天草シノ(26)「あの頃に戻りたいな……」 (111)

チュンチュン... チチチ...


シノ「……ん……朝か」

シノ「今日もいい天気だ。私の心とは裏腹に……」

シノ「…………」

シノ「はぁ……もうイヤだ、こんな毎日……」

私が桜才学園を卒業してから、8年の月日が流れていた。

桜才学園……伝統ある進学校であり、私はそこで生徒会会長を務めていた。
あの頃はアリアや萩村、津田といった個性的なメンバーに囲まれ、多忙ながらも楽しい毎日だった。

だが、そんな日々も永遠には続かず……
生徒会の面々も卒業を機に、各々の道へと進んでいった。

私は名門大学に進学し、元生徒会長としての手腕を遺憾なく発揮。
部活やサークルの掛け持ちはもちろん、各々で歴代最高のリーダーだと讃えられた。
当然勉学の方も疎かにはせず、難なく首席で卒業した。

……が、そんな私の輝かしい経歴も、社会に出てからは空しいだけだった。

就職してからの私といえば、もう悲惨の一言だ。

学生時代は誰が相手だろうと構わず下ネタを連発していたが、
その癖が抜けきっておらず、ある時うっかり取引先の重役相手にやってしまった。

普段は仕事のできるキャリアウーマンで通っていたのに、
これをきっかけに社内外問わず、私の評価は谷底まで落ちた。

まぁ……さすがに初対面の人間に「ナプキン派」とか言うのはマズかったな。
だから私も深く反省して、それ以降は汚名をすすごうと身を粉にして働いたんだ。

だが今度は、「学生気分のメスガキのくせに仕事はできる」コトが
男性陣の鼻についたらしく、気がつけばコピーとお茶汲みの仕事しか回されなくなっていた。

さらに私の存在を疎ましく思った誰かが、ありもしない悪事をでっち上げ……
減俸に加え、地方のオフィスに飛ばされた。踏んだり蹴ったりだ。

そんなわけで……私は今も変人扱いされ、会社で孤立している。
夢と希望を持って社会に出た私だったが、入社4年目にして本気で転職を考えていた。


シノ「……今日も、無味乾燥な一日が始まるな……」

やることがない。それがこれほど苦痛なことだとは思わなかった。
これなら案件に忙殺されていた方がまだマシだ。

最近ではコピーすら頼まれないので、本当に一日デスクに座っているだけだ。
自分で言うのも何だが、私を遊ばせておくのは宝の持ち腐れではないだろうか……


シノ「ハァ…………」


デスクには、もはやただの漬物石と化したデスクトップPCが置かれている。

たまにはそれっぽいことでもするか……と、
テキストエディタを開き、昔の知り合いの名前を列挙してみる。
知人は多かったし、これで一時間くらいは潰せるだろう。


シノ「七条アリア。萩村スズ。津田タカトシ、と……」

シノ「次に畑と三葉、ウオミー……あ、横島先生を忘れてた」


……そういえば、私にパソコンの使い方を教えてくれたのは津田だった。
あいつは不器用なヤツだったが、そういう真摯な態度にみんな惹かれていたな……


シノ「…………くっ……」


いかん、涙が出てきた。思い出に浸るのはやめよう……

ただでさえ変人扱いなのに、いきなり泣き出したら情緒不安定すぎて即刻クビになりそうだ。
大人しくネットサーフィンでもしていよう。それもどうかと思うが……

夕方。業務とは言えない業務を終え、マンションに帰宅。
テレビをつけ、コンビニで温めたシャケ弁の蓋を開ける。

学生の頃から炊事洗濯と完璧にこなしていた私だが……無気力になったせいか、
食事はコンビニ弁当で済ませ、洗濯はクリーニング業者に丸投げするようになっていた。


シノ「…………どうしてこうなったんだ」

あの頃を共に過ごした仲間たちは、今なにをしているんだろう。
携帯に番号やアドレスこそ残ってはいるが、卒業してからは誰一人連絡していない。
特に連絡する理由も無かったからな……

