【安価】京太郎「俺が活躍する!?」 霞「ふふっ」【2nd11スレ目】 (1000)


□目的

・咲に登場する女の子(プロ含む)と仲良くなって、

・(あわよくば)同じ屋根の下で暮らしたり、

・あんなこと(入部や部の設立)やこんなこと(大会優勝)をするまでの過程を逝くスレ

・略してSOA安価スレ

・イチャイチャが目的ではありません(棒)

□能力―ステータス―


・精神――

その場の空気に耐えるための重要な能力。低いとプレッシャーに押し負けて気絶や逃走もある
また、好感度が高い状態で相手の精神を傷つけると、病んだり、ひねくれたり、
それは安価を反映する主人公自身にも起こりうる

・麻雀――

麻雀においての強さを表し、これが高ければ高いほど麻雀で勝ちやすくなる
ただし、異能相手にはなかなか勝てない

・異能――

麻雀における異能を判定する
一定以上になると、異能習得イベが発生する

こんな感じ。あとは、

・連投は原則禁止(コンマ判定は連投に含まず)

・5分経ってレスなしであれば連投も可

・コンマ運は無いものとして考えた方が幸せです

・安価連続取得は1度のみ

・ルート入った場合、>>1がルーザーとみなしたものは安価下にします

>>1000について

・本編にて影響を与えるものも可(~が転校してくる。など)

・番外として、本編無関係の小ネタも可

・ただし、本編に影響与えるものをとったとしても、

・ちょっとダメかな(暴力系統など)。と>>1が判断した場合は小ネタになります

新らしいsswiki http://goo.gl/hddKF8   前週sswiki http://goo.gl/AY8HR

【安価】京太郎「俺が活躍する!?」淡「2ndシーズン!」【1スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」淡「2ndシーズン!」【1スレ目】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「俺が活躍する?」小蒔「憑いてますから」【2nd2スレ目】
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【安価】京太郎「俺が活躍する……」【2nd3スレ目】
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【安価】京太郎「俺は活躍してみせる!」 霞「私も手伝うわ」【2nd4スレ目】
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【安価】京太郎「……俺は、活躍しなきゃならないんだ!」【2nd5スレ目】
【安価】京太郎「……俺は、活躍しなきゃならないんだ!」【2nd5スレ目】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「活躍しますよ!」小蒔「は、はい!」【2nd6スレ目】
【安価】京太郎「活躍しますよ!」小蒔「は、はい!」【2nd6スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389198907/)
【安価】京太郎「俺と活躍してくれますか?」小蒔「………………」【2nd7スレ目】
【安価】京太郎「俺と活躍してくれますか?」小蒔「………………」【2nd7スレ目】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「俺は活躍してみせます!」小蒔「えへへっ」【2nd8スレ目】
【安価】京太郎「俺は活躍してみせます!」小蒔「えへへっ」【2nd8スレ目】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「俺が活躍する!?」小蒔「私もです!」【2nd9スレ目】
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【安価】京太郎「俺が活躍する!?」 小蒔「……クスッ」【2nd10スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」 小蒔「……クスッ」【2nd10スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391179630/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391433585


6月 第2週の3日目?

   本日          >     前日

>大星淡   (深愛 10.0/10.0)  >大星淡  (深愛 10.0/10.0)

Ss>宮永咲   (親友 6.2/8.4) >宮永咲   (親友 6.2/7.9)

Ss>宮永照   (心友 7.5/8.7) >宮永照   (親友 7.3/8.2)

√>石戸霞   (恋人 22.2/17.2) >石戸霞  (恋人 22.2/17.2)

石戸明星    (義兄 13.9/11.3)  >石戸明星 (義兄 13.9/11.3)

滝見春   (信頼 4.4/7.4) >滝見春   (信用 3.2/6.2)

狩宿巴   (先生 3.2/5.0) >狩宿巴   (部員 2.0/3.8)

薄墨初美 (友人 3.9/3.8)  >薄墨初美 (部員 1.7/1.6)

N>戒能良子 (宿敵 2.0/2.2)  >戒能良子 (宿敵 2.0/2.2)

瑞原はやり (不満 2.0/1.0)  >瑞原はやり (不満 2.0/1.0)

野依理沙 (知人 1.3/2.0)  >野依理沙 (知人 1.3/2.0)

三尋木咏 (変人 0.8/0.7)  >三尋木咏 (興味 1.5/1.0)

藤田靖子 (興味 1.0/1.0)  >藤田靖子 (興味 1.0/1.0)

小鍛治健夜 (注目 2.7/2.4)  >小鍛治健夜 (興味 1.0/1.0)

Ss=従妹/幼馴染(関係は初期から深く、頼れるけれど恋愛関係になりにくい)

SP=恩人等(特殊条件下の関係。判定なしで遭遇したりもする)

×=制限(特殊な状態。特殊イベントをクリアしない限り変動なし)

N=宿敵(自分と宿敵の取得経験値を負けた場合、倍にする 勝った場合、1.5倍)


京太郎「ん~……まだ来る様子はないしな」

病室で携帯を使って良いのか悪いのか

それがちょっと悩ましいところだが

もうすでにメール送信も受信もしたし時すでに遅い

霞さんは特別な個室と言っていたし

きっと、メールとかをしても良い部屋なのだろう

と、割り切ることにした

だって、携帯なかったらすることないし

いやまぁ、霞さんが読んでいたであろう雑誌もあるけどさ


1、メール
2、雑誌
3、ネトマ
4、その他自由


37分


いきます


1、メール
2、雑誌
3、ネトマ
4、その他自由


安価下~下5


安価下コンマ判定


4 イベント

0 なし

7 イベント


ゾロ目=7

44=4

77=別イベント


霞さんが読んでいた雑誌には、麻雀特集というものがあるらしく

余計な頁は全部飛ばしてそのページを開いてみたけども

良くあるプロとの対談とかでしかなく

なんというか、俺が期待していたようなものではなかった

俺が期待していたのはあの人の伝説的な記録の特集記事

地区予選で全試合先鋒で終了させるという

神業だけでなく、決勝でも役満ばかり……?

京太郎「あれ……あれ?」

そんなことを知っていながら

それを成し遂げた人の容姿が思い出せない

それだけでなく、名前さえも思い出せない

死にかけている間の夢の出来事だったのか……?

まぁ、そうだよな

そんな化け物じみた記録を出せるやつなんて普通はいないしな

麻雀特集のつまらない記事は読み飛ばし

適当な漫画を呼んで、時間を潰すことにした


・-1


俺が雑誌を読み終わる頃に

勢いよく扉は開かれ、その子は入ってきた

明星「義兄様!」

京太郎「おおう、ストップ!」

明星「っ……義兄様……」

飛びつかれる寸前に間に合ったのか

明星ちゃんの伸びた手が俺の目の前で止まっていて

少し遅れて来た霞さんがクスッと笑う

霞「明星ちゃん。病人なんだから、優しくしないとダメよ?」

明星「は、はい、お姉様」

どの口が言うんだか。と

呆れたため息をついたことがバレたのか

霞さんに鋭い目つきで微笑まれ肝を冷やした俺は

乾いた笑い声を漏らすしかなかった


明星「義兄様がご無事で何よりです……」

京太郎「ごめんな、心配かけて」

そう言いながら、明星ちゃんの頭を撫でてあげたが

うつむいているせいで表情は見えず

ポロッと何かが滴ったような気がしたが

明星ちゃんは拭うこともなく

震える手で俺の手を握った

明星「……何も出来なかったことが悔しいです。あそこで義兄様の手を掴めていれば……こんなことには」

京太郎「……………」

かなり窶れているし、それだけ不安だったってことだろうしな

無事だったんだから気にするな。なんて

軽いことは言えないよな。霞さんで失敗したし

話題を変えるか、それとも……


1、抱きしめてあげる
2、気にするなって。あの場では俺でも何もできなかったよ
3、……寝て、ないのか?
4、霞さん、お風呂入ってきてないんですね
5、明星ちゃん、ちょっと臭うよ
6、女子の先鋒って誰でしたっけ……
7、地区予選で伝説的な記録ってありました?
8、ほかのみんなはどうしたんです?
9、その他自由


40分


いきます


1、抱きしめてあげる

2、気にするなって。あの場では俺でも何もできなかったよ

3、……寝て、ないのか?

4、霞さん、お風呂入ってきてないんですね

5、明星ちゃん、ちょっと臭うよ

6、女子の先鋒って誰でしたっけ……

7、地区予選で伝説的な記録ってありました?

8、ほかのみんなはどうしたんです?

