モバP「え?トレさんを休日に?」マス「誘いたまえ」(71)

iPhone代行

P「またも、随分と突然ですね。こういうことはあまり身内の方は言わないのでは?」

マス「P殿もご存知かと思うが、トレは我々家族の家事全般を一手に引き受けている。いわば母親がわりだ」

P「とすると、マスさんは父親がわりみたいなものですね。あはは」

グイッ

マス「次は君のほほ肉をそぎ落とすので覚悟したまえ」

P「ふひまへん……いひゃい」

マス「家事に加え、トレーナーとしての仕事もやっている。本人が望むとは言え、オーバーワークはよくない」

P「確かに」

マス「そこで、次の休日は完全オフにしようと思う。家事はあとの二人に任せる」

P「しかし、休日くらいトレさんも一人でのんびりしたいんじゃないんですか?」

マス「アレは身内の目から見てもそういうのは不器用な娘だ。放っておいたら一人でトレーニングをしかねない」

P「ありうるな……でも、彼氏や男友達とかいるんじゃないんですか?」

マス「残念だが、これまでそういった浮いた噂の一つもない。二人きりで逢瀬すらしたことないだろうな」

代行?

P「そうなんですか?あんなに可愛いのに?」

マス「奥手が悪いというつもりはないが、ここまで何もないと姉としても不安になるのでな」

P「それで、僕を?」

マス「君は普段からアイドルに接している分女性の扱いに慣れている」

P「振り回されてばかりですよ……あれを慣れと見ますか?」

マス「まあ、あとは君ほど人畜無害な男も珍しい。そう言う意味では安心だ」

P「はぁ……」


>>3
PCからは立てられなかったんで

マス「なんだ?乗り気ではないようだな?トレが相手では不満か?」

P「滅相もない!逆に、僕が相手じゃトレさんが可哀想なのではと…」

マス「……」

P「どうしました?」

マス「鈍感もここまで来ると犯罪に等しい。私が大臣なら鈍感な男は銃殺するよう法改正したい」

P「ええええっ?」

マス「ともかく受けるのかどうなのか?はいかイエスで答えたまえ」

P「一択じゃないですか!も、もちろん、喜んでエスコートさせていただきます」

マス「それでよい。自分に素直になるのもプロデューサーの資質だ」

P(また、大変なことを引き受けてしまったぞ……)

支援

詠夜空希的なネタ代行かと思った

支援

――――――――――――デートの日の朝、トレーナー姉妹宅

トレ「さて、朝ごはんの準備しないと……」

マス「……」

ベテ「……」

ルキ「……」

トレ「あれ?姉さん達もう起きてたんだ?珍しいわね」

マス「トレ、少し話がある」

トレ「わかりました。ご飯の準備するのでちょっと待ってくださいね」

マス「いや、不要だ。今日はお前に完全オフを言いつける」

トレ「え?だって、今日はもともとレッスンもないしオフの予定では?」

マス「さっきも言ったが『完全』オフだ。家事をする必要はない」

トレ「ええええ!だって……それじゃあ……」

マス「家事はこの二人が代行するから安心しろ」

ベテ「そういうことだ」

ルキ「任せてよ!」

iPhoneで立ててiPhoneで書いてるの?

