P「いい加減新しいプロデューサーを雇ってください!!」(352)

社長「お、落ち着きたまえ…」

P「もう無理なんですよ…伊織と亜美とあずささんの三人は律子にプロデュースしてもらってますけど…」

P「俺は九人ですよ九人!」

社長「うむ…」

P「単純に考えて三倍です!……いや、アイドルとのコミュニケーションのことも考えればそれ以上です」

P「たまにある休みを返上してスケジュールを練っても立て続けに仕事が入って忙しくなってくるとそれもすぐに消化してしまいます!」

P「もう身体が持ちませんよ!いい加減に新しいプロデューサーを雇ってくださいよ!!」

社長「…………」

P「社長!!」

社長「わ、わかったよ…そう怒らないでくれたまえ…」

P「本当ですね?でしたら明日か明後日には手配してください。もう倒れそうです」

社長「うむ……なんとかこちらで用意しよう」


社長「とは言ったものの…そんなあてはないし…」

社長「というか…誰かを雇ったとしてもアイドル達が大人しく従ってくれるかどうか…」

社長「みんな彼になついているからねぇ…新しい人よりも今の彼にプロデュースしてもらいたいのではないかね…」

社長「仲が良すぎるのも考えものかもしれないね…」

社長「さて…誰を新しいプロデューサーにしようか…」

社長「音無くん…も無理だろうねぇ…彼女にも大いに負担をかけている」

社長「となるとやはり…スカウトとなるのかね」

社長「正直、彼以上にティンとくる人間など検討も付かないのだがね…うーむ…」

社長「少し街を出歩いてみようか」

ワイワイ

社長(うむ!やはりうちのアイドル達は素晴らしい!グッズがたくさん売れている!)

社長(他のアイドルグッズよりも多めに置いているにも関わらず、すでに完売寸前じゃないか)

社長(これも彼のおかげだな…今までよくここまで働いてくれたものだ)

社長(彼のためにも早く新しいプロデューサーを探さなくてはね…)チラッ

俺「あのほぉ…」

店員「はい?」

俺「ここに残ってる765プロのグッズ全部ください…」

社長「!?」

店員「はい、128820円になります」

俺「はひ…ありが…ます…」

社長「……」

社長(驚いたよ…売れ残っていたものまで全部購入していくとは…)

社長(彼にはうちのアイドル達への平等な愛を感じる…)

社長(そうだ。プロデューサーに最も必要な要素は頭のよさでもコミュニケーション力でもない)

社長(アイドルへの愛!!)

社長「キミィ!」

俺「…………」スタスタ

社長「まちたまえキミィ!」ポン

俺「はひゅ!?ぼ、僕ですかぁ!?」

社長「君、今765プロのグッズばかり買っていったね?」

俺「は、はい…すいません…」

社長「なぜ765プロばかり…」

俺「僕…765プロのアイドルのファンなんです…ライブも欠かさず参加してます…」

社長「そうかね!」

俺「あのほぉ……?」

社長「君、765プロのプロデューサーをやる気はないかね!?」

俺「ひにぇぇー!?」

俺「あ、あなたは765プロの社長さんですか!?」

社長「うむ。社長の高木だ」

俺「あわわわわ…」

社長「君にはアイドル達への愛を感じた!是非ともうちのプロデューサーになってほしい!」

俺「ででででも僕プロデューサーだなんて何をすればいいのか…」

社長「大丈夫!君の先輩がちゃんと教えてくれるよ!」

俺「で、でも…」

社長「頼む。アイドル愛のある者にしかこの仕事は頼めないのだよ!」

俺「は、はわわ…」

社長(だがしかし、ティンとはこない)

社長(しかしなりふり構ってはいられない。彼がやる気を出してくれないと困るからねぇ…)

俺「…でも僕なんかでいいんですか…?」

社長「なにを言うかね!君でなければいけないのだよ!」

社長(形だけのプロデューサーでもよいのだ…彼さえ頑張ってくれればね…)

俺「じゃあ僕…や、やってみます…ニートだし…」

社長「おぉそうかね!助かるよキミィ!」

社長(しかし…俺君にプロデュースされたいアイドルがいるものかねぇ…)

翌日

春香「プロデューサーさん!」

P「なんだ春香?」

春香「えへへ…朝からプロデューサーさんと会えるなんて嬉しいです…」

美希「ちょっと春香!ミキのハニーに色目を使わないでほしいの!」

真美「んっふっふ~兄ちゃんも罪ですなぁ」

P「そんなんじゃないっての」

真「ところでプロデューサー。なんでみんな集められているんですかね?」

貴音「なにやら社長から報告があると…」

響「なんだろうな?まさか新しいアイドルが増えるとかかな!?」

やよい「それは楽しみです!」

千早「仲間が増えるなら大歓迎ね」

雪歩「男の人じゃないといいなぁ…」

P(アイドルなんてこれ以上増えたらキレる)

社長「あれが君がこれからプロデュースするアイドル達だ。可愛い子ばかりだろう?」

俺(うわぁぁぁぁぁ…生で見るアイドルがこんなに輝いているなんて…)

俺「どうしよう…まともに顔を見れませんよ…」

社長「はっはっは!時期に慣れるさ。みんないい子達だから会話にも困らないはずだ」

社長(ただ受け入れられるかどうかは別の話だがね)

