土御門「日本晴教、だと?」アレイスター「あぁ」 (75)

・コメディメインではないです
・原作ロシア後
・初SS

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「おいアレイスター。貴様何を企んでやがる」

サングラスにアロハシャツという奇抜な格好をした金髪の男の前には、男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える人間がいた。

「私は何も企んでなどいないよ、土御門。君には守るべきモノがあるのだろう、身の振り方を考えておくといい。そう助言してるのだよ」

アレイスターと呼ばれた人間がそう答えると、土御門と呼ばれた男は舌打ちをしながら踵を返した。

「チッ、何をしようが勝手だが、あまり調子に乗るなよ。俺の魔法名を知らないわけじゃないだろうが、俺以外のヤツがいつ首を取りにくるかわからんぞ。……オイ、結標」

土御門は、もう話すことはないとばかりに切り上げ、別の名前を呼ぶ。

「あら、もうお話は終わったのかしら?随分と面白くなさそうな顔をしているけれど」

赤い髪を二箇所で結び、腰あたりまで垂らしている女がどこからともなく現れ、土御門に近寄ってくる。

「アイツに会った後、俺が面白い顔をしてたことが一度でもあったか?さっさと帰るぞ。クソみてぇな仕事だ」

結標と土御門はスッと音を立て、その場から文字通りに消えた。

????????

ツンツンヘアーの高校生、上条当麻の家の冷蔵庫には珍しく、いや、初めてであろう高級食材が並んでいた。

「上条さんのウチにこんなに肉があるとは……ごくり。もう俺は不幸なんかじゃねぇぇぇ!」

上条が独り言というには大き過ぎる声で歓喜を表現していると、割り込むように玄関のチャイムが鳴った。

「オイ三下ァ。扉ぶっ飛ばされたくなかったらさっさとあけろォ」

「あー、やめて!やめやがって下さい!すぐ開けるから!扉ぶっ飛ばされたら修理費払えないから!」

必死の形相の上条が急いで鍵を開けると、扉を開けて入ってきたのは真っ白な髪をした少年だった。

「はン、中にいんなら鍵なんか締める必要ねェだろォが。面倒くせェ。それより材料はしっかり届いてたかよ?」

「あぁ!バッチリだぜ一方通行!やっぱりLevel5の財力って凄いんだな。スーパーじゃ売ってないだろこんな肉。なんか霜降ってるんですけど」

この白髪の少年は一方通行。
学園都市に7人しか存在しないLevel5の第一位である。

「オイ三下ァ、アイツはどうしたァ。まさか遅刻っつーんじゃあねェよなァ?」

「いや、まだ来てないな。うーん、そろそろ集合時間だし、もう来るんじゃないか?」

「ほォこの俺を待たせるたァいい度胸じゃねェかよ。コイツはオシオキが必要かなァ?」

「イヤイヤ、上条さんとしてはお前が集合時間の五分前に来たことにビックリですよ」

などと二人が話していると、玄関から一人の少年が入ってきた。

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