P「成長した亜美を肩車したら亜美がおしっこ漏らした」(174)

~ 半年前 ~

亜美「兄ちゃん兄ちゃ~ん!」

真美「あれやってよ~、ヤキニクマーン!」

P「おおいいぞー! ヤッキニックマーン!」

亜美・真美・P「あーっひゃっひゃっひゃ!」

亜美「ねぇねぇ肩車ー!」クイクイ

真美「おんぶー!」グイグイ

P「ふたりともお子さまだなぁ。よしこい! ふたりまとめて抱えてやる!」

亜美・真美「わーい!」


~ 現在 ~

亜美「ねぇねぇ兄ちゃーん。おんぶー」

P「ええ!? お前、こないだ中学生になって、もうそういうのは卒業するとか言ってなかった?」

亜美「うあうあー! たまにはいいっしょ! 亜美、レッスン頑張りすぎて、なんか疲れちゃったんだもん……」

P「しかたないな……」

P「それじゃあ、ほら」

亜美「わーい! あんがと、兄ちゃん!」

P「うっ……っとと、亜美、重くなったな……」ヨロヨロ

亜美「むぅっ! 太ったんじゃないもん! 成長したって言ってよ~」グリグリ

P「あはは、ごめんごめん。頭グリグリするなって……」

テクテク

P「しっかし、亜美も真美も、この半年で見違えるほど大きくなったよなぁ」

P(出るとこも出ちゃって……背中に柔らかい感触が当たってるぞ)

P(まぁ、ふたりともこーんなちんちくりんの頃から知ってるし、間違っても欲情なんてしないけど……)

亜美「んっふっふ~! 亜美達はいま、大人の階段をダッシュで駆け上ってるとこだかんね!
   これからもっともっとおっきくなって、兄ちゃんの背だってすぐ抜いちゃうよ~」

P「あっはっは、そっかそっか。そうなったら、そのときは俺のことをおんぶしてくれよ」

亜美「うん! まっかしといて!」

亜美「兄ちゃんはさ、なんかオジサンっぽくなったよね」

P「なにっ!? それは聞き捨てならないな」

亜美「だってだってぇ~、今もフラフラしてんじゃん。
   前は亜美と真美、ふたりまとめておんぶだって出来たのにさ」

P「だから、それは亜美が大きくなったから……」

P(……まぁ、朝起きたら枕の上にある抜け毛も増えたし、
 まったくそうじゃないなんて否定は出来ないけど……)

P「だけど、まだまだ体力には自信があるぞ! このままおんぶしてダッシュすることも出来るさ」

亜美「ホント~?」

P「ああ、本当だよ。今日はMP切れてるからやらないけどな」

亜美「そっか、それならちかたないね」

P「ああ、しかたない……ゼェ……ゼェ……」テクテク

P(亜美にこう見栄を張ったはいいけど、実際、今結構しんどいんだよな……運動不足だなぁ……)


亜美「……じゃあさ、じゃあさ!」

P「え? な、なんだ?」

亜美「亜美のこと、肩車、できる?」

P「……肩車?」

亜美「うんっ! 出来る~?」

P「そ、そうだなぁ……まぁ出来るっちゃ出来るけど、どうしてまた?」

亜美「亜美もさ、あれからメッチャ背伸びたっしょ? だからね、思ったんだ。
   いま肩車してもらえれば、夢のジャイアント馬場気分を味わえるんじゃないかなーって!」

P「……そっか……いや、でも、今日は俺アレだし、男の子の日だし、
 今の亜美の背丈で肩車なんてしたら馬場どころじゃなくなると思うし……」

亜美「……兄ちゃん、そんなこと言って、ホントは出来ないんじゃないの~?」

P「い、いやいや! そんなことないって! 余裕余裕!」

亜美「ホント!? じゃあやってみて~!」

P「……」

P(背中越しだけど、亜美の瞳が期待に満ち溢れてキラキラしているのがわかる)