社長「さて、いこうか」

俺「は、はひぃ!」

ふえぇ…社長が黒いよぉ…

社長「ウォッホン!おはよう諸君!」

P「おはようございます!」

アイドル達「おはよー(ございます)」

社長「うむ、元気があってよろしい!さっそく本題に入ろうかね」

P「社長!まさか本当に…?」

社長「うむ!君の要望通り新しいプロデューサーを用意したよ」

アイドル達「……!?」

P「イヤッタァァァァァ!」

社長「それでは入ってきたまえ」

ギィ

>>42
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俺「ど、どどどどうも…俺っていいます…今日から皆さんをプロデュースさせてください…よろしくお願いいたします…」

アイドル達「……」ポカーン

P「いやぁよろしくな俺君!」

俺「あ、あなたはアイドルの皆さんが慕っているという噂のプロデューサーさんですか!?」

P「えぇ!?そんな噂があるのか!?」

俺「はい…ラジオ等でよく耳にしますので…」

P「アイドル達のラジオもチェックしてくれているのか!ありがとうな!」

俺「い、いえ…これからよろしくお願いします先輩」

P「せ、先輩…!」ズキュゥゥゥン

                | │                   〈   !
                | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
               /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
               ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
_______∧,、_| | /ヽ!        |            |ヽ i !_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ ヽ {  |           !           |ノ  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ヽ  |        _   ,、            ! , ′
                \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
                  `!                    /
                  ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
                      |\      ー ─‐       , ′ !

P「よし、俺がなんでも教えてあげるからな!いつでも頼ってくれ!」

俺「は、はい!お願いします!」

美希(後輩ができてちょっと威張ってるハニー可愛いの)

春香(どうしよう…新しいプロデューサーってことは…)

響(自分達の中の誰かが…)

真美(兄ちゃんからプロデュースしてもらえなくなるってこと!?)

雪歩(いやぁ…プロデューサー以外の男の人は怖いですぅ…)

真(運動神経もなさそうだし…)

千早(歌も歌えなさそうね…)

貴音(ご飯を作るのが得意というわけでもなさそうです)

やよい(あのぉ…それはお仕事に関係することなんでしょうか…?)

社長「自己紹介も済んだことだし…いよいよ引き継ぎといこうか…」

アイドル達「!!!!」

P「そうですね。俺君は初めてみたいだから…まず三人からにしてみようか」

俺「え…?な、なにがですか…?」

P「担当するアイドルだよ」

俺「ひにぇぇー!?む、無理ですよ!一人だけでも緊張して何も出来なくなりそうなのに!」

P「だけど俺はそれでも六人だぞ?」

俺「せ、先輩はベテランですからいいですけど…」

P「いやぁベテランだなんてそんな」

アイドル達(やだ…引き継ぎはやだ…)

P「ま、やってみて駄目だったら俺がいろいろ手伝ってやるからさ」

俺「うぅ…」

社長(……アイドル達からの立候補は当然ながらなさそうだね…

社長「では…俺君が三人指名してくれたまえ」

俺「え…」

P「そうですね。君が仲良くしていけそうな娘を三人選んだらいい。アイドル達のことはよく知ってるんだろ?」

俺「は、はい…」

俺(無理だよぉ…アイドル達はみんな先輩のこと慕っているみたいだし…)

俺(下手に指名なんてしたら嫌われちゃうよぉ…)

社長「おっぱいパブ!!!!」

あずさ貴音千早「!!!??」

俺(まずゆきぽんは僕のこと絶対怖がるだろうし…)

俺(ちーちゃんは僕のとってきた仕事なんてやってくれなさそうだし…)

俺(お姫ちんはずっと僕を警戒しそう…)

俺(ミキミキはそもそも先輩先輩で僕なんて見もしないんじゃないかな…)

俺(我那覇くんも何かあれば変態変態言われそう…)

俺(真王子は言われるだけじゃなくてもしかしたら蹴られちゃうかも…?)

俺(真美ちーも僕にはひどいイタズラしてきそうだし…)

俺(春香さんは…なんかすごく怖いよぉ…)

俺(ひにぇぇ……)

アイドル達「…………」

俺(すごいプレッシャーを感じるよぉ…)

P「どうした俺君?決めないのか?」

俺「ぼ、僕には決められません…皆さんが完璧

響「」ピクッ

過ぎて僕なんかじゃ釣り合いませんよ…」

P「そんなことないのに…」

社長(まずいな…誰か三人に犠牲になってもらわないと彼のやる気が…)

P「おーい、誰かいないのかー?俺君にプロデュースされたい人はー?」

シーン

俺(やめて……やめて……)

「あのー…?」

P「ん?誰か何か言ったか?」

やよい「誰もいないのなら…私がお願いしようかなって…」

俺「!?」

P「おぉやよいか!どうだ俺君?やよいでいいか!?」

俺「お、お願いしますやよいさん!」

やよい「はい!よろしくお願いしまーす!」ガルーン

P「よかったな、やよい!」

俺(天使…やよやよはやっぱり天使…)グスッ

社長(やよい君が第一の犠牲者か…無事にお給料を払えるといいがね…)

P「他にはいないかー?先着二名様までだぞー?」

シーン

社長(こんなにありがたくない先着二名様もないだろうね…)

俺(もうやよやよだけでいいよぉ…)