予想だと……アリアは家業を継いで、萩村は天才だから研究職かな。

津田は、普通のサラリーマンだろう。
起業家の津田もニートの津田も想像できん。平々凡々な会社員に決まっている。


シノ「たまには、メールでも……」


……と、考えたところで思いとどまった。お先真っ暗な人間の分際で何様のつもりだ?
落ちに落ちた女からの久方ぶりの連絡なんて、悪い話だと思われるのがオチだ……

しかし、津田……津田か。会社でも津田のことを考えると泣きそうになった。

理由は明白だ。私は、津田が好きだったからな。

というか……今だって諦めきれていない。
想いを伝えられずに卒業してしまったことを悔やみ続ける毎日だ。

もしあの時私が告白していたら……何かが変わっていたのだろうか。


シノ「津田に……会いたい、な……」

それから数日が経ち……とある朝のこと。
出社するなり、私は部長に呼びつけられた。


部長「天草さん、クビ」

シノ「…………」


……不思議と驚きはない。来るべき時が来た、それだけのことだ。
むしろ、よく今まで会社に置いてくれたものだと感謝したいくらいだ。

部長「キミの席は来月撤去するから、それまでに身辺整理しておいて。なんで来月かっていうと……」

シノ「労働基準法20条1項」

シノ「使用者が労働者を解雇しようとする場合、少なくとも30日前に予告をしなければならない」

部長「そう、それそれ」


生徒会会則ほどではないが、この程度覚えるのは造作も無い。
アリアや萩村に付き合ってもらって、会則を読み上げたこともあったな。

もう……あの日々は戻ってこないが。

部長「辞める理由、聞いとく?」

シノ「いえ、重々承知しています。ただ、解雇するならもっと早期にできたのではと」

部長「キミが残した功績を考えると、使い終わってポイもあんまりだしねぇ」


確かに、苦境に立たされていた案件をいくつか救ったこともあった。
その時ばかりは流石に周りの社員たちも喜んでくれたものだが……

後に分かったことだが、私をハメたのはその時のメンバーの一人だった。
恩を仇で返されたというか……なんともやるせない気分だ。


部長「こっそり転職先探してたみたいだけど、見つかった?」

シノ「…………いえ……」

部長「見つかったところで、キミはどこに行ってもこうなると思うよ」

シノ「え……」

部長「我が強いし、個性ありすぎだし、協調性ないし、傲慢だし」

部長「仕事ができても、それじゃ人は付いてこない。学生の時はどうだったか知らないけどさ」

シノ「………………」


……痛いところを突かれた、と思う。
ここは生徒会じゃない、堅物だらけの日本の会社だ。出る杭は打たれるんだ。
そんな当たり前の認識が私には足りていなかった。

が……気付いたところで後の祭りだ。
最後の最後で、上司の本音が聞けて良かった。そう思うことにしよう……

クビが決まった今となっては、会社にいてもしょうがない。
早々に会社を出て公園のベンチに腰を下ろし……ふぅと一息ついた後。


シノ「自由だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

シノ「…………あぁぁぁぁぁ……」


会社、勤労、競争、規則……それらのしがらみから脱した解放感。
叫ぶことでそれを表現してみたが、ただ空しいだけだった。

コンビニで買った缶チューハイを開け、ちびちびと飲み始める。
せわしなく歩くスーツ姿の人々を見ると、謎の優越感に浸れた。


シノ「……昼間から酒か。横島先生のことをどうこう言えないな、これは……」

クビになった……ということは、つまり社会に適合できなかったということだ。
会社の風土にもよるだろうが、一般的にはそういうものだろう。

容姿端麗、成績優秀、才色兼備、完璧超人と飽きるほど褒められたものだが、
今やただの社会不適合者。簡単に言えば落ちこぼれだ。