9、その他自由


安価下~下5


京太郎「ほかのみんなはどうしたんです?」

霞「一応連絡はしたけど……」

霞さんは少し困ったように言うと

携帯を見せてくれた


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

from:薄墨初美

sub:そうですかー、一安心ですねー

 目を覚ましたなら、それで良いですよー
 京太郎のお見舞いに行くなんて、プライドが許さないんです

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

from:狩宿巴

sub:良かったですね!

 お見舞い……には行きたいですけど
 霞ちゃんはずっと待っていたんですよね?
 それなら2人でゆっくりしてください
 お見舞いにはいつでもいけますし、無事って報告を聞けただけで
 安心しました

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

from:滝見春

sub:よかった

 まだ、私は須賀くんに勝てていないし
 それなのに死に別れなんてされても困る
 
 言いたいことは多分、伝えてしまったと思うけど
 無茶しないで。もしも伝えてないならそれだけ伝えてもらえれば
 二人の邪魔はしない
 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


京太郎「えっと、つまり来ないんですか?」

霞「そうなるわね……変な気を回さなくたって良いのに」

霞さんは少しだけ恥ずかしそうに言って携帯をポケットに仕舞いこむ

みんなも酷いよな

こっちは懇切丁寧に麻雀を教えてあげてるというのに

お見舞いに来てくれないなんてさ

まぁ、気を利かせてくれてるだけなんだろうけど

こういう時くらいそんなことしなくてもいいと思うんだけ――

ツンツンと頬をつつかれ、目を向けると

明星ちゃんが嬉しそうに微笑んだ

明星「そういえば、義兄様」

京太郎「ん?」

明星「お家から義兄様のお着替えなど持ってきました」

京太郎「ん、悪いなわざわざ」

明星「タンスの中から適当に選んでしまったので、センスの方は……気にしないで頂けると助かります」


どうせ病院で着るだけだしな

センスなんて別にどうでもいい

京太郎「持ってきてくれただけで助かるよ」

明星「お役にたてたのであれば、光栄です」

明星ちゃんは嬉しそうに言うと窓の外を見つめた

起きた時間も起きた時間で

今やもう夜寄りの夕方っていう時間で

面会できる時間もそんなに残っていない

明星「お姉様は今日もお泊りしていくのですか?」

霞「ええ。家に帰っても二人分の部屋で一人……そんなの嫌だわ」

京太郎「それは俺でも嫌ですね……」

部屋の話はともかく

明星ちゃんは帰ってしまうらしいし……

何か話しておくことはあるだろうか


1、ちゃんとお風呂入って、寝るんだぞ?
2、退院したら美味しいお菓子でもご馳走するよ
3、事故のことはもう気にしちゃダメだぞ?
4、明星ちゃんも泊まっていく?
5、女子の先鋒って誰でしたっけ……
6、地区予選で伝説的な記録ってありました?
7、頭を撫でてあげる
8、その他自由


50分


逝きます


1、ちゃんとお風呂入って、寝るんだぞ?

2、退院したら美味しいお菓子でもご馳走するよ

3、事故のことはもう気にしちゃダメだぞ?

4、明星ちゃんも泊まっていく?

5、女子の先鋒って誰でしたっけ……

6、地区予選で伝説的な記録ってありました?

7、頭を撫でてあげる

8、その他自由



安価下~下5


安価下コンマ判定


4 霞「えっと……」

0 霞「それは」 

7 霞「あら……?」


ゾロ目=別イベント


44=4

77=別イベント


夢の話なのかもしれないが

一応は話を聞いてみようかな

俺が覚えてないのは頭を打ったからで

霞さん達は覚えてるかもしれないからな


bet:-1


京太郎「そういえば、女子の先鋒って誰でしたっけ……?」

直接伝説的な記録のことは聞かずに

やんわりと聞いてみると、霞さんはこ首をかしげた

霞「それは私よ?」

京太郎「そうでしたっけ?」

霞「貴方が決めてくれたことじゃない」

霞さんは少し険しい表情で答えると

俺の怪我をしていない方の頭に触れた


霞「二年生の子か私か。その二択で私を選んだのよ」

京太郎「あーそういえば」

霞さんに誰をどう配置するかを相談されて

霞さんを先鋒に当てたんだっけな

去年いた三年生がいなくなってそのせいで強いメンバーが足りなくなって

団体戦を諦めるか否かってところで

一人やる気のある子がいたから

合宿とかまでして、全力で強化したんだけど

その合宿のおかげで俺も霞さんも倍以上に強化できたから

霞さんを先鋒に当てて、各校のエースを押さえ込んで

薄墨先輩たちで稼ぐor飛ばすっていう戦術だったんだよな

女の子は大将にして、もしもダメだったら稼いだ点棒で頑張ってっていう形にしたんだっけ

まぁ、合宿とかのおかげでだいぶ成長したから

自力でもそうそう遅れは取らない……と思う


霞「個人戦が控えてるのに……大丈夫?」

京太郎「まぁ、多分平気ですよ」

霞「私には許可しなかったのだから、貴方には優勝して貰わないと困るわ」

霞さんはそう言って苦笑すると

自分のお腹を優しく撫でた

京太郎「あはは……出来たかどうかはまだ解りませんよ」

親になるって自分で決めたことだけど

霞さんの体にも特に変化は見られないし

なんだかこう……あまり実感がわかない

京太郎「というか、この3日間、ちゃんと……」

霞「それは平気よ。判らないとはいっても、いるかもしれないでしょう? 表面上はともかく。ちゃんと寝て、ちゃんと食べていたわ」

それもそうか

俺がどうであれ、お腹の中の子まで死なせたくはないだろうからな

医者に言われた1週間まであと4日。検査が楽しみだ


安価下コンマ判定


一桁の半分

ゾロ目は半減なし(悪)



明星「それでは、義兄様、お姉様。失礼します」

明星ちゃんはそう言って会釈をすると病室を出ていく

残された俺たちは見つめ合って霞さんは嬉しそうに微笑む

霞「京太郎くんが喋っている。動いている。ふふっ……夢じゃ、ないのね」

俺が眠っている間

ずっとそばにいてくれたであろう霞さんは

それをずっと待ち続けながら

もう二度と俺が話したり、動いたりできないという絶望に耐えてきたんだろう

その心からの笑みは、すごく……輝いて見えた



・0=10=5
・bet:-1
・-1x5=-6


とりあえず今日はここまで お疲れ様でした


霞さんを嫌いになっちゃダメだよ。霞さんは何も悪くない……はずだから。



前スレ>>1000

くろちゃーの力を1度だけ強化出来るようにしよう

・判定した一桁コンマをゾロ目として考える
 判定前に使用不使用を選択 (例:判定が07だった場合 77として考える。たとえ44でも44で進む)

・判定をやり直す
 判定後に使用不使用を選択 (出た数字が気に入らなければ再判定 再判定の方が悪い結果でもそれで進む)


このどっちか

もちろん、くろちゃーなんて要らないっていう選択肢もあるよ


儚き少女の幻想か、現つを騙る常世の夢か

それとも……

現つを騙る夢より覚めた、真の現つか

なぁ――主様は居られるか?



厨二は要勉強ですね。何も関係ないけど


再開します


もうすぐ夜っていうか、夜だ

病院の早くて美味しくない夕飯を終えた消灯までの暇な時間

俺の隣では霞さんが雑誌を読んでいるだけ

その一方で俺はぼーっとしているだけ

携帯の使用は問題ないけど

それを使ってどうするのかと悩んで数分

ほかに何かないのかなぁと視線をさまよわせ

見えたのは霞さん1人

……病院って暇なんだなぁ

そんな感想を改めて抱きつつ、小さく息を付いた




1、会話
2、メール(電話は非許可)
3、霞さんにパイタッチ
4、ネトマ
5、ぼーっとする
6、その他自由


人いるのかどうか……18分から安価


いきます


1、会話

2、メール(電話は非許可)

3、霞さんにパイタッチ

4、ネトマ

5、ぼーっとする

6、その他自由


安価下~下5


個人予選まで時間はない

なのに三日間の意識不明

ちょうどいいハンデだ。なんて相手を舐めるつもりはない

少しでも対局して

少しでも勝利を確実のものとしていく

個人予選は俺が出る

飛ばなければ良い。その程度のレベルから

ずっと頑張り続けた人の思いを背負って俺が打つ

だからこそ負けは許されない。怠慢も許されない

油断し、手を抜くことも許されない

京太郎「…………?」

でも霞さんって

最初っから普通に上手かった気がするんだけどなぁ

その不自然な違和感に目を瞑り

ネット麻雀の対局室へと趣いた


・+1


安価下コンマ判定

50 のどっち
61 リンシャン
72 あわあわ
83 とーか
94 バインド


1桁と2桁

同じ人のが並んだ場合はさらに下の人ので判定


京太郎「ん」

のどっちとバインド

懐かしい名前を見つけ

俺は迷わずその卓に入った


のどっち>宜しくお願いします

バインド>よろしく

たろー>宜しくお願いします


とはいえ、まだあとひとり足りない

そう思って少し待ちましょうかとコメントを入れかけたところで

新しいアナウンスが入ってきた


>    が入室しました


   >     

のどっち>宜しくお願いします

バインド>よろしく

   さんは文章を打っているのかいないのか

よくわからないが、のどっち達は特に気にする素振りもなく

さらっと対局を開始した

ネット麻雀特有の普通の麻雀

それによる経験をつもうとしていた

にも関わらず

   >三色同順 ピン・ツモ ドラ4  倍満 8000・4000

いきなりの倍満だった


   > ロン 大三元 48000

   > ツモ 字一色 16100オール

   > ツモ 大四喜 16200オール

   > ロン 国士無双 48900

   > ツモ 二盃口・ピンフ・メンツモ 12400オール

のどっち> ロン 満貫

   > ツモ 九蓮宝燈 16000・8000

>貴方のトビ終了です

俺は何もできなかった

これが本当にネット麻雀なのか?

