あかり「べたべた」 結衣「いちゃいちゃ」(123)

~ごらく部~

あかり「結衣ちゃ~ん」スリスリ

結衣「何?」

あかり「結衣ちゃん、あかりの事好き?」スリスリ

結衣「……、何度も言わせるなよ」

あかり「えー、ちゃんと聞きたいよぉ///」ミアゲ

結衣「……、う、うるさい///」ムニムニ

あかり「わわっ、ほっぺいじらないでよぉ!?」

キャッキャウフフ

ちなつ「あー、はいはい。暖房いらずですねー」ヘッ

京子「よーし、私達も負けずにイチャつこうではないか!」ガバッ

ちなつ「ええい! 暑苦しい!」バッ

京子「ああん! ちなちゅのイケズ~」プー

結衣・あかり「……」ジーッ

京子「な、何だよ二人とも」

結衣「いや、微笑ましいなーって」ギューッ

あかり「うん……。そうだよねぇ」ギューッ

結衣・あかり「ねー」

ちなつ「ぐぬぬ……。このバカップル……」

京子「抱き合ったままその発言とは……。なんという上から目線……」ギリッ

京子「……いやいや、私とちなつちゃんだって結構すごいんだよ?」

結衣「ふーん?」

京子「おー、疑うのか? よーしそれなら、ごらく部第一回! 嫁自慢大会を開催するぜー!」キリッ

結衣「いらんいらん」

ちなつ「はい。私も別にいいです」キッパリ

京子「またまた~、恥ずかしがっちゃって……」ナデナデ

ちなつ「そ、そんな事どうでもいいってだけです」

京子「いやいや~、この間は怖い映画を見た後のちなつちゃんは……」ニヤニヤ

ちなつ「う……///」

京子「上目遣いでおねだりしてきて一緒の布団で……、ね……?」

ちなつ「あ、あの時は京子先輩がどうしてもって……///」

京子「あれー、そうだったっけ?」ニヤニヤ

ちなつ「そ、そうですよ?///」

キャッキャウフフ

結衣「はいはい。ご馳走様」

あかり「やっぱり二人とも……、仲良しさんなんだねぇ」クスッ

京子「おー、なんかお二人さんは自信たっぷりって感じだね?」

京子「アレかい? 結衣さんは一人暮らしの特権を生かしてゆうべはお楽しみですかい?」

結衣「ないない」

あかり「結衣ちゃんのお家、また行きたいなぁ。いっぱいぎゅーってしてね? 結衣ちゃん♪」スリスリ

結衣「う……///」

京子「おー、寂しがりな結衣さんと甘えん坊なあかりちゃんはお似合いのカップルですなー」

京子「さぞかし四六時中イチャコラ……」

あかり「いや、そんなにあかりは結衣ちゃん家にお泊りしてないんだぁ」

京子・ちなつ「へ?」

ちなつ「そ、そうなの?」

京子「ほえー、なんか意外だなぁ……」

京子「週末なんか絶対にベッタベタしてるもんだと思ってたよ……」

結衣「ま、まぁ付き合ってるとはいえ、家族の人に心配かけちゃいけないしな……」

あかり「うん……。そうだよねぇ」

京子(あ……、なんか理由がわかったような……)

ちなつ(間違いなく……)

あかね『うふふ……』ゴゴゴゴゴゴゴゴ

京子・ちなつ(お姉さんの事だ……)

あかり「で、でも今だってこうやっていっぱい抱っこしてもらってるし、あかりは満足だなぁ」

結衣「うん……。ありがとね、あかり」ギュッ

あかり「えへへ……///」ギュッ

ちなつ「はー、暑い暑い」パタパタ

京子(はー、バカップルだねぇ……。ちょいと意地悪してみますか)

