ミレイ「私と恋人ごっこしましょうか」ルルーシュ「は?」(285)

シャーリー「ルルーシュくん、書類渡しておくから」

ルルーシュ「助かる」

シャーリー「よろしく」

ミレイ「まだ、他人ごっこしているみたいね」

リヴァル「ですね。今回は根がふかそうですよ」

ミレイ「リヴァルくん。我が生徒会は仲良しがモットーなの。知ってた?」

リヴァル「ええ、まぁ」

ミレイ「スザクくんを引き入れたのだって、この学園に身分なんて関係ないことをアピールするためでもあるしね」

スザク「ありがとうございます」

ミレイ「このままではいけない。駄目なのよ。そこで私はルルーシュとシャーリーを仲直りさせるため、一肌脱ごうと思うの」

リヴァル「それは?」

ミレイ「ルルーシュ、私と恋人ごっこしましょうか?」

ルルーシュ「は?」

ナナリー「……」

ミレイ「私が嫌ならカレンでもいいし、ニーナでもいいわよぉ?」

ルルーシュ「突然なんですか?また新しいイベントですか?」

ミレイ「そう!やるでしょ?」

ルルーシュ「やりませんよ」

ミレイ「いいじゃない、やりましょーよぉ」

ルルーシュ「あのですね」

ミレイ「あ、ならスザクくんやリヴァルでもいいけど?」

スザク「……僕ですか」

ルルーシュ「論外です。そもそも俺がそのイベントに参加する意義が見つかりません」

ミレイ「あら?そう?なら、シャーリーと恋人ごっこする?」

ルルーシュ「……」

シャーリー「なんです?」

ルルーシュ「遠慮します」

ミレイ「なら、誰と恋人になるか選べ。ジゴロみたいに選べ」

ナナリー「……」

ルルーシュ「そもそも、どうしてそんなイベントをするのですか?」

ミレイ「したいから!!」

ルルーシュ「……」

ミレイ「ルルーシュがシャーリーと他人ごっこをしているなら、私と恋人ごっこしてもいいはずだー」

ルルーシュ(そういうことか……。会長はシャーリーの気を惹こうとしているのか)

ミレイ「さぁ、ルルーシュの恋人は誰?選べないなら私が独断と偏見で選んじゃうけど」

ルルーシュ「その場合は誰になるんですか?」

ミレイ「わたしー!」

ナナリー「……」

ミレイ「どうする?」

ルルーシュ(下手に断ってもどうせしつこく付き纏われるし、付き合って早々に飽きてもらうほうがいいか)

ルルーシュ「分かりました。なら、会長と恋人ごっこをしましょう」

ミレイ「マジ!?やりぃ!!」

リヴァル「あぁぁ……」

ナナリー「……」ウィィィン

ミレイ「それじゃあ、何からしようか?デート?やっぱりデートよね」

ルルーシュ「デートってどこかに行くんですか?」

ミレイ「リヴァル、この辺りのデートスポットって言えばどこかしら?」

リヴァル「俺に聞かないでください……」

ミレイ「えー?そう?じゃあ、シャーリー。どこか良い所知らない?」

シャーリー「え?うーん……。やっぱりシャッピングモールとかじゃないですか?」

ミレイ(普通に答えて来たわね。こりゃ、相当だ)