P(くっ……ちょ、ちょっと自信ないけど、ここでやらなかったら、
 これまで築いてきた兄ちゃんとしての威厳も無くなっちゃうな。やるしかないか……)

P「……わかった。それじゃあ、一回下ろすぞ」

亜美「うんー!」

P「……」グッグッ

亜美「なにやってんの?」

P「ストレッチだよ……万が一のことを考えて」

亜美「ふーん」

P(失敗して、万が一にでも亜美にケガなんてさせるわけにはいかないからな……)

亜美「ねぇねぇ、まだー?」

P「……ふぅー……よし、これくらいでいいかな」

スッ……

P「さぁ、こい……!」

亜美「はーい! ん、しょっとっ!」ドンッ

P「どわっ! あ、亜美、勢いよく乗りすぎだって……ぐぐぐ……!」

亜美「うわぁ~! 兄ちゃん兄ちゃん! 立って、立って!」

P「よ、よし……しっかり掴まってろよぉおおおお……!!」

P(立ち上がれ 立ち上がれ 立ち上がーれー バンナム)

グググッ……

グググ

亜美「わあっ、わ、わ! すっごーい! どんどん高くなってく~!」

P「亜美、どうだぁ……?」

亜美「んっふっふ~! まだまだっしょ! 兄ちゃん、もっとちゃんと立って!」

P「お、おう……ふんぬらばっ!!」

ピーンッ

P「ゼェ……ゼェ……こ、これが限界だ……」

亜美「わぁ~……!」

P「ジャイアント馬場の気分は味わえたか……?」

亜美「うんー! ほらほら兄ちゃん、人がゴミのようだよ!」

P「あははっ、俺からは普通の景色なんだけどな……」

亜美「……えへへー、ねぇ兄ちゃ──」チラッ

亜美「……」

P「ん? ど、どうした? 急に黙っちゃって……」

亜美「え!? あ、い、いや、なんでもないっぽいよ……」

亜美「……」ギュッ

P「お、おいおい、そんなに強く髪ばっかりを掴まないでくれ。抜けちゃうじゃないか」

亜美「……に、兄ちゃんなら、まだつるつるにならないよ~」

P「でもな、そういうのを気にしちゃうお年頃なんだよ……ケアはちゃんとしとかないと……」

亜美「……」

P「……亜美? さっきからどうしたんだ? もしかして、もう肩車も飽き──

亜美「う、動かないで」

P「あ、ああ……」

亜美「……」


亜美(……め、メッチャ高い)

亜美(さっきチラッと下の方見たら、すっごい高かった)

亜美(そのうえ……こ、こんなときに限って)


亜美「」ブルッ


亜美(おしっこがしたくなってきちゃった)

亜美(ジェットコースターも、あのビューンって昇ってガーって落ちるやつも平気なのに)

亜美(なんでだろ、なんか……この変な高さが……)

亜美(こわすぎっしょ~……!)


亜美「うぅ……」モジモジ

P「オゥフ」

亜美「へ、へんな声出さないでよ」

P「ご、ごめん……」

P(何がなんだかわからないけど……いま、亜美がモジモジしたせいで、
 亜美のふとももの、柔らかく温かい感触がダイレクトに頭に当たって)

P(たまらん)

P「い、いやいや!! そんな風には思ってないぞ!!!」クワッ

亜美「ひゃあっ!」

P「おっと、ごめんごめん、急に大きい声出しちゃって……」

亜美「……」

P(あれ? なんだか後頭部がちびっと温かくなったような。気のせいかな?)

