小鳥「史上最強アイドルフェス、開催!」 (68)


P「音無さん!! 音無さん!!」

小鳥「プロデューサーさん? どうしたんですか?」

P「これ、見てください! 765プロに招待状が届いてたんです!」

小鳥「............え、ええええええ!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391313309


春香「史上最強アイドルフェス?」

P「ああ、これに、我が765プロが正式に招待されたんだ!」

貴音「たしか、年に一度、活躍したあいどるたちを、ぷろだくしょん単位で招待し、とーなめんとで戦う、あれですか?」

響「おお、貴音......カタカナ語ばかりで大変だったな」

伊織「そのトーナメントってやつには、参加できるの? 全員が?」

P「ああ、ユニットで出場してもらう。しかも俺達は、人数の関係上、最大の4枠を貰ってる事務所のうちの一つだ!」

小鳥「え? ということは、まだ4枠貰っているところが?」

P「......CGプロダクションです。皆も、一緒に出演したりしただろ?」

亜美「うんうん! ドリフ楽しかったよね!」

P「とにかく、トーナメント式の大規模なフェスに参加できることになったんだ。皆、気合入れてこうな!」


千早「......フェス、戦い方が難しいのよね......」

真「でも、ボク達にはプロデューサーがいるから、戦略も完璧に......」

P「あ、そうそう。俺は皆に口出しする気はないぞ」

美希「えぇ!? じゃあ、どうするつもりなの?」

律子「竜宮小町には、私がつくけど、ほかの3つのユニットには、それぞれトレーナーさんがつくことになりました」

雪歩「と、トレーナー!? お、男の人、ですか?」

P「大丈夫、女性の方だ」

真美「というか、その前にユニットってどんな感じになってるのー? それが分かんないと、どうしようもないっしょ」

P「......いいだろう、発表しよう! チーム765Aは......」


P「春香」

春香「は、はい!」

P「千早」

千早「はい」

P「やよい」

やよい「はーい」

P「以上のメンバーが、チームAだ」

春香「おぉ、何かワクワクしてきたね!」

千早「春香も高槻さんもよろしくね」

やよい「うっうー! 皆で頑張りましょう!」

P「そして、トレーナーは......ルキさんだ。どうぞ」

小鳥「ルキさーん、おねがいします!」

ルキ「はい! 初めまして! 君達をサポートすることになりました! ルーキートレーナーのルキです! 厳しく、というより、楽しくレッスンをしていきましょうね! 宜しくお願いします!」