ミレイ「そっかぁ、確かにそういうところもアリね。普通だけど」

シャーリー「普通ってなんですか」

ミレイ「ニーナ……は、何もしらなさそうだしぃ」

ニーナ「ごめんね」

ミレイ「スザクくん……も期待は出来ないっと」

スザク「すいません」

ミレイ「なら、ナナリー!!……あら?ナナリーは?」

ルルーシュ「え?さっきまでそこに居たはずですが……」

ミレイ「お手洗いかしら。まぁ、いいか。じゃあ、カレンは?」

カレン「知りません。興味もないです」

ミレイ「そう……。なによ、この生徒会は!!恋愛下手ばっかりかっ!!」

ルルーシュ「そういう会長こそ色々知っているんじゃないですか?」

ミレイ「ふふ、私が知っているところはね、大人の場所ぐらいなのよ?」

リヴァル「なっ……!?」

ルルーシュ「ほう?ワインの美味しい店とか、夜景の美しいレストランとかですか?」

ミレイ「ノンノン。そういうのじゃないの。もっと、卑猥なお、み、せ」

ニーナ「ミ、ミレイちゃん……」

ルルーシュ「会長!!冗談もほどほどにしてください!!」

ミレイ「なに困ってるのよぉ。それぐらい常識でしょ?」

ルルーシュ「いや、神聖な学び舎でなにを……」

スザク「会長。それはどういうお店なのか具体的に教えてもらえますか?」

ミレイ「え?」

スザク「後学のためにも是非」

ミレイ「えっと……」

スザク「恋人と行く卑猥なお店なんて、どういうのか想像ができませんから」

ルルーシュ「おい、やめろ、スザク」

スザク「どうしてだい、ルルーシュ?気になるだろ?」

ルルーシュ「気にならないといえば嘘になるが」

スザク「卑猥な場所ではなく、卑猥なお店だよ?恋人が行くホテルじゃないんだ。とても気になる。それも会長のような人が知っているのも興味をそそるし」

リヴァル「それは……」

ニーナ「……うん」

ミレイ「あー……それは……」

スザク「恋人といく卑猥なお店ってなんですか?」

ミレイ「え、えっと……その……。お、おもちゃ、とか?」

スザク「玩具?どんな玩具があるんですか?」

ミレイ「え……」

スザク「教えてください」

ミレイ「な、なんか……こう……棒状の……なにかが……」

スザク「棒状の玩具ですか?」

ミレイ「う、うん……」

スザク「それは恋人と遊ぶためにあるもの、ということですか?」

ミレイ「ま、まぁ、そうかなぁ……」

スザク「恋人に必要なもの、ということですね?」

ミレイ「ひ、必要なときも……あるかもね……」

スザク「聞いたかい、ルルーシュ?」

ルルーシュ「なんだ?」

スザク「その棒状の玩具は恋人には不可欠らしい。つまり、恋人ごっこをするなら用意するべきだ」

ミレイ「ちょっと待って、私、何もそこまで……」

スザク「ルルーシュ、君の意見を聞こう」

ルルーシュ「ふむ……」

ルルーシュ(何故かは分からないが会長が狼狽している。その玩具を用意されては困るのか。ならばその玩具、恋人ごっこを早期に切り上げるためのキーになるかもしれないな)

ルルーシュ「そうだな。その玩具は是非とも用意してみよう」

ミレイ「な、なんで!?」

リヴァル「おいおい!!ルルーシュ!!マジでいってるのかよぉ!!」

ルルーシュ「何か問題でもあるのか?」

ニーナ「あ、あるとおもうよ……?」

ルルーシュ「何故だ?」

ニーナ「な、何故って……だって……」モジモジ

ルルーシュ「カレンはどう思う?」

カレン「おもちゃでしょ?何がまずいの?」

ルルーシュ「だ、そうだが?」

ニーナ「えぇ……」

カレン「なに?」

ニーナ「なんでも……」

ミレイ「ストーップ!!!いやいや、そんなおもちゃ恋人ごっこをする上では必要じゃないから!!ぜっんぜん!!」

スザク「必要なときもあると言ったじゃないですか。つまり、あって困ることはないのでしょう?」

ミレイ「いや……まぁ……あれ?シャーリー!!たすけてぇ!!!」

シャーリー「会長……。おもちゃってなんですか?」

ミレイ「な……!?嘘でしょ!?」

シャーリー「何がですが?」

ミレイ「わ、わかった!!私がルルーシュと恋人ごっこするからって、怒ってるんでしょ!?」

シャーリー「なんで私が怒らないといけないんですか」

ミレイ(ま、まずい……。調子にのって、シャーリーの押してはいけないスイッチを……)

ルルーシュ「しかし、棒状のおもちゃと言うだけでは何も分からないな」

スザク「そうだね。会長。その玩具の名称を教えてもらえますか?」

ミレイ「えぇ……いや……それはぁ……しらないというかぁ……」

ルルーシュ「知らない?会長、何故そんな嘘を?」

ミレイ「ほ、ほんと!!ほんとにしらないのぉ!!」

ルルーシュ「これは異なことを。存在を知っているのに名称を知らないわけないでしょう?」

スザク「いや、ルルーシュ。よく目にはするけど名前の分からないモノはある」

ルルーシュ「その言い訳は通用しない。店で見ているなら、商品名を目にしているはずだ。商品名が出ていないというなら話は別だが、そんなものがあるとしたら、違法の品だろう」

