梅原「来ちまったな大将・・・」橘「うん・・・」(258)

橘「輝日東ランド・・・美也の話だとプレオープンの時には女性限定だったとか」

梅原「それに加えてバスタオル一枚!棚町が言うにゃ絢辻さんや森島先輩や学校の綺麗所が勢ぞろいだったらしいが・・・」

橘「周りを見渡せば親子連れにカップルだらけ・・・」

梅原「それに引き換え!こっちは男二人のやもめ共ときたもんだ・・・」

「「・・・はあぁ・・・」」

梅原「っと、まあこんなとこで落ち込んでても仕方ないぜ大将」

橘「うん、まあここまで来たんだし、入ろうか」

梅原「だな!今日は二人で熱気溢れるアバンチュールと洒落込もうぜぇ!」

橘「気持ち悪いこと言うなよ!」

橘「すみませーん、高校生ふた、り・・・・」

棚町「はぁーい、高校せ・・・」

「「  」」 

棚町「・・・あんたら、もしかして二人で来たの?」

棚町「いやいやいや、すっごい勇気っていうか、周りは見た・・・みたいね」

橘「な、なんでこんなとこで!」

棚町「そりゃアンタ、バイトよバイト。オープンしたてだから臨時スタッフの給料いいのよ」

棚町「だからホクホクだったってのに、あんたら見たらお姉さん、なんだか悲しくなってきたわ!」

梅原「た、大将・・・ここは一旦仕切りなおしって手も・・・」

橘「あ、ああ・・・そうだな」

棚町「あー、いいのよ?カップルに混じって男二人なんて悲しいだろうし?帰ってむなしくお宝本ってのもいいと思うわよ?」ププッ

橘「・・・」

橘「帰る?まさか、入るとも!」

梅原「おいおい!マジか?正直確かにキツい部分が多いぜ?」

橘「何を言ってるんだ梅原!ここで薫に負けたまま引き下がったら男が廃るぞ!ここは入ってこそ男じゃないか!」

棚町「あらぁ?ま、あたしとしてはどっちでもいいんだけど。本気?」

橘「当然だ!それに梅原、逆に考えればいいんだ。確かに僕達は寂しくむさ苦しい二人組みなのかもしれない・・・」

橘「けれどもしかしたら、逆が存在するかもしれない!」

梅原「逆・・・!大将、もしかしたら!」

橘「そうだ、男の二人組みがいるなら女の二人組みがいたとしてもおかしくないはずだ!」

梅原「確かに・・・よくよく考えてみれば、森島先輩も塚原先輩とよく二人でいるな・・・こりゃどっかの美少女とお近づきになるチャンスかあ!?」

橘「行こう梅原!まだ見ぬアバンチュールは今、この先にある!」

梅原「ああ、こうしちゃいらんねえ!棚町、高校生二丁!」

棚町「・・・」イライラ

棚町「・・・二千円!とっとと行きなさいこの馬鹿共!」ドンッ!

>>5
何いってんの?


そんな話あるわけないだろ

梅原「いやー、棚町の剣幕!すごかったよなぁ」

橘「ああ、たまーにいきなり機嫌悪くなるんだよ。なぜか」

梅原「なんとなーく分かるもんだけどなぁ・・・ま、大将にゃ無理な話かね」

橘「無理って、何がだ?」

梅原「いやいや、こっちの話でさぁ」

橘「はあ?まあいいけど・・・それより水着、持ってきたか?」

梅原「おうよ!混浴レジャーはバスタオルの艶かしさを味わうのは難しいが、水着は水着でいいもんだよなあ」

橘「だな・・・色とりどりの水着、ビキニのラインと肌色の境界線・・・」

梅原「パレオから覗く健康的なお尻も捨てがたいっ!」

橘「梅原っ!」

梅原「大将!」

橘「水着が無い!」

梅原「・・・なにぃっ!?」

>>6
そりゃあるわけないだろ

橘「し、しまった・・・そういえば昨日、タンスから出してそのまま寝たんだった!」

梅原「おいおい大将、もう入場料払っちまったってのに・・・」

橘「くっ、なにか手は・・・そ、そうだ!水着着用必須なら売店に売ってるはず!」

梅原「おっ、なるほどな!じゃあ急いで買ってこいよ。待ってるからさ」

橘「スマン梅原、すぐ買ってくる!」

梅原「やれやれ、そそっかしいねえ大将も」

梅原「加えて鈍感ときたもんだ。棚町も桜井さんも大変だ、ありゃ」

橘「ば、馬鹿な・・・」

中多「い、いらっしゃいませ・・・しぇんぱぃ・・・」

橘「紗江ちゃんがなぜこんな所で店員を!?」

中多「ふぇっ・・・え、えっと、バイト先がここに出店することになって・・・その・・・」

中多「そしたら隣の売店のスタッフの人が来れなくなって・・・えっと・・・」

橘「それで紗江ちゃんが代わりに?そんなことありえるのかっ!?」

中多「ひっ、す、すいません・・・」

橘「あ、いや!怒鳴ってごめん。えっと、じゃあちょっと聞きたいんだけど水着って売ってるかな?」

中多「は、はい。えっと、でも水着がいるって知らない人が多いみたいで・・・あと残ってるのが・・・」

橘「トランクスタイプでいいんだけど、って!い、いちまんえん!?なんだってこんな高いのが!」

中多「え、えっと、生地がシルク素材で・・・」

橘「なんで無駄にいい素材を使おうとするんだよ!」

橘「僕もそんなに手持ちがなくて・・・もっと安いのは?」

中多「あとは・・・こっ、これくらいしか・・・」

橘「なっ、ぶ、ブーメラン!?」

橘(これはさすがに・・・いやしかし、一万はそもそも手持ちにないし・・・かと言って諦めるのは・・・)

橘「むむむ・・・」

中多「あ、あのっ、私ちょっと在庫見てきます・・・!もしかしたら、他のが」

橘「紗江ちゃん!」

中多「は、はいっ・・・」

橘「紗江ちゃんはどの色がいいと思う!」

中多「はえっ・・・」

橘「確かに僕は運動部じゃない。しかし!無駄な肉はないつもりだ!想像してみてくれ紗江ちゃん!僕がつけるべきは情熱的な赤がジャストフィットするブーメランか!?それとも青がお尻の締まりを強調するブーメランか!」

