亀山「右京さん!生っすかですよ、生っすか!」(80)

亀山「おはようございます!」

右京「おはようございます」

亀山「あれ?右京さん、何持ってるんすか?」

右京「アイドルマスターの生っすかSPECIALです。今日は、これを流してみようと思いまして」

亀山「おっ、いいっすねえ。ここんとこ、ずっと暇ですもんね」

右京「ええ、特別に命令があればなんでもするのが、僕たち特命係ですから」

亀山「命令がなきゃ、なーんもやることないですもんね」

右京「では、SPECIAL 01からいきましょう」

亀山「こりゃ、ジャケットがもう反則ですよ。ねえ右京さん」

右京「ええ、これはプロデューサーたちの心を掴んだと思いますよ」

亀山「これ聴いたら、次も買いたくなっちゃいますよねえ」

右京「同感です」

伊丹「おい、特命係の亀山ぁ~」

亀山「あん?何だよお前ら、何か用か?」

芹沢「金子警部から、この書類を特命に届けるように言われてきたんですよ」

右京「以前摘発した、銃器のリストですか」

伊丹「ええ、確認の程、どうぞよろしく……ところで、なんですか? この……BGM?」

三浦「こりゃあ、生っすかSPECIALの01だな」

伊丹「はぁ?」

またお前か

『我那覇 響のかわいいチャレンジ、いってみるのー!』

亀山「このトークが、生っすかSPECIALの魅力っすよね!」

右京「ええ、アニメを見ていれば、より楽しめます」

伊丹「なんだ、ラジオかよ」

亀山「ラジオじゃねえよ、生っすかだ」

三浦「警部殿。こちら、後でお借りしても?」

右京「かまいませんよ」

生とか変な想像しちゃったじゃねーか

続きはよ

右京「四条貴音には、儚げな歌が似合いますねえ」

亀山「貴音ちゃんの歌を聴いてると、なぜかラーメンが食いたくなるんすよね」

芹沢「ラーメンかあ……どうっすか、先輩。今日の昼、ラーメン食いに行きません?」

伊丹「……俺ぁ当分ラーメンは食いたくねえ」

亀山「なんだ、腹でも壊したのかよ?軟弱な胃袋だな」

支援

伊丹「それどころの話じゃねえよ!死ぬとこだったんだぞ!」

亀山「またまた大げさなヤツだなお前」

芹沢「あれ、知りません?こないだ、先輩ったらラーメンに毒を……」

伊丹「黙ってろ!いいか、お前にだけは絶対、死んでも言わねえからな!」

亀山「あーハイハイ、別に知りたくもねえよ! ほら、用が済んだら、帰った帰った!」

伊丹「プロデューサーの亀山ぁ!」

右京「SPECIAL 02ですか。君は水瀬伊織がお気に入りでしたねえ」

亀山「そうなんすよ。ここの伊織ちゃんのトークがね、もうね、可愛いったらないの」

右京「君も、今度から語尾に『だぴょん』をつけてみてはどうですか?」

亀山「あ、いいっすか? じゃ、お言葉に甘えて……んん゛っ……」

亀山「『警視庁特命係の、亀山薫だぴょん!運転免許試験場が、俺を待ってるんだぴょん!』」

右京「……」

亀山「……何か、言ってくださいよ」

右京「まさか、本当にやるとは思いませんでした」

いつも見てるぞ

亀山……

角田「よっ、暇か?」

亀山「ええ、暇ですよぉ」

角田「なんだ暇かよ。じゃあもう、あれだ。『特に暇な係』ってことで『特暇係』に改名しちゃえよ、なっ?」

亀山「そういう課長こそ、ここんとこ毎日来てるじゃないすか。『角田』から『暇田』に改名しちゃいますよ?」

角田「俺ぁお前らほどの暇人じゃねえよ。で、何コレ? 何聴いてんの?」

右京「生っすかSPECIALです」

亀山「次はSPECIAL03っすね」

右京「しかし、プロデューサーさんまで歌を歌うとは思いませんでしたねえ」

亀山「ええ、まさに『働く俺たちの歌!』って感じですよね」

角田「よく言うよ、毎日暇してるクセに」

亀山「あっ、そんなこと言うんだ。もうコーヒー入れてあげない」

角田「おっ、おいおい、そりゃーねえだろ?」

懐かしい雰囲気
なぜか胸にくるものがある

亀山「SPECIAL04っすね。右京さんの好きな、春香ちゃんが出てますよ?」

右京「知ってます」

亀山「お、右京さん!春香チャレンジですよ、春香チャレンジ」

右京「亀山くん、『閣下』と呼んでください」

亀山「ま、まさか、右京さんも支配されちゃったんじゃ……?」

