モバP「頼子、〇〇と仲良いんだよな」 (257)

モバP「頼子、〇〇と仲良いんだよな」

Pが頼子さんから他のアイドルとの交友関係を聞くSSです
Pとのイチャラブ要素、アイドル同士の百合っぽい関係もややあります
複数回投下する予定ですが、投下感覚はそれなりに空きます
次回作の予定が変わってごめんなさい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391922417

第1話『頼子と天才』

シンデレラプロ事務所

頼子「ふふ、今日はPさんと打ち合わせ…二人きりで…」コツコツ

頼子「カチューシャ、これで良かったかな…」

頼子「貴方がプレゼントしてくれたんですよ、フフ」ガチャ

頼子「おはようございます」

ちひろ「あら、おはよう、頼子ちゃん」

ちひろ「雪…大丈夫だった?」

頼子「はい、何とか…あの、Pさんは…?」

ちひろ「会議室よ、頼子ちゃんが来たら伝えてくれって」

頼子「わかりました、では…」

ちひろ「(頼子ちゃん、顔には出てないけど、嬉しそうね…)」

ちひろ「(スキャンダルには気をつけてね…)」

・・・

頼子「…失礼します」ガチャ

モバP「頼子か、まだ時間より早いぞ」

頼子「あ、ごめんなさい…」

モバP「いや、大丈夫、準備はできてるから」

頼子「…少しでもPさんに早く会いたかったから……」

モバP「頼子、ありがとうな…」ナデ

頼子「うん…」

モバP「(いかん、変な気になってきた…仕事だ、仕事)」

モバP「じゃあ、少し早いけど始めるか」

頼子「はい、今日の打ち合わせは…内容聞いてませんけど」

モバP「ああ、今回はな、頼子の今後のユニット活動に関してだ」

頼子「ユニット…ですか?」

モバP「そうだ、その参考に頼子の交友関係を聞きたくてな」

頼子「え…」

モバP「事務所内の事だけで構わないし、あまりプライベートな事は言わなくていいから」

頼子「嫌では……わかりました」

モバP「前に頼子が言った、俺の知らない頼子を教えて欲しくてな」

頼子「う、うん…」

モバP「売り出しの都合もあるから、仲良い子とのユニットとは限らないけどな」

頼子「えっと…でも誰との事から話していいか……」

モバP「ああ、それもそうだな…」

モバP「頼子、プライベートでも晶葉と仲良いんだよな」

頼子「はい、それはもう…一番の友達です」

モバP「じゃあ、晶葉との話を聞かせてくれないか」

頼子「え、構いませんけど…晶葉ちゃんとはもうユニット組んでますよ」

モバP「ああ、そうだけど…まあ、いいじゃないか、ハハハ」

頼子「はぁ…?」

モバP「お月見イベントからか、仲良くなったのは」

頼子「あ…いえ、その少し前ですね、あれは…」

・・・

シンデレラプロ休憩室

頼子「新しい特別展のチケットが二枚……今度のお休みにPさんと…フフ」

晶葉「入るぞー」ガチャ

頼子「……あっ」ササ

晶葉「ん、確か…」

頼子「あ、その、古澤頼子です…貴方は……確か新人の」

晶葉「ああ、池袋晶葉だ、しかしノックしなかった私も悪いが…」

頼子「ご、ごめんなさい」

晶葉「まだ何も言ってないぞ…出してたもの隠されるのは気分良くないな」

頼子「そう…だね、…うん」

・・・

モバP「な、なあ頼子、よくこれで今みたいに仲良くなれたな」

頼子「出会いの印象はお互い良くなかったのかな」

頼子「でも、あれだけはっきり言ってくれる晶葉ちゃんだから良かったのかも…」

モバP「そっか…で、なんで美術館のチケット隠したんだ」

頼子「そ、それは…(気づいてないのかな…それともわざと?)」

モバP「おーい、頼子」

頼子「…もう、知りません、話続けますよ」

モバP「あ、ああ、頼むよ」

・・・

頼子「……」チラ

晶葉「……」イラ

頼子「……」チラ

晶葉「……なんだ、私の顔に何かついているか」

頼子「その…さっきの事謝ろうと思って」

晶葉「何だ、そんなことで私を見てたのか、別にいい」

頼子「でも……ごめんなさい」

晶葉「いいって言ってるだろ…確か古澤頼子って…」

頼子「……?」

晶葉「プロデューサーがえらく評価していたが…、やはり天才は孤独か」

頼子「は、はぁ…Pさんが私を…?」

晶葉「頼子なら私を理解出来るかもしれないとな…」

晶葉「結局天才は天才にしか理解できないというのに」

頼子「(初対面で呼び捨て?)私は…勉強は好きだけど、それは色んな事が知れるからで」

晶葉「ほう…凡人共は勉強などさせられるからするだけだとばかり言っているが」

晶葉「頼子は少し違うようだな」

頼子「……?」キョトン

晶葉「改めて自己紹介しよう、私は池袋晶葉、天才ロボ少女とは私のことだ!!」

頼子「う、うん…ロボって自分で作るの、すごいね」

晶葉「ああ、そうだ、見ろ、これが私の手製のロボットだ」サッ

頼子「わぁ、かわいいね」

晶葉「か、かわいいだと、かわいいだけじゃないぞ、機能性も抜群だ」カァ

頼子「へぇ、ここテレビになるんだ、画質もいいね」

晶葉「ああ、そうだろ、それからな…」

頼子「こんな事自分で出来るなんて…」

頼子「私より、年下なのに自分のしたいこと表現して…すごいね」

晶葉「頼子…?」

頼子「う、うん、あ、そうだ…ロボットの語源って知ってる?」

晶葉「ロボットはロボットじゃないのか?」

頼子「え、えっとね…昔の小説家が作った言葉で…ゴーレムって知ってる?」

晶葉「ゴーレム、なんだそれは詳しく教えてもらおうか」

・・・

晶葉「頼子は何でも知っているな!」

頼子「し、知ってることだけだよ」

頼子「それに池袋さんみたいに自分で新しいものを作り出せる事もすごいと思うよ」

晶葉「はは、池袋さんか、晶葉って名前で呼んでくれないか」

頼子「え…うん、あ、晶葉さん」

晶葉「あ、ああ、よろしくな、頼子」

・・・

モバP「なるほどなぁ、そんなことがあったのか」

頼子「うん…そういえば、晶葉ちゃん、私の事知ってたような」

モバP「ああ、それは俺がな…、あの頃の晶葉は他人に壁作ってたからな」

モバP「頼子なら話についていけると思ったしさ、それをきっかけに皆とってな」

頼子「……そういうのは貴方の仕事じゃないんですか?」

モバP「う、上手く行ったじゃないか、それに頼子だって晶葉と仲良くなれただろ」

頼子「それは…そうですし、感謝もしてます。でも…」

モバP「あ、そうだ。今は晶葉ちゃんって呼んでるよな、何かきっかけあるのか?」

頼子「(話反らしましたね…もう)それはですね…」

・・・

晶葉の家

頼子「池袋…晶葉さんの家ここかな」ピンポーン

頼子「晶葉さん、古澤です…」

晶葉「ああ、頼子か、上がってくれ」ギィ

頼子「うん、失礼します…あ、これ」

晶葉「わざわざすまないな、早速だがこっちだ」

頼子「ここは…晶葉さんの研究室…?」

晶葉「そうだ、ここから数多のロボが生み出され、そしてこれからも続くだろう」

晶葉「まさにここは人類の…」グー

頼子「え…」

晶葉「あ…」

晶葉「…実は今日、頼子に新しいロボを見せる約束をしてたから…その」

頼子「私のために…お昼食べてないの?」

晶葉「いや…実は昨日の晩から何も…」グー

頼子「よ、良くないよ、それは…私も小食だけどアイドルになってからはちゃんと…」

晶葉「あ、ああ…それはそうだな…」グーグー

頼子「ご両親はいないの…?」

晶葉「ああ、父も母も…研究で忙しくてな、帰ってくる方が珍しい」

頼子「(そっか…晶葉さんもなんだ)」

晶葉「だが、大丈夫だ、私にはお料理ロボがいるからな」

頼子「…私に任せて」

晶葉「お、おい…」

頼子「覚えたてだけど、晶葉さんに食べて欲しいの」

晶葉「いや、そんな訳には…ふぁ」

頼子「昨日寝てないんでしょ、ちょっと横になって…フフ」

晶葉「あ、ああ、すまんな、じゃあ頼むよ」

・・・

頼子「お待たせ、晶葉さん」

晶葉「う…頼子か、あれ、この毛布」

頼子「あ、ごめんね…探してきちゃった」

晶葉「いや、その…ありがとう」

頼子「…どういたしまして、その…すぐに食べる?」

晶葉「ああ、いい匂いだ、す、すぐに食べるぞ」

・・・

晶葉「ああ、美味しかった…それに何だか懐かしい感じだ」

頼子「ホント、嬉しいな…」

晶葉「そうだ、頼子、レシピを教えてくれ」

頼子「う、うん、それはいいけど…」

晶葉「私のお料理ロボはすごいぞ!」

晶葉「レシピと食材と器具を準備すれば、完璧に同じものを作れるんだ」

頼子「……あ」

晶葉「これで毎日食べれると思うとな」

頼子「晶葉ちゃん!」

晶葉「な、なんだ、頼子、急に大声出すな」

頼子「あのね…さっきの料理は特別なものじゃないよ」

晶葉「そ、そうなのか」

頼子「晶葉ちゃんに美味しいって思ってもらいたくて…」

頼子「その気持ちを込めて作ったよ、だからきっと…」

晶葉「頼子…」

頼子「私もね、両親が仕事で遅いことが多いの…」

頼子「でも、たまに早く帰れた時に手料理作ってくれて」

晶葉「ああ」

頼子「優しい味…だったの…だから晶葉ちゃんにも…」

晶葉「ああ、私も何度か母が作ってくれたな」

晶葉「そうか、さっき懐かしいって思ったのは…そうか」

晶葉「心が最高の調味料なんだな」

頼子「うん、それに一人より二人の方が美味しいよ」

頼子「これからも…遊びに来てもいいかな」

晶葉「あ、ああ、頼子ならいつ来てくれてもいいぞ」

頼子「うん、よろしくね」

晶葉「な、なあ、頼子、さっき…晶葉ちゃんって」

頼子「あ……つい…ごめんなさい、嫌だった…?」

晶葉「そんな事無いぞ、むしろ…嬉しいな」

頼子「うん、晶葉ちゃん」ギュ

・・・

モバP「そっかそっか、まるで姉妹みたいだな」

頼子「う、うん、私も晶葉ちゃんみたいな妹いたら嬉しいな」

頼子「今度はお料理ロボに心を植え付けるって張り切りましたけど…」

モバP「流石晶葉だな…そう言えばクレープの時もだったか」

頼子「うん…あの時はPさんのロボを作るって…」

モバP「うーん、喜んでいいのか、悪いのか…」

頼子「私はちょっと…悔しかったんですよ」

モバP「どうしてだ?」

頼子「だって、晶葉ちゃんの一番は私だって思ってたから…」

モバP「そ、それは…」

モバP「あ、あれだ、晶葉にとって頼子は当たり前に側にいてくれる存在なんだよ」

頼子「……そういう事にしておきます」

モバP「しかし、うん、頼晶もいいもんだな」

頼子「よりあき?」

モバP「ああ、こっちの話だ…それでその後は?」

頼子「うん…遅くなったからお泊りしましたよ、あ……」

モバP「何かあったのか…」

頼子「うん…」

・・・

晶葉「なぁ、頼子、今日は遅くなったから泊まるだろ」

頼子「いいの?」

晶葉「ああ、その、出来たら…一緒に…いて」キュ

頼子「(私の袖つまんで…かわいい)う、うん、じゃあ、お言葉に甘えるね」

晶葉「そうだ、風呂に入ろうか、二人なら一緒に入れるぞ」

頼子「え、一緒に…?」

晶葉「頼子は嫌か」

頼子「う、ううん、別にいいけど…」

晶葉「よし、じゃあ行くぞ」

・・・

頼子「し、失礼します…」ガチャ

晶葉「頼子遅かったな…ん?」

頼子「え、えっと……」

晶葉「どうした頼子、タオルなんか巻いて…女同士だろ」スル

頼子「きゃあ、ちょっと…」

晶葉「ほら、タオル巻いたままじゃ体洗えないだろ」

頼子「もう、わかったから…」

晶葉「ほら、美味しい夕食のお礼だ、背中流させてくれ」

頼子「うん…じゃあ、お願い…ひゃん」

晶葉「ほら、こういう所も…」

頼子「や…そういう所は自分で洗うから」

晶葉「すまん…でもいいな頼子は背が高くて」

頼子「晶葉ちゃんもまだ伸びるよ」

晶葉「背が高いやつは皆そう言うんだ…頼子も私くらいの歳でも高かったんだろ」

頼子「う、うん…実は……」

晶葉「ほら、みろ…そういうヤツにはこうだ」ギュ

頼子「やん…もっと優しく……」

晶葉「え…いや、そんなつもりは…」

頼子「ふふ、冗談だよ…でも、晶葉ちゃんも大きくなるよ」

晶葉「あ、こら、頼子…や、やめ…」

頼子「体は嫌がってないよ…フフ」コリ

晶葉「うん…あああ」

・・・

頼子「あのPさん…どうしたんですか、急に前かがみになって」

モバP「あ、ああ、す、すまんな」

頼子「あの、私、背中の流しっこしたって話しただけですよね」

モバP「ははは(つい、いろいろ妄想してしまった…)」

頼子「………」

モバP「(いかん、頼子の視線が冷たい…)」

モバP「ああ、その後はパジャマパーティーか」

頼子「うん、でも持って行ってなかったから…」

モバP「まさか、裸か!」

頼子「そんな訳ないでしょう…」

頼子「晶葉ちゃんのはサイズ合わないからバスローブ借りました」

頼子「あ、でも少し肌寒かったから……」

頼子「それとね、Pさん…私は頼晶より、晶頼がいいと思います」

モバP「えっ!」

・・・

・・・

頼子「くちゅん」

晶葉「頼子、風邪か…」

頼子「ううん、そうじゃなくて…」ブル

晶葉「やっぱりバスローブじゃ冷えるか…暖房つけるか」

頼子「うん…でも……」

晶葉「そうだ、私にいい考えがある!」

頼子「え?(どうしよう…嫌な予感しかしない)」

晶葉「それは…こうだ」ギュ

頼子「あ……、うん」

晶葉「え…い、いいのか」

頼子「うん、晶葉ちゃんなら…でもね…」

晶葉「でも?」

頼子「肌と肌で触れ合わないと…ね?」

晶葉「あ、頼子…ボタンは自分で外…す、から」

頼子「…そう?」

晶葉「あ、ああ…あ、あれ、ボタン上手く外せないぞ」ぶる

頼子「フフ…ほら、こうやるの」

晶葉「頼子の手、柔らかいな、あ……」

頼子「お互い生まれたままの姿…いいよ」

晶葉「本当にいいのか、頼子…」

頼子「……うん、ああッ」

・・・

頼子「Pさん……」

モバP「晶頼、晶頼…頼子の誘い受けに間違いないな、よし」

頼子「何がよし、ですか…」

モバP「う、うわああああ」

頼子「ずっと声に出てましたよ」

モバP「ううう」

頼子「私は晶葉さんが急に抱きついてきたって言っただけですが」

モバP「で、でも掛け算の意味はわかるんだろ、なら」

頼子「なら、何ですか…フフ」

モバP「し、したのか、してないのかだ」

頼子「さあ、どうでしょうか…?」

モバP「むう…(答える気なしか…)」

頼子「あ、Pさん、時間…」

モバP「げ、もうこんな時間か…雪大丈夫かな」

頼子「うん、私は秋葉原まで出れれば何とか…」

モバP「遅れてても動かないことは無い…か?」

頼子「念のため、運行状況確認しますね」

モバP「ああ、打ち合わせの続きはまた今度な」

頼子「…はい。(またPさんと二人…嬉しい)」

頼子「あ…」

モバP「どうした、頼子」

頼子「私の帰りの電車、運転見合わせです」

モバP「え!でも、専用線だから雪くらい大丈夫なはずだろ」

頼子「ポイントの故障だそうです」

モバP「むむむ」

頼子「どうしましょうか?」

モバP「女子寮に泊まるのはどうだ、頼子一人くらいなら」

頼子「ここから女子寮行きの電車も見合わせです」

モバP「なん…だと…、じゃあビジネスホテル…」

頼子「この様子だと一杯では…それに遠くまで歩くのは」

モバP「ああ、雪道で怪我されてもこまるな…」

モバP「カラオケボックスや漫画喫茶もちょっとな」

頼子「汗も流せませんし、ちょっと…怖いです」

モバP「そ、そうだよなぁ…事務所で寝泊まりも流石に頼子一人には出来ないし」

頼子「ふ、二人で一緒は…」ボソ

モバP「うん、何か言ったか?」

頼子「い、いえ…」

モバP「そうだ、俺の部屋に来るか?」

頼子「え…は、はい」

モバP「あ…へ、変な意味じゃないから、俺のマンションならここから歩けるし」

モバP「そ、それに…」

頼子「う、うん、そうだよね、何も…ないよね」

モバP「あ、当たり前だろ、ほ、ほほ、ほらいくぞ」

頼子「う、うん…(嬉しい…フフ)」

・・・

Pのマンション

モバP「はあ、何とか着いたな、ハァハァ」

頼子「うん…この距離でも大変でしたね」

モバP「頼子、三回も滑ったな、ハハハ(抱きつかれた時の胸…柔らかかったな)」

頼子「(三回も抱きついちゃった…)Pさん、みたいに尻もちついてません」

モバP「そ、それを言うなよ、俺は一回だけだ」

頼子「……」ブル

モバP「寒いか、頼子」

頼子「……はい」

モバP「シャワー使って、体温めてくれ」

頼子「え、Pさんが先に…」

モバP「俺より担当アイドルの頼子が大切だ」

頼子「…うん(大切にしてくれるのはアイドルだから?)」

モバP「ほら、入った入った」ガチャ

頼子「…お邪魔します、綺麗な部屋ですね(芳香剤とか使ってるんだ…)」

モバP「そうか?仕事忙しくて、あんまり部屋にいないからかな」

モバP「あ、風呂場はそっちな、着替え用意しておくから」

頼子「ありがとうございます…早くあがるね」

モバP「しっかり温まってこい、お風呂の湯も入れるからちゃんと浸かれよ」

頼子「うん、ありがとう、Pさん」

・・・

頼子「うん、暖かい……」

頼子「いつもPさん、ここで汗流してるんだ」

頼子「このスポンジで体洗ってるのかな」

頼子「ボディーソープとシャンプー借りよう…」

頼子「Pさんと同じ香り…フフ」

頼子「この浴槽…いつもPさんが浸かってるんだ」

頼子「…変な気分になってきちゃった…うんッ」トプン

・・・

モバP「今頃、頼子が俺の風呂場で、生まれたままの姿で…」

モバP「ちょ、ちょっとくらいいいよな」

モバP「はぁ、頼子、頼子ぉ…ウウッ」ガチャ

頼子「Pさん、お待たせしました」

モバP「うわぁ、頼子、驚かすなよ」

頼子「普通に入ってきただけですけど、ノックもしましたよ」

モバP「え、そうか…それはすまなかった」

頼子「着替えありがとうございます…やっぱり大きいね」

モバP「あ、ああ、でも小さくて入らないよりいいだろ」

頼子「…うん、ほら、手、袖口から出ないよ」

モバP「あ、ああ(流石に裸Yシャツはいかんが…いい!)」

頼子「ふふ…(Pさんの肌着にPさんのシャツ…)」

頼子「ちゃんと洗濯して返しますから」

モバP「い、いいよ別に…(頼子の汗ならむしろ歓迎だ)」

頼子「そ、そうですか?あ、Pさんもお風呂どうぞ」

モバP「お、おう…早く出てくるな」

頼子「髪の手入れしますから、ゆっくりしてください」

モバP「ああ、そうだな、すまんな」

・・・

モバP「ああ、生き返るなぁ…」

モバP「ほんのちょっと前までこの湯に頼子が浸かってたんだよなぁ」

モバP「………ちょっとだけならいいよな」グビ

モバP「い、いや、いくら何でもこれはまずいだろ」

モバP「頼子は担当アイドル、担当アイドル…」

モバP「……………………………ふぅ」

・・・

モバP「お待たせ、頼子」

頼子「いえ…あれ、Pさん……?(妙にすっきりしたような顔?)」

モバP「ああ、頼子、待たせたな」

頼子「髪の手入れしてましたから」

モバP「確かに頼子の髪綺麗で柔らかいな」ナデ

頼子「うん…、アイドルになってから特に気をつけてます」

モバP「そっか、プロデューサーとして嬉しいよ」

頼子「昔は猫背で俯いてばかりで…」

頼子「でも、貴方と出会って、目線を上げれるようになって…」

頼子「少し余裕を持てて…人からどう見られるかとか、気にできるようになりました」

モバP「頼子…」

頼子「貴方のお陰です…だから」

モバP「頼子、俺達はアイドルとプロデューサー…だろ」

頼子「………はい」

モバP「さ、今日はもう寝よう、夜更かしはアイドルの大敵だぞ」

モバP「俺は厚着してソファーで寝るから、頼子はベッドでな」

頼子「……………はい、お休みなさい」

モバP「(頼子は担当アイドル、頼子は担当アイドル、頼子は担当アイドル)」

モバP「(手を出したらちひろさんからお仕置き、お仕置き、お仕置き…)」

モバP「(早く寝よう…)」

・・・

頼子「……うん、寝れる訳…ないよ」

頼子「隣、失礼しますね…もう寝てますよね」

頼子「ねぇ、Pさん…私は貴方のお陰でアイドルになれました」

頼子「自信を持てるようになって…友達も出来て…夢を叶えて」

頼子「ふふ、夢はまだ途中…かな」

頼子「つらい時も悲しい時も嬉しい時も…ずっと側にいてくれた」

頼子「優しくて、たまに厳しいけど、私以上に私を知っていて…」ナデ

頼子「好きにならないでいる方が…無理……だよ」

頼子「勇気を出させて…シンデレラの魔法で……」キュ

頼子「本当はもっと大胆な事したいけど…今日はここまで………」チュ

頼子「愛してます、私の大切な人」

・・・

モバP「うーん、朝か…」

モバP「ん、頼子は…いない…?」

モバP「手紙が…頼子らしいな、何々」

モバP「昨日と同じ服のままは嫌だから始発で帰って着替えてくるか」

モバP「頼子のこういう所好きだな」

モバP「お、朝食もある…味噌汁か…まだ少し温かいな」

モバP「うん、美味いなぁ…ってああ」

モバP「やばい、もうこんな時間だ、早くいかないと…」

モバP「ネクタイは…事務所にあるし、髭と髪は…ああ、事務所でやろう」

モバP「い、行ってきまーす」

・・・

シンデレラプロ事務所

モバP「はぁはぁ、何とか間に合ったな…」

モバP「事務所の近くの部屋にしてよかったよ」

頼子「あ、Pさん、おはようございます」

モバP「ああ、頼子、おはよう。着替えてきたんだな」

頼子「はい、こういうのはちゃんとしませんと」

モバP「今の言葉、事務所の困った大人たちに聞かせてやりたいよ」

頼子「そ、そういうつもりじゃ…あっ」

モバP「ん、俺の顔に何かついてるか?」

頼子「いえ、何でもありません…ふふ」

モバP「何でもない時の顔じゃないんだよなぁ」

頼子「さすがPさん、私の事よくわかってくれてますね」

モバP「付き合い長いからな、頼子のポーカーフェースも慣れたよ」

頼子「そうですか、嬉しいです」

モバP「じゃあ、どうなってるか教えてくれよ」

頼子「それは…秘密です、あ、私のいつもと違う所に気づいたら教えてあげます」

モバP「違う所…?カチューシャはたまに着けてるのだし…あ、リップか」

頼子「正解です…ちょっと背伸びを……でも時間切れですね」ガチャ

ちひろ「あら、頼子ちゃん、Pさん、おはようございます」

頼子「おはようございます」

モバP「おはようございます、ちひろさん」

モバP「ちゃんと頼子は送りましたからね」

頼子「ふふ」

ちひろ「分別があって助かります…ってそのキスマークは何ですか」

モバP「え、キスマーク、えええッ」

ちひろ「Pさん…そういうのはアイドル達の精神衛生上困ります」

モバP「え、いや、これは、俺知りません」

ちひろ「知らなくてキスマークが着くはずないでしょう」

モバP「よ、頼子助けてくれ…」

頼子「え、私を送ってくれた後はよくわかりません」

頼子「(もっと…してくれてもよかったのに……)」

モバP「おい、頼子頼むよぉ」

ちひろ「往生際が悪いですよ、Pさん」

モバP「いやだぁ、レアメダルはいやだぁ」

おしまい

久々に投下しました…本当は1月中にやってるはずだったのに
Pとの絡みの部分がずいぶん長いのは気のせいです
雪のネタは私自身ひどい目にあったのでご容赦ください

今後は
文香編+マキノ
周子編+奏
を考えてますが、別スレにしたほうがいいのかなぁ

読んでくださると幸いです

古澤頼子(17)
http://i.imgur.com/skljJ9H.jpg
http://i.imgur.com/zkJNmzh.jpg

池袋晶葉(14)
http://i.imgur.com/H2PH90d.jpg
http://i.imgur.com/Lno4Yqb.jpg

第2話、周子編+奏を投下します
何人の方にご指摘いただいている通り、終電の話を投下してたものです
わかるもんなんですね、かなり嬉しいです
画像貼って頂いた方、読んでいただいた方ありがとうございます

周子編:こんな感じでどうでしょう、あくまでも頼子さんメインです
    周子編というより奏編な気もしますが
スレの扱い:このスレを伸ばす方向でやります、投下ペースは許してぇ
リク:いただけると非常に嬉しいです、全部やれるとは限りませんが
本来の新作:簡単なプロットは出来てます…が、超鬱展開です
      あと一部のアイドルの扱いが色んな意味でひどくて…
      ご容赦いただけるか不安な内容で正直二の足踏んでます
      イメージとしては戦隊ものの皮を被った平成ライダーです

