菫「照、私どこか変わったか?」(215)

あら^~

照「どうひふぁおひゅうに」モグモグ

菫「食うか喋るかどっちかにしろ、はしたないぞ」

照「ごっくん……どうしたの急に?」

菫「いや、最近そういうことを耳にするようになってな」

照「ふんふむ」

菫「昨日の放課後とかも、部活の後輩たちがな……」

『弘世部長なんか変わったよね』

『そうそう、インハイの時からなんか変わった』

菫「というのを偶然立ち聞きしてしまったんだ」

照「………」

菫「別に陰口を叩かれたわけじゃない。元より他人の評価など気にはしないが……」

菫「しかし変わったと言われたのが引っかかってな。私の自覚もなしに」

菫「もし私の知らないところに変化があって、それで部員を戸惑わせることがあっては麻雀部としては良くないだろう」

菫「だからお前に聞いてみようと思ってな」

照「相変わらず真面目だね」

菫「うるさい。で、どうなんだお前から見て」

菫「私は変わったのか?変わらないのか?」

照「うーん……」

菫「遠慮なく言ってくれていいぞ」

照「変わったと言われれば変わったけど、まあ菫が気にするほどのことでもないと思うよ」

菫「おいやめてくれ、そういう言い方は。歯切れが悪いにもほどがある」

照「少なくとも今、こうやって私と話してるぶんには変わってない」

菫「どういう意味だ」

照「相変わらずお菓子を減らせとうるさい」

菫「それはお前が食いすぎてるからだ」

照「さっきお弁当食べてる時も箸の持ち方が違うとか、バランスよく食べろとか、よく噛めとか……」

菫「当然だ。もう子供じゃあるまいし」

照「頑固だし、真面目すぎるし、堅物だし、融通効かないし」

菫「おい、途中からただの悪口になってるぞ」

照「つまりそういう部分は変わってない」

菫「そうか、お前が私をどんな目で見ていたのかよーくわかった」

照「痛い……」ジンジン

菫「しかし何が変わったと言われてるんだ……私の気にしすぎか?」

照「菫は鈍感だから」

菫「なんだそれ。鈍感だからって自分の変化に気づかないってあり得るのか?」

照「知らない方が幸せなのかも」

菫「おい、照。お前何か知ってるな?言え」

照「す、菫は別に変わってないよ。前からそんな感じだから」

菫「お前、思わせぶりな発言が多いんだよ。私が気になるから話せ」

菫「今ここで私に教えるのとお菓子抜き、どっちがつらい?」

照「う……」

菫「もう一度聞くぞ?」

照「お菓子抜きのほうがつらい……」

菫「わかった、なら教えてくれ」

照「……菫がね」

菫「ああ」

照「菫が、時々笑うようになった」

菫「……は?」

照「自覚ないの?」

菫「ない、あってたまるか。そんないきなり笑い出すなんて」

照「大笑いするってわけじゃないけど、こう軽く笑う感じ」フッ

菫「気持ち悪いな」

照「自分のことだけどね」

菫「それで周りは気味悪がってるのか……」

照「それはどうか知らないけど、たまに一人で笑ってるとこ見るから」

菫「一人で笑ってるのか私は……」

菫「ただの危ない人だな」

照「自分のことだけどね」

菫「いや、だってそうだろ。面白くもないのに笑うなんて……」

照「思い出し笑いとか?」

菫「そんな最近笑えたことなんてまったくないぞ。どんな時に笑ってるんだ?」

照「麻雀打ってるときとか」

菫「麻雀だと?」

照「心当たりは?」

菫「あるか。麻雀を打ってるときはいつも真剣だ」

照「淡のトラッシュトークとかに厳しいよね」

菫「当り前だろう、対局する相手に失礼だ」

菫「一体何なんだ……確かに変わったと言われるのも頷けるが、その理由がまったくわからん」

照「他には……携帯見ながらとか」

菫「携帯だと?ますますわからん」

照「インハイ終わってから知り合い増えたよね」

菫「それがどうした」

照「メールとかのやり取りもするんでしょ?」

菫「ああ、だが面白おかしいメールを送ってくるようなやつなんていないぞ」

