提督「今から君たちにはサッカーをしてもらう」【艦これ×イナイレ】 (35)

綾波(深雪、島風、雪風、潮、初霜、夕立、時雨、皐月、文月、雷…)

綾波(駆逐艦と言う以外何の共通点もない10人が、執務室に集められた)

綾波(着任したときから司令官の秘書官をしていて、もう司令官の無茶ぶりには慣れたと思っていたけど)

綾波(今司令官が考えてることが分からない)

綾波(なんで司令官はこのメンバーを集めたんだろう)

提督「全員集まったようだね。それでは要件を単刀直入に言わせてもらうよ」

提督「今から君たちにサッカーをしてもらう」

一同「!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391534456

深雪「サ、サッカーって…あのサッカー?」

提督「深雪君がどんな想像をしているか分からないけれど、サッカーは11人のチームでやるスポーツの事さ」

深雪「いやまさにそのサッカーだけどね!?」

提督「分かってくれたなら嬉しい」

時雨「僕たちがやることは分かったよ。でもなぜサッカーなんだい?」

夕立「それそれ!あたしも気になってるっぽい!」

提督「そういうと思った」

提督「君たちは今の総理大臣の名前は言えるよね?」

時雨「財前宗助総理が…どうかしたのかい?」

提督「彼に頼まれたのさ」

時雨「あぁ…なるほど」

綾波「どういう事なんですか?」

皐月「総理はサッカー好きなんだよ。ボクが観戦に行ったときもVIP席に座ってたよ」

綾波「そうだとしても流石にこれはないんじゃないですか…?」

提督「疑われるのも無理はないけれど、きちんと嘆願書は貰ってるよ」

綾波「そういう重要なことは先に言ってください!」

提督「びっくりさせようと思って」

提督「まあ、細かいことは後々話すけど、君たちは艦娘の代表だ」

提督「艦娘と言うのはあらゆる面で最高の人材が揃っている」

提督「その中でも君たちが選ばれたことに関しては、誇りに思ってほしい」

提督「では、改めて点呼を取るよ」

綾波(あれ?サッカーって11人でやるスポーツよね?ここに集められたのは10人…。と言うことは…)

提督「ゴールキーパー、背番号1番、綾波!」

綾波「は、はい!…って、えええええぇぇぇぇぇ!?!?」

とても短い上にイナイレ成分ほぼ皆無ですがですが、眠いのでとりあえず今日はここまでです。続きは近いうちに。
艦これorイナイレについて聞きたいことがあればレスしていただければ答えます。

今晩は、作者です。
イナズマイレブンGOの要素(化身、アームド、ミキシ、ソウル)は出さない予定。
あと先に断わっておきますが作者はゲームはイナGOギャラクシーのみ、アニメは無印1期から3期までしか触れたことがないので色々とおかしくなるかも
電ちゃんはマネージャーで出すかも。

既に書いた部分の修正等

>>3の5行目と6行目の間に追加
提督「海を救った勇者の活躍を、是非サッカーと言う形でこの目に焼き付けたいってね」

>>4の7行目の修正
提督「ゴールキーパー、背番号1番、及びキャプテン、綾波!」

では続きをば。

提督「どうしたんだい」

綾波「はぁ…はぁ…。ごめんなさい、あんまりにも驚いてしまって」

綾波「でも、どうしても納得できないんです」

綾波「なぜ、私がキャプテンなんですか?」

綾波「確かに私は、司令官の秘書として尽力してきたつもりです…」

綾波「でも、私は自分自身がリーダーとしてみんなを引っ張っていける自信がないんです」

綾波「この11人の中でも私より向いている方がいると思いますし…」

綾波「それに、ゴールキーパーとしてゴールを背負うにもまだまだ力不足なんじゃないかと」

提督「何だ、そんなことか」

提督「それはいずれ分かる。ここにいるメンバーに関してはいろいろ考えて決めてるからね」

綾波(そうやって何度もはぐらかされてこっちは何度肝を冷やしたと思ってるんですか)