京子「なぁ……、あかり。結衣って色々隠してると思わないか?」

あかり「え?」

結衣「いきなり何を……」

京子「こう……、例えばだ。あかりを家に帰さなきゃいけないような理由があるんだ」

結衣「だからそれはあかりの家の人が心配するからで……」

京子「ふむ……。益々怪しい……」

結衣「は?」

京子「実は結衣……。あかりの他に女の子をキープしてたりしないか?」

結衣「は、はぁ!?」ガタッ

京子「そしてその子はあかりが帰った後に……」

結衣「そ、そんなのあるわけないだろ!」

京子「いや、結衣はあかりがいながらバレンタインは鼻の下を伸ばして……」

結衣「いいや! 私はあかりがいるからという理由でちゃんと断った!」

ちなつ「もう、やめてください! あかりちゃん! 京子先輩の言うことなんて聞かないでいいから!」

京子「ははっ、冗談だってば。な、あかり……」

あかり「…………………」ドヨーン

京子「あ……」

結衣・ちなつ「……」ギロッ

京子「は、はい……」オドオド

~帰り道~

あかり「……」ズーン

ちなつ「大丈夫……。大丈夫だから、あかりちゃん」

ちなつ「京子先輩にはちゃんときつく言っておくから……」ギロッ

京子「は、はいぃ……」ゾクゾク

結衣(ちなつちゃん……、折檻が容赦なかったな……)

結衣(京子はもう尻に敷かれてるんだな……)