中多「え、え、えうぅ・・・」

橘「スタンダードな黒?そ、それとも純白!?おたか・・・曰く水につけると透けてしまいそうなほど真っ白なほうが!?」

中多「す、透けっ・・・」

橘「い、いや!紗江ちゃんがそう言うのであれば僕も腹をくくるよ!」

橘「さあ!紗江ちゃんのご注文は!」

中多「あうぅ・・・しっ、失礼しますぅ!」

橘「あっ、さ、紗江ちゃん?・・・一体どうしたんだろう。顔を真っ赤にしてたけど、熱でもあるのかな。心配だな」

橘「結局何色がいいか聞きそびれちゃったし、仕方ない。お金はここに置いていこう」

橘「お待たせ梅原」

梅原「おう、まーちくたびれたぜ大将・・・お、おい。そりゃ一体?」

橘「何って買ってきた水着だけど?」

梅原「おいおい・・・大将が無駄に大胆なのは知ってたけどそりゃさすがにキツくないか?」

橘「仕方ないだろ。これしか買える値段のが無かったんだから」

梅原「そ、そうか。んじゃま、着替えたら行くか?」

橘「ああ。ちょっと待ってくれ」ヌギヌギ

梅原「おーう・・・おっ、大将、腹筋ちょい割れたか?」ナデナデ

橘「そうかな?そういう梅原も腕の筋肉結構固いな」サスリサスリ

梅原「まーな、寿司の修行って結構腕の力使うんだよなあ」

橘「ははは、こんだけいい身体なら女の子も放っておかないんじゃないか?」

梅原「大将こそ。脱いだら意外と、ってギャップがいいと思うぜ?」

「「ははは」」

梅原「さってと、んじゃ行こうぜ」

橘「ああ、どの風呂から行く?」

梅原「そうだな・・・いろいろあって迷っちまうけど、とりあえず普通の浴場かねえ?」

橘「まあそんなとこか。あ、このダイエットサウナってのもいいな。僕結構サウナ好きなんだよ」

梅原「へえ、サウナっつっても色々あるんだな。なになに?若返りのサウナ・・・麻耶ちゃんとか入ってそうだな」

橘「梅原・・・高橋先生がいたらとんでもないことになってるぞ」

梅原「だーいじょうぶだって!そんなことより、早いトコ入ろうぜ。ひとっ風呂浴びれば勉強の疲れも飛ぶってもんよ!」

橘「ははっ、梅原が勉強疲れだなんて世紀末ありえないだろ」

梅原「おおう、結構人いるな・・・」

橘「だな。まあ、カップルとかばっかだけど・・・」

梅原「・・・」チャプン

橘「・・・」チャポン

梅原「いい湯、だな」

橘「ああ・・・女性の二人連れが視界に入らないことが残念でならないな・・・」

梅原「・・・ああ」

梅原「・・・!たっ、大将!あれ、見てみろ!」

橘「は?何を、っお、おお!」

梅原「前方にふかふか島発見・・・!」

橘「お、おお・・ふかふかって本当にお湯に浮くんだな・・・!」

梅原「大将、あっちの子はどうだ?」

橘「ううむ、ビキニラインが眩しい。多少胸は薄いけど締まった太もも、水着の日焼け跡、プールで少しだけ痛んだ髪の・・・け・・・」

梅原「・・・なあ大将、俺はあの子にちっとばかし見覚えがあるんだが」

橘「・・・」

梅原「な、なあ。こっちに向かって来てる気がするんだが」

橘「う、梅原、そろそろ別の湯に」

七咲「ふう、この辺りでいいかな。あれ、先輩達、ぐ、う、ぜ、ん。ですね?」

橘「・・・や、やあ七咲。奇遇だけどそろそろ失礼、あ、う、梅原っ!?」

梅原「すまん大将・・・また後で会おうっ!」

橘「う、梅原ぁー!」

七咲「もう、なんですか・・・人をなんだと思ってるんですか?」チャプン、サワサワ

橘「うぅっ!?な、七咲、ちょっとばかし、近いんじゃないかなーって・・・」

七咲「そうですか?周りの人はこれくらい普通みたいですよ?」ピトッ

橘(こ、これはなんだか悪くないけど、まずい気がする・・・)

橘「なっ、七咲はなんでここにいるんだ?一人で来たのか?」

七咲「いえ、家族で。郁夫達は壷風呂に入ってるんですけど、私も入るには狭かったので」

橘「へ、へえー、なら今日のところは家族水入らずでってのもいいと思うんだ・・・けど・・・」

橘「あ、あのう七咲・・・さん?一体何をっ!?」

七咲「さっきこうしてる人達がいたので。んっ・・・気持ちいいです。やっぱり背中を預けるなら固い壁より先輩の方が・・・」

橘(や、柔らかい・・・!もしかしなくても足の上に乗ってるのは七咲のお尻!しかし上から見ると七咲のわずかな起伏がよくわかってこれは・・・!)

七咲「先輩、気持ちいいですね・・・顔、真っ赤ですよ」

七咲「先輩、私の髪、塩素くさくないですか?痛んでる髪、嫌いですか?」

橘「ま、まさか!七先のことを嫌いになるわけないんだから、髪の毛だって同じだよ!それに塩素のにおいっていっても」クンクン

七咲「あっ・・・んっ、く、くすぐったいです・・・」

橘(うん、いい匂いだ。頭皮の臭いはくさいっていうけど、普段から運動してるからかな。頭の先から首筋まで・・・うん、臭くないや)スンスン

七咲「あふっ、んんん・・・やっ、先輩の鼻が首に当たって・・・」

橘(なんだかクセになりそうだ。ほのかに塩素も香るけどそれ以上に甘いぞ)スーハースーハー

七咲「っ!や、ああ・・・息が、せ、せんぱいっ」

橘「うん、大丈夫だよ七咲。全然くさくない」

七咲「そ、そうですか・・・」

橘(あ、髪の分け目に汗が滲んでる・・・)チュッ

七咲「!」

七咲「はあ、はあ・・・」ボーッ

橘「な、七咲?息が荒いけど大丈夫か?」

七咲「だ、大丈夫です。そ、それより先輩・・・その」モジモジ

橘「え、何?」

七咲「その、お尻の下が、固いような」ボソッ

橘「へっ・・・う、うわっ!?ごめん・・・!」

七咲「い、いいです。男の人がそういうのだって知ってますし・・・嫌じゃないですし・・・」

七咲「ソレが収まるまで、ここにいて見えないようにしてあげますから」

橘「う、うん・・・」

「「・・・」」

橘(ま、まずい・・・気まずいのもそうだけど)

橘(さっきのでちょっとビキニが緩んで・・・)

橘(視界に桜色の何かが映ってるんだよ!)

