幼「付き合ってください……?」 男「……」(716)

ID:avoY95y90代行

◆◇カフェ◆◇

幼馴染(♀)「『付き合ってください』?」

男「……」

幼「そう女さんに告白されたんだ?」

男「うん」

幼「ふーん。女さん、高校のときからだもんね」

男「……」

幼「それで、返事はどうしたの?」

男「……僕みたいなダメなやつは女さんに釣り合わないよ……。お断りさせてもらった」

幼「ふーん。そっか」

男「うん」

幼「あ、そろそろ講義始まるね。行こっか?」

男「……うん」

ガタッ

チャラ男「うぃーっす、男じゃん」

男「ああ、おう、チャラ男」

チャラ男「ん? 次講義?」

男「……ああ」

チャラ男「マジかあ~。真面目だなー」

チャラ男「ん?」

幼「……どうも」

チャラ男「おおっ、かわいっ! 男、この子誰? 紹介してよ」

男「えっ……。あー、この子は幼。幼なじみだよ」

チャラ男「マジかあ~! いいなあ! んっなかーいい幼なじみとかいたら、俺の人生も明るかっただろうな!」

幼「……男……」

男「あ、幼。こっちがチャラ男。語学のときに席が隣で仲良くなったんだ」

チャラ男「よろしく~! 幼ちゃん、可愛いね。彼氏いんの? あ、もしかして、男が彼氏?」

幼「……違うけど……」

男「……」

チャラ男「っしゃあ!! チャンスきたぁぁあ! 幼ちゃん、これからもよろしくね~」ニコ

幼「うん…………早く、行こ、男」

男「あ、チャラ男、ごめん。もう時間だから行くね」

チャラ男「え~、幼ちゃんともっと話したいな~」

幼「……」
すたすた

男「あ、幼……。チャラ男、じゃあ」


チャラ男「……幼ちゃんか……」


すたすた
幼「さっきの人、なんかやだ」

男「えっ? チャラ男のこと?」

幼「うん」

男「……」

幼「あ、私の連絡先とか教えちゃダメだからね」

男「うん……わかった」

……
…………
……
◆◇大学教室◆◇

「次回はリアリズムについて──」

ざわざわ

幼「……おわった」

幼「男、帰ろ?」

男「……うん」

幼「ふふ、男、おでこ赤くなってる」

男「あっ……」

幼「ふふふ、ノート、コピーする?」

男「ごめん……ありがとう……。昨日眠れなくて」

男(告白のこととか考えてたらね……)

幼「ふーん。……男、行こ」

男「う、うん」

……
…………
……

男「んーっ、終わった……」

男「90分は長いよね」

幼「そうかな」

男「そうだよ」

幼「あ、男、最近ちゃんとご飯食べてる?」

男「え? うん、もちろんだよ」

幼「……まあ、高校のときから自炊してたもんね」

男「うん。幼は?」

幼「私は……っ、私のことはいいの!」

男「……」

幼「もし、ちゃんと食べてないなら、ご馳走するよ?」

男「……えっ……?」

幼「……」

幼「……コンビニ弁当を」

男「あはは、自炊の方が身体に良さそうだよ」

幼「……」

男「幼?」

幼「……ううん、なんでもない」
チリン

……
…………
……

◆◇男家◆◇

男「……」

ヴーヴーヴー
男「……メールだ。…………っと、チャラ男? あ、そうか、この前の講義のとき交換したんだった」

男「っと……」

チャラ男
『タイトル: 無題
内容: 今度遊びに行かない?幼さん誘ってさ!』

男「遊びに……か」

男(幼と学校以外で遊んだのは…………高校のときから一度もないな)

男(あ、でも、幼なんだかチャラ男のこと嫌がってたみたいだったみたいだったな

男(まあ大丈夫か。……よし、今週末、幼を誘おう)

……
…………
……

◆◇駅前◆◇

男「……」

すたすた
幼「あ、男っ!」
チリンチリン

男「……っ!」

幼「早いね。ふふ。約束の時間より三十分も前だよ?」

男「あ、幼。おはよ。幼も早いね」

幼「……それは……まあ」

幼「さ、行こっか?」

男「あ、待って」

幼「えっ?」

男「あー……その、チャラ男が来てない」

幼「…………えっ……?」

……
…………
……

チャラ男「ごめん、遅れた~! 十分の遅刻かあ。マジすまん!」

男「チャラ男……ううん、大丈夫」

男(こういう機会がないと幼と遊びに行けないからね)

幼「……」

チャラ男「ごめんね~、幼ちゃん」
さわっ

幼「キャッ!! さわらないで!!!!」

チャラ男「っ!? ちょっ、えっ、あははは、叫びすぎだろー、はは。幼ちゃんの肩触っただけじゃん」

チャラ男「なあ、男? ふつーだよな?」

男「……僕は……」

幼「……男は私にそうやって触れたりしない」

男「……」

チャラ男「ん? んー……。ま、幼ちゃんごめんねー、マジ気をつけるわー」

男「……」

幼「……」
ポチポチ

ヴーヴーヴー
男「……メール?」
カチカチ


『タイトル: 無題
内容: 私もう帰りたい。二人きりじゃないなんて聞いてなかった。騙したの?』

男「……『どうしてもって言われたから……ごめんね』……っと、送信」

チャラ男「何してんの? さっさと行こーぜ!」

男「う、うん」

幼「……はあ」

……
…………
……

◆◇カラオケ◆◇

男「──♪」

幼「……」ポーッ

チャラ男「チッ……空気よめよ……」ボソッ

男「……ふぅ」

幼「男……ふふ。上手だった」

男「そう、かな」

幼「うんっ! 知らなかったよ、男がこんなにカラオケ上手いなんて。ふふ。新発見」ニコ

男「……っ」

チャラ男「……チッ」

男「……」

チャラ男「なあ、幼ちゃん、次は──」

幼「男、私、飲み物入れてくるね」
ガチャッ

男「あ、うん」

チャラ男「ハァ~……。幼ちゃん堅いねー。いや、俺……ガッツキすぎたか……?」

男「……」

チャラ男「なあ、男。お前、幼ちゃんと何もねーの?」

チャラ男「流石の俺もあれは気づくっていうか……」

チャラ男「実は付き合ってたりとかするんじゃないの?」

男「……今は幼とはつき合ってない」

チャラ男「今『は』……?」

男「あっ……」

チャラ男「……」


ガチャッ
幼「……?」

チャラ男「おっ、おかえりー! 幼ちゃん、次、歌うからね!!」

幼「……あー、うん」

……
…………
……

チャラ男「おつかれーい!」

男「あ、ああ。うん」

チャラ男「……なあ、男、ちょっといいか?」

男「ん?」

チャラ男「幼ちゃんと付き合いたいんだけどさ、協力してくんない?」

男「……」

チャラ男「……男?」

男「…………ごめん」

チャラ男「はぁ~~。マジかー。まあ、なんとなくわかってたけど。まあいいや。自分でやろ」

男「チャラ男……?」

チャラ男「あー、なんもない、なんもない。じゃあな」
すたすた

男「……」

幼「男? 帰ろ?」

……
…………
……

幼「……」

男「……幼、怒ってる? 楽しくなかった?」

幼「まあ、男とのカラオケは楽しかったけど……。二人だけでよかったのに」

男「……ごめん」

幼「ふん……」

男「…………」

幼「……許して欲しい?」

男「うん」

幼「じゃあ、ギュッて……ううん、何でもない」

男「幼?」

幼「何でもない! 先に帰る!」
チリンチリン

男(幼と別れてから、色々変わったな)

男(僕はあのとき幼と付き合ってなかったら、違う関係もありえたのかな)

