不良女「おい!」男「な、なんだよ」 (26)

不良女「ここなんだけどよ…」

男「あぁ、これはこっちの問題と同じ解き方で…」

不良女「うーー」カキカキ

不良女「…こうか?」

男「うん。正解」

不良女「ぃよっし!」

男「ふふっ」

不良女「………」カキカキ

男「………」サラサラ

不良女「…ん??」カキカキ

男「………」サラサラ





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不良女「………」カキカキ

男「………」サラサラ

不良女「なぁ」カキカキ

男「ん??」サラサラ

不良女「今更なんだけどよ」

男「んー?」サラサラ

不良女「なんで学校に畳があるんだ?」

男「茶道部だからね」サラサラ

不良女「あぁ。………じゃあさ」

不良女「なんでコタツまであんだよ」

男「畳と言えばコタツだからねー」サラサラ

不良女「なるほど……なるほど?」

男「みかんもあるよ?」ハイ

不良女「おう」アリガト

不良女「……んん?」

男「ん?、よし。ちょっと休憩しようか」

不良女「お、おう」

男「お湯も沸いたみたいだし、紅茶と珈琲どっちが良い?」

不良女「あ、えーと…任せる」

男「はいはい。じゃあ今日は紅茶にしようかな?」ゴソゴソ

男「???♪」

不良女「………なぁ」

男「なーにー?」

不良女「茶道部なんだよな」

男「だよー?」

不良女「ならよぅ、普通抹茶じゃね?」

男「あ、抹茶のが良かった?点てようか?」

不良女「いや、苦いのはいらないけど…」

男「差別は良くないよ?紅茶も立派にお茶なんだから」

不良女「お、おう、すまん」

男「なんのなんのーーっと、はい」コト

不良女「ども」ズズズ…

不良女「相変わらず美味いな」

男「愛情と蜂蜜たっぷりだからね?♪」フフ

不良女「おう……って、あっ///」カァッ

不良女「不意打ちはやめろ///」

男「まぁまぁ」

不良女「まったく…」

男「あ、お茶うけもあるよ」ハイ

不良女「おう」サンキュ

男「はぁー」

不良女「ふぅ」

男「すっかり平和になったよね」

不良女「あぁ。……色々世話になったな」

男「なんのなんの。おかげで不良女さんと仲良くなれたしね」ニコッ

不良女「にゃっ!…おう」テレテレ

男「………」ボーッ

不良女「………はふぅ」うとうと


ガラッ!


