P「こんなアイドルは嫌だ」(134)

はい

----------春香の場合----------

P「ふむふむ……少女たちの乱れた性生活か……」ペラッ

P「今や高校生のカップルのセックスは当たり前……」ペラッ

P「早い子は小学生のうちから性交渉がある……」ペラッ

P「ケータイ、特にスマホを持ってる子の休みの日は注意が必要……か」ペラッ

P「中には中学に入ると同時に出会い系サイトで売春をする子も!?」ペラッ

P「単なるバイト感覚で売春……」ペラッ

P「はぁ……」パタッ

P「こういう記事読むとホント不安にさせられるよな……」

春香「あれ?プロデューサーさん、何よんでるんですか?」

P「あ、あぁ、なんでもないよ」

P(まさかうちのアイドルも……)

P(端くれとはいえ芸能界に身を置く子たちだ)

P(万が一遊んでたりしたら……)

春香「どうしたんですか、難しい顔してますよ」

P「そ、そうか?」

P(どうするか、なんとなく探りを入れてみるか)

P(大丈夫だよな、たぶん……)

P「そういえばうちの事務所に入ってくる前は春香は普通の学生だったんだよな?」

春香「はい!もちろんですよ!」

春香「今も行ける日はちゃんと学校行ってますよ」

P「まぁそうだよなー」

P「友達はたくさんいるか?」

春香「はいっ!学校もたのしいです!」

春香「それに、小学校とか中学校の時の友達とかともちょくちょくメールしてたりするんですよ」

P「へー、ちなみにその頃の友達だと女の子ばっかりなんじゃないのか?」

春香「そんなことないですよー、私、男の子の友達もたくさんいるんですよー」

P「あ、そ、そうなんだ」

春香「あ、でも今までに付き合った男の子は一人だけです!」

P「えっ?春香って彼氏がいたことあるの?」

春香「もー、当たり前じゃないですかー」

春香「いまどきの女の子、彼氏ぐらいいて当然ですよ」

春香「今はプロデューサーさんが好きだから彼氏なんていないですけどねっ♪」

春香「あっ、言っちゃった……私ってばドジなんだから、テヘッ♪」

P「あ、ありがとう」

P「もしよければその時の話とか聞かせてくれないか?」

P「い、いやあくまでもプロデューサーとしてアイドルをプロデュースしていく上でだな」

春香「いいですよ、あれはですね……」

春香「中学1年生の時ですね」

春香「私が学校で転んで怪我しちゃったんですけど……」

春香「放課後で誰もいなくて廊下でうずくまってる時に、たまたま同級生の男の子が声をかけてくれたんです」

春香「びっくりしました、全然知らない男の子だったので」

春香「あっ、私の中学校っていくつかの小学校から生徒が上がってくるんですよね」

春香「ですから他の小学校の子とか最初は全然面識がなくて分からないんです」

春香「で、その男の子が優しく声をかけてくれたあと、私をおんぶして保健室に連れて行ってくれたんです」

春香「今でも思い出します、夕日がまぶしい廊下でおんぶしてくれた彼の後姿……」

春香「もちろん、今ではただのいい思い出ですけどね」

P「へぇ……」

春香「保健の先生がいなかったんですけどベッドを借りてくれて」

春香「私を優しくベッドに寝かせてくれたんです」

春香「そのあとすぐに先生を呼びに行ってくれて……」

春香「戻ってきたときはすごく息切らしてたなぁ……」

春香「保健の先生に捻挫だって言われたとき、彼ったら、よかったぁ無事だったんだねって笑ってくれたんです」

P「や、優しいんだな」

春香「はい……まぁ次の日からしばらく足首に包帯をぐるぐる巻きだったんですけどね、あはは」

春香「で、彼ったらそのまま名前も言わずにいなくなっちゃって……」

春香「でもでも当然同じ学校だったのですぐに分かりました」

春香「隣のクラスのH君だったんです」

春香「私なにかお礼がしたいなって思ってクッキー焼いてみたんです」

春香「それで3日後ぐらいに彼に屋上に来てもらってクッキーを渡したんです」

春香「そしたら彼ったらその場で開けておいしそうに全部食べてくれたんですよ」

春香「まだお菓子作り始めたばっかりだからあんまりおいしくできてなかったかもしれないのに……」