P「じゃあ、次はチームB、美希」

美希「はいなの」

P「貴音」

貴音「はいっ」

P「響」

響「おっ、自分か!?」

P「以上がチームBになる。そしてついてくれる人は、ランさんだ」

小鳥「ランさん! どうぞ!」

ラン「......ふむ、なるほど。ベテラントレーナーのランだ。君達の練習のサポートをさせてもらう。安心してくれ、厳しくはしない」

あずさ「結構本格的なんですね......」


P「さて、次はCか。真」

真「はい!」

P「雪歩」

雪歩「は、はいぃ!」

P「真美」

真美「ほいほーい」

P「この3人がチームCだ。トレーナーは、マスミさんだ」

小鳥「ま、マスミさーん!」

マスミ「どうも。私が一番姉になる。マスタートレーナーのマスミだ。これから君たちを指導していくことになる。よろしく頼むよ」

P「そして、チームDが竜宮小町だ」


伊織「......思ったよりも凄いじゃない」

律子「もちろんよ、これは大規模なフェスなんだから、準備も抜かりなくやるわ」

P「ちなみに俺も、今日律子から聞いたばかりで、詳しいことは分かっていないんだ......ただ、テレビとかで見たことあるんじゃないか?」

春香「も、もちろん! 毎年見てますよ......」

P「じゃあ、なんとなく分かってるとは思うが、ルールを確認しよう。音無さん」

小鳥「はい。チームごとに一枚ずつ、このルールブックを渡しますね」

やよい「ありがとうございます!」

響「ふーん、結構かっこいい感じのパンフレットだな」

真「えーっと、この度はフェスにご参加していただき、ありがとうございます」

亜美「本日このルールブックをお配りした理由は、皆さんに全てのルールを分かった上で、当フェスに参加していただきたく......」

伊織「その辺はいいんじゃないの?」

真美「......そだね」

ルーキートレーナー(19)
http://i.imgur.com/Sp5vR13.jpg

トレーナー(23)
http://i.imgur.com/wVLDmf5.jpg

ベテラントレーナー(26)
http://i.imgur.com/fTZTPyf.jpg

マスタートレーナー(28)
http://i.imgur.com/Zgi5pH2.jpg


千早「アイドルフェスは、全てトーナメント形式で行われます」

美希「3から4人で構成されてるアイドルユニット16組を」

雪歩「それぞれAブロックからDブロックに4組ずつ分けて」

あずさ「公平に対戦ユニットを結成します」

春香「対戦は、それぞれ用意されてるライブステージに立っていただきます」

貴音「向かい合う形になっているせっとで、前半20分、後半20分、途中休憩10分の計50分間でらいぶばとるを行います」

真美「得点は、全て観客のリアルタイムの投票によって決定いたします」

伊織「最終的に投票数の高い方が」

やよい「フェスのトーナメントを勝ち上がり、次のステージに進むことができます!」

律子「……まあ、それだけわかってればいいわ。そして、小鳥さん?」

小鳥「はい! こちらがフェスのルールになります!」


『フェスのルール

・曲数は特に制限なし

・登録されているメンバーなら、途中退場、入場を許可する。

・3分間、相手チームのアピールを停止して、自分チームのアピールだけを行うことができる、バーストアピールを1度だけ使うことができる

・不正行為は禁止、発見した場合、即失格となる』

亜美「バーストアピール……大事だろうね」

P「そうだ、これはバーストアピールを行うタイミングが、戦略を大きく左右させることになるだろうな」

小鳥「とりあえず、このくらいわかってれば、十分でしょうか……」

ルキ「そうですね! さあ、じゃあ練習を始めますよ!」

ラン「行くぞ、時間は限られている」

マスミ「よし、やるぞ! 私についてこい!」

律子「それぞれのレッスン場に案内しますね」

P「…………皆、行きましたね」

小鳥「……ええ。恐らく、わかってないんでしょうね」

P「はい、たぶん。勝ち進んでいったときに、仲間と戦うことになる。簡単なことだけど、気づいてる人は、まだいないような……」


―チームA―

ルキ「さて、まずはみんなのユニット名を決めましょうか」

春香「ユニット名?」

ルキ「ええ、そっちの方が愛着がわいて、とってもよくなると思うんですけど、どうですか?」

やよい「とってもいいと思います!」

ルキ「よかったです! じゃあ、どんなユニット名にしましょうか?」

千早「名前を考えるのは……あまり得意ではないわね」

やよい「うーん……あ、ひまわりキッズなんてどうでしょうか?」

春香「ひまわりキッズ……それは、やよいならいいかもしれないけど……」

ルキ「ちょっと……子供すぎるかなぁ……」

千早「高槻さん……とってもかわいい」


春香「あ! この前千早ちゃんの話してくれた……なんだっけ? 歌う怪物?」

千早「もしかして、セイレーンの事?」

ルキ「セイレーン……それ、いいんじゃないですか?」

やよい「とっても素敵な名前だと思います」

春香「えへへ、じゃあ、私たちのユニット名は、セイレーンに決定!」

ルキ「これで下準備はオッケーですね! じゃあ、さっそくレッスンに入って行くんですが……」

千早「どうしたんですか?」

ルキ「1週間後に模擬フェスを行う予定らしいんです、その3日後、フェスの一日目が始まります!」

やよい「もぎ……?」

春香「私達で、ライブバトルの練習をしようってことじゃないかな?」

ルキ「そういうことですね! まず、どんな曲をやっていくかを決めましょう!」

チームA:セイレーン
http://i.imgur.com/df1wzYX.jpg
http://i.imgur.com/5phaUEH.jpg
http://i.imgur.com/DaU3dQs.jpg


―チームB―

美希「フェアリーで、いいよね?」

響「うん! 自分、すっごい気に入ったさー!」

ラン「ふふ、では早速、レッスンに入っていくぞ。このメニューを見てくれ」

貴音「まず、持久走、その後休憩をはさんでから、ぼいすれっすん……成程」

ラン「トレーニングメニューに従って行動してもらおう。なお、フェスでの戦略の話だが、これは君たちのプロデューサー
君から、自分たちで考えるように、との話だ」

美希「ハニーが?」

ラン「ああ」

響「なんか、プロデューサー今までと比べて今回は冷たいな……どうしたんだろう?」

貴音「わかりませんが、あの方の事です。考えがないわけではないのでしょう」

美希「じゃあ、とにかくランニングしにいこ!」

ラン「よし、それでは外に出る準備を、動きやすい恰好に着替えておくようにな」

皆「はい!」

チームB:フェアリー
http://i.imgur.com/pz8oWZQ.jpg
http://i.imgur.com/Xvs0EdR.jpg
http://i.imgur.com/g7Ho50h.jpg


―チームC―

真「よーっし! じゃあ、ユニット名を考えよう!」

雪歩「私、プリンスって言葉は入れたいなぁ!」

真「ぷ、プリンス……?」

真美「うんうん、いいんじゃない!?」

マスミ「ユニット名は、自分たちを表す鏡のようなものとなるはずだ。後悔せぬように、じっくりと考えるといい」

雪歩「ありがとうございます、マスミさん!」

真美「じゃあ、思いついたのをひたすら書いてみよー!」

真「……お、おー」

真(妙に嫌な予感が……)


スノープリンス
プリンススター
スタースノープリンス
プリプリプリンス
雪海王子
きゃぴぴんプリンセス

真美「こんな感じかな?」

真「いくつかひどいのもあるけど、てか、本当にプリンスは確定なの!?」

マスミ「君たち、なかなか面白いな……彼女達にも負けないくらいだ」

雪歩「でも、真ちゃんのきゃぴぴんプリンセスだけはないと思うよ」

真「それはボクも突然訊かれていったから、訳が分かんないだけだよ」

真美「真美のプリプリプリンスも、結構いい感じだと思ったけど、皆からブーイングが酷かったよー」

真「ま、マスミさんは……この中だと何がいいと思いますか?」

マスミ「……そうだな……スノープリンス、か。案外最初に出たこれが一番いいんじゃないか?」

雪歩「真美ちゃん、これ真美がいないじゃんって言ってたけど、それは大丈夫なの?」

真美「もういいよ、真美、プリン好きだし」

真「……いいのか、それで……」

マスミ「では、スノープリンス、今日から指導していくぞ! 改めて、よろしく!」

皆「はい!」

チームC:スノープリンス
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http://i.imgur.com/ZvG3N0H.jpg
http://i.imgur.com/duxIMTL.jpg