照「後は……これは最近のことなんだけど」

菫「まだあるのか」

照「マフラーをしてる人とか見ると……」

菫「……は?」

照「自覚は?」

菫「ない。なんだそれは……まるで変質者じゃないか!」

照「まあ、そうなんだけど……」

菫「それは部員が不安がるのも当然だ……」

照「自覚ないんだね」

菫「まったくない……自分で自分が怖くなってきたぞ」

照「ないならないで別にいいけどさ……」

菫「いや、よくないだろ。どうなってしまったんだ私は」

照「悪い意味に考えなくてもいいと思うよ」

菫「これをどういい方向に考えればいいんだ。自分でも信じがたいほどおかしい」

菫「これから気をつけないといけないな」

照「………」

照「ということが今日あった」

淡「それマジ?菫先輩頭いいのに比べて鈍感すぎるでしょ……」

誠子「マフラー……あっ」

尭深「察し」

照「まさか自覚なしだとは思わなかったけど」

淡「っていうかテルもさ、大して変わってないとか言うけどそうでもないよ」

照「そうかな」

淡「うん、この前鼻歌歌ってるの見ちゃったもん」

照「……本当に?」

誠子「かなりレアですね」

照「レア中のレア。私も1回くらいしか見たことないから」

尭深「私も……」

淡「タカミもなんかあったの?」

尭深「うん……この前菫先輩と対局中に偶然、射抜きを避けれたことがあったんだけど」

尭深「そのときに菫先輩がちょっと嬉しそうな顔して……」

照「ごめん、私が間違ってた。菫かなり変わったね」

淡「っていうか菫先輩普段は全然笑わないのにねー」

照「うん、わたしもかなり前に菫に笑ってみてって言ったことあるけど……」

淡「どうだったの?」

照「あれは笑みじゃなかった」

尭深「でも、どうして自覚ないんでしょう」

照「菫だからとしか」

淡「鈍感ー鈍感ー」

照「今日の話を聞くまであそこまで鈍感だとは思ってなかった」

淡「でもまあいいじゃん。なんか問題あるわけでもないし見てて面白いし」

誠子「いやでも、他の事情を知らない部員たちは……」

照「?やっぱり戸惑ってる?」

誠子「はい、えっと戸惑ってるのが半分……」

誠子「落とされた部員が半分ってところです」

照「あー……」

淡「菫先輩が微笑むたびに赤面してる子達がいるからねえ」

尭深「普段は厳しい菫先輩が、時折見せる優しさのギャップ的な感じに落とされる人達が多いみたいです」

淡「微笑みの爆弾!」

誠子「よく知ってるな」

照「どうしよっか」

淡「ほっとくのがいいと思いまーす」

誠子「ちょっ、それでいいの淡?」

淡「だってー、本人も気づいてないんだし、私たちじゃどうしようもないし」

照「まあ、菫自身の問題といわれればそうなんだけどね」

尭深「それは確かに……」

誠子「でも、弘世先輩のためには早く気づかせてあげたほうがいいんじゃないんでしょうか?」

照「……どうやって?」

誠子「え……」

照「菫にそういうことを気付かせる難易度はかなり高いと思う。四槓子やるより難しい」

誠子「めちゃくちゃ難易度高いですね」

照「それくらい堅物で、今まで麻雀と部活以外眼中になかったから」

尭深「白糸台の三連覇にかける思いというか責任も、一番感じてましたね……」

淡「練習はいっつも遅くまで残って、牌譜とかもすっごいチェックしてたしね」

照「それくらい部活一本でやってきた」

誠子「確かにそれは……無理そうですね」

照「うん、難しいよね」

淡「じゃあ、やっぱりほっとくってことでいいの?」

照「様子見。菫自身の問題ってのもあるけど、まだ向こうはどう思ってるかわからない」

尭深「そうですね……」

淡「ふんふむ、でも菫先輩のからかいの種が増えそうなのは嬉しいよねっ」

誠子「そんなこと言うとまた弘世先輩にどやされるぞ」

淡「大丈夫ですよ、もう弱み握ったようなもんだし」

淡「ああいうタイプって案外ヘタレだったりポンコツだったりするから、これから楽しみだよねー」