真美「あのー…質問なんだけど兄ちゃん」

P「ん、なんだ?」

真美「そっちの兄ちゃんの担当するアイドルは三人って言ってたけど、それって竜宮小町みたいにユニットとして活動するの?」

P「ん、そうしようか」

俺「えぇっ!?」

社長「…というわけだ。よろしく頼むよ俺君」

俺「ちょ、ちょっと待ってくださいよ社長…」

俺「ユニットなんてそんな僕には荷が重いですよ…」

P「いや、三人一緒のユニットの方がスケジュール管理が楽だと思うぞ」

社長(それに俺君がどんなに不甲斐なくても三人ならアイドル同士でフォローできるからねぇ)

俺「うぅ…先輩が言うなら…」

P「よし、俺君には三人ユニットの方向でプロデュースしてもらうことにしたぞ!」

真美「んじゃ真美も入っちゃおっかな…亜美に負けたくないし」

P「お!本当か真美!」

真美「うん。よろしくね新兄ちゃん!」

俺「よ、よろしく真美さん!」

P「さぁさぁ他にいないか?三人ユニットだぞ!」

春香(…たしかに竜宮小町には憧れるけど…)

響(とてもあの人が竜宮小町みたいなユニットに出来るとは思えないぞ…)

美希(ミキはハニーじゃないとヤ)

雪歩(…やっぱり無理です…怖いです…)

貴音(はて…どうしましょうか…)

真(新しい人も悪い人じゃなさそうなんだけどな…)

千早(なんか挙動不審なのが受け付けないわ)

ザワザワ

社長(やはり欠陥がありそうな橋をわざわざ渡ろうとする者はなかなかいないだろうねぇ)

社長「うーむ…最後の一人がなかなか決まらないねぇ」

俺「はは…僕みたいな頼りにならない奴なんか誰も選びませんよ…」

P「はははそんな馬鹿な。みんな恥ずかしがってるだけだぞ?」

俺(あ、この人ラノベ主人公ばりに鈍感だ)

P「やよい、真美と来たら…やっぱり大人のお姉さん枠が欲しいな」

社長「うむ…竜宮小町に対抗するなら三浦君のような立ち位置の子がよいだろうな」

P「千早と貴音なんかどうだ?俺君」

俺「えっ!?えっとぅ…」

千早「…………」

俺(ひっ!?まるで刃のような眼孔!?)

千早(…でも高槻さんと一緒…それは魅力的ね…)

貴音(…………)

俺(お姫ちんはなにを考えてるのかわかんないよぅ)

貴音(ユニット…今までのように好きにらぁめん屋に行ってる暇がなさそうですね…)

P「……はっ!」

社長「どうしたのかね?」

P「このままじゃいけない!このユニットには…決定的な弱点がある!」

やよい「弱点…ですかー?」

真美「真美達に何が足らないって言うのさ!」

P「それは……胸いっパイな男達の夢!」

P「貴音に決定だ!」

貴音「はて」

千早「………………」

貴音「プロデューサーが言うのでは仕方ありません。これからよろしくお願いします、新たなプロデューサー」

俺「は、はい!貴音さん!」

貴音「…あの…プロデューサーはわたくしよりも年上ですよね?」

俺「あ、はい…二十歳です…」

貴音「でしたらわたくしのことは呼び捨てで構いません。敬語も結構です」

真美「そだよ新兄ちゃん!なんか壁

千早「……」

があるみたいで敬語はやだな!」

やよい「はい!これから仲良くしましょうプロデューサー!」

俺「み、みんな…」

俺(ここのアイドルはなんて天使なんだ…こんなに優しくされたのは初めてだ!)グスッ

社長(優しくされるのが最初だけじゃないといいがね)

ガチャ

律子「ただいま帰りました……って…こちら様は…?」

伊織「…誰なのこのどんくさそうな人は?」

亜美「汽車の人とかじゃない?」

伊織「記者!?ご、ごはん!…水瀬伊織でーすっ!ただいま帰りましたー!」キャルーン

P「あ、この人は新しいプロデューサーだぞ」

伊織「なによっ!だったらやらせんじゃないわよっ!」

あずさ「新しい…プロデューサーさん?」

俺「は、はひゃふいっ!」

俺(いおりん!あみちー!あずにゃん!)

亜美「へぇ~…新しい兄ちゃんかぁ」

伊織「ふん。なんだか仕事出来なさそうな奴だけど大丈夫なの?」

あずさ「ダメよ伊織ちゃん、そんなこと言っちゃ」

俺(はっきり言われた方がまだ楽だなぁ)

律子「とうとう新しいプロデューサーを雇ったんですね」

P「あぁ。もう忙しくて堪らなかったからな」

俺「よ、よろしくお願いします…律子先輩」

律子「せ、先輩ぃ!?」キュゥゥゥン

律子「う、うん!そうですね!わからないことがあったらなんでも聞いてくださいね!」

真美「でもりっちゃんと新兄ちゃんはライヴァルなんだかんねっ」

律子「え?」

真美「真美達も竜宮小町みたいに三人でユニット組んだんだから!」

亜美「なにおー」

伊織「私たちに勝つ気?まったく甘いんだから」

やよい「私たちだって竜宮小町に負けないくらい頑張るつもりだよ!伊織ちゃん!」

伊織「えっ…や、やよいもコイツのユニットに…?」

あずさ「あらあら…楽しくなってきたわね」

貴音「いささか不安ではありますが」

俺「ですよね」

P「よしっ!じゃあさっそく俺君に仕事内容を教えよう!」

俺「よ、よろしくお願いします先輩!」

P「えへへ…」

律子「では私はスケジュールの管理や一日の仕事内容をプリントにまとめておきますので」

俺「ありがとうございます!律子先輩!」

律子「…むふふ」

P「よーし!ついてこい!」

俺「はいっ!」

社長(彼と律子君の仕事が逆に増えてるような気がしないでもないが…)