……
…………
……

◆◇◆◇◆◇高校時代◆◇◆◇◆◇

◆◇屋上◆◇

男「好きです。付き合ってください!」

幼「はい……っ」

男「幼……!」

幼「男……嬉しい。ずっと……ずっと待ってたんだよ、告白してくれるの」

幼「私も男が好きだった。ずっと好きだった」

男「幼……。遅くなってごめん。僕もずっと好きだった」

幼「ふふ、じゃあこれから私はただの幼なじみじゃなくて、男の彼女、だね」

男「うん。よろしく」

幼「彼女……彼女かあ……ふふ」ポロ

男「えっ、幼? 泣いてる?」

幼「もう、バカ。こういうときは何も言わずそっと抱きしめてくれればいいのっ……グスッ……」ポロポロ

男「幼……」ぎゅっ

幼「わ……ふふ……嬉しいよ」ポロポロ

男「……好きだ」

幼「……うん」ポロポロ

男「……」

幼「……ふふ」

幼が他のクラスメートや先輩とかに告白されたりして、ヤキモキしたり、悩んだりした。
だから、告白して、幼の笑顔が見られて、本当に良かったと思ってた。

幼「さっきの、私たちの初めてのギュッだったね。ギュッはどうだった?」

男「幼の体をすぐ傍に感じられて、とっても嬉しかった」

幼「ふふふ、そっか」

男「幼、嬉しそう」

くるっ
幼「そりゃあね。だって男の彼女になれたんだからね。ふふふ」

男「後ろ向いて歩いてたら危ないよ」

幼「えっ……わっ」

男「幼っ!」
ぎゅっ

幼「……っ! 危なかった。ありがと、男。私たちの二回目のギュっ、だね」

男「うん……。ていうか、気をつけてよ」

幼「ふふ、心配なんだ?」ニヤニヤ

男「もちろん。だって幼は大切なおさ──」

幼「……」
バンッ

男「わ、急に突き放さないでよ」

幼「ふん……」

男「え、怒ってる?」

幼「……」

男「あの……ごめん……」

幼「何で怒ってるでしょうか?」

男「……」

幼「…………」

男「あっ……幼は僕の彼女だったよね」

幼「そう。もう彼女なんだよ? しっかりしてよ、もう」

男「あはは、ごめんごめん」

幼「ちゃんと彼氏だって自覚もちなさい」

男「ん、ごめん」

幼「……」

……
…………
……

◆◇男家◆◇

ピンポーン
男「はーい」
ガチャ

幼「男、おはよう。あなたの彼女ですよ」ニコ

男「お、幼。おはよう」

幼「一緒、学校行こ?」

男「うん! ちょっと待ってて!」

幼「ふふ。うん」

幼「……」

男「おまたせ!」

幼「わ、はやい」

男「じゃ、行ってきます」
ガチャ

男「幼、お待たせ。行こっか」

幼「……ストップ。忘れ物、ない?」

男「え……ない……と思うけど」

幼「んー、そうかな」

幼「……男ちょっとじっとしててね」

男「えっ……うん」

すたすた
幼「……ん」

男「んっ!?」

幼「行ってきますのチューだよ。……私たちの初めてのキス、だね。ふふふ」

男「…………」

幼「……男?」

男「…………はっ!」

男「びっくりした!!」

幼「ふふふ。どうだった?」

男「レモンの味がした!!!」

幼「そっか、ふふ」

……
…………
……

◆◇教室◆◇

男「おはよー」

幼「おはよう」

友「うーっす」

女「おはよー!」

友「ん? 二人で登校か?」

男「友、実はね──」

幼「男っ!」

男「ん?」

幼「ちょっと話があるの」

男「えっ、うん……わかった」

友「ん? どうしたんだ?」

女「んー、さあ?」

……
…………
……

◆◇裏庭◆◇

幼「ここなら大丈夫かな」キョロキョロ

男「こんなとこまで来て……どうしたの、幼?」

幼「ね、男。さっき友くんに何言おうとしてた?」

男「幼と付き合い始めたって」

幼「……」

男「幼?」

幼「あのさ、他の人に付き合ってること内緒にしない? 皆にからかわれたりするのちょっと恥ずかしいなって」

男「あー、確かに。友とか凄くからかってきそうだしね」

幼「そうでしょ」

男「うん」

幼「よし、そうしよう。とりあえず、皆の前ではただの幼なじみ、だからね?」

男「うん」

幼「あ、皆の前だけ、だからね? 二人のときはちゃんと──」

男「わかってるよ。恋人同士、でしょ」

幼「ふふ、うん。よろしい」ニコ

幼「男、おいで」

男「ん?」

幼「……んー……」

男「ん……」

幼「またキスしちゃった。二人の二回目のキス……ふふ」

男「うん」

幼「どうだった?」

男「ドキドキしてる。慣れそうにないよ」

幼「……そっか、ふふ。じゃあ、もう一回しとこっか」

男「うん……」

幼「ふふっ」

……
…………
……

男「はぁ、間に合ったー」

幼「もう……余裕だよ。そんなに急がなくても大丈夫って言ったのに」

友「おかえりー。どこ行ってたんだ?」

男「……飲み物買いに」

友「……そうか。……まあいいか」

女「あ、男くん! あのさ、今日の英語やってある?」

男「え、うん」

女「さっすがぁあ~! わからない問題があるんだけど、よかったらさ、教えてくれない?」

男「えっと──」チラッ

幼「おはよー」
幼友「ん、おはよう。さっきどこ行ってたの?」
幼「やー、えっとね──」
幼友「もう──」

NTRは絶対やめろNTRにしたら荒らし尽くすからな

NTR好きなヤツは全員地獄に落ちろ

二度とVIPから出ていけ

NTRssは俺がしばらく前にタブーってことにしただろ
VIPのローカルルールレベルだから
お前新参か?

女「男くーん?」

男「ああ、ごめんごめん、大丈夫だよ。どの問題?」

女「ありがとおっ! えっとね、この問──」

……
…………
……

女「ありがとー!」

男「えっと、どういたしまして」

女「えへへ、それにしても、男くん賢いね」

男「そんなことないよ」

女「……男くんは大学どこ目指してるの?」

男「……えっと……まだ決めてない、かな」
チラッ

幼「ふふ――」
幼友「でさ――」

女「……ようし、私も勉強がんばろっと!」

NTRが嫌いなのは俺だけじゃない

同志は必ずいる

お前らのNTR嫌いっぷりにわろた

NTRじゃないなら書いてもいいぞ
俺が許可する

……
…………
……

友「男ー、飯食べに行かないか?」

男「ん、行こうか」


幼友「じゃあね」
幼「うん」
すたすたすた


男「……」

友「どうした? 幼さん気になるのか?」

男(幼、いつも別のクラスに食べに行ってるよな。付き合う前はあまり気にならなかったけど)

男(もしかして、僕って束縛するタイプなのかな?)

男(ダメだ、ダメだ。幼に嫌われてしまう。気にしないでおこう)

友「おい、男ー?」

男「あー、ごめんごめん、食堂行こっか」

友「ん、ああ」

NTR()

ゴミの趣向ですわ

もう書かなくていいよ
NTRとかいらないから

NTRがなければ世界が平和になるのに

……
…………
……

◆◇教室◆◇

男「……さてと」

友「お疲れっす」

男「ん、バイバイ。部活頑張って」

友「おう、ぼちぼちな」ヒラヒラ

女「男くーんっ!」

男「あ、うん、女さん。どうしたの?」

女「やー、あーっ、あの、英語のお礼しないとなーって。えへへ。そのぉ……ありがとうございましたっ!」

男「え? ああ、全然気にしなくていいよ」

女「わー、優しいねー!」

NTRss
なんて一切需要ないからやめとけ

男「いや、別に。また何かあったら聞いて?」

女「えへへ、いいの? ありがとーっ! お礼に、これあげるねっ」

ぎゅっ
男「……っ」

男(女さんの手……やわらかい……)

女「えへへ、私の好きな飴なんだよー。じっくり味わってねっ」

男「あ、ありがとう」

女「じゃあねっ」
すたすたすた

幼「……」

男「……」チラッ

幼「……男ー?」ニコニコ

男「はひっ」

幼「たまには、一緒、帰ろっか?」

男「は、はい」

NTR書く奴はみんな地獄で舌抜かれろ
彼女いたら寝取られろ
いなくても来世でリアルに寝取られろ
癌になれ

……
…………
……

◆◇帰路◆◇

幼「男ってさ」

男「は、はい」

幼「優しすぎるよね。そのせいで他の女の子が釣られてしまう」

男「釣られる……って……」

幼「反論?」

男「い、いいえ」

幼「うん。……あのさ、男は私のだってこと覚えておいてね?」

男「う、うん」

幼「皆には言っちゃダメだけど、男は恋人がいることをしっかり胸にとどめておいて」

幼「彼女持ちの人にしては他の女子に優しすぎる」

男「ごめんね。いきなり彼氏として失格だったね」

久しぶりにみたなこの荒し

幼「まあ、人に優しいのが良いところなんだけど……うん、ほどほどにね」

男「はい」

幼「……」

男「……」

幼「ね、男……キスして」

男「えっ!? ここで!?」

幼「うん……はやく……」

男「わかった……」ドキドキ

幼「……」

男「……ん」

幼「……ふふ。男からキスしたのは初めてだね。どうだった?」

男「き、緊張した……」

幼「そっかそっか。何で緊張した?」

男「周りに人がいたから……それに何より幼が可愛すぎるから」

幼「ふふ、よろしい」

>>76
久しぶりにNTRもののssが立ったからな
せっかく俺が根絶したのに

……
…………
……

◆◇男家◆◇

男「ただいま」

男(まあ、誰も返事はしてくれないんだけどね)

男「……はあ」

男「……今日は幼とたくさんキスしたな」

男「……」カァァ

男(幼、本当に可愛かったな)

男「……」

男「あ、そうだ。米きれてたんだ。買い物しないといけないんだった」

男「さて、行ってくるか……」

……
…………
……

男「……ふう」

女「ん? あれれ? 男くん?」

男「わ、女さん?」

女「教室ぶりだね~、えへへ」

男「そうだね。あ、女さんも買い物?」

女「うん、そうなんですよねぇ。私が家の台所の支配人だからねぇ。もちろん買い物もしちゃうんですよねぇ。ふふん」

男「支配人って……あはは。僕も支配人だよ」

女「ええっ? 男くんも? へー、料理するんだ、かっこいいね!」

男「いや、そんな。一人暮らしだから仕方ないよ」

女「そうだったんだ。一人暮らしなんだ。親御さんは?」

男「親はいなくて──」

女「えっ、ごめんなさ──」

男「ああ、いやいや、神戸にいて、健在だよ、ごめんね、ややこしい言い方で」

女「ああ、よかったぁ」

男「もともとこっちで暮らしてたんだけど、父の転勤で神戸に。母もついて行ったんだ」

女「両親と一緒に神戸には行かなかったの?」

男「……うん。どうしても、離れたくなくて……」

女「えっ?」

男「……っ」

男「あ、こ、この町から離れたくなくて、ね!」

女「ああ、なるほどなるほどぉ~」

男「あはは」

男(危ない危ない……)

女「素敵だねー。私も好きだよ」

男「……えっ」

女「この町のこと」

……
…………
……

女「男くん、ありがとーっ! ここまでで大丈夫だよー!」

男「そう、はいどうぞ」

女「ごめんね、荷物運ぶの手伝ってもらって」

男「ううん、大丈夫」

女「お礼に……はいっ、あげるー!」

男「わ、ありがとう」

女「飴、だよ~」

女「ゆっくり舐めて、味わってねー、えへへ」

女「じゃあねっ、また明日っ!」

男「うん、また明日」
すたすた

……
…………
……

◆◇学校◆◇

男(今朝、幼来なかったな。まあ、恋人同士になったからっていつも一緒ってわけじゃないか)

男「おはよう」

友「はよ」

女「おー! 男くん、おはよっ!」

男「うん、女さん、おはよう」

男(幼、教室にいないみたいだな)
 