菫「誰がポンコツだって?」ガラッ

照淡誠尭「!?」ビクッ

照「菫……」

菫「まったく、早く集まって練習に余念がないと思っていたら……そうでもなさそうだな」

淡「あはは……こ、これから練習始めるところですよ!」

菫「遅すぎるな。もうすぐ他の部員も集まってくるぞ」

淡「あう……」

照「今やってたのはそう……ミーティング」

菫「ミーティング?」

誠子「そ、そうなんですよ。ちょっと話し合っておきたいことがあって、内容は……」

尭深「……部内における風紀について」

淡「そうそれ!」

菫「珍しいな、大会のことでなく部活についてか……風紀を一番乱しているやつが参加しているが」チラッ

淡「そ、そんなことないよねテル?」

菫「……まあいい。それで、ミーティングの結果どうなったんだ。どんな結論が出た?」

誠子「えっと、それは……」

照「和やかなムードにするためにお菓子をもっと増やそうと……」

尭深「……思ったんですけど、やはり模範となる私達虎姫一人一人が気を引き締めていこうという結論になりました」

照淡誠「おおーっ」

菫「……まあ、いい。わかった」

菫「いつも私が口を酸っぱくして言ってることだが、それが少しでも伝わっているなら嬉しい話だ」

菫「あと照、麻雀部の予算は逼迫してるのを理解しろ」

照「はい……」

誠子「マジ泣きしそうな顔しないでくださいよ……」

菫「ではお前らに今日の練習内容を伝えておく」

菫「秋季大会も終わったし、来年に向けて一年、二年の底上げをしていきたい」

菫「三年生を各卓に振り分けるのでそれぞれ空いてる席に座って打ってくれればいい」

誠子「虎姫は振り分けないんですか?」

菫「ああ、チーム云々ではなくあくまで学年ごとの振り分けだ」

菫「各卓でもっとも成績の良かった一、二年は照が相手してやってくれ」

照「わかった」

淡「じゃあ私なんかすぐテルと打てちゃうね」

菫「淡、お前はもう少し物言いを改めろ。実力は認められても今のままでは反感を買うぞ」

淡「はぁーい……」

淡「ちぇー、菫先輩私には厳しいままなんだから」

照「それだけ期待されてるんだと思う」

淡「むう……期待してくれるならそう言ってくれればいいのに」

照「言うのは簡単だけどね……私はむしろ期待してる相手に厳しいこと言うほうが難しいと思う」

淡「そんなもんかなー」

照「親倍ツモと親っパネ直撃どっちがつらい?」

誠子「いや……それだけは、勘弁してください」

照「跳満はお菓子で例えるとどのくらい?」

誠子「クロワッサンくらいです……」

照「それ私の中では主食。ロン、18000」

誠子「トビです……」

菫(照のやつ張り切ってるな)

菫(さて、私の方は……対面の6筒が狙えそうだな)

菫(射掛けてみるか)

菫「………」

菫(そういえば照と昼休みに話した……私が変わったとかいう)

菫(麻雀を打っているときに笑うとか……)

菫(まさか。どうして面白くもないのに笑わなくちゃならないんだ)

菫(私はいつでも真剣に取り組んできた。試合にも練習にも)

菫(白糸台のメンバーとして誇りというか、負けは許されないという意気込みとでもいうか)

菫(だからかな……私は、麻雀を打っていてあまり楽しいと思ったことがなかった)

菫(いや、一度だけあるか)

菫(あのインハイの試合……)

菫(あの時は厳しい試合だったがそれでも、楽しいと思えたのは何故なんだろうな)

菫(私の積み上げてきたものも通用しなくて、白糸台の三連覇もかかっていたからだろう。必死になったな)

菫(負けたくないと私らしくもなくムキになっていた……結局は失点してしまったが)

菫(悔しかったな……次こそは勝ちたいと思った)

菫(この癖一つなおすのも、ずいぶん苦労させられたが)クスッ

菫「ロン、12000」

菫(せめて決勝に間に合っていればとは、今でも思う……そうすれば)

菫(機会があれば、もう一度打ってみたいものだな)