社長(やる気は前以上になってくれたのでひとまず成功だね)

社長(元々俺君の仕事自体は大きな問題でもないからねぇ…彼と律子君とで今までやってこれたんだし)

社長(ま、俺君が仕事を出来るようになるに越したことはないが)

数日後

P「……」カタカタカタカタ

春香「プロデューサーさん!ただいま帰りました!」

美希「ハニー!会いたかったの!」

P「おう、レッスンから帰ったか」

美希「あのねハニー、これから…」

俺P「た、ただいまです…」

P「おぉ!俺君!どうだった!?」

俺P「はい、なんとか仕事を取ってこれましたよ」

P「本当か!よかったじゃいか!はっはっは」

俺P「もう何から何まで先輩のおかげでしゅ」

春香「…………」

美希「…………」

春香「プロデューサーさん…最近俺Pさんにばっかり構って…」

美希「むむむむ…」

ガチャ

真美「新兄ちゃん!新兄ちゃんに借りたゲームクリアしたよ!」

俺P「ほ、ほんと?真美ちゃんはゲーム上手だなぁ」

真美「へっへ→ん!」

P「うんうん。アイドルとも仲良く出来てるじゃないか」

俺P(真美ちゃんが無邪気天使でよかった本当に)

ガチャ

律子「おはようございます」

P「おはよう律子」

俺P「お、おはっおはようございまひゅっ」

律子「あ、俺プロデューサー!すごいじゃないですかもうユニットのお仕事がくるなんて!」

P「だろう?今その話をしてたんだ」

俺P「そんな…先輩が作った土台と律子先輩のユニットを組む上でのアドヴァイスがなければ僕にはとても出来ませんでしたよ…お二人は本当にすごいですね…」

P「へへ、そんな照れるぅ」

春香「」ツーン

美希「」ケーン

律子「正式に三人でお仕事するのならユニット名が必要なんじゃないですか?」

俺P「ユニット名……?」

俺P「俺が決めるんですか…」

P「どうせだから竜宮小町に対抗できる名前にしよう」

俺P「竜宮って浦島太郎ですよね…?なら桃太郎関連で…」

P「桃…?…桃尻…いかん、尻は貴音成分が強すぎるな…」

律子「なんか略しやすい名前なんていいんじゃないですか?」

俺P「桃色クローバー、略してモモクロなんてどうですか?」

P律子「え?」

 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |

P「それはさすがに」

律子「ない」

俺P「で、ですよね…やっぱりダサいですよね…」

やよい「うっうー!クローバーならやっぱり幸せの四つ葉のクローバーがいいですー!」

俺P「や、やよいちゃん?」

やよい「…あっ。そういえば真美と貴音さんと私と俺プロデューサーの四人でちょうど四つの葉っぱですね。なんだか素敵ですっ!」

俺P(ぼ、僕までユニットに加えてくれるなんて…)ポロポロ

俺P「ぐすっ…桃色四つ葉でいきましょう…」

社長(訴えられたら負ける)


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○

       O 
                _, . . .--.-.-.- 、__
            _,.rヘr:'": : : : : ̄: :`’':: 、;:ヽ、,_r-vー-、
           l,/'": : : : : : : : : : : : : : : : : \:ヽ=ヽ;.: :ヽ
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ;ヽ=i; : : i、_
         ./ : : ; : : i:/: : .; ji : / : : j i: : : : : : : :i;.:i={ : : : : i,
   __       /: : : j:-‐:/ : : ji i:i /: : : :jl-、 : ; : : : : .i; iミl.:ヽ : : l
  l i iヽ ,、  l : : : i'Lr┴-、j l:i::/--ー/ l、; ヽl : : : : :.l.:lミi :ノ: : : :〉 あ  や  と

  l ' ' ' j l.  |: i: イ ,r1::::i       '7o::ヽ、ji : : : : : i :.l'^: l  ;/  っ  よ  思
   \  l_、 |ノ/i i l~;;:::l       i'::::::::::i il : : i; : : l: l : : : : l' た  い  う
     ヽ、./. \l :i/ `ー'      i、:;;;:ノノ ヽ、;_ij: : :jノ: ; : : . :i、    で
     /^ノ . . . |:.:l  ' ' '       , , ,     .rl : /: / : : : : :j
    l/. . . . . 1.:i,               ,、ーノ: :{ : ヽ: . : :/ 
     `ヽ、. . . . i: .`':. 、._  O      _,. ./: : ' : :.j: : : . : : . .〉
       `ヽ、. \j: \:l,l l.   ―ァフノノ: : : ./jノ: : .. : : i :/
         \. . `\jヽミ三三三',.r'^_;;;;ノjノ l、: : . : : .Y

         /: :\r'"        ̄'y'. . . `i. ヽ、j : : : )

         /: :/ j          /. . . . . .l   lj : :/
        'ー'"  l          l. . . . . . l   `V^

