シンジ「このっ!こいつめ!」バンッ バンッ (66)

 
シンジ「くそ〜、逃げ足が早いや…どこ行った…」キョロキョロ



アスカ「うっさいわね〜、さっきから何騒いでんのよ」

シンジ「ゴキブリが出たんだよ…」

アスカ「ゴキブリぃ?何よウチに居るわけ〜?」

シンジ「そうなんだよ、いつもキッチンは清潔にして気をつけていたのに、ショックだよ…」

アスカ「そんなに騒ぐくらいの物じゃ無いでしょ」

シンジ「ゴキブリを1匹見つけたら、30匹はいると思えって昔の人は言っていた…」

アスカ「げ…」

シンジ「もしかしたらもっといるかも…」

アスカ「やだ…何とかしなさいよ…」

シンジ「う〜ん、なんとかしたいけど…」


アスカ「の、喉乾いて来たわ、ジュース飲も…」スタスタ グチャ…

アスカ「ん?」
 


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367663903

 
アスカ「なんか踏んだ」

シンジ「え?」


アスカ「なんかねっちょりしてる」

シンジ「足どけてみてよ」

アスカ「」ソ〜

シンジ「アスカお見事」


アスカ「」


アスカ「ウヒィィィィ…」ゾゾゾ〜


アスカ「コレ…ナントカシテ…」ゾゾゾ〜

シンジ「動かないで、今取るから…」

アスカ「キモイ…キモイ…キモイ…キモイ…キモイ…」ゾゾゾ〜

フキフキ

シンジ「ほら取れたよ」

アスカ「アラッテ…アシ…アラッテ…」

シンジ「流しにほら…」
 

 
ジャアァァァ ジャブジャブ…

アスカ「うひひひひひ」

シンジ「変な笑い声出さないでよ…」ジャブジャブ

アスカ「くすぐったいんだもん、うひひひひひ」


シンジ「ほら綺麗になったよ」

アスカ「サンキュー、あ〜気持ち悪かったわ〜」フキフキ


シンジ「床も消毒しておこう…」シュッ シュッ フキフキ


アスカ「こんなのが30匹以上居るって〜の?」

シンジ「うん…」

アスカ「一匹残らず殲滅してよね〜」

シンジ「そうしたいのも山々なんだけど、良い作戦が思い付かないんだよ…」

アスカ「使えないわねぇ〜」

シンジ「と、とりあえずゴキホイでも買ってくるよ」

アスカ「早く帰って来てよね、怖いんだから…」
 

某ホムセン

シンジ「普通にゴキホイ仕掛けても、掛からない連中も居るだろうしなぁ…」

シンジ「ゴ○ジェットも買っとくか…」ヒョイ


シンジ「これは最終兵器だな……バル○ン……食器とか隔離すんのが面倒なんだよな…」ヒョイ

シンジ「こんなもんかな…」

青葉「おっ、シンジ君じゃないか」

シンジ「あ、青葉さん、こんばんは」

青葉「こんな時間に中学生がうろうろしてたら、補導されちまうぜ?」

シンジ「あ、その辺は大丈夫です、ウチの事情は知れ渡ってますから」ニコッ

青葉「知れ渡ってるってのも問題だなぁ…」


シンジ「実はさっきウチにゴキが出て一騒動あったんですよ…」

青葉「ほ〜、そうなんだ」
 

ちょっと待てww
バルサンは医薬品だから薬局いかないと売ってないよ?