女「昨日は助かったよぉ~。ありがとうねっ」

男「ううん、台所を預かってる者同士なんだし、助け合わないとね」

女「えへへ、そーだねっ。今度は私が男くんを助けられるように頑張ろーっと」

男「はは、何かあったらおねがいね」

女「んっ、任せてっ」


幼「おはよう」ニコ

女「おはよー、幼ちゃん!」

男「あ、幼……おはよう」

幼「男、そうそう、話があるの」ニコ

男「う、うん……」

友「今日もか。あいつら何かあんのか?」

女「んー……。さあ?」

……
…………
……

◆◇裏庭◆◇

幼「さて、詳しく聞かせてもらえる?」

男「えっと……女さんが重そうな荷物持ってたから、昨日運ぶのを手伝って……」

幼「ふーん。それっていつ? どこで?」

男「えっと……買い物のとき……だからスーパーから女さんの家の近くまで……」

幼「ふーん…………」

男「えっと、その、ごめんね、幼の彼氏なのにまた他の女子を手伝ったりして」

幼「はぁ。まあ、クラスメートが困ってるところを無視する男はちょっとイヤだし……。んー、ほどほどに、ね」

幼「しっかり、クラスメートとして手伝ってるって線引きすること」

男「もちろんだよ! 僕が好きなのは幼だけだから」

幼「ふふ、よし。じゃあ、証拠みせて」

男「……えっ?」

幼「ほら、ここに、ね?」

男「あ、うん……」

幼「…………ん」

男「ん……ぷは……」

幼「んー、まだ、ダメ。これじゃあ足りない。もっとできない?」

男「もっと……って……?」

幼「ふふ。男、舌だして」

男「う、うん……」ドキドキ

幼「……チュプ……ん……ロ……」

男「ん……んんっ……チュ……ぷはぁっ」ドキドキ

幼「……ふふ」

幼「二人の初めての大人のキス、だね?」

男「う、うん……」ドキドキ

幼「どうだった?」

男「幼のことさっきより近く感じた……」

幼「ふふ、その気持ち忘れないでね」

男「うん」ドキドキ

……
…………
……

男「……」
すたすた

幼「……ふふ」
すたすた

男「あ、そうだ。あのさ、幼」

幼「ん? どうしたの?」
クルッ

男「今日はどこ行ってたの?」

幼「え? あー、朝のこと? 部活」

男「え、部活? 幼、部活やってなかったよね?」

幼「うん、ただの部活の手伝いだよ。……って、どうしたの? 急に?」

幼「あ、ふふ、私のことそんなに気になるの?」

男「あ、や、別に……」

幼「ふーん」

……
…………
……

◆◇教室◆◇

友「なー、男、どこいってたんだ?」

男「裏庭だよ」

友「そうか。幼なじみなのはわかるけどさ……あんまり……」

幼「友くん? 男と私のことなんだから、あなたには関係ないでしょ?」

男「えっ? 幼?」

幼「……」

友「……はぁ。すまん、男。何でもない。まあ、精々──」

幼「友くん」

友「はあ……」

キーンコーンカーンコーン
教師「みんな、はやく席に着けー。出席とるぞー」

男(幼……。どうしたんだろ? それに友も……)

女「……」

……
…………
……

◆◇教室◆◇

友「さて、飯行くかー」

男「あ、うん……」

友「……男?」

男(朝の幼と友、やっぱり気になるな。友に聞いてみようかな)

男「あ……あのさ、友、今朝のことなんだけど」

友「ん? 今朝? ……あー、ああ。どうした?」

男「途中で幼が遮ったけどさ、あれ、何て言おうとしてたの?」

友「…………え?」

男「ん?」

友「わからないのか?」

男「……?」

友「えっと、まさか……知ら……ない……?」

男「友……?」

友「……ん……」

男「……」

友「…………あのさ、俺もよくわからないんだけど……。お前と幼の関係って何? 幼なじみ?」

男「………………うん」

友「そうか」

男「で、さっきのことだけど、何て言おうとしてたの?」

友「さあ。忘れてしまったよ」

男「……友」

おい早く書くのやめろ
駄文垂れ流すな
早く寝よう
お前も明日起きれなくなるぞ?

……
…………
……

男(食堂から戻ってきたけど、幼どこにもいないな)

男「……」

男(やっぱり僕って束縛の気質あるのかな。でも、朝の友とのことも気になるし、やっぱり、幼のことが心配だ)

男(僕に言えないだけで、何か問題に巻き込まれてるのかもしれないし……)

男(うん、幼のこと聞いてみよう)

幼友「でさ──」
「うんうん──」

男「あ、あのさ」

幼友「ん? 私?」

男「うん」

「おおー?」

男「幼がどこにいったか知らない?」

幼友「え? いつものとこだと思うよ?」

男(いつもの……わからない……)

男「それってどこ?」

幼友「え……男くんどうしたの? 幼ちゃんに大事な用とかあるの?」

男「う、うん」

幼友「もうすぐ時間だし、帰ってくると思うけど……部室棟にいるんじゃないかな?」

男「部室棟? ありがとう」
すたすた

幼友「どうしたんだろ?」
「幼友ぉ~、いいなぁ、男くんと話してぇ」
幼友「えっ、や、話すっていっても幼のこと聞かれただけ──」
「いや──」

男(部室棟に……何で? あ、そう言えば、幼、朝も部活の手伝いとか言ってたし……)

幼「……」
ガラガラ

男「あ、幼。おかえり」

幼「……男? うん、ただいま」

幼友「あ、幼~」

幼友「さっき男くんが幼のこと探してたんだよー、大事な用があるって」

男「あ、幼友さん」

幼「えっ? 男が?」

幼「ふふ、そうなんだ。ごめんね、図書館に行ってた」

男「……え?」

幼友「あ、図書館だったの?」

幼「そうだけど……?」

幼友「そうだったんだー。知らなかった」

男「……」

幼「よ、幼友、席戻ろ。もうすぐチャイム鳴るから」

幼友「あ、うん。そだね」

幼「男、ごめんね。あ、もし用があったらこれからはメールして」

男「でも……学校でメールはできないよ」

幼「えっ? 別にメールくらい普通でしょ?」

男「…………そっか」

男「今度からはメールするね」

……
…………
……

◆◇帰路◆◇

男「……」

幼「んー……。どうしたの? 男、なんだか元気ない」

男「えっ、ううん、そんなことないよ」

幼「ふーん……」

男「……」

幼「私と一緒が嫌なの?」

男「そんなこと絶対にない!」

幼「……ふふ、そんなに強く言わなくても」

男「あ、や……ごめん」

幼「ふふふ、男、キスしよっか」

男「うん……」

幼「…………んっ……はぁ」

男「幼……舌を……」

幼「ふふ、わかった……レロ」

男「……ン……」

幼「……チュッ……チュ……」

男「……ハァハァ」

幼「……ふふ。息が荒くなってる。男から大人のキスを誘ってきたのは初めてだね」

男「うん……」

幼「ふふ」

幼「どうだった?」

男「……興奮した」

幼「そっか、ふふふ」

……
…………
……

幼「あ、そうだ」

男「ん?」

幼「寄りたいところあるんだけど、いいかな?」

男「うん、大丈夫だよ」

幼「ふふ、よかった」

男「どこ行きたいの?」

幼「女子の中で話題になってるんだけど、近くに小物屋さんがあるんだ。オシャレなキーホルダーとか売ってるの」

男「へぇ。知らなかった」

幼「じゃ、いこっか」

男「うん」

◆◇アクセサリーショップ◆◇

男「へぇ、色々売ってるね」

幼「そうだね」キョロキョロ

幼「……あっ、あった。男」

男「ん?」

幼「これ、買わない?」
チリン

男「何これ? 鈴が付いてる……ケース……? あキーホルダー?」

幼「うん、キーホルダー。これ、カップルで持つものなんだよ。この容器に恋人に書いてもらった手紙を入れるの」
チリン

幼「私が書いた手紙を入れた容器を男が持って、男が書いた手紙を入れた容器を私が持つの」

男「なるほど。いいね。うん、買おっか」

幼「ふふ、うん。男、私に手紙書いてね? 私も書くから。ふふふ」

幼「紙とペンはあそこのスペースで書けるんだってさ。行こ、男?」

男「あ、うん」

……
…………
……
「ありがとございましたー!」

幼「ふふ、嬉しい。男、なんて書いたの?」
すたすた

男「内緒だよ。幼は?」

幼「ふふふ、内緒。開けて読んだりとかしちゃだめだよ? 効果がなくなるから」

男「ん、効果?」

幼「や、何でもない。忘れて」

男「うん」

幼「あ、あと、そのキーホルダーはずっと片時も放さず持っていてね」

男「ん……わかったよ」

……
…………
……

◆◇学校◆◇

男「おはよ」

幼「おはよう」

友「……うーっす。二人で登校か……」

女「友くん? あ、おはよ~、男くんっ」

男「うん、おはよう」

幼「……男、席行こ」

男「えっ? あ、うん、わかった」

女「あっ……」

友「……」

……
…………
……

友「男! 昼行こ! 今日は食堂安い日だぞ!」

男「あ、ごめん。今日はちょっとやめておく」

友「んー、マジか。わかった。……じゃあ部活の奴と行くかな」
すたすた

男「……さてと」

男「幼」

幼「ん? 男、どうしたの?」

男「一緒にご飯食べない?」

幼「あ……」

男「……幼?」

幼「…………ごめん。昼は約束があるから」

男「そっか。こっちこそ無理言ってごめん」

……
…………
……

◆◇部室棟◆◇

幼「……」
すたすた

男「……」

男(部室棟か。そういえば、幼友さんが部室棟のこと言ってたような……)

男(部活の手伝いなのかな)

幼「……」
すたすた

男(えっ……。男子の部室……? 男子サッカー部……?)

幼「……」
ガチャ

「────」
幼「──」

男「幼……どういこと……?」

……
…………
……

男「……………………えっ」


幼『……ン……うん…………ンは……』

先輩『…………チュッ……ン……レロ……』

幼『んはぁ……これが最後ですから……ね……ンッ……は……』

先輩『ン……ああ、わかってる……』

男「何で……?」

男「幼……だよね。嘘……幼……」

男「……っオェ……」

男(だめだ、吐きそう……)
タッタッタッ

……
…………
……

ジャーッ
男「……ハァハァ……」

男「くっ……幼……。幼……」

男「……何で……?」

男「僕のこと好きじゃなかったの……。僕たち恋人同士じゃないの…………」

……
…………
……

◆◇教室◆◇

男「……」

友「よう、男ー…………男?」

男「友……」

友「お、おい、男、どうしたんだ? お前顔色悪いぞ」

男「……そうかな……。あのさ……友ってサッカー部だったよね?」

友「ああ、そうだけど。………………あ、もしかして……幼さんのことか?」

男「…………」

友「そうみたいだな」

男「場所変えよっか」

友「ああ」

◆◇トイレ◆◇

男「あのさ、幼って友の部活の先輩と仲良かったりするの?」

友「……はあ」

男「……ん?」

友「やっぱり……お前は『知らなかった』んだな」

友「……本当に知りたいか?」

男「……うん」

友「……辛かったらごめん……。じゃあ教えるな」

友「数ヶ月前から先輩と幼さん付き合ってるんだ。知ってるのはサッカー部の人と一部だけなんだけどな」

男「えっ? 本当に?」

男(幼は……僕の彼女……だよ……?)

