雪歩「事務所が凍りついてる……」 (375)

雪歩「うぅ……立春なのに寒いですぅ……! 早く事務所に」ガチャ


ゴオオオオオオオオオオォォォ……!!!


雪歩「」

雪歩「ええっ!? どうして事務所の中に吹雪が吹き荒れているんですかー!!」

律子「雪歩! そんな装備で入っちゃダメ!」

雪歩「ひうっ、律子さん!? 南極探検隊みたいな恰好してどうしたんですか!?」

律子「あずささんが冬将軍を事務所に連れて来たのよ……、お願い雪歩! あなたの穴掘り能力を生かしてみんなの救助を手伝って」

雪歩「えぇぇええ」

律子「さっき、装備も無いまま>>5が吹雪の中に無謀にも突っ込んでいったから……助けないと!」

社長の奥さんの不倫相手の娘

律子「社長の奥さんの不倫相手の娘が突っ込んでいったから……」

雪歩「その話詳しくお願いします」

律子「詳しく話している時間はないわ! さあ早くこの探検隊装備を!」

雪歩(誰だろう……? きらめくアイドル達の事務所で繰り広げられる背徳の営み……! この氷点下の絆に温かみが戻ることがくるんでしょうか!)ゴソゴソ

律子「やる気を出してくれたわね」



雪歩「うぅぅ……! 視界が真っ白ですぅ!」ザッザッ

律子「あの子凍りついていなければいいけど……」ザッザッ

雪歩「どこにいるんでしょうか!」

律子「あっ、あの影は! 見つけた おーいっ、>>11ー!」

社長の奥さんの不倫相手であるP

律子「プロデューサー!!」

雪歩「半分雪の中に埋もれてます! ほ、掘り起こさないと!」ザクザク

P「うぉおお……! 俺の娘よどこだぁぁぁ……!!」

雪歩「え、ということは……え?」

律子「しっかりして下さい! キャンプを張りますから、体を温めて!!」カチャカチャ

雪歩(事務所内でキャンプって……)




キャンプ内

雪歩「それでどちらから誘ったんですか? 最初に食事をした店は? 逢瀬の頻度は月に何回ほどでしたか?」

P「あ、それは、年始のあいさつの時に。店は甘味屋で……それから週2くらいわずかな暇を見つけてちょくちょく」

雪歩「娘さんがいるのにですか?」

P「あ、はい。娘は、はい。知らなくて。でもきっと、はい。やめなきゃね、ってね、思います。はい娘のために。いや本気だったっていうわけじゃ、はい」

律子「サイテーですよ……」

律子「とにかく! その件については社長と奥さんと娘さんと話し合って解決して下さい」

P「は、はい……雪解けを目指します。ふふ、わかります? 今雪降ってるからそれにかけて……」

律子「余計寒くなるんでもう黙った方がよろしいかと」

雪歩「みんなを助けるのに協力して下さい! 娘さんも助けます!」

P「はい、お願いします……」



ゴオオオオオオォォ……!



雪歩「でもこの事務所どうやって元に戻すんですか?」

律子「あずささんにまた冬将軍を連れて行ってもらわないと……」

雪歩「あずささん……どこにいるんでしょう」

律子「骨の折れる作業よね……こんな中であずささんを見つけるなんて」

P「うわぁ!」ドシーン!

律子「どうしました!?」

P「いや、なんか雪の下に氷の塊があって……ってこれ氷漬けになってる>>21じゃないか!」

P「輝衣新(てぃあら)! 大丈夫か! 輝衣新(てぃあら)!」

雪歩「私の事務所のプロデューサーが娘にキラキラネームつけてました……」

律子「亜美真美よりちょっと年下の位の子なんですよね……まずいですね、はやいとこ解凍しないと!」

P「てぃあらー!!!」

輝衣羅「」カチーン

雪歩(俗世の愛憎はなにも知らず……ただ清澄な氷に包まれて……美しさは、純粋さは汚されることなく。そこにある)

雪歩(この子は幸せにならなきゃ!!)

雪歩「>>25して解凍しましょう!」

とりあえずピッケルで砕く

雪歩「この子は幸せにならなきゃ」ピッケルドカーッ

P「うぉおおおいい!? 無茶すんな!」

雪歩「えいっ! えいっ!」ガキンッガキンッ!

輝衣新「」ビキビキ

律子「表面の氷だけよ! 雪歩!」

雪歩「任せて下さい! 私今燃えてますっ!!」ドガッ!! バキィン!!

P「もう少し丁寧にやってくれー!!」




輝衣新「」

律子「……氷は全部取ったけど」

雪歩「起きませんね……」

P「てぃあらー! 俺のお姫様てぃあらー!!」

>>32 起きるor起きない

永眠

輝衣新「――――」

P「あ、あああ……てぃ、てぃあら……」

雪歩「安らかな、寝顔ですね……」

律子「プロデューサー……」

P「すまん、二人とも俺は輝衣新とキャンプに戻る……そこで目を覚ますのを待つよ」

P「それで、それで……!! 目が覚めたら、正直に、社長の奥さんとのことを話して……!! ごめんなって……!!」

P「うぅぅぅううう……ぁ、ああぁぁぁあああ……!!」


流した涙さえ、凍てつく大気が無情な氷に変えていく。

きっとこの吹雪にあるよりも、世の中というのは厳しく無慈悲な場所なのだろう。

彼女は。姫に冠するあの煌めきの名を賜った彼女は。

果たして、この安らかな寝顔に値するほど、この世界に満足していたのだろうか――――




律子「さあ、みんなを探しに行きましょう」

雪歩「はい――」

雪歩「あの子……起きますよね」

律子「ええ。暖かくしていれば、きっと……」

雪歩「そう、ですよね。もし起きないようだったら……?」

律子「亜美真美……あの子たちお医者様の娘だから起こす方法知ってるかもね」

雪歩「それに、それに……あ! 貴音さんなら! きっと何とかしてくれますぅ!」

律子「なんなのよその変な信頼は……? ふふ、でもそうならいいわね」


ゴオオオォォ……!