春香「その時からですね、なんとなく彼に好意を持ち始めたのは」

P「それがなれ初めってわけか……」

P「ちゃんと青春してたんだな」

春香「えへへ……///」

春香「で、その時に彼のメルアドとか聞いて、少しずつ連絡を取り合うようになったんです」

春香「なんかその時って彼からのメールを待つ時間が途方もなく長く感じちゃうんですよね」

春香「まだまだ学校じゃあんまり話してなかったから……」

春香「二人でメールしてる時間が秘密のやりとりみたいですごく楽しかったなぁ」

春香「最初はメールするだけだったんですけど、そのうち電話したりするようになって」

春香「夏休み前ぐらいだったかなぁ……彼から初めてデートの誘いがあったんです」

春香「は、は、春香ちゃん、あ、明日ってヒマかな?」

春香「みたいにすっごく緊張してましたよ」

春香「私も緊張しちゃって、ひゃい!とか返事しちゃったんですけどね、えへへ」

春香「お出かけ先は近所のイオンだったから、ゲームしたり、クレープ食べたり」

春香「ホント、他愛のないものですよね」

春香「あっ、でもまだ告白とかされてないからお友達と遊びに行った、っていうのが正しいのかな?」

P「へ、へぇ……」

春香「それでも二人で並んで自転車こいで」

春香「いろいろ見たり話したり、とっても楽しかったなぁ……」

春香「そんな感じで休みの日にも会うようになったんです」

春香「で、夏休みが始まったんですけど、彼にプールに誘われたんです」

春香「遠くまでなんて行けないんで近所のプールなんですけどね」

春香「私、男の子とプール行ったことなんてないから緊張しちゃって」

春香「でもでも気合入れてかわいいピンクのワンピース水着を着てったら彼がすごくかわいいって褒めてくれて」

春香「それで1日いろいろ遊んで……楽しかったなぁ」

春香「で……夕方……彼に告白されたんです……///」

春香「彼ったら急に真剣な目になって、春香ちゃん、好きだ!なんて、きゃっ///」

春香「私も彼のこと大好きでしたからすぐに私も好きって伝えました」

春香「そしたら彼すっごく喜んじゃって……ちょっと恥ずかしかったな///」

春香「初めて手をつないで帰りました……///」

P「……」

春香「それから夏休みはほとんど毎日彼と会ってましたね」

春香「一緒に宿題したり、遊びに行ったり、お弁当作って一緒に食べたりしました」

春香「そして夏休みも終わりに近づいたころ、地元で夏祭りがあったんです」

春香「花火が上がったり、お店がたくさん出たりするような結構おおきなお祭りです」

春香「彼に誘われたんです……初めての夜のデートでした」

こんなの全員とか耐えられないよお…

春香「前に買ってもらった浴衣着て、彼とお祭りに行ったんです」

春香「花火が始まる頃になるとみんな近くの橋に集まるんですよね」

春香「そこが花火を見るベストポジションだったんですよ」

春香「私たちも手をつないでそこに行って花火を見ようって」

春香「花火がたくさん上がって……彼も花火見てるかなって振り向いたら……」

春香「彼ったら私のこと見てたんです……///」

春香「そして……花火よりも花火を見てる春香ちゃんのことを見ていたいから……って///」

P(ゲロゲロゲロ)

春香「私もドキッとしちゃって……花火そっちのけでしばらく見つめ合っちゃったんです」

春香「そしたら彼、私の肩を優しく抱いて……顔を近づけてきたんです……///」

春香「私もキスなんてしたことなかったですから……」

春香「で、でも自然と目を閉じちゃって……」

ちゅっ……

春香「それが彼との初キスでした……///」

春香「花火のドーンっていう音を聞きながら、多分30秒ぐらいはキスしてたと思います///」

春香「優しく、そっと唇が触れるだけの……甘酸っぱいキスでした……///」

春香「キスが終わって顔を離した後、なんか自然と二人して笑い合っちゃったんですよね」

春香「その時に感じたんです……あぁ、私って今、すごく幸せだなぁ……って」

春香「その日はもうそのまま帰りました」

春香「でもでも家に帰ってからもずっとドキドキしちゃって……」

春香「全然眠れなかったのを覚えてます」

P(うおあああああああああ!)

