モバP「俺と凛の仲が良いって?」(139)

P「……いきなりなんですか。ちひろさん、大丈夫ですか?」

ちひろ「えっ」

P「は……?」

ちひろ「いえ、だって凛ちゃんとプロデューサーさんすっごく仲良いから、羨ましいなーって」

P「いやまあ、仕事時は最低限のコミュニケーションは取りますけど……」

ちひろ「……仕事の時だけってことですか?」

P「いや、別に仲が悪いわけではないんですけどね。正直、凛とは合わないんですよ。俺」

ちひろ「ええっ!? ……それ、本当ですか?」

P「いや、本当ですよ。趣味嗜好っていうんですかね? それがなかなか凛とは合わなくて」

ちひろ「……信じられませんよ。あんなにいつも仲良さそうなのに……」

P「うーん、そう言われてもですねぇ…………」

ちひろ「例えばっ! 例えばどんなところが合わないんですか?」

P「え、えーと…………そうですね……」

P「うーん…………あ、この前のことなんですけどね」

P「先週、俺と凛オフあったじゃないですか、2日間」

ちひろ「あ、はい。2人とも最近は働きづめだからって社長がオフにした日ですか?」

P「そうですそうです。で、俺は折角のオフだから家でゆっくりしようぜって凛に言ったんですよ」

P「そうしたら凛が、折角のオフなんだから出かけようよって言い出して」

P「そのまま口論になったんですけどね……。はぁ、俺は2日間とも家にいる予定だったのに、
凛のせいで丸1日外で過ごすことになっちゃったんですよ」

ちひろ「ふむふむ…………ん?」

P「どうかしましたか?」

ちひろ「いや…………え、お休みの日は一緒にいたんですか?」

P「ええ、そうですけど」

ちひろ「………………お2人って仲良くないんですよね?」

P「だからそうだって言ってるじゃないですか」

ちひろ「……あれー、私がおかしいのかな……」

P「…………どうかしましたか?」

ちひろ「……いえ、気にしないで下さい」

P「はあ…………あ、そうそう、その出かけた日なんですけどね」

ちひろ「何かあったんですか?」

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渋谷凛(15)

P「取りあえず凛が行きたいからって植物園に行って、その後買い物したんですよ」

P「で、昼飯をオムライス専門店っていうんですかね? そういう所で食ったんですけど」

P「…………その時にですよ」

ちひろ「……なにがあったんですか?」

P「凛が頼んだものがですね、中がバターライスで、なんとクリームソースがかかってたんですよ!?」

ちひろ「………………は?」

P「いやいやいや、だってオムライスといったら中はケチャップライスで、かけるものもケチャップでしょ? 
それを凛ときたら卵で包んであるからオムライスだのと意味の分からないことを言ってきて……考えられませんよね?」

ちひろ「…………ええと」

                          
P「俺はあんな邪道なものをオムライスとは認めません。ちひろさんなら分かってくれますよね」

ちひろ「…………それで喧嘩したんですか?」

P「そりゃあ言い合いにはなりましたよ。最も店の中だったので抑えましたけど」

ちひろ「………………」

P「大丈夫ですか? 様子が変ですけど」

ちひろ「……いえ、お気になさらず」

P「……続けますけど、他にも色々あるんですよ。例えば俺が家で――」

          
ガチャ

凛「ただいま戻りました」

P「…………ああ凛か、おかえり」

凛「ただいま、プロデューサー」

ちひろ「……………………」

凛「…………ちひろさん、そんなに難しい顔してどうかしたの?」

ちひろ「……え、ああ凛ちゃん。おかえりなさい」

凛「うん、ただいま。…………それより、なにかあったの?」

     
ちひろ「…………ねぇ、凛ちゃんってプロデューサーさんのことどう思ってるの?」

凛「…………は? いきなりどうしたの? ちひろさん」

ちひろ「さっきね、プロデューサーさんとお話してたんだけど、
凛ちゃんとプロデューサーさんは実は仲が良くないんだーって言い出すから」

凛「…………プロデューサー、ちひろさんに何かいらないこと言ったの?」

P「なんだよいらないことって。俺はただ事実を述べただけだって」

凛「事実って?」

 
P「……先週の休みのことだよ。凜が俺を無理やり外に連れてったって話」

凛「無理やりって…………だってそうでもしないとプロデューサー家に引きこもるじゃん」

P「折角の休みなんだからちょっとぐらい休んだっていいだろ。大体俺の行動は俺が決めるべきだろ」

凛「でも結局プロデューサーも楽しんでたでしょ」

P「ぐ……それはそうだけどさあ。それにオムライスの件、俺はまだ納得してないぞ」

凛「……まだそんなこと言ってるの? どうだっていいじゃん」

 
P「はぁ!? どうでもいいわけないだろうが! お前オムライスに込められた思いを知ってるのか?」

凛「…………なにそれ。あ、それよりさ、外で女の子見かけたら無差別にナンパするのやめてくれない?
何度か警察呼ばれるし、今度はその警官もナンパって、ありえないでしょ」