実力の勝負なのか?

そう思わせるほどの圧倒的な相手

管理会社がいたずらで出している絶対に勝てないbotなんじゃないか?

そう思わざるを得なかった


のどっち>強いですね

バインド>何もできんと終わってしまった……

たろー>チートですよ。きっと

ふてくされながら呟いてみる

   さんはどんな反応をするのかと

少し待ってみたが返答はない

でも、退室のアナウンスが流れないということは

未だにいるっていうことだ

京太郎「……答えるつもりがないって言うなら」

たろー>一局麻雀で行きましょう

のどっち>一局ですか?

たろー>本当に通じないかどうか。一局の一本勝負。やりたいんです

のどっち>解りました


のどっちは俺の要望を聞き入れて

一局麻雀という

普通はやらないようなルールに変えてくれた

このネット麻雀の会社がどんな要望にも応えられるように

ほぼ全てのルールを網羅し

自由なルールで対局できるようにしてくれているのに救われたな

のどっち>点は30000に変更しました

たろー>はい

バインド>とにかく、私も試してみるか

     >

>対局を開始します


安価下  たろー(111)

安価下2 のどっち(105)

安価下3 バインド(66)

安価下4      (72)


京太郎「……なんだこれ」

手配が滅茶苦茶で

聴牌が程遠いとかそういうレベルではなかった

もちろん、運に頼るしかないネット麻雀で

配牌が悪いなんて普通だ

だけどそのあまりの酷さには悪態をつくしかない

霞「どうかしたの?」

京太郎「いえ、ネット麻雀の手牌が絶望的だったんで……」

霞「あら。ほんとね」

シャワー室を借りたらしい霞さんから、どこか懐かしい甘い匂いが漂ってきて

俺は思わず顔を背けてしまう

それが不服だったのか、霞さんはクンクンっと自分の髪を嗅ぐ

霞「京太郎くんの嫌いな匂いかしら……」

残念そうに霞さんがつぶやいたと同時に

対局は【流局】と、流れて終わってしまった


   >    

   >     

   >     

のどっち>たろーさん、どうしますか?

たろー>はい?

のどっち>    さんがまだ対局するのかと訊ねているのですが……

のどっち>たろーさんはチャットの履歴は見れないのですか?

   >

たろー>あの、いや、えっと……

見えてはいるけど見えてはいないっていうか

なんだこれ、俺の携帯がおかしいのか?


1、いえ、もう結構です
2、    さんの文が見えないんですけど、見えてるんですか?
3、対局しますよ
4、運営に苦情のメール
5、その他自由

50分


逝きます


1、いえ、もう結構です
2、    さんの文が見えないんですけど、見えてるんですか?
3、対局しますよ
4、運営に苦情のメール
5、その他自由


安価下~下5


たろー>対局しますよ

当たり前だ

流局なんかで終わりなわけがない

負けたならまだしも、流局だけでは認めない

たろー>対局、してくれるんですよね

    >        

あいも変わらず空白の文章

チート性能なことも合わせて

運営に問合せを先にするべきだったかな……ったく

麻雀馬鹿ってのもますます様になってきちゃうぞ、俺

まぁ……麻雀が好きなのは事実だから

別に嫌ってわけでもないけどな。今度こそ……勝たせてもらう



・-4
・bet:-1
・-3

・ ………………開始


安価下  たろー(111)

安価下2 のどっち(105)

安価下3 バインド(66)

安価下4      (72)


1位 たろー(111+71)=182

2位 のどっち(105+61)=166

3位 バインド(66+84)=150

4位      (72+30)=102


182-102=80=70符(3400)

偶数=ツモ


たろー>ツモ、3400

っしゃ、勝った!

勝ったよ、この謎のプレイヤーに!

思わずガッツポーズを決めて霞さんに苦笑されながら

   さんに対して言い放つ

たろー>俺の勝ちですね

なんて返してくれるのだろうと期待していたのだが

返事はなく、気づけば入室人数は3人になっていた

京太郎「……どういう、ことなんだ?」

チャットのログに    さんはいない

退室した記録も、入室した記録も、対局の……記録も――

京太郎「……あれ、何探してたんだっけ」


・対局にて    に勝利しました
・京太郎から    が消えます
・betした-1を-3にして返還します
・貴方の合計は-6です
・一日の経過により、-1します
・あなたの最終的な合計値は-7です
・    がいないため、影響はありません


ふむ。マイナスの正体はともかく

この状況から脱出する方法をいくつか

一つ:京太郎の合計値を-10にする
二つ:京太郎の合計値を+10にする
三つ:個人戦当日を迎える
四つ:【開示不可】
五つ:【開示不可】
六つ:【開示不可】
七つ:特定の条件を満たし   と接触する


残念ながら四、五、六については開示できません

七については消滅したため達成できません


ところで、クロチャーの能力を決めよう



1・判定した一桁コンマをゾロ目として考える
  判定前に使用不使用を選択 (例:判定が07だった場合 77として考える。それが44の悪い結果になってもそれで進む)


2・判定をやり直す
  判定後に使用不使用を選択 (出た数字が気に入らなければ再判定 再判定の方が悪い結果でもそれで進む)


55分

13はBADだわな
やっとマイナスのシステムが分かってきたわけだが…
もう一戦対局して負けてれば良い展開だったみたいだねー
現状、+1を探るかbet:-1で上手くいけばいいわけだが…
霞さんとの場合はスルーで蓄積がするからこれ霞さん突き放すしかないんじゃね?


>>263

あれは残念ながらスルーではなく

先鋒戦の伝説的な記録という違和感の中の
先鋒という部分に触れていたからbet:-1が付いた
先鋒が霞ということで、過去の話が入れられてその結果、-1にxNという返還がされてしまった

実を言うと、6でもbet:-1だったんだけど
その場合は夢だってことで流れて終わって±0でした



安価いきます

グランマーチンゲール?
俺バカだからわっかんねー



1・判定した一桁コンマをゾロ目として考える
  判定前に使用不使用を選択 (例:判定が07だった場合 77として考える。それが44の悪い結果になってもそれで進む)


2・判定をやり直す
  判定後に使用不使用を選択 (出た数字が気に入らなければ再判定 再判定の方が悪い結果でもそれで進む)



安価下~下5

1


了解、1で


個人戦を明後日に控えた今日

しかし、つい昨日まで意識不明だったこともあって

退院することは許されなかった

京太郎「大事な個人戦だっていうのに」

霞「貴方が無茶した罰ね。ふふっ、反省しなさい」

昨日とは打って変わって元気よく笑う

やっぱり憔悴しきった状態の笑顔なんて

見られたものじゃないよな……悪いことしたよ。ホント

自分の行動を反省しながらも、後悔はしない

俺がああしなければ、ご老人が頭を打っていた可能性だってあるんだからな

ご老人なんかが俺と同じようになってたら

きっと……助からなかったと思うし


京太郎「霞さんは学校、行くんですか?」

霞「貴方が無事に目を覚ましたし、行くつもりだけど……」

京太郎「だけど?」

霞「また目を離した隙に怪我をしないか不安で……怖いわ」

霞さんはそう言いながら

震える手で俺の手を握り締め、自分の頬へとあてがった

霞「メール頂戴ね。授業中でもちゃんと返すから」

京太郎「いや、そこはちゃんと授業受けてて下さいよ」

思わずため息をつきながら

掴まれていない方の手で頭を撫でる

ツヤのある黒髪はサラッと指の通りもよく

髪と髪の間にわずかに含まれていた空気が圧迫と共に割れて、優しい香りを放出していく

何気なくその匂いを体に込める一方で

霞さんは抵抗することなく、それをより強く感じるように目を閉じ、口を開いた

霞「……貴方が言うなら、でも。連絡だけは欲しいわ。お願い」

名残惜しそうに俺の手を離すと

霞さんは病室から出て行って

扉が締まる直前、ひょこっと顔を覗かせて「行ってくるわね、京太郎くん」と手を振った

>>275
クロチャーの能力の使用方法は?