―竜宮小町―

律子「……秘策、プロデューサーからは出すな、とは言われてたんですけど、ひとつだけ用意しておきました」

伊織「ありがとう、律子、それで、その秘策っていうのは?」

律子「相手の予想外をつく……それだけでも十分相手の気力を奪える立派な策よ」

あずさ「それは、つまり?」

律子「…………」

亜美「お、おお…………」

伊織「まさか律子がそんなこと言いだすなんてね……」

律子「勝つためには手段を選んではいられないのよ……黒井社長じゃないけどね……」

あずさ「それでは律子さん、いつものように、よろしくお願いします~」

律子「……それなんですが、私は今回は、これ以上は口出しができないんです……それが、プロデューサーとの約束なので……」

亜美「えー!? 兄ちゃんが!?」

律子「ある程度の指導はしますが、曲目、練習設計は、そっちで、という形みたいで……」

伊織「……ったく、しょうがないわね。やるわよ、竜宮小町!」

あずさ「……心配だけど、私がへこんでいてはだめですよね……頑張りましょうね!」

亜美「まずは模擬フェスで勝つぞー!」

皆「おーっ!!」

チームD:竜宮小町
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http://i.imgur.com/EHCQpyZ.jpg
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―1週間後―

P「……ついに、模擬フェスの始まり……か」

ラン「大丈夫だ。皆よく、私たちについてきてくれた」

ルキ「はい、とっても素晴らしい人たちでしたね、姉さま!」

マスミ「うむ、まだ心配なところはあるが、それなりの結果を出すことはできるはずだ」

小鳥「3人とも、本当にありがとうございます!!」

律子「どれだけ強くなったのか……見ものですね……」

P「対戦カードは……」

セイレーンvsフェアリー

スノープリンスvs竜宮小町

小鳥「審査は、私たちがするんですよね?」

高木「うむ、その通りだ」

律子「社長も、審査員になるんですね?」

高木「もちろんだとも。765プロの面々は、私にとっては孫のようなものだからね」

P「じゃあ、今回の特別ルールを言うぞ。時間は20分のショートバージョンだ。バーストアピールは3分間のままにする。審査はリアルタイムじゃなく、最終的な俺たちの評価にしよう」

春香「……千早ちゃん…………やよい……行くよ?」

やよい「はい、皆でやってきたし、練習だからって、負けたくはないです」

千早「そうね、私も高槻さんと同じ気持ちよ」

貴音「……皆と戦うとはいえ、負けるつもりはありません」

美希「もちろんなの。3人で歌った歌もあったし、それを使って、絶対勝つの」

響「頑張るぞ!!」


P「……じゃあ、始め!!」




1分経過 セイレーンvsフェアリー

春香「よっし……それじゃあまずは一曲目! いきまーす!」

千早(恐らく彼女たちがバーストで攻めてくるのは、得意な曲のはず)

やよい(オーバーマスター……それが始まったら注意しないと……)

『乙女よ大志を抱け!! 夢見て素敵になれ』

美希(……始まったね)

響(……まずは様子見だ、貴音!)

貴音(お任せください……!)

貴音「まずは私、四条貴音が歌わせていただきます。曲は……『フラワーガール』!」


『夢の中で また☆*:包んで:*☆』

千早(まずは、ソロ曲……ここは、一度様子を見て……)

やよい(春香さんのサポートをしなくちゃ!)

―5分経過―

小鳥「お互いに、あまり動きがありませんね……」

マスミ「いや、わずかではあるが、フェアリーの方がこれは得点が高いだろうな」

ルキ「え? どうしてですか?」

ラン「フェアリーの方が、美希君や響君のサポートがうまい。反面、セイレーンは何かを警戒しすぎて、千早君がいつものように動けていない、かな?」

高木「そこも含めて、懸命にカバーをしようと、やよい君が動いているねぇ……」

律子「…………でも、やよい一人では限界がある」

P「ましてやあそこには、765プロで1、2を争うダンスの出来だ……それにほぼすべてのことを卒なくこなす美希がいる……やよい一人には、荷が重すぎます」

美希(うん、いいんじゃないのかな?)

貴音(そろそろ次の曲へ)

響(このまま向こうにだめ押しだね! よーし!)

美希「ミキ達の歌、聴いてよね! 『KisS』!」

―フェアリー burst―

千早(嘘!?)

春香(オーバーマスターじゃ、ない!?)


やよい(……うー、かなり疲れてきたかも……)

春香(やよい、大丈夫? 次はやよいの……)

やよい(だ、大丈夫です! 元気に頑張ります! 千早さん、サポートよろしくお願いしますね!)

千早(ええ、これが終わったら、一気に行くわよ)

『ねぇKiss Kiss Kiss 何千回も 愛じゃなくていい でも悲しいのに』

春香(……うまい……)

やよい(……私も、頑張らないと!)