P「ナンパじゃないですー。あれはスカウトですー」

凛「それ変わんないよ……私がいなかったら捕まってるよ今頃」

P「だってさぁ、光ってる子がいるんだぜ? もうスカウトしなきゃ駄目じゃん」

凛「わけわかんないんだけど、それ。大体付き合わされる身にもなってよね」

P「あー感謝してる感謝してる」

凛「こいつ……」

   
ちひろ「……あ、あのー」

凛「…………どうかしたの?」

ちひろ「結局、お2人の仲は良いってことでいいんですか……?」

凛「ああ、それか。ぶっちゃけそんなに仲良くないよね。だってプロデューサーダメダメだし」

P「はぁ? 俺がダメダメとかどこがだよ」

凛「仕事してるときはまあまだマシだけど……ちひろさん、知ってる?
プロデューサーのオフのときってひどいんだよ。家でごろごろしてばっかだし」

P「仕事で疲れてるんですー。大体凛だってオフのとき割とだらけてるじゃん」

凛「は? 私は別にオフも仕事の時も変わらないけど?」

 
P「ほー、そんなことを言うか…………あ、そういえばこの前なんか犬耳付けてハナコのものまねとかいってた子がいたなー。
あれ誰だったかなー、なんか仰向けになって物欲しそうな顔をしてた子は誰だったっけなー」

凛「なっ……ちょっとプロデューサー!?」

P「おやオフの時もクールな凛さん。どうかしたんですか? ああそーいえば写真撮ってたっけー。
いやーうっかりみんなに見せちゃいそうだなー」

凛「はぁ!? ちょっと、いつの間にそんなもの撮ったの!?」

P「ふふふ……世の中には無音カメラという便利なものがあってだな……ちひろさん見たいですか? 見ますか?」

ちひろ「……いや、それよりもですね……」

凛「…………そっちがその気ならこっちだって」スッ

P「ん? なんだそれ?」

凛「ボイスレコーダーだよ…………ふふん」ピッ

P『はぁー……それよりもさぁ、楓さんまじヤバくね? あの人さぁ、無防備すぎだろ常識的に考えて……
襲っちまうわぁ……あぁーやりてぇ』

P「っ!? おいちょっと凛落ち着けちょっと待ておい」

ちひろ「えっ……なにこれ…………」

凛「プロデューサーが酔っ払ってるときに録音した奴だよ。ホント最低だよね。変態、痴漢、気持ち悪い死んじゃえば?」

P「いやちょっと待てそれは洒落にならんおい今すぐ消せ」

凛「消して欲しい? じゃあそっちも消してよ」

P「ぐぬぬ……分かった、お互いにこのことは無かったことにしよう」

      
凛「仕方ないな……はい、これで無しね」ピッ

P「くそ……まさか凛に弱みを握られてるとは……」

凛「ふふん、まだまだ甘いねプロデューサーも。だからダメダメなんだよ」

P「うるせー。大体凛だって家ではいつも俺に引っ付いてくるくせに。雪美とかならともかく凛を膝に乗せての作業はきついっつの」

凛「別に膝に乗るくらいいいじゃん。そんなことでぐちぐち言うからプロデューサーはダメなんだよ。
仕事のときはまだしっかりしてるのに、なんでオフになるとあんなに変わっちゃうのかなぁ」