>>9
え?ウチの地方は普通に売ってるけど…(´・ω・`)

 
青葉「俺の部屋にもよく出るぜ、BB弾の餌食だがな」

シンジ「え!飛び散るじゃないですか!」

青葉「ロッカーは細かい事を気にしねぇんだよ」ニヤッ

シンジ「素でヒキましたよ…」

青葉「ゴキ共を殲滅するなら、ミニガン貸してやるぞ!バブゥゥゥゥって弾ばら蒔いてよ、気分爽快だぜ!」

シンジ「いえ、結構です…」
 

 
カチコチカチコチカチコチ

アスカ「おっそいわね…」

アスカ「今ゴキブリが出たらどうすんのよ…」キョロキョロ

カサカサ…

アスカ「ん?」クルッ

アスカ「何も居ない…」

カサカサ…

アスカ「はっ?」クルッ


アスカ「ど、どこよ!姿を見せなさいよ!卑怯だわ!」

カサ…

バリバリバリバリバリバリバリバリ

アスカ「なっ!?」ガタタッ!

アスカ「いやあああああ!飛ぶなんて聞いてないわよおおお!」

バリバリバリバリ ピトッ…

アスカ「ひっ…」

キュゥゥゥゥ… バタッ!

 


 
シンジ「それじゃ青葉さん、お休みなさい」ペコリ

青葉「ああ、それじゃ」


シンジ(エアガンでゴキブリを撃つなんて、おぞましいよ…)