スザク「確かにそうだね。会長、本当に知らないんですか?」

ミレイ「え……いや……」

ニーナ「ふ、ふたりとも!!ミレイちゃんを苛めないで!!」

リヴァル「そうだぞ!!」

ルルーシュ「何をいう。恋人ごっこには必要なものなのだろう?それを用意しようというだけの話だ」

スザク「そうだ」

ミレイ「で、でも……この場にはいらないかなぁって……」

カレン「それはどこで使うんですか?」

ミレイ「え?それは、まぁ……屋内……」

ルルーシュ「ここは立派な屋内ですよ、会長?」

スザク「さ、会長。そのバ……玩具を用意しましょう」

ミレイ「いや……だから……」

ニーナ「だめったら、だめぇ!!!」

ルルーシュ「ニーナ……」

ニーナ「ミレイちゃんは少し見栄をはっただけなの!!そんなもの本当は知らないのっ!!」

ルルーシュ「そうなのですか?」

ミレイ「……うん、ごめんなさい」

ルルーシュ「なら、会長。どうしてそんな嘘を」

ミレイ「聞かれたから……」

ルルーシュ「口からデマカセですか」

ミレイ「ごめん……」

ルルーシュ「その玩具を用意できないのであれば、恋人ごっこは中止でいいですね?」

ミレイ「そ、それは駄目よ!!恋人ごっこはしましょう!!」

スザク「なら、玩具を……」

ミレイ「そんなものなくてもできーる!!恋人には必要なーし!!!」

ルルーシュ「言っていることが違いますね」

スザク「僕としても興味があります。会長がどのようにその玩具を使うのか」

ミレイ「つ、使ったことないってばぁ!!」

カレン「ニーナは使い方知ってるんじゃないの?」

ニーナ「えぇ?!」

シャーリー「おもちゃ、持ってたりするの?」

ニーナ「も、もってない!!もってないから!!!」

リヴァル「おい!!もうやめろって!!ルルーシュ!!スザク!!天然だからってやっていいことと悪いことがあるぞ!!」

ルルーシュ「待て待て、リヴァル。恋人ごっこをしようと言ってきたのは会長だ。何故、俺たちが責められるんだ」

スザク「リヴァルだって、会長がどのようにして自分を慰めているか興味があるんじゃないのか?」

リヴァル「あるわけねえだろ!!!なにいってるんだよぉ!!」

ミレイ「と、とにかく!!玩具はいいから!!ね?もうこの話題は、こっちに置いておきましょう」

ルルーシュ「しかし……。湧き上がった知的好奇心を押さえるのは難しいんですが」

ミレイ「そんな好奇心なら捨ててしまえー!!!ポーイ!!はい、すてたー!!」

ルルーシュ「会長がそこまでいうなら」

ミレイ「玩具を使わない恋人ごっこにしましょう」

ルルーシュ「会長のプランはあるんですか?」

ミレイ「そーねぇ……。まぁ、かるーくショッピングして、この服にあうー?どれでも似合うよ。きゃー、そんなー。これくださーい。っていう感じで時間を潰すでしょう?」

ミレイ「それから彼氏の家に行くのよ」

ルルーシュ「家にですか?」

ミレイ「そう。そこで1日付き合ってくれたお礼に、私がこう、マッサージしてあげるわけよ」

スザク「マッサージですか。どのように?」

ミレイ「ルルーシュ、ちょっと肩借りるわね」

ルルーシュ「ええ」

ミレイ「今日はありがとう。とっても楽しかったわ」モミモミ

ルルーシュ「くっ……か、会長、くすぐったいですよ」

ミレイ「気持ちいいでしょ?ふふっ」

リヴァル「くそぉ……いつもルルーシュばっかりなんだよなぁ……」

スザク「ルルーシュはそうされた場合、どうする?」

ルルーシュ「そうだな……。会長、座ってもらえますか?」

ミレイ「いいわよ」

ルルーシュ「今度は俺がマッサージをしましょう」

ミレイ「え?ホントに?嬉しい」

ルルーシュ「いつもナナリーのマッサージをしているので得意なんです」モミモミ