………

結衣「全く、お前いきなり何を言い出して……」

京子「ゴメンゴメン。あまりのバカップルさに魔が差して……」

結衣「自分達の事を棚に上げて何を……」

京子「しかしあの慌て様……。あかりが可愛くて仕方ないって感じだね?」

結衣「……、そうだな。お前なんかが足元にも及ばないくらいな」

京子「おおー、こんな時も嫁自慢を忘れない……。見習わさせていただきますよ~」ケラケラ

結衣「はぁ……。勝手にしなよ」

京子「……ねぇ結衣」

結衣「何?」

京子「結衣って、いつくらいからあかりが好きって気付いた?」

結衣「そうだな……。去年の夏くらいかな……」

京子「そっか……。私はそれよりずっとずっと前から結衣はあかりが好きなように見えたなぁ」

結衣「そう?」

京子「ほら、結衣が今の髪型になったのって、私がまだ大人しかった頃じゃん?」

結衣「ああ……、今よりずっとずっと可愛いげがあった頃だな」

京子「はいはい。それでも愛しのあかりちゃんには遠く及ばないね」クスッ

京子「で、あの頃の結衣ってさ。気負い過ぎっていうか……、トゲトゲしてる時もあったんだよ」

結衣「そ、そうだったかな……」

京子「うん。下の学年の子が近寄れないくらい」

結衣「う……」

京子「でもそんな時でもさ、結衣ってあかりと一緒の時、一気に雰囲気がふわっとなるの」

結衣「ふわっと?」

京子「うん、張り詰めた感じがなくなるというか……」

京子「で、それが中学生になってからも変わってなくて……」

京子「ああ、この二人は意外と似た者同士で、それはずっと変わってないんだな、って思ったんだよね」

結衣「そっか……」

京子「で、そんなんだから私にとっては二人が一緒にいてこそ、って感じで……」

京子「結衣があかりと付き合い始めた時はすごく安心したな」

京子(ま、あかりが好きだと気付いた頃の結衣は傑作だったけどね……)ニヤリ

結衣「?」

~京子回想。ごらく部にて~

結衣『あれ……、まだ皆来てないのか……』

結衣『……暇だな』ボーッ

結衣『……』

結衣『……あかり』ボソッ

結衣『……』

結衣『じ、実は私、あかりの事が好きなんだ!』

結衣(高音)『え、ええっ!? いつも京子ちゃんとちなつちゃんの事を……』

結衣『う、嘘じゃない! いつだってちゃんとあかりの事は見ていたさ!』

結衣(高音)『ほ、ほんとに……? う 、嬉しい……』

結衣『あかり! 好きだ!』ザブトン ギューッ

結衣(高音)『あかりも好き!』ゴロゴロ

~部屋の外~

京子『~~~ッ』ヒクヒク

京子(ふ、吹き出しちゃダメだ……。吹き出しちゃダメだ……)ププッ

~回想終了~

京子「……」ニヤニヤ

結衣「何ニヤニヤしてるんだ……。気味悪い……」

京子「え、あ、いや、ちょっとちなつちゃんの事を思い浮かべててだな!」アタフタ

結衣「ふーん……」ジトーッ

京子「いやー、二人きりになった時のちなつちゃんが可愛いのなんの!」

京子「私が帰っちゃった後なんかすぐにメールを送ってきてまた会いたいなんて……」

結衣「はぁ……。ご馳走様」

京子「おいおい、それは結衣も同じだろ~?」

結衣「う……わ、私は……」

京子「もしかして結衣……、寂しいのに堪えてたりするの?」

結衣「ぐ……」

京子「年上なのにあかりに情けないと思われたくないから?」

結衣「う……」

京子「あのさ、結衣とあかりって、そういうのを抑えないところがいいと思うんだよ」

結衣「え?」

京子「あかりってすごく結衣に甘えるようになったけどさ」

京子「それは結衣と会える時間が長く取れない寂しさもあるんじゃないかな」

結衣「た、確かに……」

京子「結衣はあかりの前だと強がらなくていいし」

京子「あかりは素直な気持ちをぶつけて、それに素直に応えてくれるのが結衣」

京子「だからお互いに惹かれたんでしょ?」

結衣「うん……。そうだな」

京子「だから結衣も、もっとあかりに甘えなよ」

結衣「うん……。だけど……」

京子「そっか、あかりのお姉さんが心配するからか……」

京子「でも、あかりのお姉さんってもう二人の関係は知ってるんでしょ?」

結衣「ま、まあ一応……」

京子「なら話は早いんじゃない?」

結衣「え?」

京子「結衣の方から、あかりの家に行く機会を増やせばいいじゃん」

結衣「な、なるほど……」

「おお勇者よ死んでしまうとは情けない」

返事がない。ただのしかばねのようだ。

「おお勇者よ死んでしまうとは情けない」

返事がない。ただのしかばねのようだ。

「おお勇者よ死んでしま」

勇者「うるせえぶっ殺すぞ」

魔王「生きているなら返事くらいしろ」

京子「きっとあかりのお姉さんだって結衣と会いたいって思ってるだろうし」

京子「結衣もあかりとの時間が長く作れて、悪くないと思うな」

結衣「うん……」

京子「そして妹さんを私にくださいなんて話に発展して……」ニヤニヤ

結衣「変な期待をするな」

京子「よし、今週末にやることは決まったな! 結衣はあかりの家にお泊りデート!」

京子「そして週明けには第二回嫁自慢大会開催だ!」

結衣「もういいって、それ……」

~週末。公園~

結衣(まあ何だかんだで京子が私達を気にかけてくれてるのは確かだし……)

結衣(京子の言うとおり、お義姉さんと話す機会も作っていかないと……)