春香「2学期からは学校でもよく彼と話すようになりました」

春香「友達もみんな私たちが付き合ってるのを知ってましたから」

春香「もう公認カップルみたいになっちゃったんですよね、えへへ……」

春香「いろんなところにデートに行きました」

春香「でも、場所はきっとどこでもよかったんだと思います」

春香「だって……彼と一緒にいるだけで、楽しかったんですから……///」

P「……」

春香「そして冬休みが始まったんです」

話長すぎワロタ

春香「クリスマスはちゃんとやりましたよ」

春香「小さなケーキを手作りして彼に食べさせてあげたんです」

春香「ふふっ……外は寒いから学校行こうかってなって」

春香「教室で、あーん、して食べさせてあげたんです///」

春香「彼ったら恥ずかしがってたんですけど、ちゃんと食べてくれて」

春香「二人っきりの教室って、やっぱり普段と全然違ってました」

春香「寒いはずなのにすごくあったかくて……」

春香「でも最後は先生に見つかって追い出されちゃいました、てへへ」

春香「それから数日後です、彼に初めて家に誘われたんです……」

春香「両親が出かけて遅くまで帰ってこないらしくて」

春香「お呼ばれしちゃいました」

ちゃんとやりましたよ(意味深)

春香「私だって子供でしたけど、彼の家に呼ばれるのがどういうことかぐらいわかってました」

春香「でも、断って彼に嫌われてもイヤだし……」

春香「それに……彼のこと本気で好きでしたから、迷いはありませんでした」

春香「彼の家、すごく大きかったんです」

春香「お父さんがお医者さんだとかで、家の中もすごくきれいでした」

春香「家に入った瞬間、なんかこう自分の家と違う匂いっていうか」

春香「やっぱり緊張しますよね」

春香「リビングでゲームしたり、私が作って来たご飯食べたりして」

春香「ほら、冬ですから日が沈むの早いじゃないですか」

春香「5時を回ったらもう真っ暗で……」

春香「そしたら彼、俺の部屋においでって言うんです」

春香「もうこの瞬間からずっとドキドキでした」

春香「彼の部屋に入った瞬間から、彼の匂いに包まれたようで……」

春香「ベッドに座らせてもらったら彼も隣に座ってきて……」

春香「少しだけお話してたんですけど……」

春香「だんだん彼の口数が少なくなってきて……」

春香「いきなり私の肩を抱いて……好きだよ、春香……って」

春香「そのままキス……初めてオトナのキスをしました」

春香「あまりにも激しくて……ちょっと怖かったですけど……」

春香「彼がこんなにも求めてきてくれるのが嬉しくて……」

P(おい!おいいいいいいいいいいいいい!)

春香「顔を離した後、彼が言うんです」

春香「春香、いいよね?」

春香「もう彼の心臓の音が聞こえそうなぐらいドキドキでした」

春香「私の肩を抱く彼の手も震えてて……」

春香「私もきっと顔が真っ赤で震えてたと思います……」

春香「そして私が無言のまま、こくり、とうなづいたんです……」

春香「彼が私のパーカーに手をかけたんで、そのまま自然とバンザイしました」

春香「それはもう簡単に、スルっと脱げて……」

春香「そのままコロン、とベットに横になりました……///」

春香「その日、私たちは初めてHをしました……///」

春香「やっぱり噂通り痛かったんですけど……」

春香「抱きしめて優しくしてくれる彼のおかげでだんだん痛みも和らいで……///」

春香「Hしてる時、あぁ、私はこれで本当に彼と一つになれたんだなぁって」

春香「幸せな気持ちでいっぱいでした///」

P(終わった……)

春香「Hした後、最後にキスをして帰りました」

春香「中1ですからお泊りとかさすがにできませんからね」

春香「そうして彼とは3年間付き合ってたんです」

春香「中学生カップルですから、付き合ってる最中はもう……///」

春香「彼の部屋だったり私の部屋だったり……///」

春香「中1の春ぐらいからは気持ちいいって感覚だけになっちゃって」

春香「たくさんHしちゃいました……///」

春香「あっ、勘違いしないでくださいよ?」

春香「私がHしたのは彼氏だけ、愛のないHなんてしてませんからね!」

P「……」

春香「でも、そんな彼とも高校に入ってしばらくしたらわかれちゃいました」

春香「学校が変わって、環境が変わって」

春香「やっぱりいろいろと価値観が違ってきちゃったんですね」

春香「それからは付き合った彼氏とかいませんから」

春香「私にとって今まで彼氏といったらH君だけなんです」

春香「でもでも安心してくださいね?」

春香「私にとってH君はもうただのいい思い出ですから」

春香「今の私の心は全部プロデューサーさんで上書きされますからねっ♪」

P(こんな話聞いて素直に喜べるわけないだろ……)

春香「ですからっ!プロデューサーさん?」

春香「仕事でも、プライベートでも、私のプロデュース、お願いしますね!」

Pのガラスのハートが粉々ってレベルじゃねーぞ!