小鳥「プロデューサーさんが元々アイドル達のランクをそこそこまであげていたおかげもあってモモクロどんどん話題になっていきました」

小鳥「俺プロデューサーさんもアイドル達と過ごすようになってからは人と話すことにも慣れていきコミュ力もついてきて今では一人でも難なく三人をプロデュース出来るようになりました」

小鳥「アイドルとも心を通わせていきましたが、プロデューサーさんがあまりにも俺プロデューサーを可愛がるので不満が溜まっていくアイドルもそこそこ居たといいます」

数週間後

俺P「おはようございます」

P「おはよう俺君!昨日の歌番組、よかったよ!」

俺P「ありがとうございます。ここまでこれたのも先輩のおかげです」

P「そんなまたぁ。ほーめーるーなーよーぅ」

春香「……」プックリ

美希「……」プクゥー

真「なにをほっぺた膨らませてるのさ」

春香「だって…俺Pさんがきてからいつもあんな調子だし…」

美希「正直嫌いなの。ミキのハニーをとったりして!」

雪歩「わ、私も…あんまり話さないせいかまだちょっと苦手で…」

響「そう?なんだか事務所で一番弱そうなのに」

P「おっと…俺はそろそろ出るよ」

俺P「あ、はい!頑張ってください!」

P「いくぞー真、雪歩、響ー」

真「はーいっ!」

雪歩「今いきますぅ!」

響「二人とも、あんまり俺プロデューサーをいじめちゃだめだぞ?」

春香「そんなこと考えてないけど…」

俺P「あ、行ってらっしゃい真ちゃん、雪歩ちゃん、響ちゃん」

真「はいっ」

雪歩「ひっ……は、はい…」

響「いってくるぞー」

バタン

俺P「……ふぅ…」

春香「…………」

美希「…………」

俺P(事務所待機は春香さんとミキミキか…まだちょっと仲良くなれてないんだよなぁ…)

俺P(今のうちに仲良くしておいたほうがいいかな)

俺P「あのほぅ…春香ちゃん、美希ちゃん」

春香「は、はい…?」

美希「」チラッ

俺P「プリン買ってたんだけど…食べる?」

春香「え、私たちにですか?」

俺P「うん。三つしか無かったからみんながいるときは言い出せなかったけど…」

美希「ミキいい。お腹すいてないの」

春香「えっと…私も今ダイエット中なので…」

俺P「あ…そ、そっか…」

春香「…………」

美希「…………」

俺P(ひにぇぇ…空気が重いよぉ…)

ガチャ

千早「プロデューサーはいるかしら?」

ちょっとご飯食べつつグリマスやってくるの
ごめんの

俺P「あ…千早ちゃん…」

千早「…春香、プロデューサーは?」

春香「さっき出掛けたよ」

千早「そう…」

俺P「えっと…千早ちゃんはプリン食べる?」

千早「…はい?」

俺P「いや、買っておいたのがあるんだけど…」

千早「…あなた、そんなの買う暇があったら仕事したらどうですか?」

俺P「え…」

千早「それと、ちゃん付けで呼ばないでください。気持ち悪いです」

俺P「……ごめんの」

美希「千早さん、空き時間があるのならレッスンにいかない?ハニーのいない事務所でうだうだしたってつまんないの」

千早「…そうね」

春香「レッスン場所空いてるかな?」

俺P「あ…それなら僕が送ろうか?」

美希「いいから。ミキあなたには何も頼らないの」

俺P「…………」

美希「ミキのプロデューサーはハニーだけ。765プロのプロデューサーは…ハニーだけなの」

俺P「…………」

春香「…すみません、失礼します…」

バタン

春香「美希も千早ちゃんも…俺プロデューサーさんに辛く当たりすぎなんじゃないのかな…?」

美希「だって嫌いなものは嫌いなの。春香だってあの人がきてから事務所に来るのつまんないって言ってたの」

春香「だって…プロデューサーさん、俺プロデューサーさんのことばっかりで…」

千早「……大体あの人は何もやってないわ。プロデューサーや律子におんぶに抱っこのド素人じゃない。ユニットが売れたのもあの人の実力じゃないのよ」

千早「そんな人を認めるつもりはないわ」

春香「千早ちゃん…」

千早(プロデューサーだけじゃなく高槻さんまで私から奪って…高槻さん高槻さん高槻さん…)

俺P「…………」ポチポチポチポチポチポチ

ガチャ

やよい「俺プロデューサー!」

真美「新兄ちゃん!」

貴音「もぐもぐりゅーさーもぐ」モグモグ

俺P「あれ…?歩いて帰ってきたの?連絡くれたら迎えに行くのに」

やよい「えへへー。運動もしなくちゃいけませんから!」

真美「それより新兄ちゃん、今日がなんの日か知ってる?」

俺P「な、なんの日だっけ…」

貴音「けぷっ」

真美「今日は新兄ちゃんがきてから一ヶ月だYO!」

貴音「なんと」

やよい「それで、今までお世話になったから恩返しがしたいかなーって」

俺P「ひにぇぇ!?」

真美「真美達が兄ちゃんのお願いを叶えてあげるよ」

貴音「ふむふむ」

俺P(こいつは毒フラグだ!下手なお願いをしちゃったら幻滅されちゃうよ!調子に乗っちゃだめー)