淡「あわわ、菫先輩笑ってるよ」

尭深「でも本人はやっぱり気づいてないみたい」

淡「そして対局してる子達が赤くなってる……」

尭深「あんなに楽しそうに打つ菫先輩は、ちょっと羨ましい」

淡「なんで?」

尭深「のびのびしてるというか、迷いがない打ち方してる感じ」

菫「麻雀と今日とどっちが辛い?」

誠子「麻雀です・・・(頑な)」

菫「わ か っ た」

尭深「以前の菫先輩は肩書きとか責任とか、本人は気にしてないつもりでも背負っていたから」

淡「ふーん、菫先輩は真面目すぎるよね。で、インハイが終わった今はそれから解放されたってこと?」

尭深「そうなるのかな……どっちにしても前より調子が出てるみたい」

淡「ま、私もそんなもんに縛られないでのびのび打っちゃうけどねー」

尭深「淡ちゃん、それロン。48000」

淡「や、役満くらいくれてやる」

尭深「一本場」

逆に親役和了ってもまだトップ目じゃなかったのかって言う

菫「ふう……」

照「お疲れ、菫」

菫「ああ、お前もお疲れ。今日は調子が良かった」

照「そう」

淡「お疲れ様です……」ズーン

菫「どうした淡。そんなに落ち込んで」

淡「……オーラスでタカミにフルボッコにされました」

菫「お前な、あれだけ尭深の親がオーラスのときはさっさと流すようにしろと言ってるのに」

淡「おかげでテルとは一度も打てなかったよおーっ」ウワーン

照「よしよし」

菫「まったく……」

相手の配牌に字牌の集まりやすいあわあわはたかみーと相性最悪だと思う

誠子「お疲れ様サマでした」

尭深「お疲れ様でした……あと、誠子ちゃんそれちょっと寒い」

誠子「えっ!?」

菫「お疲れ。今日は二人とも好調だったな」

誠子「でもトばされましたよ」

菫「まあ相手が照……いや、これからもっと力をつければいい」

菫「尭深も誠子も、淡も、三人とも本当に強くなってる。来年のインハイが楽しみなくらいにな」

菫「だから私も安心している。心残りもなく、卒業できそうだ」

照淡誠尭「………」

菫「ど、どうしたんだ押し黙って」

照「ううん……菫、今度の休みに練習試合しない?」

菫「は?練習試合って……お前なあ、そういうのは日程調整しなければならないから急にできるわけないだろ」

照「だから麻雀部じゃなくて私たちだけで」

菫「虎姫だけでか?しかし受けてくれる学校があるかどうか……」

照「あるよ、少数校なら細かい日程調整もいらないと思う」

淡「清澄とか阿知賀だね」

照「そう、阿知賀」

菫「阿知賀って、お前わざわざそこまで行くこともないだろ」

照「負けっぱなしでいいの?」

菫「なっ……」

照「癖は直した。もうインハイとか優勝とか考えなくていいから、心置きなくできるよ」

淡「リベンジだね」

菫「リベンジってお前……団体戦では勝てたんだぞ。リベンジも何もない」

照「でも、あの時の菫はすごく悔しそうだった」

菫「………」

尭深「菫先輩、さっき笑ってました」

菫「笑ってた?私が?」

尭深「はい、菫先輩があんな風に笑うのは、インハイ終わってからですよね」

菫「そう聞いてるな……」

照「今、麻雀を打ってた時どんなことを思い出してたの?」

菫「どうって……そうだな、インハイの時のことだ」

菫「癖を見つけることに必死になって、それでも癖を直すことまではできなくて」

菫「結局は駄目だったな。そう、照の言うとおり悔しいというのはある」

照「……それだけ?」

菫「それだけって、他に何があるんだ」

照「……どうしよう。ここまで鈍感だとは思ってなかったけど」

淡「もうとりあえず連れてってさ、勝負させちゃえばいいんじゃない?」

照「面倒くさいしそうしようかな」

菫「待て、一体何の話だ」

照「菫のやり残したことをしに行くの、阿知賀に」

菫「どういう意味だ!?」

淡「さっさと直撃させてよ」

尭深「今のままで心残りなく卒業とか言われると……」

誠子「こっちまで落ち着きませんからね」

菫「……意味が分からない」

照「阿知賀の松実宥さんと決勝で戦った時どうだったの?」

菫「は?さっき言っただろ、悔しかったと」

照「それだけ?」

菫「あとはそうだな……楽しかったというか、充実していたというのはある。変な話だが」

淡「他にはー?」

菫「ほ、他にだと?……もう一度戦えるなら」

照「よし、行こう」

菫「ちょっ、待て!急すぎる!せめてあちらの時間を聞かないと」

照「じゃあ菫が聞いといて」

菫「私がか?」

照「ときどきメール来るんでしょ?」

菫「?どうしてそれを知ってる」

淡(そりゃまあ……)