雪歩「事務所ってこんなに広くなかったような……」

律子「冬将軍のせいで空間が広がっているのよ」

雪歩「どういうことなんですかぁ~! ――って、ひぃ!! なんか大きな裂け目が!!」

律子「クレバスよ! 落ちたら命が無いところだったわ!!」

タスケテー…

律子「なにか声が……あ、>>44がクレバスに!」

真美

真美「助けてー!! 落ちちゃったんだよー!」

雪歩「真美ちゃん!!」

律子「もう、注意しなさいっていっつも言ってるのに!」

真美「ごめん……お説教は後で聞くから、助けて!! 崖に掴まってるけど手が痺れてきてる……」

雪歩「まっててね、今助けるから……」

コオオォォォ――

雪歩「ひぃ! 深淵が私を見つめてますぅ!」

律子「これちょっと怖いわね……。ロープを使う……いや今の真美が掴まれるかしら?」

雪歩「あの、>>49がきっといいと思います!」

真美「安全に頼むYO!」

雪で埋めてく

雪歩「えいっえいっ! 雪掘って埋めときますぅ!!」ザクザクッ!

真美「うあうあー! 雪ぴょんなにしてんのー! これじゃ『雪原に消えた死体! クレバスよりも深い憎悪! パイナップルメガネは見ていた!』だよー!」

雪歩「クレバスの中を全部雪で埋めちゃうんです! それなら安全です!」

真美「安全に頼むっていったけど、気が長すぎるよー!!」

律子「しかもちょっと真美に雪かかってるし……」

真美「お願いもうちょっとスピーディーに……!」

雪歩「そ、そう……?」ザクザク

雪歩「あ、掘った雪の下から>>55が出てきました!」

律子「おお! それは使えるわ!」

真美「なんだか知らないけど助かりそう……?」

雪歩「鞭が出てきました!」

律子「誰のかはこの際気にしないでおきましょう」

真美「おおっ! それで真美をくるくるーって結んで引っ張るんだね!」

雪歩「うん! じゃあ、律子さんお願いします!」

律子「えっ私!?」

雪歩「鞭の扱い私慣れてないんです」

律子「私は長けてる様に見えるの……?」

真美「は、早く……!」

リツコサンガ・・イヤ ユキホガ・・


>>62「あの二人は……」

いおりん

伊織「お困りの様ね!」

律子「あっ、伊織!」

雪歩「ちょうどいいところに、ちょうどいい人が来ましたぁ!!」

伊織「話しは聞かせてもらったわ! 真美は私が助けるわ!」

真美「おお……いおりんの善意マジ五臓六腑に沁みわたる!!」

雪歩「姫、鞭です!」

伊織「ふ、任せておきなさい!」

伊織「いくわよー……!」ヒュンヒュン!

真美「うあっ、ちょっと怖い……! 信じてるかんね! いおりん!」

伊織「ていっ!!」ビュアッ!!

結果 >>67

みんな落下

シュルルルル- ビッ!

真美「おおっ見事に腕に巻き付いた! さっすがいおりん!」

伊織「にひひっ! 伊織ちゃんにとっちゃこれくらい朝飯前よっ!」

律子「よし、引っ張り上げましょう」

伊織「律子、雪歩手伝って! 三人で引っ張り上げ――わっ!」スルッ!!

律子(伊織が滑って……!!)

雪歩「伊織ちゃん!」ガシッ!

伊織「ひっ……! ひっ……! 落ちるっ!!」

真美「何が起きたの!? こっちからは見えないよー!! 早く助けて!」グイグイ

伊織「あああ!! 引っぱっちゃダメ!! ――あ」ズルッ!

雪歩「ひゃあぁぁ!!」

律子「伊織! 雪歩!」ガシッ!!

律子(駄目! クレバスに滑り落ちる2人を支えきれない!!)


キャアアアアアアアアアアアアァァァッ――――!!
 

――
――――

雪歩「結局落ちちゃいましたね……ううっ、死んじゃうかと……!」

律子「クレバスの下に溜まった大量の雪がクッションになったのね」

雪歩「埋めといたかいがありました……!」

真美「いおりーん! さむいよー!」ギュー!

伊織「こ、こらっ」

律子「20mぐらい落ちたかしら……どうにかして上がらないと……」

雪歩「今さらですけど、事務所の面影がもう無いですぅ……」

律子「冬将軍のせいよ!」

雪歩「……」

伊織「ねえ、どこかで暖をとりましょうよ……」

真美「かまくら作ろ!!」

伊織「あんた……あんな目に合ったのに順応してんじゃないわよ」

律子「かまくら…………ねえ、あそこにあるのそうじゃない?」

鎌倉の中にはあのアイドルが! >>80

全裸の千早

真美「おじゃましまーす!」


千早「え゛?゛」ガチガチガチ


真美「うわぁああ!! ち、千早お姉ちゃん!?」

律子「あ、あなたなんで全裸なのよ!! 凍死するわよ!」

千早「み゛、み゛ん゛な゛……!゛?゛」ガチガチガチ

伊織「と、とりあえず私のコートを!」

雪歩「なにが起きたの千早ちゃん!? どうして服を着てないの!?」

真美「誰かにオイハギにあったの!?」

千早「そ、それは……>>87」ガチガチガチ

吹雪で全部飛んでった

千早「吹雪で全部飛んでいってしまったの」

伊織「いやどんだけ脱げやすい服なのよそれは」

真美「体に引っ掛かる部分が無かったんだよ、きっと」

千早「あずささんが冬将軍といっしょに事務所に来て、いきなり視界が白に染まって」

千早「気付けば吹雪の中を私はさまよっていたの……、混乱してるときに服が飛ばされて……拾おうにも雪が視界を覆ってて」

雪歩「……」

真美「千早お姉ちゃん、亜美知らない?」

千早「吹雪が強くなって、視界が霞む前までは……」

真美「おおっ知ってるの」

千早「ええ、亜美はいきなりの銀世界の降臨に、>>93して対処していたわ」

外に出て

千早「亜美は外に出て対処していたわ……」

伊織「……」

雪歩「……」

律子「…………正しい選択ね」

真美「こんな冬将軍がいる所にいられるか! 俺は一人で外に出るぞ!ってやつだね」

雪歩「あずささんを見つけて冬将軍を連れて帰ってもらわないと、事務所にもう来れないですよ……」

千早「私も外に出ようと思ったのだけれど、出口が見つからなくて……」

律子「事務所で遭難なんてシャレにならないわ!」

伊織「他のみんなはどうしてるか分かる?」

千早「あと知っているのは、我那覇さんと真だけ……あの二人が>>100しているところを見たわ」

トイレ我慢

千早「トイレを我慢してるみたいにそわそわしていたわ」

雪歩「それは大変だよぉ!」

伊織「焦ってるでしょうね……」

律子(――パイプ凍ってないかしら。この状況)

