新垣隆氏、佐村河内氏の「ゴーストライター18年間やっていた」 (2)

 衝撃の告白だった。「現代のベートーベン」と評された人気作曲家の“真実”が、代理人を通じて明らかにされた。

 佐村河内氏の代理人は経緯について「(作曲した)人物の側にも作曲者として表に出づらい事情があると聞いており、佐村河内が、自身を単独の作曲者と表記するようになった」と説明。
佐村河内氏は新垣氏に楽曲構成やイメージを伝え、具体化する形式で創作活動をしてきたという。

 代理人によると、佐村河内氏は「精神的にも不調をきたし、自身の思いを伝えられる状況にない」としている。

 これを受ける形で、新垣氏は「私は佐村河内氏のゴーストライターを18年間にわたってやっておりました。皆さまの前でおわび申し上げたい」と報道機関に書面を送付し、6日に会見すると発表した。

 公式サイトなどによると、佐村河内氏は4歳からピアノを始め、作曲を独学。「鬼武者」などのゲーム音楽を手掛けた。35歳で聴力を失った後も絶対音感を頼りに作曲を続けたという。

 被爆者への思いを込めたとされる「交響曲第1番」は、2008年に広島市で開かれた主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の記念コンサートで披露され、広島市は同年度の「広島市民賞」を授与した。

 1万枚売れれば大ヒットといわれるクラシックCDで「交響曲第1番」は累計14万7000枚(オリコン調べ)の大ヒット。
昨年3月には東日本大震災の被災地にささげた「ピアノのためのレクイエム」が宮城県石巻市で披露され、被災者の感動を誘っていた。「現代のベートーベン」をめぐる美談は、すべてが「偽り」だったようだ。

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