ぴんぽーん

マス「来たか。時間通りだ」

P『おはようございます。Pです』

トレ「Pさんっ?!」

マス「よく来たP殿。扉を開けたので上がってきたまえ」

P『わかりました』

トレ「やだ!?ど、どうしよう……まさかPさんが……」

マス「どうしても一人がいいなら、P殿にはお引き取り願うが?」

トレ「そんなことできるわけないでしょ!」

マス「早く準備しないとP殿が上がってきてしまうぞ」

トレ「そうだ!こんなことやってる場合じゃない!!早く着替えないと……」

ルキ「お姉ちゃん、私も手伝ってあげる!」

ベテ「時間が惜しい。私も手伝う。部屋に行くぞ」

トレ「え?え?ちょっと……」

ルキちゃん可愛いよね

>>10
iPhoneはWi-FiでつないでるからIDは同じ
普段2chはiPhoneでしかしないし、PCは投下用にしかやらない
投下してるのはPCから

ルキちゃんの家事とか心配だな

>>13
wifi使うとID一緒なのか、知らなんだ

――――――――――――トレの部屋

トレ「ああん、どれ着て行ったらいいのかしら?」

ルキ「お姉ちゃん、下着はどうするの?」

トレ「し、下着?今はそんなこと必要ないでしょ!!」

ルキ「お姉ちゃんわかってないなあ。万が一のこともあるでしょ?」

トレ「そ、そ、そんなこと……私は心の準備が……」

ルキ「ふっふっふ、私のとっておきを貸してあげようか?これならPさんもイチコロだよ」

トレ「イチコロって……そんな」

ベテ「そんな子供趣味な下着などP殿が喜ぶはずなかろう。第一、ルキのサイズじゃトレには小さすぎる」

ルキ「むきーっ!どういう意味よっ!!」

ベテ「こういう時こそ、私の出番だな」

トレ「……大丈夫なの?」

ベテ「機能性、通気性、そして全国で調査された結果を元に男性が好むデザインで作られた、まさに究極の下着だ」

トレ「これって……ほとんど紐じゃない……」

ルキ「こんなのオバサンくさいよー」

ベテ「なにおうっ!」

トレ「ああああ!もうっ!!」

ガチャ

トレ「みんな!!出て行きなさーーーーい!!!」

ベテさんのセリフで「P殿」って書いたけど本当は「P」が正解
投下したあとで気づいた
すいません

P「」

トレ「えええ!?Pさんっ!!」

P「今、着いたんでマスさんから上がって来いといわれたんで……そしたら、扉が開いて…」

トレ「こ、これは……」

P「トレさんの気持ちも考えず、勝手に申し訳ありません……」

トレ「ちちちち、違いますっ!!ままま、待っててください!!!」

バタン

P「すごい真っ赤になってたな……」

こないだなんとなくバレンタイントレさんの親愛度上げてたらクッソ可愛くてびびった

――――――――――――居間

マス「まあ、P殿。トレの支度が終わるまでこちらでくつろぐといい」

P「は、はい」

マス「今日はどのようにして来たのかね?」

P「一応、車で来ました」

マス「マンションの駐車場に停めてきたかね?空きはあるが」

P「い、いえ……近くのコインパーキングに」

マス「なぜだ?」

P「だって、周りはジャガーやベンツやフェラーリばかりですよ?型落ちした中古の国産車なんか止めたらみなさんに悪いかと」

マス「君はそういうところは小さな男だな。一皮剥ける必要があるぞ」

P(……他意はないんだよな?)

剥ける(意味深)

一番孕ませたいアイドルは間違いなくルキトレちゃん

トレ「お、お待たせしました……Pさん」

P「!……」

トレ「そ、そんなに見ないでください……お化粧が手抜きで……恥ずかしい」

P「い、いえ……そのままで、というよりそれがいいです」

トレ「は、恥ずかしい……」

P(むちゃくちゃ可愛い…アイドルなら間違いなくスカウトしてたぞ)

マス「準備が出来たのなら行ってくるんだ。今日はゆっくり心身ともに休めてくるんだぞ」

トレ「姉さん……ありがとうございます」

P「それでは、トレさんをしばらくお借りします」

ルキ「今度は私も連れてってくださいね!Pさん!」

P「そうだね。マスさんの許しがあれば」

ベテ「トレ、Pが襲ってきたら迷わずその警報ブザーを引くんだぞ。120dbの音がお前を守ってくれる」

トレ「もう!姉さんったら!」

P(そこまで信用がないのか……)

剥けてないのか・・

http://i.imgur.com/fnwfZu1.jpg
http://i.imgur.com/4UijOZz.jpg
マスタートレーナー(28)

http://i.imgur.com/WGEP59O.jpg
http://i.imgur.com/z3HpYAT.jpg
ベテラントレーナー(26)

http://i.imgur.com/DX03qgF.jpg
http://i.imgur.com/9rNlh0M.jpg
トレーナー(23)

http://i.imgur.com/lZoehlE.jpg
ルーキートレーナー(19)