真美「こうしちゃいられないよ! みんなを助けにいこ!」

律子「ええ、一刻も早くこの環境を元に戻さないと!」

真美「おのれ冬将軍! 春ちゃんに退治されればいーのにっ!」

千早(春香……どうしているかしら)




コートを貸した伊織と薄着の千早をかまくらに残し、雪歩・真美・律子は再び探索を開始。

雪歩「あずささんを探さなきゃ……」

律子「できたら千早の服も見つけたいところね」

真美「真美はまず上に戻る方法を見つけないといけないと思う」

ビュウウウウウウウゥゥゥ……!!

雪歩「ううっ! 風がすごいですぅ……!」

律子「雪ももう、膝上あたりまで積もってるわ」

真美「なんで事務所でこんな目に合わなきゃいけないのさ……」

雪歩「ん……なんか四角い物体が前にありますよ」

律子「これは……ロッカーよ!」

雪歩「え」

律子「こんなところにあるなんて! まったく冬将軍め! でたらめに空間を広げちゃって!」

雪歩「……もうつっこみません」

真美「なんか役立つものが入ってるかも!」

律子「そうね、開けてみましょう……」ガチャ

なんと! ロッカーの中には>>105,>>107,>>109が入っていた!

あずささん

アンモニアの臭いがするパンツ

ニーソ片方

あずさ「あら~!」ドタタッ

律子「ひっ! あずささん!?」

雪歩「!!! このパンツは!!!」

真美「なにこの二ーソックスの片っぽ? ぴよちゃんの?」




律子「あずささん! どうしてこんな所にいるんですか!?」

あずさ「事務所に吹雪が起きたら、私迷っちゃいまして……どうすればいいか考えながら歩いていたら、雪がひどくなってきて……それでここに入ったんです」

真美「冬将軍はいっしょにいないのか……ちぇっ!」

雪歩(どうしようどうしよう……このパンツ……響ちゃんか……ワンチャン真ちゃんか!)

雪歩(どっちなの!? いったい!?)

あずさ「そういえば、私がロッカーに入る前、>>115ちゃんがロッカーの前に見えたような……」

真or響

まっこまっこりーんな真

律子「え、誰ですって!?」

あずさ「それがー雪でよく見えなかったんですけどー……」

あずさ「まっこまっこりーん!」キャルルン!

律子「」ドキッ!!

あずさ「って声が聞こえましたから、多分真ちゃんだと思います~。あら? 律子さんどうしました?」

律子「い、いえ……」

雪歩(やった! 真ちゃん真ちゃん……!)

雪歩「って! 迷ってた内に凍っちゃってます! 冷たい、固い!」

真美「雪ぴょんなにやってんの?」

あずさ「真ちゃんあっちに行ったと思います~案内しますね」

律子「ま、待って下さい! みんなで! はぐれないように行きましょう!」

あずさ「多分こっちよー。うふふ、律子さんがくれた服とっても暖かいわー」

雪歩「あずささん……この吹雪の中多分でぐいぐい進みますね……」

律子(歩きっぱなしで疲れてきたわ……鎌倉に戻った方がいいかも)

真美「なんか不安しか感じないよ……」



20分後

あずさ「いたわ~!」

律子「まさかホントに見つけたんですか!?」

あずさ「ええ、真ちゃん、それに響ちゃんもいるわ~」

真美「いた、けど……これは……」


真と響が置かれた状況 >>122

凍傷になりそう

真「ひ、響大丈夫かい……」ガチガチ

響「真こそ平気か……? 寒がりの自分に上着を貸すなんて……ただでさえ下着を一枚脱いでるのに……」ブルブル

真「もう、その話はしないで!」

響「ごめんなー、じゃんけんで勝ったとはいえ自分が先にトイレに入ったせいで真が……」

真「こんな状況さ。いいっこなしなし! ――まっこまっこりーん!!」

響(また恥ずかしさから逃げるようにあの掛け声をあげてるぞ……)

ハム蔵「……Zzz」

響「ははっ、ハム蔵冬眠しちゃってるぞ……」


オーイ!! マコトチャーン! ヒビキーン!!

真「!! この声……!」

響「あずささん……! 律子! 雪歩! 真美!」

――
――――
かまくら

真「助かったよ! 雪歩!」

雪歩「えへへ。前のレッスンの時、間違えて真ちゃんのを持って帰っちゃったから……それで今日洗濯してきて持って来てたんだ」

真美「やけにタイミングがいいねぃ」

千早「私の服は見つからなかったようね……」

あずさ「うふふ、くっつきあって暖めあいましょー!」ギュッ

千早「あ、あずささん!?」

律子「あとは、春香、やよい、美希、貴音……今日社長は留守として……小鳥さんはどうしてるかしら」

伊織「なんとなく不安になるメンツね……」

真美「冬将軍を見つけないとね!」

響「そのことなんだけど、自分達、氷でできたお城を道中見つけたんだー!」

雪歩「ホントにどれだけ広くなってるの……そこに、冬将軍はいるのかなぁ」

真「うん、多分……心配だな。その氷の城に単身向かおうとする>>130の姿を見た覚えがあるんだ」

転んで崖の近くに靴だけ落としていった春香

真「転んで崖の近くに靴だけ落としていった春香の姿が……」

伊織「は? どういうことそれ?」

響「だからさ、氷のお城は崖のそこにあってさ」

真「春香はそこに、飛び降りてったんだよ」

律子「んん?」

千早「それ……単に転んで崖に落ちたってことじゃ……?」

真「あっ、そういう風に見えたかも」


「「「…………」」」


律子「助けにいくわよぉおおおお!!」

――

――――

春香「くぅ……まさかここまで強いなんて……」

「――、――……」

春香(崖から落ちて、お城を見つけて、冬将軍を発見したのはいいけれど……いつの間にかラスボスと一対一で戦う主人公みたいなポジションに付いたのはいいけど!)