第2話『頼子と女狐とキス魔』

シンデレラプロ事務所

頼子「今日はPさんと二回目の打ち合わせ…ふふ」

頼子「Pさんのために夜食作ってきたんですよ…食べて貰えるかな」ガチャ

頼子「お疲れ様です」

ちひろ「お疲れ様、頼子ちゃん」

周子「あ、頼子じゃん、お疲れー」

頼子「周子さん、お久しぶりです」

周子「だねー、そうだ今日この後どう?」

頼子「これからPさんと打ち合わせなんです」

周子「そっか、じゃ、いる間に終わったらで」

頼子「そうですね、では…ふふ」

ちひろ「周子ちゃん、頼子ちゃんと仲いいの?」

周子「まーねー、ところでさ、ちひろさん、Pさんと頼子の打ち合わせって何?」

ちひろ「さぁ…今後の活動方針のためとしか」

周子「ふーん、二人でイチャついてるんじゃないんだ」

ちひろ「流石にそれは…」

・・・

シンデレラプロ会議室

頼子「失礼します」

モバP「ああ、頼子、今日は時間ぴったりだな」

頼子「はい、あ、そこで周子さんに会いましたよ」

モバP「ああ、そう言えば珍しく事務所に来てたな」

頼子「はい…私も久しぶりに会いしました、一緒にダーツバー行って以来です」

モバP「えっ?」

頼子「だから久しぶりと…」

モバP「いや、そこもやや驚きだが、周子と仲いいのか?」

頼子「はい…、たまに遊びに行ってますよ」

モバP「い、意外だ…」

頼子「そうですか…?似てる点も多いつもりですけど」

モバP「頼子と周子の共通点?うーん、左利きとか?」

頼子「…真面目に考えてます?」

モバP「い、いや…、どうも二人が左利きなのが印象深くてな」

モバP「特に…」

頼子「特に、周子さんを右利きと勘違いして、ダーツで大敗したからですか?」

モバP「な、何故、それを…」

頼子「その後の罰ゲーム込みで周子さんから聞きました」

モバP「げ…、よ、頼子、せっかくだから今回は周子との事を聞こうか」

頼子「…あの罰ゲーム、私ともしてくれたらいいですよ」

モバP「え、それは…な、なな、何を言ってるんだ、頼子」

頼子「(え、そんなに問題のある事だったんだ…)」

頼子「(Pさんが渋々やったとか、周子さんもドキドキしたとしか聞いてないけど)」

頼子「で、では、いい話が出来たらということで」

モバP「ま、まあ、いいだろう」

モバP「(頼子…周子としたのは目隠ししてポッキーゲームだぞ)」

モバP「(したいのか…俺……と?)」

・・・

シンデレラプロ事務所

周子「仕事終わったーーーん」

周子「何か今日はまっすぐ帰る気分じゃないしーーー」

周子「こういう日は誰か誘って遊び行きたいなぁ」

周子「お、あそこにいるんは?」ササ

頼子「(新しいカチューシャ買っちゃった…)」

頼子「(Pさん気づいてくれるかな…)」

頼子「(頼子似合ってるよ、お前の瞳の色と一緒だな)……なんて」

周子「何がなんてなん?」スッ

頼子「………ッ」

周子「あれ、反応が薄いなぁ、面白くなぁーい」

頼子「(か、顔に出てないだけで驚いてます…)」

周子「頼子ちゃん、何してたん?」

頼子「……はい、仕事が終わったので、一度事務所にと」

頼子「(本当はPさんを待ってたんですけど…)」

周子「あたしもさー、仕事終わって暇やなーって思ってたんやけど」

周子「Pさんは別の現場行って直帰やって言うし、つまんないん」

頼子「(あ…、Pさん来ないんだ)」

周子「ねー、頼子ちゃん、この後暇ならダーツバー、一緒に行かへん」

頼子「……」

周子「(こんな真面目そうな子にダーツバーは不味かったかな)」

頼子「はい、いいですよ」

周子「えっ?」

頼子「ご一緒します、初めてなので教えてくださいね」

周子「もちろんだよん、さ、行こ行こーーー」

頼子「フフ、楽しみです」

・・・

モバP「頼子が周子とダーツバーな…聞いても信じられないな」

頼子「そうかな?私にも色んな面があるんですよ」

モバP「ま、まあ、それが知りたかったわけだし、構わないが」

頼子「罰ゲーム、楽しみにしてますね」

モバP「う、それはいいとしてもだ…周子だろ、相手」

モバP「補導されるような時間まで遊んでないだろうな」

頼子「それは大丈夫ですよ」

モバP「うーん、周子は出会いの印象が強すぎてなぁ」

頼子「Pさんが熱烈に口説いたと聞いていますけど」

モバP「周子のやつめ…」

頼子「周子さんも誇張してる思いますけど…」

モバP「そうに決まってるだろ、ハハハ」

頼子「私も美術館で突然声をかけられたから…納得かな」

モバP「お、おい、頼子…」

頼子「フフ、さあ、続けますよ、Pさん」

・・・

あるダーツバー

頼子「へぇ、落ち着いた雰囲気でイイお店ですね」

周子「でしょ、客層もいいから女の子でも入れるしねん」

頼子「そうですね、あ、カラオケもあるんですね」

周子「何かいれる、あ、デュエットしよっか」ブーブー

頼子「あ、どうぞ」

周子「奏からだ、ね、頼子、奏も誘っていい?」

頼子「ええ、是非」

周子「オッケー、じゃあ誘うね」

頼子「はい、奏さんが来る前にダーツ教えてください」

周子「いいよん、あ、じゃあ、まずやってみて」

頼子「……うん、やってみるね」

周子「あ、頼子ちゃん、左利きなんだ」

頼子「はい、周子さんもですよね?」

周子「そうだよん、字とお箸は右だけどね」

頼子「あ…私もです……」

周子「いやー、厳しい両親で、子供の時に躾けられてさ」

頼子「親心…だと思いますよ」

周子「そっかなぁ」

頼子「そうですよ、きっと…左手で字を書くと汚れますし…」

周子「まあ、そうかもねー」

頼子「躾って身を美しくするって書きますから…」

周子「ふーん、頼子ってさ、ご両親好きなんだ」

頼子「えっ…、う、うん…厳しい所もあるし、家にいない事多いけど」

頼子「今は大切にしてくれてるってわかります」

周子「そっか、頼子ちゃんがちょっとわかった気がしたよん」

頼子「そうですか、ふふ」

周子「ね、頼子って呼んでいい?」

頼子「は、はい…」

周子「うん!さ、頼子、ダーツやろ、ダーツ」

頼子「あ、忘れてました…うん」

頼子「肘の向いてる方向にものは飛ぶから…えい」ポト

周子「頼子、ダメダメじゃん」

頼子「どこがダメでした、周子さん?」

周子「うーん、どこがというより、遠慮しすぎかな」

周子「(でも、こんな子がステージだとあれなんだから、Pさん恐るべし)」

頼子「は、はい…」

周子「よし、あたしが手取り足取り教えてあげるよ」

頼子「きゃ、きゃあ、変な所さわらないでください」

周子「ほら、胸を張って、左足に体重のせて、頭までまっすぐ」

頼子「こ、こうですね、ひゃ」

周子「頼子って、いい脚してるよねぇ」ナデ

頼子「しゅ、周子さん…あん」

周子「頼子って、髪長くてサラサラだし、露出無いのにエロイよね」

頼子「え…」

周子「ダメ、なんか変な気分になってきた」ギュ

頼子「周子さん、止めて…」

周子「嫌なら、抵抗しなよ」

頼子「い、嫌では……ううん」

周子「お姉様って呼びなさい、頼子」

頼子「周子…お姉様……うん」

・・・

頼子「…何がお姉様ですか、Pさん」

モバP「はは、すまん、つい…」

頼子「もう…」

モバP「でも、頼子ってこういう経験ありそうだし」

頼子「そういう小説の読み過ぎです…」

モバP「頼子も知っているんじゃないか」

頼子「……知ってはいますけど」

モバP「でも頼子はお姉様って言われるのもいいしなぁ」

頼子「…そ、そうですか?」

モバP「ああ、頼子は女性ファンも多いんだぞ」

頼子「そうみたいですね…フフ」

モバP「あいとは似ているようで、やや違った層にウケてるんだよ」

モバP「学校でもモテるんじゃないか?男女問わず」

頼子「え、そ、そんな事ないですよ…Pさんといないとアイドルに見られませんし」

モバP「ははは(気弱というより…、妙な意味に思えるんだよなぁ)」

モバP「でも、クラスの男子から告白とかされてるんじゃないか?」

頼子「さぁ、どうでしょう?」

モバP「本当だろうな」

頼子「損じてください(嫉妬してくれてる…のとは違うかな?)」

頼子「学友はともかく、ファンの方の心は奪わないといけませんね」

モバP「そこはばっちり頼むぞ」

頼子「ええ、でも私はもう一つ奪いたい心があるんですよ…フフ」

モバP「そ、そうか、そろそろ話の続きを頼むよ」

頼子「(もう…)…しばらくして奏さんが合流しまして」

頼子「奏さんにも驚かれましたね」

モバP「まあ、そうだろうな、普段のイメージとのギャップがな」

・・・

頼子「次はこれにします…」コンコン

奏「お待たせ、遅くなって、ごめんね…ってあれ?」

頼子「こんばんは、奏さん」

周子「遅いよー、奏」

奏「…うん、こんばんは、周子さん、もう一人いるって聞いてたけど」

頼子「私です…迷惑でした?」

奏「ううん、そんな事は…でも真面目な頼子ちゃんがいるのが意外で」

周子「誘ったあたしも驚いたんよん」

頼子「実は夜の方が得意で…」

奏「へぇ、頼子ちゃんも夜遊び好きなんだ」

頼子「フフ、どうでしょうか」

周子「あ、頼子、曲始まるよ」

頼子「あ、はい…二人とも聞いてください」

奏「頑張ってね、頼子ちゃん」

周子「ひゅーひゅー」

・・・

周子「95点か、頼子やるじゃん」

頼子「…はい、ありがとうございます」

奏「それにしても…他人の歌の割にずいぶんダンス小慣れてたじゃない」

頼子「え、それは…実は……ですね」

周子「あたしも興味あるなー」

頼子「両親が仕事で遅い時は学校帰りにカラオケ行くこともありまして…」

奏「それくらい、普通でしょ?」

頼子「い、いえ…学校の友達にはアイドルに憧れてる事、話したことなくて…」

頼子「一人でダンスもしながら歌ってたんです…」

周子「頼子、それは…うぷぷ」

頼子「…もう、笑わないでください」

奏「うふふ、それでしっかりダンス出来るのね」

頼子「奏さんまで…」

奏「ごめんなさい、褒めてるのよ」

周子「それにしても、頼子がアイドルに憧れてるの見抜くってPさん見る目あるね」

頼子「そうですね…私以上に私を知ってくれていますし…」

奏「(あれ…この感じ……)」

周子「(うーん、やっぱり頼子もPさん?)」

頼子「あ、あの…えっと…そ、そうだ、皆でお話しませんか?」

周子「どんな事話すん?」

頼子「共通の話題がいいですよね…アイドル活動とか?」

周子「せっかく仕事終わったのに、また仕事の話?」

奏「頼子ちゃんはやっぱり真面目ね」

奏「あ、共通の親しい男性の話なんてどうかしら」

周子「いいよん(Pさんの事だね)」

頼子「…はい(Pさんの事…だよね)」

頼子「どこが好きか……いえ、どこが嫌いかを話すのはどうですか?」

奏「乗ったわ」

周子「頼子、わかってるじゃん」

・・・

モバP「おい、頼子…ちょっとひどくないか」

頼子「えっ、何がです?」

モバP「いや、どこが嫌いかって…てさ」

モバP「そこは、どこを尊敬しているかとかにしてくれよ」

頼子「私は共通の親しい男性としか言ってませんよ」

モバP「う、それはそうだが…」

頼子「ちなみに三人の意見として…優柔不断、お酒にだらしない、すぐ調子に乗る」

モバP「ガハッ」

頼子「ケダモノ、ロリコン、不審者、スケコマシ…」

モバP「やめて…もう、俺のライフは0だ…」

頼子「それに、優しすぎる人で…いつも自分より私達を優先して…」

モバP「よ、頼子」

頼子「社長の事かもしれませんよ」

モバP「そうだな、ふふふ」

モバP「ところで、頼子、この後は奏に家にお泊りしたのか」

頼子「はい?」

モバP「だから、お泊りだよ、お泊り」クワッ

頼子「(Pさん…ちょっと怖い……)」

モバP「背中の流しっことか、濃厚ピロートークはしたのかと聞いてるんだ」

頼子「この日は泊まる用意は無かったので帰りましたよ」

モバP「そ、そうか…」シュン

頼子「(か、かわいい…)お泊りは後日改めてでしたね」

モバP「本当か、その話を、その話を聞かせてください!!」

頼子「う、うん…ちなみに奏さんのご実家に泊まらせていただきました」

頼子「言っておきますが、お風呂に三人同時は厳しいので別々ですよ」

モバP「それは残念だな…」

頼子「(本気で残念そう…)で、では…」

・・・

奏の実家・奏の自室

奏「二人とも、お待たせ」

頼子「いいえ、待ってなんて…」

周子「そうだよー、せっかく頼子とイチャツイてたのに」

奏「ふふ、お邪魔したみたいね」

頼子「い、イチャツイては…周子さん、止めてください」

奏「どんな事話してたの?」

頼子「周子さんの肌がとても白いとか、そういう話ですよ」

奏「本当ね、白くて綺麗」

周子「ふふん、輸血いっぱいしてるからかな」

頼子「お風呂上がりは、ほんのり桜色で特に綺麗でしたね」

奏「そうだったわね、…これだけ白いとキスマークが映えそう」

周子「へっ!?」

頼子「周子さんの白い体というキャンパスに…赤いキスマーク、綺麗だと思いません?」

周子「お、思わない、思わないよ!」

奏「そう?じゃ、試してみましょ」

周子「ちょ、ちょっと奏、口紅塗って何するつもり?」

頼子「わかってるでしょう、周子さん…」スル

周子「頼子まで、やん、服脱がさないで」

奏「かわいいわ、周子さん」チュ

頼子「本当に綺麗…でも私達がもっと綺麗にしてあげます」チュ

周子「二人共、もうやめ…そこは吸わんといて…ああん」

奏「ダメ…血管が浮き出てて綺麗よ…」

頼子「私はこっちを…剃ってるんですね、キスされるためですか?」チュ

周子「やああん、それは水着撮影のため、うん、もう…」

・・・

頼子「Pさん!!!」

モバP「頼子、せっかく気持ちよく妄想してるのに邪魔するなよ」

頼子「………」グリ

モバP「い、痛い、痛い、や、止めてくれ、頼子」

頼子「止めません…」グリ

モバP「お、俺が悪かった、この通りだ」

頼子「うん…三人でお喋りしましたから、その話をしますね」

モバP「お、おう、頼むよ、今度は俺の悪口じゃないだろうな」

頼子「いえ、したのは主に恋愛の話ですよ、周子さんはその頃には寝てましたけど…」

モバP「ええっ!!」

頼子「周子さん、お仕事で朝早かったみたいですから」

モバP「そこじゃなくて、恋愛って…」

頼子「私も奏さんも17歳ですよ、恋愛くらい…」

モバP「ま、まあそうだが…恋愛禁止じゃないが…そのさ」

頼子「…はい」