俺P「あへ、あはは…べ、別にそんなんいいし…」

やよい「でも俺プロデューサーがきてくれたから私たちはここまでこられたんですし」

真美「売れっ子アイドルがなんでもしてあげるって言ってんだよ~?」

俺P「あふふ、あふふふふぅ…」

貴音「おや、プリンを見つけました」

俺P「…一つ願うとしたら…事務所のみんなと仲良くなりたい、かな」

やよい「え?」

俺P「な、なんて…三人に言うことでもないか」

真美「なに言ってるの?みんな仲いーじゃん」

貴音「いえ…たしかに俺プロデューサーを認めていないアイドルは少しだけおります…あーん」パク

やよい「どういうことですか?」

貴音「やよいや真美も最初は俺プロデューサーのことを信じきってはいなかったはずです」

真美「うん…やっぱり今までずっと兄ちゃんと一緒だったし」

やよい「ちょっと不安だった時もありました…」

貴音「はむ…」パク

貴音「わたくし達はこうやって俺プロデューサーと関わること多いために不信感というものはなくなりましたが…」

貴音「他の者達はまだ俺プロデューサーを信用するに値するきっかけがないのかと…そう思います…おいしい」パク

真美「そっかー…なんだか新兄ちゃんも大変だね」

俺P「まぁ…しょうがないよ。僕がみんなの立場でも簡単には信用できないだろうしさ」

やよい「元気出してください…私たちは俺プロデューサーのこと信じてますから…」

俺P「やよいは天使だなぁ…」グスッ

俺P「心配しないでくれ!みんなや社長に信用されている限りはちゃんと真面目に仕事はするつもりだから!」キリッ

真美「むぅ…兄ちゃんはああ言ってたけど…真美達に出来ることはないのかな?」

貴音「ふむ…」パク

やよい「私たちがライブで大成功すればみんなも認めてくれるんじゃないかな?」

真美「おー!それなら竜宮とフェスで対決しようよ!」

貴音「よい考えでふ」パク

真美「でしょっ!りっちゃん達よりも真美達のが強いって証明できたらきっと認められるよ!」

やよい「伊織ちゃん達と…対決…」

貴音「左様」パク

やよい「わ、わかりました…やってみましょう!」

律子「えぇ?同じ事務所のアイドル同士で対決だなんて…」

真美「お願いりっちゃん!真美達のじつりき、確かめたいの!」

やよい「俺プロデューサーがちゃんとお仕事してるってみんなに伝えたいんです!」

貴音「そうですそうです!」

律子「あのねぇ…こっちだって色々と予定が…」

やよい「律子さん、肩が凝っているようなので私が揉んじゃいますね!」

律子「そ、そう?悪いわね」

貴音「律子嬢、甘いものはいかがですか?おいしいプリンがありますよ」

律子「ご、ごくりっちゃん…」

貴音「はい、あーん」

律子「はむっ…んん…美味しい…」

真美「んっふっふ~ん…今のりっちゃんすっごくかわゆかったよ?」

律子「そ、そうかしら?やだもう」

やよい「はーい、次は腰の方をもみもみしますねー」

貴音「ささ、もう一口」

真美「りっちゃんって眼鏡外すとすっごく美人だよね~真美こんな美人になってみたいなぁ~」



律子「…仕方ないわね。じゃあうちと勝負するってわけね?なんとかスケジュールを組んでみるわ」ホクツルテッカリン

やよい「うっうー!ありがとうございまーす!」

真美「…りっちゃんチョロい」

俺P「…………」ポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺P「…あ、くそっ…またBP使いきる前にレベルアップしちまった…」