春香「流石に無茶だった」タハー

春香「ここで人知れず冬将軍を退治できれば、かっこよかったのになぁ……!」

「――――!」

春香「わわっ! なに!?」


冬将軍の敗者への罰ゲーム >>135

Wake up, Girls!が教えるつまらないアニメ13ヶ条

1.タイトルがよくなければつまらない
2.社会的な内容が含まれる場合、きちんとした理由がないとつまらない
3.現実を描きすぎて暗くなる話、唐突で感情移入できない脚本はつまらない
4.新しいものを描いているようで、実は焼き直しである話はつまらない
5.問題の解決が単純な話はつまらない
6.笑いのツボを押さえていない脚本はつまらない
7.テレビアニメとは別の形態で展開された内容に、テレビアニメ内で触れられてもつまらない
8.作画や演技力などアニメとして受け入れられる最低条件を満たしていなければつまらない
9.つまらないと皆が言う作品はつまらない
10.キャラデザが没個性的、可愛くないのはつまらない
11.オタク蔑視を含む作品はつまらない
12.状況的にも物理的にも不自然なパンツはつまらない
13.監督の人間性に問題のある作品はつまらない

春香「たーちあがれ女しょくん!」

春香「はぁ、はぁ……! どう!?」

[ililli] タララララ…

春香「……」ドキドキ

[92]バンッ!!

春香「やった! 高得点! えへへ、私なんか賞取れるかも……」

春香「でも、これじゃダメなんだよね……?」

~♪

春香「ひっ、またイントロが!!」

春香「ゆ、ゆーあーしょっく!!」

春香(このままじゃ、体力が尽きちゃう……誰か助けてー!!)

真「崖の下の城の前に付いたのはいいけど」

アイデーソラガーオチテクルー…

律子「なんか歌が聞こえるわね……」

響「冬将軍の犠牲者かもしれないぞ!」

千早「行きましょう!」

真美「もう吹雪はこりごりだよー!」

雪歩「あ、開けます!」ギィイイ


扉を開いた一行の前に、氷の大広間が現れる。
透き通った玉座が奥にはあり、そこに冬将軍が腰掛けていた


真美「ああっ!?」

あずさ「あれはっ!?」

冬将軍は三浦あずさに取り憑き、ここ765プロに到着した。
そして、今も依り代にアイドルに取りついていた。

律子「>>144! どうしてあなたが!」

ユキノオー

雪歩「四条さん……!」

貴音「ふふっ、どうしたのです雪歩……?」

雪歩「か、かっこいいですぅ!」

真美「わー! すごいすごい! 氷でできた王冠かぶってホントにお姫様みたいだよ!」

響「わぁ……! 貴音、なんか貫禄あるなー!!」

貴音「ふふふ、ここまで褒められますと少々照れますね……」

律子「いや、言ってる場合!?」

千早「恐らくあずささんの時と同じように、冬将軍が憑いているんです!」

あずさ「あら~? 私憑かれていたの? びっくり~」

真「どうして気付かないんですか」

貴音「ふふ、その通り。私は四条貴音でありますが、冬将軍をも下ろしております……逆らわぬ方がよろしいのでは?」

伊織「人さまの事務所勝手に氷河期にしといて偉そうに言ってんじゃないわよ!」

貴音「ふふ、しかし>>150はこちら側につきましたよ」

ハム像

貴音「ハム蔵殿はこちらにつきましたよ」

ハム蔵「ぢゅい!」

響「え!? あれ? ハム蔵は今自分の服の中で冬眠してるはず……」ゴソゴソ

ハム蔵?「――」ドロォォ

響「うわっ!? ハム蔵が溶けてる!」

貴音「ふふ、それはハム蔵の氷像。略してハム像です」

貴音「氷で作って、一部分を溶かしたり、また氷を追加したりすることで動かしていたのです」

真美(ポケスペのヤナギみたい……)

響「うわあー! ハム蔵どうしてだー!? エサ食べたことは謝るから戻ってきてくれー!」

律子「また食べてたのね……」

雪歩「うぅぅ……やめて下さい四条さん! 事務所を元に戻してほしいです!」

貴音「勝負は受けてたちますよ。負ければ消えましょう」

真「勝負?」

貴音「ええ、冬のすぽぉつ、>>157で勝負です!」

スキージャンプ

伊織「す、スキージャンプですってぇ!?」





貴音「――では、私からいきますよ」

律子(いつの間にかスキージャンプの設備が……もう広さへの言及は無駄ね……)

真美「スキーウェアお姫ちんかわいい!」

貴音「ありがとうございます、真美」

雪歩「ひぇええ! 高い……!」

真「一体どれぐらい飛ぶんだ……」

貴音「ちなみに春香は、飛ぶ前に転んでしまい雪だるまになってしまいました……」

伊織「いかにもありそうね」

貴音「ですから、いい勝負になることを期待してますよ! ――はっ!」シャアアアア!