ミレイ「あぁ……ん……」

カレン「どうしたんですか、変な声だして」

ミレイ「え?いや、予想以上にルルーシュのテクニックが……」

シャーリー「へぇ……」

ニーナ「そんなに気持ち良いの?」

ミレイ「う、うん……とっても……はぁ……」

ルルーシュ「会長、意外に凝ってますね」

ミレイ「ほら、大きなのが二つもある所為でね」

ルルーシュ「なっ……!?会長、そういうのはやめてください……」

ミレイ「その位置からだと、見えちゃったりするでしょ?もう、ルルーシュのエッチ。なんちゃって」

ルルーシュ「あのですね……」

カレン「ねえ、ルルーシュくん。あとで私もお願いできる?」

ルルーシュ「え?」

カレン「最近、肩が凝ってて」

シャーリー「私もいいかな?」

ルルーシュ「な……!?」

ミレイ「どっちもいい体してるもんねー。しかたないかー」

ニーナ「……私もしてもらおうかな……」

スザク「待ってくれ。それではルルーシュの負担が余りにも大きいと思う」

リヴァル「そーだ!そーだ!!ルルーシュばっかりなんだよぉ!!恋人ごっこの一環だろそれ!!!」

ミレイ「みんながルルーシュの恋人なら、何も問題はないわね」

リヴァル「なんで、ルルーシュばっかりなんだよぉ……!!」

ルルーシュ「だが、スザクの言うことも尤もだな。俺一人では流石に疲れる」

ミレイ「そのときは恋人であるミレイ・アッシュフォードが全身マッサージをしてあげるから、心配なーし」

ルルーシュ「全身マッサージですか」

ミレイ「そうよ?興奮するでしょ?」

ルルーシュ「いや……」

ナナリー「……」ウィィィィン

ルルーシュ「ナナリー、どこに行ってたんだ?」

ナナリー「ごめんなさい、お兄様。そろそろ時間だったので」

ルルーシュ「ああ、そうか。そういえばそうだったな」

シャーリー「時間って?」

ナナリー「この時間になると咲世子さんにマッサージを受けているんです。最近、はじめました。はじめてからとっても体の調子がいいんですよ」

ミレイ「へえ、そうなんだ。ルルーシュのマッサージだけじゃないのね」

ナナリー「はい。お兄様は手で揉んでくださいますが、咲世子さんは違うんです。電動マッサージ機を使って私をケアしてくれています」

カレン「へぇ……。でも、それよりも直接手でマッサージを受けたほうがいいんじゃないの?」

ナナリー「咲世子さんが言うにはそちらのほうが血行が良くなると言っていました」

シャーリー「へぇ、色々あるんだ」

スザク「ナナリー、電動マッサージ機と言ったかい?」

ナナリー「はい。それがなにか?」

スザク「ルルーシュ。その機器を見たことは?」

ルルーシュ「いや。俺がいるときは基本的に俺がマッサージをするからな。見たことはない」

スザク「そうか……」

ミレイ「スザクくん?」

スザク「ナナリーのいう電動マッサージ機があれば、みんなのマッサージも簡単にできるんじゃないかな?」

ルルーシュ「それはいい考えだな。シャーリー、カレン、やってもらったらどうだ?」

シャーリー「いいのかな?」

ナナリー「大丈夫だと思いますよ。咲世子さんを呼びますね」

リヴァル「電動マッサージ機……」

スザク「略すと電マだね」

ニーナ「……!?」

リヴァル「おい、変なこと言うなよ。スザク!!」

ルルーシュ「しかし、恋人同士でマッサージをするものですか?」

ミレイ「するに決まってるでしょ?マッサージをして愛を深めるものなのよ」

ルルーシュ「俺にはわかりませんね」

シャーリー「どんなマッサージ機だと思う?」

カレン「さぁ」

ミレイ(ここまでしても反応なしなんて……。いよいよシャーリーはルルーシュを許す気がないと見た)