右京「どうでしょうねえ……」

角田「何言ってんだ、お前ら」

楽しそうだな

右京「次のSPECIAL05で最後です」

亀山「トークもいいんすけど、やっぱりアイドルは歌ですよ! ねえ右京さん」

右京「ええ。既存曲のカバーも、アイドルマスターの魅力のひとつですから」

亀山「いやー、やっぱり千早ちゃんは歌が上手っすね」

右京「僕は、音無小鳥の歌も評価していますよ」

角田「ふーん、なんか忙しそうだな。俺もう行くわ。コーヒーごっそさん」

亀山「ふー、終わった終わった……あり?何だこりゃ……」ピラッ

右京「それはシークレットイベント参加の応募券です。01から05までの応募券を集めて送ると、抽選で招待されるようですよ」

亀山「へえー……あれ?じゃあ俺、応募できますよ、右京さん!」

右京「僕は、もうとっくに応募してあります」

亀山「えーと、なになに……って、コレ、締切明日?!ち、ちょっと俺、今から行ってきます!」ガタッ

花の里
右京「……」

亀山「はぁ……」

たまき「お二人とも、元気ないですね。どうされたんですか?」

右京「……いえ、大したことではありません」

亀山「いやね、結局当たんなかったんすよ、シークレットイベント」

美和子「ああ、それなら当てたわよ」

シャイニーフェスタでも書いてた人か
しえん

亀山「なっ、何ぃ?!そりゃホントかよ?」

美和子「うん。なんか知らないけど当たっちゃった、二人分」

亀山「ふ、二人分って、なんでまた?」

美和子「いやねぇ、たまきさんを誘おうと思ってたんだけどさ、急にお店の予約が入ってこれないって言うんだもん」

たまき「ごめんなさいね。常連さんだったから、どーしても断れなくて」

すげえ
脳内再生余裕

亀山「……なあ美和子、それ……」

美和子「やだ」

亀山「まだ何も言ってねえだろ!」

美和子「わかるわよ。どーせ『チケットくれぇ!』とかって言うんでしょ?」

亀山「う……だってよ、たまきさんも来れないんだろ? ひとりで二人分、どうすんだぴょん?」

ぴょんやめろww

初期メンバーか。
まさかたまきさんがあんなことになるなんてな……

美和子「そうなのよー……ひとりで行くのも何だかなーって思ってたの……」

亀山「だろ?! だから、ホラ! 俺と右京さんで、行ってきてやるから!」

美和子「うーん、でもなぁ……」

右京「以前、エレベーターで足を踏んづけられた時は、痛かったですねえ……」ボソッ

美和子「わっ、ちょっと右京さん! シーッ、シーッ!」

右京「……それで、どうでしょう?」

亀山「いやー、よかったっすね。無事に来れて」

右京「ええ、会場はあちらのようですね」

亀山「いやー、なんかワクワクしますね! こう、浮き足だっちゃうっていうか」

ワイワイガヤガヤ

亀山「うっわ、すごい人だかりっすね」

右京「開始まであと30分ほどです。そろそろ会場に入りましょうか」

亀山「うっす!」

亀山「ここかあ……あっ、右京さん! あっちに何か売ってますよ!」

右京「亀山くん、あまりキョロキョロしないでください」

亀山「うわっ、なんだありゃ! 俺、ちょっと見てきます!」

右京「……仕方がありませんねえ」

紳士「この会場、暑いなあ……」フキフキ

右京「おや、良いハンカチをお使いですね」

紳士「は?」

右京「今のは、アイドルマスターのハンカチではないですか?それも、イベントでしか手に入らない物だったと記憶しています」

紳士「え、ええ……なかなか詳しいですね」

右京「実は僕、マニアなんですよ。ああ、ここではプロデューサーと言う方が正しいでしょうか」

紳士「ここにいるんですから、そうですよね。ちなみに、あなたはどの子が……?」

右京「僕はやはり、天海春香ですねぇ」

紳士「いやぁ、なかなか気が合いますね。実はこのハンカチも……」ピラッ

右京「ああ、天海春香が、愛らしく描かれていますね」

亀山「あっ、いた! 右京さん!」

紳士「……それでは、私はこれで」ペコリ

右京「どうも」

亀山「もう、だめですよはぐれちゃ」

右京「おや、はぐれたのは君じゃありませんか」

ガヤガヤ ガヤガヤ

亀山「いよいよですね、右京さん!」

右京「ええ、そうですねえ」