モバP「頼子なら変な人とは付き合わないだろうけど…」

モバP「マスコミ対策とかも必要だから恋人が出来たら報告してくれよ」

頼子「う、うん…(私の…好きな人……気づいていますか?)」

モバP「問題の無い範囲で聞かせてもらえるか?」

頼子「は、はい、問題なんて…(ここは…)」

・・・

周子「……ムニャムニャ」

奏「周子さん…寝たわね」

頼子「寝ましたね…朝早かったみたいですし…」

奏「そうね…ね、頼子ちゃんの恋バナ聞かせてよ」

頼子「え…、か、構いませんよ…でも奏さんも聞かせてね」

奏「もちろん、で、どんな恋愛したの?」

頼子「え、えっと…ちゃんとした恋愛してるのは最近かもしれません…」

奏「ふぅん、どんな人なの?」

頼子「え、えっと…そうですね」

頼子「年上で…」

奏「ふんふん」

頼子「いつも優しくて、私以上に私の事知ってて」

頼子「ずっと自信を持てなかった私の目線を上げてくれた人で」

頼子「お世話になりっぱなしだけど…」

頼子「これからは私もあの人を支えたい…な」

奏「へぇ…(それってPさんのことだよね…)」

頼子「か、奏さんはどんな人が好きなの?」

奏「私の好きな人か…、そうね……」

奏「偶然だけど、私も年上の人ね」

頼子「それは偶然ですね」

奏「……、それで、そうね…年上だけど、うぶな所があって」

奏「とても見る眼がある人ね…それに私の事しっかり見てくれてるわ」

奏「うぬぼれかしらね…うふ」

頼子「いえ…奏さんなら…(Pさん、ですよね……)」

奏「あ、聞いてよ…キスしてあげよっかって言ったらね」

奏「本気にしちゃって、ものすごく慌ててたわ」

頼子「冗談…なんですか?」

奏「頼子ちゃん、急にどうしたのよ?」

頼子「………」ジッ

奏「本気よ」

頼子「そう…ですか」

奏「ええ…」

頼子「……」

奏「……」

周子「お腹すいたーーーん、でも、もう食べらんなーーーい、ムニャムニャ」

奏「う、うぷぷ」

頼子「ふふふ、どんな夢見てるんでしょうね」

奏「ホントね、うふふふ」

頼子「周子さんの好きな人ってどんな人でしょうか?」

奏「そうね…きっと年上よ」

頼子「そうですね、おおらかで道に迷ってる時に拾ってくれそうな人ですよ」

奏「きっとそうね…誰かしら」

頼子「誰でしょうね…フフ」

奏「ね、頼子ちゃん…キスってもうした?」

頼子「キス…ですか?いえ……」

奏「じゃあ、私が教えてあげるわ……」チュ

頼子「え、う、うん」

奏「同じ人が好きなもの同士…ね」チュ

頼子「それは…うん」チュ

・・・

モバP「お、おい、おおおおい、頼子、俺は何も言ってないぞ」

頼子「はい、私の話ですからね」

モバP「な、なあ、頼子……その、したのか、キス」

頼子「私の話、信じられないんですか?」

モバP「う、うーん、いや、そんな事は…」

頼子「フフ…」

モバP「しかし、頼周もいいと思ってたが頼奏もいいなぁ」

頼子「また…(私は頼P…いえ、P頼がいい…です)」

モバP「そうだ、思い切って、『頼周奏』なんでどうだ」

頼子「頼…周…奏……?中国の方ですか?」

モバP「どうだ、頼子」

頼子「どうだって…読みにくくありませんか」

モバP「まあ…な、いいと思ったんだが」ションボリ

頼子「え、本気で落ち込んでる…あ、その…お腹すいてません?」

モバP「あ、ああ、もうこんな時間だしな」

頼子「そ、その…夜食作って来たんです…よ、よかったらどうですか」

モバP「ほ、本当か、晩飯まだだから助かるよ」

頼子「では、温めてきますね」

モバP「あ、手伝うよ、お茶くらいは俺が淹れるよ」

頼子「あ、はい…すみません」

・・・

シンデレラプロ・給湯室

頼子「(Pさんとシンクに並んでるなんて…うふふ)」ジー

モバP「頼子…どうした?」

頼子「い、いえ…何でもありません」ブーブー

モバP「あ、すまん、テレビ局の人からだ、お世話になっております」

頼子「……」コクリ

頼子「あ、私にも…晶葉ちゃんからだ、ここちょっと電波悪いから」

・・・

周子「あー、お腹すいたーーーん、クンクン」

周子「超いい匂いやん、こ、これは…」

周子「いただきまーーーす、うーん、美味しいん」

頼子「次のお休みは晶葉ちゃんと…ああ」

周子「およ、頼子じゃん、どうしたん?」

頼子「周子さん…それ」

周子「これ超美味しかったよーーん、頼子も食べる?」

頼子「縢の容器が二つ…もう、それが最後の一個です…」ガク

周子「え、どうして頼子が残りいくつか知って…もしかして」

頼子「それ、私のです……」

周子「げ…、ごめん、頼子、堪忍して」

モバP「頼子、お待たせ」

頼子「あ…、Pさん……そ、その…」

周子「あ、これは…もしかして……」

頼子「……」グス

モバP「え、えっと……」

周子「さいならーー」

モバP「待て、周子」ガシ

周子「やっぱ逃げれないか…トホホ」

・・・

周子「はい、本当にすみませんでした、反省しております」

モバP「まったく…勝手に他人のもの食べるなよ」

頼子「…せっかく、Pさんのために作ったのに……」ボソ

周子「あ、あははは」

ちひろ「周子ちゃん、まだかしら?」

奏「いつまで待たせるの、周子さん?」

周子「(おお、助け舟が)」

ちひろ「お取り込み中ですか?」

モバP「ええ、これから周子をお説教するところです」

ちひろ「あら…私と奏ちゃんと周子ちゃんとでダーツバー行くつもりだったんですが」

周子「本当に反省してるからさ、二人の分はあたしが持つからそれで許してよ」

頼子「(もうちょっとPさんと一緒にいれますね…)それでいいです…」

モバP「お、おい、頼子」

奏「ほら、頼子ちゃんもこう言ってるんだし」

モバP「仕方ないな、まあ俺の分はいいから」

周子「助かった…ほっ」

・・・

あるダーツバー

モバP「あ、ここの店ですか」

ちひろ「ここの店、元々私が周子ちゃんに教えたんです」

周子「よく使わせてもらってまーす」

頼子「……」ジー

周子「は、反省してます」

モバP「なあ、頼子はカラオケでどんなのいれるんだ」

頼子「そうですね、前に奏さんと来た時は…」

頼子「如月千早さんのinfernoとか、星井美希さんのrelationsとかですね」

モバP「お、おう…」

頼子「それから、天海春香さんのI Wantも歌いましたよ」

モバP「そ、そっか、それは聞いてみたいな、ハハハハ」

頼子「フフ…」

ちひろ「ほら、二人共飲み物とりますよ」

頼子「オレンジジュース…、あ、アーモンドオレも入ったんだ、こちらにします」

モバP「お酒…いいですか、ちひろさん」

ちひろ「ええ、私もカクテルですから」

モバP「じゃあ、ビールで」

周子「はーい、あたし、カシスオレンジ」

モバP「おい、周子」

ちひろ「周子ちゃん…」

周子「冗談だって…ジンジャーエールで」

奏「私はバージンメアリーにしたわ」

モバP「奏、ノンアルコールカクテルは微妙な所だから身内の集まりだけにしとけよ」

奏「ええ、わかっているわ」

頼子「(今日はいいんだ…シンデレラ飲んでみたいな)」

・・・

ちひろ「はい、注目してくださーーーい」

モバP「えっと、何ですか、ちひろさん」

奏「ちひろさん、酔ってるよね?」ボソ

周子「あれはダメなパターンだね、何かあったのかな」ボソ

頼子「ちひろさん、最近ネットで有名なんですよ」ボソ

頼子「何でも、美声すぎる美人アシスタントとか…」ボソ

奏「さすが、頼子、何でも知ってるね」ボソ

頼子「いえ、知っている事だけです」ボソ

ちひろ「はい、そこの三人、私の話を聞いてください」

頼子・周子・奏「はい」

ちひろ「では王様ゲームを始めます、はいくじ引きです」

モバP「ちひろさん…(いや、この展開は美味しい…俺が王様にさえなれば)」

モバP「(頼子には膝枕をさせて、奏にはキスさせて、周子にはアレをさせよう)」

モバP「(ちひろさんには…後が怖いからよそう)」

ちひろ「はーい、最初の王様は私です」

ちひろ「じゃあ、3番は恥ずかしいエピソードを話してもらいます」

周子「うわ、あたしだ…」

頼子「楽しみにしてます、周子さん」

・・・

ちひろ「王様だーれだ」

周子「やった、あたしが王様だ、じゃあ1番と3番がチークダンス」

頼子「1番は私です…(3番がPさんだったらどうしよう…)」

ちひろ「3番は私よ、頼子ちゃん」

頼子「ほ…」

モバP「チッ」

・・・

ちひろ「王様だーれだ」

頼子「私です…え、えっと」

周子「頼子、こういう時は遠慮しちゃダメだよ」

頼子「う、うん、じゃあ…1番を2番と3番がくすぐる」

周子「よ、頼子、こ、こんなのの面白くないからやめ、うわ」

奏「2番は私よ、周子さん」ガシ

ちひろ「3番は私れす、本当は弱いんでしょ、1番の周子ちゃん」ガシ

周子「あはははっははは」

モバP「くっ…でも、これはこれでエロイかも…」

・・・

ちひろ「王様だーれだ」

奏「あら、私だわ、じゃあ、2番が私のほっぺにキスしてもらおうかしら」

周子「あー、あたしだ」

奏「あら、Pさんにして欲しかったわ」

モバP「まったくだ…」

頼子「Pさん…」

周子「ほら、するわよ」チュ

・・・

モバP「バカな…10回もしたのに王様にも、する側にもなれないなんて…」

モバP「どんな確率だよ」

ちひろ「はい、Pさん湿気た顔しないで、なるかならないかは

ちひろ「なるまでやるから、100%ですよ」

頼子「…(流石、鬼、悪魔、ちひろさんです)」

ちひろ「頼子ちゃん」

頼子「ひっ」

ちひろ「さぁ、気を取り直して、王様だーれだ」

周子「はーい、あたしでーす」

周子「じゃあ、1番と4番にあの罰ゲームやってもらおうかな」

モバP「我が世の春が来たーーー、1番だ」

頼子「4番です…」カァ

モバP「て、あの罰ゲームって…」

周子「そうだよん、目隠ししてポッキーゲームしてもらおうか」

モバP「ほ、本気か、周子…頼子」

頼子「え、えっと…」

ちひろ「王様の命令は絶対です、ほら」

頼子「きゃ、急にやめてください」

周子「よかったじゃん、頼子、大当たりでしょ」ボソ

奏「Pさんも一応ね…(ホントは私として欲しかったわ)」

モバP「い、いいのか、頼子」

周子「頼子はあと、2歩先だよ」

モバP「ああ、そうか、すまん」

頼子「きゃあ」ドン

周子「にしし、引っかかった」

頼子「周子さん」

周子「ごめん、ごめん、ほらポッキー」

頼子「うん…」

モバP「お、おう」

頼子「(あ、Pさんの息遣いがわかる…)」モグ

モバP「(頼子、いい匂いだな…)」モグ

奏「もうちょっとで顔ふれそう…きゃ」

ちひろ「さぁ、もうひと息ですよ」

周子「何か、ドキドキしてきた、あたし達もする、奏?」

奏「そ、それはおかしいでしょ…(ホントにいいのかしら?)」

頼子「……(Pさん、もうすぐそこだ…うん)」

モバP「(頼子は担当アイドルだけど…今は非常事態だ)」

周子「あっと、すっこし」

ちひろ「あっと、すっこし」

奏「…うーん」

頼子「や、やっぱりだめ」ドン

モバP「う、うわ、頼子」

周子「ちょ、ちょっと頼子」

頼子「ごめんなさい、私…ごめんなさい」ウル

ちひろ「頼子ちゃん、どこいくの」

奏「流石にあれはやりすぎよ、Pさん行ってあげて」

モバP「お、おう」

・・・

ダーツバーのトイレ

頼子「変だね…Pさんとずっとああいう事したいって思ってたのに」グス

頼子「やっぱり出来ないよ、Pさんとは…もっとちゃんとしたいから…」コンコン

頼子「あ…」

モバP「頼子、いるんだろ…あのさっきはごめんな」

頼子「いえ、私こそ、場の空気をぶち壊しにして」

モバP「いや、頼子は悪くない、俺も悪ノリしすぎたよ」ガチャ

頼子「Pさん…」

モバP「頼子、泣いてるのか…、ごめん、そんなに俺とするのが嫌だったか」

頼子「違います…違うんです……もう…女心のわからない人」グス

モバP「す、すまん…許してくれ」

頼子「あ、それ…」

モバP「さっきのポッキーだな、もうほんのちょっとだけど」

頼子「ん…」

モバP「お、おい、頼子、ポッキー咥えて…これじゃまるで」

頼子「ん…」コク

モバP「(ここで手で取ったら…頼子が泣くじゃすまなくなるな)…よし」

頼子「(あっ…Pさんが近くにいるんがわかる…Pさん……)」

モバP「(これはあくまでも頼子の精神衛生のためだから、頼子のため…)}

頼子「んん」

・・・

モバP「ハハハ、担当アイドルとしてしまった…」

頼子「Pさんと一緒なら私…」ギュ

モバP「頼子はさっきからこの調子だし」

モバP「おーい、戻ってこい頼子、アイドルが夢だったんだろ」

頼子「は、はい」ブーブー

モバP「ん、何だ?」

頼子「あ、奏さんからです…」

頼子「ちひろさんと周子さんには言い聞かせたから戻ってくるようにと」

モバP「奏もやるな…さ、戻るか」

頼子「はい…」ギュ

モバP「腕組んで戻るつもりか…まあ、今日はいいか」

頼子「戻りましょう、フフ」

頼子「あ、そういえば、私もう終電が…」

モバP「女子寮か奏の家に泊めてもらいなさい」

頼子「…はい」ムス

頼子「(もう…でも私の初めて…Pさんに、フフ)」

おしまい

頼子と周子+奏編投下完了です
文香さんとマキノ編は週末かなぁ
副業の馬鹿野郎

塩見周子(18)
http://i.imgur.com/IJkbjwC.jpg
http://i.imgur.com/5hVv4w1.jpg

速水奏(17)
http://i.imgur.com/5quUII1.jpg
http://i.imgur.com/CVpPdBR.jpg

第3話 文香編を投下します。
軽く他のアイドルも登場します。
もうとっくにすぎましたが、バレンタイン話です。
…副業の馬鹿野郎、前の投下をこっちにしろって言うのは勘弁してください。
本スレでいただいた肇ちゃんリクもいずれ消化しますね。

前作との関係:終電スレの続編ではありません。
       ご指摘の通り別の選択肢を選んだ世界という感じですね
       一応終電スレの過去話でもOKなようにはなってるはずです
麗奈:リクということでよろしいですか?次の投下は麗奈編+光でいこうかな
マッサージ:そっちまで覚えている人がいてくれましたか!
      半ば黒歴史ですが、デュンヌが頼子を勇気付けるとこは好きです。
      今回ちらっとデュンヌさんも出てきます。(あちらでは頼子P表記)