千早(これは……精神的にも、結構くるものがあるわね……)

小鳥「完全にフェアリーのペースですね……セイレーンが飲まれてる」

高木「いや、まだわからないよ?」

マスミ「バーストを使ってしまったということは、逆に言えばもうバーストは使えない。この後いつバーストを使うのかが、セイレーンの逆転の鍵だな」

ルキ「……勝ってほしいです……負けないで、セイレーン……!」

ラン「それと、バーストには利点が多いように見えるが、欠点もあるんだ。ルキ、何かわかるか?」

ルキ「え? えーっと……」

P「…………」

律子「プロデューサー……」

―8分経過―

千早(バーストが解かれた、高槻さん!)

やよい(はい! 休憩もとったし、ばっちりです!)

春香(……休憩? そっか!)

ルキ「あ……やよいちゃんの表情から疲れが消えてる」

ラン「そういうことだ。やよい君のように体力と根性のある人は、3分という空白の時間で体力を持ち直す」

高木「あえてバーストをやらないというのも、戦略の一つ……ということだね……」

P「やよい……来るか?」

やよい「行きます! 曲は…………」

『フレーフレー頑張れ!! さあ行こう♪ フレーフレー頑張れ!! 最高♪』


貴音(やよい、疲れていると思いましたが、もう回復していますね)

響(バーストは諸刃の剣だね……)

美希(……それ、どういう意味?)

貴音(もうすぐ曲が終わります。それまで粘るのです)

響(わかったぞ)

『フレーフレー頑張れ!! 最高♪』

やよい「ありがとうございましたー!」

―11分経過―

小鳥「今の笑顔……とっても素敵ですね!!」

律子「小鳥さん、ティッシュです。鼻血拭いてください」

小鳥「おっと…………」

高木「うん、やよい君は一生懸命だね」

ラン「……心配だな、今回フェアリーがそのような策をとるのは考えにくいが、本番の時に弱い策がある……」

ルキ「でもまずは、ここを乗り切ることから、ですよね!」

P「…………次は千早か」

マスミ「……さあ、どんな攻め方で逆転する?」


千早「……行きます」

貴音(響、千早の曲に対応を)

響「行くぞー! 曲は、『Next Life』だ!」

『目と目が逢う 瞬間好きだと気づいた』

『今こうして自分が ここにいるのが よく考えたらすごく不思議で』

―13分経過―

ラン「フェアリー……千早君と似たようなクールな曲調で対抗しているな」

律子「そうすることによって印象を抑え、千早の得意である歌を、届かせることを防ぐ。やりますね」

マスミ「そうだな……その策の指令をしているのは、四条君だろうな」

P「周りをよく見るという点では……セイレーンはやよいが適任でしょうね」

小鳥「ただ、やよいちゃんも含めて、皆そのことに気づけていない……」

高木「うーん、いまだに役割分担がうまくできていないようだね……」

―15分経過―

千早「……ありがとうございました!」

響「ありがとー!!」

千早(……ごめんなさい、あまりうまくできなかった気がする)

やよい(大丈夫です! ここで頑張りましょー!)

春香(一気に行くよ!)

春香「次の曲は、私達3人で歌います! 『READY!!』」

―セイレーン burst―

美希(……来たよ)

貴音(問題ないです、落ち着いて、最後の2分で、美希に闘ってもらいます)

美希(任せるの)

響(自分、うまくできたと思うぞ!)

貴音(ええ、千早の印象を食う、とてもいい働きを見せました。あそこでばーすとされたらと、ひやひやしましたが……)


『ARE YOU READY!! I'M LADY!!』

小鳥「お、おお……!」

P「……最後の逆転をかけた曲……ですね」

律子「でも、皆ソロをやった後、特に千早は先ほどのことで、気力を少し失っている……ように見えます」

高木「少しではなく、かなりだね……千早君の声に伸びを感じない……」

ルキ「……この勝負、決まりましたね……」

マスミ「……残念だったな、セイレーン」

ラン「まだ伸びしろが多いユニットだ……ルキ、全力でサポートしてあげなさい」

ルキ「もちろんです……!!」

―18分経過―

『大好きハニー いちごみたいに 純情なの』

春香(……ここを、持たせるよ!)

千早(……春香、もう……)

やよい(いや、最後まで頑張りましょう!!)

ルキ「…………!」

―20分経過―

小鳥「終了です!!」

P「……審査員の審査の結果、フェアリーが票が多かった」

美希「ミキ達の勝ちだね」

響「へへっ、やったぞ!」

貴音「……何とかなりましたね」

貴音(圧勝に見えましたが、正直危なかったです……特に、高槻やよい……彼女が、今後、鍵になってくるはず……)