ナナリー「みなさん、お待たせしました」ヴィィィィン

ニーナ「ナ、ナナリー……!!それ……!!」

ナナリー「なんですか?」ヴィィィィン

ルルーシュ「咲世子さんはどうしたんだ?」

ナナリー「部屋の清掃を済ませてから来るといっていました。ですので、マッサージ機だけをお借りしてきました。えっと、誰からお使いになりますか?」ヴィィィィン

スザク「ナナリー、それはどうやって使うんだい?形状からじゃあどうしていいのか分からないけど」

ナナリー「簡単です。ここの振動している部分を肩に当ててるだけでいいですから」ヴィィィィィン

スザク「どこに当てても効果はあるのかな?」

ナナリー「私は主に背中や肩ですけど、あると思います」

スザク「そうか……」

カレン「へえ、これがねえ。変わった形してるけど」

シャーリー「こんなのがあるんだ。はじめて見た」

ニーナ「……リヴァル、いいのかなぁ?」

リヴァル「まてよ。アレはただの健康器具だろ?」

ニーナ「そ、そうだけど……」

カレン「シャーリー、肩かして。当ててあげるから」ヴィィィィィン

シャーリー「や、やさしくしてよ、カレン」

カレン「任せて」ヴィィィィィン

シャーリー「ふぁっ……」ビクッ

ルルーシュ(あんな器具でも効果はあるようだな。シャーリーの表情が効果のほどを物語っている)