10分後

亀山「……なかなか始まらないっすね」

右京「トラブルにしても、何も説明がないのは、いささか妙ですね」

ピンポンパンポーン

「お客様にお伝えします。申し訳ありませんが、しばらくその場を動かないようにお願いいたします。繰り返します……」


亀山「な、何かあったんすかね……?」

右京「亀山くん、静かに」

ウーウー ウーウー……

亀山「右京さん、これ……パトカーのサイレンじゃ……」

右京「そのようですね、行きましょう」

亀山「え? いや、ちょっと! たった今、動かないでって……あーもう!」

亀山「し、死体?! 死体が見つかったっていうんすか?」

警官「ええ、ここのトイレで発見されまして……見つけたのは、イベントのスタッフだそうです」

右京「現場の状況は?」

警官「現在、鑑識が捜査しています。一応、通報時に中にいた客は、帰らせないように指示してあります」

右京「どうもありがとう」

しえん

伊丹「おい、特命係の亀山ぁ~」

亀山「てめえは……いちいち肩書きつけるんじゃねえよ!」

伊丹「うるせえ! 何で俺たちより早く現場にいるんだよ?!」

三浦「ひょっとして、警部殿は今日のイベントに参加する予定で?」

右京「ええ。こんな事態になって、非常に残念です」

米沢「おや、杉下警部。いらしてたんですか」

右京「どうも。それで、どうでしたか?」

米沢「現場は、この会場の男子トイレです。死因は失血死、凶器は恐らく、ナイフや包丁のようなものかと」

右京「ようなもの、とは?」

米沢「傷口の形状から、そう判断しました。現場に凶器はありませんでしたから」

亀山「ってことは、他殺?」

米沢「財布などの、金品の類も奪われているようですし、間違いないでしょう。まあ、わざわざこんな場所で自殺する人は、まずいないでしょうな」

右京「同感です。現場を見せていただいても?」

米沢「どうぞ、こちらです」

伊丹「ちょおっと待て! お前らはここにいろ!」

亀山「は、ケチケチしてんじゃねえよ!」

伊丹「うるせえ! 犯行時刻に現場にいたってこたぁ、お前らも一応、容・疑・者だからな!」

亀山「なにぃ?!」

右京「亀山くん、伊丹さんの言い分ももっともです。ここは、引き下がるとしましょう」

亀山「それで、どうするんすか?」

右京「僕は、少し調べたいことがあります。ここからは、別々に行動しましょう」

亀山「べ、別行動ったって……」

右京「ああ、何かわかったことがあれば、携帯に連絡してください」

亀山「あっ、ちょっと! 右京さん?! ……どーすんの?」

事件現場
三浦「アイマスのイベント会場でも事件の捜査たぁな……因果な商売だぜ」

亀山「どう? 捜査、進んでる?」

伊丹「くるぁ! イベント参加者の亀山ァ~、現場にゃ来るなって言ったろ!」

芹沢「先輩、ガイシャの身元が分かりました!」

三浦「で、誰だったんだ? このプロデュー……ホトケは」

芹沢「ええ、都内在住のサラリーマンでした。今回のイベントには、ネットで知り合った仲間と来てたそうです」

亀山「ん? なんだよその、ネットの仲間って」

芹沢「会場内の客に聞き込みをしたところ、その仲間だってヤツがいたんですよ。今、メンバー全員を集めさせてます」

三浦「じゃあ、そいつらの話を聞きに行くか」

伊丹「ああ……おっと、一応、容疑者の亀山、お前は来るんじゃねえぞ!」

支援よ

亀山「へっ、なんだってんだまったく」

アーマクミタラバー♪マッサカサマフライアウェー♪
亀山「おっ……もしもし、右京さん?」ピッ

右京『亀山くん、そっちはどうですか?』

亀山「ええ、実はですね……」

右京「なるほど」

亀山「今、あいつらが話を聞きにいってます。右京さんは、何してたんすか?」

右京「凶器を探していました」

亀山「きょうき?」

右京「ええ、被害者の命を奪った凶器です」

亀山「それで、どうだったんすか?」

右京「……」スッ

亀山「み、見つけたんすか?!」

右京「廊下のゴミ箱にありました。指紋はふき取られているようです」

亀山「こりゃあ、ナイフっすね……」

右京「それともうひとつ、気になるモノがありました」スッ

亀山「これ……財布?」

右京「ええ。早速、米沢さんに見てもらいましょう」