友「ああ。まあ、サッカー部の連中が知っている理由は……二人が部室でいつもよろしくないことしてるからなんだけどな……」

男「……そ、そうなんだ……」

男(っ……幼……先輩とやっぱり……っく)

友「……でさ、幼さんのこと質問してきたってことは、やっぱり男って幼さんのこと好きだったのか……」

男「…………僕は幼が好きだった……。ずっと前から好きだった……」

友「じゃあ、お前は……」

男「……僕は諦めるよ」

友「……そうか」

男「うん……」

友「何て言うかさ、その……頑張れ。どうなっても俺はお前の味方だ」

男「……っ。ありがとう……っ」

友「んー……はは。臭かったかな? あ、そろそろ時間だな。教室戻ろうか」

男「うん」

……
…………
……

◆◇教室◆◇

女「男くん遅いー。待ってたんだよ?」

男「えっ? ごめんね?」

女「あれれ。何だか暗いね……ごめん、大丈夫?」

男「えっ……そうかな。ごめん……。用事あったの?」

女「んー……えへへ、ごめん、やっぱりいいや!」

男「うん、そっか」

女「……」

友「おい」
ポカッ

女「わわっ。友くん?」

友「空気読まないならとことん読むな。男に普通に接してやれ」

女「えっ……?」


友「男ー、女さんがやっぱり用事あるんだってよー?」


男「うん? 何?」

女「えっと……その……英語おしえてください……」チラッ

男「……うん、いいよ」

女「えへへ、ありがとっ」


幼「……」

……
…………
……

幼「男、帰ろ」

男「…………幼……。うん」

幼「……男? どうしたの? やっぱりヘン。昼ごろからずっと元気ないみたい」

男「あはは……別になんでもないよ」

幼「ん……。もしかして隠し事? だめだよ? 恋人同士なんだから、そうゆうのよくない」

男「……っ」

幼「……えっ? 男?」

男「あはは、心配かけてごめんね。ちょっと体調が悪くて」

幼「えっ? 大丈夫なの? 風邪? 看病しよっか?」

幼「そう言えば、私が風邪引いて部屋で寝込んでたとき、男は学校遅刻するギリギリまで付きっきりで看病してくれたよね」

幼「私が学校休むって言ったら、男は自分も休むって言い出したし。ふふ」

男「……」

幼「それで、学校終わってからも、ランドセル背負ったまま息を切らせて、看病しに来てくれたよね」

幼「ふふ、懐かしいな」

男「……っ」ポロ

幼「……え? 男?」

男「目にゴミが入ったみたい。はは。ごめんね」

幼「……」

……
…………
……

◆◇男家の前◆◇

幼「男、ホントにいいの?」

男「うん。大丈夫だよ。それに看病してもらって幼に移しちゃったらタイヘンだし」

幼「……別にいいのに」

男「……」

幼「……じゃあ、男、バイバイのキスして」

男「キス…………」

男(あの口で幼は別の男子と……くっ)

男「……っ……おぇ……くっ……」

男(だめだ、吐きそう……)

幼「えっ? 男?」

男「…………っ、はー……」

男「……あ……あはは、ごめん。今日はやめとこ。風邪移したくない」

幼「……ふーん」

男「…………あのさ」

幼「ん?」

男「幼は告白に応えてくれたけどさ、僕のことホントに好きなの?」

幼「好きだよ。大好き。当然だよ」

男「そっか……」

男「ヘンなこと聞いてごめんね……。バイバイ……」
ガチャ

幼「…………」

……
…………
……

◆◇男家◆◇

男(結局眠れないまま朝になったか)

男(……今日は外にでたくない……)

男「……幼……」

男「…………はぁ」

男(幼は僕のことが好きだって言ってた。……けど)

男(じゃあ、どうしてあんなことしてるんだよ……)

男「……くっ」

ピーンポーン

ピーンポーン

男「うるさいな……」

ピーンポーン

男「……」

男(こんな朝に誰…………幼か。居留守使おう)

ヴーヴーヴー
男(メール?)

男「……っと、幼……から……か……」


『タイトル:おはよう
内容:もう学校行ってるの?』

男「…………はあ……無視、させてもらおう」

男「今は時間が欲しい……。もう少し……もう少ししたら幼と話を……」

男「……」

……
…………
……

◆◇男家◆◇

ピーンポーン

男「……」

男「もう五時か。幼かな。……あれからメールたくさん入ってたし」

ガチャ
幼「ひさしぶりに強硬手段に出ました」

男「……っ……幼……」

幼「男、どうしてメール返してくれないの! それに学校だって無断で休んだみたいだし!」

男「……」

幼「えっ、男……? 昨日の風邪、悪くなったの……?」

男「……あはは、幼……メールごめんね……さっき気づいた……。あと、風邪の方は…………そうなのかもね……」

幼「……男……」

幼「ねぇ、男、熱は?」

男「…………冷めたかも」

幼「そっか。ご飯食べた?」

男「ううん」

幼「……よし、わかった。台所借りるね」

男「えっ、幼っ! いいよ、食べられないよっ!」

幼「食べないと良くならないよ?」

男(今食べてもまた出してしまうんだよ……。それに幼の料理はたぶんまだ食べられないよ……)

幼「大丈夫。いつも男、私の料理美味しいって言ってくれるし、どんなにたくさん作っても全部食べてくれるでしょ」

男「……いつもの僕か……」

幼「……男……?」

男「幼……ごめんね……ホントに今日はいいや。後で自分でするから」

幼「…………ふーん。こんなに言ってるのに。もう怒った。あとで頼んでも作ってあげないから」

男「……あはは……ごめんね」

幼「帰る」
チリン

男(鈴の音……)

幼「……あ、そうだ。キスだけは許してあげる」

男「……キス……?」

幼「んー……ほら、はやく……」

男「……幼、キスはできないよ……」

幼「……えっ……これもダメなの?」

男「うん……」

幼「また風邪が移るからーとか言うの? 男のなら別にいいのに」

男「……」

幼「もうホントに怒ったからね。帰る」
スタスタ
ガチャ

男「……はは、怒らせてしまったな……」

男「……はあ。疲れたなあ。もう寝よう」

……
…………
……

男「んーっ、寝過ぎたかな──」

男「えっ?」
ピト

男「熱さ○シート……? 僕の額に……」

男「……」

男「……っく……」ポロ

男(クソっ……どうしてこうなったんだよ……っ)ポロポロ

男「幼……っ」

……
…………
……

◆◇男家◆◇

男「もう月曜日か。土日ずっと寝るか食べるかばっかりだったな」

男「……まあ、金曜日に比べたら良くなったよね?」

男(まあ、幼のことをできるだけ考えないようにしてたらこうなっただけなんだけど)

男「さて、今日は学校ちゃんと行こう」

男(あー……でも、無断で休んだんだし、先生に怒られるかな)

……
…………
……

◆◇教室◆◇

男「おはよう」

友「……! お、おう。おはよう!」

女「おお! おはよっ、男くーん! こないだ男くん大丈夫だったー? 風邪で休むなんて珍しいよね?」

男「えっ……風邪って……」

女「ん? 確か……そうそう、幼さんがそう言ってたよ?」

男「幼が……?」

女「えへへ、えっとね、私……男くんいなくて寂しかったよー?」

男(幼……)

女「……男くん?」

男「えっ?」

女「ううん……何でもない」

友「ぷぷっ」

女「ちょっ! 笑うなぁあ! 人の失敗見て笑う人とかサイテーだよっ!?」

友「くくっ、あはは、すまんすまん。微笑ましかっただけだ」

男「……女さん?」

女「何でもないよ!!!」

男「あ、う、うん」

幼「……」

男「あっ……幼……」

幼「男、少しいい?」

男「…………うん」

……
…………
……

◆◇裏庭◆◇

幼「最近ここによく来るようになったよね」
クルッ
チリンチリン

男「……」

幼「男……あのさ……。私のこと好き……?」

男「……幼……うん……好き……だよ……っ」

幼「でも、男、浮気してない?」

男「えっ……してないよ! するわけない! それに……する相手もいないよ」

幼「そう? 女とかいう女子は?」

男「ただの友達だよ……」

幼「ふーん。そうなの? でも、アイツ、かなり男のこと好きみたいだよ?」

男「違うよ。女さんは友と仲良いし」

幼「はあ……相変わらず鈍感だね、男……。まあ、浮気じゃないなら別にいいけど」

男「……あのさ」

男「幼は……うわ……」

男「んっ……ぉえ……」

男(急に吐き気が……くっ……)

男「……ハァ……ハァ……」

幼「どうしたの? 大丈夫?」

男「……ううん、何でもないよ」

幼「そう。男、さっきのこと……私のことが好きだってこと、浮気してないことを証明してよ」

男「えっ……?」

幼「わからない? 教えてあげる。男……キスして」

男「……えっ」

幼「もう風邪治ったんでしょ。はやく」

男「……」

幼「……男?」

男「……えと……」

幼「……してくれないの……?」

幼「何? もしかして照れてるの? わかった。じゃあ、私からするから──」

男「……っ」
サッ

幼「……避けた」

男「ごめん……。あのさ……幼……別れてくれないかな?」

幼「えっ……? 嘘……。どうして?」

男「…………幼といると……辛いんだ……」

幼「っ……な、何でよ……」

男「ごめん……」

幼「答えになってない。私、絶対に別れたくないから。ずっとずっと男のことが好きだったんだよ?」

男(じゃあ……どうして……っ、あんな……あんな……)

男「っ……」
タッタッタッ

幼「待ってよ、男!!!」

……
…………
……

ジャー
男(……はあ)

男(幼は浮気相手の僕とじゃなくて、ちゃんとホントの彼氏といるべきなんだ……)

男(まあ、短い間だったけど、良い夢見れたな……。……大好きだったからなあ)

男「さてと……」
ガタッ
チリンチリン

男「キーホルダー……。そう言えば、あの後、そのへんに投げっぱなしにしてたんだっけ」

男「もう別れたんだし……見てみようかな」

パカッ
男「……っと」

『あなたのことが小学生のころからずっと好きでした! でもあなたはいつも鈍感で、私が揺さぶってもなかなか……。辛いことたくさんあったけど、恋人同士になれて本当に嬉しい。高校卒業したらすぐ結婚しましょう!』

男(……っ)