七咲「・・・」

橘「・・・」

七咲「お、おさまりません、ね」

橘「そ、そうだね。おかしいな」

七咲「あの、さっき梅原先輩と一緒にいましたけど」

橘「ああ、まあね・・・はは、一緒に来る人がお互い居なくてさ」

七咲「そうなんですか。美也ちゃんとは来ないんですか?」

橘「美也と?そうだなあ・・・多分誘えば来るかもしれないけど、やっぱり来るならその、彼女、とか」

七咲「そう、なんですか。じゃあオープンしたてに梅原先輩と来る先輩には、まだ彼女はいないんですね」

橘「うぐっ・・・ま、まあそういうことになるかな・・・」

七咲「・・・ふふっ」

橘「ひ、酷いなあ。そんな笑わなくても」

七咲「ふふ、ごめんなさい。違いますよ、これは安心の笑みです」

橘「え?それってどういう?」

七咲「さあ?秘密です」

七咲「・・・あ」

橘「え?」

七咲「ふふ、よかったですね先輩。もう立っても大丈夫ですよ」

橘「あ・・・は、ははっ!いやあよかった!」

七咲「・・・先輩はそんなに収まるのが嬉しいんですか?私じゃダメなんですか?」

橘「ええっ!?い、いやそんなわけじゃあ!」

七咲「冗談ですよ。さ、私も家族のところに帰りますから、先輩も早く出ないとのぼせちゃいますよ」

橘「は、ははは!そうだね、じゃあこれで失礼しようかな!」ザバァッ!

七咲「あ・・・」

橘「あ・・・」

七咲「え、えっと、ブーメランはセクシーですけど・・・め、目の前に持ってこられると、ちょ、ちょっと・・・」

橘「うわあ!ごめん七咲!」

橘「じゃ、じゃあ僕はこれで・・・」

七咲「はい、私も家族の所に戻ります」

橘「うん、それじゃあその、ごめん七咲、色々迷惑かけて」

七咲「迷惑、ですか?申し訳ないですけど身に覚えがないのでその謝罪は聞こえません」

橘「そ、そう?じゃあえっと、お詫び・・・じゃなくてお礼にまた今度、何かするよ」

七咲「お礼、ですか?申し訳ないですけど身に覚えが無いんですが、なんのことですか?」

橘「えーっと!そろそろ僕は梅原を探しに行くから!じゃ、また!」

七咲「あ・・・行っちゃいました」

七咲「もう、こっちも恥ずかしかったんですからね」

七咲「・・・また豊乳の湯に行こうかな」

橘「はあ、なんだか疲れた気がする・・・けど七咲のビキニも良かったなあ。競泳水着のラインがくっきり見えて、かえっていやらしい感じが・・・」

橘「・・・おっ、サウナか。ちょっと入ってみようかな」

橘「なになに、ああ、ダイエットのサウナか。まんまと言えばまんまだけど、まあサウナってそういうものだよね」

ギイイイ・・・

橘「うわ、あっつぅ。確かにこれは痩せそうだ」

橘「他に人は・・・」

梨穂子「はぁ、暑いけど仕方ないよね。がまんがまん」

橘「なんだろう、意外と知り合いがいるみたいだ」

ひびきちゃんまでは頑張ろうと思う

梨穂子「ふぇー・・・えっ、じゅ、じゅんいちー?なんでここにいるのぉ?」

橘「梅原と来たんだよ。それより梨穂子こそ、一人なのか?」

梨穂子「違うよー、また香苗ちゃんと一緒に来たんだけど、誰かを見たってどこかに行っちゃって」

橘「へえ、知り合いがいたのかな?まあ僕も梨穂子に会ったし、意外といるのかもな」

梨穂子「えへへ、そうだね」

橘「ま、それはそれとして。お邪魔します、っと」

梨穂子「どうぞおかまいなくー」

橘「いや、それは違うんじゃないか?」

梨穂子「そうかなあ?でも二人っきり・・・だし・・・」

橘「だな」

梨穂子「う、うん・・・」

飯食ってくる

橘(しかしなんというか)チラッ

橘「梨穂子もビキニなんだな」

梨穂子「えっと、予行練習っていうか。香苗ちゃんと夏に海に行くから・・・」

橘「ははぁ、それでダイエットか?」

梨穂子「うぅ・・・でもでも、これでも少し無駄なお肉は減ったんだよ?」

橘「ふうん・・・・こことか?」ツンツン

梨穂子「ひゃあぁっ!や、くすぐったいよー!」

橘「ははっ!ほらほらほら!」

梨穂子「んやっ、あうっ、も、もうだめだよー!」

梨穂子「・・・あれ?そういえば私もビキニって言ってたよね?あれ、梅原君と来たんだよね?」

橘「ははっ・・・」

橘(な、なぜか正直に言うのは少しまずい気がする・・・)

橘(ここはなんとか誤魔化すべきか?)

梨穂子「じゅんいちー?どうしたの?」

橘「・・・」

梨穂子「ねえってばぁ・・・」

橘(ううむ、それはそれとして、汗ばんだ梨穂子というのはなかなか・・・)

橘(ふかふかに纏わりつく水滴が落ちるたびに、ふかふかラインを意識してしまうぞ!)

梨穂子「も、もー、どうせまた変なこと考えてるんだからぁ」

橘(そして・・・ちょっとむにっとしたヘソの穴に溜まる水滴がまた)

橘「!こっ!これだ!」

梨穂子「わっ、な、なに?どうしたの?」

橘「梨穂子!ヘソの汗を舐めさせてくれ!」

梨穂子「え・・・え、ええええええー!」

橘(これなら梨穂子にとっても予想外なはず!誤魔化せるに違いない!)

橘(そして僕にとっても悪いことじゃ無い!一石二鳥だ!)

橘「頼む!舐めないと身体の水分がなくなりそうなんだ!」

梨穂子「そ、そんなの無理ぃ・・・」

橘「大丈夫だ、梨穂子ならできる!」

梨穂子「え、ええー・・・」

橘「お願いだ梨穂子!僕は!梨穂子の汗が舐めたいんだ!」

梨穂子「わー!わー!そんな大声出さないでよー!う、ううう・・」

梨穂子「ちょ、ちょっとだけだよ?ちょーっとだけだからね?」

橘「ああ!」

梨穂子「んしょ・・・」ゴロン

橘「お、おお・・・」

橘(凄い、もじもじと太ももを擦り合わせてるのが肉感があるというか、擦るたびにお尻が揺れてる!)