提督「じゃあ、点呼を続けるよ」

提督「ディフェンダー(DF)、背番号2番、雷」

雷「はーい!」

提督「同じく背番号3番、潮」

潮「ひっ…、はっ…、はい…」

提督「背番号4番、初霜」

初霜「はい!」

提督「背番号5番、文月」

文月「はぁーい」

提督「さて、DFと言うのは相手選手の攻撃を防ぎ、ボールを奪うのが主な役目だ」

提督「相手フォワード(FW)のロングシュートなどを止める役割もあるね」

提督「今名前を呼んだ4人には、それに足るだけの実力があると見ている」

提督「ここまでで、何か言いたいことはあるかい」

雷「特にないわね」
初霜「私もです」
文月「あたしもー」

潮「あ、あの…」

潮「私…、サッカーなんてやったことなくて、自信なくて…」

提督「そうか。でもね、潮君」

潮「はい…」

提督「君はここに選ばれている。僕は、出撃の時も、遠征の時も、編成に一切の妥協をしたことはない。自分で言うのもなんだけど、このことは深海棲艦をほぼ撃滅し、制海権を取り戻したことから間違いはないと思ってる。分かるよね?」

潮「はい…」

提督「だから、選ばれたことには、自信を持っていい。いいね?」

潮「はい…。」

提督「もういいかな?じゃあ、点呼を続けるよ」

綾波(ああは言ってるけど、やっぱり潮ちゃん自信ないみたいだな。ずっと下を向いてる)

提督「ミッドフィールダー(MF)、背番号6番、島風」

島風「お゛う゛っ゛!」

提督「…同じく背番号7番、雪風」

雪風「はいっ!頑張ります!」

提督「背番号8番、皐月」

皐月「うん!ってちょっと待っ」

提督「背番号9番、時雨」

時雨「分かった」

皐月「ボク無視!?ヒドい!」

提督「まあまあちょっと落ち着いて」

皐月「落ち着いてられないよ!なんでボクがMFなのさ!ボクはFWやりたいのに!」

提督「まあまあ。MFって言うのは基本的に前線へボールを運ぶ役目だけど、位置や状況によっては攻撃や守備に参加することもあるポジションだね」

提督「だから、基本的には全体的に能力の高い人が任される傾向がある」

皐月「それは分かってるけどさー、どうもFWに比べて華がないじゃん」

提督「さっきから何度も言っているけど、僕はいろいろ考えてこの采配を考えている」

提督「それにMFだからと言って攻撃のチャンスが全くないわけではないよ、これで納得してくれたかい」

皐月「ちぇー」

提督「さて、MFと言えばもう一つ役割がある」

提督「それはチームを纏め上げ、攻撃や防御の指示を出す司令塔だ」

提督「その役目を、時雨君に任せようと思う。意見や質問は?」

時雨「一応、理由を聞かせてもらっていいかな」

提督「…それは、君が適任だからと言う以外ないかな」

時雨「そうか…。分かった。」

提督「なら決定だね」

提督「では、引き続き点呼を。まあ分かってると思うけど…」

提督「FW、背番号10番、夕立」

夕立「やっと出番が回ってきたっぽいー!」

提督「同じく背番号11番、深雪」

深雪「得点はこの深雪様に任せとけ!」

提督「真面目に返事をしなさい」

夕立・深雪「はーい」

提督「分かってると思うけど、FWと言うのは主にシュートを打つ役目だね」

提督「チームの得点源として活動することになる」

提督「それだけ重要な役割を、この二人に任せることになる。これに異存はないね?」

夕立「特にないっぽいー」

深雪「イケるイケるー!」

提督「うむ」

提督「さて、みんなにどのポジションをやってもらうかは決めたし、あと聞いておきたいことは?」

綾波「サッカーをするのは分かりましたけど、相手のチームはどこなんですか?」

提督「ああすまない、すっかり忘れていた」

提督「雷門中学校、という学校は知っているかい?」

皐月「えっ!?まさかフットボールフロンティア(FF)で優勝した…?」

提督「皐月君は知ってるみたいだね。その通り、全国中学校サッカー大会であるFFで優勝し、さらにエイリア石と呼ばれる宇宙の物質によって強化された人間を倒したあの雷門中さ」

提督「2か月後に行われるサッカー世界大会、フットボールフロンティアインターナショナル(FFI)の代表に選ばれる選手も多いのではないかと言われているね」

提督「その為、今回はFFI公式ルールに則った試合をすることになるよ」

潮「そんなにすごい所と試合をするなんて…」

提督「そんなに臆することはないよ、身体能力なら互角以上だ」

綾波「そうは言いますけど…」

夕立「別にいいんじゃない?」

夕立「こんな好敵手と戦えるなんてそうそうある事じゃないっぽい!」

初霜「そうね、腕が鳴るわ。DFとして絶対に守ってみせるわ!」

深雪「俄然やる気湧いてきたぜ!」

皐月「ボクも今から武者震いするよ!まあ出来ればFWやりたかったんだけど」

文月「よくわからないけどすごそ~」

島風「ふふん、私には誰も追いつけないよ!」

雪風「このメンバーなら絶対大丈夫!」

綾波(何だかんだで盛り上がってるなぁ…)