?「遅れて飛び出て良い匂い!先輩!私にも下さい!」

男「あ、後輩ちゃんいらっしゃーい。紅茶で良いかい?」

後輩「はい!大盛りで!」

男「はいよー」イソイソ

後輩「あ、不良女先輩もいらしてたんですね!こんにちは!」

不良女「おーう…おはよう」メガサメタ

後輩「はい!おはようございます!」

男「はい、熱いから気を付けてね」コト

後輩「はい!いただきます!」グイー

後輩「!!!せ、先輩!」

男「ん?」

後輩「あひゅいれす…」

男「あーあー」

不良女「はぁ…」バカダ

男「落ち着いた?」

後輩「ひゃい。お手数おかけしました…」

男「熱いからゆっくり飲もうね?」

後輩「はいー」

後輩「それにしても」

不良女「あんだよ?」

後輩「不良女先輩がいるのもすっかり見慣れましたね」

不良女「あんだよ、文句あんのか?」

後輩「いえいえ!賑やかなのは良いことですから!それに私、不良女先輩好きですよ!」

不良女「おぉう///」

後輩「照れたー」フヘヘ

不良女「か、からかうんじゃねうよ!」

後輩「えへへ」コクコク

不良女「まったく…」ズズズ

後輩「ふへぇ」

不良女「はふぅ」

男「平和だねぇ」ズズズ







後輩「そう言えば先輩たちは何してたんですか?」

男「んー。宿題と予習かな?」

不良女「さっぱりだけどな」トオイメ

男「あはは」

後輩「なるほど!じゃあ私もしていっても良いですか?」

男「もちろん。じゃあ僕達もそろそろ再開しようか?」

不良女「おーう」

後輩「ふふーんふーん♪」ゴソゴソ

不良女「あー、どこまでやったかな」

男「んーと、ここからだね」

不良女「おう。あんがとよ」

男「いえいえ……さてっとー」

男「………」サラサラ

不良女「………んー」カキカキ

後輩「………」カキカキ

不良女「……なぁ」カキカキ

後輩「にゃんですかー?」カキカキ

不良女「そういや後輩って成績はどうなんだ?」

後輩「はい!こう見えて最近は赤点は回避してますよ!」フンス

不良女「それは…良いのか?」

男「まぁ、最初がねぇ…」

不良女「ん?」

男「正直、前の不良女さんのが良かった的な?」

不良女「………はぁっ!?」

後輩「もう少しで留年でしたー」ナミダメ

不良女「おいおい」

後輩「でも先輩のおかげで無事進級できますし?」

男「結果良ければ無問題?」

後輩「もーまんたいです!」ペカー

不良女「良いのかよ。ってまぁ、私も人の事言えないけどよ」

後輩「えへへ」




キーンコーンカーンコーン

男「おっ」

不良女「あぁ?もうそんな時間かよ」

後輩「あっという間でしたね!」

男「んじゃ、そろそろ帰ろっかー」

後輩「はーい!」

不良女「おーう」


ガサゴソ


男「じゃあ、部室の鍵返してくるね」

不良女「ん」

後輩「はい!お願いします!」

不良女「………」

後輩「………」

後輩「不良女先輩?」

不良女「なんだ?」

後輩「先輩とはどこまでいきましたか?」

不良女「なっ!///」

後輩「ほらほら素直にはいてくださいよー」ニヤニヤ

不良女「………いや、それは、その」モジモジ

後輩「そろそろキスくらいはしましたか?」

不良女「きっ!きききキスとかまだはえーよ!バカ!」バシーン

後輩「ふにゃっ!……痛いですぅ」サスサス

不良女「あっ!わりぃ!大丈夫か?」

後輩「はいー。ふへへ。それにしてもさっきの不良女先輩可愛かったですよ」

不良女「かわっ…うぅ///」

男「おまたせー」

後輩「あ、お帰りなさい!」

男「じゃあ、帰ろっかー」

後輩「はーい!」

不良女「おぅ…」

男「ん?不良女さん顔赤いけど大丈夫?」

不良女「お、おう大丈夫だ!///」

後輩「ふへへ」ニヤニヤ

男「?」

不良女「なんでもねーよ!」

男「?うん」

不良女「………」

後輩「……あーっ!」

不良女「」ビクッ!

不良女「なんだよ急に!」

後輩「私、この後用事があるの忘れてました!先輩、不良女先輩お先に失礼しまっす!」ボウヨミ

男「あ、そうなんだー。んじゃねー」バイバイ

不良女「お、おい!後輩!」

後輩「でわでわー!」ウィンク


男「全力で走って行ったね」

不良女「あぁ」

男「?」

不良女「うぅ」キマズイ

男「じゃ、僕達も帰ろっか」

不良女「おおお、おう!」

男「はぁー、それにしてもまだまだ寒いねー」

不良女「はぁ…。おう。…あ」

男「どしたん?」

不良女「手袋、忘れたんだった」

男「ありゃ。それはそれは」

不良女「まぁ、大丈夫だろ」

男「寒いよ?」

不良女「死にゃしねぇよ」

男「んー」

不良女「?」

男「はい、手袋」

不良女「いやいや、だいじょう…え、片方?」

男「うん。そしてー」ギュッ

不良女「うひゃあ!」ビクッ

男「こうすれば二人とも温かいからね♪」

不良女「うぅぅ…///」

男「いや?」

不良女「いいい、嫌なわけねえし!」ギュー!