橘「そしてふかふかもビキニで引っ張られて垂れないから大きさが際立っている!」

梨穂子「ばかー!なに言ってるの!は、はやくしてよー!」

橘「あ、ご、ごめん。梨穂子のこと見てたらつい」

梨穂子「ん、んぅ・・・」

橘「じゃ、じゃあ、ヘソ舐めるぞ?」

梨穂子「うん・・・」

橘(じわじわと柔肌に水滴が・・・それが流れ落ちていく中で、ヘソの中には小さな水溜りが!)ハアハア

梨穂子「あっ・・・ん、あ・・・」

橘「」ペロッ

梨穂子「ひゃっ!」

橘「うん、ちょっとしょっぱいかな・・・」

梨穂子「あう、も、もういいよね?」

橘「いや、もう少し舐めないと水分摂取にならない!」

梨穂子「う、うう」

橘(そうだ、舌でつつくだけじゃダメだ。もう少し深く!舌先で掬うように!)レロレロ

梨穂子「あっ!ああ・・・ひぅ!」

橘(サウナって凄いな、次から次へ溢れてくるぞ)

橘(よし!)

橘「ちょっと強くするぞ。痛くはしないからな」チュウウウ

梨穂子「んあっ!ひゅっ、じゅんいちっ!だめえ!」

橘「ふう・・・梨穂子、ありがとう」

梨穂子「はー、はー・・・お、終わったの?」

橘「ああ、もう十分だよ」

梨穂子「あうう」

橘「ん?どうしたんだよ膝すり合わせたりして」

梨穂子「う、うううううう!純一のばかー!」

橘「えっ、な、なんでそうなるんだ!?」

梨穂子「うわああああん!もうお嫁に行けないよー!」

橘「お、おいおい梨穂子、そんな大袈裟な」

梨穂子「う、うっく、ひっく」

橘「参ったな・・・ほら、泣き止めって」ナデナデ

梨穂子「うっく・・・じゅんいちのばかぁ・・・」ギュッ

橘「っ、ちょっ、り、梨穂子?」

橘(な、なんというか色々とふかふかしてて、抱きごたえ抜群というか!)

橘「えーと、梨穂子、その、ごめんな・・・」

梨穂子「・・・」

橘「その、ちょっとやりすぎたかもしれない。えーと、だから」

梨穂子「・・・」

橘「ご、ごめんっ!」

梨穂子「・・・めて」

橘「へっ?」

梨穂子「抱きしめてくれたら、許してあげる」

橘「あ、ああ」ギュッ

梨穂子「・・・えへへ」

梨穂子「なんだかちっちゃい頃みたいだね」

橘「え、そうか?」

梨穂子「もー、おぼえてないの?」

橘「いやまあ、そうだったような・・・そうだったかなあというか」

橘(梨穂子に触れてる部分全部が柔らかい・・・)

橘(でもなんだろう、こうしてるとドキドキもするけど、安心するような)ギュッ

梨穂子「わっ、えへへ。もー、純一のえっち」

橘「へ、変なこと言うなよ・・・」

橘(そう言われるとかえって汗ばんだ肌が触れ合ってヌルヌルするというか、熱が直に伝わるというか!)

梨穂子「ねえ、聞こえるかな・・・結構ドキドキしてる、かも・・・」

橘「え、えっと。どうかなー?って」

梨穂子「じゃ、じゃあ・・・さ、触ってみる・・・?」

橘「えっ!?い、いいのか?」

梨穂子「な、なーんて、うそ!」

橘「へっ・・・あ、ああ!嘘か!はは、そうだよな!はは・・・」

梨穂子「もー!なんでそんな残念そうな顔になるのかな・・・」

橘「え、そんな顔に出てるか?」

梨穂子「わかるよ、幼なじみだもん」

橘「はは、梨穂子にはかなわないか」

梨穂子「うん!純一のことはなんでもわかるんだか・・・ら・・・」

橘「ん、どうしたんだよ梨穂子、どこ見・・・て・・・」

梨穂子「あ、あわわ」

橘「い、いやこれは!男のなんというか!」

梨穂子「じゅ、じゅんいちのばかー!えっちー!」

橘「梨穂子ー!待ってくれー!」

橘「だ、だめだ・・・追いかけたら僕の人生が終わる・・・すまん梨穂子」

橘「ふう、なんとか収まった。輝日東ランドがこんなに恐ろしいものだったとは知らなかったよ」

橘「だけどさすがに汗かきすぎたな・・・梨穂子のおかげで多少マシだけど、本格的に何か飲まないと危ないな」

橘「えっと中の売店は、あっちか。よし財布を取ってこよう」

橘「あ、そういえば梅原・・・ま、いいか」

橘「うわあ、結構混んでるな。しかもどこもかしこもカップルやら」

橘「まいったなあ。どこも埋まってて座れそうにない・・・仕方ない、ペットボトルで済ませるか」

「おぉーい!たっちばっなくーん!こっちこっちー!」

橘「ん?どこからか僕を呼ぶ声がする」

「ふっふっふ、天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!」

「橘君で遊べと轟きさっけぶぅ!」

橘「そ、その声は!?」

橘「美人で明るく人気の先輩こと森島はるか・・・先輩!」

森島「んっふっふー、そのとーり!でも呼び捨てでもいいのになー。そこが減点ね!」

塚原「もう、はるかってば・・・恥ずかしいなあ」

橘「塚原先輩まで!」

塚原「た、橘君も叫ばないで・・・」

橘「森島先輩は黒のこれまたビキニ・・・スタンダードだけど髪をアップにした姿と併せて新鮮だ!柔らかそうなスタイルと魅力を余すことなく見せ付ける・・・!これはいいものだ・・・!」

森島「あはっ!さっすが橘君、いい目の付け所!」

橘「更に塚原先輩は露出はおとなしめのワンピースタイプだけど、腰についた、む、紫色のパレオがなんだかエキゾチックで色気が凄いぞ・・・」

塚原「こ、これははるかのチョイスで・・・やっぱり自分で選べばよかった・・・」

森島「だーめ、ひびきはスラッとしてスタイル抜群なんだから、こういうのじゃないとね!」

橘「も、森島先輩!」

森島「ん?なあに?」

橘「・・・」グッ!

森島「いえーい!」グッ!

塚原「はるか、声が大きいってば・・・えっと、橘君?遅くなってごめん、こんにちは」

橘「あ、はい。こんにちは。今日もお二人で来たんですか?」

森島「そう、今日もひびきちゃんとデートなの!」

塚原「はあ・・・まあね、前も来たんだけど、入れなかったお湯もたくさんあったから」

塚原「さ、座って」

橘「すみません、お二人の間に突然入っちゃって」

森島「ま、橘君だし許してあげる。じゃあキミは私とひびきの間ね!」

橘「あ、はい・・・!」

橘(このお尻の下からじわじわ登ってくる温もり・・・湿った感触!間違いない、誰かが直前まで座ってたんだ)

橘(そして飲み物が置いてあったテーブルに躊躇なく腰掛けたということは、座っていたのは森島先輩と塚原先輩)

橘(ということは、この湿り気は間接的にどちらかのお尻の湿り気ということに・・・!)

