ほむら「マックで職場体験」(73)

ほむら(やるならモスがよかったわ…)

マミ「スマイルいただけるかしら」

ほむら「…………」

さやか「スマイルくださーい」

ほむら「…………」

杏子「スマイルくれよ、ただだろ」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん、スマイルくれないかな」

~一週間前~

和子「はい!それでは職場体験のグループを決めてもらいまーす」

まどか「さやかちゃん!仁美ちゃん!一緒に組もう!」

ほむら「私もいいかしら」

さやか・仁美「え…」

まどか「もちろんだよ!」

さやか「まあ別にいいけど…」

仁美「ところでどこに行くか決めていますの?」

まどか「そういえば決めてなかったね…」

さやか「ローソン!」

ほむら「ガラが悪い客が多いわ 却下」

まどか「ケ…ケーキ屋さん」

ほむら「まどか、残り物をもらえるとは限らないわよ」

仁美「高級寿司店はどうでしょう」

ほむら「中学生をそんな簡単に受け入れるはずがないわ」

さやか「何様だよあんた」

ほむら「だけど職場体験に最も適していると言える店があるわ それはファーストフード店よ!」

ほむら「ファーストフードと言えばモス…」

まどか「マックだね」

さやか「マックだな」

仁美「マックですわね」

ほむら(…まあまどかがそういうなら)

ほむら「そして今に至るわけなのだけれども」

まどか「ほむらちゃん制服似合ってるよ!帽子とか特に!」

ほむら「ふふ、ありがとうまどか」

店長「あなた達には二人ずつペアを組んでもらい
   ペアAは厨房 ペアBは接客などその他の雑用をしてもらいます
   午後になったら役割を交代する わかりましたね?」

四人「はい!」

ペアA まどか ほむら
ペアB さやか 仁美

ほむら「ふん、美樹さやかたちより私たちのほうができるに決まってるわ」ファサッ

店長「あ、言い忘れたけど髪は縛ってね 飲食店だし」

ほむら「ハイ…」シュン

さやか(ざまあwww)

~厨房~

ほむら「マックはメニューが多いから大変なのよね…」

まどか「わぁ~厨房の中なんて初めて入るよ」

説明云々

店員「…というわけでわかりましたね?」

二人「はい!」

店員「ペアBのあなたたちにはちょっとレジを任せるのは少し不安なので
   トイレの消毒や、ジュースを作ったり、笑顔でお客様に挨拶をしてもらいます」

二人「はい」

さやか(仁美!レジできないなんて聞いてないよ!憧れてたのに!)ヒソヒソ

仁美「まああなたに任せると余計不安ですしね」

ごめんトレイだった

~厨房~

ほむら「ハンバーガーってコンベアの流れ作業みたいに作るのね 知らなかったわ」

まどか「…」キラキラ

ほむら「まどか!感動するのはわかるけど働く!」

店員「暁美ちゃん!オーダー入ったよ!」

ほむら「もうできてます」

店員「!?」

ほむら「新作バーガーが少し厄介だけど時を止めれば余裕ね、ここで点数を稼いどかないと」

店員「ちょっ…早…」

ほむら「ああそうだ、まどかにもやらせてあげないと
    …と思ったけど時止めの場合は相手をつかんでないとダメだったのよね」

まどか「ほむらちゃんすごい!」

~レジ~

仁美「いらっしゃいませ!」

さやか「い…いら…」

仁美「ほらちゃんと声出してください」

スッ

QB「おや美樹さやかじゃないか?こんなところで何を」

さやか「帰れ」

仁美「!?」

客「…チッ わーったよ」

店長「…君今客に何を言ったかわかってるよね」

さやか「だってここにキュウ…」

店長「言い訳は聞かない!バイトだったら即クビだよ?」

さやか「ごめんなさい…」

QB「やれやれなにをやってるんだ」スッ

さやか(あ、厨房に入っていく…)

QB「やあ!鹿目まどか!それに暁美ほむら!君たちまで何をしてるんd」

ガッ QB「ん?何をするんだい?」

ジュウウウウウ QB「ギュウウウウウウウップイ」

まどか「ほむらちゃんひどいよ…何も鉄板に押し付けなくても…」

ほむら「大丈夫よ 周りの人には何も見えてないわ」

まどか「いやそういう問題じゃなくて…」

店員(なんか今年の中学生変だな…)