第3話 頼子と文学少女とチョコレート

2月14日

シンデレラプロ事務所

頼子「今日は遅くなっちゃった…」

頼子「これ用意したけど…なんて言ってあの人に渡そうかな…」

頼子「…うん」ガチャ

ちひろ「あら、頼子ちゃん、お疲れ様」

頼子「お疲れ様です、ちひろさん」

頼子「…なんですか、そのすごい量の包は?」

ちひろ「アイドルの皆やデュンヌさんにもらったの、友チョコだって」

頼子「バレンタインですしね」

頼子「私も日頃のお礼として用意してあります…ふふ」

ちひろ「ありがとう、頼子ちゃん」

ちひろ「はい、私も」

頼子「ありがとうございます…」

頼子「あの…Pさんと打ち合わせの予定なんですが…」

ちひろ「いつもどおり会議室にいるわよ」

頼子「はい…遅れたから急がないと」

ちひろ「頼子ちゃん…きっとあの人の分も用意してるんだろうなぁ」

ちひろ「私は…どうしようかな」

・・・

モバP「頼子、そろそろかな」コンコン

頼子「失礼します…遅くなってごめんなさい」

モバP「いや、事前に連絡くれてたからな、問題ないよ」

頼子「はい…(あ、Pさん、今日は眼鏡してる…)」

頼子「(知性的でカッコイイな…あれ?)」

頼子「Pさん、それは…(確か文香さんが読んでた…)」

モバP「ああ、これか?頼子や文香…本が好きな担当アイドルが多いからさ」

モバP「俺も話合わせられるようにってな」

頼子「そうですか…でも、どうしてその本を」

モバP「ああ、いや、文香に何かいい本ないかって聞いたら勧められてな」

頼子「………」

モバP「文香のやつ、最初貸してくれるって言ったのに」

モバP「いざって時になると手放そうとしないんだからさ」

頼子「ああ、そういう事ですか…」ホッ

頼子「(文香さんからのプレゼントだと思いました…)」

モバP「おかげで、買う羽目になったけど、確かに面白いなこれ」

頼子「ええ…私も貸してもらうはずでしたけど…Pさんと同じ事が…」

モバP「頼子もか…文香ってすごいよな」

頼子「そうですね…結局私は図書館で借りて読みました」

モバP「ネタばらしはヤメテくれよ…」

頼子「それはもちろん…でも文香さんが手元においておきたい気持ちもわかります」

頼子「Pさんはどうやって見つけたんですか?」

モバP「ああ、ネットでな…かなり割増料金だったけど」

頼子「へぇ…便利なんですね、今度教えて…もらえますか」

モバP「ああ、いつでもいいぞ…って打ち合わせの事忘れてた」

頼子「あ…」

モバP「今日はせっかくだから文香との事聞こうか」

モバP「その様子だと仲良いみたいだな」

頼子「ええ」

モバP「きっかけはあのパーティーか?」

頼子「そうですね…ふふ」

・・・

パーティー会場

モバP「おお、頼子じゃないか」

頼子「あ、お疲れ様です」

モバP「お疲れ様。頼子…こんな所にも本持ってきてるのか?」

頼子「調べ物をしようかと思ったのですが、そんな余裕はありませんでした。フフ」

モバP「熱心なのは嬉しいけど、パーティーは楽しめよ」

頼子「準備を万全にしておきたくて…Pさんの仕事だから」

モバP「おう…嬉しいぞ、頼子」

頼子「(こういう所だとどんな事話せばいいのかな…)」

モバP「(服はいつものだけど…メイクしてるんだな)」

頼子「どう…しました?」

モバP「い、いや、いつも以上に綺麗だなって…」

頼子「Pさん…何を言ってるんですか」カァ

モバP「ああ、つい…そ、そうだ、せっかくだから色んな娘と話してみたらどうだ?」

頼子「はい…でも、誰と?(貴方と話していたいな…ダンスも……なんて)」

モバP「うーん、そうだな」

頼子「そういえば新しく入った方に本好きな人がいましたよね?」

モバP「ああ、文香だな。鷺沢文香…さっき見たけどな」

頼子「どんな本を読むのかな…」

モバP「いかにもな文学少女だな…話して…やってくれるか?」

頼子「はい、是非…何だか歯切れよくありませんね」

モバP「そんなつもりは…まあ、うちに入った頃の頼子みたいというか…その」

頼子「ああ…今の私なら大丈夫、任せて…」

モバP「俺やデュンヌさんとは話せるけど…人付き合いが苦手そうなんだよ」

頼子「じゃ、じゃあ…鷺沢さんの所までは一緒に…」

モバP「そうだな、文香は…」

ちひろ「お疲れ様です、Pさん。探しましたよ」

デュンヌ「Pさん、あれの件忘れてたでしょ」

モバP「ちひろさん、デュンヌさん…あ、すみません」

頼子「あれって?」

モバP「……うう」

デュンヌ「それは秘密です」

モバP「ごめん、頼子…あ、文香はあそこにいるぞ。じゃあ後で」

ちひろ「失礼するわね、頼子ちゃん」

デュンヌ「Pさん、借りてくねー」

頼子「Pさん、大丈夫かな…この後余興があるって…それかな?」

頼子「鷺沢さん…いた……本当に昔の私みたい」

・・・

文香「………(人が沢山…目も合わせられない……)」

文香「(変わりたいと…思っているのに……これでは)」

頼子「あの…」

文香「……ッ」

頼子「ごめんなさい、急に話しかけて」

文香「い、いえ……」

頼子「古澤頼子といいます、鷺沢文香さん…ですよね」

文香「はい…(あ…古澤頼子さん…Pさんがビデオ見せてくれた人…?)」

文香「(ステージの姿と感じが違う……?)」

頼子「鷺沢さんは…本がお好きなんですね」

文香「え、は、はい…でも、どうして」

頼子「だってこんな所にも本を持ってきています」

文香「あ、これは…人前は苦手で…その……」

頼子「私もです…でも最近は少し変われたかな」

文香「そう…ですか……(ステージの上ではあんなに素敵な人も)」

文香「(普段はこんな…感じなんだ…私もきっと…)」

頼子「どうしました、フフ」

文香「いえ………」

頼子「鷺沢さんはどんな本を読みますか?」

文香「基本的にはどんなものでも…最近はこれを…」

頼子「あ、それは…私も読みましたよ」

文香「……五度目なんですが、何度読みなおしても新しい気付きが…それに…」

頼子「フフ」

文香「あ…ごめんなさい、私……」

頼子「いえ…もっと、鷺沢さんのお話聞きたいです」

頼子「それに、その本に関しては私も同じ意見です」

文香「はい…あ、古澤さんはどんな本を?」

頼子「今日は調べ物のためのです…」

頼子「ミステリーや古典も好きですね」

文香「あ、そういう事ならちょうどいいのがありますよ」

頼子「本当ですか?今度、教えてもらえますか?」

文香「はい……是非……」

・・・

モバP「ふふふ」

頼子「どうかしました、Pさん?」

モバP「いや、色んな意味で嬉しくてさ」

頼子「……?」

モバP「文香と頼子が仲良くなったのもそうだし」

モバP「頼子も成長したなって思うとさ」

頼子「う、うん…Pさんのおかげです」

モバP「何だか照れるな、ははは」

頼子「フフ」

モバP「それにしても…うちに来た頃の文香は頼子の最初の頃と…ははは」

頼子「笑わないでください」

モバP「だってさ、本を美術に置き換えるとまんま頼子の反応だなって」

頼子「は、はい…Pさんの意地悪」

モバP「まあ、誰だって好きな事は多弁になるよな」

頼子「Pさんはそういう事ありますか?」

モバP「ああ、そうだな、頼子達アイドルの事かな」キリッ

頼子「…はい、それで、次のお休みに文香さんとお出かけしました」

モバP「お、おい、頼子、何か突っ込んでくれよ」

・・・

都内某所

頼子「あの…文香さん、まだ別の書店行くんですか」

文香「え…あ、はい。あと、何件か」

頼子「もう両手いっぱいじゃないですか」

文香「あ…お給金をいただいたので…つい」

頼子「……私も持ちますね」

文香「ありがとうございます、でも…」

頼子「う…重い……」

文香「あ…やはり私が……」

頼子「いえ、これくらいは…」

文香「では……半分ずつに………」

頼子「あ、楽になりました……ありがとうございます」

文香「…はい、こちらこそ……」

頼子「文香さん結構力あるんですね」

文香「……体力はありませんけど、書店は力仕事もあるので」

頼子「ああ、なるほど……」

頼子「(それにしても…この量の本、どこに置くんだろう……)」

頼子「(書店の方の態度からすると…毎回同じくらい買っているような…)」

文香「……頼子さん?」

頼子「あの、文香さん、少し休憩しませんか?」

文香「え……」

頼子「この近くに良いお店知ってるんです」

頼子「落ち着いた雰囲気ですから、ゆっくりお話できますよ」

文香「あ……是非…私も頼子さんとお話したい…です」

頼子「フフ…では」

・・・

ある喫茶店

頼子「こちらです」

文香「………」

頼子「………フフ」

文香「………あっ、ごめんなさい、頼子さん」

文香「つい、見とれてしまい……まるで物語に出てくるお店みたい…」

頼子「ですよね……私も初めて来た時は同じように……」

頼子「だから、文香さんも同じ気持ちかなって…」

文香「はい…今日はありがとうございます……」

文香「頼子さんとご一緒できて…私の世界が広がりました」

頼子「それは私もです…特に隠しボタンで地下に潜る書店とか」

文香「……秘密のお店なんです、頼子さんだから……」

頼子「文香さん……」

頼子「あ、そうだ…ご注文はどうします?私はアーモンド・オレに」

文香「では、私も……」

頼子「はい…」

・・・

モバP「頼子と文香のガールズトークか…」

頼子「フフ…内容は……」

モバP「いや、みなまで言うな…いかに俺を尊敬しているかだろう」

頼子「…………Pさん」

モバP「あ、い、いや、ちょっと調子に乗っただけだから」

モバP「そんなに心底ガッカリしたような顔はするな」

頼子「最初はアイドル活動への不安についてでしたね…人前は抵抗があるとか」

モバP「うう…詳しく、聞こうか」

頼子「……はい」

・・・

文香「あの……頼子さんはいかにしてアイドルに?」

頼子「そうですね…きっかけはPさんにスカウトされて…ですね」

頼子「実はずっとアイドルに…華やかな世界に憧れてたんです」

文香「そうですか……だから、あんなにステージで輝けるんですね」

頼子「え…そ、そうかな…嬉しいです」

文香「はい……とても…私にあんな風に出来るかな」

頼子「大丈夫です…文香さんなら出来ますよ、フフ」

文香「(あ、ステージの上の頼子さんだ…)」ドキドキ

頼子「文香さんは…どうしてアイドルに?」

文香「…はい、叔父の書店でお手伝いをしている時に…その…Pさんが」

頼子「私も美術館でスカウトされました…」

文香「あの方は……どこまで…」

頼子「まったくです……」

文香「でも、あんなに熱心に声をかけていただいのは…」

頼子「そうですね…私も初めてでした、フフ」

文香「あ…(頼子さん…とても……綺麗)」

文香「あの光景…今でも目に浮かびます……年上の男性があんな風に…」

頼子「そうですね…私もです…」

文香「そ、それで……」

文香「事務所で詳しい話を聞いたんですが……」モジ

頼子「文香…さん……?」

文香「頼子さんの……ステージ見せてもらったんです……」

文香「そ、その…私の……心……奪われました…」

頼子「え…フフ、ありがとうございます」

頼子「でも、普段がこんな感じで、ガッカリしたのでは?」

文香「…いいえ、そんなことは……むしろ嬉しいです」

頼子「嬉しい…ですか?」

文香「私…書の世界の…どこか時の止まったような感覚は…とても好きですけど」

文香「でも…前に進みたい、変わりたいとも…思っていました」

頼子「………」

文香「Pさんに連れられて…頼子さんに憧れて……でもこんな私で大丈夫かなと…」

文香「だから…」

頼子「フフ…、こんな私が出来たんです…文香さんもきっと…」

文香「…はい……うん」グッ

頼子「(目を閉じて…どうしたの)……文香さん?」

文香「心だけ奪うのですか……?」

頼子「…フフ、それもそうですね…」チュ

文香「う、うん……」

頼子「カワイイですよ…文香さん」

文香「…ダメ、頼子さん……こんな所でそれは…」

頼子「本当に嫌なら抵抗してください…フフ」

文香「そんな、私は……」

頼子「フフ…」

・・・

頼子「はい、それで、その後文香さんのお部屋に行きまして…」

モバP「なあ、頼子…突っ込んでくれないと寂しいじゃないか」

頼子「突っ込む必要あるんですが、そう的外れな妄想でもないですよ」

モバP「えッ」

頼子「フフ」

モバP「頼子、本当にしたのか?あんな事やこんな事を!」

頼子「さあ、どうでしょう」

モバP「頼子、俺はプロデューサーとして不純同性交遊は認めないぞ」

頼子「はい…異性なら、いいんですか?」

モバP「な、何を…まあ、頼子なら相手は選ぶだろうから…まあ」

頼子「そうですか…フフ」ジー

モバP「頼子、俺の顔ジロジロ見るなよ…」

頼子「では、文香さんのお部屋に行った話をしますね」

モバP「な、なあ、文香の部屋って…」

頼子「あ…うん、大変でしたね、Pさんもご存知ですか?」

モバP「まあ…な」

・・・

文香の部屋

文香「頼子さん…上がってください」

頼子「はい…失礼します(重かった…)」

頼子「…………」

文香「どうぞ、頼子さん…かけてください」

頼子「あのかけるってどこに?」

文香「…えっと…そのベッドの所」

頼子「……(もしかして、この人の形に本が無い所のことかな)」

文香「……」ストン

頼子「(本当にそうなんだ…)」

文香「あの…頼子さん?」

頼子「文香さん、今日はお片付けをします」

文香「え…」

頼子「え、じゃ、ありません…これはアイドルとして問題です」

文香「………」ウル

頼子「ごめんなさい…でも、お部屋訪問企画などもありますし…」

文香「はい…」

頼子「早速とりかかりますよ…あの、この本2冊ありません?」

