【霧切響子の部屋】
セレス「彼は何でも、基本的に受け入れてくれますわ」
戦刃「前に盾子ちゃんが、動くこけし渡してたの見たけど、苦笑いしてただけだったよ!」
霧切「…セレスさん、戦刃さん、舞園さんはもうわかっているようだけど、今日は2月1日……。ここまで言えばわかるわね?」
戦刃「節分だね! 鬼は外ー! 福は内ー! ……んん、まだ何かあった気がするよ」
舞園「苗木クンのお誕生日です」
戦刃「そっかぁ!」
セレス「そう……だったかもしれませんわね。それで、何か用件でもありますのかしら?」
霧切「さっきまで舞園さんと……」
こまる(テレビ電話)『あと私!』
霧切「で…考えていたのよ」
こまる(テレビ電話)『お兄ちゃん、大体何でも喜ぶんです。今年は、お兄ちゃんの本当に欲しい物をあげたいんですけど…」
セレス「それがわからない、と」
こまる(テレビ電話)『はい。「欲しい物何?」って聞いても、「こまるがくれるなら何でもいいよ」って…」
舞園「私のときもそうでした。「舞園さんのくれる物なら何でも嬉しいよ」って」
霧切「だからこそ、迷うのよ。苗木クンのお誕生日プレゼント」
舞園「そうですよね…」
セレス「確かに、そうですわ…」
戦刃「だねー」
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セレス「確か苗木クンの誕生日は2月5日。今日を入れても後4日しかありませんわよ?」
舞園「だからこんなに迷っているんですよ!」
戦刃「む…何とかして聞き出そう!」
舞園「やっぱり、そうですよね」
霧切「今のメンバーは、私、舞園さん、セレスさん、戦刃さん、それと…こまるさんね」
こまる(テレビ電話)『私はあまり力になれませんが、よろしくお願いします!』
霧切「ええ、それではさっそく…今日の昼、1人ずつ話を聞き出しましょう」
舞園「サプライズプレゼント、とかいいですね!」
戦刃「それにしよ!」
セレス「はい、そうですわね。皆さん、内緒にしてくださいね?」
戦刃「わかったよ!」
霧切「もちろんよ」
舞園「はい」
【昼時間、聞き出し、舞園さやかの場合】
【音楽室にて】
舞園「~♪ ~~♪ ~♪ ♪」フンフン
苗木「さすが、超高校級のアイドルだね。舞園さん」
舞園「ふふん、歌って踊れるアイドルですからね!」ドヤァ
苗木「大変なんだろうね…」
舞園「えへへ、そうなんですけどやっぱり皆の笑顔が見れるから、嬉しいんですよ。このお仕事」
舞園「ところで、苗木クンは何か好き嫌いとかありませんか?」
苗木「うーん、梅干しとか唐辛子とか、ちょっと嫌かな?」
舞園「酸っぱいですし、辛いですもんね。あ! 好きなものを言ってくださいよ!」
苗木「僕って大体、ランキング1位のものが好きな王道中の王道だからな。ごめんなさい、舞園さん。そんなに言えそうにないや」
舞園「いえ、良いんです。お話し楽しかったです。歌まで聞いてくれて、ありがとうございます。苗木クン!」
苗木「うん、さようなら。舞園さん」
…………………………
舞園「で、わかりませんでした」
セレス「梅干しや唐辛子だなんて…意外とお子様ですのね。苗木クンは」
戦刃「次は私が行くよ!」
セレス「ボロを出さないように、お気をつけくださいな」
戦刃「わかってるよ!」
【昼時間、聞き出し、戦刃むくろの場合】
【食堂にて】
戦刃「苗木クン! ご飯食べよ!」
苗木「うん、わかったよ。戦刃さん」
戦刃「レーション美味しいなー」
苗木「少しもらって良い?」
戦刃「ちょっとだけだよ」ジー
苗木「本当に美味しそうに食べるね。嫌いな食べ物とか無いの?」
戦刃「無いよ。好き嫌いなんてしてたら、戦場じゃ生きていけないもん!」
苗木「そうなんだ」
戦刃「苗木クン! これあげるよ!」つ【油芋】
苗木「あはは……。ありがとう、戦刃さん」
戦刃「どういたしまして。バイバイ、苗木クン」
…………………………
戦刃「……だったよ!」
霧切「何も聞き出していないじゃない」
舞園「あははははは……」
セレス「仕方がありませんわね。次はわたくしが行きますわ」
戦刃「フレーフレー、セーレスさん!」
セレス「わかっていますわ」
【昼時間、聞き出し、セレスティア・ルーデンベルク(安弘多恵子)の場合】
【娯楽室にて】
苗木「セレスさん、オセロでもやらない?」
セレス「またですか? 貴方がわたくしに負けることなんかとっくにわかっております。なのに、ですか?」
苗木「どんなことでも、頑張らないとわからないよ」
セレス「仕方ないので、相手しますわ…」
苗木「…………え」
セレス「全面黒。わたくしが黒ですのよ? わたくしの圧勝ですわ」
苗木「あははは…」
セレス「所詮Cランク。勝てませんのね」
セレス「ところで苗木クン。あなた、好きなものは何ですか?」
苗木「えーと……何でセレスさんが急にそんなことを?」
セレス「あなたはわたくしのナイト。趣味、好物、などを知りたいと思うのは当然のこと。それとも何か問題がありまして?」
苗木「いや、全然ないよ! でも、ひとまず……」
苗木「僕の“ご主人様”……お姫様の方が良いかな? の、くれるものなら何でも僕は嬉しいよ」
セレス「それでは意味がありませんのに」
苗木「えっ?」
セレス「いいえ、こちらの話しですわ」
…………………………
セレス「……とのことです」
霧切「そう。最後に私が行くわね」
セレス「はい、頑張ってくださいな」
【昼時間、聞き出し、霧切響子の場合】
【化学室にて】
霧切「……ええそうね」
苗木「そうだよね。で、そのとき桑田クンが…」
霧切「面白いのね。彼って」
苗木「そうかな?」
霧切「……苗木クン、単刀直入に言うわ。好きなものは?」
苗木「え? 大体ランキング1位の王道中の王道……」
霧切「そんなことはどうでもいいの。さようなら、苗木クン。また今度」
苗木「え、ちょっと。霧切さん!」
…………………………
舞園「もう少し、苗木クンに優しくあげてくださいよ!」
霧切「そう。考えておくわ」
セレス「発展はなし、と…」
霧切「…………」
舞園「さすがに学園内で活動するのが4人では無理がありますね…」
戦刃「盾子ちゃんに頼んでおくよ!」
霧切「それなら、私は大神さんと朝日奈さんに」
舞園「できたら私は、不二咲くんに頼みます」
セレス「任せましたわよ」
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