今日はここまでにします。
閲覧ありがとうございます!
画像貼ってくれた人に感謝です。


春香「はぁ......はぁ......」

やよい「春香さん、大丈夫ですか? これ、お水です」

春香「あ、ありがとう、やよい」

千早「......ごめんなさい、我那覇さんに足止めされてしまったわ」

春香「ううん、あれは仕方なかったよ」

やよい「うーん、もう少し頑張れたら良かったんでしょうか?」

マスミ「ルキ、彼女たちはすごいな......」

ルキ「はい、普通20分、休憩を3分挟んだとしても歌って踊ってを続けられるのは、なかなか無いです」

ラン「体力があり、回復力も十分、セイレーンの強みはそこか......」

P「それだけじゃないですよ」

小鳥「はい。彼女達3人全員に共通していることは、土壇場での急成長が強力なコトです」

ルキ「......確かに、そうですね」

律子「フェアリーは、どうでしょうか?」


高木「互いに信頼し合い、強きコンビネーションが見えるね。ただ......」

マスミ「そうですね、高木殿の言いたいことは、なんとなく分かります」

律子「貴音の作戦に頼りっぱなしってことですよね?」

P「そうだな......それも信頼関係あってこそだが、通用しなくなった時にどうなるか......だ」

真「プロデューサー! スノープリンス、準備完了です!」

マスミ「......来たか」

ラン「向こうの方は......」

伊織「ほら! やるなら、さっさと始めるわよ」

律子「いいみたいですね」

P「よし......模擬フェス、第二試合、スノープリンス対竜宮小町のライブバトルを開始する!」

皆「はい!」


真(皆、いい?)

真美(もっちろん!)

雪歩(マスミさんの秘伝のドリンクも飲んだし、これで全力を出し切れる!)

伊織(向こうが何をしてきたいのかを10分で探るわよ)

亜美(オッケーだよ!)

あずさ(私が頑張ればいいのよね? うふっ、若い頃を思い出すわ~)


ー1分経過ー

真「一気に決めるよ! カモン! 『Honey Heart Beat』!!」

『空は サニー


ー1分経過ー

真「よし、一気に決めるよ! カモン! 『Honey Heart Beat』!!」

『空は サニー

また後で修正します。ちょっと調子悪いかな?



―1分経過―

真「一気に決めるよ! カモン! 『Honey Heart Beat』!!」

『空はサニー&シャイニー』

伊織「私達も負けてられないわよ、亜美!!」

亜美「オッケー! そっちが大人の魅力なら、こっちは子供の魅力だよ!」

『GO! GO! れっつごー! アダルト あはん♪』

雪歩(あずささん、まだ入らないんですか?)

真(いまは舞台袖待機ってことかな?)

真美(こっちの方が数が多いし、アピールできるチャンスだね!)

真(そうだね、体力あるうちに行くよ!!)

―スノープリンス burst―

『ゲーセン デートはスタート』

マスミ「速いな……」

ルキ「印象を与えるためでしょうか? ダメ押し、ですよね」

P「ダンスのキレは、真がすごいが、今日はいつにも増してるな……」

マスミ(私のドリンクを飲んだのか…………飲めば効果は短いが、いつもの数倍の活力が沸くはず……だから急いだのか)

律子「あずささん、どうしていないんでしょうか?」

小鳥「それ、心配ですよね? 迷子になってるとか……」

高木「いや、おそらく出番を待ってるんだろうね」


ラン「だが、体力が持つのか? バーストをここでやり、明らかに今だけを見ているというか……今しか見えていない」

マスミ「そこも含めて根競べをしたいんじゃないのか?」

P「無理をしすぎない程度にって、声をかけてやりたいんだけどな……」

―4分経過―

亜美(い、いおりん、どうしよう!!)

伊織(落ち着いて、おそらくあのダンスでへろへろのはずよ……今度はヘロヘロのあいつらを回復させないで、こっちが仕掛けましょ! 亜美!)

亜美(う、うん! やってみるね!)

『ありゃりゃりゃりゃ 怒られた! ハシャいで 騒いで転んで でんぐり返ってワイ!』

真(このままボクに任せて!)

真美(真美が歌うんだね!?)

雪歩(い、一回私は、ステージを下りるね……)

真美「よーっし! 亜美には絶対負けないかんねー!!」

『子ども扱いしないで すぐ上から目線!』

高木「お、双子対決かね?」

律子「みたいですね……」

P「歌唱力は真美の方が少し上ですが、ダンスだと亜美の方が少し上、かな?」

ルキ「プロデューサーさんと同意見です。真美ちゃんの歌い方とかが、後ろのBGMにとってもマッチしてる」

小鳥「どちらも……すごくいい笑顔ですね……」

ラン「対戦を楽しんでいるのか、いい心がけだな」


―10分経過―

真「はぁ……はぁ……それでは、次の曲です!!」

雪歩(ま、真ちゃん、大丈夫?)

真(平気平気。まだこっちの方が勢いでは勝ってる……ここでボクがステージを降りるわけにはいかない!)

真美(また、3人で歌って踊るんだね! そしたら真美が降りるんだっけ?)

雪歩(……そ、そうだけど……)

マスミ「……何やらもめている、か?」

P「真をここでひっこめた方がいい…………次の試合に影響が出そうだ」

高木「でも、真君はやると決めたらやる男だ」

律子「女です」

高木「おお、そうだった。とにかく、彼女自身に降りる気はないのだろうな」

ルキ「さっきの『ジェミー』のダンスでも、真ちゃん、ふらついていたような……」

小鳥「最初の勢い、すっかり消えちゃってますね……」

マスミ(馬鹿者……ドリンクの効果は数分と伝えておいただろう……)


伊織「竜宮小町も負けてられないわ! あずさ!」

あずさ「はーい」

真(……来た!!)

真美(ということは、トリオ曲!!)

亜美「曲はもちろん……」

竜宮「『SMOKY THRILL』!!」

雪歩(バーストを警戒しとこうよ! ここで少し、ダンスのペースとかを落としとこ?)

真(……いや、バーストを向こうがするまで、本気でぶつかるよ!)

雪歩(ま、真ちゃん!)

真美(……わかった。まこちんのサポートを全力でする!)

雪歩(ちょ、真美ちゃんまで!?)

真美(ゆきぴょん大丈夫! まこちんを真美たちで支えていけばいいんだから)

真美「曲は、『エージェント夜を往く』だよ!!」

『知らぬが仏 ほっとけない』

『眠れない夜 この身を苛む 煩悩』


P「これは……随分と見ごたえがある……」

律子「あずささんが入ってきた分、竜宮小町の方が、注目度は上ですね……」

マスミ「……全体のダンスのキレでは、765のチームでスノープリンスに勝てるところはないだろうな」

ラン「どうやらそのようだな……フェアリーはバランス力、役割分担に優れている」

ルキ「セイレーンは、いまだに不完全なところが多いですが、役割を限定することができれば、どこよりも強くなる気がします」

律子「竜宮は、見ての通り、表情とポージングの見せ方、角度、そのような演技力は総合的にも高い、と言えると思います」

高木「それぞれいいところがあるんだね、まさに……」

小鳥「まさに?」

高木「いやあ……はは、何だろうね?」

小鳥「も、もう……」

P「真、疲れてるな……」


『女は 天下のまわりもの』

『もっと 高めて果てなく 心の奥まで』

真「はぁ……くっ!」

雪歩(真ちゃん…………苦しそう……)

真美(まこちん! 笑顔、笑顔!!)

真(そうだね……あ、あはっ)

伊織(……チャンスよ)

あずさ(ええ、そうみたいね)

亜美(でも……まだだね)

小鳥「……ここでバーストは、しないんですね」


ラン「バーストをしてしまっては、あとはもう体力勝負だ。3分で高槻君のようなバイタリティを持つ人がいた場合、どうなるかわからん、そして菊地君も高槻君ほどではないが、かなりの体力を回復してしまう」

律子「回復させないように、わざとバーストを使わない……やるわね」

高木「……だが、このままだと前半で素晴らしい動きを見せている、真君達の勝利に終わってしまうが……」

P「こんなところで、終わるはずないですよ」

ルキ「……え?」

P「竜宮小町が、こんなとこで終わるはずない……」

マスミ「……まだ何か、考えがあるというんだな?」

P「……はい」


―15分経過―

雪歩「皆さん、ありがとうございましたー!」

伊織「皆、ありがとー!」

真美(うう……ごめん、真美もう無理っぽいよ……向こうに行ってるね……)

雪歩(ありがとう、真美ちゃん。真ちゃんは平気?)

真「はぁ……はぁ……」

真(……うん、もちろん。でも、1分だけでいい……ボクに時間を……頼めるかい?)

雪歩(もちろんですぅ!)

雪歩「こうして皆の前でダンスができること、本当に私は嬉しいです」

ラン「……萩原君?」

マスミ「雪歩君の時間を使って、真君が休憩しているな」

ルキ「ただ、本番は途中に休憩をはさんでいるとはいえ、倍の時間あるんですよ?」

律子「その辺にも戦略がいるでしょう。それと、リアルタイムの投票、というのも、審査の方向が大きく変わっているので……」

高木「まあ、これはライブバトルがどのようなものかをわかるためにあるようなものだからね」

小鳥「そうですね。でも、皆想像以上に大変ってことを思い知ってる感じがありますね」

真美「やっはろー!」

マスミ「真美君、もういいのかい?」

真美「うん。ふひぃ、結構疲れるね」

P「本番は大丈夫そうか?」

真美「うーん、対戦相手にもよるかな……」


ラン「確かにそうだな……秋月君」

律子「はい」

ラン「当日の対戦カードはいつわかるんだ?」

律子「……明日ですね」

ルキ「明日までの楽しみ、ですね、真美ちゃん!」

真美「……楽しみじゃないよ……ドキドキしてて、ちょっと、ね」

高木「真美君にしては、少々弱気な発言だね」

真美「まあ、早く知りたいのは事実だしね」

小鳥「……真美ちゃんも一緒に、試合を見ましょ?」

真美「もちろん!」


―16分経過―

雪歩「行きます! 最後の曲は、真ちゃんに活躍してもらいましょう! 『迷走Mind』!!」

伊織(……そうは、させないわよ!)

亜美(じゃあ、亜美といおりんは帰るね!)

あずさ(ええ、前半の分も、私飛ばすわよ)

あずさ「……最後、『隣に…』」

『あとどれくらい 進めばいいの?』

―17分経過―

―竜宮小町 burst―

真(ぐ、ここでか!!)

雪歩(この後は終了……もう、何もできないね)

真(勝利を……信じるしか……)

『この坂道を のぼる度に あなたがすぐそばにいるように』

小鳥「……あずささん…………」

律子「小鳥さん、ハンカチです。涙を拭いてください」

小鳥「ぐすん、し、失礼」

P「あずささん、やっぱり強い……感情のこもった歌に、切なげな表情……」

高木「ダンスがない分、目でも、まるで歌を見ているかのような、そんな気がしてきたよ……」

マスミ「…………ラン」

ラン「どうした? マスミ姉さん」

マスミ「今すぐコールドスプレーを持ってきてくれ」

ラン「やはり、そうか……わかった」

律子「……何か?」

ルキ「真ちゃん、エージェントのところで、少し無理をしすぎたみたいで……足を……その……」

P「2回ほど捻ってたな」

高木「な、何? 大丈夫なのかね!?」

律子「全く……予行演習でそんなに本気だしてどうすんのよ……」


真美「……まこちん、大丈夫かなぁ……」

P(そうだよな……この中じゃ真美が、一番不安だよな)

―20分経過―

P「よし、試合終了だ!!」

小鳥「……今回の審査は、どうでしょうか?」

マスミ「……われわれトレーナー群は、それでもスノープリンスの印象の方が強い」

高木「私も、『SMOKY THRILL』にうまく対応できた点を、評価したいね」

律子「決まり……ですね、うーん、残念」

伊織「……まあ、いいわ。そんなこと……それより、真を運んであげないと」


―10分後―

プシュー

真「……迷惑おかけして、すみません……」

マスミ「……これで、通常よりも早く足を動かせるようになるだろうが、ぶり返すのも早い。これから1週間はあまり激しい動きはできないだろう」

真美「ええ!? 1週間も!?」

雪歩「そんな、じゃあ今回なかったら勝てなかった真ちゃんのダンスは……」

ラン「一回戦では封印しなければなるまい」

真「まあ、自業自得ですよ……へへ」

伊織「あんた、そこまでして何で……?」

真「勝負ごとになると、熱くなっちゃわない?」

あずさ「でも、熱くなりすぎるのもダメよ? 体を壊しちゃったら、元も子もないわ」

真「……そうですよね。本当、情けない」

亜美「あ、それとまこちん、明日のお仕事とかは平気なの?」

ルキ「激しい運動は無理ですが、バラエティで喋るくらいならできると思いますよ?」

P「それなら問題ないだろうな。皆、しばらくして反省したら、今日はもう帰りなさい」

亜美「でも、負けちゃったし、練習したいよ……」

律子「無理言わないの。20分も踊り続けてたのよ? そんな状態でレッスンは、するつもりはありません」

雪歩「そ、それもそうですよね……」


P「とりあえず、今日は帰って明日に備えろ。……いいな?」

皆「はい」

律子「わかったら解散」

高木「皆とっても素晴らしい演技だったよ。ありがとう」

ルキ「あ、そうだ……ラン姉さまとマスミ姉さまは、明日来れません」

小鳥「何か不都合でも?」

ラン「CGプロの方にも雇われていてな。もちろんこちらの情報を向こうに漏らすようなことはするつもりはない」

マスミ「ランは規律に厳しい性格だ。信じていいぞ。私はプラネットプロダクションの方に行ってくる」

P「! ……プラネットプロ……」

小鳥「たしか、ジュピターの……移籍したところでしたよね?」

マスミ「そのジュピターにあってくるんだ。解散したはずが、知らぬ間に再結成されていたみたいだな……」

高木「…………ジュピター、か……懐かしいな。結局直接対決をすることはなかったが……」

P「もしかすると、勝ち進めば直接対決する可能性も、あるってことですよね……」

律子「そうなったら、勝てるといいですよね……」

ラン「勝てるといい、じゃない。勝つ、だぞ? 秋月君」

律子「……はい! 勝ちます!」


―翌日 スタジオ―

真「はあ……足を痛めたのは、何より皆に申し訳ないなあ……」

【マスミ「少しでもダンスをしてみろ。ずっとフェスで踊れなくなるぞ?」】

真(マスミさん、すごく心配してくれてたし……そういわれると、体を動かそうって気もなくなるよ……)