いつまで続くんだよ…もうオチでいいだろおい

P「あ、あぁ……そうだな……」

春香「ほら、見てください、クッキー焼いてきたんですよ?」

春香「プロデューサーさんのために一生懸命作ってきました!」

P「ありがとう、あとで食べさせてもらうよ……」

春香「それじゃ、私これからレッスン行ってきますね!」

P「あぁ、頑張ってこいよ……」

パタン

P「はぁ……こんな話聞くんじゃなかったな……」

P「まぁもしかしてキスぐらいはあるかと思ったけど……」

P「春香がもうすでに一人の男に染まってたなんてな……ははは……」

P「今の私はプロデューサーさんで上書きされてますから!なんて言われて喜べるわけねぇだろ!」

P「くそがああああああ!」ドンッ

これ再放送だよね?みたことある気がする

という、はるるんの思い出でした。

終わり



>>76
即興だよ!再放送なんてしないよ!



イチャラブが好きだけどたまにはこんなのも
書いてみたくなっちゃったんです……
誰かほかの方がラブコメ、ギャグ風のを
書いてもらえるとありがたいです。
後で残ってれば他のキャラも書きます。

もうあまとうでいいや

P「…」カタカタ

アオイートリー♪

P「……」カタカタ

ミライーヲーシンジテー♪

千早「携帯鳴ってますよ?プロデューサー」

P「え、俺の?」

着信音を持ち歌に変えるアイドル


こーゆーのかと思ってたのに

真美「おっはよ→兄ちゃん」

P「お、おぉ…真美か」

真美「どしたの兄ちゃん、給食に出てくるアーモンドと一緒に入ったお魚みたいな顔してるよ」

P「え?あぁ…ちょっとな」

真美「そんな暗くしてちゃ面白くないっしょ→、なんか楽しい話しよ!」

P「楽しい話、ねえ…」

P「真美は…亜美以外に、よく友達とかと遊んだりするのか」

真美「へ?もちろんっしょ。真美たちはまだガクセーなんだから遊ばなくちゃ」

P「いや、学生は学びが先だろ」

真美「細かいことはい→の!でも兄ちゃん、なんでそんなこと聞くの?」

P「え?いやあ、お前たちが普段どんな付き合いをしてるのか、プロデューサーとして気になってな」

真美「ふーん」

保守してるやつは春香のと同じノリを期待してるのか

----------冬馬の場合----------

P「ふむふむ……少年たちの乱れた性生活か……」ペラッ

P「今や高校生のカップルのセックスは当たり前……」ペラッ

P「早い子は小学生のうちから性交渉がある……」ペラッ

P「ケータイ、特にスマホを持ってる子の休みの日は注意が必要……か」ペラッ

P「中には中学に入ると同時に出会い系サイトで売春をする子も!?」ペラッ

P「単なるバイト感覚で売春……」ペラッ

P「はぁ……」パタッ

P「こういう記事読むとホント不安にさせられるよな……」

冬馬「……プロデューサー、何読んでるんだ?」

ファン「こんなアイドルは嫌だ」

ファン「担当プロデューサーに発情している」

P「あ、あぁ、なんでもないよ」

P(まさかうちのアイドルも……)

P(端くれとはいえ芸能界に身を置く子たちだ)

P(万が一遊んでたりしたら……)

冬馬「どうしたんだ、難しい顔して」

P「そ、そうか?」

P(どうするか、なんとなく探りを入れてみるか)

P(大丈夫だよな、たぶん……)