さて、霞さんが去ったところでどういったアクションすれば良いのだろうか
メールか?


さて、霞さんは学校に行っちゃったし

残された俺は何をしていろと言うのか……

こっそりと抜け出して

あの和菓子屋でお菓子でも食べに――って

そんなこと許可されるわけないからな

つーか、それやって霞さんにバレたら

霞さんに怒られるところの話じゃなくなるだろうからな

京太郎「ん~……」


1、メール
2、ネトマ
3、置かれた雑誌
4、寝る
5、ナースコール押しまくって悪戯
6、屋上へ(電話が可能になる)
7、その他自由


00分


>>287
判定前に聞くことにするよ


いきます


1、メール

2、ネトマ

3、置かれた雑誌

4、寝る

5、ナースコール押しまくって悪戯

6、屋上へ(電話が可能になる)

7、その他自由


安価下~下5

6


判定するけど、使う?


44 別イベント

 4 イベント

 0なし

 7 イベント

ゾロ目 イベント

77 別イベント


だけども

質問
ゾロ目=7イベ?


>>309 別


安価取るよ


1、使う

2、使わない


安価下~下5

1


では、安価下コンマ判定


44 別イベント

ゾロ目 イベント

77 別イベント


コンマ一桁の数字をゾロ目として扱う

おまかせあれ!

>>331
さすが阿知賀のドラゴンロードだ!


やることがなければ寝るしかないだろ

メールとか電話をしようにも

霞さん達は授業中だからな

京太郎「気を失ってる方が退屈を感じないってのは……皮肉な話だな」

自分に対しての皮肉に苦笑しながら

ゆっくりと目を閉じていく

特別な個室というだけあって

病院内の子供たちの声とか、放送とか

そういったモノの妨害もなく

ただただ、小鳥の囀りが聞こえてくる

次第にそれすらも聞こえなくなっていった


静寂に包まれた空間

そんな場所でまったりと波に揺られているような安眠感は

ポツ………ポツ……と

俺の額に降り注ぐ雨粒に妨げられた

何が特別な個室だよ

雨漏りしてんじゃねーか

額に水滴の拷問が味わえる特別な部屋ですってか?

ナースコール連打してやる

そんな悪態を付きながら、気怠く唸る神経を少しずつ目覚めさせていく

薄く開いた目に映るのは黒い髪の女の子

俺と見つめ合うようにうつむいて、両手で顔を覆っている

あぁ、雨じゃなくてこの子が泣いてるのか

そう気づくのに時間はかからず

「ぐすっ……うぅっ……」

耳の感覚が戻ってきたらしく、鼻をすする音が聞こえた


だんだんと頭もはっきりしてきて

目の前の女の子が、自分の知り合いであること

知り合いにとどまらず、恋人であることまで記憶を引き戻す

なんで忘れていたんだろうな

なんで、こんな大事な人がいないことに一切の疑問を持たなかったんだろうな

まぁ、言うまでもなく頭を打ったからだろうけど

頭の中ではそんな軽口がたたけるというのに

泣いている女の子に手を伸ばすことも

慰めの言葉をかけてあげることもできない

京太郎「……ぁ……ぇ」

乾いた喉が言葉を漏らし

その余韻が喉を痛め、思わず呻く

幸か不幸か

それによって彼女は俺のことに気づいたらしく

鳴き声が止み、顔を覆っていた両手がズルズルと滑っていき

目と目が合って、彼女の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちてきた

勝った!第三部完!


小蒔「っ……たろっ……さ、きょ……」

俯いていた顔を上げ、感極まったという感じで

彼女は口元を抑え、堪えきれない涙を零し小刻みに震える

声をかけたりしてあげたいが

残念なことに体の自由は利かない

ヒクつく口元をなんとか引き上げて、微笑むと

彼女は涙でぐしゃぐしゃな顔を拭うこともなく

俺が意識不明の重体だったなんてことも考慮することなく

小蒔「京太郎さんっ、京太郎さんっ、京太郎さぁぁぁぁぁん、ぅぁぁぁぁぁぁぁん」

力強く俺の体を抱きしめて、大声で泣き出してしまった

正直痛い

声で脳みそまで揺れて激痛が襲う

だけど、拒絶することはできないしするつもりもない

そんなことよりも抱きしめてあげられないことが申し訳なくて、胸が痛んだ


小蒔さんの服装は、俺が最後に見たのと全く変わらず

唯一変わっているとすれば、かなり乱れてしまっているということくらいだ

匂いも、汗の匂いとかが混ざってより濃厚

これはこれでいいなぁなんて思ったのはまた別の話

小蒔さんは俺にしがみついたまま

静かに寝息を……寝息!?

小蒔「……うぅっ、きょうたろうさ、ぐすっ……ううぅっ」

京太郎「………………」

泣きながら寝るなんてどれだけ器用な人なんだ

笑いたくても笑えず、心の中で思うだけに留めていると

病室の扉が開き、ドサッと、ビニール袋の落ちる音が聞こえ

慌てた足音が俺の真横で止まった

えっ夢じゃないの?


霞「京太郎くん……ッ、よかった、目、覚ましたのね……」

京太郎「ぁぅ…………」

霞さん。と、名前を呼ぼうにも呼べず

喉の痛みに顔を顰めていると

霞さんがあまり冷やされていないお水を飲ませてくれた

そのおかげか、喉の痛みは多少和らいだ

京太郎「ちょっと苦しいんですけど……」

ほぼ全身が俺の上に乗っている今

体重もほとんど俺の方にかかってきていて

少しでも衰えた俺にはちょっと辛かった

霞「……小蒔ちゃんは4日間、ずっと貴方の傍にいてくれたのよ」

京太郎「え?」

霞「寝ず、食べず、飲まず、お化粧室にでさえもいかず、ずっと……貴方の隣で待ってたわ」

霞さんはそう言いながら

眠っている小蒔さんの髪を撫でて小さく笑う

霞「少しくらい我慢しなさい。泣かせた分だけ貴方も苦しまなきゃダメよ」

どんな理屈ですかそれ

そんな言葉は霧散して、出てきたのは小さな笑いと彼女の名前

まだ少しぎこちなく震える手で、そぅっと、小蒔さんの頭を撫でてあげると

俺だと判ったのか、寝ている小蒔さんも嬉しそうに笑っていた


京太郎「4日ってことは……」

霞「6月9日の木曜日よ。名前を呼べるなら、記憶の方は大丈夫よね」

霞さんはそう言うと

なかなか押せない俺の代わりに、ナースコールを押すと

椅子に座りこみ、話を続けた

霞「団体決勝の帰り、京太郎くんはお爺さんを庇って小蒔ちゃんの目の前で階段から転落したのよ」

覚えてるかしら? という問いに軽く頷いて答える

目を覚ませた今では、あれは危なかったぜ。なんて

笑い話にも出来るかもしれないが

あれは本当に死を覚悟したな

堪えようと一歩下がったらまさかの奈落だったんだからな

霞「眠っている間、何かあった?」

京太郎「なにか?」

霞「時々辛そうだったから、悪夢でも見ていたんじゃないかと思って」


安価下コンマ判定


4  7   ゾロ目

????(?????)

????(?????)