響「貴音が行った!」


貴音「――とうっ!」

貴音の飛距離 >>163m

3776

貴音「――」ヒュー…


あずさ「貴音ちゃんすごいわね。あんなに高く遠く……」

律子「いやこれ、飛んでるっていうか、飛行しているっていうか……」


貴音「――」シュー……


真美「ちょっといくらなんでも飛び過ぎだよ!」

雪歩「四条さんの姿が遥か遠くで見えなく……っ!」

真「ボクの目でももう追いきれない……」



20分後……

ハム像「ぢゅぢゅい!」

響「え、ハム蔵、このトランシーバーを取ればいいのか? もしもし……?」

貴音「私の飛距離は3776mです。目印を立てておきますね」

響「」

雪歩「ふ、富士山分飛んでるじゃないですかぁ!」

真美「お姫ちんぜったい冬将軍の力使ってズルしてるよ!」

律子「勝てるわけないじゃない!」

貴音「さあ、誰が挑むのです」ザッザッ

伊織「しれっと戻ってきたし……」

千早(ハム蔵の判断の方が正しかったというの……?)

貴音「さあ! このままだと私の不戦勝ですよ!」

雪歩「うぅぅ……!」


その時、>>174が名乗りを上げた

みき

美希「その勝負……ミキにやらせてほしいな――!」

律子「!!」

あずさ「美希ちゃん!」

貴音「……なんと」

真美「ミキミキ! 一体今までどこに!?」

美希「ふふ、お昼寝してたら、雪の中に埋まっててびっくりしたの……」

美希「話しは聞かせてもらったの。ミキがお昼寝するための事務所をこれ以上壊さないでほしいな!」

貴音「……いいでしょう。美希おやりなさい」

真「美希勝てるのかい!? 富士山を越えなきゃいけないんだよ」

美希「真君らしくないな……ミキたちはもうとっくに富士山よりも高い山を越えようとしてるじゃない――トップアイドルという山を、ね」

真美「ミキミキかっこいー!!」

美希「勘違いしちゃダメなの。ミキはただ安らかな眠りがほしいだけなの」

美希「じゃあ、いっくのー!!」シャアアアッ!!

雪歩「美希ちゃーん! がんばってー!!」

真「もう賭けるしか……!」


美希「たーっ、なの!!」シュバッ!!


貴音「おお、これは……」

ハム蔵「ぢゅい?」


美希の飛距離 >>183

0

律子「と、飛んだ!」

真美「うん! 飛んだ!」

真「ああ! 飛び過ぎなぐらい!」


千早「――――――真上に」




美希「すたっ」

雪歩「すごい、とんでもなくすごいけど……!」

あずさ「これじゃあ飛距離は0ね」

美希「えーっ! 慣性の法則をねじまげたのにひどいの!」

律子「なんでねじまげるのよ! 素直に従いなさいよ!」

貴音「すばらしい跳躍でした……が、これでは勝ちは認められません!」

美希「そんなのってないの!」

スキージャンプ対決
美希× - 貴音○

貴音「美希。勝負に負けたからには……」

美希「えー! 罰ゲーム!?」

響「罰ゲームなんてあるのか!?」

貴音「ええ、美希には>>194の罰です!」

雪歩「ひえぇ!」

美希の目の前で貴音がいちごババロアを食べる

貴音「ふふ、これをごらんなさい」

美希「雪だるま?」

貴音「実はこれは、天然素材の冷蔵庫なのです」パカー

美希「わっびっくり」

貴音「そして取り出しましたるは……」

響「何が出てくるんだ」ドキドキ

貴音「美希の大好物! いちごばばろあです!」

美希「えっ! 食べていいの!?」

貴音「それでは罰になりません……ていっ」

美希「わわわ足が氷で固まっちゃった!」カチーン!

貴音「ふむぅ、美味です……なんと優しき甘さ……」パクパク

美希「ミキもほしいのーっ!!」


律子「次の勝負を考えましょうか」

真美「思うんだけど……ミキミキが真面目に飛んでも勝てたかなあ」

伊織「ムリだと思うわ。冬将軍パワーでインチキしてるわよ、貴音」

真「真剣勝負は危険、か……」

千早「どうにかして冬将軍を四条さんから切り離せないかしら」

律子「そうしたら、あとはあずささんに連れて行ってもらえるんだけどね」


小鳥「みんなー!」

雪歩「小鳥さん!?」

小鳥「足跡見つけて、ようやくここまできたわ……ううう良かったぁ合流できて……!」

あずさ「無事で良かったです」

小鳥「みんな聞いて! 冬将軍を追いだす方法がわかったの!」

真美「おおっ! なんとタイムリーな!」

小鳥「それにはまず、>>203が必要なんだけど」

沖縄パワー

小鳥「沖縄パワーが必要なのよ!」

響「自分か! やっぱり最後の手段は自分が必要なんだな!」

小鳥「ええ、冬将軍の本質はシベリア寒気団……太平洋高気圧の沖縄パワーを持ってすれば!」

真美「なんかゴーインな解釈だね……」

伊織「私はもう氷河期が終わってくれれば何でもいいわ! 響頼むわよ!」

響「なんくるないさー!」

小鳥「待って! 響ちゃんだけじゃダメなの! 明るく、暖かいメンバーの力も要るの!」

千早「それは……?」

小鳥「はるまこやよ……おほん! 春香ちゃんと真ちゃんとやよいちゃんを揃える必要があるわ!」

響「自分のバックダンサーか?」

小鳥「まあそんな感じかしら」

千早「高槻さんと春香が足りないわね……」

小鳥「やよいちゃんの場所は分かってるわ」

伊織「えっどこよ! 教えなさい!」

やよいの場所 >>211

お風呂

食事のため空けます

小鳥「寒いからお風呂入ってるわ」

伊織「……は?」

小鳥「ほら、事務所にお風呂作ってたじゃない? それがちょうどこのお城の横にあったのよ」

あずさ「無事でよかったわ~!」


貴音「ふふふ、真美味です。美希は食べなくてよろしいのですか?」

美希「あーんっ! ひどいのひどいのー!!」


小鳥「貴音ちゃんが美希ちゃんに注意を向けているうちに、響ちゃんと真ちゃんはやよいちゃんに合流して!」

真「は、はい!」

響「わかった!」

律子「後は、春香ね……」

オモイーガー……

千早「ねえ、さっきからずーっとかすかに聞こえてきてる歌声、春香じゃないかしら?」

雪歩「あ、確かに。BGMにしては変だなぁと思ってたけど、これ春香ちゃんの声だよ!」

律子「歌声を辿りましょう!」

春香「ぐれんのひをえがくー……!」

春香(もう1時間は歌いっぱなし……助けて!!)