スザク「会長。思ったんですけど」

ミレイ「な、なに?」

スザク「恋人……いえ、会長の理想の恋人関係は、さっき言っていたようにデートを終えてマッサージをする。そうですね?」

ミレイ「まぁ、うん」

スザク「でも、毎回それができるかどうかはわからない」

ルルーシュ「スザク、何が言いたいんだ?」

スザク「ルルーシュも会長も帰宅したときに疲れていて、マッサージをするだけの気力がお互いにない場合、どうする?」

ルルーシュ「無理にマッサージはしなくてもいいんじゃないか?」

ミレイ「うんうん」

スザク「でも、疲れているならマッサージは受けたいっておもわないかな?」

ルルーシュ「確かにそうだが」

スザク「そのとき、ナナリーが持ってきた電マがあれば寝ながらでもマッサージができる」

ルルーシュ「……確かに」

シャーリー「次は私がしてあげる」ヴィィィィィン

カレン「ひゃぁっ……!」ビクッ

スザク「あの電マは恋人には、正確にいえば会長と恋人ごっこをする場合、必要になってくると思う」

ルルーシュ「そうだな……。会長と恋人を演じるなら、そうかもな」

ミレイ「ルルーシュ、じゃあ貴方は私がしてって言ったらしてくれるの?どんなときでも」

ルルーシュ「あの器具があるのなら、可能な限りは会長の要望にお応えできると思いますが」

スザク「やりましたね、会長」

ミレイ「よーし!!それじゃあ、ルルーシュには私に毎日マッサージできる権利を与えてあげましょう!!」

ルルーシュ「特に嬉しくもないですが」

スザク「はい、ルルーシュ。まずはこれで会長の肩を解してあげるんだ」ヴィィィィィン

ルルーシュ「そうだな。今は恋人だからな」

シャーリー「あー。くすぐったいよ、あれ」

カレン「そうね。でも、使い方は色々ありそうだけど」

ルルーシュ「行きますよ、会長」

ミレイ「は、はい……」

ルルーシュ「……」ヴィィィィィィン

ミレイ「ぁうっ」

リヴァル「なんて気持ちよさそうな顔をしているんだよ……かいちょぉ……」

ニーナ「よかった……。変なところに使わないで……」

スザク「ルルーシュ。手応えはあるかい?」

ルルーシュ「手ごたえって、俺がこの機器をもって会長にあてがっているだけだが」ヴィィィィィン

ミレイ「はぁぁん……」

スザク「でも、ルルーシュ。それにはもっと効果的な使い方があるんだ」

ルルーシュ「なに?」ヴィィィィィン

ミレイ「あ……っ……そこ……いぃ……」

スザク「とても気持ちよくなるツボがあるんだ」

ルルーシュ「ほう?興味があるな」ヴィィィィィン

ナナリー「ミレイさん、代わってください」

ミレイ「もう、もうちょっと……だけぇ……」

リヴァル「おい!!スザク!!」

ニーナ「何を言うつもり!?」

ルルーシュ「スザク、知っているなら教えてもらおうか」ヴィィィィィン

スザク「……いや。僕では教えられない。会長なら知っているじゃないかな?」

ミレイ「え?!」

ルルーシュ「会長、本当ですか?」ヴィィィィィン

ナナリー「あぁ……ぁ……お、ぉ……おっ……お、にい、さま……」

ミレイ「い、いや……。私は何も……」

ルルーシュ「だ、そうだが?」

スザク「なら、カレンかシャーリーが知っているんじゃないかな」

ルルーシュ「シャーリー。知っているか?」ヴィィィィィン

シャーリー「ひぐっ……し、しらないぉ……」

ルルーシュ「カレンは?」ヴィィィィィン

カレン「おっ……や……ひっ……し、しらないから……」

ルルーシュ「おい、スザク。誰もしならないようだが?」

スザク「おかしいなぁ……。すまない、ルルーシュ。なら、自分で調べてみてくれないか?」

ルルーシュ「自分でだと?会長、少し時間を貰いますけどいいですか?」ヴィィィィィン

ミレイ「ふっぁ……う、うん……こ、恋人ごっこ、をつづける、なら……」

黒の騎士団アジト

ゼロ「……」ヴィィィィィン

藤堂「……!?」ビクッ

ゼロ「どうした?」

藤堂「い、いや……。その手にあるのは……なんだ……?」

ゼロ「マッサージ器だ。見てわからないか?」

藤堂「それはわかるが、何故ゼロが持っている?」

ゼロ「探している」

藤堂「何を?」

ゼロ「気持ちいいところを」ヴィィィィィィン

藤堂「そうか」

ゼロ「何か用か?」

藤堂「ゼロよ。胸が気持ちいいのか?」

ゼロ「いや、試している最中だ。よく分からない」ヴィィィィィィン

藤堂「そうか……。しかし、何のために?」

ゼロ「私事だ。気にすることはない」

藤堂「すまない。詮索するつもりはなかった」

ゼロ「……」ヴィィィィィン

藤堂「……」

ゼロ「何か言いたいことがあるようだな、藤堂。何でも言ってくれ」

藤堂「私から言えるのは……頭……だ」

ゼロ「頭?」

藤堂「それ以上はいえない。また後で来る」

ゼロ「分かった」

ゼロ「……頭……か……」

ゼロ「……」ヴィィィィィン

神楽耶「ゼロ様、何を頭頂部に当てておられるのですか?」

ゼロ「神楽耶様いいところへ。私では仮面の所為で効果が分からないのです。こちらへ来てもらえますか?」

神楽耶「はい、よろこんで」

ゼロ「では……」ヴィィィィィン

神楽耶「おっおぉぉっ……おっ……ほぉぉおおっ……」

ゼロ「気持ちいいですか?」ヴィィィィィン

神楽耶「ははは、いいい……」

ゼロ「ほう……。まさか、頭だったとは」ヴィィィィィン

神楽耶「ゼゼゼ、ロロささままま?なななぜここんなななことを?」

ゼロ「少し気になることがありまして」

神楽耶「そうなのですか」

ゼロ「恋人にとってマッサージをするのは大事なことだと聞きまして」

神楽耶「まぁ。確かにそれは大事ですわっ」

ゼロ「やはり」

神楽耶「愛し合う二人が体を預けあい、そして互いを癒す行為ですもの」

ゼロ「……」

神楽耶「マッサージすることで深まる愛もこざいましょう」

ゼロ「それで?」ヴィィィィィィン

神楽耶「おっおぉぉっ……ほぉぉおおっ……」

C.C.「……坊やはどこだ。私のピザはどうなったんだ。全く」

ゼロ「気持ちよかったですか?」

C.C.(ここに居たのか)