プシュー

シンジ「ただいま」

スタスタ

シンジ「あ!アスカ!?」


アスカ「」

シンジ「アスカ!アスカ!大丈夫?」ユサユサ


アスカ「ウウ…シンジ…」

シンジ「どうしたんだよ?何が有ったの?」


アスカ「飛んできた…」

シンジ「え?」

アスカ「ゴキブリが飛んで、あたしに向かって来たのよ〜」ウルウル

シンジ「そ、それは怖かったね…(ゴキブリごときで失神すんなよ…)」
 

どう考えても最善はホウ酸ダンゴ

 
シンジ「とりあえずゴキホイ仕掛けるよ、どれだけ取れるか見ものだね」ガサガサ

アスカ「そんなもので捕獲出来るの?」

シンジ「うん…中に粘着シートが入ってるんだ」ペリッ

アスカ「ふ〜ん…」ツン…ベタッ

シンジ「あっ!」

アスカ「ちょっ!やだ取れない!」ブンブン

シンジ「バカだなぁ…いきなり触るなよ」ベリッ

アスカ「知らなかったのよ…」

シンジ「とにかく居そうな場所に仕掛けるよ…」
 

翌朝

シンジ「どれどれ…取れてるかな〜」ヒョイ

シンジ「うわ〜凄いや…ギッシリ取れてるよ、これも…これもだ」


アスカ「おはよ…」ゴシゴシ

シンジ「おはようアスカ、ゴキブリいっぱい取れたよ」

アスカ「うぇ…朝から気持ち悪いもん見せないでよ…」

アスカ「ひぇ〜まだ動いてるじゃん…」ゾゾゾ〜

シンジ「これはもう捨てるから安心してよ…まとめて袋に詰めてトドメのゴキジ○ットを…」ガサガサ…シューッ


シンジ「念のためもう一度新しく仕掛けるか…」


アスカ「いったいどうしてこんなに増えたのかしらね…?」

シンジ「もしかしたら、よその家でバル○ンでも焚いたのかもしれないな〜」

アスカ「何よそれ?」

シンジ「殺虫成分の煙で部屋中を満たすんだ、危険を察知したゴキブリが逃げて来たのかも知れないよ」

アスカ「迷惑ねぇ…」
 


 
アスカ「ウチでもそれやれば良いんじゃないの?」

シンジ「食品や食器を隔離するのが面倒なんだよ、手伝ってくれるならやるけど?」

アスカ「めんどくさいからイヤ」

シンジ「だろ?だからゴキホイで様子を見よう…」

アスカ「うん…」


シンジ「今日はシンクロテストの日だね」

アスカ「そうね、どうせまたあたしが一番でしょうけど?」

シンジ「ははは、アスカには敵わないな…」

ガラッ…

ミサト「お、おはよぉ…」ヨロッ…

アスカ「ミ、ミサト?帰ってたの?」

シンジ「うわっ酒くさっ…」

ミサト「明るくなってから帰ったわ…うぷっ」ダダダッ

バタン   オエエエエエエエエエ…

アスカ「きったないわねぇ…」
 



 
シンジ「ミサトさ〜ん、大丈夫ですか?もう本部に行く時間ですけど…」

ミサト「ゴベン…ムリ…アダシヤスムワ…」

シンジ「ダメですよ!普通の会社じゃ無いんですから!降格されちゃいますよ?」

ミサト「ウウウウ…イギダグナイ…ケドシカタナイワネ…」ヨロヨロ


アスカ「そのままで運転出来るのぉ?まだ酔っぱらってるみたいよ?」

シンジ「仕方ないから外の黒服さんに頼もうか…」

アスカ「ミサト!早く着替えなさいよ!遅れちゃうわ!」

ミサト「ワカッタワヨ…」ヨロヨロ

〜〜〜〜〜〜〜〜

黒服「葛城三佐、勘弁して下さいよ〜任務以外の事で使われると、うちらも困りますよ…」

ミサト「ゴメン…コンカイダケ、オネガイ…」

アスカ「もう時間が無いわ、黒服さんお願いね」

シンジ「すみません、よろしくお願いします」ペコリ

黒服「はぁ…今回だけにして下さいよ」

 
 

>>16
それがあったかw
使わせてもらうわw

 
NERV本部


リツコ「あらあら、ミサトなんて様よ…」

ミサト「ちょっち飲み過ぎちゃったわ…若い男のこは元気ねぇ…」

リツコ「呆れた、またナンパしたのね?」

ミサト「これが生きがいなのよ、ほっといて…」


リツコ「まぁ良いわ、薬飲んで座ってなさい」

ミサト「ごめんリツコ…」


リツコ「レイ、シンジ君、アスカ、テスト始めるわよ」

レイ『了解』

シンジ『了解』

アスカ『了解』



リツコ「あら…シンジ君とアスカのシンクロ値が低いわ…」

ミサト「え?」

リツコ「まぁ僅かだけど、何かあったのかしら?」

ミサト「さぁ…」

リツコ「あなた保護者でしょうに、しっかりしなさい!」

ミサト「ハヒ」
 



 
 
リツコ「今日のテストの結果は、あまり良くなかったわ…レイはいつも通りだけど」


リツコ「あなた達、何かあったの?」
 

シンジ「実は今ゴキブリに悩まされてて…」

アスカ「もう気持ち悪いったらありゃしないわ〜」

シンジ「アスカなんかゴキブリに飛び付かれて失神しちゃうし…」

アスカ「そこは言うな!!」ゲシッ!


リツコ「ゴキブリねぇ…」チラッ

ミサト「な、なによ?あたしは知らないわよ?」
 

リツコ「あなた最近部屋の掃除とかしてる?」

ミサト「してない」

リツコ「酒瓶とか空き缶とか放置してるでしょ?」

ミサト「してる」


シンジ「自分の部屋は自分で掃除するって掟があるじゃないですか!」

ミサト「ごめ〜ん」

アスカ「ゴキの温床になってる気配濃厚な感じね…」
 


リツコ「ミサト、あなたゴキブリの餌や水分補給に使われてるわよ」

ミサト「な、なんでよ?」

リツコ「歯カスや唾液が餌と水分になるわ」

ミサト「ゲッ…」

アスカ「きったな…」ヒキッ…

リツコ「ん〜ムニャムニャとか言う時に2〜3匹食べちゃってるかも知れないわね」

ミサト「ま、マジで?」

リツコ「ええ」

ミサト「オエエエエエエ」

リツコ「ちょっ!ここで吐かないでよ!」


シンジ「さ、最低だ…ミサトさんって…」

アスカ「貰いゲロしそう…ウプッ」

 
 