あの死んだ魚のような目をして歩いているサラリーマン達の、遙か下の存在だ……

シノ「はは…………」


もう、笑うしかない。社会で生きていけない性分なら
起業しても人は集まらないし、養ってくれる相手もいないだろう。

最終手段として実家に引きこもるという選択肢もあるが、
そんな惨めな生き方をするくらいなら……



??「あれ……会長……?」

シノ「!?」

タカトシ「やっぱり……天草会長ですよね?」

シノ「つ……津田、か……?」

タカトシ「お久しぶりです。元気でしたか?」


出会いはいつも突然だというが……
どうやら、再会も突然来るものらしかった。


シノ「つっ……津田ぁぁ!!」

タカトシ「え!? か、会長!?」


気付けば私は走り出し、津田に抱きついていた。
長くぽっかりと空いていた心の隙間を埋めるように。

短髪メガネと、容姿こそ変わってはいたが。
そこにいたのは紛れもなく、手のかかる後輩で、生徒会メンバーで、私の想い人……

……津田タカトシだった。

ーー
ーーーー


タカトシ「ここですよ」

シノ「その……いいのか? 私なんかがお邪魔して」

タカトシ「水くさいですよ。俺と会長の仲じゃないですか」

シノ「そ、そうだな。では、失礼して……」


津田は、公園で酒を片手に虚ろに笑う私を見ていたらしく、ワケありなのを察してくれたようだ。
積もる話もあるし、どこかで腰を落ち着けて話そうということで……

津田の仕事が終わるのを待ち、連れてこられたのは、津田の住んでいるアパートだった。

六畳一間に狭い廊下、簡素なテーブルとベッド。あと目立つのはノートPCくらいだ。
どうにも生活感が無い。おそらく寝食くらいにしか使用していないのだろう。


タカトシ「狭い部屋でスミマセン。それで……どうしたんですか? あんな所で」

シノ「う、うん……実はだな……」


今となっては体裁を取り繕う必要もない。
私は、これまでのいきさつを津田に包み隠さず話した……


タカトシ「うわぁ。会長をクビにするなんて、見る目の無い会社ですね」

シノ「そうか? そう言ってくれると、少しは救われるな……」

シノ「ところで津田はなぜこんな所に住んでいるんだ。私のように飛ばされた訳でもないだろう?」

タカトシ「ただの長期出張ですよ。普段は東京で働いてます」

シノ「……だろうな。やはり津田は普通のサラリーマンになったんだな」

タカトシ「あはは。俺は会長たちと違ってタダの凡人ですから」


まるで私が凡人ではないみたいな言い方だな。
津田も悪気はないのだろうが……今の私はどう考えても凡人以下なんだが。


シノ「……ところで、他のみんなは今どうしているんだ? 元気でやってるのか?」

タカトシ「他は……スミマセン、俺も身近な人間くらいしか……」

シノ「ああ、知ってるだけで構わない。教えてくれ」

タカトシ「ええと……コトミはあの性格ですから不安でしたけど、無事アパレル系の会社に就職しました」

シノ「ほう、そうなのか。大人のオモチャの会社じゃなくて良かったな!」

タカトシ「まったくですよ。あと、姉さんは区役所に勤めてます。毎日定時帰りで羨ましいです」


姉さん……というと、ウオミーだな。
ウオミーも私と同じく元生徒会長だし、そういう仕事は向いてるかもしれん。
いやはや、どこで差がついたのやら。


タカトシ「あと、スズは研究職に就きましたけど今は休職中です。それくらいですねー」

シノ「ふぅん…………ん?」

スズ……休職……

シノ「いま……なんて呼んだ?」

タカトシ「え? ああ、姉さんのことですか。いつまでもお姉ちゃん呼びは恥ずかしいので……」

シノ「違う! 萩村の方だ!」

タカトシ「萩村って、スズのことですか?」

シノ「なぜ呼び捨てなんだ!?」

タカトシ「なぜって……だいぶ前に結婚してますし」


……は?

けっ……こん…………?

産休かな?