ドラゴンロードが荒ぶっていらっしゃる
おもちを持ってきて差し上げろ


霞さんは不安そうに言いながらりんごの皮を丁寧に向いていく

デジャヴの感じる光景

あれは夢だったのかもしれない

でも、夢ではなかったのかもしれない

霞「…………?」

京太郎「……………………」

小蒔さんがいなくて

俺は霞さんと付き合っていて子供もお腹にできている

そんな世界

霞さんにキスをされた感触はまだ唇に残っているし

抱きしめられた感触も、何もかもが鮮明に思い出せる



1、霞さんと、付き合ってる夢を見ました
2、覚えてないですね
3、全国大会で負ける夢を見ました
4、その他自由

55分

4 胡蝶の夢ってやつを、見ていました。

>>389で行こう


逝っちゃうよー


1、霞さんと、付き合ってる夢を見ました

2、覚えてないですね

3、全国大会で負ける夢を見ました

4、その他自由


安価下~下5

>>389


京太郎「霞さんと、付き合ってる夢を見ました」

霞「えっ?」

手にあったリンゴが転がり落ちていったにも関わらず

霞さんは唖然と俺を見つめていた

京太郎「小蒔さんがいなくて、俺と付き合ってるのは霞さんなんですよ」

霞「それは……いい夢なのか悪い夢なのか判らないわね……私には」

霞さんは困ったように言いリンゴを拾ってため息を着く

切るのは諦めたのかそれを机に置き、

小蒔さんのことを見つめ、俺を見つめ

そして呟くように続けた

霞「貴方との関係が喜べても、小蒔ちゃんの存在がない世界は喜べない」

京太郎「………………」

霞「貴方が女の子になら簡単に手を出しちゃう。そんな人だったら私にもチャンスはあるのに……ふふっ」

自分で言いながら霞さんは笑い、首を振る

そしてそのまま、色っぽさを漂わせる流し目で俺を見ながら言い放つ

霞「貴方がそんな人だったら愛してなんていなかったのよね。理不尽な世界だわ。本当」

京太郎「そうですね」

世界の理不尽さに霞さんと苦笑して、

落ちる前に切り分けられていたりんごを、一緒に食べたのだった


検査も終わり、

霞さんが時間だからと帰ったあと

夕食が運ばれてくるのと同時に

ぐぅ~っと可愛らしい音が俺の上、もしくは横から聞こえてきて

ゆっくりと小蒔さんの体が起き上がっていく

大会から今日まで着ていた巫女装束はしわくちゃで草臥れている

だからだろう

ほんの少しはだけているところから小蒔さんの白い柔肌がちらっと見える

ちょっとばかりアダルトな雰囲気を持っているのは

鎖骨からおもちのちょい上のあたりまでが見えているというのに

自重しない巫女装束は

仕方ないなぁちょっとだけだぞとでも言うかのように、更にはだけていく

京太郎「ちょ、小蒔さ――」

小蒔「んぅ……」

ぐーっと背筋を伸ばしたことで胸がさらに強調され

はだけていた襟の部分がそれに釣られてシワを伸ばしていく

だが、それでは終わらず

小蒔さんは「ふぅ……」と息を吐き、伸ばす行為をやめたことで

張られていた胸元へと一気にしわ寄せは起き、ちらっとどころかポロッといきかけたが

ギリギリそうはならずに終わった

良かったのか悪かったのか……なんだかなぁ


京太郎「おはようございます、小蒔さん」

小蒔「ぅ……ごめんなさい、寝てしまって」

小蒔さんは申し訳なさそうに頭を下げたが

そんな必要はない。大会の時もそうだが

小蒔さんは決して悪いことをしたわけじゃない

4日間もの間、寝ず・飲まず・食わずでいたのだから

あれだけ泣いた上に、安心できたのだ

眠ってしまっても仕方がない

改めて、小蒔さんに対して何か言ってあげたりしたほうがいいよな

心配かけたんだから


1、頭を撫でる
2、抱きしめる
3、心配かけてすいませんでした
4、小蒔さん……ちょっと臭いです
5、匂い嗅いでもいいですか? こう、すーっと!
6、クンカクンカスーハースーハー、モフモフ
7、キス
8、ご飯、一緒に食べませんか?
9、その他自由


15分

3だな


逝きます


1、頭を撫でる

2、抱きしめる

3、心配かけてすいませんでした

4、小蒔さん……ちょっと臭いです

5、匂い嗅いでもいいですか? こう、すーっと!

6、クンカクンカスーハースーハー、モフモフ

7、キス

8、ご飯、一緒に食べませんか?

9、その他自由

10、ヤりません? 鍵閉めて


安価下~下5


安価下コンマ判定


4 小蒔「……え?」

0 なし

7 小蒔「ん……っ」


ゾロ目=7

44=4


京太郎「小蒔さん」

小蒔「きょうた――」

小蒔さんが最後まで言うのも待たずに

手をぐいっと引き、目の前まできた小蒔さんの唇を奪う

霞さんとのキスがフラッシュバックする

そしてそれを上書きするように柔らかい唇が合わさって

負けじと押しあって、密着する面積が大きくなっていく

長いキスではなかった

でも、短いキスでもなかった

離れてみえる小蒔さんの口の隙間から

熱っぽい吐息が漏れ、頬が上気していく

そして――

小蒔「京太郎さん……」

京太郎「はい?」

小蒔「キスすれば全部許されると思ったら大間違いですっ!」

そして、怒られた


小蒔「あれは仕方ないとは思います。でも、でも……」

京太郎「………………」

小蒔「私はっ、私は……誰かを助けて死んでしまうくらいなら、誰も助けてなんて欲しくありませんっ!」

京太郎「っ…………」

優しすぎると思っていた

自分よりも他人を優先してしまうほど優しい人だと

俺は小蒔さんに対して思っていた

そんな人が怒鳴った

涙を溢し、ぎゅっと手を握り締め

誰も助けてなんて欲しくないと

小蒔「それが悪いことだとは解っています。神道に背く思いだということだとも……でも、嫌です」

京太郎「小蒔さん……」

小蒔「京太郎さんを失うなんて……嫌なんです……」


小蒔さんに心配をかけてしまった

不安にさせてしまった

その申し訳無さから、鞭打たれたかのように

胸にピシッと強い痛みが走る

小蒔「ごめんなさい、ごめんなさいっ……こんなこと言って」

京太郎「っ…………」

俺が謝るべきなのに

小蒔さんに謝られてしまった

小蒔「ごめんなさい……」

ポロポロと涙が落ちていく

俯く小蒔さんに対して、俺は――


1、抱きしめる
2、俺の方こそごめんなさい
3、………………
4、そうですね……俺も、小蒔さんには死なれたくありません
5、でも、小牧さんのことだけは死んでも守らせてもらいます
6、その他自由


20分


小牧は小蒔の誤字に見せかけた夢の住人に見せかけた誤字


いきます


1、抱きしめる

2、俺の方こそごめんなさい

3、………………

4、そうですね……俺も、小蒔さんには死なれたくありません

5、でも、小蒔さんのことだけは死んでも守らせてもらいます

6、その他自由


安価下~下5

2


京太郎「俺の方こそごめんなさい」

小蒔「京太郎さんっ……」

意識不明になる前も謝って

目を覚ましてからも謝って……

謝ってばかりだ

小蒔さんの思いを知りながら個人戦に出させず

小蒔さんを心配させて、不安にさせて、孤独にしかけて

俺って小蒔さんのこと幸せにできてるんだろうか

……ちょっと、不安になっちゃうなぁ

目の前で顔を上げ俺のことを見つめてくる小蒔さんは

俺の顔を見て何を思ったのか

そっと優しく抱きしめてきた

反発するような感触を受けて一瞬だけ息が詰まったものの

谷間にフィットしたからか、沼に足が沈んでいくようにゆっくりと沈み

少し刺激のある汗と小蒔さん本来の匂いが混ざった匂いが鼻をつく

小蒔「大丈夫です……大丈夫ですから。一緒にいてくださるだけで、私はそれで……幸せですから」

後頭部を優しく撫でる手の優しさと暖かさが皮膚から届き

小蒔さんの声が頭の上から骨に響いた


system


・夢現世界から引き剥がされました
・夢現世界の記憶を継承します
・夢現世界の石戸霞と契約しています
・夢現世界での最終合計値は-7です
・夢現世界を石戸霞に話しました
・石戸霞が【開示不可】
・神代小蒔を取り戻しました

・      は     

・夢現世界のバランスは不安定です

空欄怖すぎィ!


そして夜

やはり小蒔さんは泊まっていくらしく

隣のベッドで横になりながら俺のベッドの中に手を伸ばし

手をぎゅっと握り、嬉しそうに微笑む

握っていないと不安になるのだろう

どこか行ってしまうのかもしれないと、

そのまま帰ってこないのかもしれないと、怖いのだろう

京太郎「大丈夫ですよ。そばにいますから」

小蒔「はいっ」

そう答えながらも、

手を離すことはなかった


1、もう寝ましょうか
2、明日退院できますかね?
3、実は、霞さんの夢を見てたんです
4、小蒔さん、好きです
5、一緒のベッドで寝ませんか?
6、メール
7、ネトマ
8、その他自由

52分

3は>>412で話してないか?
5で博打にかけてみたい


>>479

その時は小蒔さんお休み中

>>479
その後のコンマ判定で聞いてなかったことになってる
聞かれたことになるのは4判定だからやヴァイかもよ
安価なら2とかかな?


いきます

確かに淡とかどうなってるか知りたいしここは6やな


1、もう寝ましょうか

2、明日退院できますかね?

3、実は、霞さんの夢を見てたんです

4、小蒔さん、好きです

5、一緒のベッドで寝ませんか?