ガチャ

伊織「ちゅっとあんた!」

俺P「はひっ!?」

伊織「私たちと対決したいだなんていい度胸ね!」

亜美「新兄ちゃんったらひょうたんステキよのう」

あずさ「大胆不敵?」

亜美「そうともyou」

俺P「な、なんのことでしか?僕ちっともわからないでし」

伊織「嘘言うんじゃないわよ!来週末にあんたのユニットとフェスがあるらしいじゃないの!」

俺P「ひにぇぇー!?」

俺P「そんな…まさかやよい達が…?」

伊織「どういうつもりかは知らないけどね、向かってくるなら容赦しないわよ!」

伊織「たとえやよい達が相手でも…私たちはプロのアイドルなんだもの!」

俺P「伊織ちゃん…」

伊織「私たちはどんなちっぽけな相手だろうと全力で迎え撃つわ!あんたも私たちに勝ちたかったら本気で来ることね!」

伊織「…他の誰でもない、あんた自信のやり方でね」

俺P「……伊織、ありがとう」

伊織「……ふ、ふん!いくわよ亜美、あずさ!」

亜美「んっふっふ…いおりんったらあれでも励ましてんだよ?」

あずさ「頑張ってくださいね俺プロデューサーさん。今が踏んばり時ですからね♪」

俺P「はい」

P「ただいまー」

雪歩「はふぅ…疲れました…」

真「響が何度もNG出すから…」

響「うぅ~…だってぇ~…」

P「反省会は後だ。それより俺君は?」

真「さぁ…っていうか帰ってくるなり俺君俺君って」

P「なんだよ?」

真「少しはボク達のことも気にかけてくださいよ!プロデューサーとあんまり話せないって落ち込んでる子だっているんですよ!」

P「プッ…」

響「あー!笑ったー!笑ったぞこのプロデューサー!」

雪歩「埋めますよ?」

P「765プロに来て日が浅い俺君を気にかけるのは当然だろうが」

響「でも!そのせいで仲間が落ち込んでるのを見るとだな…」

P「俺たちの絆はそんなもんか?」

響「え…?」

P「少しの間話さないだけで切れちまうような関係の奴なんてうちにはいないと思ってたんだがな。ていうか話してるしね」

真「だってボク達は今までプロデューサーと二人三脚でアイドルを続けてきたんですよ?なのにいきなり他の人が加わったりしても…」

P「俺君だってもう立派な765プロの仲間だろう。そういう意味ではお前達の方が俺君より経験豊富なんだ。俺たちが助けてやらなきゃどうする?」

P「俺君の方から歩み寄るのを待つんじゃない。俺たちの方から俺君を助けてあげるんだ」

真「…………」

響「…………」

雪歩「」ザックザックザック

P「お前達の仲間を想う気持ちはとても尊い。その気持ちを少しでも俺君に向けられるよう、俺たちの方から仲良くしていこう。な?」

真「…わかりました。たしかにボクはプロデューサー以外のプロデューサーだってことでプロデューサーと俺プロデューサーを比べていたのかもしれません…」

響「…自分もプロデューサーは自分にとってのプロデューサーがプロデューサーだけだって思い込んでた。プロデューサー以外にもプロデューサーは俺プロデューサーがいたはずなのにプロデューサープロデューサーってプロデューサーばかりを見ようとして…」

響「これからは俺プロデューサーに頼ってもらえるように頑張る!そして自分も俺プロデューサーを頼ってみる!」

P「あぁ。ありがとうな真、響、雪歩。俺も俺君と早く仲良くなりたいって焦りすぎてたのかもな…俺は俺で俺君は俺君だ。俺も俺君の頑張りを見習って俺は俺らしくお前達のプロデューサーを頑張るよ」

雪歩「はい」

千早「んっはっあーん♪」

美希「ふぅ…ミキちょっと休憩するの…」

春香「私もぉ…千早ちゃんは?」

千早「私はもう少し練習していくわ」

春香「そっか」

千早「ンンッ…ゴホンッ…」

千早「うぅーんっあっはーんぁっあーん♪」

美希「千早さんはどう?」

春香「まだまだだね。もうちょっと練習が必要」

美希「フーン。ミキよくわかんないの」

美希「あふぅ…ミキもう眠くなっちゃったの…」

春香「そろそろ帰る?」

美希「千早さんが終わるまで待ってよ」

春香「そうだねー」

美希「…………」

春香「…………」

美希「…春香」

春香「あん?」

美希「ハニーって…ホモなのかな…」

春香「!?」

春香「な、なんで?」

美希「だってミキみたいなボインの美少女に見向きもしないで俺君俺君ってさ」

美希「正直ねーの」

春香「あははは…そそそんなばなな…」

美希「だって酷いよハニーは。ミキのことほったらかしてあんな人と…」

春香「かかかか考えすぎだよぅ。あはははっはっはっは」

美希「あの人がくるまえはあんなに楽しかったのに…ハニーのばか…」

春香「ふぅふぅ…そんな筈はないよ…だってあの時あれがこうしてパンツが…」

美希「!春香、隠れるの!」

春香「ほぇぇ~?」

俺P「みんないるー?」

やよい「はい!」

真美「いるよ!」

貴音「おりますとも」

美希「……なんであの人達が…?」コッソリ

春香「こんな時間にレッスン場へなんのようかな…?」コッソリ

俺P「うん。まぁみんなにはなにか考えがあってフェスを申し込んだんだろう。だから僕は何も言わないよ」

俺P「ただ…やるからには勝とう!」

アイドル達「はいうんえぇ!」

美希「フェス…?」コッソリ

春香「まさか今からレッスンするの!?」コッソリ

小鳥「俺プロデューサーさんはフェスに向けてアイドル達と盲特訓をしました」

俺P「○、○、○、×、□、□、□……」ポチポチポチポチポチポチポチポチ

小鳥「今までの経験を駆使して他の誰でもない俺プロデューサーさんだけの特訓を…」

俺P「黄色……黄色黄色…うがーっ!赤じゃないよ赤じゃあっ!」ポチポチポチポチポチポチポチポチ

小鳥「プロデューサーさんや律子さんの真似事ではなく、プロデューサーとしての己の能力すべてを注ぎ込み…」

俺P「今度は両手でやるの!?くっ…こうなったらハードレッスンの方だ!」ポチポチポチポチポチポチポチポチ

小鳥「その時はやってきた」

ワーワー

小鳥「大変長らくお待たせしました!司会は765プロのトップアイドル・音無小鳥ちゃんですっ!」



小鳥「あたしのことは気軽にピヨちゃん、または天空から舞い降りし月光の華麗なる可憐な薔薇・小鳥と呼んでください!」



小鳥「では、竜宮小町の登場です!」

ワーワーキャーキャーイオリーンアミターンアズニャンニャン!アズニャンニャン!