スズの成長具合に期待

シノ「……血みどろの殴り合いでもしたのか?」

タカトシ「血痕じゃなくて結婚! マリッジの方!」

シノ「え…………えっ? その……冗談か?」

タカトシ「ウソをつく理由がありませんよ……」

シノ「…………」

タカトシ「会長、結婚式に来てくれませんでしたよね。招待状出したのに……」


……そういえば、仕事に追われて家に帰れない時期があった。
もちろん、郵便物もマトモに見ていなかったし……
おそらく、まとめて捨てたゴミの中に招待状も紛れてしまったのだろう。


シノ「そ……そうか、祝えなくてすまなかった、な……」

タカトシ「でもさっきの話を聞く限り、会長も大変だったんですよね。しょうがないですよ」

シノ「は……萩村とは、いつ頃から付き合い始めたんだ?」

タカトシ「ええと、高3の夏頃からです」

シノ「高3? ということは、私が卒業した次の年じゃないか」

タカトシ「そうですね。これ、今だから言えることなんですけど……」

シノ「?」

タカトシ「俺、桜才に通ってた頃、好きな人がいたんです。スズじゃなくて」

シノ「な……なに!?」


津田を好いている女はいくらでもいたが、津田が誰かを好きという話は初めて聞いたぞ。
それでも、萩村やウオミーあたりが最有力だったとは思うが……

タカトシ「その人は先輩だったんですけど、想いを伝えられないまま先に卒業しちゃって」

シノ「そうか……切ないな」

タカトシ「でも、その失恋の傷を癒してくれたのがスズでした」

シノ「それで自然と付き合うようになった……というわけか」

タカトシ「はい。どちらから言うでもなく、いつの間にか恋人になってました」


なんだ。なんだなんだ。
私がいなくなった後で付き合い始めるとか、ずるいじゃないか。
在学中だったら、私だって負けじとアプローチできたのに。

……などと消極的な考えだから出遅れたんだ、私は。
もし過去に戻れたら、昔の私に一喝いれてやりたいな……

シノ「ちなみに、その好きな先輩というのは誰だったんだ?」

タカトシ「え!?」


私や萩村を差し置いて、津田に好かれていた女がいる。
別に私に許可を得る必要はないが、それでも許せん。


タカトシ「いやいや! それはさすがに言えませんよ!」

シノ「昔の話だろう。早く言え、会長命令だぞ」

タカトシ「そんなぁ……」


こうなった私はテコでも動かない。
それは津田もよく知ってるようで、はぁっと大きい溜息をついた。
私の前では抵抗するだけ無駄だぞ、津田副会長。

タカトシ「会長」

シノ「ん、なんだ?」

タカトシ「……言いましたよ、今」


ん…………んん?

シノ「会長……というと、ウオミーか?」

タカトシ「まさかの現実逃避ですか」

シノ「…………もしかして会長とは、私のこと……なのか?」

タカトシ「俺にとっての会長は天草会長だけです。会長にその気は微塵もなかったと思いますけど」

シノ「津田が……私を……?」


……それはつまり、私と津田は当時、両想いだった……ということか?

ふ……ふざけた話だな。
そうとも知らずにマゴマゴしてたばかりに、私は……!

シノ「津田……こういう時は、ありがとうと言えばいいのか?」

タカトシ「む、昔の話ですから忘れて下さい!」


忘れろと言われても……こっちはずっとお前を想って生きてきたんだぞ。
それが、たった一歩を踏み出せなかったせいで、萩村に負けたなんて……

……未練がましいな、私は。それこそ、もう終わったことなのに……


シノ「もしかして……さっき、萩村が休職中だと言っていたのは」

タカトシ「はい。身重のスズを残してくるのは不安でしたけど、仕事の方も今が大事な時なので」

シノ「やはり、産休か……」

タカトシ「実はまだ名前が決まってないんですよね。スズからは早く決めろって急かされてますけど」

シノ「……相変わらず、優柔不断なヤツだな……」

タカトシ「あっ。そういえば、他にも色々と会長に報告したいことがあるんです」

シノ「…………津田。悪いが……」

タカトシ「会長、結婚式に来なかったし。そうだ、その時の写真が携帯に……」

シノ「いい。私はそろそろ御暇する……」

タカトシ「え? ど、どうしたんですか、急に?」

シノ「…………まぁ、私にも色々あるんだ」

タカトシ「じゃあ、最寄りの駅まで送っていきますよ」

シノ「いや、気にするな。萩村にもよろしく伝えておいてくれ」

タカトシ「あ、はい……」


女心が分かってないところも変わらないな、津田。
解雇、失恋と不幸のドン底にいる傷心の私に、そんな幸せいっぱいの話を聞かせるつもりか?