尭深(見ればわかるというか……)

誠子(反応で分かってしまうというか)

照「ほら、メール打って」

菫「なんなんだ一体……わかったわかった。今送る」

尭深「これでひとまず菫先輩と松実さんを会わせることはできますね」

誠子「はぁ……この調子だとすごく苦労しそうだなあ」

淡「でもさあ、問題はまだ残ってるよねテル?」

照「何だってけ?」

尭深「相手の気持ちですね。菫先輩は鈍感ながらもそれはあるんですけど……」

誠子「阿知賀の人が弘世先輩をどう思っているか、それがわからないんだよね」

照「そうだったね。もうとりあえず十荘だろうと二十荘勝負させるつもりでいたけど」

淡「まあ、それは向うに行って本人からそれとなく聞き出せばいいんじゃない?」

尭深「そうだね……それが一番確実かな」

菫「送っておいたぞ。松実さんは快諾してくれたが」

照「よかったね」

菫「よかったねじゃないだろ……提案したのはお前だぞ」

照「菫のためを思ってのこと」

菫「意味が分からん」

尭深「それで、どんなメールが返ってきたんですか?」

淡(うまい、タカミ!メールの内容から好感度を知ろうという作戦!)

菫「特に普通の文面だったが」

尭深「そうですか……」

照「……駄目かな」

誠子「駄目みたいですね」

菫「ああ、あとそうだ。届いたマフラーはどうだったかと聞かれたが」

照淡誠尭「……は?」

菫「……どうしたお前ら。異口同音に」

尭深「ちょっ、ちょっと待ってください。マフラーって、あの」

誠子「お、落ち着いて尭深!こんなテンパってるとこ初めて見たよ……」

照「……ちょっといい。菫、マフラーが届いたってどういうこと?」

菫「何かおかしなこと言ったか、私……そのままの意味だ。松実さんが送ってくれたんだよ」

淡「もしかして、最近巻いてるやつ?」

菫「そう、それだ」

尭深「……ちょっと見せてもらえますか?」

菫「別にかまわないが」

尭深「………」

淡「どう、タカミ?」

尭深「……手編みだ」

照「………」

誠子「………」

菫「何だこの雰囲気は」

淡「ねぇ……もうどうしよっか?」

照「そうだね、菫は阿知賀に行くのは確定として……」

菫「当り前だろう。もう約束はしたんだから」

誠子「私たちは行く必要あるんですかね……」

尭深「……もう、いっそのこと菫先輩を送ってしまえば済むんじゃ」

菫「は?」

照「うん、それでいこう」

菫「待て、せっかくの合同練習なんだからお前らも来ないと……」

誠子「すいません、これ以上はちょっと……弘世先輩に振り回されそうなので」

菫「何を言ってるんだ誠子。振り回してるのはそっちだろ」

照「うん、鈍感って怖いね」

尭深「阿知賀に行くまでに何とかしておいたほうがいいかも……」

淡「何とかするって言っても、うーん」

尭深「荒治療すれば治るかな」

菫「待て、さっきから不穏な話しか聞こえないぞ」

照「要は、菫が松実さんをどう思ってるかってこと」

菫「私が彼女を?どう思ってるかと言われてもな」

淡「インハイの時戦って、狙いも避けられて、それで少しは意識してるんでしょ?」

菫「そうだな、確かに意識している。負けたくないと思ったし、また打ってみたい」

誠子「……いけそうかも」

尭深「そのために癖を直して、阿知賀に行くことも決めたんですから」

菫「ああ、そうか。私は松実宥ともう一度を対局して」

照「して?」

すいませんもう無理です
書き溜めなしで思いつくままやってたらこうなってしまったので・・・後は頼んだ

マジすまん、宥菫の別の話は思いついたがこれはちと無理臭い
きっと続きを書ける人はいるはず

怜「・・・ということで、泉が2人のサイh、元いい数合わせで阿知賀のマフラーさんと白糸台の弘世の一騎打ちの卓に着きな」