時雨「流石に相手が大きすぎる感じは否めないかな」

潮「そんなところが相手だなんて…自信がないです…」

綾波「試合になるんでしょうか…」

雷「元気ないわね、そんなんじゃだめよ!」

雷「気持ちが落ち込んでちゃ勝てるものも勝てないわ!」

雷「それに綾波ちゃんはキャプテンなんだから、みんなの気分を盛り上げていかなくちゃ!」

綾波「そう…ですよね…」

雷「そうよ!それに司令官が私たちを選んでくれたんだから頑張らないとね!」

綾波「…はい!」

ワイワイガヤガヤ

提督「伝えるべきことは伝えたし、今日は解散とする」

提督「もう時間も遅い、各自夕食を摂り、早く寝ること」

提督「明日朝は起床後にグラウンドに集合すること」

一同「はい!」



綾波(司令官が急に人を集めて、サッカーやるなんて言い出して、自分がキャプテンになって)

綾波(やっぱり不安は拭えない)

綾波(私がしっかりしなきゃいけないのに)

今日はここまで。説明的で冗長になってしまったのは反省点でしょうか。
次回は雷門中サイドの描写を少し挟んでから、艦娘たちの練習パートになる予定です。

~雷門中~

夏未「それじゃ、貴方たちに理事長室に集まってもらった訳を話すわ」

夏未「貴方たちには、来週末にあるチームと練習試合をしてほしいの」

風丸「試合か、確かに最近やってないからな、俺たちの実力を確認するには良いかもしれないな」

円堂「ああ!俺も久しぶりにサッカーやりたいしな!」

染岡「まったまにはいいだろ」

夏未「言っておくけれど、これは財前宗助総理からの依頼よ」

一同「!?」

半田「財前総理って、あの財前総理だよな…」

夏未「他に誰がいるのよ」

栗松「総理から直接だなんて、すごいでヤンス!」



円堂「それで、あるチームってのはどこなんだ?」

夏未「…それが、チーム名やメンバーはまだ知らされていないの」

夏未「艦娘と言う人たちという事しか分かっていないわ」

円堂「艦娘?」

目金「僕が説明しましょう」

目金「皆さんは深海棲艦と言うのはご存知ですか?」

壁山「なんスかそれ」

目金「深海棲艦と言うのは、突如として深海から現れ、周辺の船を食い荒らし、時に旅客機や戦闘機さえ落としてしまうという、まさに海上の無法者です」

目金「そして艦娘とは!そんな深海棲艦から海を取り戻すため!旧帝国海軍の魂を受け継ぎ!海上で奴らと戦う、まさに戦乙女(ヴァルキリー)なのですッ!!」

目金「彼女らは国内で大きな人気を誇り、艦娘をモデルとしたアニメやゲーム、フィギュアなどのグッズは大人気!それを知らないなんて、皆さんは遅れていますね」

染岡「ケッ!艦娘だか何だか知らねぇが、そいつらはちゃんとサッカーはできるのか?」

目金「それh(ry」

音無「いえ、彼女たちがサッカーをしたという記録は公式には残っていません」

音無「ですが、艦娘の方々は国内から知力体力ともに優れた女性が集められているそうですので、油断はできないと思います」

鬼道「実力は未知数と言う事か…」

目金「僕の台詞が…」

円堂「まあみんな、どんな奴が相手でも、俺たちは俺たちのサッカーをするだけだ!」

円堂「練習試合に向けて、これからの練習も張り切っていくぞ!」

一同「オーッ!」



鬼道「しかしどうにも気がかりだ」

鬼道「いくらサッカー好きの財前総理とは言え、無意味にこのような試合をするとは思えない」

鬼道「…俺の考えすぎか?」

どうも作者です。
練習パートを書くといったな、あれは嘘だ。…冗談はともかくとして割と難航しているためとりあえず書けた分だけ投下。
文章中に影野、マックス、少林寺、豪炎寺がいませんが存在はしています。
一之瀬と土門は帰国と言う設定になってます。アニメで帰国していた時期(イナズマジャパンのFFI予選突破時)と食い違っていますが…。

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