文香「えっと…あ、はい…それは…どちらも以前の持ち手が感じられて良い本です」

頼子「それはわかりますが…」

文香「でしょう…じゃあ」

頼子「…別に捨てるんじゃありませんから」ヒョイ

文香「あ…」

頼子「せめて、足の踏み場は確保出来るように整理して」

頼子「それから…この際、目録も作りましょう」

文香「…何だか、書店みたいで……素敵です」

頼子「……う、うん」

・・・

頼子「だいぶ片付きましたね…」

文香「この部屋…こんなに広かったんだ」

頼子「ご自身で忘れてたのですか…」

頼子「本棚が必要ですけど…床抜けませんよね」

文香「それは大丈夫です、ちゃんと確認して決めましたから」

頼子「そ、そう…ですか、では次のお休みは一緒に家具屋さんですね」

文香「は、はい…(今度の休みも頼子さんと一緒……)」

文香「……それにしても遅くなりましたね」

頼子「ええ、そうですね」

文香「あの…泊まって行きませんか……」

頼子「え、はい…遅いですし助かります、でもいいんですか?」

文香「是非……泊まってください」

頼子「うん…(文香さん、けっこう退かない人?)」

文香「アイスティーしか…ないですけど……いかかですか?」

頼子「いただきます…うん、美味しいです」

文香「………」ニヤリ

頼子「でも、いいん…ですか?」

文香「…疲れてませんか、頼子さん?」

頼子「ん……文香…さ………ん?」ドサリ

文香「うふふ」

・・・

頼子「……うう」

文香「頼子さん……うふふふ」

頼子「文香さん…私、寝て…きゃあ」

頼子「文香さん、これはッ…私どうして裸に」

文香「綺麗です…頼子さん」

頼子「いやです…離して……」

文香「抵抗…無意味……です」クリ

頼子「うん…」

文香「ふふふ…こんなのは知っていますか?」ヴィーーン

頼子「お願い…やめて、文ッッッッ」

・・・

頼子「………」バシーン

モバP「ぐはッ…その、すまない頼子…つい」

頼子「ついじゃありません」

モバP「さっきは頼子が無反応だったから…その」

頼子「文香さんはそんなことしません」

モバP「そうだな…すまん」

頼子「もう…」

モバP「でもさ、頼子…これっぽっちも興味ないのか?」

頼子「ありません」

モバP「本当か」

頼子「本当です!」

モバP「そ、そうか…」

頼子「だって私は貴方に…」

モバP「まあ、文香も年下にお世話されるなんて困ったやつだな」

頼子「気を抜くとすぐに本が散乱するようで…」

モバP「ああ、やっぱり」

頼子「最近はご自身で片付けているようですが」

頼子「お伺いする約束していても、少し待たされるんです」

モバP「それって…」

頼子「たぶんその間に片付けているのかと…」

頼子「汚れた部屋を見せたくないんでしょうけど…」

モバP「ははは、まあ、それはそれでカワイイけどな」

頼子「……」ムス

モバP「ところで、頼子は文香の部屋でどんな事してるんだ」

頼子「お話することも多いですけど、二人で本を読んでいる事が多いですね」

モバP「じゃあ、その話も聞かせてくれよ」

頼子「え、でも…これは……」

モバP「そんなに不味い話なのか?」

頼子「いえ、そんな事は…でも、面白くないですよ、きっと」

モバP「頼子の話ならどんな話でも楽しく聞くさ」

頼子「そう…ですか…では」

・・・

文香の部屋

頼子「………」パラ

文香「………」パラ

頼子「…………」パラ

文香「…………」パラ

頼子「……………」パラ

文香「……………」パラ

頼子「読み終わりました」

文香「続き…こちらにあります」

頼子「ありがとうございます、その前に飲み物淹れてきますね」

頼子「アイスティーでいいですか?」

文香「……はい」

頼子「………」パラ

文香「………」パラ

頼子「…………」パラ

文香「…………」パラ

頼子「……………」パラ

文香「……………」パラ

・・・

モバP「あ、うん、聞いた俺が悪かった」

頼子「だから…言いましたのに……」

モバP「でも、頼子と文香は二人で言葉が無くても通じてるって事だよな」

頼子「そう…ですね、フフ」

頼子「でも最近は私以外の娘も来ますね、沙織さんや風香さんや…」

モバP「へぇ、皆で読書会か?」

頼子「ええ、風香さんの作品を読む時は少し言葉が多くなりますね」

モバP「へぇ…風香は自分で小説書くんだもんな」

頼子「キラキラしたお姫様が主役で楽しいですよ」

モバP「そうか…俺も読ませて欲しいな、頼子持ってるか?」

頼子「ええ、でも、それは風香さんにお願いしてください、私が勝手には」

モバP「まあ、そうだな、今度お願いしてみるよ」

頼子「それにむつみちゃんや、都ちゃんが来ると少し騒がしくなりますね」

モバP「はは、ちなみに文香の部屋には誰が来るんだ?」

頼子「そうですね…私に、風香ちゃん、沙織さん、都ちゃん、ありすちゃん…」

頼子「千夏さんはたまに…珠美ちゃん、あやめちゃん、むつみちゃん」

頼子「それに比奈さんに由里子さんですかね」

モバP「なんとなく想像はつく面子だが…由里子は若い娘がいる時は大人しいだろうな」

頼子「フフ」

モバP「フフ…じゃなくてだな」

頼子「大丈夫です…それに私もまだ17歳ですよ」

モバP「あはは、それはそうだが…」

モバP「ところで頼子、今日はだいぶ遅くなったな」

頼子「はい…そうですね、これまで…ですか?」

モバP「ああ、今日はその何の日か当然知ってるよな

頼子「今日…フレデリカさんのお誕生日ですよね」

モバP「そ、そうだな…(気づけ、気づいてくれ…頼子)」

頼子「ちゃんとお祝いしましたよ、メールですけど」

モバP「う、うん、それはそうなんだけど…ほら、2月14日はさ」

頼子「うふふ、バレンタインデーですよね」

モバP「そうだよ、忘れるなんてひどいぞ」

頼子「そう…ですね(用意してますよ…でも、これを渡すってことは……)」

頼子「(私の本当の気持ち、貴方は受け止めてくれるの……?)」

頼子「バレンタインデーの話もありますよ」

モバP「え、そっち?」

・・・

あるテレビ局

頼子「お疲れ様でした」

頼子「スタッフの方にチョコレート渡し終わったし」

頼子「そろそろ次の現場に…あれ?」

晶葉「頼子にチョコは私が先に渡すんだ」

文香「…私が先……です」

晶葉「私の方が頼子とは付き合いが長いんだ、譲れ!」

文香「いえ…私の方が……頼子さんを理解してます」

晶葉「何だと…」

文香「…………」

頼子「二人共どうしたの…?」

晶葉「あ、頼子!」

文香「…頼子さん」

頼子「こんな所で騒いではいけませんよ」

晶葉「あ…」

文香「ごめんなさい…」

頼子「それで…どうしたんですか、晶葉ちゃん、文香さん」

晶葉「ああ、現場が近くだったからな、頼子、これ」

文香「私も…近くもいたので…待って、私が…」

頼子「はい…これ二人に」

晶葉「こ、これは…」

文香「頼子さん、これは?」

頼子「大切な人に日頃の感謝と…その…大切な気持ちを込めて」

晶葉「頼子…」

文香「嬉しい…」

頼子「私は三人で仲良くしたいです…フフ」

晶葉「そうだな、これ、私からだ」

文香「はい、頼子さんが…そう言うなら…私も頼子さんに…」

頼子「フフ、ありがとう…」

・・・

モバP「へぇ、頼子を巡った三角関係か…いいな」

頼子「そんなに大層なものでは……」

モバP「頼子はモテていいな、はぁ」

頼子「う、うん…」

モバP「頼子には女性ファンからチョコたくさん届いてるしな」

頼子「(渡したいよ…渡したいけど…いいの、この気持ち…)」

モバP「なあ、頼子…」

頼子「はい(今日は勇気出すって決めたの…!)」

??「P、いるわねッッ」バァン!

モバP「な、何だ?」

頼子「麗奈…ちゃん、それに光ちゃん?」

モバP「麗奈、ドアは静かに開けろ、それとノックしろ」

麗奈「わ、わかっているわよ、ほら、光」

光「わ、わわわわ、押すなって麗奈」

モバP「光、どうしたんだ」

麗奈「早く、渡しなさいよ、後つかえてんのよ」

光「わ、わかってるって…」

頼子「(そういう…用事?)」

光「プロデューサー、これ…」

モバP「光、嬉しいよ……」ウル

麗奈「何うるんでんのよ…アタシもついでだから」

頼子「………」

モバP「麗奈も…いいのか」

麗奈「よくなくて渡すわけないでしょ!」

光「麗奈、うるさいって……そのプロデューサー、いつもありがとう」

モバP「あ、ああ、こちらこそ、ありがとうな、光」

麗奈「アタシにはないわけ」

モバP「麗奈もありがとう、嬉しいよ」

麗奈「な、何よ、アンタのためじゃないんだから」

光「ははは、頼子さんにも用意したんだけど…あれ?」

モバP「ん、どうした、光」

光「頼子さんにもチョコ渡したいんだけど、どこいったの?」

モバP「本当だ…鞄は無くて…上着はある?」

麗奈「そりゃ、鞄持っていく場所って行ったら…」

モバP「う、うーん(まさか、あの日なのか?)」

・・・

ちひろ「あ、お疲れ様です、Pさん」

モバP「お疲れ様です、頼子見ませんでした?」

ちひろ「頼子ちゃんなら、外に行きましたよ」

モバP「外に?上着も着ずに?」

ちひろ「Pさんの用事じゃないんですか?」

モバP「ええ、違います…どうしたんだ、頼子」ブーブー

モバP「メール…差出人不明?あの公園?」

モバP「もしかして、頼子か?風邪引く前にいかないと」

デュンヌ「待った、Pさん」

モバP「デュンヌさん、止めないでください」

デュンヌ「もう、貴方と頼子ちゃんの上着持って行きなさい」

モバP「あ……、ありがとうございます」

モバP「じゃ、じゃあ、皆さん、失礼します」

ちひろ「お疲れ様でーす、って行っちゃましたね」

デュンヌ「行きましたね」

ちひろ「あーあ、渡しそびれちゃった」

デュンヌ「たぶん、戻ってきませんね」

ちひろ「まったくです…まあ、私はアイドルの娘達を支えるのが仕事ですから」

デュンヌ「Pさんと一緒にですか?」

ちひろ「へ、変なこと言わないでください」

デュンヌ「今日は夜更かししましょう、付き合いますよ」

デュンヌ「光ちゃんと麗奈ちゃんも今日は夜更かしOKよ」

麗奈「え、いいの!」

光「やった…あっ、ヒーローに夜更かしは…」

麗奈「何よ、ノリ悪いわね」

デュンヌ「たまにはいいわよ、ほらカラオケでライダーメドレーしよ」

光「う、うん!戦隊メドレーもいいかな!」

ちひろ「ははは…」

・・・

ある公園

頼子「Pさん…来てくれるかな…寒い」ブル

頼子「………」フワッ

モバP「待たせたな、頼子」

頼子「Pさん…あ、私のコート」

モバP「体、冷えてないか?」

頼子「うん…大丈夫です…どうしてここだと?」

モバP「なんとなく、ここだって気がしてさ」

頼子「Pさん……」ウル

モバP「頼子、ちょっと話して行こうか」

頼子「…はい」

頼子「バレンタイン…何かが起きそう…」

モバP「そうだよな…今日は特別な日だよな」

頼子「ですね、Pさん?」

モバP「頼子…」

頼子「チョコで糖分補給すると読書もはかどりますよ」

モバP「え…あ、ああ、頼子が来る前に読書してたもんな」

モバP「って、それはさっき知っただろ」

頼子「もちろんそれだけではありませんが…私なりの口実です」

モバP「お、おう(口実って…自分で言うのか)」

頼子「これをどうぞ」

モバP「あ、ああ、ありがとう、頼子」

頼子「…フフ」

モバP「な、なあ…これ…」

頼子「女の子には秘密があるものです。Pさん、知りたいですか?」

モバP「ああ、そうだな」

頼子「それは…次の頁のお楽しみです」

モバP「お、おい、頼子っ、それはないだろ」

頼子「フフ…だから、今は秘密です」

モバP「むう…まあ、今日はチョコで満足しておくよ」

頼子「はい…上着持ってきていただいたので、事務所戻らないでいいですね」

モバP「俺も今日はもうあがれるな」

頼子「夜道を一人で帰らせるつもりですか?」

モバP「う…駅まで送るよ」

頼子「(私の秘密…知ったら今の関係きっと変わるよね)」

頼子「(恋とアイドル…私にはどっちも大切だから…)」

モバP「おーい、頼子、行くぞー」

頼子「はい(今は秘密です…)」

おしまい

文香さん編は以上になります
文香さんがコミュ障すぎる気がしますが元ネタ的にはこんな感じかと
マキノさんは…ごめんなさい、尺の都合で…
近く、麗奈編と肇ちゃん編を

ここが落ちてる間本スレで励ましのお言葉いただいた方ありがとうございました
本来予定していた新作(光と頼子さんメインの戦隊もの)も先になりますが必ず投下しますね

鷺沢文香(19)
http://i.imgur.com/T3npdAS.jpg
http://i.imgur.com/BKJL6yW.jpg

小関麗奈(13)
http://i.imgur.com/gfjanxM.jpg
http://i.imgur.com/Zz9SsKS.jpg

南条光(14)
http://i.imgur.com/9IL9lUC.jpg
http://i.imgur.com/ghtHUEb.jpg

第4話麗奈編を投下します
今回はホワイトデーの話になります。
相変わらずかなり日付がずれてるのはご容赦ください。
今回はリクいただいた麗奈編です、光も出てきます。
一部過激な部分もあるので苦手な人は読まないでください。
頼子さんは相変わらずPとイチャイチャしてます。

ホワイトデー:…バレンタインは色んな頼子さんから受け取ればと後悔しています
続き:ありがとうございます。
   続けすぎると頼子さんどんだけ友達いんねんとなるのでほどほどにします。
   予定としては次の肇ちゃん編で最終回で、次に移ります。
画像先輩?:いつもありがとうございます。とても助かります。
頼文:頼文は素晴らしいですね、就活頑張ってね。