P(ちなみに……今の亜美が着ているのは、裾口がふんわりと広がったショートパンツだ。
 明るい性格の亜美によく似合っている)

P(露出に関してそれほど深く考えるような亜美でもないので、レギンス等も一切穿いていない。
 健康的なふとももが眩しく、ついつい目が行ってしまうな)

P(変態なんて思ってはいけない。俺はあくまでプロデューサーとして、亜美の服装のセンスをだな……)ブツブツ

亜美「兄ちゃん……」

P「お、おう!? なんだい?」

亜美「いま、エロエロなこと考えてなかった……?」

P「そんなわけないだろう! あ、あはは、
 亜美みたいなちんちくりんにそんな気持ちを持つなんて、あるわけないじゃないか!」

亜美「ちんちくりん~!?」ムッ

P「あっはっは、いくら成長したとは言え、俺にとっては亜美はまだまだガキンチョだよ」

亜美「取り消せー! 亜美だって立派な大人なんだかんね!
   ムネムネだってお尻だって、もうあずさお姉ちゃんの一歩手前なんだからー!」

P「あ、暴れるなって……悪かったよ、すまんすまん」

亜美「……うぅ……!」

亜美(うあうあー! 暴れたら、もっともっとおしっこしたくなってきちゃったよ~!
   って、ていうか、さっきから、すでにちょっと……ひぇぇぇぇえ)

亜美「……ね、ねぇ」モジモジ

P「ん?」

亜美「もう、亜美、トンソクしたから……お、下ろして?」

P「それを言うなら満足な。でも……」

亜美「はやく~……」

P「……」

P(ははーん。さては……)

P「亜美、怖くなったな?」

亜美「ええ!? そそそ、そんなわけないっしょ!?」

P「あははっ! 隠さなくてもいいって!
 もう付き合いも長いしな、亜美が何を考えてるかくらい、すぐわかるんだぞ」

亜美「こわくないもんっ! っていうか、こわいっていうより、亜美はただ……」

P「ただ?」

亜美「……なんでもないっぽいよ~……」

P(……ふふふ。普段亜美にはイタズラばっかりされてるからな、ちょっと仕返しするチャンスかもしれない)

P(ふとももの感覚も──じゃなくて、あくまで懲らしめるために……もう少し様子を見よう……)

P(……さっきまでは肩車するのもかなりしんどかったけど、不思議だ)

P(俺の体はいま、恐ろしいスピードで超回復をしているらしい。これも亜美のふとももの力かな)

P(みるみる自分の体が若さを取り戻し、筋骨隆々になっていくのがわかるぞ)


P「よ~し。怖くないならなんの問題ないな。それじゃあこのまま、事務所までダッシュだ!」

亜美「うえぇえええ!?」

P「いっくぞ~!」タタッ

亜美「ま、待ってにいちゃ……っ!」

P「あっはっは! どうだ亜美ぃ、スリル満点だろう!」タッタッタ

亜美「……! ……!」

P「すーすめー、止まーらずーにすーすめー」ダダダッ

亜美「……ま、ちょ、にい、ちゃ」

P「んー? なんだ? 聞こえな──


亜美「──待ってぇっ!!!!!!」

P「」ビクッ

亜美「お願い……! う、動かないでぇ……!」

P「う、うん」

亜美「……ハァ……ハァ……」プルプル

P「ご、ごめん亜美。ちょっと調子に乗っちゃったよ」

亜美「……! ……!!」

P「そんなに怖かったか……いま、下ろしてやるからな」

スッ……

亜美「だめぇええ!!」

P「え!? な、なんで?」

亜美「……もう……ちょっとでも動いたら……亜美は爆発する……」

P「爆発!? い、妹キャラだからって、まさかそんな」

亜美「あ、あ、ぁぁぁああぅぅうぅぅう……!」ギュー

P「んぷっ!?」

P(思いっきりふとももを締め付けてきた……。
 もはや、足が俺の顔に巻きついていると言ってもいいかもしれない)

P(し、幸せだ)

P(──じゃなくて! とにかく、尋常じゃない状況みたいだ!)

P「亜美、どうしたんだ? 怖いだけってわけじゃないみたいだけど……」

亜美「……ひ、ヒミツだよーん……」

亜美(おしっこがもう入り口まできてる、なんて言えないっしょ……)

P「ヒミツって……そんなこと言ったって、状況は良くならないだろ?」

亜美「うあうあー! 兄ちゃんのせいだもんっ!」

P「お、俺? いやまぁ、なんとなくそうじゃないかとは思ってたけど……」

亜美「……んっ……」

P(亜美の体温がどんどん熱くなっていくのを、この頭で感じる。
 ふともももじんわりと汗ばんで、なんだかそこはかとなくエロ──じゃなくて!)