男「痛い痛い」

不良女「あ、わりっ!」パッ

男「なんのなんの」ギュッ

男「じゃ、行こっか」ニコッ

不良女「おう///」ギュッ

こんな日常

不良女「おい!」

委員長「なによ」

委員長「って、不良女さんじゃない。どうしたの?」

不良女「これ、遅れたけど出していいか?」

委員長「ええと…あぁ、進路希望ね。勿論大丈夫よ」

不良女「ん。たのむ」

委員長「はい。承りました」

委員長「って、あら意外」

不良女「んだよ」

委員長「不良女さん、進学希望なのね」

不良女「ああ。一応な」

委員長「これも男君の影響かしら?」ウフフ

不良女「なっ!なんでここであいつの名前が出るんだよ!」

委員長「あら、違うの?」

不良女「……違わねぇけど」

委員長「うふふ」

不良女「んだよぅ」

委員長「不良女さん、ずいぶん素直になったなーって思ってね」

不良女「まぁ、それは自覚してるよ」

委員長「いいこといいこと」ニコニコ

委員長「それにしても進学なのね」

不良女「そりゃ、今の私の成績だと無謀だと思うけどさ…」

委員長「あら、最近は頑張ってるじゃない?まだ取り戻せるわよ。そうじゃなくてね」

不良女「?」

委員長「将来の夢はお嫁さんじゃないのかな、って」

不良女「………!なななな何言ってんだよ!まだはええし!高校生だぞ!」

委員長「あらー?まだってことは、あらー?」ニヤニヤ

不良女「なっななな!謀ったな!ちくしょう!///」

委員長「式には呼んでね♪」

不良女「式、って……お前!あーもう!」カオマッカ

委員長「うふふ。最近の不良女さん、からかいがいがあって楽しいわー」

不良女「てめぇ!」

委員長「どうどう。ちゃんと誉めてるつもりよ?あの頃より今の不良女さんの方がずっと可愛らしいじゃない」

不良女「そりゃ、今思えば前の私は相当だったけどな」ハァ

不良女「…委員長には世話かけたな」

委員長「もう終わった事よ?それに、今じゃすっかり落ち着いたしね」

不良女「まぁなぁ」

委員長「それにしても、前の不良女さんが今の貴女見たら何て思うかしらね」

不良女「言わんでくれ。恥ずかしくて[ピーーー]る」

委員長「あらあら」ウフフ



委員長「あ、そう言えば勉強はどう?」

不良女「ん?」

委員長「今度の試験よ。一つでも赤点だと駄目なんだっけ?」

不良女「ああ」トオイメ

委員長「最近は頑張ってるみたいだけど」

不良女「んー、ちょっとずつだけどな。だんだん楽しくなってきたし。ただ、暗記がどうにもなぁ」スイヘーリーベ

委員長「まあ、それは慣れるしかないわねぇ…」ウーン

委員長「良ければ見てあげましょうか?時間ある時にでも」

不良女「マジか!」テンシダ

委員長「暗記のコツくらいならね」チガウワヨ

不良女「ありがてぇ」

委員長「あ、ただし男君が嫉妬しない程度にね」

不良女「にゃっ!……おぅ」

委員長「そう言えば結局茶道部には入ったの?」

不良女「ん。一応な」

委員長「一応?」

不良女「いや…行っても飲むのは紅茶か珈琲だし、他はダベってるだけなんだよ」

委員長「それは、なんと言うか…」

不良女「だろ?」

委員長「まぁ、男君らしい。…のかしら?」

不良女「紅茶も珈琲も抹茶も、飲み物だから大丈夫なんだと」

委員長「うーん?」イイノカシラ


<フリョウオンナサーン!

委員長「あら、噂をすれば男君?呼ばれてるわよ」

不良女「あぁ。…ちょっと行ってくるわ」

委員長「はーい。またね」

不良女「おう」

<ナンノヨウダヨ

<ウン。アノネー


委員長「…仲良き事は美しきかな、なんてね♪」ウフフ


そんな友達

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