のことも」

ちなつ「すべての発端は結衣先輩……いや、あかりちゃんか」

ちなつ「私もすぐ感情的になっちゃうのが駄目だなぁ」

ちなつ「…」

ちなつ「あかりちゃんに謝らなくちゃな…昨日怒鳴っちゃったこと」

ちなつ「今日部活来なかったのって私のせいだよね…」

ちなつ「はぁ」

翌日

あかり「ちなつちゃんおはよう」

ちなつ「あ、あかりちゃんおはよう!」

あかり「昨日はごめんね。なんだかちなつちゃんとお話しするの怖くて」

ちなつ「わ、私こそごめん!」

あかり「ちなつちゃんが謝ることはないよぉ。あかりがいろいろとはっきりさせなかったのが悪いんだから」

ちなつ「そんなことはないよ! 私があありちゃんの言いたくないことを聞き出そうとしたのが」

あかり「ううん。ちなつちゃんは悪くないよ」

あかり「京子ちゃんにも言われたんだ。物事をはっきりさせることは大事って」

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「だからあかり、俺くんに告白する!」

ちなつ「えっ!」

ちなつ「ほ、ほんとに?」

あかり「うん。自分の気持ちを正直に言ってくるよぉ」

ちなつ「でも」

あかり「結衣ちゃんのことは知ってるよぉ」

ちなつ「!」

あかり「もしかしたら俺くんはもう結衣ちゃんが…」

ちなつ「…」

あかり「……それでも、あかりは自分の気持ちを伝えたいんだぁ」

あかり「上手くいってもいかなくても、自分の気持ちを伝えることは素敵なことだと思う」

ちなつ「そっか」

あかり「うん」

ちなつ「…応援してるからね」

あかり「ありがとう、ちなつちゃん」

結衣「…」

京子「結衣?」

結衣「何?」

京子「」ダキッ

結衣「!」

京子「結衣、何か落ち込んでるんだろ? 幼馴染だからそんなことはお見通しだぞ」

結衣「京子…」

京子「何があったのか言いたくないなら言わなくていいよ」

京子「でも私はいつでも結衣のそばにいるから、辛くなったらいつでも相談してくれていいんだぜ」

結衣「…」

結衣「ありがとう…」

京子「へへっ」

放課後





ちなつ「あかりちゃん」

あかり「なぁに?」

ちなつ「がんばってね!」

あかり「えへへ、ありがとぉ」

俺「」ソワソワ

俺(今日はやけにあかりちゃんが元気そうだったなぁ)

俺(昨日まで落ち込んでたのに何かいいことあったのかな)

俺(もしかして彼氏が出来たとか。それで落ち込んでたことも慰めてもらったとか)

俺(まあそんなことを推測しても何もいいことはないな)

俺(……帰るか)スタッ

あかり「!」

あかり「あ、あの、俺くん!」

俺「!!」

あかり「お話したいことがあるから…屋上で待ってるね」タッタッ

俺「あ、あかりちゃん…?」

俺(ここじゃ出来ない話だったのか)

俺(屋上……行くか)

ガチャ
俺「……あかりちゃん」

あかり「……」

俺「あの……話って」

あかり「あ、あかり、俺くんに聞いてほしいことがあるの」

俺「…うん」

あかり「あのね、あかりね」

あかり「俺くんのことが好きなんだぁ」

俺「!!!」

あかり「あ、えっと、その、俺くんはもしかしたらほかの女の子と……結衣ちゃんとうまくいってるのかもしれないけど」

俺「っ!」

あかり「そ、それでもこの気持ちは伝えなきゃって思って」

あかり「だから…」

俺「…」

あかり「…」ウルッ

俺「あかりちゃん」

あかり「!」

俺「ありがとう、すごくうれしいよ」

俺「俺が結衣さんといたところ、あかりちゃんに見られちゃったかぁ」

あかり「ご、ごめんねぇ」

俺「あかりちゃんが謝ることはないんだよ。それに、俺と結衣さんの間には何もないし」

あかり「ほ、本当に?」

俺「うん。ただの友達だよ」

俺「俺、すごくうれしいんだ」

あかり「?」

俺「あかりちゃんに好きって思ってもらってるなんて夢にも思わなかった」

俺「すごく嬉しい」

俺「実は、俺もあかりちゃんのこと好きなんだ」

あかり「!?」

あかり「ほんとに?」ウルッ

俺「本当だよ。ずっとあかりちゃんのことが好きで、でも空回りばかりだった」

俺「それでも、あかりちゃんにこんなこと言ってもらえたんだから意味はあったのかな」

あかり「俺くん…」

俺「あかりちゃん…。俺たち付き合おう」

あかり「うん!あかり、俺くんだぁいすき!」

部室


京子「あかりおめでとう!」

あかり「えへへ、ありがとぉ」

結衣「上手くいって本当良かったよ」

ちなつ「結衣先輩…」

結衣「あ、ちなつちゃん」

結衣「状況をごちゃごちゃさせてしまって申し訳なかった。反省してるよ」

ちなつ「わ、私のほうこそごめんなさい…。勝手な決め付けで判断してたところが多々あったみたいで」

結衣「ううん、いいよ。私に非があったのは事実だからさ」

ちなつ「結衣先輩もしかして…俺くんのこと」

結衣「大丈夫。気にしてないから」

結衣「それにあかりが幸せになるのがベストだったんじゃないかな」

ちなつ「結衣先輩…」

あかり「明日は俺くんとのデートだよぉ」

京子「羨ましいなぁ。私も連いてく!」

結衣「それはさすがにやめとけよ」

ちなつ「遠くから見守ってるのはありなんじゃないですか?」

京子「それだ! あかり、私たちが見守ってるから安心してデートしろよ」

結衣「それストーカーじゃない?」

京子「細かいことは気にしない!」

あかり「見てるのもいいけど少しだけにしてほしいなぁ…恥ずかしいよぉ」カァ

ちなつ「あかりちゃん照れてる照れてる!」

あかり「ちょっとぉ!茶化さないでよぉ」




おわり

細かいところはスルーして

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