P「……亜美、俺はどうしたらいい?」

亜美「……も、もうちょっとだけ、動かないで、このままでいて。そしたらきっと、波も引くから」

P「波?」

亜美「……喋っちゃだめ」

P「……わ、わかりました」

亜美「……」

P「……」


P(とはいえ)

P(黙っているのも変な感じだな。亜美といるときは、いつだって、やかましいくらいに賑やかだから)

P(真美もそうだけど……真美は最近、髪を伸ばしたせいか美少女オーラがすごくて、
 俺は正直、真美のことをひとりの女性として見ている節がある)

P(だからちょっとしたイタズラをするのも罪悪感があるんだよな……)


P(……でも、亜美なら)

P(亜美になら、イタズラをしても許されるんじゃないか……!?)

P(真美に比べてほんのちょびっとの違いでしかないけど、亜美の性格はそれほど変わってないし、
 それこそ、昔のノリで……)


P「……ぺろっ」

亜美「!!!!!?!!?」


P(──そして俺は、おもむろに、亜美のふとももを舐めたのであった)

亜美「え、あ、ええ……!?」

P「……」

亜美「に、兄ちゃん……? いま、なんかした?」

P「なんにもしてないよ」

亜美「……ホント?」

P「ああ……」

ペロッ

亜美「ゼッタイゼッタイなんかしたぁ~!! く、くすぐった……!」

P(汗ばんでいるせいか、ほんのりとしょっぱい)チュプチュパ

亜美「あ、ぁう……や、やめ……!」

亜美(な、なになになんなのなの!? なんなのなのってなのが多すぎなのだよ!!!!)

亜美(でもでも、こっからじゃ、兄ちゃんが何をやってるかなんてわかんな──)

チラッ

P「ぺろぺろ」

亜美(見えたーーーー!!!?)

亜美(……兄ちゃんが、亜美のふとももをぺろぺろしてたよ……)

亜美(中学の友達のミコティが言ってた。そういうのって、好きな人にしかしないんだって)

亜美(そ、そんで……えっちなこと、なんだって……)


亜美「……ね、ねぇ兄ちゃん。
  兄ちゃんは、大人だから……亜美のこと、えっちな目で見たり、しないだよね……?」

P「……ふふっ」ニコッ

亜美「なんか言ってよぉ~……!」

P(恥ずかしがっている亜美というのも珍しい。これはとても良いものだな……)

亜美「……じゃ、じゃあ、兄ちゃん」

P「今度はどうしたんだい?」

亜美「兄ちゃんって……、亜美のこと、好きなの?」

P「そんなの、当たり前じゃないか! いつも言ってるだろ、俺はお前達のこと大好きだよ!」

亜美「……ん、んっふっふ~。だ、だよねっ!」


亜美(なんだろ……)

亜美(だーい好き、なんて、別に、いつも言ってる言葉なのに……)

亜美「……」

P「……」

亜美「……あ、亜美も、兄ちゃんのこと大好きだよ」

P「ん? ああ、ありがとな!」

亜美「……ばかーっ!」ポコポコ

P「ええ!? な、なんで!?」

亜美「知んないっ!」プイッ

P「亜美……?」

亜美「う、うううぅううぅうぅ……!!!」


亜美(……もう、なんか、わけわかんなくなってきちゃった)

亜美(兄ちゃんが亜美のふとももペロペロしてる姿が忘れられなくて)

亜美(おしっこももう、我慢の限界になってて)


亜美「……はぁ……はぁ……」モジモジ


亜美(ぜんぶぜんぶ混ぜっこになって、胸がキュンキュンして、ヘンな気分に……)

亜美「……」チラッ

P「……ぺろぺろ」

亜美「……ぁ、う」


亜美(エロエロだー! って言って怒っちゃうこともできるけど)

亜美(……)


ティン……


亜美(……も、もし)

亜美(もし、このまま……おしっこ漏らしちゃったら、兄ちゃんはどんな顔するかな?)