トレーナーさんのスパッツもぐもぐしたい

――――――――――――車中

P「狭くて汚いですが我慢してくださいね」

トレ「いいえ、とんでもない。Pさんらしくて素敵です」

P「よかったら、音楽でもどうぞ。ダッシュボードにCDありますから」

トレ「たくさんありますね……あ、じゃあ、これを」

~♪

P「これって…きらりの曲ですね」

トレ「はい。私、この曲好きなんです。元気になれますし」

P「そう言ってもらえると、プロデューサーとしては嬉しいの一言ですね」

トレ「それに、きらりちゃんも一生懸命頑張ってましたから」

P「そうですね」


>>26
画像先輩ありがとう

ルキは19歳にしては明らかに幼いよね

~♪

トレ「♪まーしゅまーろほっぺー ゆびっさきっで ぷーにぷに」

P「……」

トレ「♪たのっしそーに あなたが はじいてわらう ぷにp」ハッ

P「……」 

トレ「!!……すいません!私ったら無意識に…」

P「いやいや、すごく上手いですよ!もっと続けてください」

トレ「ももも、もういいです……恥ずかしい」

P「そうですか?きらりとは違った味が出ていいと思います。覚えるまで聞いてもらえるのはプロデューサー冥利に尽きますし」

トレ「……きらりちゃん、この歌もらった時にすごく喜んでて……いつも、私と練習してたんです。そしたら、私まで覚えちゃって…」

P「そうだったんですか。ご迷惑をおかけしました」

トレ「いえ、とんでもない!きらりちゃん、本当に可愛くて優しい女の子なんです。私も大好きですから」

トレ4姉妹は、下二人の可愛さが抜きん出てるよね
上二人もいいんだけど

ベテトレさんはいただいておきますね

ユニットデビューまだかな?

>>33
トレ姉妹「ポケモンゲットたぜ!」

P「へえ……そういえば、きらりで思い出したんですが、ダッシュボードにメモが入ってませんか?」

トレ「あ、はい。ありますね」

P「前もってきらりがオススメするスポットを書いてもらってたんです。このへんだと思うんですけど……なんて書いてあります?」

トレ「えっと……きらりんのオススメはぴはぴスポット☆」

P「……たぶんそれタイトルですね」

トレ「きらきらしてる信号をにょわーっと右に行くと、おっきいお店があるにぃ☆その前をきゅんきゅんすきっぷで歩くとネオンがピカピカしてりゅー!なにそれきれーい☆」

P「……信号はキラキラしないだろ」

トレ「んでんで、てぃっしゅ配ってるくまさんといっしょに遊んじゃった!きゅーてぃーきらりん☆」

P「何やってんだよ……」

トレ「歩いていったらみっつめのかどを曲がるとかわいい看板があるからそこだにぃ☆ちゃんとついたらほめてー!わかんなかったらおまわりさんにきいておにゃーしゃー☆」

P「……しまった。さっぱりわからん」

支援

トレ「多分、そこを左ですね……あっ、あのお店じゃないですか?」

P「今のでわかったんですか?!」

トレ「なんとなくですけどね……きらりちゃんの言葉はクセがありますけど言いたいことはわかります」

P「すごいな。『にょわー☆Pちゃん、大好きだにぃ!』って言ってもらえます?」

トレ「い、言えるわけないですよ!!」

P「ははは、ですよね。きらりのモノマネは流石にハードルが高いか」

トレ(セリフの内容に問題が……)

きらりはかわいいなあ!

――――――――――――ファンシーショップ

トレ「なんか……キラキラしたお店ですね……」

P「きらりの情報によると、カワイイ小物やぬいぐるみ等を集めた店らしいです」

トレ「きらりちゃんらしいですね」

P「トレさんは、ぬいぐるみとか持ってるんですか?」

トレ「子供の頃は持ってましたが、さすがにこの年齢になりますと…」

P「まあ、たまには童心に帰ってみるのもいいと思いますよ」

トレ「はあ…」

P(しかし、派手な店だよな。オシャレ小物にぬいぐるみか……トレさんにはどれが似合うんだろ?)

P(ぬいぐるみとかはあんまり反応が良くないから、こういう文房具類なんかいいかもな)

P「トレさん、これなんかどうです?……って、あれ?いない?」

P「どこ行ったのかな……あっ、いた」

トレ(……)

P(黙々と乱れたぬいぐるみの列を陳列し直してる……マメだな)

P「トレさん」

トレ「あっ、はい…」

P「直さなくても大丈夫ですよ。お店の人がやってくれますから」

トレ「す、すいません……ちょっと、気になっちゃって……」

P「癖になっちゃってるとか?」

トレ「ごめんなさい……こういう楽しみ方じゃないんですよね」

P「いいんですよ、気にしないでください。ちょっと早いけど昼食にしましょうか?」

トレ「は、はい……お任せします」

P(ここは、あまり合わなかったかな?)

