サクラ「ヒナタ、ちょっと来なさい」(251)

サクラ「……スゥゥゥ」

サクラ「……スパー」

ヒナタ「さ、サクラちゃん、女の子が煙草はダメだよ?」オロオロ

サクラ「……ハァァ」

サクラ「……」

サクラ「……ヒナタさぁ」

ヒナタ「は、はい!」

サクラ「NARUTOのヒロインって誰だと思う?」カツカツ

ヒナタ「……え」

サクラ「……ん? なんて? 聞こえないんだけど?」

ヒナタ「……え、えと……その……」モジモジ

サクラ「……ッチ」

ヒナタ「……ひ、一人ひとりが主人公じゃないかな?」

サクラ「……ップ! アハハハ!!!」

ヒナタ「あ、アハハハ……」

ドン!

ヒナタ「ひきゅ!」

サクラ「かわいこぶってんじゃないわよザコが……」

ヒナタ「そ、そんな……つもりは……」ウルウル

サクラ「……ふ~ん、みんなが主人公ねぇ……」スゥゥ

サクラ「……で、本音は?」ハァァァ

ヒナタ「ゲホゲホッ」

サクラ「じゃあさぁ? 64巻の表紙、あんたのトコにあたし入ってもいいわよね?」

ヒナタ「そ! それは……」

サクラ「え~? 嫌なの? だって私だって主人公じゃん? 一緒じゃん?」

ヒナタ「……うぅ」ブルブル
ヒナタ「そ、そんなことないです……」

サクラ「」

サクラ「なんて?」

ヒナタ「あ、あの表紙はネジ兄さんの関係もあるし、サクラちゃんが入ったら……」

サクラ「……言ってること違うくない?」

ヒナタ「で、でも……」

サクラ「……ヒナタさぁ、あんたって他の女キャラのこと見下してるよね?」

ヒナタ「そ、そんなことないです!」

サクラ「自分だけ特別扱いされてさぁ? 何? お姫様気取り?」

ヒナラ「そ、そんなこと思ってないもん!」

サクラ「……はっ!」

サクラ「いいわよねぇ……ウジウジしてるだけで人気出て」

ヒナタ「」ビクビク

サクラ「読者にも作者にもアニメスタッフにも気に入られてるんじゃ、そりゃ~~天狗になりまってか」

ヒナタ「」ブルブル

サクラ「お~お~、人気取るためにこんな育っちゃって」ムニュ

ヒナタ「さ、サクラちゃ……」

サクラ「男っておっぱい好きだしねぇ……何人に揉ませたの? コレ?」ムニュムニュ

ヒナタ「」ガクガクガクガク

サクラ「これ髪もさぁ、オタク受け狙って伸ばしたの?」サラサラ

ヒナタ「」ブルブル

サクラ「巨乳に黒髪ロングって鉄板だしね……あ~あ、私も今から伸ばして染めよっかな?」

ヒナタ「……は、はは、サクラちゃんなら似合うかも」

サクラ「あ?」

ジゥゥ

ヒナタ「熱ッッ!!」

サクラ「あ、ごめ~ん、灰皿と間違えちゃった」

ヒナタ「うっ……うぅ……」

サクラ「まぁいいじゃん? どうせ忍者だし? 火傷くらい」

ヒナタ「酷い……酷いよぉ……」グスグス

サクラ「あんたがふざけたこと抜かすからでしょうが」

ヒナタ「わ、私はそんなつもりじゃ……」

サクラ「なんにもしてないのにヒロイン寝取っちゃいました~テヘッ って?」

サクラ「それってさ、ふざけてると思わない?」

ヒナタ「……ヒックヒック」

ヒナタ「わ、わたしはただ……ナルトくんのことが好きで……」

サクラ「あたしだってねぇ! 伏線はたっくさんあるのよぉ!!」

サクラ「告白だってしたのに……ッチ」

ヒナタ「あ、あれは嘘だったんじゃ」

サクラ「嘘に決まってるでしょうが! でもあわよくば人気回復できると思ったの!」

ヒナタ「……」

サクラ「ったく、オタクってなんでこんなウジウジキャラが好きなんだか……」

サクラ「いっつも白目むいて血管浮いてるクセに」

ヒナタ「こ、これは日向家の血型で……」

サクラ「……ップ! 日向は木の葉にて最強!! って?」

サクラ「ほっとんど役に立ってないのにwww」

ヒナタ「……」