結衣「何だろう……。すごく落ち着かない……」ソワソワ

結衣「ははっ……。手が震えてるよ私……」

あかり「だーれだ♪」ピトッ

結衣「わっ……」ドキッ

結衣「って……。あかり……に決まってるだろ」

あかり「えへへ、一回これやってみたかったんだぁ」ニコッ

結衣「こんにちは。あかり」ニコッ

あかり「今日は結衣ちゃんがお泊りに来てくれるなんて……、何だか新鮮だよぉ」ニコニコ

結衣「うん……。いつもはあかりに来てもらってばかりだからね」

あかり「……」ジーッ

結衣「どうしたの?」

あかり「いや、ベンチに座ってコーヒー飲んでる結衣ちゃんって何だか大人っぽいな~」

あかり「あかりとは一つ違うだけなのに全然違うな~って思って……」

結衣「そんな大袈裟な……」

あかり「でも、あかりはちょっと子供っぽく見られるのが苦手で……」

結衣「私はあかりをそんな風に見たりしないって」

あかり「ほんと?」

結衣「うん。嬉しいことがあったり、好きなものを食べた時は気持ちを隠さずニコニコして」

結衣「そんなあかりがいるから、私だって、京子だって、ちなつちゃんだって楽しい気持ちになれるんだ」

結衣「だから私は、コーヒーを飲んでしかめっつらをしてるあかりよりも」

結衣「好きなものを飲んで、ニコニコしてるあかりが好きだな」

あかり「そ、そっかぁ……///」テレテレ

あかり「あ、よく考えたらあかりは丸っきりお子様ってわけじゃないよね!」

結衣「?」

あかり「だ、だってあかりは結衣ちゃんと何度も大人のキスをしてるもん……///」ポッ

結衣「む……///」カアァ

あかり「それに……」スッ

チュッ

結衣「……///」カオマッカ

あかり「こうやって少しずつ……、コーヒーの味にだって慣れていけるもんね///」

結衣「……。で、きょ、今日は何をするの?」コホン

あかり「ええっと、お散歩をして、お買い物に行って……」

あかり「それからご飯を一緒に作って、お風呂に入って、いっぱいぎゅーってしてもらって……///」ポーッ

結衣「おーい、戻ってこーい」ユサユサ

あかり「はわわっ!? と、とにかく、今日も思う存分結衣ちゃんに甘えちゃうもんね!」

結衣「うん……。こちらこそよろしくね。あかり」

………

あかり「あ、あのわんちゃん……、可愛いなぁ」

結衣「うん……。そうだな」

あかり「あんな感じで一緒にお散歩したり、お昼寝したり……、憧れるなぁ」

あかり「けど……、何度もダメって……」シュン

結衣「でも、わがまま言わずにちゃんと引き下がるなんて……、偉いと思うけどな」

結衣「……、私の前ではもっとわがままになってもいいからね?」ナデナデ

あかり「うん……///」

結衣「あかり、寒くない?」

あかり「うん……。大丈夫だよぉ」

あかり「だって、結衣ちゃんが手を繋いでくれてるから……///」

結衣「うん……。そう言ってもらえると嬉しいな」

あかり「何だかこうしていると、どこにだって行けそうだね」

結衣「そう?」

あかり「いつだって、結衣ちゃんが見てくれてると思うと、すっごく安心するんだぁ」

結衣「そっか……。私も同じだな」クスッ

あかり「新婚旅行は海外でも迷子の心配はなさそうだねぇ……///」ポーッ

結衣「こらこら」ペシッ

………

あかり「あ、もういい時間……」

結衣「そうだな……。予定通り買い物に行こうか」

あかり「ねえ、結衣ちゃん」

結衣「何?」

あかり「何にもない時間って……、すごくいいね」

結衣「うん……。そうだな」

~買い物中~

あかり「えへへ、結衣ちゃん♪」ダキッ

結衣「わっ……。何、いきなり?」

あかり「こうしてるとあかり達って、周りの人からどう見えてるのかなぁ?」