塚原「どうしたの橘君、難しそうな顔して・・・」

橘「いえ、なんでもありませんよ。ははっ」

橘(しまった!気付くのが遅くて飲み物は既に二人の前に移動している!どっちの温もりか判断できないぞ・・・)

森島「あんっ!」

塚原「ちょっとはるか、変な声出さないで」

森島「だって、冷たいんだもん。またお風呂に行きたくなってきちゃった!」

橘(!)

橘(つまりこの温かさは・・・森島先輩の!)

橘(なんだか身体の疲れがなくなってきたぞ!)

塚原「そういえば橘君は一人で来たの?」

橘「あ、いえ、梅原・・・友達と二人できたんですけど、今は別行動で」

森島「梅原・・・ああ!あの楽しそうな男の子ね?」

橘「え、知ってるんですか?」

塚原「ふふ、はるかが知ってるのは、『橘君と』一緒に楽しそうにしてるからおぼえてるんだよね?」

森島「ちょ、ちょっと、ひーびーきー?変なこと言わないでよ・・・」

塚原「ふふ・・・赤くなっちゃって」

森島「も、もうっ!知らない!」

橘「あ、森島先輩?どこに」

森島「ちょっと五平餅買ってくるだけ!」

塚原「ふふふ、ちょっとからかい過ぎたかな」

橘「はあ・・・はは、やっぱりお二人とも仲がいいんですね」

塚原「まあ、ね。短い付き合いでもないから・・・そういえば、君もここに来たってことは何か買いに来たんだよね?呼びとめてごめんね」

橘「あ、そうだ。ちょっとお風呂やサウナに入りすぎちゃってスポーツドリンクでも買おうかなって」

塚原「そっか。うん、水分補給は大事だからね。あんまり無理しちゃダメだよ」

橘「はは、ありがとうございます。森島先輩が戻ってきたら僕も買ってきますよ」

塚原「ん、いいよ、今から行ってきて。私はここで座ってるから」

橘「いえ、いいですよ。まだ余裕ありますし、塚原先輩一人にしてナンパでもされたら嫌ですから」

塚原「ぷっ、あはは、ないない。私みたいな目つきの悪いのをナンパだなんて」

橘「ははっ!それこそありえないですよ。僕なら塚原先輩みたいな美人、知らなくても絶対惹きつけられますよ」

塚原「・・・うぅ。そ、そうかな・・・」

橘「はい!それはもちろん!」

塚原「ん・・・」モジモジ

塚原「・・・えっと、はるか、なかなか帰ってこないね」

橘「そうですね。まあ人が多いですから」

塚原「・・・」

橘「・・・」

橘(やっぱり塚原先輩はスタイルいいよなあ。む、胸も結構)

塚原「こ、これ飲んでいいよ」スッ

橘「え?でもこれ、塚原先輩のじゃ・・・」

塚原「中身はスポーツドリンクだし、そ、そうやって油断してて倒れることもあるから・・・水分補給は大事だよ」

橘「・・・じゃ、じゃあいただきます!」

塚原「う、うん」

橘(持った感じは半分くらいの重さか。ってことは半分は塚原先輩が飲んだってことで・・・こ、このストローに塚原先輩の唇が!)

橘(だめだ!意識すると唾が・・・)ゴクリ

塚原「・・・」モジモジ

橘(よし、行くぞ!)

橘「」チューチュー

塚原「・・・えっと。どう、かな」

橘「お、美味しいです!塚原先輩のくちび、じゃなくてスポーツドリンク!」

塚原「えっと、なんて言えばいいのかな・・・お粗末様でした?」

橘「お粗末だなんてそんな!ほんと、ごちそうさまでした!」

塚原「ふふ・・・大袈裟だね、全部飲んでいいよ」

橘「あ、いえ、さすがにそれは。それなら新しいの買ってきますよ」

塚原「それはいいよ・・・って、言い争っても終わりがなさそうだね」

橘「ははは!そうですね」

塚原「じゃあ、一口か二口残しておいてくれればいいよ」

橘「はい・・・っと、すみません、一気に飲みすぎてもうそれくらいしかないです」

塚原「あ、そうなんだ。じゃあそのままくれればいいよ」

橘「じゃあ、はい、どうぞ」

塚原「んっ・・・ちょっと遠いかな。もうちょっと近づけてくれる?」

橘「じゃあこのくらいですか?」

塚原「うん、そのくらい。じゃあちゃんと持っててね・・・ん、ちゅ、んんん・・・」チュウチュウ

橘「・・・」

橘(僕がボトルを持って差し出して、顔を赤らめた塚原先輩が吸う)

橘(これはかなり物凄い構図なのではないだろうか)