サクラ「キャハハハ!! そうだヒナタちょっとやって見せてよねぇアレ!」

サクラ「日向は木の葉にて最強!! 日向は木の葉にて最強!!」ビシッ

サクラ「キャハハハハ!!!」

ヒナタ「……」プルプル

サクラ「私も昔はさぁ……もっと期待されてたんだよ?」

サクラ「チャクラのコントロールが上手いとか、幻術タイプとか……」

サクラ「それがロクに必殺技もないまま怪力&回復用キャラ」

サクラ「ヒロインのポジションまで脇役に奪われて全然本誌にも登場しないわ……」

サクラ「……ねぇヒナタぁ、私ってかわいそうだよね?」

ヒナタ「……そ、そんなことないと思うよ?」ピクピク

サクラ「お~お~、真ヒロイン様は器が大きいわねぇ?」

サクラ「胸がでかけりゃ器も大きいってもう完璧じゃない? さっすがヒナタさま」

ヒナタ「……」

サクラ「ね~ね~ヒナタさま~~、私にさぁ、ヒロイン返してよ~~ね~~」

ヒナタ「い、今更そんんなこと出来ないんじゃないかな」

サクラ「あ~、今自分がヒロインだってみとめた~!」

サクラ「やっぱ自覚あったんじゃん? いい子ぶっちゃって」

サクラ「なんだっけ? 一人ひとりがしゅじんこだよ~? よく言えたもんね?」

サクラ「おお怖、腹黒」

ヒナタ「……」ウルウル

サクラ「あ、いいこと思いついた」

ヒナタ「……」ヒックヒック

サクラ「ねぇねぇヒナタ?」グイッ

ヒナタ「痛ッ!」

サクラ「あんたさ、死になさいよ」

ヒナタ「!!!」

サクラ「そーよ名案!! あんた死になさいよ! これ完璧!!」

サクラ「あんたは悲劇のヒロインとして途中退場! 私は正ヒロインとして生存!」

サクラ「ね! これいいじゃん! そうしよ? 決定!」

ヒナタ「そ、そんな……」

サクラ「ダメ~?」

サクラ「いいじゃんいいじゃん。って言うか、あんたペインの時に死んどくべきだったのよ」

サクラ「それかアンタが死んでネジ兄さんが生き残っても良かったじゃん?」

サクラ「うんうん。あんたいらない」

サクラ「ほらほら、死に際にキスぐらいしてもいいしさ? ね?」

サクラ「アンケート取れるわよ~この展開! まさに王道!」

サクラ「よしよし、じゃぁ死に様決めましょ?」

ヒナタ「……い、いい加減に」プルプル

サクラ「……なに?」

ヒナタ「いい加減にしない?」フサァ

サクラ「は?」

ヒナタ「ま~ったく、人が黙って聞いてりゃ言いたい放題言っちゃって」

ヒナタ「何? 嫉妬? ごめんね? 人気あって?」

サクラ「……」

ヒナタ「でもさ、私はずっとナルトくん好きでずっとそれ通してやってきたのね」

ヒナタ「それで頑張って今の展開になったんだからさ、文句言われる筋合いないわよね?」

ヒナタ「って言うか、サスケくんとナルトくんふらふらしてる人に話しかけられたくないんですけど?」

ヒナタ「結局アナタってどっちなの? 早くサスケくんとくっつけば?」

ヒナタ「今度私のナルトくんに色目つかったらマジ殺すわよ? ねぇ?」

サクラ「……」

ヒナタ「アンタもさぁ? もっと自分の意志押し出して行動してればこんなことにならなかったと思うの」

ヒナタ「サスケくんが好きならさぁ? 一緒に里抜けるとかなかったワケ?」

サクラ「……で、でも」

ヒナタ「何? 言い訳? 自分が行動起こしてないクセに他人に当たらないでくれる?」

サクラ「じゃぁ今度ナルトが迫害されたらあんた味方すんの!?」

ヒナタ「当たり前でしょうが!!」

サクラ「……」プルプル

ヒナタ「一人でペインに突っ込みました。我が身ていして盾になりました」

ヒナタ「ネジ兄さんがいなかったら潔くあのまま死んでました」

ヒナタ「ナルトくんのためなら石でも丸太でも持ってこいってのよ!」

サクラ「……」プルプル