C.C.「おい、ゼ――」

神楽耶「とても、よかったですわ」

ゼロ「そんなに?」

神楽耶「はい。心の垢も取れたようですわ」

ゼロ「そんなに……」ヴィィィン

C.C.「……」

神楽耶「ゼロ様のされることに不満なんてありませんわ」

ゼロ「神楽耶様、本当はあまり気持ちよくなかったのでは?」

神楽耶「いえ、もっとしてほしいぐらいです」

ゼロ「そうですか。では……」ヴィィィィィン

C.C.「待て」

ゼロ「C.C.か。どうした?」

C.C.「随分と面白いものを持っているな。それはどうした?」

ゼロ「購入した。思うところがあってな」

C.C.「何を思ったんだ、お前は」

ゼロ「気持ち良い所を探している」ヴィィィィィィン

神楽耶「ほぉぉっ……ぉぉぉ……」

C.C.「やめろ。何の意味がある」

ゼロ「頭がいいそうだ」

C.C.「そんなところを振動させても意味が無いだろう」

ゼロ「では、どこだ?」

C.C.「どうしてそんなことをしているのか説明してもらおうか」

ゼロ「恋人をマッサージするときに重要だからだ」

C.C.「……ほう。お前もそんなことを勉強しているのか。誰のためかは訊かないけどな」

神楽耶「私のためですわよね?」

ゼロ「それはどうでしょうか?」ヴィィィィィン

C.C.「……やめろ。私が教えてやる」

カレン(今日の仕事は終わったし、ゼロと話でもしよう)

ゼロ「ぬおぉぉぉぉお!!!!!やめろぉぉぉぉ!!!!!」

カレン「な、なに!?ゼロの声だ!!」

ゼロ「あぁぁぁ!!!!わかったぁ!!!もう十分だぁぁ!!!!!」

カレン「ゼロ!?どうかしたのですか!?」

C.C.「ほら、気持ちいいだろう?」ヴゥゥゥゥン

ゼロ「おぉ!?あはっ!!あっぁぁぁぁ!!!!」

神楽耶「ゼ、ゼロさま……」オロオロ

C.C.「ここだよ。これはここに使うんだ」ヴヴヴヴヴヴヴヴ

ゼロ「あぁぁー!!!!ほぉー!!!!んぁー!!!!」

カレン「C.C.!!!何をやってるんだぁ!!!」

C.C.「なんだ、お前もマッサージするか?」ヴィィィィィン

カレン「それは……」

C.C.「ほら」ヴヴヴヴヴヴ

カレン「ひゃぁ!?」

ゼロ「あっ……くっ……」

カレン「はぁ……ぁ……はぁ……」

C.C.「リフレッシュできたか、バカども」

神楽耶「C.C.さん!!なんてことを!!」

C.C.「神楽耶もマッサージしておくか?」

神楽耶「ご、ご遠慮いたしますわ……」

C.C.「そうか」

ゼロ「C.C.……それが……本来の使い方……なのか……?」

C.C.「そうだが?」

ゼロ「こんな苦痛を恋人に与えるのか……?」

C.C.「そういうものだ」

ゼロ「……私は認めないぞ。そんなこと」

C.C.「なに?」

ゼロ「こんな使い方あっていいはずがない。これはマッサージ機だ」

C.C.「なら探してみたらどうだ。幸せになる使い方をな」

ルルーシュ宅

ルルーシュ(会長にはさっさと満足してもらって、恋人ごっこを切り上げたいが。この機器を最大限に活用する方法が思いつかない)

ルルーシュ「そもそもこれはマッサージ機だ。根底にはマッサージが必ずあるはず」ヴィィィィィン

ナナリー「はぁ……」

ルルーシュ「気持ちいいか?」ヴィィィィィン

ナナリー「とても」

ルルーシュ「やはり肩か」

ナナリー「どうかされたのですか?」

ルルーシュ「このマッサージ機の力を最も有効に使用できるポイントを探しているんだ。会長のためにな」

ナナリー「咲世子さんなら知っているのではないでしょうか?」

ルルーシュ「そうだな。咲世子さん」

咲世子「はい?」

ルルーシュ「これの本当の使い方を教えてもらえますか?」ヴィィィィィン

咲世子「わ、私の口から……とても……」

ルルーシュ「そうですか……。咲世子さんも知らないとなると……やはり、探すしかないか……」

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