塚原「んむ・・・ぷはっ、溶けてるけど味はしっかりしてるかな」

橘「はいっ!?あ、そうですね!ははは!あらかじめ氷が溶けるのを想定してるからかな・・・」

塚原「ああ、そうかも。このストローも口に当たる部分が温かくて飲みやす・・・」

橘「え・・・」

塚原「・・・」カアアア

橘「あっと、えーと」

塚原「・・・う、うぅ」

橘「ぼ、僕も温かかったですし、おあいこというか!なんというかー・・・」

塚原「っ、あ、は、はるか遅いね!ちょっと探してくる!」

橘「はいっ!ええと・・・でも」

塚原「え?な、何かな」

森島「むむむー!」

塚原「あ、あれ、はるか?もう来たの?」

森島「もうも何も、遅れてゴメンって言おうとしたらひびきと橘君ってば、いい雰囲気出しちゃって!」

橘「いい雰囲気・・・」

森島「橘君も満更じゃなさそうな顔!もうっ!五平餅あげないんだから!」

塚原「そ、そんな雰囲気出してないわよ・・・変なこと言わないでよ、もう・・・」

橘「塚原先輩・・・」

塚原「橘君・・・」

森島「もうっ!そういうのが出ちゃってるっていうの!」

森島「はいっ、ひびきちゃんにはこのスペシャル五平!豆味噌をふんだんに使ったワンダフルだって!」

塚原「ありがと。ちょっと辛そうだけど美味しそう」

森島「私は、じゃっじゃーん!五平餅イン五平!ボリューム満点よっ」

森島「んー、デリシャスね!」

橘「あ、あのー、森島先輩・・・」

森島「うんうん!焼きたての柔らかさがミソよね!あれ?私今ちょっとうまいこと言ったかも!」

橘「も、森島せんぱーい」

森島「ひびきちゃんはどう?わお!中にも味噌が入ってるんだ!」

橘「うう・・・」

塚原「もう、はるか?あんまりいじわるしないの」

森島「・・・フーンだ!」

森島「他の人にデレデレしちゃうワンちゃんにはご飯はあげません!」プイッ

橘「わ、わん・・・」

塚原「くすっ、お宅のワンちゃん、随分と寂しそうだけど?」

森島「・・・むむむ・・・」チラッ

橘「うぅ、もうだめだぁ・・・おしまいだあ・・・」

森島「・・・仕方ないなあもう!橘君、わんって言う!」

橘「わ、わんっ!」

森島「もうひびきちゃんにデレデレしない?」

橘「わ、わん・・・」

森島「むむっ、じゃあ私とひびきちゃん以外にはデレデレしない?」

橘「わ、わん・・・」

森島「もう!ほんとにデレデレしちゃうんだから!」

塚原「ふふっ!橘君は優しいし、色んな人に好かれてるからね。そういえば七咲も気にしてるみたいだし、これはご主人様がしっかりしないとダメかな」

塚原「でも叱ってばっかりだと、嫌がって出てっちゃうかもね?」

森島「う、じゃあ食べてよし!」

橘「わんっ!」

橘「はー、美味しかった!」

塚原「ふふ、美味しそうに食べるね」

森島「ほんっとよね!橘君がご飯食べてるのもかわいくて、今日は来たかいがあったわ!」

橘「ははは、あ、森島先輩、ほっぺに味噌ついてますよ」

森島「え?ここ?」

橘「いえ反対側、ちょっと失礼します」

森島「ん、ちょっとストーップ!」

橘「はい!ストップします!・・・えっと」

塚原「はるか?」

森島「そういう詰まらない取り方は50点!もっと刺激的な取り方を森島先輩はお望みよ?」

橘「し、刺激的!?」

塚原「ちょ、ちょっとはるか、前の食堂みたいなことは・・・」

森島「さあ!橘君のお答えは?」

橘「え、えーと、えーっと」

変態紳士が舐めるなんて普通のことはしない
きっと凡人には想像だにしないことをやってのけるはず!

橘(どうする?どうする僕!)

橘(学校みたいなギミックはないし、できることは少ない・・・)

橘(わんちゃんの僕には・・・これしかない!それも不意打ちだ!)

橘「わんっ!」ペロッ

森島「・・・へっ?」

塚原「たっ、橘君!」

橘「わん、わんっ!」ペロペロ

森島「ちょっ、橘君!?くっ、くすぐったいってば!あんっ!降参、降参だってば!」

橘(森島先輩の肌も綺麗だなあ)

橘(梨穂子のおヘソに勝るとも劣らないぞ!)

森島「あはははっ!くすぐったい、あーんひびきちゃん助けてー」

塚原「橘君・・・いい加減にしなさいっ!」ベチンッ!

橘「あだっ!」

>>151
めんごめんご

風呂ってくるわ

公衆の面前で人を舐めるのは変態行為以外の何者でもないんだよな・・・

塚原「ここは学校じゃないんだから、あんまり変なことしないの!」

橘「す、すみません、つい・・・」

塚原「はるかも!」

森島「はーい、ごめんなさーい」

塚原「まったく、ああいう恥ずかしいことは・・・やるなとは言わないけど、場所を考えて・・・」

森島「あらあらあら?でもひびきちゃんもあーんなにカップルみたいなことしてたのになー」

塚原「!そっ、それは!」

森島「わかってるっ、ひびきちゃんも場所次第なら、満更でもないってことでしょ?」

塚原「っ・・・も、もう!お風呂行ってくる!」

森島「あーん、ひびきごめーん、待ってー!ごめんね橘君、この埋め合わせは今度ね!」

橘「あ・・・行ってしまった・・・でも塚原先輩も森島先輩も、可愛かったなあ」

橘「さて、そろそろお風呂に入りなおそうかな」

橘「えーと、ここは・・・豊乳の湯?なんか僕には関係なさそうだな。他にはー」

ガラッ!

絢辻「ふ、ふふ、これだけ入れば・・・」

橘「あ・・・絢辻、さん?」

絢辻「・・・・・・」

橘「は、ははは。えーと、僕はこれで失礼しようかなって」

絢辻「・・・」ギュムッ、ツカツカツカ

橘「い、いたたたた!絢辻さん、手の甲を摘まむのは痛いんだけど!」

絢辻「・・・」ツカツカ・・・

橘「あ、絢辻さん?ここは家族風呂じゃあ」

絢辻「・・・」ドンッ

橘「ぶあっ!?げほっ、あつっ!な、なにする・・・あ、あわわ」

絢辻「み、見たわね・・・」

橘「み、見てないよ!見たけど、見てないっていうか!」

絢辻「い、いいこと?もし言いふらしたりしたら・・・」

橘「したら・・・?」

絢辻「・・・ふっ、くふふっ!この世のものとは思えない所に行かせてあげるわ」

橘「ひっ、言いません!絢辻さんは裏表の無い素敵な人です!」

絢辻「復唱!」

橘「絢辻さんは裏表の無い素敵な人です!」

絢辻「もう1回!」

橘「絢辻さんは裏表なくて・・・む、胸も多少あると思うんだけど・・・」

絢辻「っな、ば、馬鹿なこと言ってないの!」

橘「ごばっ、むごごご!げほっ、げほっ」

絢辻「・・・・・・・」

橘「ご、ごめん絢辻さん、つい」

絢辻「ねえ」

信じらんない。…バカにぃに

橘「つい口から出てしまったというか・・・はい?」

絢辻「ほ、ほんとに、あると思う?」

橘「うん・・・僕はそれくらいが丁度いいかなーって思う・・・んだけど」

絢辻「それって、橘君が、その、これくらいの大きさが・・・好きってこと?」

橘「というよりは、絢辻さんに似合ってる大きさだなあ、って」

絢辻「ふ、ふうん。でも本気かどうかは疑わしいわね。この場逃れの可能性もあるし」

橘「そんなあ・・・」

絢辻「い、いいわ。確かめてあげる!」

橘「へ?確かめるって何を?」

絢辻「つまりは、その、い、一緒に入ってあなたの反応を見るってこと!」ジャボン

橘「え、ええええええ!」

絢辻「大きな声出さないで!」ギュムッ

橘「いでっ!う、はい・・・・」

絢辻「ふー・・・家族風呂って初めて入ったけど、結構気持ちいいのね。やっぱり他の人が入ってこないからかしら」

橘「ああ、猫被らなくてもいいっだだだ!」

絢辻「うっさい!次から次へと余計なことをべらべらと・・・悪いのはこの口かしら?」

橘「あびゃちゅじしゃん、いだいんでしゅけど」

橘(絢辻さんの指、やっぱり仕事熱心だからかな。ちょっと荒れてるけどこれはこれで)ペロペロ

絢辻「ひゃっ!な、何してるのよ馬鹿!」バチン!