P「それはあれだよ、ほら俺のあふれ出る才能的なね?」

凛「いや、意味分からないんだけど。それ」

P「……まぁ仕事で疲れてるんだよ。いいじゃん家の中ぐらいだらけたって」

   
凛「別に少しぐらいなら構わないけど、限度ってものがあるよ。プロデューサー、私が起こさなかったら殆どお昼くらいまで寝てるし」

P「睡眠は人間にとって必要不可欠なもんなんですー」

凛「それはそうだけどさぁ……。あ、後お酒飲みすぎ。ほんと控えたほうが良いって」

P「酒は命の水だから、控えるとか無理」キリッ

凛「別に飲むなとは言ってないでしょ。ほどほどにしないと身体によくないって。肝臓とか悪くしちゃうらしいよ」

P「大丈夫大丈夫。それに俺は太く短く生きる主義なんで」キリリッ

   
凛「……それ本気で言ってる? じゃあ私たちのことも見捨てるっていうの?」

P「は? 何でいきなりそうなるんだよ」

凛「だって太く短くとか言うし。私たちをトップアイドルまで連れてってくれるんじゃないの?
それなのにはやく死んじゃってもいいとか言わないでよ」

ちひろ「あ、あのー…………」

P「それは大丈夫だって。心配すんな、必ず頂点まで連れてってやるからよ」

凛「じゃあ、もっと私生活もきっちりしなきゃね?」

    
P「いや、それはだな…………凛がなんとかしてくれるから別にいいかなーって」

凛「うーわそれ最低だよ。女の子に頼りっきりって、恥ずかしくないの?」

ちひろ「…………あの」

P「おいおい、その言い方は卑怯だろ」

凛「何が卑怯なんだか。せめてもうちょっと家事をしようとする努力くらいは欲しいんだけど」

P「あー、うん。善処します」

凛「善処って…………」

    
ちひろ「…………あの、ちょっといいですかっ!」

P「おわっ…………いきなりどうしたんですか?」

ちひろ「……結局、お2人の関係はどうなんですか? どうみても仲が良いようにしか見えないんですけど」

P「関係って言われてもですねえ…………」

凛「……ただのアイドルと」

P「プロデューサー」

凛「それだけだよね?」

P「だな」

     
ちひろ「……いやいやいや、それにしてはちょっとお互いのこと知りすぎてません?」

P「そうですかね? 別に普通じゃないですか」

凛「うん。おかしくはないと思うけど」

ちひろ「いや、おかしいですよ! なんでそんなにお互いの私生活知ってるんですか?」

P「いや、だって……」

凛「一緒に住んでるしね」

ちひろ「えっ」

凛「どうかした?」

     
ちひろ「え? 一緒に住んでるんですか?」

凛「ああ、住んでるっていっても流石に同棲はしてないよ。単に週3日ぐらいはプロデューサーの家に泊まってるってだけだから」

凛「そもそも、プロデューサーの家ってペット禁止だから毎日住む気にはなれないよ」

ちひろ「ああ、なるほど……って、え? 逆に言えば週に3日は一緒に過ごしてるんですか?」

P「俺の家と凛の家って結構近いんですよ。歩いて10分以内ですしね」

ちひろ「いえ、それは知っていますけど……」

P「いつからだっけ? 凜が俺の家に泊まるようになったのは」

凛「えーと、初めてのライブが終わったくらいじゃなかったっけ。始めはびっくりしたよ、プロデューサーの家が近所なんて知らなかったし」

P「はは、まあ偶然だけどな。まーそのおかげで今一緒に暮らせてるんだしいいんじゃね?」

凛「ま、確かにそうかもね」

      
ちひろ「いやいやいや」

P「……だからどうしたんですか?」

ちひろ「お2人って仲良くないんでしょ? それなのに一緒に暮らしてるんですか?」

凛「別に普通じゃない? 一緒に暮らすっていっても別に毎日じゃないし」

P「うむ、別におかしくはないな」

ちひろ「……………………」

凛「…………ちひろさん?」

ちひろ「…………いえ、なんでもないです」

凛「……?」

P「あ、それよりもさあ凛、ベッドのことなんだけど」

   
凛「ベッドがどうかした?」

P「いやさぁ、流石にセミダブルじゃ2人は狭すぎるから新しいやつに買い換えないか?」

凛「えー、別に今でも2人で寝られてるし」

ちひろ「ふたっ…………」

P「いやいや、セミダブルって2人で使うにはきついだろ。冬とかは凜が抱きついてきても構わないけど、夏は暑いんだよ」

凛「……まあ、そうかもね。でも今の密着感も好きなんだけどな」

  
P「でかいのにしたってくっつくことはできるだろ?」

凛「んー、確かにそれはそうだね。買い換えるとしたらダブルにするの?」

P「そうだなー、できればワイドダブルにしたいんだけどな。それだったら2人でも余裕があるみたいだし」

凛「でもあの部屋において大丈夫かな。圧迫感ない?」

P「それが問題なんだよなぁ。まあ取りあえず今度の週末見に行かないか?」

凛「いいよ。ついでに食器も見たいし」

P「うし、じゃあまた週末な」

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. 〈く√ \ \ /   / | |:.:.:.:.∨|   |/>.|  ‘,