 
リツコ「とにかく帰ったら部屋の掃除をすることね」

ミサト「はぁはぁ…わかったわよ…」

シンジ「何か良い駆除方法無いですか?」

リツコ「ホウ酸を使った薬剤が有効よ」

シンジ「ホウ酸ですか?」

リツコ「ゴキブリがそれを体内に入れたら、水分を吸収出来なくなって死滅するわ」

リツコ「水を求めて下水に向かうから、部屋は汚れないし下水に流されて片づけ要らずで一石二鳥よ」

シンジ「凄いよ、それが良い!」

リツコ「こんな事もあろうかと、作ってあったの」コトッ

リツコ「全部で12個あるから、存分に使いなさい」

アスカ「リツコって宇宙戦艦に乗ってる眉毛の無いオッサンみたいね…」

シンジ「ありがとうございます!早速試してみますよ!」
 

 
ミサト宅

シンジ「ほらミサトさん!さっさと掃除しますよ!」

ミサト「めんどくさいなぁ〜」

シンジ「ミサトさんは衣類をクリーニングに出すヤツと、ウチで洗濯出来るヤツと分けてくださいね!」

ミサト「へ〜い…」

シンジ「アスカは瓶を集めて流しに持って行って、後で洗うから」

アスカ「何であたしまで…」シブシブ

シンジ「うわっ…この空き缶臭ぇ〜、いつから有るんだろ全く…」

カサカサ…サササッ

シンジ「いるいる…ゴキブリがわんさかだよ…」

アスカ「うひぃぃぃぃぃ…気持ち悪い…」

シンジ「空き缶も全部洗わないと出せないな…」

ミサト「ごめんね〜」

アスカ「ごめんで済めば使徒は襲って来ないわよ」

シンジ「ホントだよ!ちゃんとしてくださいよ!」

ミサト「」ショボーン
 

 
ジャァ〜 ガボガボ バシャバシャ

シンジ「ふ〜、やっと洗い終わったよ…」

アスカ「どうするのこの瓶と缶の山?」

シンジ「缶は明日リサイクルステーションに出すよ、瓶は酒屋さんに持って行ったらお金になるかな?」

ミサト「酒屋さんに配達頼みましょう、ついでに回収して貰ったら良いわ」

シンジ「そっか、ついでに醤油とミリンも頼みますよ、そろそろ無くなりそうなので」

ミサト「わかったわ」ピッ

ミサト「あ、コンフォート17の葛城ですけど〜、いつものお酒と醤油とミリンお願いね〜」ピッ

ミサト「これでOKね」

シンジ「ミサトさん、部屋に掃除機かけてくださいよ、後で僕が拭き掃除しますから」

ミサト「了解〜」

アスカ「シンジはマメねぇ」

シンジ「しようがないよ、放って置くとやらないんだから…」

 
 

 

 
アスカ「シンジ〜、あたしお腹空いたんだけど〜」

シンジ「あ、掃除に夢中になってて晩ご飯の事忘れてた…」

アスカ「ええ〜、どうするのよ!あたしに飢え死にしろってーの?」

シンジ「1食抜いたくらいじゃ死なないと、思うよ?」
 

ミサト「シンちゃ〜ん、出前取りましょうよ」

アスカ「やりっ!お寿司ね!お寿司!」

シンジ「お寿司は高いよ…そんなに食費掛けられないって…」

ミサト「いいわよ、おごるから♪」

シンジ「あ、もしもしコンフォート17の11-A-2号室の葛城ですけど、握り特上3人前お願いします」ガチャ

アスカ「はやっ」


ミサト「特上って…」トホホ…

 
 