橘「あだっ!」

絢辻「ほんっと馬鹿なんだから!橘君は・・・おとなしくしてればいいの」

橘「う・・・あ、絢辻さん」

絢辻「うるさい、黙ってもたれかけさせなさい」

橘「は、はい・・・」

絢辻「・・・ん。ふふ」チャプン

橘(なんだろう、この感覚)

橘(絢辻さんは学校指定の水着で、水泳の授業では見たこともあるのに)

橘(所変わっては色々変わるというべきか。なんだか逆に凄く新鮮だぞ!)

絢辻「ん・・・」コクリ、コクリ

橘「・・・あれ、どうしたの絢辻さん舟漕いだりして」

絢辻「ん・・・昨日、勉強してたら遅くなっちゃって」

橘「それなら上がったほうがいいんじゃない?脱水にでもなったら大変だし」

絢辻「そう、ね・・・たいへん・・・すう・・・」

橘「あ、絢辻さん?もしもし?おーい、絢辻さん?」

絢辻「すう・・・・すう・・・・」

橘「・・・裏表のある可愛い絢辻さーん?」

絢辻「・・・・・・くう」

橘「眠られてしまった!」

橘「困ったな、入ってても危ないし、かといって上がって湯ざめしたら風邪ひいちゃうし。どうすれば・・・」

橘「腹枕・・・」

橘「い、いや、さすがにこれはまずいよな。なにせ僕はブーメランだし!」

橘「・・・・・・・」

橘「しかし、他に手がないのも事実」

橘「そろそろ絢辻さんがバランス崩したりしたら危ないし」

橘「そう、これは人助けでもある!絢辻さんが体調を崩したら危ないもんな!うん!」

橘「じゃあちょっとごめん絢辻さん、体上げるよ?」ギュッ

橘(や、柔らかい・・・ふかふかもちょっと当たって凄くいい・・・)

橘「よっ、と。足はお湯に入れたままで半身浴みたいにすれば体は冷えないかな」

橘「じゃ、じゃあ絢辻さんの頭を僕の腹に・・・」

橘(お、おおお!お腹にサラサラした心地よい感触が!)

橘「・・・・・」ナデナデ

橘「絢辻さんの顔、整ってて綺麗だな」

橘「それにこうやって寝てると裏表もないって言うか。すっごく女の子らしくて可愛いし」

橘「あ、でもクラスでの優しい絢辻さんも、僕とのちょっと怖い絢辻さんもいいし」

橘「やっぱり絢辻さんは素敵な人だな」

橘「・・・・・・」

橘「ふぁー・・・はふ、僕も眠くなってきたな。ちょっと、横になるだけ・・・」

橘「・・・・・・ぐう」

>橘「絢辻さんの顔、整ってて綺麗だな」

>橘「それにこうやって寝てると裏表もないって言うか。すっごく女の子らしくて可愛いし」

>橘「あ、でもクラスでの優しい絢辻さんも、僕とのちょっと怖い絢辻さんもいいし」

>橘「やっぱり絢辻さんは素敵な人だな」

これは告白。はっきりわかんだね。

「・・・な・・・ん」

橘(う、うう、やめろ美也!まんま肉まんは飲み物じゃないぞ!)

「たち・・・くん、おき・・・い」

橘(梨穂子もチョコの海は危険地帯だぞ!?)

「橘くん、起きなさい!」

橘「・・・っは!肉まんジュースは!?チョコプールは!?」

絢辻「はあ?何を寝ぼけてるの、目が覚めたならとっとと出るわよ」

橘「あ、絢辻さん・・・?あ、そ、そうだ!あのあと寝ちゃって!」

絢辻「大丈夫よ、ほら、あの時計見て。まだ15分くらいしか経ってないから」

橘「へ?そ、そうなんだ。よかった・・・」

絢辻「もう。それじゃ、私はもう行くから。橘君も湯冷めしないうちに別のお湯に行くことね」

ガラガラ、ピシャン!

橘「え?あ、絢辻さん・・・」

橘「あ、あれ?な、なんだったんだろう・・・」

絢辻「・・・・・・」テクテクテク

絢辻「・・・・・」テク・・・

絢辻「・・・っふー」

絢辻「あっ、あの馬鹿・・・!」

絢辻「なんてものに、私の頭を乗せてるのよ!あんの馬鹿!信じられない!」

絢辻「それに、それに」

絢辻「可愛いとか、素敵だとか・・・・」

絢辻「・・・・ああもう!」

絢辻「私にこんな顔させるなんて、絶対許さないんだから!」

変態紳士の特徴でおまんがな

橘「ううん、マッサージチェアってのもあるのか」

橘「ちょっとおじさんっぽいかな?でも美也が気持ちいいとか言ってたな」

橘「あ、ジャグジー風呂とかどうかな。あれって体の凝りとかほぐせるとかなんとか」

橘「よし行ってみよう」

テクテクテク・・・

橘「ああ、マッサージチェアは上がってからでいいか。両方ってのもいいよね」

橘「・・・ん?あそこに居るのって」

橘「おーい、田中さーん・・・と、あれ誰だろ?田中さんの友達かな」

田中「あ、橘君。こんにちは」

「・・・!」ビクッ

橘「うん、こんにちは。偶然だね」

田中「だね、私は薫がバイト終わるのを待ってるんだけど、偶然上崎さんに会っちゃって」

田中「あ、紹介するね?この子が上崎さん。同じ輝日東高校なんだ。上崎さん、こっちはクラスメイトの橘君」

橘「どうも、よろしく」

上崎「・・・・・・・よ、よろしくお願いします・・・」

あ、ID変わったけど続けます

ちょっとお茶淹れてくる

橘「というわけで、ジャグジー風呂に行こうかなって」

田中「わ、凄い。気持ち良さそう」

橘「うん、じゃ、僕はこれで」

上崎「!・・・あ、あの・・・・」

橘「ん?なに?」

上崎「・・・・あの、あ・・・な、なんでも・・・・ないです」

田中「・・・・!」

田中(もしかして上崎さんの言ってた純愛の相手って・・・!)

田中(もしそうなら協力しないと!薫には悪いけど、上崎さんは他人の気がしないもん!)

田中「た、橘君!」

橘「はいっ!?」

田中「わ、私達も一緒に行っていいかな!?」

橘「え、あ、うん。いいけど」

田中「こ、混んでるね・・・」

橘「疲労回復ってあったし、需要は大きい・・・のかも。は、はは」

上崎「あ、あう、ううう・・・」

橘(これは・・・・!)