第4話 頼子と小悪魔と英雄

3月14日

シンデレラプロ事務所

モバP「今日は3月14日…ホワイトデーか」

モバP「頼子にお返し用意してあるが…これを渡すってことは」

モバP「頼子の気持ちに応えるってことだよな」コンコン

モバP「…頼子は俺がスカウトしたアイドルだ…大切な……」コンコン

モバP「いい…のか」

頼子「何がいいんですか?」

モバP「うわぁぁ、頼子!?」

頼子「…すみません、驚かせました?」

モバP「時間通りだけど……ノックくらいしてくれよ」

頼子「しましたよ、何度も…返事がないのでいらっしゃらないのかなって…」

モバP「あ、ああ…そうだったか、ごめん」

頼子「いえ…」

モバP「な、なあ、頼子、いつからいた?」

頼子「え……さあ?……フフ」

モバP「(あー、これは答える気が無い時の顔だな)」

モバP「(でも頼子がこういう顔するのは俺の前だけだし、ふふふ)」

頼子「Pさん?」

モバP「すまない…、そうだ、頼子…今日はあれしてきたんだよな」

頼子「え、ええ……、まさに地獄の特訓でした」

モバP「その…大丈夫か?奈々さんなんて、次の日筋肉痛で大変だったらしいから…」

頼子「はい…一緒に特訓した周子さん達も辛そうでしたけど」

モバP「えっと、確か今日は周子、マキノ、文香に奏と一緒か」

頼子「仲良い子と一緒だったので、終わったらお茶をって話だったんですが…」

頼子「皆さん、筋肉痛でとてもそんな気力無いって…」

モバP「文香はともかく、他の三人もダウンしてるのに…すごいな、頼子は」

頼子「ふふ、これでも事務所では一番先輩ですから」

モバP「そうだなぁ、もう頼子とも長い付き合いだよな…ふふふ」

頼子「Pさん…(なんだか嬉しそう…私もです……)」

モバP「(それにしても、今日の頼子……)」

モバP「(いつも以上に知性が溢れだしてる…気がするな)」

モバP「(これが地獄の特訓の成果か…?それに…)」

頼子「あの、Pさん?」

モバP「あ、ああ、すまんな(いつもより綺麗だな…なんて言えないよな)」

頼子「その…今日は……」ジッ

モバP「うっ(何だその物欲しそうな目は…いや、何かはわかるが…)」

モバP「(ホワイトデーだもんな……どうしたものか…)あれ…?」

頼子「………」プルプル

モバP「(よく見ると頼子のヤツ…)」ニヤリ

モバP「えい」ちょん

頼子「きゃん!」

頼子「Pさん、な、何を…」

モバP「頼子も結構キテるじゃないか」

頼子「う…」

モバP「キツイなら無理するなよ、打ち合わせはまた今度にするか?」

頼子「い、いえ、今日が…いい……今日じゃないとダメです」

モバP「お、おう…そうか」

モバP「この会議室の椅子じゃ辛いだろうから、休憩室にするか」

モバP「ほら、あそこのソファーなら楽だし」

頼子「え、あ、でも…」

モバP「しばらくは誰も帰ってこないはずだから」

頼子「は、はい…じゃあ」

モバP「肩貸そうか?」

頼子「ひ、一人で大丈夫です…(どうせなら、だっこ…なんて)」

モバP「じゃあ、いくぞ」

・・・

シンデレラプロ休憩室

頼子「ンン、Pさん、ダメ」

モバP「ん?疲れてるからマッサージしてるだけだぞ」ペロ

頼子「や…冬でもブーツだから…汗かいてる、ううん」

モバP「頼子のとっても良い匂いがするな…」ペロ

頼子「う、うん」カァ

モバP「足裏だけじゃ、意味ないよな、ここも…」ギュ

頼子「ッッッ」

モバP「本当にいい太ももだな…」ギュ

頼子「や、内側は自分で…ん」

モバP「ああ、タイツの上からじゃ、ダメだよな」スルッ

頼子「え、いや、脱がさないで。きゃぁ」

・・・

モバP「お、おい、頼子?」

頼子「あ…はい、Pさん…私、寝てました?」

モバP「ああ、涎垂れてるぞ」

頼子「……」

モバP「す、すまん、嘘だ、ごめん」

頼子「いえ、こちらこそ…ごめんなさい(そう…だよね、夢……)」

モバP「それだけしっかりレッスンしたんだよ」

頼子「はい…」

モバP「ほら、コーヒー、砂糖たっぷりだぞ」

頼子「ありがとうございます…美味しい」

モバP「プロデューサー特製ブレンドだからな」

頼子「(まさか…あのドリンクが?)」

モバP「この打ち合わせももう結構やったなぁ」

頼子「これでもう四回目ですね…」

頼子「ねぇ、Pさん、この打ち合わせって…」

モバP「ん?」

頼子「い、いえ…じゃあ、今回は麗奈ちゃんとの話を…」

モバP「え、麗奈?レナさんとか礼さんじゃなくて?」

頼子「間違いなく麗奈ちゃんです…レナさんや礼さんも素敵だから憧れてますけど」

モバP「そ、そうだよな、それにしても麗奈か…」

モバP「ああ、頼子も光と仲良いもんな、それがきっかけか?」

頼子「うーん、きっかけなのかなぁ?」

モバP「ちなみにどうして麗奈の話なんだ?」

頼子「Pさんが子供みたいなイタズラするからです」

モバP「お、おう…」

・・・

シンデレラプロ事務所

麗奈「何よ、光のヤツ、頼子さん、頼子さんって」

麗奈「アタシと一緒にいるのに、何よもう」

頼子「……」

麗奈「あそこにいるのは…確か……」ニヤリ

頼子「ふふ、次の特別展、楽しみ…チケットが二枚…」

麗奈「(完全に油断してるわね…)」

麗奈「あ、ゴキブリよぉおおおお」ポト

頼子「……え、ゴキブリ?」

麗奈「あれ…?」

頼子「あ…、確か、小関麗奈さん?」

麗奈「そ、そうよ」

頼子「フフ、古澤頼子です、よろしくね」

麗奈「知ってるわよ」

頼子「あ…、事務所で大きな声は…それと、ハイ」

麗奈「えっ」

頼子「よく出来てるね、これ…小関さんが作ったの?」

麗奈「う…(あんまり顔に近づけないで、作り物ってわかってても…)」

麗奈「それにしてもつまらないわね……」カサッ

麗奈「ヒッ(ほ、本物ぉぉ)」

頼子「……」バシン

麗奈「えっ?」

頼子「はい?」

麗奈「あ、アンタ…」

頼子「どうしたの…?」グイ

麗奈「そんなの見せるんじゃないわよ」

頼子「あ、ああ…ごめんなさい」

麗奈「アンタ、虫平気なの?」

頼子「う、うん…茨城って結構田舎だから…」

頼子「小関さんはどちらの出身なの?」

麗奈「山形よ、田舎モノで悪かったわね」

頼子「そういうつもりじゃ…」

頼子「…小関さんの事、教えてくれませんか?」

麗奈「な、なによ(面倒くさいわね…)」

麗奈「(いや、頼子の興味がわかれば効きそうな悪戯もわかるに違いないわ!)」

麗奈「いいわよ、アタシの話、ありがたく聞きなさい!」

頼子「う、うん…」

・・・

モバP「頼子…虫平気なのか?」

頼子「え、はい…、茨城ですから……まあ」

モバP「そ、そうか、ははは…」

モバP「ちなみにさ、頼子。虫に強い以外にも何か変わった特技あるのか?」

頼子「え…うーん、乗馬出来るって言ったら驚きますか?」

モバP「ええ!?」

頼子「実家の近くに乗馬クラブがありまして…」

モバP「そうなのか?」

頼子「ふふ」

モバP「すごいな、頼子は…(イベントの演出に使えるな)」

頼子「(虫が苦手な女の子の方が好き…かな…?)」

モバP「頼子…考えてる事当てようか?」

頼子「いえ…、いいです」

モバP「頼子はポーカーフェイスだけど、色々面白い事考えてるからな」

頼子「もう…(そう…貴方は私の心を理解してくれる……)」

頼子「(ずっと、何を考えてるかわからないって言われてたのに…)」

モバP「それにしても麗奈も困ったやつだな…」

頼子「それ以来、何かにつけて、私に悪戯を…」

頼子「そう…ですね、全く驚いてない事はないんですが」

頼子「ポーカーフェイスだから、悪戯が通じてないと思って……」

モバP「まあ、最近千夏がお灸すえたから安心しろ」

頼子「私は楽しんでもいるんですけど、フフ」

モバP「(こういうの見ると、とても17歳には見えないよな…)」

モバP「なあ、頼子はさ、麗奈に仕返しはしてないのか?」

頼子「え、どうでしょう、フフ」

モバP「(あー、これは結構な仕返ししたな…麗奈も懲りないやつだな)」

モバP「仲が良いって言うからには、悪戯しあってるだけじゃないよな」

頼子「はい…、光ちゃんも一緒に勉強教えたりしてますね」

モバP「ああ…そういうので迷惑かけてすまんな」

頼子「い、いえ…私も楽しいですから」

モバP「頼子はアイドル活動も勉強も頑張ってるしな、偉いぞ」

頼子「う、うん…学業を疎かにしないのがアイドルになる条件だから」

モバP「本当にそれだけか?」

頼子「…新しい事を知るのは楽しいです」

モバP「そっかそっか」

頼子「アイドル活動も同じですよ、Pさんはいつも私に新しい経験をさせてくれます」

モバP「ああ、これからも頼子にはどんどん新しいチャレンジをしてもらうからな」

頼子「…はい、楽しみにしてます」

モバP「ところで頼子、光と麗奈の勉強会ってどんな感じなんだ?」

頼子「…よく言い争いしてますけど、喧嘩するほど仲がいいって感じですね」

モバP「へぇ…なぁ、光ってさ…その真面目に勉強するのか?」

頼子「それは…うん、あまり好きじゃないみたいですね」

モバP「だろうな…」

頼子「でも、昔の変身ヒーローは文武両道だよねって言ったら」

頼子「すごくやる気を出してくれましたよ…ふふ」

モバP「さすが頼子だな、助かるよ」

頼子「さすがにこれはPさんの仕事では?」

モバP「わ、わかってるよ…そのうちお礼するから許してくれ」

頼子「ふふ、楽しみにしてます」

モバP「じゃ、じゃあ、光、麗奈との勉強会の話を頼む」

頼子「そうですね、あれは…」

・・・

シンデレラプロ事務所

光「ねぇ、頼子さん、録画したライダー見ようよ」

頼子「え、う、うん…」

麗奈「光、アンタねぇ、せっかくアタシが勉強教えてやってんのよ」

光「えー」

麗奈「アンタが期末試験ヤバイって言ったから付き合ってんでしょうが」

光「…実際に教えてくれてるの、頼子さんだし」

麗奈「なッッッ、アンタは!」

光「勉強教えてくれるって言ったけど、麗奈教え方下手なんだよ」

麗奈「な、なんですってぇ!!」

頼子「麗奈ちゃん、事務所では静かに」

麗奈「ひっ…」

光「麗奈、どうしたんだ?」

麗奈「な、何でもないわ…(怪盗怖い、怪盗怖い…)」

光「ねー、頼子さん、いいでしょ?」

頼子「うん、キリの良い所で休憩にしようか」

光「やったー!!」

頼子「光ちゃんも静かに」

麗奈「ハハ、怒られて、いい気味よ」

頼子「光ちゃん、キリの良い所までって言ったよ、ここまでやってからね」

光「えーっ!こんなの終わんないよ」

頼子「テストだとこれくらいのペースじゃないとダメだから…」

光「はーい」

麗奈「ふん、アタシはもう終わってるわよ」

頼子「麗奈ちゃん、こことここ、ミスしてるよ」

麗奈「え、嘘っ」

光「へーん、間違えてんじゃん」

頼子「麗奈ちゃんは見直ししっかりね」

麗奈「むう…」

頼子「私はその間にお茶淹れてくるね…、終わったら休憩にしよ」

光「やった!頼子お姉ちゃんのお茶、好きなんだ!あ…」

麗奈「ぷぷぷ、何言ってんのよ、光」

頼子「ふふ」

光「え、えっと、いやそのこれは……」

麗奈「頼子の事、お姉ちゃんだって、アーッハッハッハッ」

光「…そうだよ、アタシは頼子さんみたいなお姉ちゃんが欲しかったんだよ」

麗奈「光…」

頼子「光ちゃん…ふふ」

麗奈「(何よ、アタシは…どうだっていいの?)」

光「それに麗奈だって、同じような事言ってたじゃないか」

頼子「えっ?」

麗奈「はぁ!何よそれ、アタシそんな事」カァ

光「中々、悪戯で驚かないから、しがいがあるって言っただろ」

麗奈「な…ヒ、ヒーローが告げ口して言いわけ?」

光「へーん、笑ったお返しだ!」

頼子「ふふっ」ギュ

光「えっ、頼子さん」

麗奈「な、何すんのよ、頼子」

頼子「私も二人が妹だったら嬉しいよ」

光「頼子さん、ありがとう」

麗奈「べ、別にアタシは嬉しくないわよ」

光「麗奈は素直じゃないなぁ」

麗奈「ッッッッ」カァァ

頼子「フフ、じゃあ、お茶淹れてくるから、仲良くね」

光「はーい!」

麗奈「誰がこんなやつと…」

・・・

モバP「へぇ、頼子お姉ちゃんねぇ、ふふふ」

頼子「…止めてください、Pさん」

モバP「ははは、すまんな」

頼子「…とても嬉しかったです」

頼子「(でも、お姉ちゃんで良かった…)」

頼子「(もし、お母さんだったら立ち直れなかった…です)」

モバP「その後は三人でお茶したのか」

頼子「ええ、そうですよ、それが何か?」

モバP「ん?何でもない、何でもないぞ、ふふふ」

頼子「(…いつもの悪い癖ですね、これは)」

・・・

シンデレラプロ休憩室

光「あー、やっぱ、頼子さんのお茶は美味しい!」

麗奈「このクッキーも美味しい…」

頼子「ホント、私が作ったの、光ちゃんもどうぞ」ブーブー

光「いただきます!あ、電話出ていいよ」

頼子「ごめんね、すぐ戻るから」

麗奈「ふふ、頼子はしばらく戻ってこないわね」サラサラ

光「ん、麗奈、今何かした?」

麗奈「いいや、何もしてないわよ」

光「ホントかぁ」

麗奈「光のクッキーいただき」パク