男(幼……っ)ポロポロ

男(幼……僕も好きだったよ……ううん、好きだよ……っ)ポロポロ

……
…………
……

◆◇学校◆◇

男「……」

友「おはよ」

男「あ、うん……はよ……」

幼「……っ!」

男「……」

幼「男」

男「……おはよ」

幼「何でメールも電話も無視したの? それに昨日のあれは何?」

幼「昨日のこと……本気なの?」

男「……うん」

男(幼が好きだっていう気持ちは変わりそうにない。だけど僕はもう幼に触れることすらできないと思う。どうしても、あのことを思い出してしまう)

男(だから僕たちは別れたほうがいいんだ……)

幼「……」

幼「そっか……」

幼「ね、理由を教えてくれない?」

男「えっと」

友「ちょっと失礼」

友「なんの話かわからないが別のとこで話すべきじゃないか?」

「ね、男くんと幼さん喧嘩」
「うん、言い争ってる」
ざわざわ

女「……っ」


幼「……そうね」

幼「行こ、男。いいよね?」

男「うん」

……
…………
……

◆◇裏庭◆◇

幼「……」

男「……」

幼「あのさ、理由聞いていい? 私と急に別れたいって言ったことの」

男「……」

男「……っ……」

幼「男?」

男「……」

幼「………………………………そっか」

男「……」

幼「………………」ポロ

幼「……グスッ……」ポロ

男「幼っ……?」

幼「…………ンッ……グスッ……」ポロポロ

幼「あのさ、男……別れても、その……一緒にいても……いい……?」ポロポロ

男「……っ、そ、れは……」

幼「ダメ、なのかな……?」ポロポロ

男「……っ、い、いいよ……」

ゴシゴシ
幼「……グスッ…………ふふ、良かった……グスッ……」

男「幼……」

……
…………
……

男「落ち着いた? 大丈夫?」

幼「うん……ふふ。ごめんね……授業、サボっちゃったね」

幼「……」

男「……っ」

幼「……」ポロ

男「幼……」

幼「ご、ごめんっ……」ポロポロ

幼「いつも私が泣いてるときは、泣きやむまで男が頭を撫でてくれてたなって思ったら、つい……っ」ポロポロ

男「……幼」
すっ

男「……っ……」

男(ダメだ、やっぱり幼に触れることができない……っ)

男(僕たちはもう昔みたいには戻れない……)

幼「……グスッ……」ポロポロ

……
…………
……

◆◇教室◆◇

男「……」

友「……男……。幼さんは?」

男「早退したよ」

友「そうか」

友「……前へ進めそうか?」

男「わからない。けど、多分後ろには進んでない」

友「……頑張れよ」

男「うん、ありがと」

女「お、男くんっ、幼さんと……授業抜けて……何してたの?」

男「あ、女さん。……幼と話してただけだよ」

女「そ、そっか……」

……
…………
……

◆◇男家◆◇

男「……」

男(とうとう本当に別れちゃったな……)

男(はあ……)

男(これで、良かったんだよね……?)

男「……」

男(やっぱり、こういうとき一人なのは辛いな)

男「……もう寝よう」

……
…………
……

男「……んー……」

男(寝過ぎたか……)

男(今何時……? えっと、23……えっ、11時!?)

男(最近よく眠れてなかったもんな……)

ガサゴソ
幼「……」

男「……っ、幼……」

男(幼、同じ布団に入ってきてたのか)

男(ははは……小学生以来か)

幼「……」

男「…………寝てるし……」

男(僕たちはもう恋人同士じゃないのにな)

男「……髪……綺麗だな……」

男『幼ちゃんの髪の毛って、なんかすごくいいね!』
幼『いい?』
男『うん! すごく綺麗!!』

幼「……!」

すっ
男「……んっ……ぉえ……っ」

男「……っぐ……ハァハァ……」

男「…………っ……はは、やっぱり触れないか」

幼「……っ」

男「……」

幼「……っ」ポロ

男「…………」

幼「…………っ」ポロポロ

男「……ごめんね……」

幼「……っ」ポロポロ

男「……」

男「くそっ……」

僕が幼にはっきりと他の男のことについて問いただせば、どうなっていただろうか。
幼ときっぱり別れられただろうか。

サッカー部の先輩のことを忘れて、僕が幼に触れられてたら、どうなっていただろうか。
ずっと幼と付き合っていられただろうか。

あの高校時代から、僕と幼は明らかに壊れている。

幼(男……ごめんね……)

幼(ホントに私は馬鹿だった……)

……
…………
……

幼『ね、男? 私さ、先輩から告白されたの』

男『先輩って……どの先輩? もしかして、かっこよくて、いつも女子と一緒にいるサッカー部の?』

幼『……うん』

男『……っ』

幼『どうしよっか?』

男『……幼が……』

男『……っ……』

男『幼が付き合いたいなら、別にいいと思うよ!』

クソつまらん話で呆れたんだが
略して暮らしあん

幼『……っ』

幼『……別にいい……か……』

男『……幼?』

幼『えっ? あ、ううん、何でもないよ』

男『……』

幼『あのさ……男は……その……好きな人とかいるの?』

男『……うん』

幼『そっか……』



幼『やっぱり望み薄なのかな……』ボソッ

……
…………
……

先輩『――じゃあな』

幼『……はい……』

幼『……』
ゴシゴシゴシ

幼『……っ』
ゴシゴシゴシ

幼『気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……』
ゴシゴシゴシ

幼『男……強引に……キスされちゃったよ……っ』ポロポロ

幼『まだ……男にもされたことないのに……っ』ポロポロポロ

幼『私……何してるんだろ……』

幼『男……』

……
…………
……

男『でさー』
女『うんうん──』

幼『……っ』

女『あっ、そうそう、これ食べたい?』
男『えっ、えとっ』
女『いつもお世話になってるからねー。そのお礼に。……あ、でもでも一個だけだよぉー? はい、あーん』
男『……あ、あーん……』
女『えへへ、美味しいでしょ? あれ? 男くん、照れすぎだよ? こんなの普通にしてるでしょー?』
男『えっ……? いや、初めてだよ……』カアァ
女『うへぇー! 女子同士はふつーにやったりするのに、男子同士はないのかあ』
男『あったら気持ち悪いよ!』
女『……ていうか、男くんその……か、かっこいいし……優しいから……その……他の女子ともしたことないの?』
男『? うん……』
女『えへへ。初めて貰っちゃったー。へへ。どうだったー?』
男『美味しかったよ』

幼『……っ』

>>255まで男メインでした。
>>259以後は幼メインです。

幼『男と女さん、凄くラブラブだった……ひとけの無い学校の裏庭で……』

幼『男の初めてかぁ……いいなぁ』

幼『やっぱり男は女さんが好きなのかな』

幼『……男は私のこと何とも思ってないのかな』

幼『……もういいや』

……
…………
……

あんな風にいい加減に付き合うんじゃなかった。

片思いでも男のこと一途に思っていればよかった。

……
…………
……

◆◇屋上◆◇

男「好きです。付き合ってください!」

幼(『付き合ってください』?)

男「……」

幼(えっ、嘘……。男も、私のこと……好きだったの……? もちろん答えは――)

幼「はい……っ」

男「幼……!」

幼「男……嬉しい。ずっと……ずっと待ってたんだよ、告白してくれるの」

幼(待ってるだけじゃダメかなって思ったけど……よかった……。本当にうれしいっ)

幼「彼女……彼女かあ……ふふ」

幼(あ……でも……私の初めての彼氏は――)ポロ

男「えっ、幼? 泣いてる?」

幼「もう、バカ。こういうときは何も言わずそっと抱きしめてくれればいいのっ……グスッ……」ポロポロ

男「幼……」ぎゅっ

……
…………
……

幼「さっきの、私たちの初めてのギュッだったね。ギュッはどうだった?」

男「幼の体をすぐ傍に感じられて、とっても嬉しかった」

幼(こうやって、私たちの初めてを重ねていきたいな)

男「幼、嬉しそう」

くるっ
幼「そりゃあね。だって男の彼女になれたんだからね。ふふふ」

幼(私とあの人は関係ない。……女さんと男も関係ない)

これってNTRなの?

>>305
NTRじゃないって言い訳(?するやついるけど、NTRの定義の話はそもそも荒れるし

俺がNTRって思ったらNTRな

◆◇男家前◆◇

幼「……男ちょっとじっとしててね」

男「えっ……うん」

すたすた
幼「……ん」

男「んっ!?」

幼「行ってきますのチューだよ。……私たちの初めてのキス、だね。ふふふ」

幼(ようやく、男とキス……っ! 私たちの初めてのキス)

幼(ふふふ、レモンの味かぁ)

……
…………
……

◆◇裏庭◆◇

幼「ここなら大丈夫かな」キョロキョロ

男「こんなとこまで来て……どうしたの、幼?」

幼「ね、男。さっき友くんに何言おうとしてた?」

男「幼と付き合い始めたって」

幼(友くんはあの人と同じ部活だったはず)

男「幼?」

幼(私たちの恋人関係にヒビはいれたくない)

幼(ずっときれいな関係の恋人同士でいたいっ)

幼「……あのさ、他の人に付き合ってること内緒にしない?」

……
…………
……

女「……男くんは大学どこ目指してるの?」

男「……えっと……まだ決めてない、かな」

女「……ようし、私も勉強がんばろっと!」


幼(変わってないなら、私と一緒の○○○大学かな?)

幼(……あの子には無理だと思うけど)

幼(でも、あの子も同じ大学に入ることになったらイヤだな……)

幼(大学生になったら、ずっと男と一緒にいたいな)

……
…………
……

幼(また、あの子と仲良くしてる……)

幼(男はなんで彼女がいるのに、あんなにイチャラブ……それも私の前でできるの?)

幼(……)

ヴーヴーヴー
幼「……あ」

幼(メールだ。あの人から、か。今日こそ別れてもらおう)

◆◇部室◆◇

幼「先輩……あの」
ガラガラ

先輩「……お! 幼ちゃん、おはよう」

幼「あ、おはようございます」

幼(言い出しにくいな……。別れてほしいって)

先輩「どうしたの?」

幼「あ、あの……っ」


「おう、お前また彼女つれこんでんの?」
「うは、今日もかよ、うへぇ!」

先輩「う、うるせー!」

幼「あ、あはは……」

「後輩らもちょくちょくお前のこと見てるんだから、ほどほどにな」

先輩「わかってるって」

幼「……」

……
…………
……

◆◇裏庭◆◇

幼「…………ん」

男「ん……ぷは……」

幼(またあの子といちゃいちゃしてたのか……。しかも今度は男から……って。はぁ。女さん良いなぁ)

幼「んー、まだ、ダメ。これじゃあ足りない。もっとできない?」

幼「……チュプ……ん……ロ……」

男「ん……んんっ……チュ……ぷはぁっ」ドキドキ

幼「……ふふ」

幼「二人の初めての大人のキス、だね?」

幼(あの人とのキスはただただ気持ち悪いだけ……やっぱり男とのキスは素敵だな)

男「あ、そうだ。あのさ、幼」

幼「ん? どうしたの?」
クルッ

男「今日はどこ行ってたの?」

幼(……っ! だ、だめだ。男にはバレてほしくない)

幼(きれいな恋人関係でいたい!!)