6、メール

7、ネトマ

8、その他自由


安価下~下5

6


633 565

7票目で5が来てるけど

5票+1で6が先なので6


メールを確認しよう

安価下コンマ判定

4    『   』

0 なし

7 淡からメール

_(┐「ε:)_ズコー


あっれ……うん

3でした。3だね……3death


京太郎「実は、霞さんの夢を見てたんです」

小蒔「霞ちゃんの夢? いつですか?」

京太郎「その……意識不明の時に」

言った以上は隠すわけにもいかず

恐る恐る正直に答えると

小蒔さんは頬をふくらませながら俺を見ていた

小蒔「むっ……そばにいたのは私なのに」

京太郎「すみません……」

小蒔「それで、霞ちゃんとの夢とはどのようなものなのですか?」

小蒔さんは少し複雑な表情でそう言うと

布団に隠れていた体を這い出す

布団の重さと摩擦で服がはだけていくのも気にせず

小蒔さんは俺と目線を合わせ、見つめてきた

小蒔「もしかして……お付き合いしている夢ですか?」


京太郎「なんでそう思うんですか?」

小蒔「いえ……京太郎さんは霞ちゃんの気持ちを背負っているので、もしかしたらと」

京太郎「もしかしたら?」

小蒔「えっと……」

小蒔さんはちょっと考えてから

その考えに至った理由を話してくれた

俺は霞さんの気持ちを背負ったままでいる

俺は優しすぎるほどに優しい

だから、どこかで霞さんの気持ちを救済しようと

無意識に新しい世界を頭の中で作ってしまっているのではないのでしょうか。とのことだ

京太郎「……そこに小蒔さんが居なかったのって」

小蒔「それは多分、私がいれば京太郎さんは……っ、言わせないでくださいっ!」

小蒔さんは赤くなって目を伏せて仕舞い

結局最後まで教えてはくれなかった

でも、小蒔さんがいたら霞さんよりも小蒔さんを愛してしまうから。

そう言おうとしたんだと、なんとなく解った


小蒔「京太郎さん」

京太郎「なんですか?」

小蒔「その……っ」

小蒔さんは躊躇い、悲しそうな表情をしながらも

言いづらい言葉を言ってくれた

小蒔「無理はしないでくださいね?」

京太郎「無理って……」

小蒔さんは布団の中に潜り込み

黒い髪の頂辺だけが枕に乗っているのが辛うじて分かるだけだった

無理はしないでというのはどう言う意味だったんだろうか

それは小蒔さんにしかわからない

消灯し暗くなった部屋に差し込む月の光は

なんだか怪しく見えて……目を背けて眠った


安価下コンマ判定

4   7   ゾロ目

やめろォ!

今日荒ぶりすぎだろ…


   『system』

『・』『1 を終わ ま 』

『・』『神 小 が夢現 世  知 ま  』

『・』『石 霞が わ ま た』

『・』『夢 世 と 生 界  わ ます』

『・』『         』


安価下コンマ判定

安価下2コンマ判定

なにこの4…
落ち着け…素数を数えて落ち着くんだ…


京太郎>=(精神11(54/100)、麻雀111(225/250) 、異能85(196/200) )


6月 第2週の木曜日

   本日          >     前日

>大星淡   LOST >大星淡  (深愛 10.0/10.0)

>大星淡   (深愛 10.0/10.0)  >大星淡  (深愛 10.0/10.0)

Ss>宮永咲   (親友 6.2/8.4) >宮永咲   (親友 6.2/8.4)

Ss>宮永照   (心友 7.5/8.7) >宮永照   (心友 7.5/8.7)

√>神代小蒔  (恋人 23.7/18.0)  >神代小蒔  (恋人 22.2/17.2)



石戸霞   (求愛 15.0/12.0) >石戸霞   (求愛 13.9/11.3)

√>石戸霞  (恋人 23.7/18.0) >石戸霞  (恋人 22.2/17.2)

石戸明星    (敬愛 4.2/9.6)  >石戸明星 (敬愛 4.2/9.6)

石戸明星    (義兄 13.9/11.3)  >石戸明星 (義兄 13.9/11.3)

滝見春   (信頼 4.4/7.4) >滝見春   (信用 3.2/6.2)

狩宿巴   (先生 3.2/5.0) >狩宿巴   (部員 2.0/3.8)

薄墨初美 (友人 3.9/3.8)  >薄墨初美 (部員 1.7/1.6)

N>戒能良子 (宿敵 2.0/2.2)  >戒能良子 (宿敵 2.0/2.2)

瑞原はやり (不満 2.0/1.0)  >瑞原はやり (不満 2.0/1.0)

野依理沙 (知人 1.3/2.0)  >野依理沙 (知人 1.3/2.0)

三尋木咏 (変人 0.8/0.7)  >三尋木咏 (興味 1.5/1.0)

藤田靖子 (興味 1.0/1.0)  >藤田靖子 (興味 1.0/1.0)

小鍛治健夜 (注目 2.7/2.4)  >小鍛治健夜 (興味 1.0/1.0)


Ss=従妹/幼馴染(関係は初期から深く、頼れるけれど恋愛関係になりにくい)

SP=恩人等(特殊条件下の関係。判定なしで遭遇したりもする)

×=制限(特殊な状態。特殊イベントをクリアしない限り変動なし)

N=宿敵(自分と宿敵の取得経験値を負けた場合、倍にする 勝った場合、1.5倍)

負い目を感じてるのは霞さんと淡か
この二人+明星ちゃんには注意しないとな


ミスったけど、まだ京太郎が観測していないということで訂正は無し

とりあえず今日はここまで。お疲れ様でした




77で終わらせるつもりだったのに
霞さんと小蒔さんの両方に話すから……

大丈夫。ちゃんと終わりは考えてある
ただ、この調子だと『      』だね

……僕は一度だけ『   』にいるよ。どうしても無理なら会うといい


あとクロチャー強化はもうできない
以降の>>1000安価で取ってもそれは無理だよ

前世の淡を驚異的なコンマで救ったここの住民でも流石に今回は…
助けてクロチャー!

>>576
コンマは本当に申し訳ない。
といってもコンマなんて厳密に狙えるものじゃないのに言われてもな……
ただ、純粋に疑問に思っただけなんだよ。果たしてこの物語にBAD END以外のエンディングは考えてあるのか、と。言い過ぎたのは反省してるけど。

コンマ安価を止めてしまえばいい
コンマ安価がゴタゴタの要因ならその要因を取っ払っえば解決


正直、夢世界の選択肢は難しかったと思ってる
    が重要な役割担ってたけど、それを教えなかったし、消滅させちゃったし


>>580
happyendを書く気あるよ。当然、ヒロインとのハッピーライフとかとか

だけど、badendも考えてある
それは選択肢の選択ミスの蓄積によるペナルティみたいなものだからね
難しいかもしれないけど、無難な選択しとけば大抵平気だよ……きっと


>>589
コンマは選択肢ミスの救済も兼ねているんだ
なくしたらもっと大変


「うあぁぁあああぁぁぁぁっ!!」

悲痛な叫び声が上がった

「きょ、京太郎さんっ!?」

となりからそんな慌てた声と

手が差し伸べられた。でも、受け取ることはできなかった

激しい鈍痛というのは変かもしれないが

頭と頭

そんな生易しいものではなくて

脳味噌と脳味噌を衝突させて強引に1つにしたかのような

気色悪さと吐き気に悶えながら

混濁する意識と記憶と世界と視界

その中でもがき、溺れながらも抜け出していき上半身が飛び起きた

見えたのは昨日と同じ病院

見えた女の子は見知らぬ少女

京太郎「……っ……ぐっ」

「だ、大丈夫ですか? 私のこと判りますか!? 小蒔です、神代小蒔」

京太郎「こ、まき……さん?」

確かに知っている

知っているのに知らない

誰だこの人はと疑問が浮かぶ。小蒔さんだろ。と記憶が唸る

だが、記憶は言う

隣にいるのは――霞さんじゃないのか? と

こわい(戦慄)