[ililli] タララララ…

[38]バンッ!
――音程を合わせましょう
――できもしないビブラートはやめましょう


春香(うわっ、またダメだ! しかも10回歌ったあたりから要らないアドバイスまで表示されてるし!)

千早「春香ー!」

真美「あっ、はるるんいたー!!」

伊織「やれやれあんたなにやってんのよ……?」

春香「みんな!! そ、それが……100点取らないと、これやめられないの……」

~♪

春香「ああっ、またイントロ!」

雪歩「すごくきつそうです……!」

>>228「私が唄う」

春香「えっ?」

社長

社長「私が唄おう! 天海君マイクを貸したまえ!」

真美「うわっびっくりした! 社長が急に出てきた!」

律子「今日お休みのはずじゃ……」

社長「自分の事務所の危機に駆けつけなくて何が社長だね!」

雪歩(プロデューサーが奥さんと浮気してること知っているんでしょうか)ドキドキ


社長「時が未来に進むと~誰が決めたんだ~♪」

あずさ「社長お上手~!」

春香「確かに……」


社長100点達成 成功or失敗 >>234

成功

[100]パンパカパーン!!
――ブラボー!!
――すばらしい。聞き惚れました!


社長「やったぞ!」

春香「一発!? 私の歌っていったい……」

千早「だ、大丈夫よ私だって中々100点は出なかったし……」

律子「とりあえずこれで春香は開放ね」

春香「あはは……」

真美「社長見なおしたよ!!」

あずさ「ええ、もうプロ並みです」

社長「はっはっは!!」

雪歩(この笑顔……浮気を知ったらどういう風に曇るのか……)


貴音「ここにいましたか……」

伊織「うっ、貴音!?」

貴音「美希だけおいて逃げるとは……見下げ果てましたよ」

真美「に、逃げたんじゃないもん! 作戦立ててたんだもん!」

貴音「ほう。私に勝つ方法が見つかりましたか」

真美「も、もちろん!」

雪歩(真美ちゃん……太陽組が揃うまでの時間稼ぎを……?)

真美「いおりんとゆきぴょんといっしょに冬のスポーツ、>>246で勝負だ!」

貴音「いいでしょう」

雪歩「わ、私も入ってるんですか~!?」

水泳

ビュオオオオオォォォォ……

貴音「わざわざ水泳とは……気力は十分といったところですか」

伊織「温水プール……なわけないわね、これ」

真美(まさかこんな吹雪の中やるとは思わなかったYO!)

雪歩「だめ……ぜったい……これ、しんじゃう……だめ……」ブルブル

貴音「3人ともどうして水着にならないのです? 服が濡れては凍死してしまいますよ」

伊織「な、なんで伊織ちゃんがこんな目に……」ヌギヌギ

伊織「って寒いわ! 寒過ぎてむしろ痛いわ!!」

真美「がんばってゆきぴょん……三人でリレーしたらもしかして……1億分の1ぐらいは勝てるかも」

律子(がんばって、時間を稼いで3人とも……)

ハム蔵「ぢゅぢゅい!(レディー) ――ぢゅっ!(ゴー!)」

貴音「とうっ」バッ

伊織「こうなったら……ド根性よ!!」バッ

真美「1番手いおりんのド根性マジ摂氏41度!」

バキバシャーン!!(プールに氷が張っていた)

バシャーン

真「はぁー……暖まる」

響「手足にじんわり感覚が戻るぞー……」

やよい「えへへ……これが極楽かなーって……」

響「自分達が作戦の鍵だからなー!」

真「万全にしていかないとね!」

美希「凍ってた足がよみがえってくー……あーこのまま寝ちゃおうかな―」

やよい「あー美希さんだめですよー!」

響「しょうがないなぁ美希はー」


あはははは……

うふふふふ……

千早「何やってるのみんな! 今水瀬さん達が命がけで時間を稼いでいるのに!」ガラッ

やよい「はわっ!? 千早さん!?」

真「え!」

千早「美希と我那覇さんの間でちょこんとお湯につかる高槻さん可愛い! (そうよ! 一刻も早く準備して!)」

あずさ「千早ちゃん本能と使命が逆よ~」

春香「みんないーなー」




小鳥「さて、これで太陽組が揃ったわね!」

はるまこやよひび「はいっ!」

美希「それで、どうやって冬ショーグンを追いだすの?」

小鳥「この民明書房によると……そうね、まず春香ちゃんが響ちゃんに>>268を、そしてやよいちゃんが真ちゃんに>>270をする必要があるわ」

熱いキス

お姫様

春香「響ちゃんに、キス……!?」

響「えっ、えっ、そんな急に!」

小鳥「そうよー。やよいちゃんは、真ちゃんをお姫様扱いしてあげてね!」

千早「これ本当に意味あるんですか?」

小鳥「意味あるわ! これで太陽的パワーがうまいこと循環するの! もう意味ありまくり!」

やよい「わ、わかりました! が、がんばります! ……まことひめっ!」

真「えっ、やよい?」

やよい「そなたはまことに美しいですっ! その手をどうかわたくしめに!」

真「やよい……て、手だね?」

真(かわいい……けど、変だな、ちょっとドキドキする)

やよい「ちゅっ」

小鳥(手の甲にキス! キタコレ!!)

千早「高槻さんとってもかわいい」

真(あ、あれ、やよいがちょっとかっこよく見える……)

やよい「ふぬ、ふぬぬぬ……!」

真「えっ!? お姫様だっこしようとしてるの? いいってやよい!」

やよい「だ、大丈夫です! お姫様はどうかお静かにっ!」

真「やよい……」

やよい「ぅーん……ええーいっ!!」ガバァ!