ヒナタ「私もさ、そりゃここまで持ち上げられるとは思ってなかったわよ?」

ヒナタ「でもしょうがないじゃない。そうなっちゃったんだからさ」

ヒナタ「私も別にヒロイン枠とかいらなかったの。ナルトくんさえ居たらそれでよかったの」

ヒナタ「ナルトくんの相手役にさえなれたら別に脇役でよかったの!」

サクラ「で、でもそれって必然的にヒロインなんじゃ……」

ヒナタ「そーですね。ごめんなさいね。愛の力です。ごめんなさいね」

サクラ「なによ愛の力って……」プルプル

ヒナタ「二人の間行ったり来たりしてるアンタには分からないわよ」

サクラ「わ、私だってねぇ!! 例えばサスケくんが準主役じゃなきゃ一筋に……」

ヒナタ「何? 今度は男のせい? 程度の低い女ね……」

サクラ「……うぐ」

ヒナタ「胸が小さきゃ器も小さいの? お気の毒」ムニュ

サクラ「!!!」

ヒナタ「……どうしたの? なにか言い返せば?」モニュモニュ

サクラ「……あ、あんただって」

ヒナタ「なに?」

サクラ「あんただって私の位置に入れば、主役と準主役の間に入っていれば……」

サクラ「私とおんなじようになってたんだからね!!」

ヒナタ「そんな訳ないでしょが!! 私のナルトくん愛舐めんな!!」

サクラ「」ビクゥ!

ヒナタ「もしも……もしも私が第七班に入っていれば……」ニギニギ

サクラ「……痛ッ」

ヒナタ「……どれほど……どれほど良かったか」ブルブル

サクラ「……あの、胸、痛いんですけど」ダラダラ

ヒナタ「ナルトくんにあ~んも出来たのにぃ!! 修行中に差し入れも出来たのにぃ!!」

サクラ「……」

ヒナタ「どれだけ……どれだけサクラちゃんを妬んだか……」

サクラ「……さ、殺気、これ殺気? ねぇ?」ダラダラ

ヒナタ「……はぁ、もう疲れた。今更何いっても仕方ないわね」ッフ

サクラ「……」

ヒナタ「とにかくさぁ? ヒロイン? 別に私はいらないから、やりたきゃやれば?」

サクラ「じゃ、じゃぁナルトと……」

ヒナタ「ナルトくんだけは渡さない」

サクラ「だからヒロインとナルトの恋人役はイコールだってのナルト馬鹿!!」

ヒナタ「じゃあヒナタが真ヒロインです。バイバイ? 好感度最低ヒロインさん?」

サクラ「言ったわね! 今言っちゃいけないこと言ったわねぇ!!」

ヒナタ「自業自得でしょうが!」

サクラ「……こ、の、オタク向けエロ妄想用キャラがぁ」ゴゴゴ

サクラ「あんたなんてエロ同人でキモ男に犯されてりゃいいのよぅ!!」

ヒナタ「え~? なにそれ? ヒナタわかんな~い。この人頭ヘ~ン。医療班さ~ん」

サクラ「もう我慢できない!! 死ね!! 死んで悲劇のヒロインとなりなさい腹黒売女!!」

ヒナタ「あなたがなればいいでしょ負け犬ブ~ス!!」

ナルト「お? どうしたってばよこんなトコで」

ヒナタ・サクラ「」ピタ 

ヒナタ「な、ナルトくん///!!」ボシュゥ!

ナルト「どうしたってばよ?」

サクラ「別に? 二人で話してただけ。ね、ヒナタ」ニコニコ

ヒナタ「う、うん///」モジモジ

ナルト「はっはっは、仲いいんだな二人」

サクラ「」ニコニコニコニコ

ヒナタ「」モジモジ

ナルト「じゃ、俺ってば修行あるから」テクテク

サクラ「あはは、バイバーイ……」

ヒナタ「あ、後でね?」フリフリ

サクラ・ヒナタ「……」

ヒナタ「……じゃ、もうまとわりつくの辞めてね。私『達』に」スタスタ

サクラ「はッ! せいぜい木の枝に気をつけなさいね」スタスタ

途中でID変わったけど終わる

>>1


ちなみに好きなキャラは?

>>246
ヒナタに決まってんだろ

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