光「あ、それはアタシの、こら、麗奈!」

麗奈「油断してるアンタが悪いのよ(ふふふ、うまく注意をそらせたわ)」

・・・

頼子「二人共、お待たせ」

光「ううん、待ってないよ」

麗奈「……」

頼子「お話したら、喉乾いちゃった…」ゴク

麗奈「ちょっと聞いてよ、頼子!また光が…」

光「あー、麗奈!それは言わない約束だろ」

頼子「何を言ったの麗奈ちゃん?」

麗奈「また、お姉ちゃんって言ってたわ!」

光「あー!あー!」

頼子「本当?嬉しい…あれ?」

光「どうしたの、頼子さん?」

頼子「う、うん、ちょっと…(何だろう、この感じ…なんだか疼く)」

麗奈「(効いてきたわね…アタシをコケにした罰よ)」

光「ねえ、頼子さん…その頼子お姉ちゃんって呼んでいいかな?」

頼子「え、うん、いいよ」

光「ホント、ありがとう!」ギュ

光「(頼子お姉ちゃん…暖かくて柔らかくて、いい匂いだ…)」

頼子「う、うんッ。あ…ごめんなさい、お手あら…」

麗奈「光ばかりずるいわよ、アタシも頼子お姉ちゃんと仲良くするわ」ギュ

頼子「えっ…あう……」ドサ

光「何だよ、麗奈、気味悪いぞ」

麗奈「ふん、アタシも素直になったのよ(トイレには行かせないわよ)」スッ

頼子「ちょ、ちょっと、麗奈ちゃん…あん」モジ

光「(あれ、頼子お姉ちゃん…すごく色っぽい)」

頼子「(ダメ、我慢しないと…)」

麗奈「ねぇ、頼子お姉ちゃん!」ガバッ

頼子「(ヤメテ…脚広げられたら、我慢できない)あああ」

光「え、頼子お姉ちゃん?」

頼子「ああああ…」グッタリ

麗奈「ねぇ、光、頼子を好きにしたくない?」

光「え、それより早……うん…頼子お姉ちゃん」ゴクリ

頼子「え、何をするの光ちゃん…だめぇ」

・・・

モバP「そして三人は倒錯していって…」

頼子「お疲れ様でした…」

モバP「よ、頼子、すまん、待ってくれ」

頼子「……はぁ」

モバP「いや、そんなに露骨にため息吐かなくても…」

頼子「貴方は…私のこんな姿が見たいんですか?」

頼子「(せっかく…今日は特別な日なのに…)」

モバP「いや、そんな事…(本当はちょっと見たいけど…)」

頼子「そう…ですか、では次のお仕事もよろしくお願いします」

モバP「ま、待ってくれ、頼子、本当にごめん頼子…」

モバP「俺にとっても大切な日だから緊張してて…つい」

頼子「はい…(Pさんが…もしかして…)」

モバP「………」

頼子「………あの?」

モバP「頼子、これ…バレンタインのお返しだ…」

頼子「え…」

モバP「……」カァ

頼子「……嬉しい」

モバP「……」

頼子「………」

頼子「言葉にならない声が聞こえてきそうです、Pさん…」

モバP「……うん」

頼子「無言のやりとりからでも、気持ちを読み取ることはできますね」

モバP「ああ」ギュ

頼子「(Pさん、暖かい…)」ギュ

頼子「(私は貴方が好き……でもアイドルとして精一杯活躍したい…)」

頼子「(欲張りかな……気持ちは一緒ですよね…Pさん)」

モバP「(俺にも頼子の気持ち、伝わってくるよ…)」

モバP「(俺は頼子がいてくれたら頑張れた…これからも一緒に……)」

頼子「(このまま……ずっと二人で一緒にいたいな…)」

頼子「あの…Pさん?(でも、今日はお別れかな…)」

モバP「な、なあ、頼子」

頼子「は、はい?」

モバP「食事して帰らないか?」

頼子「え…」

モバP「ほ、ほら、特訓の後だからちゃんと栄養摂らないと」

頼子「そうですね…貴方なりの口実ですか?」

モバP「お、おう…どう、かな?」

頼子「でも、ご一緒に食事すると終電が……」

モバP「あ……その、お、俺の部屋に来ないか」

頼子「え……はい」

モバP「(つい、勢いで言ってしまったが……)」

頼子「……ふふ(嬉しくて、顔が緩んでしまいます)」

モバP「(大丈夫…かな、色々と)」

頼子「行きましょう、Pさん」

モバP「どこかリクエストはあるか?」

頼子「貴方と一緒なら、どこでも」

モバP「そ、そうか、よーし」

・・・

Pのマンション

モバP「さ、頼子上がってくれ」

頼子「はい、失礼します」

頼子「なんだか、緊張しますね…ふふ」

モバP「初めてじゃないだろ」

頼子「そうですけど…少しずつ慣れていかないと…ですね」

モバP「ああ、そうだな…」

モバP「しかし、頼子もずいぶんと食が太くなったな」

頼子「え、も、もう…」ムス

モバP「(ふくれっ面の頼子もカワイイな…)」

モバP「アイドルは体が資本なんだからいいことさ」

モバP「それに美味しそうに食べてもらえると俺も嬉しいよ」

頼子「う、うん、そうですね…昔はあんなに激しい運動の後には…」

頼子「アイドルとして成長出来てるのかな?」

モバP「ああ、頼子はよく頑張ってるよ」

頼子「嬉しいです…それにしても、お部屋綺麗ですね」

モバP「そ、そうか、ありがとう」

モバP「(いつこういう日が来てもいいように散らかさないようにしててよかった…)」

頼子「あれ、このクッション、前はなかったですよね」

モバP「あ、ああ、最近な」

頼子「私が来てもいいように…なんて…うぬぼれていいですか?」

モバP「うぬぼれるも何もその通りだよ…バカみたいだろ」

頼子「嬉しいです、ふふ」

モバP「もう遅いしシャワー使って汗流してこいよ」

頼子「シャ、シャワーですか…Pさんが先に…」

モバP「お客を後にするわけにはいかないよ」

頼子「では先に…なるべく早く出てきますね」

モバP「ゆっくりでいいからな…ふぅ」

モバP「行ったか…早くあれを隠さないとな」

モバP「しかし、店で頼子のそっくりさんのDVDを見た時には驚いたな」

モバP「それだけ頼子の人気も上がってきたってことだけど…」

モバP「営業鞄の中なら…安全だよな、よし」

モバP「これでいつ頼子が戻ってきても大丈夫だな」

頼子「お待たせしました…Pさん?」

モバP「お、おう、早かったな…」

頼子「あまりお待たせするのも…Pさん、お次どうぞ」

モバP「ああ…その…(風呂あがりの頼子いいなぁ)」

モバP「(普段はまず上下スエットなんて着ないだろうし新鮮だな)」

頼子「あまりジロジロ見ないでください…」カァ

モバP「い、いや、急だったから、そういうのしか用意出来なくてすまんな」

頼子「ふふ…大切にします」

モバP「おい…安物のスエットだぞ」

頼子「貴方からもらったものは…特別です」

モバP「頼子…嬉しいよ」

モバP「……」

頼子「……」

モバP「あ、俺もシャワー浴びてくるな、ははは」

頼子「は、はい…髪の手入れしてますから、ごゆっくり」

頼子「うん…今日は疲れたな……」

頼子「ちょっと…だけ……」

・・・

モバP「お待たせ、頼子」

モバP「頼子…?」

頼子「スースー」

モバP「…あ、まったく頼子のやつ」

モバP「それだけ疲れたんだよな……」ナデ

モバP「本当に頼子はよくやってるよ……それにしても」ゴクリ

モバP「スエット一枚の下に頼子の……」

モバP「いい…よな……部屋には来てくれたんだし…」ニヤリ

モバP「………」ギュウ

頼子「…ウン」

モバP「服の上からでもわかるよ…けっこうあるなぁ……」

モバP「お、ここは…ち…ってちょっと待った」

モバP「寝込みを襲うなんて、俺は何やってるんだ」

モバP「頼子の気持ちに応えるってこういう事じゃないだろ」

モバP「予備の布団でソファーで寝よう」

モバP「……いや、少しだけ…またこのDVDのお世話になるか」

モバP「………」

モバP「………」

モバP「………」

モバP「………ふう」

・・・

頼子「う……うん、あっ」

頼子「私…寝ちゃったの……はぁ」ガク

頼子「Pさんは…あっ、ベッドで寝てる…布団もかけないで」

頼子「ッッッッ」

頼子「男の人だから…当然だよね、当然…うん」

頼子「着替えて…朝食の準備しよう…ふふ」

頼子「頑張って練習してるんですよ、楽しみにしてくださいね」

・・・

モバP「う、うーーん、朝かぁ」

頼子「おはようございます、Pさん」

モバP「ああ、頼子か…それは?」

頼子「お味噌汁です…キッチン勝手に借りました」

モバP「ああ、いいよ…いい匂いだな」

頼子「食べてもらえますか…?」

モバP「もちろん、顔洗ってくるよ、それからにしよう」

モバP「あ、食器出してもらっていいか?」

頼子「はい」

頼子「(新婚生活ってこんな感じなのかな…)」

頼子「(Pさんより早く起きて、ご飯を作って…一緒にお仕事に…)」

モバP「お待たせ…お、ご飯も炊いてくれてたのか」

頼子「はい…すみません、色々」

モバP「お米研ぐ時、手、冷たくなかったか」ギュ

頼子「あ…大丈夫です」

モバP「す、すまん、つい…」

頼子「いえ…」

モバP「ニュ、ニュースでも見ようか、ははは」ポチ

??「いやぁッ、ダ、ダメェ…もう……ゆる…してぇ…ッッッ」

??「まだまだこんなもんじゃ終わらんぞ、たっぷりお仕置きしてやるッ」

??「ウウッ、ヤァァァ」

モバP「ッッッッ」

頼子「…………」

モバP「(しまったッッッ、昨日の夜入れっぱなしで寝てしまった)」

モバP「(まさか自動再生されるとは…)」

モバP「(でも、この前の服の上から弄られうけど、気丈に振る舞うシーンが…ハッ)」

頼子「(ええええ、えっと、これは…私のステージ衣装に似てる)」

頼子「(これってそういうビデオ…だよね…壊れちゃいそう)」

モバP「あの…頼子?」

頼子「どうしたんですか、食事中ですよ」

モバP「い、いや…(何故だ…眼鏡が光って頼子の目が見えない)」

頼子「別に…いいですよ」

モバP「えっ…それは……」

頼子「こういうビデオがあるのは…知っていますし……」

モバP「あ、ああ」

頼子「あくまでも知識としてですよ…それにこれ私ですよね、ふふ」

頼子「他の人のビデオだったら…もっと嫌でしたけど」

モバP「(よし、凛と蘭子と奏と周子のは処分しよう)」

モバP「(頼文ものはどうしたものか……)」

頼子「Pさん…」ニッコリ

モバP「(あ…これは処分しないとダメだ…とほほ)」

頼子「いいですよ…私だって…貴方と……」

頼子「私も貴方も今日仕事お休みですし……」

モバP「頼子…」

頼子「こ、この先も言わせる気ですか…」

モバP「そうだな、ちゃんと男の仕事しないとな」

モバP「頼子…俺は正体がバレた怪盗頼子が正体を秘密にする代わりに」

モバP「望んでもいない行為を強いられるシチュエーションがいいな」

モバP「拘束されて身動き一つ出来ない頼子の悲鳴男は耳を貸さず乱暴にして」

モバP「そして頼子の気持ちとは裏腹に徐々に声が…あっ」

頼子「………今までお世話になりました」

モバP「ま、待ってくれ頼子、冗談だ、わかるだろ」

頼子「私明日から961プロにお世話になります…では」

モバP「ま、待ってくれ、頼子、頼子ぉぉぉぉ」

おしまい

麗奈・光編は以上になります。
自分はそういうビデオにトラウマでもあるんでしょうか。
なお、関係ない話ですが、前回に出てきたデュンヌさんはPの年下の先輩です。

次の肇ちゃん編で最後の予定ですが、次回作は早めに投下予定です。
光メインの戦隊ものではなく、蘭子メイン(と頼子さん)メインのファンタジーものです。
熊本弁に挫折しなければですが…。

すみません、肇ちゃん編作らずに↓作ってました
ステマに見せかけて頼子さんごり押しですがよかったらどうぞ

http://24.media.tumblr.com/fb7c994672d75b8f9419787f111a4fea/tumblr_n392r5KGei1risnoxo1_1280.jpg
http://31.media.tumblr.com/8ca40543b908769d56926c6fb7001f3b/tumblr_n392qayHkO1risnoxo1_1280.jpg

すみません、肇ちゃん編作らずに↓作ってました
ステマに見せかけて頼子さんごり押しですがよかったらどうぞ

http://24.media.tumblr.com/fb7c994672d75b8f9419787f111a4fea/tumblr_n392r5KGei1risnoxo1_1280.jpg
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ということで、最終回肇ちゃん編の投下です。
ここが落ちている間に本スレでリク?いただきました。
今回は前の終電スレの成分を盛り込んでお送りします。
まとめzipも後で投下したいと思います。

麗奈と光:いいコンビですよね、公式での絡みはほぼありませんが
  その辺りは妄想の余地があって楽しいですが
頼子は天使:まったくその通りですが、時に小悪魔チックなのも素敵だと思います
ビデオ:こういうのって両面あるんじゃありませんでしたっけ?
    個人的に頼子さんは誘い受けがいいですね
    文香さんが頼子さんに本で得た知識からぎこちない手つきで…萌えます
肇ちゃん:最後でもありますし、前の終電スレ要素メインにしてみました
     嫁は頼子さんですが、肇ちゃんも大好きです
     楽しんでもらえると嬉しいです