春香「すごいやよい! 真を持ちあげた!」

やよい「えへへー! 私力もちなんですっ! どうですか真姫?」

真「ううぅ……ちょっとはずかしいけど……――いい、かも」

あずさ「あらあら、真ちゃんかわいいわ~」

小鳥「うんうん。みんな胸が暖かくなったわね。これが太陽パワーよ」

小鳥「――さあ! はるひびのターンよっ!」

はるひび「うっ」

春香「あはは……しょうがないね」

響「うん、しょうがないぞ」

春香「ノーカンだよね」

響「バラエティでよくあるしね」

春香「ていうかどっかでやらなかったっけ」

響「あーやったような気がするなー」

春香「なーんだっ、気負うことないね!」

響「アイドルたるもの楽勝でこれくらいこなせるぞ」

春香「……じゃ、さらっと」

響「うん、さくっと終わらせるさー!」

春香「……」

響「……」

はるひび「あの」

春香「……あ」

響「……」

美希「固まっちゃてるの」

あずさ「初々しいわねぇ~」

小鳥「ええ、この恥じらいが重要なところなんですよ」

春香「……」

響「うぅ……」





伊織「な゛……めん、じゃ゛……ない、わ゛よ゛ぉ……」バシャ…バシャ…

真美「いおりーん! もうちょっとだ!! がんばれー!!」

伊織「た゛のん……だわ……」タッチ

真美「うっしゃー! いおりんの根性は真美が継ぐー!!」バシャーン!!

真美「――――って冷たぁァアアアアアアアアアアア!!!!」

雪歩(ま、真美ちゃん……!!)

雪歩「私より年下なのに……二人とも……!! が、がんばれ雪歩!! せめて二人に恥ずかしくない様に!!」バサァ!

ハム蔵(嬢ちゃんがとうとう水着に……! 姫、こいつぁ好敵手ですぜ……!!)

春香「私、一歩で……」

響「うん、自分も一歩だな……」

春香「いっせーので、だよ」

響「うん……大丈夫……」

春香「……」

響「……」


「「いっせーのーでっ」」



   チュッ


あずさ「あらあら~」

小鳥「おおおおおおおおおおおおお!」

美希「二人ともウブすぎるの」

春香「やりましたよ!」

響「これでいいんだよな!」

小鳥「ええ、最後は仕上げだけ!」

千早「早くしないと水瀬さん達が!!」

やよい「真さん! お姫様になりたかったらいつでも言って下さいね!」

真「やよい……本当に良い子だね。ありがとう……」

美希「小鳥! 最後の指示は!?」

小鳥「沖縄パワーを最大限引き出すために……響ちゃんを中心に置いて>>298をする! そうすれば完了よ!」

響「これで冬将軍はおしまいさー!」

はぐ

小鳥「太陽パワー全部響ちゃんに集めるためにみんなでハグするの!」

美希「響ハーレムなの!」

千早「急いでみんな!」

春香「うん! 響ちゃん!」ギュッ

真「響ー!」ギュウ

やよい「響さーん!!」ギュー

響「あはは、なんか自分人気者だなー!」

あずさ「うふふ、響ちゃん嬉しそう」

響「自分の沖縄パワー……100%だぞっ!!」ピカァアアアアア!!!

千早「光!?」

美希「響たちから風が吹いてくるの!!」

小鳥「これこそ……南国の風――――雪解けを告げる、冬への葬送歌。そして――――春を迎えるプレリュード」

美希「小鳥……なに言ってるの?」

律子「しっかり! 伊織! 伊織!」

伊織「――……うう」ガチガチガチガチ

ヒュオオオ~

律子「しっかりして……!! ――ん、この風は」

律子「そうか、成功したんですね……流石は小鳥さん!!」


貴音「……この光と風は……っ」

ハム蔵「ぢゅぢゅ!?」


完成した沖縄パワーは冬将軍の力をかき消していき、極寒のプールに>>308という変化をもたらした

温水プール化

真美「ゆぎびょん゛……の、む……」タッチ

雪歩「頼まれました~!!」バシャアン!!

雪歩(耐えなきゃ! 伊織ちゃんと真美ちゃんががんばったんだから……!)

雪歩(海行った時でも砂浜でばっかり遊んでた私がどこまでできるのかわからないけど!!)

雪歩(がんばるって決めた!)

雪歩「ああああああっ!!」バシャバシャ


貴音「うううっ……力が……支配が……」


雪歩(四条さん……止まってる? そういえば――水が温かくなっていってるような……)

雪歩(それにどこか……真ちゃんを思い出す心地よさ……!)

雪歩(――みんなに恥ずかしくない様に! 伊織ちゃんにも真美ちゃんにも四条さんにも真ちゃんにも!!)

雪歩(がんばれ雪歩ー!!!)バシャバシャバシャバシャ!!

 

律子「――雪歩が、とうとう貴音を抜いた……!!」


貴音「……あああ、そんな」


雪歩「ああああああああっ!!!」バシャバシャバシャ!!

雪歩(これで――――ゴールッ!!)



春香「雪歩の勝ちだーっ!!」

真「やったね! 流石雪歩!!」

あずさ「かっこよかったわ!」



雪歩「え、みんな……?」

伊織(……ん……暖かい……)

伊織(それに――心地いい)

伊織(どこか……やよいといっしょにベッドで眠った時のような……そんな安心感)

伊織(体が、優しさで満ちてく……)


やよい「伊織ちゃん!」


伊織「――え?」

真美「おお、いおりんもようやく解凍されたね!」

伊織「えっ、ここなに? 温泉?」

やよい「プールだよ! 今、お風呂ぐらいの温かさになってるけど!」

律子「ああ、伊織……良かったわ」

貴音「すやすや」ポワァアアアン

小鳥「貴音ちゃんの体から、エクトプラズム的な何かが出てきたわ!」

あずさ「これが私が連れてきちゃった冬将軍さんね。いっしょに帰りましょうね~」キャッチ!