橘(客が多いせいで隙間がなくて!田中さんと上崎さんが僕に密着する形に!)

橘(しかも泡のせいでうまい具合に水着が見えなくなって・・・逆にえっちだぞ!)

橘(二人とも恥じらう顔がなんともかわいい!)

橘(・・・しかし)

橘(どことなく、押し付けられているような気がするのは気のせいだろうか・・・)

上崎「ご、ごめんなさい橘君・・・」

橘「え、な、何が?」

上崎「起伏の無い胸で・・・つまんないよね・・・」

橘「そ、そんなことないよ!」

橘「上崎さんの体、凄く柔らかいし!肌も白くて!あ、前髪も可愛いよ!」

上崎「・・・・あ、う」

田中「橘君、それはセクハラだよ・・・」

橘「うぐっ!でも、嫌じゃないよ!むしろ僕でごめんっていうか!」

上崎「そんなことないよ!私も橘君でその・・・嬉しいし」ゴニョゴニョ

田中「ふふっ、良かったね橘君。嫌がられてなくて」

上崎「あうう・・・」

橘「う、うん。それに田中さんも柔らかくて両手に華だよ。はは、はは・・・あ、あれ?」

田中「た、橘君、それはセクハラだよ・・・恥ずかしいなあ」

上崎「むっ・・・え、えいっ」

橘「うわっ!か、上崎さん!当たってる!色々触ってるから!」

田中「わあっ!た、橘君!?そ、そこはダメ・・・あっ、んんっ、やっ!」

上崎(す、凄いよ橘君!こんなに橘君の胸板が近いなんて!)

橘「ちょっ、上崎さん!?抱きついてる!抱きついてるから!」

上崎「はあ、はあ、橘君、ごめんね、混んでるから」

橘「もういないよ!みんな出てっちゃったってば!あとさっきからすっごい柔らかいのが手に触ってる!」

田中「あっ、だ、ダメっ!橘君それ以上したら私、あっ!んんーっ!」

橘「うわああああ!ごめん田中さん!上崎さん!?近い、近いから!」

上崎「橘君の体、あったかい・・・夢みたい」

田中「・・・・・・」

上崎「・・・・・・はふう」

橘「ほんっとうに、ごめん!僕が悪かったです!このとおり!」

田中「も、もういいよ。そもそも一緒に入るっていった私が悪いんだし」

上崎「わ、私は、全然困ってないから」

橘「僕にできることならなんでもするから!何でも言ってよ!」

上崎「な、なんでも?橘君が何でも?・・・あふぅ」クラッ

田中「わっ、上崎さん?のぼせちゃったのかな・・・えっとね、橘君。じゃあ一つだけいいかな・・・」

橘「いいとも!なんでも言ってよ!ははは!」

橘(田中さんと上崎さんなら、薫みたいな無茶は言わないよな・・・)

田中「えっと、じゃあね」

田中「また今度、一緒に出掛けない?私と、上崎さんと3人で」

橘「・・・へ?」

田中「だ、だからね?私と上崎さんと」

橘「いやっ!そ、それはわかるんだけど・・・そんなことでいいの?」

田中「うん、あはは。薫ならもっと凄いこと言うのかな・・・でも、うん。私はこれでお願いします」

田中「その代わり、楽しいのがいいな。3人で文句なしで楽しめるようなところ」

橘「・・・うん、よし、わかったよ!任せて!」

田中「うん。デートコースは期待してるからね?・・・あ、あはは、恥ずかしいね、こういうセリフ」

橘「はは、田中さんが薫みたいなテキトー人間になるのはちょっと困るかな・・・」

橘「じゃあ、今日はほんとごめ――」ピトッ

田中「謝るのは無し。そんな気分で選んだデートコースなんて、つまんないよ?」

橘「・・・そうだね、じゃ、また今度!期待しててよ!」

田中「うん、ばいばい」

橘(・・・)

橘(田中さんの指、やっぱり柔らかかったな)

橘「・・・・・・」

橘「ん?前から来るのって薫か?」

橘「おーい、かおるー!」

棚町「あ、純一じゃない。梅原君は一緒じゃないの?っていうか恵子知らない?」

橘「質問は一個にしてくれよ。梅原とは別行動、田中さんはジャグジー風呂の前にいると思うよ」

棚町「そ、てんきゅ!」

橘「どういたしまして。薫はバイト終わったのか?」

棚町「まあねー。今からゆっくりお仕事の疲れを取るのよ」

橘「お疲れさん、僕はそろそろ帰ると思うから」

棚町「・・・それだけー?もうちょっとねぎらってくれてもいいのよ?ジュースとかー、ジュースなんかもいいわねー」

橘「そんなお金ないよ」

棚町「ちぇーっ、ケチくさいわね」

橘「・・・よしよし、それじゃあここは男らしくねぎらいをあげようじゃないか!」

棚町「男らしくって・・・あんた、またスケベなこと考えてるんじゃないでしょうね!?」

橘「馬鹿め、ビキニなんて隙だらけだ!」

棚町「わっ!?この、馬鹿・・・きゃあっ!」

橘「う、わああっ!?」

棚町「あっ、たたたた・・・う、うわああ!?あんたなんてとこに口付けてんのよ!?」

橘「ふぇ?ほほっへほほは・・・むぐっ!ほへん!ははほひゃはふへ!」

棚町「んうっ!や、やめて!喋ったら息が、あ・・・や、馬鹿!」

橘「ご、ごめん!わざとじゃないんだ!ヘソにキスしようとしたら何故かその、こ、こか・・・」

棚町「この・・・ドスケベ!ふんっ!」ガスッ!

橘「げふっ!」

棚町「もう知らないっ!」

橘「う、うう・・・」

橘「うう・・・薫のやつ、思いっきりやりやがって・・・まあ僕も悪いけど・・・」

梅原「おっ、大将。久しぶり」

橘「ああ、梅原。なんだか随分懐かしい気がするよ」

梅原「だな。俺もなんだか、とおーい昔のような気がするぜ」

橘「・・・なあ梅原、なんかいいことあったのか?」

梅原「いっ!?いやー大将!今日はいい風呂だったなー!なっはははは!」

橘「?まあ梅原がよかったんならいいか。じゃあそろそろ帰ろうか」

梅原「おう。いいかげん腹も減ったし、飯食ってかねえ?」

橘「ああ、そうだな」

梅原「・・・・・・」

橘「・・・・・」

梅原「な、なあ大将?」

橘「ん?」

梅原「デ、デートってのは、どこに行ったらいいんだと思う?」

橘「・・・僕も考えなきゃいけないところだよ」

くぅ~疲れましたwこれにて完結です!

ありがとうございました

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