米沢「お待たせしました。まず、この財布ですが、被害者の指紋が検出されました」

右京「恐らく、被害者の持ち物でしょう」

米沢「ああ、それと、現金やカードの類が入ったままでした」

亀山「えっ? 中身、盗られてないんすか?」

米沢「はい。それがいささか気になりますな」

右京「それで、ナイフのほうは?」

米沢「杉下警部の言うとおり、指紋はふき取られていました。ただ、繊維のようなものが付着していました」

右京「繊維ですか」

米沢「ええ、何か、布のようなものでふき取ったんでしょうな」

右京「どうも。では亀山くん、行きましょうか」

亀山「い、行くって、どこに?」

右京「君が言っていた、被害者の知り合いのところですよ」

亀山「ああ、ハイハイなるほど……」

しえん

女性「あの、これでメンバーは全員です」

男性「おい、まだ○○さんがいないぞ」

芹沢「実はですね、その○○さんなんですけど、トイレで亡くなっていたのが発見されました」

男性「ええっ?!」

紳士「そんな……彼が殺されるなんて……」

伊丹「……では、みなさんは日ごろから付き合いがあった?」

女性「はい。こうしていっしょにイベントに来たのも、今回が初めてじゃありませんし……」

紳士「プライベートでもよく会っていました」

三浦「何か、最近、被害者が悩んでいたとか、誰かに恨まれていたとか、そういう話を聞いたことはありませんか?」

女性「いえ……ただ……」

伊丹「ただ?」

支援

男性「彼……来月、結婚する予定だったんです」

芹沢「結婚、ですか……?」

女性「ええ、それで、プロデューサーからも足を洗うつもりだった、と……」

三浦「そりゃあまた、お気の毒に」

右京「失礼、ひとつよろしいですか?」

追いついた!
支援

伊丹「警部殿ぉ、困るんですがねえ」

紳士「けいぶ……?」

杉下「先ほどはどうも。私、警視庁特命係の杉下と申します」

紳士「刑事さんでしたか……」

亀山「知り合いなんすか?」

杉下「少し、お話をしただけです。ところで、皆さんは、会場内では○○さんといっしょに行動していなかったのですか?」

男性「ええ、現地集合だったもので。いつも、そうなんです」

右京「なるほど。では、今日はまだ、誰も○○さんに会っていないということですか」

紳士「あの……すいませんがトイレに行ってもよろしいですか?」

右京「ええ、かまいませんよ」

伊丹「勝手に決めるな!」

右京「ああ、亀山くん。僕も、トイレに行ってきます。後は頼みますよ」

亀山「えっ?あっ、はい!」

亀山「……連れション?」

紳士「はぁ……大変なことになりました」ジャバジャバ

右京「まったくですねえ」

紳士「楽しい集まりのはずだったんですけど……」ゴシゴシ

右京「……」

この二人がプロデューサーってシュールだなwww
でも読んでると絵と声が自然と浮かんでくるwwww

伊丹「まずいな……客どもが、そろそろ我慢の限界みてえだ」

三浦「だが、犯人がいる可能性がある以上、今帰すわけにゃいかねえな……」

芹沢「でも、決定的な証拠もアリバイもないんじゃ、誰が犯人かわからないっすよ」

男性「あの、私たちはいつまでここにいれば……?」

伊丹「ああ、申し訳ありませんが、もうしばらく……」

右京「その必要はありません」

三浦って刑事の三浦のはずなの、時々あずささんと錯覚してしまう。

伊丹「あんたねぇ、いい加減にしてくれませんか?!」

亀山「まあまあ、犯人がわかったんだよ」

伊丹「なにぃ?!」

三浦「そりゃあホントですか、警部殿」

右京「○○さんを殺した犯人は……あなたですね?」

紳士「え……?」

右京「あなたは、○○さんが亡くなったと聞かされた時に、『殺されるなんて』とおっしゃっていました」

右京「あの時点では、なぜ亡くなったのか、何も説明はされていなかったはずです」

紳士「それは……誰かが言っていたのを聴いたんです。人が、殺されたって……」

亀山「会場の客には、その場から動かないように指示が出てるんですよ。つまり、それを知ってるのは、一部の人と警察関係者だけ……」

紳士「た、ただ、そう思って、つい口から出ただけです! 何も、殺されたことを知っていたわけじゃ……」