   
凛「ん? 私がプロデューサーの家に泊まるときはそうだね」

P「俺も、最初は凛にベッド使わせて自分はソファーかなんかで寝ようと思ったんですけど」

凛「ソファーなんかで寝たって疲れとれないからダメだって」

P「こいつがそう言うから仕方なくですけどね。セミダブルにしといたからまだマシですけど、毎回狭いんですよね」

ちひろ「…………はぁ」

ちひろ「………………纏めますけど、二人は週三日は一緒に暮らしていて、しかも一緒に寝る仲なんですね?」

    
P「……なんか言い方がアレですけど、まあそうですよ」

凛「別に普通だよね」

P「普通だな」

ちひろ「…………でも、仲は良くないと」

凛「別に良くないよね。プロデューサーはダメダメだし」

P「そうだな。凛も怖がりで俺にくっついてばかりだし。口うるさいし」

凛「は? 何言ってるの?」

P「ん? 事実を述べただけですけど?」

   
凛「へぇ、そんなこと言うんだ? いいのかな? お酒1ヶ月禁止にしても」

P「はぁ!? お前それは人のやることじゃないだろ! 鬼! 悪魔!!」

凛「あーあー聞こえないねー」

ちひろ「…………結局仲良いじゃん」

P「は? だーかーらー」

凛「だからプロデューサーと」

「「仲良くなんかないから」」

                       ,. . . -―-. . . _      
                 , '" .>: : : ̄: : : : : : : : : : >: .、  
                /   /:/: .ヽ、: : : : : : : :,:イ´:`ヽ: :>、  
              〃  〃:./: /⌒ヽ: : :/: : : : : : :イ^ヽ: :.‘:,:ヽ 
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            /    ,: : :/: : : : :.イ: : ,'!:.j: : : : :..:ト、: : : : ;: : :i: : : :,
            ,′   ,: /:.i: :.,': : :/l: :./j:.:ト: : : :_: :| ヽ: : : :;: : :i: :, :,
              l    //: :jⅩ!:,イ:,' l:.:厶j:.Ⅳ: :´ :`ト 、ヽ: :..:l: : : !: ‘,.:,
.            | _彡イ: : j: : Ll斗七!´ !:| ヽ.: : :,リ____`マ!ー: :ト:、: \`ー-
              /: : :.|: : |/,z=== |:! 丶 : |ア¨ ヾ ̄:|: :..:ト; :`ミ、:_、  
  「 ̄|        . -=彡イ 7!: : ト´  (  ) リ   \! ゝ- '  j: :..:.|.}: :j _ ̄
    ノ -┼      _   j |: : :lヽ.//`¨´         // |: : :|ノ: j|     ))
  ┼┐.  ⊃  ((_     | |.: .:.Ⅵ               u U  ノ: : :|: Ⅵー一 ´
   j.、」    よ     ̄   レヘ.: :.八    ┌―――┐  ,∠!: : : !:/ j
   ―_    つ        Ⅳ.: .:.l:>- ._ ̄ ̄ ̄ ̄<:ィ:/l:j: : :j′
   ̄ノ  ヽ/          | V: :ム\ヽ: ;ノ } ̄  ハx/j/_从!:.j!|
   ‐┼  (_          V: ムイ、く´ ̄`「v'}'. ̄`77イj:./x|、
   ノ    }一          .i「ム:.rマ:.||.j  ´リrz、 ̄ λニニリニ=ハ
  _,.ィ´  Οー-            |l=ニニjニ|/L..ノ,イム \ノヽニニニニ={
    |   /           .|l=ニニ|ニ|「ヽ__」ニニム__ム||二ニニニ=j
  ー‐ァll  \           jlニ二|ニ!!○ニ二二ニ○||二ニニ=l|
    (_                r Y v Yニ||ニニニ二ニニニニ||:「.Y^YY」
   ‐┼‐              | i ! ! .v.||○ニ二二二○「 | | | l .Y
.    (]                 | | ! ! l i||ニニニニ二二ニニ} .!  ' .' |
   ノ                ト   /  {||○ニ二二ニ○ム ヽ.   |

  
後日

ガチャ

P「ふー、寒い寒い。はいただいまーっと」

藍子「お帰りなさい、プロデューサー」

P「ああ、ただいま」

ちひろ「お帰りなさい。外冷えてたんじゃないですか? ストーブ付いてますから、あったまって下さいね」

P「わざわざありがとうございます。それじゃお言葉に甘えて……」

P「……ふぅ、やっぱストーブを発明した人は神だな、うん」ヌクヌク

      
凛「……ちょっとプロデューサー、ストーブの前に陣取るのやめてくれる? こっち寒いんだけど」

P「ん? なんだ凛かよ。いいだろー、こっちは外の寒い中にずっといたんだから」

凛「そんなの関係ないよ。こっちだって寒いんだからね」

P「あーわかったわかった。じゃあ隣空けてやるから来い」

凛「うん……そうしよっかな」

P凛「…………」ヌクヌク

凛「…………あ、そういえばさぁ」

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高森藍子(16)

    
P「んー?」

凛「家の洗剤、もう無くなってたし買っておいたから」

P「そーいや切れてたっけ……。よく気づいたな、やるじゃん」

凛「まぁ当たり前だよこれくらい。私はどこかのプロデューサーとは違ってしっかりしてるからね」

P「……そうだよなー凜はいつもクールでカッコいいもんなー」

凛「……何? その言い方」

P「いやなんでもないけど? ただ昨日夜中にトイレに行きたいからってわざわざ俺を起こした奴がいた気がしてさぁ」

P「昨日やってたB級ホラー程度で怖がってた奴がいたんだって。凛知ってたか?」

     
凛「う……べ、別に私はあんなもの怖くなかったから。ただなんとなくプロデューサーを起こしたくなっただけだから」

P「ほー。じゃあ怖くはなかったんだな?」

凛「……当たり前じゃん。私があんな子供だましで怖がるわけないでしょ」

P「そうかそうか……それは良かったよ…………うへへ」

凛「……何? 気持ち悪いんだけど」

P「いやさぁ、実は小梅からDVD借りたんだよね。あいつが是非見てくれって言うからさ」

P「でも凛が嫌がりそうだからどうしようかなって思ってたんだけどさぁ。いやーよかったよかった。凛はホラー平気だったんだなぁ」

     
凛「小梅ちゃんからって……べ、別にわざわざ私と見なくてもいいんじゃないの。一人で見ればいいじゃん」

P「いや、俺実はホラーちょっと苦手なんだよ。だからホラー大丈夫な凜についていて欲しいかなって」

凛「ふ、ふーん。ま、まあそこまで言うんだったら、仕方なく見てあげてもいいけど?」

P「本当か! いやー楽しみだなー」ニヤニヤ

凛「…………うう」

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http://i.imgur.com/cEJNUtA.jpg
白坂小梅(13)

     
ちひろ「……………………はぁ」

藍子「あれ、どうしたんですか? ちひろさん」

ちひろ「いや、あの2人がね……」

藍子「あぁー……ホント仲が良いですよねぇ。プロデューサーさんと凛ちゃん」

ちひろ「本人たちは仲良くないって言い張ってるけどね……」

藍子「ふふっ。仲良いどころか、ねぇ?」

       
凛「――だからプロデューサーはダメなんだよ。このヘタレ」

P「はぁ? 誰がヘタレだ誰が」

凛「ヘタレ以外の何者でもないじゃん。昨日私があんなに頑張ったのに、手出さないとか。今までだってそうだけどさ」

P「いや、それはだな…………凛のことを大切に思ってるからこそなんだよ」

凛「ほらそうやって言い訳するじゃん。だからモテないんだよ、プロデューサーは」

P「べ、別にモテたいわけじゃないしー全然気にしてないしー」

      
凛「うんうんそーだね。私が慰めてあげようか?」

P「ぐぬぬ……お前今日の夜覚えとけよ」

凛「きゃーこわーい。変態におそわれるー」

P「うがぁー!」

凛「あははっ」



ちひろ「………………こんな世界崩壊しちゃえ」

おわり
仲の悪い2人を書くのは心苦しかったですが、頑張りました(迫真)

  トv-イ       )  (

  < あ゙ >      t あ゙ >
  ) | (  Λ,,Λ   ) | (
  ゝ !!! >/;;;人:@ヽ、< !!! >
  ~Y'~ _ソo o"l:::::| ヽvv~

  (( /く__l~~l__l::::::l  /7
    'v) ヽY//y-ヽ、>>
       l//ノ  l//

餌あげるから機嫌直してよ
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