春香「……まーことっ!」

真「うわっ! ……春香か、びっくりした」

春香「考え事?」

真「……まあ、ちょっとね」

春香「……どうしたの? その、足の話?」

真「あはは、やっぱりわかるよね?」

春香「……うん」

真「……春香も、少し沈んじゃってない?」

春香「あー、まあ、ちょっと……」

真「セイレーンが負けたことかい?」

春香「……うん」

真「…………」

春香「…………」

真「……ふふっ、なんかおんなじ会話パターンだったね」

春香「えへへ、本当」

二人「あはははは……」


春香「……セイレーンが負けちゃったとき、ルキさん、すっごく怒っちゃったの」

真「ルキさんが? 意外だなあ……何で?」

春香「……千早ちゃんが、勝てない勝負とわかって、完全に諦めてしまったこと……」

真「……たしかに、あの時の千早の動きは、いつも通りじゃなかった……」

春香「うん、私もそれは思ったの……やよいがいなかったら、危なかったかも」

真「春香も、大事なスタートダッシュをしてたじゃないか」

春香「……そうだけど……ルキさんから役割を見つけろって話をされて……」

【千早「役割……私は、歌に徹することにする。ダンスは二人に任せるわ。……い、いいかしら?」

やよい「私は、私自身もちゃんと休憩して、皆が最高の状態にできるように、頑張りまーす!」】

春香「……私には、何ができるかなって……考えちゃって……」

真「春香……」


春香「…………どうしたらいいかな?」

真「役割とか、考えたことないけど……フェスが始まってからでもおかしくないかな?」

春香「え?」

真「ボクらには特に役割とかはなくて……やるよって決めたことによって、役割が変わる感じだから……全然違うかもなあ。そういうの、ちょっとうらやましいかも……でも」

春香「……」

真「役割っていうのは、範囲を決めちゃって、結果縛られちゃうものな気もするんだよ……」

春香「あ……言われてみれば、そうかも……」

真「だから、春香は『二人の様子を見て、臨機応変に役割を変える』っていう役割じゃ、だめかな?」

春香「……うん、そっか……そうだよね!」

真「元気でた?」

春香「うん! ありがとう!」

???「あーっ! 765プロの人だー!」

春香「……ん?」


???「すっごいなー! 本当に765プロさんだー! 握手してください!」

真「……君は?」

みりあ「あ、忘れてた! ごめんなさい! 赤城みりあ、11歳! CGプロダクションに、えーっと……えーっと……」

???「所属、よ? みりあちゃん」

みりあ「あ、そうだった! ありがとうございます! 藍子おねーちゃん!」

藍子「初めまして。私は高森藍子です。……よくテレビでは見るんですけど、共演は初めてですね」

春香「あ、そうですね……本当に、そうかも……」

???「お疲れ様です! あーいや、本番はこれからかー……」

???「ちょ、ちょっと李衣菜ちゃん! 挨拶はスタジオじゃなくて、楽屋で……」

真「い、いや大丈夫だよ。ボクは菊地真。あなた方は?」

かな子「……っ! はっ! み、三村かな子です!」

李衣菜「多田李衣菜です。ロックが大好きで、ロックアイドル目指して頑張ってます!」

春香「皆、CGプロの?」

藍子「はい、ごく一部ですが……うふふ」

みりあ「皆とっても個性的で、毎日飽きないよ☆」


真「……そ、そうなんだ……ボクらと同じだね……」

春香(所帯は確か……150以上?)

真(……お、恐ろしいね)

李衣菜「とにかく、本番といい、アイドルフェスといい、これからよろしくお願いします」

春香「……え?」

春香(アイドルフェス……? ということは、あの人たちは……!!)

本番入りまーす!!

真「あ、はーい!」

かな子「あ、あの! ま、真さん!」

真「は、はい?」

かな子「これが終わったら……後でサインもらえませんか? 私、色紙持ち歩いてるので……」

真「……え?」

真(この感じ、まさか……)

かな子(スイーツとプロデューサーさんの次に好きなもの……見つけちゃったかも……)


―その日の夜、事務所―

P「対戦カードが決定したぞ。俺たちはそれぞれ、ブロックが見事にわかれている」

小鳥「対戦は、一日に2回分行われます。スケジュールはこんな感じですかね」

1日目

A1-1 A1-2

2日目

B1-1 B1-2

3日目

C1-1 C1-2

4日目

D1-1 D1-2

5日目

A2 B2

6日目

C2 D2

ルキ「そして、その3日後、ファイナリスト同士でのセミファイナルが始まるわけです!」

律子「対戦カードは、こうなっているわ」

赤城みりあ(11)
http://i.imgur.com/BxKte5D.jpg
http://i.imgur.com/uy9cbDI.jpg

高森藍子(15)
http://i.imgur.com/wxwmBYE.jpg
http://i.imgur.com/RE8atiR.jpg

三村かな子(17)
http://i.imgur.com/37uGidM.jpg
http://i.imgur.com/iYcSyJ5.jpg

多田李衣菜(17)
http://i.imgur.com/UnqDXXE.jpg
http://i.imgur.com/bFh4Ayy.jpg



Aブロック

セイレーン
新幹少女
サザンクロス
ジュピター

Bブロック

DOLL
フェアリー
ヴェスペリア
ハピハピ☆フレンズ

Cブロック

魔王エンジェル
シンデレラガールズ
シンデレラドリーム
スノープリンス

Dブロック

876プロ
ニャージェネレーション
竜宮小町
ブラック・ウェル

やよい「新幹少女……久しぶりに会えますね!」

千早「高槻さん……随分と強いのね」

響「ヴェスペリア……我道を貫いて数多のフェスで優勝し続けてきている、あいつらか……」

貴音「まず、前回のふぁいなりすと、DOLLも倒さねばなりませんよ、響」

真美「魔王エンジェルに、CGプロの人たち……すごく強いっぽいね……」

雪歩「でも、負けたくないですね……」

伊織「876プロの3人に、ニュージェネレー……ん!?」

あずさ「聞いたことないわね、にゃんにゃん♪」

亜美「そんなことより、ブラック・ウェルって? 亜美初めて聞いたよ」

P「……とにかく、対戦カードはこのようになってる。皆強敵ぞろいだ……正直、いつ負けてもおかしくないとは思う……だが、やれるだけ、やってこい!!」

皆「はいっ!」

P「俺から言えることは以上だ」

ルキ「……では、明後日のフェスに向けて……セイレーン、特訓、始めますよ!」

3人「はい!!」

―to be continued―


とりあえず、このスレでの更新は以上です。

次回は、春香「史上最強アイドルフェス、激闘!」

で書きたいと思ってます。

またよろしくです!閲覧ありがとうございました!

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