「ようこそ、此方の世界へ」 (12)

〔港の工場〕

白髪「……うわー、沢山人がいるなぁ………」
            
白髪「ここにいる人全員が"超越する能力"を持っているのかぁ」

そう言っている僕も、"超越する能力"を持っているんだけどね。
          ビッグ?オアスモール!
僕の能力は"大きな弁当に小さなオカズ"指定した二つの物質の大きさを入れ替える能力。

例えば鉛筆を指定して、次に車を指定した所で能力を発動すると小さな鉛筆は車のサイズになり車は鉛筆のサイズになる。

ただし発動条件として一つ目の指定は右手で、二つ目の指定は左手で触らないといけない。

生物にも対応でき、応用としてはビルと自分を入れ替えることかな?



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モヒカン「yo!!白髪!!お前もきてたのかYO!!」

白髪「あ!!モヒカン!!君も来てたんだね!!」

モヒカン「OU!!こんな面白い面接、来ないほうがおかしいんだYO!!」

白髪「そうだね!!ははは!!」

僕達は今、裏の世界………暗部の面接試験を行おうとしている。にしても、参加人数はかなり多い50人以上来ている。

しかも全員"超越する能力"を持っている。

???「………やあ皆様!!お集まりいただき誠にありがとうございます!!」

アイス「私は暗部"スネーク"と言う組織の"四頭"、アイスと言うものです!!」

アイス「私達は基本上部の方からのミッションを遂行させることを目的にした組織です!!」

アイス「実は私達の組織には"八頭"の人間が止めてしまい、こうして実力のある皆様を募集させていただきました!!」

アイス「合格者はただ一人、私の審査は厳しいので、もしかしたら此処で落ちてしまう方もいるかもしれません」

アイス「それを承知の上で来てくれた皆様に、私は本当に感謝しております!!」

アイス「ありがとう!!本当にありがとう!!」

うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!と面接ではありえないくらいの歓声がする。

アイス「それでは皆様!試験を始めましょう!!………と言う前に少し関係ないお話をさせて頂きます」
                      バッドバッカー
アイス「私の"超越する能力"の能力名は"殺人的な行為"」

アイス「まずこの能力は相手の持つ"超越する能力"を奪うことが出来る」

アイス「発動条件は密室内空間に30人以上の"超越する能力"を持つものが存在する事」

アイス「十人以上が私を見ている事」

何人かがざわめく。空気の流れが変わっていく気がした。

アイス「いやいや……すいませんね皆様、気分を害すようなお話をしてしまって」

アイス「ですが………ここまで言えば…………分かるよなぁ?屑共」

瞬時、殆どの者が能力を発動した。

アイス「おーおー、そう怒るなって…………まだ俺の発動能力を全部話してないぜ?」

アイス「密室内に30人以上いる事、十人以上が俺を見ている事」

アイス「………二人以上の能力者が同時に"超越する能力"を発動する事により、ランダムで能力を一つ奪うことが出来る」

アイスが話したと同時にモヒカンが死んだように倒れる。
             フィーバータイム
モヒカン「お……俺の"暴走時間"が…………」

アイス「奪うことは出来るが、どんな能力かは分からない、それが俺の能力の欠点だな」

アイス「さーて屑共、俺は能力を今のを含めて6つ持っている」

アイス「分かるか?こっから先は俺のアウトサイドゲームだ。試験内容は密室内での鬼ごっこ」

アイス「鬼は俺、お前らは逃げる。最後まで生き残った一人が組織に入れてやる」

アイス「準備はいいか?懺悔は?覚悟は?自分自身には?死には?明日には?逃げ切る自身は?」

アイス「全て終わったか?行くぞ屑共、ゲームの始まりだ」

暗部試験が始まる。

時は進み、現在〔アパート餅月荘〕

???「おいモッチー、お菓子持って来たぞー」

モッチー「あー、スカイくん、いらっしゃーい!何のお菓子ー?」

スカイ「雪美大福」

モッチー「けんか売ってる?」

スカイ「いや?」

モッチー「まあ、おいしいからいいかー」

スカイ「そういうと思って30個買ってきた」

モッチー「嫌がらせじゃん」

そういいつつも、雪美大福を頬張る。美味しいもんね、雪美大福。

モッチー「そういえばさー」

スカイ「ん?」

モッチー「二階にいるハシヤンさんいるよねー?」

スカイ「うん」

モッチー「絶対暗部の人間だよねー」

スカイ「うん!?」

モッチー「絶対"スネーク"の"一頭"だよねー」

スカイ「モッチー」

モッチー「ん?」

スカイ「ネタバレ、駄目、絶対」

モッチー「はーい」

???「おー……邪魔するぞ」

モッチーの部屋に入ってきたのはポニーテールの女だった。

スカイ「あ、テール。」

テール「スカイ、仕事だ、雪美大福食ってないで行くぞ」

スカイ「へーい、んじゃあなモッチー。仕事いってくるわ」

モッチー「うーん、分かったー言ってらっしゃーい」

テール「………どうだ、主人公になった気持ちは?」

スカイ「………さあね、いい気分ではないけど」

スカイ「なんせ、俺は七人目の主人公なんだろう?モッチーと言うヒロインのさぁ」

テール「不満か?可愛くて勉強できてギャグも通じ胸もでかい」

テール「まさに完璧じゃないか」

スカイ「組織の実験内容じゃなければ、喜んで主人公としてやっていたさ」

スカイ「彼女と共に生活し、敵を倒し、幸せに導く」

スカイ「…………そういう実験内容なんだろう?」

テール「あぁ、そうだ。簡単だろう?」

スカイ「簡単……ねぇ」

スカイ「じゃあ、何で俺以外の主人公は、失敗したの?」

スカイ「一人目の主人公は"超越する能力"最強の能力者で」

スカイ「二人目の主人公は有を創り上げる能力者で」

スカイ「三人目の主人公は"超越する能力"ならば全てを無効にする能力者で」

スカイ「四人目の主人公は可憐で美しい能力者で」

スカイ「五人目の主人公は武具を使う能力者で」

スカイ「六人目の主人公は悪を好む能力者で」

スカイ「そして七人目の主人公は"超越する能力"を使わない能力者、俺」

スカイ「最初の主人公で実験は終了のはずだよ」

スカイ「何せ最強の能力者だから、なのに、彼は失敗したんだ」

寝ますわ

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