幼(もう、きっぱりと別れて欲しいって言おう。先輩に)

……
…………
……

◆◇部室◆◇

幼(……男の今朝の様子だともうこれ以上は……ダメ)

先輩「ごめんごめん、待たせたな」

先輩「……幼ちゃん?」

幼「あの……っ、先輩、私と別れてもらえませんか……?」

先輩「……えっ?」

幼「すみません……っ」

先輩「えっと……理由、聞いてもいい?」

幼「…………すみません」

先輩「あ、あはは、そっか……教えてくれないか。そのかわり、お願い、一ついい?」

幼「え……はい……」

◆◇教室◆◇

幼「……」
ガラガラ

幼(あと一日、だけ恋人同士でいて欲しい、か)

幼(……うん、一日なら、大丈夫……かな)

男「あ、幼。おかえり」

幼友「さっき男くんが幼のこと探してたんだよー、大事な用があるって」

男「あ、幼友さん」

幼「えっ? 男が?」

幼(女さんじゃなくて? 私を? 恋人同士だもんね、うれしい)

幼「ふふ、そうなんだ。ごめんね、図書館に行ってた」

……
…………
……

◆◇アクセサリーショップ◆◇

幼「これ、買わない?」
チリン

男「何これ? 鈴が付いてる……ケース……? あキーホルダー?」

幼「うん、キーホルダー。これ、カップルで持つものなんだよ。この容器に恋人に書いてもらった手紙を入れるの」
チリン



幼(欲しかったんだよね)

幼(幼友の話を聞いて、ずっと男と買いたいって思ってた。願いが叶ってうれしい)

男「……」

幼(ふふ、男、書いてる。私も書こう――)

◆◇部室◆◇

幼(今日のこのお昼であの人とは最後……)

幼(ようやく私たちは本当にきれいな恋人同士になれるねっ、男)

先輩「幼ちゃん、やっぱり今日も可愛いな。別れたくない」

幼「すみません……」

先輩「わかってる。理由も別にいい。最後にキスしてもいい?」

幼(……っ! 男と付き合ってから、初めて、別の人とする……)

幼「キス、ですか」

先輩「うん。この前までいつもしてたじゃん」

幼(それはっ、付き合ってるからって、あなたが、むりやりっ――)

幼「……いいですよ」

幼(これが最後だ)

先輩「…………チュッ……ン……レロ……」

幼「んはぁ……これが最後ですから……ね……ンッ……は……」

チリンチリン

鈴の音を聞いたあの日以来、男の人から触られないようにしてきた。
触られると気持ち悪くなるようになってしまったから。

男に触られても気持ち悪くなるのだろうか。
……わからない。あれから触られていないから。

◆◇◆◇◆◇現在◆◇◆◇◆◇

◆◇幼部屋◆◇

幼(……っ)

幼(私は本当にどうしよもないダメな子だったな……)

幼「……」

幼「はぁ……」

幼「男……好きだよ……ふぇ……グスッ」ポロポロ

幼「……男ぉ……」ポロポロ

彼女と立って抱き締めあいながら初めてやるディープキスは気持ちよかったなぁ…
>>1
ぜひバッドエンドで頼む
チャラ男「幼、俺が思ったとおりエロ女だなww男にはもったいねーわw」パンパン

幼「んぅぅん!…あっ!ぁあっ!ひぁっ!?んっ…んっ(男…ごめんなさい私いつもこんなんで…)」

こんな感じ

幼「……」ポロ

ヴーヴーヴー
幼「あ……メール?」

幼「っ! 男からかな?」

カチカチ
幼「……」

???
『タイトル: やっほ↑↑
内容: ちわっす! チャラ男です(^O^)ノ
○○から、アド聞きましたーー! 今日はカラオケ楽しかったよワラ
またいこーね!ワラワラ』

幼「○○……? 誰だっけ」

幼「はぁ」

幼「無視しておこう」

◆◇大学教室◆◇

男「あ」

女「……っ……」

男「おはよう」

女「……」
タッタッタッ

男「……はぁ」

幼(男、女さん振ったんだもんね)

幼(私のせいなのかな? あれから男は誰とも付き合ってない)

幼「ふふ……」

幼(あれ……何で、私はうれしく思っちゃうんだろ。……最低だな、私)

……
…………
……

◆◇カフェ◆◇

幼「……」

タッタッタッ
男「ごめん、待った? 席取りありがとう」

幼「……ん」

男「……幼、どうしかした?」

幼「…………声かけられた」

男「えっ?」

幼「チャラチャラしたやつに声かけられたの」

男「……幼はその人のこと苦手なの?」

幼「……うん。触ってこようとするし。ていうか男子みんなやだ」

男「……」

男「……そっか」

幼「……はやくご飯頼も」

男「……」

幼(私みたいな最低な人より――)

幼(やっぱり、男はあの子といた方がいいんじゃないかな)

幼(私といたって……私はうれしいけど……男はときどき辛そうにするし……さっきだって……)

幼「あのさ、男」

男「ん……?」

幼「えっと。……あの子と……。あ。女さんと、つ、付き合ったらどう?」

男「えっ……?」

幼「……っ」ポロ

幼(ダメだ、やっぱり理性ではそう思っても、感情では絶対にイヤだって思っちゃう)ポロポロ

男「え、幼、なかないで! ほら、ハンカチ……」

幼「……あ、ありが……と……」

ぱさっ

男「……っ、く……ぉ……え……」

幼「……っ」

幼(指、触れ……て……男……)

幼「あ……男……ご、ごめんね……」

幼「私……汚い……よね……きれいじゃなくて……ごめんね……」

男「っ!」

男「そ、そんなっ……そんなことないよ! 幼はきれいだよ!!」

男「こ、こっちこそごめん……!!」

幼「……ううん、きれいじゃないよ……」

幼「それと……私たちの関係もきれいじゃない」

男「……っ」

幼「ごめんね……男……っ」ポロポロ
タッタッタッ
チリンチリン

男「幼っ!!!」

◆◇幼家◆◇

幼「……ハァハァハァ……」

幼「……っ……グスッ……う」ポロ

幼「う……う……ぐ……」ポロポロ

幼(私は男と触れたとき体があったかくなった。久しぶりに。……でも、やっぱり、男……っ)

幼(ごめんね、ごめんね……っ)

幼(あのときに戻りたい……! 全てやりなおしたい……!!)

幼「……」ポロポロ

……
…………
……

◆◇幼家◆◇

幼「……」

幼「あ……もう朝か……着替えてない……」

幼「ああ、あのまま寝ちゃったんだ……」

幼「……からだ、だるい」

幼「講義さぼろうかなぁ……はぁ……」

幼「あ、メールきてる」

幼「またチャラチャラしてる人からかなぁ? はぁ」
カチカチ

チャラ男さんが幼に漬け込んで熱い性行為はよ

幼「……っ」


『タイトル: 幼さんへ
内容: ●●高校の屋上で待っています』

幼「……えっ?」

……
…………
……

◆◇屋上◆◇

男「付き合ってください!」

幼「付き合ってください……?」

男「……」

幼「えっ……で、でも……」

男「幼……」

幼「お、男は私のこと嫌いなんじゃ……」

男「ううん……。好きだよ。昔から。今もずっと」

薄っぺらい終わりかたフラグか

幼「……」

男「幼……?」

幼(男……)

幼(この呼び出し方、あのときと一緒だ)

幼(あの時は手紙だったけど)

幼「うれしい」

幼「……でも、私たちは付き合わない方がいいと思う」

男「……」

そうだ幼はいいこという

からの~

男「だけど――」

幼「だってさ! 絶対、私たちは上手くいかないよ!」

幼「男は私に触れられない!」

幼「男のことは大好きだけど、やっぱり触れられないのは辛いよ……」

幼「それに……っ、それに、男だって辛そうな顔……する……」

男「……っ」

幼「ずっと触れられないなら、今の関係でいいと思う」

幼「ううん、本当は今の関係を続けるより、きれいな女さんと関係を持った方がいいよ!」

これは男がチンポ大車輪で武空術習得するパターン

男「……っ」

幼「それに、私だって、男と付き合うより……」

幼「触れてくれる……チャラ男くんみたいな人の方が……」ポロ

幼「き、きっと、幸せに……なれる……と、思うし……」ポロポロ

幼「知らないでしょ? 教えてあげる。私たち、メールしてるんだよ? ○○さんに、繋いで、もらって……」ポロポロ

男「……幼……っ!」

>>446
無理だな。
最低でも、下の棒から地に向けて大砲の発射と、跳躍からの高速の回転がないと無理だな。

幼「だ、だから、ぷしゃいくな私なんかほっといて、女さんと――」ポロポロ

男「嫌だ!」

幼「え?」ポロ

男「もう、僕は、後悔したくない……」

男「幼……っ」
すたすた

ギュッ

幼「……っ!!」

男「……っく……ぅ……」

幼「男っ……! はなして……っ!!」

男「……っぐ、ぉえ……」

幼「……顔、辛そうだよっ、もうはなしてよ!!」

男「嫌だ!」

幼「――っ!」

幼「わ、私は付き合ってたとき、二股してたんだよ!?」

男「……っ、ぐ……はなさないっ……」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

幼「……っ、そ、それにっ……私、男に隠れて……その人とキスしてたんだよ……?」

男「……おぇ……っん……」

幼「ファーストキスはその人にあげたんだよ……?」

男「……ぉえっ……う……んくっ……」

幼「ね、きたない、でしょ? はなしてよ……っ」

男「ハァハァ……い、いやだ……」

幼「くっ……」

男「幼……付き合ってください」

幼「男……っ」

男「初めから、やりなおさない?」

幼「……」ポロポロ

男「新しく、きれいな関係をつくろうよ、幼」

幼「……っ、いいの……?」

幼「私のこと……ゆるしてくれるの……?」

男「ううん、許すも許さないもないよ……これから一から始めるんだから」

男「……というわけで、僕たちの初めてのギュッだね。どうだった?」

幼「ふふ、うん……男の体をすぐ傍に感じられて、とっても嬉しい……っ!!」

この幼馴染って経験済みなの?