亜美(兄ちゃんに肩車されたまま、兄ちゃんの頭にダイレクトアタックしたら……?)


亜美(怒るかな)

亜美(だよね)

亜美(亜美も、恥ずかしさでもう、めちゃくちゃになっちゃうかも)


亜美(……でも……)

亜美「……はっ!」

亜美(だ、ダメダメっ! うう、おしっこ我慢しすぎてボーっとして、ヘンなこと考えちゃったっ!)

亜美(そんな、お姫ちんと一緒にいるときのゆきぴょんみたいなこと考えたらダメっしょ!
   も、もうちょっと経てば、波も引くよね……そしたら、忘れちゃおう! うん!)


P「……亜美」

亜美「え……?」

P「なんだか、懐かしいな」

亜美「懐かしい?」

P「前はこうやって触れ合うことも結構あったけど……
 最近のお前達はさ、大人になったんだとかなんとか言って、ちょっとπタッチしただけで大騒ぎしてたじゃないか」

亜美「……うん」

P「あはは、だから、最近ちょっとさみしくてな……
 大人になって、俺のことなんて構ってくれなくなったんじゃないかと思って」

亜美「……」

P「だから、嬉しいよ。こうやって亜美のふとももぺろぺろ出来ること……」

亜美「……兄ちゃん……」

亜美(兄ちゃんがそんな風に考えてくれてたなんて……)

亜美「……に、兄ちゃんっ!」

P「ん?」

亜美「あのね、亜美もね……その、うれし──」


ゾワワワワッ


亜美「……!!!!」

亜美(亜美の暴走……、あれ? 暴行だったかな?)

亜美(とにかく、亜美のおしっこを溜めているところに、本日最大のビッグウェーブが……!)


P「ど、どうしたんだ!? なんだか様子が……」

亜美「はぁ……はぁ……んっ……!」

P「亜美……?」

亜美「だ、だめっ……! 話しかけないでぇ……!!」

P「で、でも」

亜美「いいからぁっ!!」


ジュワッ


亜美(……あ、いま、ちょっと)

P(……ん? なんだ? あったかい)


亜美「……!!」プルプル

P「亜美、お前いま……」

亜美「や……っ、だめ……!」


P(……亜美のふとももの熱さを、この耳と頬で感じる)

P(もうほとんど腕全体で俺の頭を抱きかかえてるから、その胸のかすかな膨らみも当たって)

P(い、一体何が起こっているんだ……!?)

亜美「はぁぁ……はぁ……!」

亜美(もう、なにがなんだかわかんないよぉ……)

亜美(あうぅぅぅうう……!)

フッ

亜美「……!」

亜美(……ま、また……
   また、さっきのこと、思い出しちゃった)

亜美(もしこのまま、兄ちゃんの頭におしっこ漏らしちゃったら、どうなるのかなって……)


亜美「だ、だめだめぇっ! そんなん、考えちゃ……んっ、だめなんだからぁ……!!」プルプル

P「……だめってなんのことだ?」

亜美「ええ!? あ、そ、それはぁ……」

亜美「……」


亜美「……………………あ」



チョロリ……

P「……!?」

亜美「あ……、あ」


じわぁ……


亜美「あ、あ、あぁぁ……!!」


……ちょろっ、ちょろ……


P「え!? な、なんだこれ!? あったか──

亜美「にいぢゃああああんん!!!」

P「」ビクッ

亜美「ご、ごめ゛んなざ……、ごめんなざい……!!」

P「あの、ごめんって……っていうかこれ……?」

亜美「ごめんごめぇええん!! うわああ゛あぁぁぁぁああぁん!!!!」ポロポロ



ちょろろろろ……

 
亜美「うぇぇぇええ゛ええええん!!!」

亜美「だ……だめなのに゛ぃっ! も、もう亜美だって、大人になったんだから……!!」

亜美「うあうあうあぁぁぁ!! こんなの、だめなのにぃぃぃいぃぃ!!!」


ジャボババ……


亜美(兄ちゃんに怒られちゃう)

亜美(恥ずかしい)

亜美(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……!!!)