神経が焼き切られて行くような痛みが涙となって溢れ出す

小蒔さんの手が優しく包んでくれても

それが和らぐことはなく

包んでくれる女の子の手を強く握る

「っ……」

京太郎「っ、ぐぅぅっ……」

「大丈夫です。大丈夫ですからっ!」

小蒔さんの声が響く、女の子の声が響く

名前が浮かんでは沈み、消えては再構成されていく

京太郎「小蒔さんっ……俺……」

小蒔「お医者様、早く、早く……っ!」

女の子との記憶が霞さんとの記憶に切り替わっていく

女の子の存在が頭の中から消えていく

そしてまた、女の子の記憶が帰ってくる

ぐちゃぐちゃに掻き回されていく記憶

不純物が次々に混ぜられ、色が濁っていく水のように

下の記憶がどんなものかさえ解らなくなっていく

京太郎「霞……さ………」

「っ……京太郎さんっ、京太郎さん……っ」

強く強気抱きしめられたことを感じた瞬間

俺は気を失ってしまった


『・』『京太郎の記憶は       』


「京太郎さん、私のこと……解りますか?」

目を覚ますと

目の前には女の子がいた

気を失う前にも見た女の子

京太郎「えっと……」

誰だっけ? と、疑問が浮かぶ

さぁ? 知らないよ。と記憶が答える

知らない女の子だ。でも

記憶のいたるところに彼女はいる

嬉しそうに笑ったり、照れくさそうに笑ったり

なのにも関わらず名前が出てこない

「そんな、そんな……っ」

霞「京太郎くん、私の名前は解るかしら?」

名前を知らない女の子の傍らで、彼女は問う

そして記憶は答えた

女の子にとっては非情に、無情に

京太郎「霞さん、ですよね?」

傍らの少女の名前だけははっきりと記憶していた


・京太郎の今生世界値は10です
・京太郎の夢現世界値は-7です
・京太郎の世界総合値は3です

3 現実は非常である


「どうして、なんでっ……こんなっ!」

霞「落ち着きなさい! 貴女まで混乱してしまったら元も子もないでしょう!?」

「でもっ、でもっ! せっかく目を覚ましたのに……夜までは普通だったのに……」

女の子が泣き崩れていく

嗚咽が病室に響き

霞さん達は同情を禁じえないという表情で俯き、唇をきつく結びながらも

かける言葉を見つけることは出来ないのか

ただただ沈黙を保ち、やがて女の人が入ってきた

「ちょっといい?」

「っ、うぅ……ぐすっ……」

女の子に話があったのだろうか

肩をたたいて呼ぶが、女の子は泣いたままで

霞さんが俺を一瞥し、女の人に向き合った

霞「どうかしたのですか?」

「お医者様のお話があるの……この子にも一応聞いてもらおうと思ったのよ」

霞「それなら私が……今は聞ける状態ではないと思うので」

「そう……ね……」

頷き、霞さんを連れて行こうとしている女の人は

女の子のお母さん……だったような気がする……


1、医者の話なら、俺も聞きます
2、霞さんは行かないでください、そばにいて欲しいです
3、何も言わない
4、女の子に声をかける
5、その他自由

40分

1だな
2と4は今では追い討ちになるだろ


コンマ判定が原因って人が多いようだし
暫く無しにしてみようと思うので悪しからず


行きます


1、医者の話なら、俺も聞きます
2、霞さんは行かないでください、そばにいて欲しいです
3、何も言わない
4、女の子に声をかける
5、その他自由

安価下から下5

1


今はまだ何が起こってるのか解らないし

女の子との記憶の違和感とかも話したいし。と

ほんの少し考えてから口を開く

京太郎「医者の話なら、俺も行きます」

「……ぇ?」

霞「え?」

「なに、言ってるの……?」

3つの声

1人は睨むような視線を送ってきて

1人は悲しそうな表情で俺を見つめ

1人は呆然と俺を見ているのか、その奥の壁を見ているのか

定かではない暗い瞳で俺を見つめてくる

霞「ダメよ、貴方はまだ良く動けないじゃない」

京太郎「で――」

「私が出ていきますから、京太郎さんは動かないでください」

俺の声を遮ったその声は

形容し難いほどに………沈み込んでいた

ふぇぇ…


霞「何を言ってるの? 貴女は」

「だって、京太郎さんは私といるのが嫌だから、意識を失ってから目覚めたばかりなのに動くおつもりなんですよね?」

京太郎「え、あ、いや……」

そんなつもりはなかった

でも自分に関係する女の子が泣いているのにも関わらず

目を覚ましたばかりの体に鞭を打って

女の子をほったらかしにしたまま部屋を出ようとするなんて

一緒にいるのが気まずいとか、そういうふうに取られても仕方がない

「ごめんなさい……京太郎さん」

女の子は何故か謝罪をして部屋から去っていく

悲壮感漂うその後ろ姿は俺の心を強く苦しめ

呼び止める余裕さえなく――

霞「私は小蒔ちゃんの方に行きます。お母様はお医者様へ」

京太郎「あの――」

霞「京太郎くんは安静にしていて。悪化されても困るわ」

霞さんの鋭い視線に萎縮し

俺はさらに二人の背中を見送ることしかできず……病室に取り残されてしまった


知っているはずの女の子が泣いていた

名前はわからない

どんな関係だったかも解らない

かすかに残る記憶では

あの女の子は笑うことが多かった

照れていることが多かった

泣いていることも少しあって、怒っているのは全然ない

京太郎「だれなんだよ……一体」

それと似た記憶が、霞さんとの記憶にある

いや、霞さんとの記憶を模倣して作られた幻のようなものかもしれない

その不快感に少し苛立ちながらも

女の子の涙で濡れた床を見つめ溜息をつく

京太郎「霞さんとの記憶に似た知らない子との記憶があって、名前を呼べないだけで知らない子は大泣きして……」

泣かせたりしたことは申し訳なく思うが

理解ができないんだから謝ることでさえできない

本当に何の関係もなかったりして、あの女の子がストーカーだったりしたら……

京太郎「いやいやいや……そんな気味の悪い事ないよな……?」

そんな悪い考えに身震いし、総毛立った腕を抱きしめ否定した


報告忘れた

・今生世界値-1
・京太郎の今生世界値は9です
・京太郎の夢現世界値は-7です
・京太郎の世界総合値は2です
・女の子の心に傷を負わせました
・石戸霞の【開示不可】
・女性からの印象が悪くなりました


霞さんや女の子が戻ってくることはなく

医者との話を終えたのか

女の人が戻ってきたのだが、表情は思いの外暗かった

女の子の母親だと思っていたし

もしかしたら怒られるのかもしれない

引っぱたかれるかもしれない

そう覚悟していたにもかかわらず

女の人は俺の頭に軽く手を置き力なくなで下ろすだけで終わり

溜息とともに、椅子に座り込んでしまう

女の人は俺を見て、手元を見て、

うつむいて、ため息をつきそうになって頭を振って

何か言いたそうにしながらも

言っていいのか分からず迷っているような

そんな感じにも見えた

ヌゥ…面目ない…


医者に何を言われたのかは知らないけど

この女の人との関係もまた、あやふやなのだ

さっきまで女の子の母親だと思っていたが

よくよく考えてみても、記憶には薄い

あの女の子との記憶よりも

俺はこの人との記憶に乏しい

知り合いの知り合いの知り合い

そんな程遠い間柄だとでも言うのだろうか?

でも確か、俺と霞さんの交際を認めてくれたのは

この人だったような……いや、あの女の子?

いや、女の子の方は違うだろう

好きだったけど付き合えませんでした。みたいな

変な未練でもあるんだろうか?

それなら名前が思い出せないなんてなるわけがないんだけどな……


京太郎「………………」

とりあえずどうするかな

女の人に声をかけてみるか

自分の物で何か確認してみるか……

それとも、記憶を整理するために寝てしまうか

霞さんが戻ってきてくれればな

いろいろと聴きやすいのに……明星ちゃんとか

滝見さん達でもいいけどさ

あの女の子は……少し嫌だな。扱いに困るし

さてと……


1、携帯
2、女の人に話しかける
3、寝てしまおう
4、何もしない
5、その他自由


40分


1と2はそのあと再安価で細かい行動を決める


行きます

じゃあケータイかな


1、携帯

2、女の人に話しかける

3、寝てしまおう

4、何もしない

5、その他自由


安価下~下5


携帯を確かめることにしよう

幸い、ここは電波を通してもいいみたいだしな

女の人は考えたいだろうし

こっちから何かを聞くのはやめておく……かな

京太郎「えっと……」

携帯を手に取り

表示されているメッセージを見てみる

メールは3通来ているみたいだ

電話は……来ていないようだ


1、新着メール確認
2、過去のメールを確認
3、ネトマ
4、誰かにメールを送る
5、写真フォルダを見てみる
6、その他自由


55分


いくよ


1、新着メール確認

2、過去のメールを確認

3、ネトマ

4、誰かにメールを送る

5、写真フォルダを見てみる

6、その他自由



安価下~下5


めちゃくちゃな過去の記憶

だけど、

携帯に残されたデータはそんなことはないはずだと、

写真のフォルダを開く

幾数枚もの写真がある中で

俺の視線を釘付けにしたのはたった一枚

あの女の子との写真

笑ってるとか、泣いてるとか

今ある記憶のどれにも一致しない……いや、ある

俺が霞さんと経験した記憶の一つと

それは似ていた

似ていた? いいや違う

瓜二つだった

霞さんとキスをして、淡に送ったはずの写真

なのになぜか……写真の中の俺はあの女の子とキスをしていた

どうだ…?