>>486
まだ

幼「男、大好きだよー、ふふふ」
ぎゅーっ

男「あ、メールだ」
ヴーヴーヴー

幼「もう……こんなときに……」

男「あはは、ごめんね」
カチカチ


『タイトル: 無題
内容: 男くん……恋人同士は無理でも、前みたいに続けてくれる……?
もう男くん以外は考えられないの……』

男「……」

幼「男ー? 誰からだったの?」

男「ん? 友達だよ、友達」

幼「そっか!」

幼「私たち、ずっと一緒にいようねっ」

男「うん、そうだね!」

おわり

>>493
おいちゃんとスッキリさせてから終わらせろ

三行でまとめると

NTRか?
うわああああNTRだあああああ!
えっやだ逆NTRだあああああああああああ!

今から読むけど
結局寝取られる展開あるの?
それなら読まないけど

>>530
ない

途中までは良かった。伏線とかよくできてた。
でも、最後はうーん…

以下NTRSS。
NTR嫌いはスレをそっと閉じてください。

幼「えっと……」
カチカチ

○○
『タイトル: のみかい!
内容: 幼ちゃんおっつー!
あのさ、飲み会開くんだけどさ、幼ちゃんもよかったら来ない?
宅飲みだから、お金も安くつくよ~!
場所は私の家だから、夜も安心だし』

幼「飲み会、か」

幼「……」

幼「行こう、かな」

……
…………
……

◆◇友人家◆◇

幼「……ここか」

ピーンポーン

「あ、いらっしゃい!」
「幼ちゃん~! 遅いよー!」

幼「あ、ごめん」

「どうしたの? なんか元気ないよ?」
「んー、ほんと」

幼「なんでもないよ」

「んー……ま、飲んでわすれよっ? ね?」

幼「うん。おじゃまします」

「ささ、幼ちゃんはココ座って、ほら」

幼「あ、うん」

「飲み物は~……うん、ワインあけよう!」

幼「ええっ、ワイン……飲めるかな? いつもチュウハイとかサワーとかなんだけど」

「あはは、なにそれ、高○生みたーい!」
「だいじょぶだいじょぶ、ほら、注ぐよ~」

幼(まあ大丈夫……か、な……?)

呑み→酔い→乱交
目に見えるな 埋めるぞ お前らの本気見せてみろ
梅子

梅男

あ 俺のIDなんか惜しい

お、おっきいです…//

うめ

い、イクイクイクイクwwwwwドッドッドwwwwドプフォwwwwwww

おら悔しかったら水遁してみ

おら おら

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った俺の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

幼「……んく……んくんく……」

「いい飲みっぷりだねー!」
「あはは、いけるじゃーん」

幼「ふふ、そうかな?」

幼「……ごめん、トイレ借りていい?」

「あ、うん、いーよ! 廊下出て右だよー」
「やっぱり一人暮らしいいなー」
「あっはっは、そうでしょ? いつでも友達呼べるし、学生マンションだから夜まで騒げるしね」

幼「……」
すたすた

ふらっ
幼(……やば……飲みすぎた……かな……?)

ドプフォwwwwwww

うめ

女「ありがとう男!いつものしよっか!」

男「うん。ほんとに戻ってもいいの?」

女「男と繋がっていたいから////」

男「そっか!早速しよっか。」

女「うん!あっあん!男きもちいいよ!」グチュグチュ

男「はぁはぁ」

NTRは需要なし

梅子「このスレはもう…ダメなの…」

梅男「そんなこというなよ!俺らには…まだ希望がある」

梅子「…?」

梅男「なんつってーwwwwドプフォwwwwwww」

梅子梅男「はい>>1おつ」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

うめ

眠い
ああ眠い

梅田の

NTR許さない絶対

は!か!た!の!

ピーンポーン

「あ、来た来た」
「遅かったね~」

幼「えっ……?」

幼「誰か呼んでたの?」

「あ、言ってなかった? チャラ男くんとか呼んでたの」

幼「え、女子だけじゃなかったの?」

「えーっ、女子会だと思ってたの、あははは。それだと、このメンツじゃあつまんないじゃーん、男子呼ばないとさっ」

幼「……」

ピーンポーン
「はいはい、でますよー!」

ガチャ
チャラ男「うっす。ごめんごめん、ちょっと遅れた」

幼「……っ」

うめだぁ

しお

うめ

くそ ksk

kskst

おかか

NTR入る前に梅

ksk

kskst

もうやめろん

ksk

kskst

うめろん

もういいや おやすみ

うめ

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

チャラ男「あ、幼ちゃんじゃーん! 来てたんだー?」

幼(白々しい……)

幼「……っ」
すたっ

「幼ちゃん?」

幼「ごめん、私、帰るね」

「ええっ、これからなのにぃー!」

DQN「おいおい、帰っちゃうん? 萎えるわーー! 君めっちゃ可愛いのにぃーー!!」

幼「……っ」
すたすた

幼「すみません、失礼します……あっ……」
ふらっ

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
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本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

もうやめて

なんやこれ

>>603
なら終了

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

続いてるの?

チャラ男「おっと、大丈夫?」ニコニコ

幼「……っ! やめて! きもちわるい! はなしてっ!」
ばたばた

チャラ男「おおい、暴れないでよ。はは、幼ちゃんが転びそうだったから支えてあげたってのに」

「幼ちゃん、萎えることやめてさー、一緒にのも?」
「ほらほら、座って座って」

幼「……っ」

幼(今は足元がおぼつかない……)

幼(水飲んで、回復してから家に帰ろう)

幼「……うん」

DQN「あはは、わかってるー」ニヤニヤ

チャラ男「ささ、幼ちゃん、こっち座ろっか」ニコ

>>608
終了済み

この流れは純粋なNTRと言うより強姦か準強姦の流れか?

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
幼「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
女「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
男「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」
チャラ男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
友「・・・さんきゅ」トモォ
では、
幼、女、男、チャラ男、友、俺「皆さんありがとうございました!」

幼、女、男、チャラ男、友「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

>>611
なおさらいらないな

終了

終了

終了

              / ̄ ̄ ̄ \  ホジホジ
            / ―   ― \
           /   (●)  (●)  \
           |     (__人__)      |
           \   mj |⌒´     /
              〈__ノ
             ノ   ノ


                ____   ,
              /     \  -
            / ―   ― \`   ・・・。
           /   (● ) (● )  \
           |     (__人__)      |
           \ .   `⌒´     /
           mj~i
           〈__ノ
          ノ   ノ


                ____
              /     \
            / ⌒   ⌒ \
           /   (●)  (●)  \
         _|__    (__人__)      |
       /   \    `ー'´     /
 /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ

 |  |  | { .::::::●:::::  }
 |  |  |  \ ::::::::::::::/
 ヽ ヽ ヽ   `ー一'´

              / ̄ ̄ ̄ \  ホジホジ
            / ―   ― \
           /   (●)  (●)  \
           |     (__人__)      |
           \   mj |⌒´     /
              〈__ノ
             ノ   ノ


                ____   ,
              /     \  -
            / ―   ― \`   ・・・。
           /   (● ) (● )  \
           |     (__人__)      |
           \ .   `⌒´     /
           mj~i
           〈__ノ
          ノ   ノ


                ____
              /     \
            / ⌒   ⌒ \
           /   (●)  (●)  \
         _|__    (__人__)      |
       /   \    `ー'´     /
 /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ

 |  |  | { .::::::●:::::  }
 |  |  |  \ ::::::::::::::/
 ヽ ヽ ヽ   `ー一'´

「幼ちゃん、最初来たとき元気なかったんだよー?」
「そうそう、なんか、この世の終わりって顔してた」

チャラ男「へーそうなんだ」

幼「……」

チャラ男「……なんか嫌なことあった?」

幼「別に」

チャラ男「……そっか。ま、飲んで忘れよ。ほら」

クピクピクピ
幼「ちょっ、えっ……あっ……あー」

チャラ男「あはは、幼ちゃん、そんな顔するんだ。注いじゃダメだった?」

幼「……飲めないから」

チャラ男「まあまあ、たんたかたん、美味しいよ? ほら、水みたいに透明だし。飲める飲める!」

幼「……」ギロッ

チャラ男「またそんな目、して……。せっかく可愛いのに。まあ、もうついじゃったんだし、飲んで?」

幼「……」

チャラ男「飲まないの? じゃあ、間接キスになるけど、俺がのも――」

幼「――っ、ごくっごくっ……んく」

チャラ男「良い飲みっぷりだね~、あはは」

幼「……味、思ったより、悪くない」

チャラ男「あはは、幼ちゃんさすがだね! わかってるじゃん」

幼「……ふふんっ」

チャラ男「あはは、その顔幼ちゃんになんかあってる気がする、あはははは」

うめ

うめふ

チャラ男から助けるんだ!

>>631
に激しく同意

結論
幼には先を見据えることができなく意識が足りない
男は見る目がない

大学生で間接キスぎゃー言うとかwwww
もうやめてください

腹減ったな

>>636
お前は俺か?

梅、おかか、鮭
どれがお好み?