亜美「でも、でもでもでもぉ……!」


亜美(すっきりして……メッチャ気持ち良くて……)


亜美「はぁぁぁぅぅぅ……と、止まんないよぉぉぉ……!!!」

ぎゅぅぅ……

亜美「うわああ゛あああああぁぁあん!!!」

 
  *  *  *

P「……あ、亜美」

亜美「えぐっ、ひぐっ……」

P「……」

P(……その後、俺は)

P(全てを出し切った亜美を、静かに地面におろした……)


亜美「うぇぇぇぇん……!!」

P「……っ」

ポタポタ……


P(俺の髪からは、今も、亜美の膀胱で清められその尿道から生まれ出でた聖水がしたたり落ちている)

P(芳醇な香りが鼻腔いっぱいに広がる)

P(……そんな匂いを嗅いでいると、なぜだか心がいっぱいになってしまって……、本当に、情けないことに……)

P(こんなにも亜美が泣いているのに、俺には、かける言葉が見つけられないのであった……)

亜美「……に、兄ちゃん……」

P「な、なんだ?」

亜美「……ごめんね……ごめんね、ごめんねぇ……! う、うぅ……!」

P「……」

P(エライ目にあったけど、今の亜美の心境を考えたら、俺にはとても怒ることなんて出来なかった)

P(というか最初から、怒りなんて感情よりもむしろ──じゃなくて、とにかく)

P「……大丈夫。こんなこと、気にしないから。謝らなくてもいいよ」

亜美「で、でもぉ……! 兄ちゃん、ビショビショになっちゃった……」

P「雨に降られたとでも思うさ。……それより、亜美のほうが心配だよ」

亜美「え……?」

P「そのままじゃ風邪引くぞ。ほら、ちょうどさっき使ってたレッスンジャージあるから……
 そこの公衆トイレで着替えてきなさい」

亜美「……」

P「……話すのは、それから。な?」

亜美「……ぅん」

P「すー……はー……」

P「う~ん、これが亜美の下水(しもすい)の香りか……」

P(少しずつ頭が落ち着いてきたぞ。今日は風呂に入らないでおこうかな)

P(……そんなことより、亜美は……?)


亜美「……兄ちゃん」モジモジ

P「お、おお。着替えたか」

亜美「うん……」

P「……じゃあ、帰ろうか」

亜美「え!?」

P「なんだ?」

亜美「あの……怒んないの?」

P「……怒ってほしいのか?」

亜美「うぇっ……や、ヤダけど、でも……」

P「……さっきも言っただろ。俺はこんなこと、気にしていないから」

亜美「……」

P(亜美は今、ジャージ一丁で、下になんにも穿いてないんだよな)

P(想像を掻き立てられてしまう。変態とかではなく、あくまでプロデューサーとして……)


P「……」モンモン

亜美「……兄ちゃん」

P「っと……ど、どうしたんだ?」

亜美「亜美のこと……、嫌いになっちゃった?」

P「……そんなわけないだろ。さっきも言ったじゃないか、俺は亜美のこと大好きだよって」

亜美「でもでも、こんなことしちゃって……!!」

P「……なぁ、亜美」

亜美「え……?」

P「人間、誰だって失敗はある。そもそも今回は俺にも原因の一端があったみたいだし……
 だから、本当に気にするな」

亜美「……」

P「……それにさ、俺達は、仲間だろ?」

亜美「な、仲間……?」

P「ああ。仲間のミスは、全員でフォローする。
 そうすればきっと……、いや絶対に、ミスする前よりもっともっと、素晴らしい世界がやってくるんだ」

P「……団結、チームワーク。それが、俺達が持っている最大の武器だ。
 俺達765プロは、ずっとさ……そうやって、これまでやってきたじゃないか」

亜美「……に、兄ちゃん……!」

P「……ふふっ。大丈夫、みんなにはヒミツにしておいてあげるから」

亜美「あ、う、うん……あんがと。えへへ……」


P(亜美の顔に、ようやく少しだけ笑顔が戻ってきた)