泉「ってなにをいきなり始めてんですか!というかインハイ会場に早速いますし!!」

菫「うん? 君は準決勝のときの・・・」

宥「クロちゃんに『お姉ちゃんが闘えば清水谷さんのおもちを頂けるのですっ!』って言われて東京に来たんだけど?」

泉「うわっ!お二人さんがもう来てますやん!」

怜「そして4人目は>>177やっ!」

ワカメ

次鋒の中からなら妥当な人選

>>178
どういうこと?

>>176
まこ「ここはウチの出番やなっ!!」

泉「・・・・・」

宥「・・・・・」フルフルフル

怜「・・・・・」

泉宥怜(((誰ッッッ!!!)))

菫「キミは決勝で闘った清澄の染谷じゃないかっ!!!」

宥「弘世さん、知ってるんですか?」

菫「知ってると言うか・・・・ 決勝で私と闘っていたろ?」

泉「たしかインハイ決勝の次鋒戦は・・・・」

怜「CM挟んだと思ったら、既に中堅戦やってたんやで」

菫「は・・・!?」ドシュッ

まこ「すまんのぉ・・・・」

菫「なん・・・・だと・・・!?」

怜「そういう麻雀能力もあるんやなー」シミジミ

泉「いや麻雀ごとなくされちゃ意味無いような、逆にスゴイような・・・」

宥「それで―ええっと清澄のまこさんですよね? 麻雀 打ちますか?」

まこ「そうじゃのぉ・・・ 赤い牌を操る阿知賀と白糸台のSSS。白糸台とは一度闘ったが能力持ちとは何回やってもいいじゃろ、打とうか?」

菫「たっ・・・確かに決勝戦の記憶があるようなないような・・・もう一度打つぞっ 染谷!!」

泉(清澄、阿知賀、白糸台とインハイ決勝がまた再現される・・・)

泉(こんな勝負は2度とないっっ!!なのでっ―!)

泉「阿知賀、白糸台、園城寺先輩、そして清澄の緑の人!!4人の勝負、私がキッチリ見届けてあg―」

怜「はよ卓に座れ泉。」

泉「はい。」

まこ「・・・ふうっ。なかなかに良い勝負じゃったのぉ」

宥「やっぱり菫さん、癖を直してきたから避けるのは難しかたったです」

菫「自分の欠点を直すのは当たり前だ。と言っても癖を見ぬいてくれた照のお陰なんだが・・・」

泉「あれっ!? なんか変じゃないですか? 試合の方は・・・」

怜「泉お前また無茶苦茶射抜かれてんで」

泉「うわっ!! いつの間にか矢がびっしり急所に!」グサグサ

菫「悪いな。ほか2人はやはり強くて、キミを集中して狙ってしまった」

まこ「だけど自分1位とは。流石やの―」

菫「『流石』なんて― いつも都合よく射抜きやすい的がいるとは限らないさ」

泉「あれ? 弘世さん、まだウチにロン(精神)するんですか?」グサッ

宥「ウフフッ。順位は3番だったけど、楽しかった―」

宥「―今度いつ麻雀やれるかはわからないし・・・」

菫「んっ? どういうことです松実さん??」

菫「3年で引退したとはいえ、麻雀くらいなら部室に少し顔だして打てばいいものを・・・」

まこ「そうじゃ。ウチの元部長も本当に受験生か?ってくらい遊びに来ちょる」

宥「もう、ないんですよ。阿知賀の麻雀部・・・」

泉「えっ!? なんでです! いくら人数が少ないとはいえ、なくなるなんて!!」

宥「ええっと― コーチをしてくれた赤土さんがプロに行ったんです。インハイの呪いから目が覚めた、って・・・」

泉「なんなんです、それ………!?」

菫「・・・・・。」

宥「いや、その、悪い事じゃないんですよ。それに阿知賀の皆は誰ひとりとして反対はしませんでしたし。」

泉「そんな・・・・。」

まこ「さみしぃのぉ・・・」

宥「それは、否定できませんけど―」





菫「・・・・それで。キミはどうしたいんだ?」

宥「えっ………?」

菫「麻雀、したいのか? これから。」

宥「そっ それは・・・」

菫「先に言っとくが。 私はしたいぞ、キミと!」

怜(うをぉ!! この長身女 いきなり上げてきよったで!)


菫「先の勝負でも君に勝った気は一寸もしない・・・ただ―」

菫「君がこの先、牌を握らないというなら、私の不戦勝だ・・・不本意だがな。そしてキミは―」

宥「わたしも全然納得していませんっ!」

菫「フフッ― そう言い返してくれると期待していたよ」

宥「けど、高校を卒業してしまうのに、どこで麻雀を続ければ・・・」

まこ「それならウチに任せいっ!」ニヤッ

まこ「さっき言った元部長さんから、こんな手紙を預かっておるんよ」ピラッ

宥「合同・・・合宿?」

菫「なんだこれは?」

まこ「主に長野の高校麻雀を中心に集まって特訓する合宿なんじゃが・・・」

まこ「あんたら龍門渕と闘ったやろ? そこで部長が『なんか面白いそう』という理由でコイツをよこしたんじゃ」

宥「じゃあ、また長野で麻雀を・・・」

まこ「それだけじゃない! 長野にもアンタみたいな麻雀打ちたい3年がゴロゴロいてな、」

まこ「規模は小さいがオリジナルの大学&社会人リーグを作ろとしちょるん」

宥「それに・・・私も?」

まこ「久なら断らんじゃろな」

菫「そして、私は?」

泉「弘世さんは、大学の公式リーグにいけばいいんじゃ・・・」

菫「最初はそうするつもりだったんだがな。相方が長野に帰るって言うで宛が外れてしまったんだ……」

宥「じゃあ、一緒にやりましょう!菫さん!!」


泉「・・・阿知賀の松実に、白糸台の弘世とそして長野はたしか個人で活躍した―」

まこ「風越のもとキャップっても入る予定じゃぞ」

泉(そこら辺の大学リーグ…… いや地方社会人リーグよりもレベルが高くなりそうな…)

怜「どうやらこれで丸く収まりそうやな」

泉「そうですね。というかここの終わりに来るまでに私ら必要あったんですか?」

怜「そうやな。まぁあれやで」


怜「最後までやる気がないのにSSスレなんて立てたらアカン、ってことや」

泉「人様の商業キャラ使ってリアル他人様ディスりは辞めたほうがいいですよ。」

怜「せやな。それに初SSカキコ体験にもなったし、意外と>>1に感謝した方がええのかもなぁ~」

怜「じゃぁ最後に『くぅ~疲れましたw』のコピペ改変貼って寝よか」

泉「いい加減メタ的な何かやめたらどうです」

怜「うっさいなへそ出しっ!こちとら菫泉のSS読みたかったんじゃ。それなのに皆が皆が宥菫菫宥と!!」

泉「あっ!! もしかしてこの流れで菫泉SS執筆の予告が―」

怜「ないよ。」(某教授コラ風)

泉「はい。」

怜「じゃあ本当に最後にするんで弘世さんと松実(姉)はキスしてください」

菫「ブフォォ!! 園城寺何を言ってッッ―」

宥「・・・菫さん―」ポワワンッ

菫「なぜキミはその気なのだっっ!」アセアセ

???「そのキスはちょっと待つのですッッッ!!!」

泉「ここに来て誰です?!」

怜「あのバカっぽい声はっ―」

玄「悪いですけど菫さんは、お姉ちゃんのお嫁さんには相応しくないのです!!」

菫「誰も結婚まで進展しろとはっ―」

宥「えっ? お嫁さんはダメなんですか?」


泉「横のお二人置いといて阿知賀のドラ爆さんはなぜ反対なんです!?」

玄「なぜならッッ!!!」

怜「『おもち』言うたらレイプ目にするで」

玄「・・・・・・。」


カン

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