 
シンジ「よし!部屋は綺麗になったぞ!後は汚さないように気を付けて下さいね!」

ミサト「ど、努力します…」

ピンポーン

酒屋「ちわ〜!三河屋で〜す!」

ミサト「あらサブちゃん、御苦労さま」

酒屋「はい、いつもの日本酒と醤油とミリンっと」ゴト

ミサト「ありがとね〜」

酒屋「いえいえ、月末集金に来ますんで、またよろしくお願いしま〜す!」

プシュー


 
ピンポーン

寿司屋「毎度!特上3人前お待ち!」

ミサト「あら梅さん、久しぶりね〜」

寿司屋「ミサトちゃ〜ん、もっと頻繁に使ってくんねーかなぁ〜」

ミサト「ウチの懐事情も厳しいのよねぇ〜」

アスカ「きゃっほー!お寿司お寿司!」

寿司屋「おろろ?どうしたってんだい?異人さんがいるじゃねーか?」

シンジ「テーブルに運ぼう」

寿司屋「今度ぁ坊主かい!しばらく見ないうちに家族が増えやがったのかい?」

ミサト「まぁ、これも仕事の一環なのよね〜」

寿司屋「く〜、にくいねぇ!坊主!美人2人に囲まれて暮らすたぁ〜にくすぎるぜぃ!」

シンジ「う、ど、どうも…(知らぬがなんとやらか…)」

寿司屋「そいじゃまた出前取ってくれよ!」

プシユー

 

 
アスカ「美味しい〜!」

シンジ「ホントに美味しいよ」

ミサト「なんてったって特上だし、心して食べなさいよ」

アスカ「ミサト様々ね〜♪」

バリバリバリバリバリ  ピタッ

アスカ「」

シンジ「」

ミサト「」


アスカ「ぎゃあああああああ!!!お寿司が!!あたしのお寿司があああ!!」

シンジ「」サッ

ミサト「」ガタッ


アスカ「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる」

カサササ

アスカ「待てえええええ!!!糞ゴキがぁああああああ!!!!」

シンジ「アスカ!落ち着いて!」

アスカ「どおおうりゃああああああああああああ」グワッ ドカッ!

ミサト「ちょっ!やめなさいよアスカ!」

アスカ「許さない!!!絶対ぶっ殺す!!!!」

 

 
アスカ「死ね!死ね!死ね!」

バンッ!バンッ!バンッ! グチャ

シンジ「あ」

ミサト「あ」

アスカ「」


アスカ「」ゾゾゾ〜

アスカ「ウヒィィィィ…キモチワルイ…」ゾゾゾ〜

シンジ「怒りに任せてふんずけるからだよ…」

シンジ「ほら、足どけて」フキフキ

アスカ「アラッテ…アシ…アラッテ…」

シンジ「わかったよ」
 

 
ジャアァァァ〜ジャブジャブ

アスカ「ぶっふふほ」

シンジ「だから変な笑い声出さないでよ」

シンジ「ほら綺麗になったよ」フキフキ

アスカ「ありがと…」


アスカ「あ〜あ…あたしのお寿司が…」

シンジ「僕の分けるから元気出しなよ」ニコッ

ミサト「あたしのも分けてあげるわ」


アスカ「あんたたち…」ウルウル

 

 

アスカ「なんか最近、ペンペンの姿見ないわね…」

ミサト「そう言えばそうね…」

シンジ「ご飯時になると、うるさいくらいだったのに」

ミサト「ペンペ〜ン、ちょっち出て来てくれる〜?」
プシュー

ペンペン「くわっ?(なんだ?)」

アスカ「ちゃんと生きてるわね」

ミサト「そうね」

シンジ「ペンペンご飯いらないの?」

ペンペン「くわー!(いらん!)」バタバタ

シンジ「なんかいらなそうですね…」

ミサト「何か食べたのかしら…」


アスカ「この流れから察するに、最悪の展開が予測されるんですけどぉ…」

シンジ「ま、まさかね…」

カサカサカサ…
 



 
ペンペン「くわっ!(そこっ!)」パシッ!