そんなことをされたら、私はもう立ち直れなくなってしまう。

……いや。もう、既に……

シノ「……久しぶりだな。こんな夜遅くに会社に来るのは」


仕事で忙しかった頃は会社に泊まることも多かった。
今の私からは考えられないが、本当に頼りにされていたんだ。


シノ「うん。はじめて屋上に上がったが、昔ほど怖くはない」


15階建てのビル。その屋上の縁に立ってみる。
学校の屋上に出た時は、高所恐怖症のせいでマトモに歩けなかったが……
今は、なぜか落ち着いていた。

本当に死を覚悟した人間は、悟りを開いたかのごとく達観するらしいが……
もしかしたら、それかもしれないな。

リアルにシノみたいな先輩が居たけど、夢半ばで志敗れてDQNと結婚したわ

見下ろすと、夜の暗さも相まって、歩く人々が点程度にしか見えなかった。


シノ「躊躇う必要はない。即決即断、最期まで私らしく生きよう」


最高の学生だった私は、最低の大人になってしまった。
仕事も、恋も上手くいかない。天草シノはその程度の人間なんだ。
それが証明された今、こんな無様な姿を晒して生きたくない。

だから、津田のアパートを出た瞬間から決めていた。
こんなつまらない人生に、ピリオドを打とうと。


シノ「……少し違うか。あの頃は、つまらなくなんかなかっただろう」

シノ「すごく楽しかった! アリア、萩村……それに津田。本当に最高だった!」

チンポじゃなくてメンヘラ入ってたからなー
挫折した時点で、自分にたかるDQNに依存してしまったんだろう

なお今は飲食業で正社員やっててDQNは絶賛ヒモ中な模様

でも、津田が幸せそうに萩村の話をしているのを見て、私はもうダメだと思った。
想いを寄せた相手にトドメを刺される……それも一興だな。


シノ「それっ」


とん、と踏み出すと、そこはもう宙だった。
なんだか、空も飛べそうな気分だ。

ぐんぐんと地面が近づいてくる中で、今までの思い出が走馬灯のように……
いや、これが正に走馬灯なのか。意外と色々あったんだな、私の短い人生にも。

しかし、やめてくれないだろうか。

私やアリアの下ネタに、萩村や津田がツッコむ。
こんな時だというのに、そんなバカみたいなシーンばかりだ。
こういうのを見せられると、やっぱりこう思ってしまう。


シノ「あの頃に戻りたいな……」



おわり

第一部完

第二部はよ

>>89
落ちる夢を見て目が覚めるなんてことはよくあるしな…

>>91
シノ「うわぁ!」ビクッ

アリア「ダメだよ?シノちゃん。寝るときはピーッ!外さなきゃ」

スズ「まず会議中に寝てたことを注意して下さい」

こんな感じか

畑「――という演劇を出し物にするのはどうでし

天萩津「却下!」

畑「エー」

シノ「あの頃に戻りたいな……」

──────
────
──

シノ「うわぁ!」ビクッ

津田「会長!?どうしたんですか?」

シノ「すまない、ついうたた寝をしてしまったようだ……」

津田「珍しいですね、会長が居眠りなんて」

スズ「夜更かしでもしたんですか?」

アリア「分かるわぁ、私もつい寝る前に始めちゃうと止まらないのよね」

津田「何の事かは敢えて突っ込みませんよ」

シノ「津田……アリア……萩村……」

津田「会長?どうしたんですか涙ぐんで」

シノ「……いや、なんでもない。
少しばかり、長い夢を見ていたようだ」



まで妄想した

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