仁美「なんていろいろやってる間にお昼になりましたわね」

さやか「よっしゃーただ飯ただ飯~」

ほむら「落ち着きなさい みっともない」

まどか「何にしようかな~」

さやか「ふーくったくった!午後も働くぞー!」

まどか「そっか私たち午後から接客なんだよね」

ほむら「午後もがんばりましょう まどか」

まどか「あれ?今窓から見えた赤髪の女の子って…あ、裏口入っていった」

仁美「なんでしたの?」

まどか「ううん、なんでもない」

~午後~

まどか「ちゃんといらっしゃいませって言えるかな…」

ほむら「大丈夫よ あ、ほら客が来たわよ」

まどか「いらっしゃいませ…ってマミさん!なんで一人で!?」

マミ「あなたたちが職場体験って聞いたから…一人じゃダメかしら?」

まどか「いえ全然そんなこと…」

マミ「それじゃあ暁美さん…スマイル…いただけるかしら?」ドヤァ

ほむら「こっこいつ…わざと私に笑わせようとしてるのね…なんて地味な復讐なのかしら…」

ニッニコォ・・・ マミ「ただの人相悪い人ね、鹿目さんハッピーセット1つ」

まどか「は、はい!」(ほむらちゃん顔怖い…)

ほむら(中3にもなってハッピーセット頼むなよ…) 

~厨房~

さやか「…なんであんたがここに?」

杏子「ん~バイトってやつ?やっぱ収入ないときついし」

さやか「…邪魔はすんなよ」

仁美(誰だか知らないけど険悪な雰囲気になってきましたね…)

杏子「まあ私はポテト担当だから邪魔はしないと思うけど」

さやか「仁美!注文のやつつくるよ!」

仁美「は…はい」

さやか(それにしても最悪だ…あいつがいるなんて…
    それに加えてこの時間帯客のピークタイムだって聞くし…午前中の名誉挽回できるよう頑張るか)

さやか「うわあああ 本当に注文多い!」

仁美「私もがんばっているのですけれど…大変ですわね」

店員「君たちちょっと変わって!!」

さやか「え…」

仁美「まあ仕方ないですわね 素人よりプロのほうが仕事は早いですし 少し待ちましょう」

さやか「う…」ポロポロ

仁美(うわ…泣いた…めんどくさいですわ…)

杏子「何泣いてんだよあんた」

さやか「!」

さやか「…あんたには関係ない」

杏子「あんたに泣かれるとなんかほっとけないんだよ
   いいか?自分の思い通りに活躍できなかったとしても泣いちゃだめだ」

杏子「…そう…自分の願いが思い通りにならなかったとしても…
   そのままただ何もしないっていうんなら、そんなのあたしが許さない」

さやか「ふん…たまにはあんたもまともなことを言うようになったね」

杏子「よし、もう泣くな」

店員「佐倉さん!ポテト焦げてる!」

杏子「うわああああ忘れてたあああ」

さやか「…」クスッ

―こうして私たちはマクドナルドで一日中頑張って働いた
 ピークの時間も越え仕事に慣れてきたころ、体験終了時間となった

店長「はい!今日はみんな頑張って働いてくれてありがとうね!」

  鹿目さん!君は本当に頑張って働いてくれたね!」

まどか「ウェヒヒヒ」

店長「暁美さんもものすごく仕事が早かったね!」

ほむら「光栄です」ファサッ

店長「志筑さんはチームメイトと一緒にてきぱきと働いていたね!」

仁美「ありがとうございます」

店長「そして美樹さん 午前中はミスが多かったけど午後は本当によく頑張った!」

さやか「えへへ…ありがとうございます」

店長「じゃあ最後はみんなで記念写真だ!」

店長「はい!じゃあみんな笑って~はいチー」

杏子「ちょっと待ってください!」

杏子「その記念写真…私も入れさせてもらっていいでしょうか」

店長「君は最近入ったバイトだよね…?この子達と関係が?」

さやか「はい!杏子もこっちきなよ!」

店長「じゃあ改めて…はいチーズ!」パシャッ

―その写真にはみんなが笑顔で写っていた
 みんなにとってそれは永遠の思い出として残るであろう
 たまにはこんな経験もいいかな、とほむらは思った

~帰る途中~

まどか「そういえばほむらちゃん」

ほむら「何かしら」

まどか「QBおいてきたけどどうしたの?」

ほむら「ああハンバーグ焼くのに邪魔だったからゴミ箱に捨てたわ」

―ガサガサッ

QB「ふぅ…まさかあのままおいてかれるとは思わなかったよ」

QB「それにしても杏子とさやかがこの一件で和解してしまうとは…
  本当に人間の心なんてものは訳が分からないよ」
 

                           おわり

なんとか書き終えることができました…
自分の体験談をもとに書いている部分もありましたが
一部のキャラの扱いがひどかったのはほんとすみません…

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