結衣「……姉妹?」

あかり「え……?」プー

結衣「あかりはそれじゃ不満?」

あかり「新婚さんみたいだなぁってそこは……」プー

結衣「いやいや、私達はまだ中学生だし……」

結衣「でも……、あかりが私の妹って間違えられるのって、実はすごく嬉しかったんだ」クスッ

あかり「そ、そっかぁ……」テレテレ

あかり「なーんだ、ずっと前から家族みたいな感じだったんだぁ……」ニコニコ

結衣「何が何でも話をそういう方向にしたがるな……」

あかり「でも……」

結衣「?」

あかり「いずれ本当にそうなるよね……?///」

結衣「ぐっ……///」カアァ

………

~赤座家~

あかり「さて、到着っと……」

結衣「うん……。それじゃお邪魔しま……」

あかり「あ、結衣ちゃん、そんなこと言っちゃダメだよぉ」

結衣「え?」

あかり「今日は結衣ちゃんは赤座家の子だから……」

結衣「うん……。そうだな」

結衣「ただいま、あかり」ニコッ

あかり「おかえりなさい、結衣ちゃん」ニコッ

あかり「あ!」

結衣「ど、どうしたの?」

あかり「公園で待ち合わせじゃなくて、最初からお家に来てもらった方がよかったかなぁ……」

結衣「?」

あかり「だ、だってそれなら出かける時に、行ってきますの……///」

結衣「ああ、そういう事か……」

あかり「今は結衣ちゃんは赤座家の子だから……」

あかり「結衣ちゃんが奥さん役になるのかな……?///」

結衣「む……///」

あかり「だ、だっていつもはあかりが奥さ……///」

結衣「あー、お腹空いてきた。さて、早くご飯の支度しよっか」スタスタ

あかり「も、もう……、結衣ちゃんったら……///」

~台所~

あかり「えへへ、今日は一緒に作ろうね!」

結衣「うん」

あかり「いつもはお世話になりっぱなしだからほんとは一人でしたいんだけど……」

あかり「でもやっぱりまだまだ……」

結衣「いいっていいって。誰だって最初から上手くいくわけじゃないんだからさ」

あかり「うん……。ありがとう、結衣ちゃん」

あかり「えと……、ここはこう、かな……」トン…トン…

あかり「あはは、やっぱりまだ結衣ちゃんみたいには……」

結衣「ええっと、ここはこう、手を添えて……」ピトッ

あかり「あ……///」カアァ

結衣「あ、ごめん……。余計なお節介だったかな……」

あかり「……///」ポーッ

結衣「?」

結衣「さて、完成っと……」

あかり「……///」

結衣「どうしたの? さっきから……」

あかり「いや、さっきの結衣ちゃんとあかり、アレみたいだったな、って……///」

結衣「?」

あかり「結婚式のケーキ入刀みたいだったな、って……///」

結衣「むむっ……///」

結衣「そういえば……、お義姉さんはまだ帰ってきてないの?」

あかり「うん……。今日はバイトで遅くなるって……」

結衣「そっか……」

あかり「今度は結衣ちゃんとお姉ちゃんとあかりで、ご飯作りたいね」

結衣「うん……、そうだな」

~お食事中~

結衣「あ……、プロ野球のオープン戦もう始まってるんだな……」

あかり「今年はクラゲスターズどうかな?」

結衣「うん……。やっぱりキャッチャーがもっと……」

あかり「キャッチャーがいいチームは強いもんねぇ……」

あかり「女房役……、かぁ///」ポーッ

結衣「ああ、もう言いたいことはわかったよ……。ご馳走様でした」

………

~お風呂~

あかり「今日はあかりが先に結衣ちゃんの髪、洗ってあげるね!」

結衣「うん……。よろしくね、あかり」

あかり「それでは……」ゴシゴシ

結衣「ああ……、やっぱり落ち着くな……」ポーッ

あかり「結衣ちゃんの髪……、いつもながらすごくサラサラだねぇ」