フユショーグン「!」イヤイヤ

春香「冬将軍さん、これだけは言っておきます!」

真「おお! いってやれ春香!」

春香「冬は必ず……春になるんですよ! そう!! 冬は! 春に! 負ける運命なのです!!」バーン!!

あずさ「かっこいいわ! 春香ちゃん」

千早(なぜか春香が倒したみたいに締めたわね……)

社長「これで、事務所は時期に元に戻るだろう……」

雪歩「……何か忘れてることないかな? >>325とか」

浮気

雪歩「浮気…………のこととか」

社長「ん?」

律子「ちょっと雪歩! それはプロデューサーたちの問題で……あ」

雪歩「そうですよ、律子さん!」

ゆきりつ「「てぃあらちゃん!!」」

春香「?」




響「それでまだ、目覚めていないのか? その子」

雪歩「うん……」

律子(私はピッケルで強引に砕いたことが一因になってる気がしてならないけど)

雪歩「あっ、キャンプはあれです! 事務所が元に戻りつつあるから割と近くにありました!」

貴音「ふむ……目覚めたばかりなのですが……私が力になれるのならば」

響「自分の太陽パワーに任せとけー!」

小鳥「私の出番よ! また女の子達を操って解決してみせる!」

千早「……これでいいのかしら」

P「なあ、てぃあら……ごめんなぁ……」

P「俺、お前がこんなに大事なのに……自分の上司の奥さんと……たはは……」

P「情けないよなぁ……きっと、お前が今日事務所に来たのも俺を止めるためだったんだろうなぁ……」

P「危険を顧みず俺のところに行こうとして……吹雪に突っ込んで……」

P「俺は、――さんじゃなく、もっとお前を見るべきだったんだ――……」

P「もう絶対――さんには会わないからさ、目を、目を覚ましてくれよおおお!」



雪歩(キャンプの中から……プロデューサーさんの声が……)

雪歩(今出た名前。社長の奥さんの名前だよね……)

律子「社長……」

社長「………………」

社長「過ちは――――誰にでもあるものだ」

小鳥「え?」

社長「彼にも……家内にも……私にも、な」

雪歩(社長……涙を堪えてる)

社長「踏み込んでしまったこと、楽しさを忘れられなかったこと、そして気付かなかったこと……罪は最後が一番深い」

社長「それならば――雪解けしているというのならば、その春に気ままに浮かれている振りをするのが、罰であり、責任なのだろう」

社長「そう、私は思うよ――」

小鳥「社長……? どちらに」

社長「少し泣いてくるよ……そして、最後に風を味わってくる。冬の冷たさも春の優しさも両方忘れぬように……」

輝衣新「」

P「みんな……目を覚ますことができると言うのは本当なのか」

小鳥「ええ。春と冬の力――響ちゃんに残った沖縄パワーと、貴音ちゃんに刻まれた冬将軍の力の欠片を使えばきっと」

響「これで最後だ! バッチリ決めてやるさ!」

貴音「ええ、心配なさらぬよう」

P「頼む! 頼みます! 娘を……!」

小鳥「責任重大ね!」

千早「小鳥さん、どうすればいいんですか?」

小鳥「ええ……響ちゃん! 貴音ちゃん! 二人で>>392をして!!」

千早「小鳥さん、テンパリすぎです」

小鳥「ご、ごめんなさい! ごめんなさい!!」

小鳥「ふ、不安にならないでくださいね!? プロデューサーさん!」

響「まったく、この土壇場でミスるあたりピヨ子だよなー」

P「あの、落ち着いて!」

小鳥「ばしっと……かっこよく……!」

小鳥「おほん」

小鳥「これでみんな緊張がほぐれたでしょ?」

貴音「おお、私達をリラックスさせる為に!」

千早(そういうことにしておきましょう)

小鳥「響ちゃん! 貴音ちゃん! 二人で>>350をして!!」

おしくらまんじゅう

小鳥「おしくらまんじゅうをして!」

P「そんなのでホントに……」

響「おしくらまんじゅー!」ギュー!

貴音「押されて泣くなっ!」ギュー!

千早「二人はすぐさま実行に移したわね」

雪歩(響ちゃん、うらやましいなぁ……)

響「おしくらまんじゅー!」ギュー!

貴音「押されて泣くなっ!」ギュー!

P「お前ら……」

小鳥「こんなに必死になっておしくらまんじゅうします? ……娘さんを助けたいって二人とも思ってるんですよ?」

小鳥「信頼してください」

P「……」

響「おしくらまんじゅー!」ギュー!

貴音「押されて泣くなっ!」ギュー!

ぶつかり合った冬と春の力。それは生の眠りと覚醒の力。
――二つの力は一つとなり、止まる少女を眠る少女へ、眠る少女を生命に満ち満ちた少女へと変えていく――

P「あ、あ、あ……」

輝衣新「――――……お父さん」

P「てぃあらぁああああああああああああ!!」





亜美「事務所直ったみたいだねー!!」ガチャ!!

亜美「ってなんで兄ちゃん泣いてんの!? その子誰?」

真美「んっふっふ~……亜美がもうちょっと大人になったら教えたげる!」

亜美「なにそれー!?」

律子「決着、か……」

伊織「ふんっ、本当に人騒がせな事件って重なるものね!」

春香「まあまあ、いいじゃない」


――――氷は溶けたんだから、さ

雪歩(……今日という日を日記に残そう)


亜美ちゃんが開け放ったドアから、冷たい外気が元に戻った事務所の中を撫でていく。

暦の上では立春とはいえ、冬の寒さはまだまだ日本に居座りそうだ。

いや、例え春になっても、夏になっても――『冬』はきっと落とし穴のように訪れるものなのだろう。

まさしく今日のように。

だけど。――冬が冬であることの冷たさは、誰も補償できないけれど。

きっとその冷たさは『過ぎてから』意味をかたどるのだ。

それがきっと、凍りつくことの意味であり――氷を溶かすことの目的なのだ。


冬は去り……鬼は外。

そして、春と……

雪歩「福は内――」


完!

終わり。久々に雪歩で書いた
12時間お付き合いありがとうございました

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