>>639

         -─- 、  , -‐- 、

        ,, -'"     `V     `‐、
      /                 \
    ./                       \
    /                      ヽ
   ./  /                   l  ヽ
  /  / /  / ./ /          l   | .l .lヽ
  |  l. l  /  / / ./ .l    |  |  l  / /  l l.〉 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
   l、 | |  l  / / ./ ./   |.  l  | ./ ./ ./ | |./ <俺の試験!開始!試験用紙オープン
    l、| | l // ///|   l  / / //// / / <この瞬間俺はすばやく学籍番号、氏名を記入!!
    l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | / <問題を確認、意味不明、おれは、単位を生け贄に・・
    /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'  <ふははっ!教授見せてやるぜ、俺の神のカード・・
    | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l   <ゴッドオブブランクペーパー!!!!!
    ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ   <白紙のまま提出し、試験エンドだ
     lヽ_ /  |   ┌───7   /._/        ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
     .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ!
    /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .|
    ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       |
    |     _|_\       /| ./      |
   (|   ,.-‐'"    | \__/  .|/    _,.-─;
   |/    .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/

   ̄         |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::/

>>640-641
おにぎり美味いよな

以外おにぎりスレ

幼「……」

チャラ男「ね、幼ちゃん。君が辛い思いをしてるのは……もしかして、男のせい?」

幼「……っ」

チャラ男「やっぱりそうか」

幼「ちっ……ちがっ……」ポロ

チャラ男「じゃあその顔はなんだよ。……なあ、幼ちゃん、アイツのこと忘れたら? 幼馴染っていってたけど、辛いなら、距離置いたらどう?」

幼「……やだ。わすれるのは嫌だ。男のことずっと好きでいるって決めたもん!」

チャラ男「もんって……破壊力ありすぎだろ……。はぁ。なんでそんなに男がいいの?」

      ┌─┐
      |お│
      |茶|
      │ど.|
      │う │
      │ぞ│
      └─┤
          │        _。_    _。_    ∫∫∫∫∫     ∧,,∧
          │      c(__ア c(__ア    旦旦旦旦旦    ( ´・ω・)
     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|─□(  つ_0

  ~ ~ ̄◎ ̄◎ ̄   ̄◎ ̄ ̄ ̄◎ ̄   ̄◎ ̄ ̄◎   ◎ヽJ┴◎ キコキコ

>>646
気がきくな

なんか歌でも歌おうぜwww
うめふぉ~

だから俺たちが埋めなきゃだめなんだ

  ∧,,∧
 ( `・ω・)
 / ∽ |
 しー-J

  ∧,,∧
 ( `・ω・)
 / ∽ |
 しー-J

さぁうめるんだ

  ∧,,∧
 ( `・ω・)
 / ∽ |
 しー-J

         -─- 、  , -‐- 、

        ,, -'"     `V     `‐、
      /                 \
    ./                       \
    /                      ヽ
   ./  /                   l  ヽ
  /  / /  / ./ /          l   | .l .lヽ
  |  l. l  /  / / ./ .l    |  |  l  / /  l l.〉 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
   l、 | |  l  / / ./ ./   |.  l  | ./ ./ ./ | |./ <俺の試験!開始!試験用紙オープン
    l、| | l // ///|   l  / / //// / / <この瞬間俺はすばやく学籍番号、氏名を記入!!
    l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | / <問題を確認、意味不明、おれは、単位を生け贄に・・
    /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'  <ふははっ!教授見せてやるぜ、俺の神のカード・・
    | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l   <ゴッドオブブランクペーパー!!!!!
    ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ   <白紙のまま提出し、試験エンドだ
     lヽ_ /  |   ┌───7   /._/        ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
     .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ!
    /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .|
    ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       |
    |     _|_\       /| ./      |
   (|   ,.-‐'"    | \__/  .|/    _,.-─;
   |/    .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/

   ̄         |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::/

幼「男はいつも皆に優しくて、勉強できて、スポーツはだめだけど一生懸命いつもやってるし」

幼「それに――」

チャラ男「わ、わかった……もういいから」

幼「……そう?」

幼「あ……それより、みんなは?」

チャラ男「飲み物買いに行ってるよ」

幼「えっ……」

やめろぉ

らめぇ
逃げてぇ

|....,,__
|_::;; ~'ヽ
| //^''ヽ,,)
|  i⌒
| ∀`) < 誰もいない きのこるならいまのうち
|⊂
| ノ
      _,,,......,,__
  /_~ ,,...:::_::;; ~'ヽ

 (,, 'ヾヽ  i|i //^''ヽ,,)
   ^ :'⌒i    i⌒
      |( ´∀`) < きのこ のこーのこ げんきのこ ♪
      |(ノ   |つ
      |     |
     ⊂ _ ノ

       U
      _,,,......,,__
  /_~ ,,...:::_::;; ~'ヽ

 (,, 'ヾヽ  i|i //^''ヽ,,)
   ^ :'⌒i    i⌒
     (´∀` )| < エリンギ まいたけ ブナシメジ ♪
    ⊂|  (ノ |

      |     |
      ヽ _ ⊃
      .U

|
| ミ
| ミ  サッ!
| ミ
|

         -─- 、  , -‐- 、

        ,, -'"     `V     `‐、
      /                 \
    ./                       \
    /                      ヽ
   ./  /                   l  ヽ
  /  / /  / ./ /          l   | .l .lヽ
  |  l. l  /  / / ./ .l    |  |  l  / /  l l.〉 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
   l、 | |  l  / / ./ ./   |.  l  | ./ ./ ./ | |./ <俺の試験!開始!試験用紙オープン
    l、| | l // ///|   l  / / //// / / <この瞬間俺はすばやく学籍番号、氏名を記入!!
    l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | / <問題を確認、意味不明、おれは、単位を生け贄に・・
    /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'  <ふははっ!教授見せてやるぜ、俺の神のカード・・
    | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l   <ゴッドオブブランクペーパー!!!!!
    ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ   <白紙のまま提出し、試験エンドだ
     lヽ_ /  |   ┌───7   /._/        ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
     .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ!
    /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .|
    ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       |
    |     _|_\       /| ./      |
   (|   ,.-‐'"    | \__/  .|/    _,.-─;
   |/    .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/

   ̄         |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::/

このスレは終了だ

幼「……っ、私、帰る」

チャラ男「あはは、帰すと思う?」ニコニコ

幼「や、やだっ……」

チャラ男「その顔、いい。そそられるわ。ほら、こっちおいでよ」

幼「いやっ! 変なことしたら、警察突き出すから!」

チャラ男「うへぇ。犯してるところをカメラにおさめて、その後配信しちゃおうかなぁ~」

幼「……っ」

幼「……」
すたすた

チャラ男「おい、待――」

幼「……っ」

ガンッ
チャラ男「……っ、いってぇ……。ワインの瓶……やるなぁ。暴力女もありだな」

幼「……っ」
たったったっ

幼「トイレに……!」
ガチャっ


チャラ男「おい! ……あー……。っくそ。しくった……。外に出る扉が二重鍵だから、もたもたして捕まえられる……と思って、余裕ぶっこいてたのが間違いだったか」

幼(なんとか助かった?)

チャラ男「おい! あけろ! もう何もしないよー? しないから、はやくあけろ!」
ドンドンドン

幼「……っ」

幼「男……こわいよ……たすけて……っ!」

ここでこのSSは終わりです!読んでくださったみなさん、支援ありがとうございました。
ここは鬱展開のファンタジーSSが多くて、速報ファンタジーSS大好きなものとして読んでてつらくなることが多かったのです。
ですから、ぜひともハッピーエンドなファンタジーSSも残しておきたいと思ったのです。
本当の幸せってなんだろうって自分でもよく考えますが、自分は勇者物にひとつの基準を置いてるつもりです。「中2ワード大好き大学生」としてまた時折、ハッピーエンドなSSを書きたいと思います。覚えていていただければ嬉しいです。
それでは。

おいこらNTRはないよな?
あったら許さん

矛盾し過ぎのss

幼「……あんな後だし……男助けてくれない……かな?」

幼「……でも――」
カチカチカチ

幼「『○○さんの家でチャラ男くんに襲われそうです。助けてください』……っ! 送信」

幼「……男……」

チャラ男「おい! あけろよ! な!?」
ドンドンドン

男ぉ

「ただいま~」
「おじゃましまーす」
DQN「帰ったぞ」

「あ、チャラ男くん? どうしたのトイレの前で」

チャラ男「あー、幼ちゃんが篭ってて」

「え? もしかして、吐いてんの? 飲ませすぎでしょ、あはは」

チャラ男「いやー……まあ……」


幼(あ……みんな帰って来た……?)



幼「……っ」

これにて『幼「付き合ってください……?」 男「……」』のSSを終了とさせていただきます。
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
途中が急展開すぎたり、文章や構成がガタガタだったのは自分の実力不足です、すみませんでした。
一番最後のチャラ男の言葉は私からの皆様へのメッセージでもあります。
人は絶対に一人じゃありません。必ず、どこかに貴方を想う人がいるのです。
それを忘れないでください。そして、その人たちの為にも絶対に諦めないでください。
Never give up! I am always wishing your happiness!

もう寝ろよお前ら

>>687
この世界と君におやすみ

このスレは…終わりだ…

>>694
おまおれ

「ていうか、私入りたいんだけど」
「ええっ、もらさないでよ」

「幼ちゃん、大丈夫? わるいんだけど、かわってくんない?」
コンコン

幼「……あっ」

幼「えっと……う、うん……」
ガチャ

「ふー、ようやく入れるー!」
すたすた

幼「……」

幼「ごめん……私帰るね」

幼(もう酔いはさめた。うん、大丈夫だ)

「え~、もう帰るの?」

幼「うん、ごめんね」

「ん、わかった~」

チャラ男「……はあ」

DQN「ん? チャラ男、どうした?」

チャラ男「あー……失敗した」

DQN「時間稼ぎがんばったのに、おい、しっかりしろよ」

チャラ男「あー……すまんすまん……」


幼「じゃあ、私、帰る」

チャラ男「あ、送っていくよ!」

ピーンポーン

幼「あ……っ」

よし埋めよう

>>699
ラーメンうまかったか?

……
…………
……

男「はあ……何とも無くてよかったよ」

幼「うん、ありがと」

男「あんなメール来てびっくりした。いたずらかと思った」

幼「私が男にいたずらなんかしない」

男「いや、でも、ああいうときって普通警察に電話とかするでしょ、普通。しかもメールの内容もアレだったし」

男「まあ、ホント何もなくてよかったよ」

幼「……ていうか、よく見つけられたね? ○○さんの家」

男「んー……あはは、後でいろんなところに頭さげないとなぁ……」

幼「……ありがと」

埋めてた連中一気に大人しくなってワロタwwwww

男「ううん。僕はいつでも幼のそばにいる。それからいつも幼を守る。そう決めたからね。高校のときに」

男「はい、これ」
チリン

幼「あっ」

男「あの家の前に落ちてたよ」

男「いつも持ってたんだね」

幼「……うん」

男「そっか」

幼「……うん」

男「あのさ、幼。僕と――」

幼「えっ――」



いろんな意味でもうおしまい

>>702
NTRになりそうだったからな

あんまり面白くなかった
80点かな

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。

男「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

作者「ちょっ、俺のパクったな!」

女「やれやれね、この二人は…クスッ」

友「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」

作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

全員「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

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