P「そういえば961の事務所に入ってくる前は冬馬は普通の学生だったんだよな?」

冬馬「当然だろ!」

冬馬「今も行ける日はちゃんと学校行ってるぜ」

P「まぁそうだよなー」

P「友達はたくさんいるか?」

冬馬「ああ、学校も結構楽しいぞ」

冬馬「それに、小学校とか中学校の時の友達とかともちょくちょくメールしてたりするしな」

P「へー、ちなみにその頃の友達だと女の子ばっかりなんじゃないのか?」

冬馬「そんなことねえよ、俺、男の友達もたくさんいるんだぜ」

P「あ、そ、そうなんだ」

ただのコピペなんですがそれは・・・

冬馬「あ、でも今までに付き合った男の子は一人だけだ」

P「えっ?冬馬って彼氏がいたことあるの?」

冬馬「もー、当たり前だろ?」

冬馬「いまどきの男の子、彼氏ぐらいいて当然だろ」

冬馬「今はあんたが好きだから彼氏なんていないけどなっ♪」

冬馬「あっ、言っちゃった……俺ってばドジだな」

P「あ、ありがとう」

P「もしよければその時の話とか聞かせてくれないか?」

P「い、いやあくまでもプロデューサーとしてアイドルをプロデュースしていく上でだな」

冬馬「いいぜ、あれは……」

冬馬「中学1年生の時だ」

冬馬「俺が学校で転んで怪我しちゃったんだけど……」

冬馬「放課後で誰もいなくて廊下でうずくまってる時に、たまたま同級生の男の子が声をかけてくれたんだ」

冬馬「びっくりしたぜ、全然知らないやつだったし」

冬馬「あっ、俺の中学校っていくつかの小学校から生徒が上がってくるんだ」

冬馬「だから他の小学校のやつとか最初は全然面識がなくて分からないんだ」

冬馬「で、そいつが優しく声をかけてくれたあと、俺をおんぶして保健室に連れて行ってくれた」

冬馬「今でも思い出す、夕日がまぶしい廊下でおんぶしてくれた彼の後姿……」

冬馬「もちろん、今ではただのいい思い出だけどな」

P「へぇ……」

冬馬「保健の先生がいなかったんだけどベッドを借りてくれて」

冬馬「俺を優しくベッドに寝かせてくれたんだ」

冬馬「そのあとすぐに先生を呼びに行ってくれて……」

冬馬「戻ってきたときはすごく息切らしてたなぁ……」

冬馬「保健の先生に捻挫だって言われたとき、あいつってば、よかったぁ無事だったんだねって笑ってくれたんだ」

P「や、優しいんだな」

冬馬「ああ……まぁ次の日からしばらく足首に包帯をぐるぐる巻きだったんだけど、あはは」

冬馬「で、そいつそのまま名前も言わずにいなくなっちゃって……」

冬馬「でも当然同じ学校だったしすぐに分かった」

冬馬「隣のクラスのHだって」

冬馬「なにかお礼がしたいって思ってクッキー焼いてみたんだ」

冬馬「それで3日後ぐらいにHに屋上に来てもらってクッキーを渡した」

冬馬「そしたらHのやつその場で開けておいしそうに全部食べてくれたんだ」

冬馬「まだお菓子作り始めたばっかりだからあんまりおいしくできてなかったかもしれないのに……」

冬馬「その時からだな、なんとなくHに好意を持ち始めたのは」

P「それがなれ初めってわけか……」

P「ちゃんと青春してたんだな」

冬馬「へへ……///」

冬馬「で、その時にHのメルアドとか聞いて、少しずつ連絡を取り合うようになった」

冬馬「なんかその時ってHからのメールを待つ時間が途方もなく長く感じちゃうんだよな」

P「こんにちは。今日は、アイドルについて考えてきました」

P「題して、こんなアイドルはいやだ」ペラッ

P「ニートだ」ペラッ
P「身長が180cmある」ペラッ
P「いつもドーナツばかり食べてる」ペラッ
P「すぐドヤ顔をする」ペラッ
P「厨二病だ」ペラッ
P「アイドルを辞めたがってる」ペラッ
P「着ぐるみとか着ちゃう」ペラッ
P「レズだ」ペラッ
P「アイドルというかヤンキーだ」ペラッ
P「アイドルというかヤクザだ」ペラッ

P「以上です。ありがとうございました」

モバP「おいちょっと屋上こいや」

冬馬「まだまだ学校じゃあんまり話してなかったから……」

冬馬「二人でメールしてる時間が秘密のやりとりみたいですごく楽しかったなぁ」

冬馬「最初はメールするだけだったんだけど、そのうち電話したりするようになって」

冬馬「夏休み前ぐらいだったかなぁ……Hから初めてデートの誘いがあった」

冬馬「と、と、冬馬、あ、明日ってヒマかな?」

冬馬「みたいにすっごく緊張してた」

冬馬「俺も緊張しちゃって、ひゃい!とか返事しちゃったんだけどな、へへ」

冬馬「出かけ先は近所のイオンだったから、ゲームしたり、クレープ食べたり」

冬馬「ホント、他愛のないものだよ」

冬馬「あっ、でもまだ告白とかされてないから友達と遊びに行った、っていうのが正しいのか?」

P「へ、へぇ……」

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