――――――――――――日本料理屋

P「ここ一度来てみたかったんですよね」

トレ「すごく高級そうですよね……」

P「休日のランチは特別メニューが出るんですよ。しかも割安で」

トレ「そうだったんですか」

P「注文しましょうか?僕は和牛ハンバーグで。トレさんは?」

トレ「じゃあ、カレイの煮付けで」

P(……渋いな)

P「うんっ!美味いなコレ!なかなか食べられないんだよな」

トレ「……」

P「子供の頃からハンバーグが大好きでして、この照り焼きソースがまた」

P「わっほう!ほらほら肉汁がこんなに」

トレ「……」ブツブツ

P(すごく煮付けを見てる。なに呟いてるんだろ?)

トレ「この煮汁、なんで甘いんだろ?お酒が違うのかな?カレイも柔らかい……煮てる時間が違う?いや、下ごしらえの段階で……」ブツブツ

P(料理の研究をしてるのか……一生懸命だな)

トレ「!!……あ、あ…ごめんなさい。何かおっしゃってたんですよね?」

P「いえ、大丈夫ですよ。どうです?参考になりそうですか?」

トレ「ええ、とても。家に帰って成分やカロリーから見てみないとわかりませんが参考になります」

P「そういう観点でも料理を見られてたんですね」

トレ「姉さん達だけでなく、アイドルの子達にも教えてあげたいです。みんな育ち盛りですからね」

P「やっぱり、トレさんは仕事熱心だ」

トレ「あっ……いえ……すいません」

――――――――――――車中

P「さて、次なんですが…」

トレ「……Pさん」

P「はい?どうしました?」

トレ「あの……私といても楽しくないですよね……」

P「そんなことないですよ?どうしてですか?」

トレ「私……男の人と遊んだことないですし……その、皆みたいにお互い楽しむにはどうすれば……」

P「ふむう……」

トレ「せっかくのPさんのオフを私が潰してしまうのは心苦しいです……今日はありがとうございました」

P「待ってください。僕は退屈だとは思ってませんし、自分だけが楽しみたいとも思っていません」

トレ「でも……」

P「僕の仕事はプロデューサーです。それは、ファンのみんなを楽しませることです。いつもそれを一番に考えています。今日はその対象がトレさんです」

トレ「……」

P「トレさんが本当に楽しんでくれることが僕の楽しみです。こればっかりは職業病みたいなものなんで」

トレ「……」

P「もう少しだけ付き合ってもらえませんか?きっとトレさんを楽しませてみせます」

トレ「……でしたら……お任せします」

P「約束します……あと、ついでにトレさんも約束してください」

トレ「何をですか?」

P「つまらないなら、つまらないとはっきり言ってください。決して『ごめんなさい』や『すいません』と言わないでください」

トレ「えっ?……私そんなに言ってました?」

P「多分無意識に言ってると思います。どうです?今日だけ頑張ってみませんか?」

トレ「…わ…わかりました」

P「言ったら罰ゲームですよ」

トレ「えええっ?……ううぅ……はい」

P「じゃあ、出かけましょうか。ちょっと高速に乗りますね」

トレ「高速?どこか目的地でも?」

P「それは秘密です。行きましょうか」

――――――――――――高速SA

P「ちょっと、ここで休憩取りましょうか」

トレ「はい。広くていいところですね……Pさん、あれは何ですか?」

P「あれはドッグランですね。犬を遊ばせたりする施設です」

トレ「へええ。最近じゃそういうものもあるんですね」

P「犬も車の中に押し込められては息がつまりますからね。たまには遊ばないと」

トレ「……」

P「僕、ちょっと飲み物と何かつまめるもの買ってきますね」

トレ「ああ、それなら私も」

P「大丈夫ですよ。今回おすすめがあるんです。そこのベンチで休んでてください」

トレ「あ、はい……」

P(よし、やっと買えた。ここの角煮まんじゅう美味いんだよな)

P(あれ?トレさん、何してるんだろ?)

P(子犬がトレさんにじゃれついてる)

トレ「あはっ♪カワイイね」

女の子「うんっ」

子犬「きゃんっ」ペロペロ

トレ「あっ、もう♪ふふふっ」

P(やっぱり、可愛いな……よし)