最終話 頼子と陶芸家とプロデューサー

Pのマンション

モバP「そろそろ頼子が来る頃だな…」

モバP「よし、掃除もしたし、アロマもちょうどいい感じだな」

モバP「それに…そっくりさんDVDコレクションも上手く隠せたしな」

モバP「あの隠し場所ならいくら頼子でも気づくまい…ふふふ」ピンポーン

モバP「お、頼子、来たかな」

頼子「…古澤です、お待たせしました」

モバP「いや、待ってないぞ、上がってくれ」

頼子「…はい、失礼します」

モバP「ふふふ、合鍵は渡してあるのにな…頼子のこういう所好きだな」ピンポーン

モバP「お、上がってきたか、今開けるよ」ガチャ

頼子「こんばんは、Pさん」

モバP「こんばんは、さ、上がってくれ、頼子」

頼子「はい…失礼します」

モバP「今日の変装もバッチリだな(帽子に三つ編みか…イイ)」

頼子「私に変装って必要でしょうか…地味ですし…」

モバP「(166cmの長身に腰まであるロングヘアで地味って)」

モバP「(確かに性格は大人しめで…まあこういうとこがかわいいんだけどな)」

モバP「頼子も人気出てきたんだから、ちゃんとしてくれよ」

頼子「はい…それは…でも私はお仕事では眼鏡もかけてませんし、メイクも…」

モバP「衣装で眼鏡の時もあるし、これからメイクもするだろ」

頼子「そう…ですけど…私は……」

モバP「まったく…聞き分けのないヤツだな…そんなアイドルはこうだ」ギュウ

頼子「あ……Pさん(暖かい)」

モバP「それにな、こんなに魅力的な子がいたら皆声かけたりするぞ」

頼子「え、そんな…」

モバP「頼子って気づかず、スカウトしてくるかもな」

頼子「も、もう、止めてください」

モバP「いーや、止めない」

頼子「ッッッ」カァ

モバP「俺なんか初めて会った時から頼子に首ったけなんだからな」

頼子「……はい、嬉しい……」

モバP「だからさ、もっと自信持ってくれよ」

モバP「それに明らかに自宅じゃないマンションに出入りしてるんだ」

モバP「俺も気をつけてるけど…尻拭いでちひろさんに迷惑かけないようにしないとな」

頼子「は、はい…そうですね、うん」

頼子「(ずっとこうしてたいけど…)そ、その今日の打ち合わせは…」

モバP「おう、もちろん今日もするぞ」

頼子「でも、トークバトルショーも終わりましたし……そういう目的だと…」

モバP「あー、バレてたか…ユニット活動の参考っていうのも嘘じゃないけど」

モバP「頼子のトーク力もずいぶん向上したし、評判もよかったぞ」

頼子「うん…Pさんのおかげです」

モバP「実際にやったのは頼子だからな」

モバP「ミステリアスな雰囲気の頼子のプライベートは受け良かったんだぞ」

頼子「はい…やっぱりPさんのプロデュースのおかげですね」

モバP「ははは…まあ、トークバトルショーが終わったから事務所ではな…」

モバP「個人的に頼子の事…聞きたいんだ…それに自宅なのは…わかるだろ」

頼子「はい…あ、あの…Pさんの私服……素敵です」

モバP「お、おう…そのなんだ…頼子の変装姿もかわいいよ」

頼子「Pさん…今はきっと…仮の姿…ふふ」

モバP「じゃあ、本当の姿はいつ見せてくれるんだ?」

頼子「わかってるくせに…もう」

モバP「悪かった、悪かった…それで、今回の話だが」

頼子「そうですね、最近の美術に挑戦する企画が楽しかったです」

モバP「ああ、頼子チャレンジな」

頼子「……そのネーミングは765プロに怒られると思います」

モバP「そ、そうだな…由愛に水彩画、比奈に漫画……」

頼子「沙紀さんにストリートアート、それに肇ちゃんに陶芸…」

頼子「とても楽しかったです…ふふ」

モバP「そうか、俺も企画したかいがあったよ」

頼子「そう言えばPさん、あのお仕事以来困ったことが…」

モバP「何かトラブルか?ストーカーとか?」

頼子「そういうのではなくて…蘭子ちゃんと飛鳥ちゃんが……」

モバP「あー、何となく内容がわかった」

頼子「流石Pさんです…実は事ある毎に私に作品を見せにくるんです」

モバP「あ、やっぱりな…まあ……あの二人は美術とはちょっとな」

頼子「確かに…でも本当は楽しみなんです」

モバP「蘭子も飛鳥も態度はそれぞれ違うけど…」

モバP「二人共基本的に見せたがりだからなぁ……」

頼子「ふふ、そうですね…」

モバP「頼子にもあの二人みたいな時期あったのか?」

頼子「え…さぁ、どうでしょうか」

モバP「頼子だとどっちかというと飛鳥っぽい感じかな」

頼子「もう…女の子の過去を詮索するなんて、いけない人です」

モバP「すまん…(頼子なら大丈夫だろうけど、言えないような過去なんてないよな)」

モバP「じゃあ、今回は飛鳥と蘭子との話か?」

頼子「あ…そ、その今日は…肇ちゃんとの……」モジモジ

モバP「肇か、まあ別に構わないけど」

頼子「…う、うん」

モバP「(これは何か言いたい事があるけど…って感じだな)」

モバP「(いじらしくて、かわいいなぁ)」

頼子「ど、どうしました…にやにやして」

モバP「いや、何も…どうして肇との話なんだ」

頼子「え、それは…番組の企画でも一番印象に残ってて……それで」

モバP「ああ、肇のお祖父さんに体験入門したんだったな」

モバP「鑑賞する側だった頼子が、作品作りを行う…我ながらいい企画だと思うよ」

頼子「そうですね、ただ…知識として知っていることでも実際やりますと…」

モバP「でも肇から筋が良かったって聞いてるぞ」

頼子「え、そ、そうですか…ふふ」

モバP「なあ、頼子、その時の作品見せてくれないか?」

モバP「ほら、俺はオンエアチェックしかしてないからさ」

頼子「ふふ、どうしましょうか…」

モバP「そこを何とか頼むよ」

頼子「そうですね…それは話の後で考えましょう」

モバP「頼子ぉ、頼むよ」

頼子「(あ、カワイイ)では、話を始めますね、あれは…」

・・・

肇の実家・祖父の工房

頼子「よろしくお願いします、肇ちゃん」

肇「こちらこそ、よろしくお願いします、頼子さん」

肇「では、粘土の用意はおじ…ではなく、祖父に代わり、私が指導します」

頼子「はい、先生」

肇「ッッッ、では初めます」カァ

頼子「(照れてる肇ちゃん、かわいい…)」

頼子「ふふ」

肇「よ、頼子さん…ちなみにこの粘土は土を採ってから5年ほどかけて準備しています」

頼子「5年も?すごい手間がかかるんですね」

肇「はい、これから実際に使うためにこの粘土を練ります」

肇「まず、私がやってみますので、同じようにしてみてください」ギュッギュッ

頼子「こうですか…?結構力いるね」ギュギュ

肇「はい、お上手ですよ」

頼子「ふふ、迷惑かけないようにって、予習してきたかいがありました」

肇「流石です、頼子さん」

頼子「ふふ」

頼子「あ、そうだ…練る作業で気をつける事ってある?」

肇「気泡を丁寧に潰すことですね」

肇「それと…」

頼子「それと?」

肇「しっかりイメージする事でしょうか」

肇「完成系もそうですが…作品を誰に渡すか、贈る人へのイメージを持つと」

肇「作品にもその気持が込められると思います」

頼子「なるほど…うん、わかりました」

肇「頼子さんは作品を誰に贈るつもりですか?」

頼子「今日のお礼も兼ねて肇ちゃんに貰って欲しいな、ふふ」

肇「わ、私ですか…そ、それは……」

頼子「いや…かな?」

肇「そ、そんな…嬉しいです!」

頼子「本当?私も嬉しいな」

肇「は、はい…」ポッ

頼子「肇ちゃんは誰に贈るの?」

肇「私はおじ…祖父とぷ、…」

頼子「ぷ?」

肇「いえ、私も頼子さんのために作ります!貰ってくれますか?」

頼子「うん」

肇「では、しばらく作業に集中しましょう」

頼子「はい、先生」

・・・

モバP「うん、あの放送は受けが良かったんだよ」

モバP「女子高の憧れの先輩と後輩とのやりとりみたいで」

頼子「そうですか、良かった。肇ちゃん、かわいいですからね」

モバP「頼子もかわいいぞ」

頼子「ッッッ」

モバP「頼子もかわいい」

頼子「もう…やめてください……嬉しいでうけど」

モバP「それにしても肇は頼子の焼き物を持ってるのか…羨ましい」

頼子「……うん」

モバP「頼子は肇の焼き物は使ってるのか?」

頼子「はい、家で大切に使ってますよ、肇ちゃんの気持ちが伝わります」

モバP「そうか、二人は通じあってるんだな、俺も嬉しいよ」

頼子「はい」

モバP「撮影は何日もかかったよな」

頼子「ええ、最初に一泊させていただいて、焼き始めと出来上がりに伺いました」

モバP「一泊か…それはもう、あれだよな、あれ」

頼子「え、えっと…何の事かな」

モバP「わかってるだろ、濃厚ピロートークだよ」

モバP「そして、その先だよ!」

頼子「(ますます遠慮が無くなりましたね)」

頼子「肇ちゃんの部屋に泊まらせてもらったのは事実ですけど…」

モバP「その話を、その話を是非!」

頼子「………ハァ」

モバP「今、露骨にため息ついたな、頼子」

頼子「え、そうですか?それは気が付きませんでした」

モバP「むう…」

頼子「ふふ…仕方がない人ですね」

モバP「流石、頼子、話がわかる」

頼子「(まったく…この人は……」

・・・

肇の部屋

頼子「肇ちゃん、お風呂ありがとうございます」

肇「どういたしまして、布団敷いておきました」

頼子「ありがとうございます(どうして…布団がくっついているんでしょう)」

肇「どうしました?」

頼子「い、いえ、あの…肇さん、その…」

肇「はい?」

頼子「あの、今の格好が寝間着ですか?」

肇「え、ええ、そうですよ」

頼子「(そうなんだ…白のTシャツに下は…ショートパンツ履いてますね)」ホッ

肇「あの…頼子さん、何か?」

頼子「寝間着、ずいぶんラフだなと…」

肇「え…あ、そ、その…すみません、普段からこれなので」

頼子「そんなつもりでは、ちょっと驚いただけです」

頼子「冷えたりしませんか?」

肇「こちらは暖かいので、大丈夫です!」

頼子「そうですか(確か今回の撮影の準備でPさんも泊まっているはず)」

頼子「これだけ綺麗な脚だと見せびらかしたくなるよね」

肇「へっ、わ、わ、私そんな事は」カァァ

頼子「でも、ご家族にしか見せないよね」

肇「え、家族…見せ……ッッッッ」

肇「(そういえば、あの時Pさんに……どうしよう)」

頼子「(ごめんなさい、肇ちゃん……耳まで真っ赤でカワイイです)」

頼子「からかってごめんね、肇ちゃん」スッ

肇「え、頼子さん…近いです…やん」

頼子「綺麗なだけじゃなくて、良い手触り…シルクみたい」

肇「よ、頼子さん、息が耳に……うん」

頼子「そうしてるの…わかるでしょ」

肇「は、はい…頼子さんの脚も綺麗です」

頼子「ふふ…本当?」

肇「はい、ステージでいつも綺麗だなって」

頼子「うんッ…」

肇「その…頼子さん、私もっと美しくなりたいです……」

頼子「……うん」

肇「どうしたらいいか…教えてもらえますか?」

頼子「いいよ…力を抜いて……」チュ

肇「ああ」

・・・

頼子「そして私達は一つの布団で……」

モバP「頼子、同僚のアイドルとそういうのはどうかと思うぞ」

頼子「(ああ、そういう態度をとるんですね)」

頼子「肇ちゃんの脚、本当に綺麗ですよね」

モバP「俺は頼子の脚の方が好きだなぁ」

頼子「ッッッ(ごまかされない、ごまかされない…)」

頼子「肇ちゃんって上のシャツが大きいから、最初履いてないのかと」

モバP「そうだよな、つい確かめてしまったよ…ハッ」

頼子「……Pさん」

モバP「頼子、誘導尋問なんてひどいぞ」

頼子「私はPさんが肇ちゃんにした事の方が気になります」

モバP「う…それはだな……」

頼子「確かめるって何をしたんですか」

モバP「(いつもと変わらないポーカーフェースがかえって恐ろしい)」

モバP「そ、そのゴメン!付き合う前の話だから許してくれ」

頼子「それはPさんのお話次第ですね」

モバP「うう…(適当に嘘ついて乗り切るか…)」チラ

頼子「……」ジー

モバP「(あ、これは観念しよう)わかった、正直に話すよ」

頼子「よろしくお願いします」

モバP「お、おう、あれは頼子と肇の番組の事前打ち合わせで」

・・・

肇の家

モバP「肇、今日はありがとう、わざわざ着いてきてもらってすまんな」

肇「いえ…スケジュールも空いてましたし、実家にも帰りたかったし、それに…」

モバP「それに?」

肇「い、いえ、何でも(Pさんと一緒にいれて嬉しかったなんて…)」

モバP「肇、ちょっと様子が変だな、熱でもあるんじゃないか?」ピト

肇「ひゃ、ひゃああ」

モバP「す、すまん…そこまで驚かなくても」

肇「お、驚きます(こんなのイメージしたことありません)」

モバP「本当に大丈夫か、顔赤いぞ」

肇「夕日のせいですよ、ほら…」

モバP「本当だ、綺麗だな」

肇「縁側で日が沈むまで見ていたいですね」

モバP「ああ、そうだな…」

肇「あっ…」

モバP「どうした、肇?」

肇「それが…最後のバスが行ってしまいました…」

モバP「な、なんだってーーーー」

肇「この辺り本数特に少なくて…ごめんなさい」

モバP「ッッッ…そのご家族の方に車で……」

肇「両親は明日まで帰りません…おじ…祖父は」

モバP「おじいちゃんでいいぞ、肇」

肇「はい」

モバP「本当に肇はお祖父さんが好きなんだな」

肇「……はい」カァ

モバP「まだ工房かな…お願いしてくるよ」

肇「あ、私も……あれ、おじいちゃんの字だ」

モバP「なんて書いてあるんだ?」

肇「えっと…ご友人の方から連絡があって飲みに行くそうです」

モバP「えっ……」

肇「アルコール抜くために友人の家に泊まるそうです」

モバP「それって…」

肇「せせせ、せっかくですから泊まってください」

モバP「お、おう…い、いやいいのか」

肇「はい、日頃のお礼もしたいですから手料理振る舞いますよ」

肇「もちろん、器は私が作ったものを使います」

モバP「おー、それは楽しみだな」

肇「はい、楽しみにしてくださいね」

・・・

モバP「おお、これ全部肇が作ったのか」

肇「あ…実は一部母が作っておいてくれたのを温めました…これとこれ」

モバP「でも、これは肇が作ってくれたんだろ、すごいよ」

肇「あ、はい」

モバP「器も料理の色合いによく合ってるな」

肇「……」カァァ

モバP「また、赤くなってるな」

肇「そ、その冷める前にどうぞ」

モバP「お、そうだな、いただきます」

肇「い、いただきます」

肇「(仕事から帰ってきたら、私の作った料理と器で食卓を囲んで)」

肇「(その後二人で…二人で…あああああ)」

モバP「肇……?」

肇「い、いえ、何でもありません」

モバP「そうか?…それにしても美味しいな、これ」

肇「えっ、そうですか?嬉しいです」

肇「(練習してよかった……)」

・・・

モバP「ふぅー、良いお湯だったなぁ」

モバP「さっきの湯船、先に肇が浸かってたんだよなぁ…」

モバP「入りなおしてくるかな……」

モバP「ああ、いかんいかん」

モバP「さ、俺が風呂入ってるうちに肇が布団用意してくれてるはずだし…」

モバP「えっと…これは……どうして俺の布団に肇が」

モバP「おーい、肇、お前の布団は自分の部屋だろ」

肇「スースー」

モバP「疲れて寝てる…のか、まあ無理ないよな」

モバP「夏とはいえ風邪引くぞ…毛布は……アッ」

肇「んん」

モバP「肇のやつずいずんとラフな格好なんだな」

モバP「白いシャツなんで透け……うっ」

モバP「ん、お、おい…肇…シャツのサイズが大きくないか…その履いてるよな」

モバP「いかん、いかんぞ、肇」そー

モバP「こ、これはあくまでも指導のための確認だからな」

モバP「あくまでも確認だ、生活指導のために必要なことだ」

モバP「さ、さあ、履いててほしいような、履いてないでいてほしいような」ガバッ

肇「うんっ」

モバP「よかった……ショートパンツを履いていてくれた」

肇「ん」ゴロン

モバP「おい、肇…寝相悪いな……仰向けになられたら……ううっ」

モバP「パジャマの時につけるかは人それぞれ…人それぞれ……」チラ

肇「スースー」

モバP「昔の偉い人と愛海が言っていた…」

モバP「そこに山があるから登るんだと」そー

肇「うーん」ギュウ

モバP「う、うわっ、肇何を…や、柔らかい」

モバP「シャツの上からでも…つけてないと柔らかいなぁ」

モバP「い、今の感触は…こりっと」

モバP「い、いいいい、いや、駄目だ駄目だ駄目だ」

モバP「肇は俺を信頼して泊めてくれてるんだぞ、それを…」

肇「………P……さん?」

モバP「う、うわぁぁぁ、肇」

肇「私…寝て…いやぁぁぁぁ」ギュウ

モバP「おい、肇、寝ぼけてるだろ、うぷ」

肇「どうしてPさんが私の……」

モバP「(おい、肇…早く離して…いや、せっかくだから、このまま…)」

モバP「い、いや、駄目だ!」ガバッ

肇「あの…Pさん、どうしてこんな…」

モバP「お、落ち着け肇…風呂いただいて帰ってきたら」

モバP「そんな格好の肇がいたから…その毛布かけようと…」

モバP「(履いてるか確認したことは黙っていよう)」

肇「え…あ、そういえば、ここ私の部屋じゃありません」

肇「………Pさんの布団用意して、ウトウトして…あっ」

モバP「あ、じゃない」チラッ

モバP「(履いてるのはわかるけど…気になるなぁ)」

肇「Pさん、どこを見て…あっ」サッ

モバP「見てない、見てないぞ、肇」

肇「………」

モバP「それに肇が寝ぼけて抱きついて来たんだぞ(胸は触ったが…)」

肇「そ、そうだったんですか…ごめんなさい」

モバP「そうだぞ、肇。でも疲れてるのに布団ありがとうな」

肇「いえ、すみません、大騒ぎして」

モバP「部屋に戻って早く寝ろよ」

肇「はい、その、少しだけお話し出来ませんか」

モバP「ああ、ちょっとだけだぞ」

肇「はい!」

・・・

モバP「という事があったんだが……」

頼子「………」キッ

モバP「(あ、これはめちゃくちゃ怒ってるな、どうしよう…)」

モバP「(よし、もうあたって砕けろだ)」

モバP「頼子!」

頼子「は、はい」

モバP「肇に家に泊めてもらったのは頼子と付き合う前だから俺は悪くない」

頼子「…そういう事を言ってるんじゃありません」

モバP「う…やっぱりそうだよな、ごめん」

頼子「いえ…正直に話してくれた事と踏みとどまってくれた事は嬉しいです」ニコ

モバP「やっと笑ってくれたな」ホッ

モバP「(実はその後、そのまま一緒に寝てしまった事と)」

モバP「(朝に俺の息子を肇に見られてことは言わないほうがいいな)」

頼子「Pさん?」

モバP「い、いや、何でもないぞ」

頼子「まだ何か隠してません?」

モバP「い、いや…」

頼子「ふふ、でもいいんです…貴方は私を選んでくれたから」

モバP「ああ」

頼子「その気持ちだけで十分です」

モバP「頼子…」

頼子「これ…受け取ってもらえますか?」

モバP「ああ、どうした?」

頼子「その…肇ちゃんの所で作った作品です。見たいって言ってた」

モバP「い、いいのか…これは」

頼子「そ、その…夫婦茶碗のつもり…なんですが」

モバP「ありがとう…でも夫婦って……」

頼子「あっ…そ、それは言葉のあやで……迷惑でした?」

モバP「(肇との事を話してくれたのって…)」

モバP「(俺が作品の話するだろうから、渡しやすくなるからかな)」

モバP「(周りくどいけど、かわいいなぁ)」

頼子「……あの」モジ

モバP「迷惑なんて事は…嬉しいよ」

頼子「………うん」

モバP「俺だっていずれ…ってな」

モバP「それまで一緒に頑張ろうな」

頼子「はい…それまで盗まれ心は預けておきますから」

モバP「ああ(俺の心も頼子に盗まれているんだけどな…)」

モバP「(まあ、頼子もわかっているだろうな)」

頼子「………」ギュウ

モバP「な、なあ、頼子…そろそろ」

頼子「は、はい」ブーブー

モバP「メ、メールか、見ていいぞ」

頼子「はい、すみません…蘭子ちゃんからです」

モバP「へぇ、まあプライベートな事は教えてくれなくていいぞ」

頼子「ふふ…明日の仕事の前に会いましょうですって」

モバP「ああ、本当に蘭子は頼子に懐いてるな」

頼子「はい…事務所に入って妹がたくさん出来たみたいです」

モバP「ちなみに蘭子って…やっぱり…」

頼子「黒薔薇姫のヴォヤージュの事ですか?」

モバP「あ、ああ…」

頼子「ご想像の通り、すごく出演したがってましたよ」

モバP「だよなぁ」

頼子「スケッチブックも明らかにそれを意識していますね」

モバP「ははは…なあ、頼子も出たかったか、夏樹の役とかで?」

頼子「いいえ、夏樹さんの演技も素晴らしいですし」

頼子「でも、色んなチャレンジは今後もしたいですね」

モバP「そう…だよな、頼子、これ見てくれるか」

頼子「はい…ドラマの企画書ですか?」

頼子「半熟魔王…?これって……」

モバP「ああ、蘭子が主役のファンタジーものだ」

モバP「次のページも見てくれよ」

頼子「蘭子ちゃん、喜びますよ……ええっ?」

モバP「ふふ」

頼子「私も大臣役でメインキャストですか?」

モバP「ああ」

頼子「…………」プルプル

モバP「おーい、どうしたー、頼子」

頼子「い、いえ、あまりに嬉しくて…」ウル

モバP「別にこういう関係だから頼子を推したわけじゃないからな」

頼子「はい……ご期待には必ず応えます」

モバP「(きっとこれからも大変な事ばかりだと思う)」

モバP「(でも、頼子とならきっと乗り越えられる)」

モバP「(頼子も同じ気持ち…だよな)」ナデ

頼子「きゃあ、急にお尻触らないでください」

モバP「い、嫌だったか」

頼子「嫌じゃありませんけど…せっかくの気分が台無しです」

モバP「そ、そのすまん、頼子」

頼子「もう………仕方がない人」

モバP「ははは」

おしまい

以上で、頼子さんの他アイドルとの交友関係を書くSSは終わりです
ここは今週末くらいに誤字脱字を修正したzipをあげてHTML申請します
その時に次回作への誘導ができればいいのですが…

次回作は最後に述べているとおり、
蘭子と頼子さんメインのファンタジーもの劇中劇となります
ほのぼの系の作品になる予定です
光(と頼子さん)メインのヒーローものはまた別の機会に

今までありがとうございます、今後もよろしくお願いします

このスレ最後の投下もといお知らせになります
まず修正版のzipです(パスは「yoriko」)
http://ux.getuploader.com/imas_cg43/
何故か直アドレスが貼れないので、これでご容赦ください

短い間でしたが皆さんありがとうございました
次回作は熊本弁に苦戦していますが、頑張ってあげたいと思います
また私に文句、ご意見のある方はHTML申請してくるので早い内にどうぞ
選挙はまあ…いいからサバ走ろう!

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