パリパリ… ングッ


アスカ「」

ミサト「」

シンジ「」


アスカ「ゴキを…」

ミサト「喰ってる…」ゾ〜

シンジ「ダメだよペンペン!ゴキブリなんか食べちゃ!」

ペンペン「くわくわっ!(なぜだ?意外に旨いぜ)」
 

 
ペンペン「くわわっ!くわー!(最近のマイブームはもっぱらこれだぜ!)」

シンジ「何を言ってるか分からないけど…ゴキブリを美味しいと思ってるっぽいよ…」

アスカ「うわ…近づかないでよ、キモペンギン…」ヒキッ

ミサト「ゴキブリ共は早めに殲滅しないと、ヤバいわね〜」

シンジ「今夜リツコさんにもらったホウ酸トラップ仕掛けますよ…」

 

 
数日後

アスカ「あの晩から見なくなったわね、ゴキブリ」

シンジ「そうだね、リツコさんに感謝しなきゃ」

ミサト「ペンペンは寂しそうね〜美味しい餌が居なくなって…」

アスカ「ペンペン…お腹壊したりしてないの?」

ミサト「それが全然平気みたいなのよね〜」

アスカ「へ〜、さすがペンギンねぇ…」


ガサガサガサ!

アスカ「ええっ!?」

シンジ「うわっ!!デカっ!!」

ミサト「何これ?30センチは有るわよ!?」

アスカ「ミサト!あんたが産んだんでしょ!なんとかしなさいよ!」

ミサト「バカなこと言わないでよ!ゴキブリなんて産んで無いわよ!!」

シンジ「もうこうなったら、物理攻撃しか無いよ…」カタッ

アスカ「シ、シンジ!?フライパンで?」

ガサガサガサ!

シンジ「逃がすか!!」ブン!

バキィィィィン!

アスカ「なっ!?」

シンジ「え、AT…」

ミサト「フィールドぉ!?」

ガサガサガサ! キシャアアアアア!!

アスカ「ひっ!!」ビクッ!

ミサト「ど、どうして?ゴキブリが使徒なの!?」

シンジ「どっちにしたって、このままじゃどうにもなりませんよ!」

ミサト「みんな!伏せて!」チャカッ!

パンッ!!パンッ!!

バキキィィィィン!!

ミサト「ダメだわ、ATフィールドを貫けない!」
 

 
バサッ

アスカ「羽の下にコアらしき部位があるわ!」

ミサト「間違いなく使徒ね…」

シンジ「ど、どうしましょう…」

バサバサバサ!

アスカ「飛んで逃げる気よ!!」

ミサト「逃がさないで!」

シンジ「そんなこと言ったって、こっちは生身ですよ!!」

ミサト「くっ…」ピッ


ミサト「リツコ!大変よ!巨大なゴキブリの使徒がウチに出現したわ!」

リツコ『なんですって?そんな、あり得ないわ!?ガチャガチャ…あっ…』

ミサト「なによ、あっ…て…あんたまさか心当りあるんじゃないわよね?」

リツコ『ごめんなさい、その子は逃がして良いわ』

ミサト「はぁ〜!?」

リツコ『その子は私が実験で作り出した、人工使徒よ…本物の使徒の用な害は無いわ』

ミサト「あんたね〜!なんて物作り出してんのよ!このマッドサイエンティスト!!」

リツコ『あら、最高の誉め言葉よ、ありがとう』

ミサト「きぃー!!一体このゴキブリどうすんのよ!」

リツコ『外に出してちょうだい、勝手にで私の所に帰って来るから』

ビー!パカッ

シンジ「あっ!ビームでガラスに穴を!」

ミサト「あっちゃー遅かったか…」

バサバサバサバサバサバサ…


アスカ「飛んで行っちゃったわ…」

シンジ「はぁ…一体なんだったんだろ…」

 

 
翌日

リツコ「ごめんなさいね、驚かせてしまったわね」

アスカ「驚いたなんてもんじゃないわよ!」

ミサト「なんだってまた、あんなもの作ったの?」

リツコ「上からの命令よ」


シンジ(あんな悪趣味な物…絶対父さんだよ…)


リツコ「シンジ君に渡したホウ酸トラップと同じ入れ物に、卵をしまって置いたのが間違いだったわ」

リツコ「酸素に触れると孵化する仕組みだったのよ…」

シンジ(なんで同じ入れ物にしまって置くんだよ…わかるわけ無いよ…)


リツコ「何に使う気か分からないけどね、アンチATフィールドまで発生させる事が出来るわ…」フゥ〜

ミサト「な〜んか、胡散臭いわね〜」


アスカ「あたしなんだかアホらしくなって来たわ…」

シンジ「うん…」

アスカ「もう帰ろ…」

ミサト「そうね、あとガラス代の請求書、リツコの所に届くからよろしくね〜」

リツコ「」

 

 
シンジ「さて、今夜は何にしようかな〜」

アスカ「あたしお肉が食べたいわ」

シンジ「肉か…豚肉のスライスがあるから、生姜焼きにでもしようか?」

アスカ「賛成!」

ミサト「ビールにも合いそうだし、あたしも賛成するわよん」

シンジ「わかりました、ちょっと待っててくださいね…」
 

 
シンジ「酒と醤油、ミリンを等量混ぜるよ」マゼマゼ

シンジ「そこに生姜とニンニクをおろした物を混ぜる…マゼマゼ」

シンジ「砂糖少々と隠し味の焼肉のタレを一垂らし…」タラッ…

シンジ「これでタレは出来た、このタレに肉を漬け込むよ」ヒタヒタ モミモミ


シンジ「30分くらい放置するよ、その間にキャベ千とかトマトとか切って置こう」ストトトトトトトトトトト

アスカ「あんたの包丁捌きは驚愕に値するわ…」


シンジ「時間があるから、もう1品作って置こうかな…」

シンジ「ほうれん草と油揚げと小女子の炒め物だよ、簡単で美味しいんだ」

シンジ「ほうれん草はシュウ酸カルシウムが含まれてて、過剰摂取すると結石の元になるけど」

シンジ「他のカルシウムが豊富な食品を取れば、シュウ酸カルシウムを吸収しにくくなるからね、小女子が最適だよ美味しいし」

アスカ「へぇ〜」

シンジ「作り方は簡単、材料を油で炒めて、塩コショウと旨味調味料で味付けするだけ」ジャッジャッ

シンジ「ほら出来た」

アスカ「早っ」

シンジ「そろそろ肉も焼こうか…」
 

 
シンジ「肉はいっぺんに焼こうとすると、汁が出ちゃうからね、一人前ずつ焼くよ」ジュワアア

アスカ「う、うまそげ…」グキュルル…

シンジ「アスカはお皿に野菜盛り付けてね」

アスカ「らじゃ!」モリモリ ツケツケ

シンジ「よっ!」ジュワアア

シンジ「いっちょ上がり!」シュワア…

アスカ「もうダメ…我慢できない…」ハァハァ

シンジ「アスカ、ハァハァ自重」
 

 
シンジ「よし、準備OKだよミサトさん呼んできてよ」

アスカ「ミサト〜!ご飯出来たわよ〜!」

ミサト「はいは〜い」ヘラヘラ

アスカ「あ、あんたもう酔っぱらってんの?」

ミサト「お酒はあたしの燃料よ〜ん♪」ヘラヘラ


シンジ「もう…まるでダメなお姉さんだよ…マダオだよ…」

アスカ「まぁ良いわ、もうお腹ペコペコ早く食べましょ!」

イタダキマース!

アスカ「ま、まぁまぁの味ね!」モキュモキュ モリモリ

ミサト「くぅ〜!ビールに合う合う!」グビグビ

シンジ「アスカの食べっぷりはスゴいな…これで太らないのが不思議だよ…」

アスカ「シンジ!おかわり!」ズイッ

ミサト「あたしももう一本〜♪」


シンジ「逞しいな〜ウチの女達は…」



一騒動あったが、結果的には平和に1日を終える葛城家であった。




葛城家の日常 その七

おしまい



タイトルに日常がないから分からなかったぞ

>>63
別口で書こうとしてたら、日常っぽくなってしまったので、
最後に付けて見た次第であります。

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