女の子「このコがなつくなんてめずらしいの。おねえちゃん、ありがとー」

トレ「いえいえ。どういたしまして」

女の子「ばいばーい」

トレ「ばいばい」

P「トレさん」

トレ「あっ、Pさん。見てらしたんですか?」

P「ええ。あの子は?」

トレ「ワンちゃんが私のところに走ってきたんですよ。あの女の子は飼い主で」

P「そうだったんですか。あまりにも可愛いのでつい写真撮っちゃいました」

トレ「や、やだ……やめてくださいよ」

P「あはは。すいません…はい、ここの角煮まんじゅう美味いんですよ」

トレ「ありがとうございます……あれ?Pさん今『すいません』って?」

P「あっ!しまった……罰ゲームですか?」

トレ「ふふふ。いいんですよ」

――――――――――――道の駅

P「お疲れ様でした。到着しましたよ」

トレ「ここは?どういうところなんですか?」

P「道の駅と言って、わかりやすく言うなら一般道のSAみたいなものです」

トレ「へえ…初めて来ました」

P「それじゃあ、入ってみましょうか」

トレ「はい」

――――――――――――店内

トレ「うわぁ……すごい!お野菜がいっぱい!!」

P「この地域の野菜や果物、魚まで集まってくるんですよ」

トレ「そうなんですか。なんかワクワクします」

おじさん「おお?もしかして、ぷろぢゅーさーさんか?」

P「ご無沙汰しております」

おじさん「ちょっと待っててよ。おーい、おっかあ!Pさん来てくれたぞ!」

おばさん「あれま?Pさん、お久しぶり!今日もお仕事?」

P「いえ、今回はプライベートです」

おじさん「そこのべっぴんもたれんとさんか?ええのー、ワシも農家やめてぷろぢゅーすしてみたいのう」

おばさん「なにいってだ?こんなジジイじゃかわいそうだべ?なあ?」

トレ「い、いえ……わたしは……」

P「この方はアイドルじゃないんですよ。簡単に言えばアイドルの先生みたいなもんです」

おじさん「ほええ。やっぱ都会っ子はちがうのー」

P「トレさん、紹介しますね。この道の駅の責任者にあたるご夫妻です。以前、ロケでお世話になったんですよ」

トレ「はじめまして。トレと申します」

おじさん「いやまあ、きれいな人だなぁ……Pさんの恋人け?」

トレ「えっ?!い、い、い、いえいえ」

P「残念ながら違います。こんな綺麗なお嫁さんがいたら、もっと自慢しますよ」

トレ「Pさんまで!……もうっ」

おばさん「おじょうちゃん、これ食ってみっぺか?」

トレ「お漬物ですか?いただきます……ん~、美味しい!!」

おばさん「ウチで漬けたんだ。ぬか漬けだ」

トレ「これって、いいぬか床使ってるんですね!コクがあって味が染みてる……市販の味噌じゃないですよね?」

おばさん「詳しいねえ。自家製の味噌だ。こっち来てみてみるかい?」

トレ「いいんですか?!是非、見せてください!」

おじさん「ウチのおっかあ、連れ回してんな?珍しいっぺ…あの子のおかげだ」

P「僕も連れてきた甲斐がありますよ」

トレ「Pさん!こっちこっち!!見てくださいよ!!」

P「あはは、今行きますよ」

P(トレさんイキイキしてるな……すごくいい笑顔だ)

しえん

トレ「Pさん、見てください!こんなに買っちゃいました!」

P「随分、買い込みましたね」

トレ「だって、お野菜はみんな新鮮だし、お漬物も美味しいし、お味噌もすっごく美味しいんですよ!」

P「もしかして試食たくさんしました?」

トレ「えっ?……ま、まあ……おいしくってつい……えへへへ」

おばさん「まあ、喜んでもらってウチらもうれしいわ。これも、持っていきな」

トレ「これは、柚子ですか?いい匂い……」

おばさん「お嬢ちゃんきれいだから、これ風呂に浮かべたら肌ツルツルでもっと綺麗になるわ」

トレ「わあ!ありがとうございます!」

おじさん「いい子だべなあ。ウチのおっかあとあんなに楽しそうにしとる」

P「ですよねえ」

おじさん「そんな他人事みたいに……はやく捕まえとかないと持っていかれるべ?」

P「それはトレさんが決めることですから」

おじさん「Pさん、そんなんじゃいかん。二人ともお似合いやから次は嫁にして来な」

P(ハードルが高いな……)