おいおいおい……

なんだよ、なんなんだよこれっ

ふざけんな、ふざけんな………ッ

京太郎「ぅあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「っ!? 京太郎くん!?」

女の人の手を払い除け

携帯を力強く壁に投げつけ、壊す

様々な軽い音が散らばっていく

京太郎「なんなんだよっ、なんなんだよっ! 誰なんだよっ!」

「落ち着いて、お落ち着きなさい京太郎くん!」

京太郎「知らない、知らない知らないっ! アンタも! あの子も!」

俺と霞さんとの記憶のはずだ

霞さんとの大切な記憶のはずなんだ

なのに、なのに……ッ

京太郎「出て行けよっ、出て行ってくれ! 霞さん以外、近寄るなッ!」

壊すな、穢すな

これ以上……これ以上……ッ

京太郎「大切な記憶を……壊さないでくれよ……」

「っ………………」

女の人はガタッと音を立てて席を離れ

忌まわしい記録の欠片を集めて去っていく

そして病室には、俺一人だけが残されていた

邪神「おっそうだな」

取り返しつかなくなる前にQBにヒント聞かせてくれ…
霞さんEDならまだ許容できるがこのままだと独り身ED直行する気しかしない
イッチがヒントあげるって言ってんだから素直にもらおうぜ


女の人が去ったあと

医者に何か注射された俺は眠ってしまい、

目を覚ました時にはもう夜で

となりには……霞さんがいてくれた

京太郎「霞さん」

霞「大丈夫、ここに居るわ」

京太郎「霞さん……」

霞「ここに居るわ」

霞さんは言葉を返してくれる

でも、それだけじゃ安心なんてできなかった

怖くて、不安で、どうしようもなくて

注射の影響か

未だ鈍い感覚を最大限行使して霞さんへと手を伸ばす

霞「っ……京太郎くん」

霞さんは少しだけ躊躇いながらも

俺の手を取り優しく握りしめてくれた

>>850
精神崩壊ENDの可能性も見えてきましたよ…(小声)
ほんとどうすればいいんだろう(思考放棄)


霞さんが手を握ってくれているだけでいい

霞さんがそばにいてくれるだけでいい

そう思いながらも

霞さんの優しい声を求めてしまう

人肌のぬくもりを求めてしまう

それを口にはしていなくても

霞さんは俺の気持ちを察してか

何度も「大丈夫」と声をかけてくれるし

手を握り続けてくれていた



1、霞さん、一緒に寝てくれませんか?
2、霞さん、キスしませんか?
3、霞さん、抱きしめてくれませんか?
4、霞さん、あの女の子はなんなんですか?
5、俺と霞さんって……付き合ってますよね?
6、霞さん、携帯貸してくれませんか?
7、手を握ったまま寝てもいいですか?
8、その他自由


50分


行きます

8で「どうすればいいんですか?」って聞きたいくらいですよ
わっかんねー(切実)


1、霞さん、一緒に寝てくれませんか?

2、霞さん、キスしませんか?

3、霞さん、抱きしめてくれませんか?

4、霞さん、あの女の子はなんなんですか?

5、俺と霞さんって……付き合ってますよね?

6、霞さん、携帯貸してくれませんか?

7、手を握ったまま寝てもいいですか?

8、その他自由


安価下から下5


京太郎「霞さん、携帯貸してくれませんか?」

霞「携帯? 別に構わないけれど……」

そう答えると

霞さんは何の抵抗もなく携帯電話を貸してくれた

やっぱり、俺たちの関係は

携帯を普通に貸し出せるような関係なんだ

だから、あの女の子とのキス写真なんて捏造で

本当にキスをしたのは霞さんなんだ

っていうことは……

京太郎「っ……」

霞「京太郎くん?」

思わず身震いしてしまうほど

身の毛もよだつ気味の悪い光景が浮かんだ


その光景はあの女の子とキスしているというもの

あの女の子はやっぱりストーカーか何かで

俺と霞さんの真似事をして

寝てるか何かの時に勝手にキスをしてきたんじゃないかというものだった

押し寄せる吐き気をなんとか堪えようと喉に力を込め

霞さんの安らぎを求めて手を握り返す

霞「京太郎くん?」

京太郎「っ……すみません、平気です」

霞さんに心配させないために

慌てて携帯を操作した


1、メールをする
2、メール確認
3、電話をする
4、ネトマ
5、霞とのキス写真をせがむ
6、その他自由


35分


いくよ


1、メールをする

2、メール確認

3、電話をする

4、ネトマ

5、霞とのキス写真をせがむ

6、その他自由


安価下~下5


ふむ……

一度しか会えない

それはたとえ願いが定まらなかったとしても

ただの雑談でしか終わらなかったとしても。だ

それでもキミ達は望むのかい?



1、それでも会う
2、やっぱり会わない


47分


では


1、それでも会う
2、やっぱり会わない

安価下~下5


人の携帯からログインするのは気が引けたが

それでも、何かに干渉されることもなく

自分が自分でいられるのは麻雀しかないと思った

霞さんといれば安心できる

霞さんからなら安らぎが得られる

でもそれだけではダメだと思った

崩壊した記憶

だけど、唯一崩壊することなく

筋金入りの麻雀の記憶だけは残っていた

だからこそ、ネット麻雀へと入ることにしたのだが――


― プライベートチャットに招待されています ―


俺はほとんど無意識のうちに、それに手を伸ばしていた


>キミがここに来るということは

>自分の力ではどうしようもないことに巻き込まれているのだろう?

>どうすれば良いか解らなかったなんて、過去の自分を蔑むかい?

>それとも、運命の強制力に囚われたのだと運命を呪うかい?

>過去をいくら怨もうと、蔑もうと、呪おうと、何も変わることはないというのに

京太郎>なんなんですか? 一体……

>僕は僕だ。キミでもあるかもしれないけどね


謎の宗教じみた言葉に若干身を引きながら

プライベートチャットからのログアウトを申請した……が

>ログアウトはできません

京太郎「え?」

ウイルスにでも汚染されてしまったのか

許可されないログアウト

そして、そこにいる何者かは問う

>キミの願いはなんだい?


京太郎>願い……?

>そう。願いだ

>キミが置かれている状況を覆すものが欲しいというのなら

>覆すことができるものを与えてあげよう

>キミが現状を自力で打破したいというのであれば

>打破する方法を教えてあげよう

京太郎>嘘じゃないのか?

>僕は嘘は言わないよ

>もちろん、それを嘘だと思い

>僕に頼らなくても構わない

>ただ、それは拒絶と受け取らせてもらうことになるね

>その場合、僕は二度と君には干渉しないと誓うよ


良く解らないが

何かをしなければ現状維持

何かをすれば状況は変わる

このわけの解らない状況

あの謎の女の子の干渉のない記憶を得るか

それとも、あの写真を現実だと信じ

霞さんとの関係を否定して、本当の記憶を望むか

京太郎>記憶を戻せという願いも聞いてくれるのか?

>それは構わないけど

>僕は叶えた結果を知ることはできない

>もしもキミが望まない結末を迎えることになっても

>それは自分の選択の結果だということを理解して欲しい

>その上で――望みがあるのならば、願うといい


1、断る
2、霞さんとのちゃんとした記憶を取り戻したい
3、謎の女の子とのちゃんとした記憶を取り戻したい
4、現状を打破するための何かが欲しい
5、現状を打破し、ちゃんとした道に行く方法を教えて欲しい
6、明星ちゃんとのルートに入りたい
7、小鍛治プロを結婚させてあげたい
8、その他自由


35分


時間だね


最後に言っておこう

これは最終手段である。と


1、断る

2、霞さんとのちゃんとした記憶を取り戻したい

3、謎の女の子とのちゃんとした記憶を取り戻したい

4、現状を打破するための何かが欲しい

5、現状を打破し、ちゃんとした道に行く方法を教えて欲しい

6、明星ちゃんとのルートに入りたい

7、小鍛治プロを結婚させてあげたい

8、その他自由



安価下~下5


複数は無効だよ

752 575

または

755 755

5で


京太郎>だったら、

京太郎>だったら教えてくれ

京太郎>現状を打破し、ちゃんとした道に行く方法を教えて欲しい

霞さんとの関係を信じたい

でも、謎の女の子の存在がそれを揺らがす

もしかしたら霞さんが偽りで女の子が真実かもしれない

あの涙は嘘ではなかった

本当に、心から悲しいというものだった

だから……

京太郎>教えてくれ、方法を

>解った。教えてあげようじゃないか

【安価】京太郎「俺を活躍させてくれ」 「契約じゃないのかい?」【2nd12スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391597371/)

>上のURLに飛ぶんだ。そうすればわかるよ

京太郎>え?

>>1000なら次周も淡が妹

>>1000なら…もう終わってもいい…だから、ありったけを…

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