小鳥「続いてモモクロの登場です!」

ワーワーキャーキャーヤヨイハカワイイナァマミハシシュンキタカネマジラァメン

小鳥「そしてあたしはピヨちゃんです!ピヨーンッ!(決めポーズ)」



小鳥「さっそく歌の方に参りましょう!」

律子「そちらのアイドル達…かなり成長したんじゃないですか?一体どんなマジックを使ったんです」

俺P「パーフェクトが出るまでリセットし直した…ただそれだけです」

律子「ふっ…ですが私たちにだって先輩としてのプライドがあるんです!後輩クンだからって手加減はしませんよ!」

俺P「嬉しいです…僕はやっとあなた達と同じステージに立てるんだから」

P「俺くーん!」

俺P「!」

P「頑張れよ!目じゃなくて音でボタンを押すんだぞ!」

俺P「っ!はいっ!」

この日のために僕は死ぬ気で頑張った
人生の中で初めて死ぬ気になった

小学校までは学年トップクラスだったのにそれに怠けて勉強する癖をつけなかった為に中学では最底辺
教師や同級生と折り合いがつかず不登校

それでもなんとか近所の高校に通うも、自己紹介で失敗
三日も経たずにクラスのDQNと喧嘩し、結局不登校
ずっと自宅で通信制の高校を卒業し専門学校へ通うが一年でやる気を無くし、実家へ帰る

車の免許を取るも取得して一ヶ月で事故る

そんなニートで親に迷惑をかけ続けてる僕だけど!!

俺P「アイドル達へのこの情熱だけはっ!!!!本物なんだぁっ!!!!!!」ポチッ

律子「なっ…!?」

P「俺君…ついにやったんだな…」

社長「うむ…さすがは私の見込んだだけのことはある!あの時ティンときてから今日までずっと!君のことを信じていたよ!」

小鳥「決着がつきました!!勝者は……」

小鳥「モモクロー!!」

ワーワーキャーキャーヤヨイハウタガウマイナァマミタスペロペロギザカワユスタカツキサンケッコンシテーオヒメチンノオシリチンペンペン!

やよい「うっうー!やりましたぁ!」

真美「勝った…真美達本当に竜宮小町に勝ったんだね!」

貴音「ふふ…これも皆、俺プロデューサーのおかげです」

俺P「なに言ってるのさ!僕の特訓を耐え抜いたやよい達の実力だよ!」

貴音「その通りですね。やはりわたくし達あってのフェスなのですから」

やよい「いえ、俺プロデューサーが私たちのために付きっきりでレッスン教えてくれたからですよ!」

貴音「そうですとも!俺プロデューサーのお力添えがなくてはわたくし達もここまで出来ませんでした故!」

俺P「みんな…本当にありがとう…こんな僕なんかに最後まで着いてきてくれて…!」ポロポロ

真美「兄ちゃん…真美の方こそありがとう。真美、ずっと竜宮の亜美と比べられて辛かったんだ…」

真美「でも兄ちゃんが真美達をちゃんとアイドルにしてくれたから…だから真美も頑張れたんだ」

貴音「えぇ…わたくしも俺プロデューサーに作ってもらったらぁめんの味を忘れません」

貴音「塩の味…醤油の味…味噌の味…とんこつの味…味噌とんこつの味…辛子高菜入り味噌とんこつの味…すべてがあなた様との思いでの証です」

やよい「……プロデューサー!ハイ、ターッチ!」

俺P「……!うんっ!」

パンパパパーン!

ワーワーキャーキャータカツキサァァァンコッチムイテェェェェ

春香「……ねぇ美希」

美希「……なに」

春香「俺プロデューサーさんはここまでやったよ」

美希「…………」

春香「ちゃんと、私たちの仲間をトップアイドルにしてくれるよ」

美希「……うん」

美希「しゃーないの。ミキ、認めるよ…ハニーと俺プロデューサーの恋仲を…」

春香「あばばばばばばそそそそそんなばなな」

ワーワーキャーキャータカツキサァァァァンキャワイイワタカツキサァァァァンアーッタカツキサァァァァン

翌日

ガチャ

俺P「おはようございます!」

やよい「おはようございます!」ガルーン

真美「兄ちゃん兄ちゃん!ゲームしようよ!」

亜美「あー、亜美もやるやるー!」

伊織「ちょっとプロデューサー…」

俺P「ん?」

伊織「……み、見直したわよ…ちょっとだけ…」

あずさ「あらあら」ニコッコリ

伊織「な、なによ!」

真「プロデューサー!ボクにも真美達にやったみたいなレッスンを教えてください!」

響「あっ!自分も頼っちゃうぞ!」

雪歩「プロデューサー、一緒に埋めにいきませんか~?」

俺P「ははは、賑やかだねー」

律子「完敗です、プロデューサー殿」

俺P「いやいや、竜宮小町はでごわかったよ」

律子「次は負けませんからねー?」

貴音「あなた様あなた様、さっそくわたくしにご褒美のらぁめんを…」

小鳥「あ、あたしの分もお願いします!」

俺P「はいはい、わかりましたよっと」

千早「プロデューサー、次の収録の日程を…」

春香「プロデューサーさん!お菓子作ってきたんです!食べませんかっ?」

美希「春香ー!ミキのハニーに色目使わないのー!」

俺P「こら、やめなさい美希」


俺P「俺は誰のものでもないぞ?」ニコッ


終わり

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

春香「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

美希「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

千早「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

真「見てくれありがとな!正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

雪歩「・・・ありがと」ウメ

では、

春香、美希、千早、真、雪歩、俺「皆さんありがとうございました!」



春香、美希、千早、真、雪歩「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

すいませんでした…
最後ってどこからどこまで?

>>345ってコピペ?

>>346
つまんね

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