トレ「Pさん?何話してるんですか?」

P「い、いえ、別に……あははは」

トレ「??」

P「この後、ちょっと見せたいものがあるんですがいいですか?」

トレ「はい!楽しみです。ふふふっ」

――――――――――――山の展望台

トレ「うわあ……すごくいい景色……」

P「今がちょうどいい時間帯なんですよ。山の向こうに日が沈むのと同時に上の方では星空も出てますし」

トレ「本当……綺麗……」

P「僕にもうちょっと稼ぎがあれば、高層ビルの上から夜景を見ながらディナーとかできたんですけどね。面目ない」

トレ「いいえ……都会の夜景もいいと思いますが、私はこの景色のほうが好きです」

P「今日は色々振り回してしまいましたね。疲れたでしょう?」

トレ「そんなことありません。普段では見られないような驚きや発見がたくさんありました」

P「そう言ってもらえると、来た甲斐がありました」

トレ「Pさん……私、どうしてPさんがアイドルから信用されるのか、わかる気がしました」

P「自分ではわかりませんが……どうしてですか?」

トレ「うまく言えないですけど……本当に考えてくれてるんだなって。飾り気はないけど、すごく真っ直ぐに伝わってくるんですよ」

P「そう言われちゃうと、なんか照れますね。ただの不器用なだけなのに」

トレ「不器用だけど真っ直ぐなんです……だから、自分でも気づかなかった所が素直に出ちゃうんです。それってすごく大事な才能なのではないかと思います」

P「恥ずかしいな……」

トレ「私、トレーナーの仕事も家事も全部大好きです。大変な時もあるけど、辞めたいと思ったことはありません」

トレ「ずっと、そういう生活でいいと思ってましたし、変えたいも思いませんでした。だけど
……」

P「だけど?」

トレ「いろいろな物をみて、いろいろな物触れて、いろいろな人に出会って……私一人では絶対できないようなことをPさんのおかげで体験出来ました」

P「そう言って頂けただけで僕は満足ですよ」

トレ「そして……Pさんが本当に優しいんだってことがわかりました」

P「……」

トレ「Pさん……わたし……わたしは……」

P 「……」

トレ「……くしゅんっ」

P「あっ、気が付かずに……これ着てください」

トレ「そんな!それじゃPさんが…」

P「僕は大丈夫ですよ。割と寒さには強いんで。どうぞ」

トレ「ありがとうございます……Pさんの匂いがします」

P「うげっ!この間、洗濯したはずなのに……」

トレ「ふふふ。私、この匂い…………すきです」

P(……なんか照れるな)

――――――――――――マンション前、車内

P「さて、到着しました。今日一日お疲れ様でした」

トレ「はい……」

P「荷物のほう、上まで持ちましょうか?」

トレ「い、いえ……だいじょうぶ……Pさん!あのっ!」

P「ん?どうかしましたか?」

トレ「え、えっと……ば、罰ゲームです!SAの時の罰ゲーム!」

P「うそっ!今になってですか?だってあの時……」

トレ「ダメです!デコピンするんで……目を瞑ってください」

P「ひいいいいっ……お手柔らかに頼みますよ」

トレ「……」

P「……」



ちゅっ



P「え?!………今のって?」

トレ「ば、ば、ば罰ゲームですから!!……今日はありがとうございました!!それじゃあ!!」

バタン

P「行っちゃった……ほっぺにキス……」

なんと初々しい

――――――――――――トレ姉妹の家、玄関

トレ「ただいま帰りました」

ルキ「おかえりーお姉ちゃん!ねえねえ、どうだった?」

ベテ「随分早かったんだな?もっと遊んでても良かったんだぞ?」

トレ「大丈夫だから。これ、おみやげ」

ルキ「ん?野菜に漬物に……柚子?」

ベテ「買い物に行ってきたのか?」

トレ「違うの……デート、すごく楽しかった……」

ベテ「買い物デートにしては庶民的すぎるな……」

トレ「食事まだでしょ?……準備するから」

ルキ「う、うん……」

トレ「着替えてくるからちょっと待ってて」

ばたん


ルキ・ベテ「???」

――――――――――――トレの部屋

トレ(初めてしちゃった……キス……)

トレ(不意打ちみたいだったけど……ちゃんと言えなくて……)

トレ(でも……最高のおみやげになっちゃった……ふふふ)


ルキ『おねーちゃーん!ごはーん!!』


トレ「はーい!今行きます!」

トレ(まだまだ、これから!がんばろうっ!!)



おわり

これで終わりです
みんなもっとトレさんたちを大事にしよう(提案)

まだまだこれから!

乙!

トレ姉妹シリーズはまたいつか挑戦しよう
また四姉妹でもいいけど

トレちゃんたまにフロントに入れてるよ

バレトレさんとサマトレさんのイラストが好きすぎる

良かった

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