右京「失礼ですが、ハンカチはどうしました?」

紳士「は……?」

右京「ハンカチですよ。あなたは先ほど、トイレで手を洗った際に、ペーパータオルを使っていましたね?」

紳士「え、ええ……それが何か?」

しえん

右京「なぜ、持っていたハンカチをお使いにならなかったのですか?」

亀山「あっ、あんまり使いたくなかったんじゃないですかね?なんたって、めずらしい物だし」

紳士「……ええ、そうなんですよ、汚れちゃ困りますから」

右京「おや、しかしあなたは会場で、汗を拭くのにハンカチを使っていましたよ」

亀山「あれ?だったら、手を拭くのにも使いますよねえ?」

紳士「……」

亀山「……ちょっと失敬」ゴソゴソ

紳士「……」

亀山「ん……あ、右京さん。コレ……」スッ

右京「間違いありません。僕が見せていただいた物と同じです」

亀山「ここについてるの、これって、血ですよね?」

右京「恐らく、凶器から指紋をふき取る際に、とっさに使ってしまったのでしょう」

紳士「……」

右京「……紳士さんっ!」

紳士「……殺すつもりなんて、なかったんです」


紳士「彼とは、ずっといっしょにプロデューサーをやってきました。楽しかった……あの頃は、本当に楽しかった」

右京「しかし、彼は結婚を機に、プロデューサーを引退することになった」

紳士「ええ。もちろん、祝福するつもりでした。 ……でも、今日、トイレで、彼は私に、こう言ったんです」

○○『ああ、あれだな。お前も、そろそろこんなことやめて、どっかでいい人見つけろよ、なっ?』

紳士「急に、頭が真っ白になって……今まで、私たちがいっしょに過ごしてきた時間を、アイドルを、全て否定された、そんな気がして……気がついたら、目の前に彼が倒れていました」

右京「金品を奪ったのは、物取りの犯行だと思わせるため……」

紳士「ナイフは、カバンの中に護身用として持っていたものです。あとは……刑事さんが言った通り」

彼がなにを言ってるのかさっぱりです…

結婚したら仕事をやめるんですか?
いい人を見つけたらアイドルを見捨てるんですか?
プロデューサの役割って、“こんなこと”って言われるようなことなんですか?

キモヲタはキモいってだけの話

右京「……こちらは、証拠品としてお預かりします」

伊丹「さあ、後は署の方で……」

紳士「……」ペコリ

亀山「行きましょうか、右京さん」

右京「このハンカチ……」

亀山「え?」

右京「血が滲んで、天海春香が泣いているようですねえ……」

イイハナシダナー

相マスのようですねぇ

リメンバランス
三好「お待たせしました。『スタ→トスタ→』でございます」スッ

右京「どうも」

小野田「こういう所はあまり来ないけど、いいお店だね。通っちゃおうかな」

三好「ありがとうございます」

小野田「しかし、お前も災難だったね。せっかくのイベントが台無しだ」

右京「……なぜでしょうねえ」

小野田「何が?」

右京「同じアイドルを愛する者どうしなのに、なぜか相容れない時がある……」

小野田「僕は、その人の気持ち、なんとなくわかるな」

右京「はい?」

小野田「いつでもどこでも誰とでも、自分を貫くなんて、そうそうできることじゃない。その人も、苦しんでたんじゃないの? 表の自分と、プロデューサーの自分との間で」

右京「……それでも、アイドルを、人を殺す理由に使ってはいけません」

なんか春香とか千早と絡む杉下Pを見てみたいwwww

特命係
亀山「悲しい、事件でしたね」

右京「そうですねえ……その美貌と歌唱力で人々を引きつけ、虜にする……アイドルも、罪な存在なのかもしれません」

亀山「俺たち、いつまでプロデューサーでいられるんですかね……」

右京「……おや、もうお昼ですねえ」

亀山「そっすね……ラーメンでも食いに行きますか?」

右京「おや、ラーメンは昨日食べたじゃありませんか」

亀山「そっか、じゃあ……もやし!」

右京「もやしですか……そうしましょう」

この物語はフィクションです

終わり

いい話だった、きれいにまとまったな。
乙。

脳内再生余裕過ぎて怖いくらいだ支援

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