結衣「いやいや、あかりの方が」

あかり「いやいや、結衣ちゃんの方が」

結衣「……、キリがなくなりそうだからおしまい」

あかり「は~い……」

あかり「結衣ちゃんが髪を切ったのって……、京子ちゃんの為だったよね……」

結衣「うん……」

結衣「でもやっぱり、あの頃は今みたいに好きって気持ちとかじゃなくて……」

あかり「うん……」

結衣「あかり、どうしたの?」

あかり「いや、結衣ちゃんが京子ちゃんの為に変わったみたいに」

あかり「京子ちゃんも結衣ちゃんの為に変わっていったのかな、って思って……」

あかり「もしかしたら、あかりは二人の間に入っていけなくなっちゃうのかなって不安な時もあって……」

あかり「でも、二人はあかりをちゃんと待っていてくれて」

結衣「うん……」

あかり「あかり、本当に二人と友達になれてよかったなぁ、って……」

結衣「私と京子だって、あかりと同じ気持ちだよ」

あかり「え?」

結衣「あかりがいたから、今の私だって、京子だっているんだ」

あかり「うん……。ありがとう、結衣ちゃん」

結衣「こちらこそ……。ありがとう、あかり」

………

~リビング~

あかり「お風呂上がりって、一番くつろげるよねぇ……」ホッコリ

結衣「うん……」

あかり「あ、動物が出る番組観たいなぁ。結衣ちゃん、いいかな?」

結衣「ふふっ、チャンネル争いなんて一度もしたことないだろ?」クスッ

あかり「うん……。そうだったねぇ……」クスッ

あかり「やっぱり……、犬可愛いなぁ……」ポーッ

結衣「犬のパジャマを着てるあかりは反則級」ボソッ

あかり「なぁに?」ミアゲ

結衣「い、いや、何でもない」コホン

あかり「ねぇ、結衣ちゃん」

結衣「何?」

あかり「犬を飼えない悔しさを結衣ちゃんにぶつけてもいい?」

結衣「ふふっ、はい、どうぞ」クスッ

あかり「ありがとー、結衣ちゃん!」ポフッ

あかり「ん~、結衣ちゃんの匂い……、落ち着くなぁ」スンスン

結衣「うーん、あかりが付けてくれたシャンプーだからかな?」

あかり「それって何か関係あるの?」

結衣「いや、何となく言ってみただけ」

あかり「そっかぁ……」

結衣「……、あかり」

あかり「なぁに、結衣ちゃん?」

結衣「いや……、その……、こ、交代しないか?」

あかり「?」

結衣「そ、その……、わ、私もあかりに甘えたい……///」カアァ

あかり「うん……。どうぞ、結衣ちゃん」ナデナデ

結衣「あかりの匂い……、落ち着くな」ギュッ

あかり「えへへ、結衣ちゃんが付けてくれたシャンプーだからだよぉ」

結衣「うん……。そうだな」

あかり「あれ?」クスッ

結衣「……」クスッ

………

あかり「……」スースー

結衣「寝ちゃったか……」

結衣「さて、あかりの部屋に連れていかないとな……」

ガチャッ

あかね「ただいま~。あら、結衣ちゃん」

結衣「あ……、こんばんは、お姉さん」

結衣(何故だ……。すごくドキドキする……)ドキドキ

あかね「ふふっ、あかりったらこんなに幸せそうな顔をして……」

あかね「結衣ちゃんのお隣りが一番安心、って感じね」クスッ

結衣(ど、どう言葉を切り出せば……)ドキドキ

あかね「結衣ちゃんがお泊りに来る、って昨日からすごくニコニコして……」

あかね「でも、ちょっとはしゃぎ過ぎちゃったみたいね」クスッ

結衣「はい……。あかりは今日もずっとニコニコしてました」

あかね「結衣ちゃんとお付き合いする前から
あかりは結衣ちゃんとその日にあった事をすごく楽しそうに話していたのよ」

結衣「そ、そうだったんですか……」

結衣(私は中々自分の気持ちに気付けなくて……、随分寂しい思いをさせてたのかな……)

あかね「そしてあのツーショットを見た時に、これは! と確信したのよね」クスッ

結衣(う……、あの時の……)ドキドキドキドキ

あかね「二人ともすごく可愛らしくって……、今でも時々あれを見ると微笑んじゃうの」

あかね「素敵な妹がもう一人増えて……、私もとても幸せ者ね」クスッ

結衣「え?」

あかね「あら、何かおかしな事を言ったかしら?」

あかね「だって……、あかりと結衣ちゃんはこれからもずっと一緒でしょう?」

あかね「それなら、もう結衣ちゃんは私の家族も同然よ?」

結衣「は、はい……!」

あかね「結衣ちゃん……。何かあったら、私にも相談してもいいのよ?」ナデナデ

結衣「う……///」カアァ

あかね「ふふっ、これ以上撫でたら……、結衣ちゃんの可愛いお姫様がヤキモチ妬いちゃうわね」クスッ

結衣「……///」カオマッカ

あかね「さっ、夜は冷えるからそろそろ……、あかりとお部屋に……」

結衣「はい、おやすみなさい。お義姉さん」ヒョイッ

あかね「ふふっ、お姫様抱っこがすごく似合ってるわ」クスッ

結衣「それでは……」

あかね「……あ」

結衣「どうしたんですか?」

あかね「い、いえ、何でもないわ、おやすみなさい、結衣ちゃん」アタフタ

結衣「?」

あかね(ふー、結衣ちゃんが私の妹になるからって……)

あかね(結衣ちゃんのパンツを拝借しようなんて流石に思っちゃダメよね……)

あかね(いや、でもいつかは……。いやいや……)ブンブン

結衣(お義姉さんが面白い動きをしている……)

………

~あかりの部屋~

結衣「……そうだな。私は周りの人に気付かれちゃうくらい、強くなんてないんだ」

あかり「……」スースー

結衣「ずっと、私の隣にいてください」

結衣「ふふっ、いつかあかりがちゃんと起きてる時に言えるようにしなきゃね」クスッ

あかり「えへへ……、結衣ちゃん……」ムニャ

結衣「あかりの夢に私が出てるのかな?」

あかり「……」スースー

結衣「私の夢にもあかりが出てきますように……、と」チュッ

結衣「おやすみ……。あかり」ギュッ

………

………

チュンチュン…

あかり「ん……」クシクシ

結衣「あ……、おはよ、あかり」ニコッ

あかり「うん……。おはよ、結衣ちゃん」ニコッ

あかり「……」

あかり「……///」ギュッ

結衣「どうしたの?」

あかり「いや、朝から結衣ちゃんと一緒なんだって思ったら……///」ギューッ

結衣「そっか……」クスッ

結衣「今日は何する?」

あかり「ええっと、何も考えてないなぁ……」

結衣「ふふっ、昨日みたいに外に出て、それから考えよっか」

あかり「うん!」

結衣「さて、じゃあちゃんと起きなきゃ……」

あかり「ねぇ、結衣ちゃん」

結衣「何?」

あかり「眠り姫って、どうやったら起きるのかなぁ?」ニコッ

結衣「……やれやれ、私のお姫様は甘えん坊だな……」

あかり「はい。あかりは結衣ちゃん専用の甘えん坊なお姫様です」ニコニコ

結衣「……はいはい」

チュッ

………

………

~翌日、ごらく部~

京子「そんで昨日はお昼頃までお布団でイチャこいて」

京子「お姉さんと一緒に楽しくお食事、と……」

結衣「う……///」

あかり「えへへ……///」

京子「いやー、大したたまげた……」

結衣(お義姉さんが私を見る目がたまにおかしかったけど……、やっぱりまだ信用されてないのかな……)ショボン

京子「よーし、今度は私達の番だ! ちなつちゃん!」

ちなつ「あー、別にいいですってば……」

京子「昨日の夜、私と女王様は……」

ちなつ「ちょ、きょ、京子先輩!///」

京子「あ……///」カアァ

結衣・あかり「……」ジトーッ

京子・ちなつ「う……///」

結衣「ちなつちゃん……、なんて呼び方をさせて……」

ちなつ「こ、これは京子先輩から勝手に……///」

結衣「いや、なおさら危ないと思う。それ……」

京子・ちなつ「……………………///」カオマッカ



おしまい

結あかはバカップルが一番だと思います
パンツかぶるのはおかしくないと思います
ダブルデート編は書けないと思います

似たようなタイトルの京あか版があるから探してください

探してくださいって高圧的だな
探してみてくださいに訂正
これだからもしもしは

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