P(これくらいのこと、俺達がこれまで乗り越えてきた試練に比べれば、どうってことはない)

P(……亜美との間に、大切な秘密ができたな)

 
P「それじゃあ……本当に、帰ろうか。最近あったかくなってきたとはいえ、まだまだ外は寒い。
 いつまでもこんな公園にいたらそれこそ風邪引いちゃうし、それにもうこんな時間だ」

亜美「うん! えへへー……」


  *  *  *


テクテク……

亜美「……」モジモジ

P「……どうした? もしかして、まだおしっこしたいとか?」

亜美「ちっ、ちがうもん!」

P「それじゃあ……」

亜美「……あ、あのね」

亜美「……手、繋いでもいい?」

P「手?」

亜美「……」

P(……そっか。本人は大人になった、成長したって言うけれど、
 それはきっと、自分に言い聞かせているだけで……)

P(本当は、まだまだ……誰かに甘えたい年頃なんだよな)

P「……うん、いいよ」

亜美「……えへへ」

ギュッ

P「……こうやって手を繋いで一緒に事務所に帰るのも、随分久しぶりだ」

亜美「えへへ、そだねっ! ……ね、兄ちゃん」

P「ん?」

亜美「あんね、さっき言いかけたことだけど……亜美もね、嬉しかったよ」

P「嬉しい?」

亜美「……うん。亜美も真美も、もう大人になっちゃったから、
   だからそのうち……兄ちゃんに構ってもらえなくなっちゃうんじゃないかなって、思ってたんだ」

亜美「でも、ホントはね……もっともっと、ずっとずっと、兄ちゃんに遊んで欲しいんだよ……」

P「亜美……」

P(亜美も少しずつ……、そういうことを考えるようになってきたのかな)

P(異性と遊んでいるのを誰かに見られるのが恥ずかしい。でも本当は、今までと変わらずにいたい)

P(……真美に比べて、性格面で変化がないと思っていたけど、それは取り消さないといけないかもしれないな)


P「……大丈夫だよ。俺はいつだって、お前達の兄ちゃんだから」

亜美「ホント?」

P「うん。たとえ亜美がちょー大人になっても、いつだって遊んでやる。
 あはは、本当のこと言うとさ、俺だって楽しいんだから……、むしろお願いしたいってところさ」

亜美「……んっふっふ~! やっぱ兄ちゃんは亜美にメロメロなんだねっ!」

P「ああ、その通りだよ! 愛していると言っても過言じゃないな!」

亜美「あ、ぅ……」

P「ん? なんだ、顔赤くしちゃって」

亜美「なな、なんでもないっぽいよ~!」

P(──これで、中学生に成長した亜美がしでかしてしまった、ちょっとした失敗談は終わりだ)

P(体は成長したと言っても、亜美はまだまだ、おとなのはじまりで。
 大人の階段を一歩ずつ昇っている途中で……)

P(自分で自分のことを見失いそうになることも、これからきっとあるだろう)


P(……でも、それでも)

P(俺はいつだって、優しく、ときに厳しく……そう、これまでなんら変わらずに、亜美の近くにいてやりたいと思う)

P(それこそが、大人である俺が亜美にしてやれる、唯一のことだから)


P(──美しい朱色に染まった夕焼け空を眺めながら、
 髪からしたたり落ちる液体を舐め取りつつ、俺は柄にも無く、そんなことを考えていたのである……)


亜美「えへへ……兄ちゃん」

P「どうした?」

亜美「……だーいすき!」

P「……ああ、俺もだよ! これからも、ずっと一緒にいような!」

亜美「うん!」

おわり

終わりです。読んでくれた方支援してくれた方ありがとうございました
たまには亜美が思春期になってもいいよね!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom